立教大学専門塾/予備校RIKKYO-PASSの代表菅澤です。
このページでは、立教大学社会学部の国語入試問題の傾向や特徴を解説しております。
立教大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。立教大学社会学部に合格したい方は「国語」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。
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立教大学社会学部とは
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立教大学社会学部「国語」の前提情報
試験時間 | 75分 |
大問数 | 3題 |
解答形式 | マークシート式・記述式 |
頻出単元 | 現代文2題と古文1題 |
立教大学社会学部の国語の問題では現代文2題・古文1題の合計3題が出題されます。漢文は出題されません。現代文は2題ともほとんど評論文が出題されていますが、過去に小説の問題が出題されたこともあったので対策だけはしておきましょう。
立教大学社会学部「国語」の傾向
立教大学社会学部国語の傾向を見ていきましょう。
立教大学社会学部国語の問題では、現代文2題と古文1題が出題されます。また適切な選択肢を選択するマークシート式の問題、そして記述式の問題がバランスよく出題されているといえます。
双方に共通して言えるのは内容合致問題の出題頻度が高いということです。こうした問題では多くの場合で本文の全体的な内容が理解されているかが問われています。
■現代文の特徴
立教大学社会学部の国語の現代文の問題は、大きく分けて以下の5つの問題が出題されます。
❶漢字問題
❷空所補充問題
❸理由問題
❹内容合致問題
❺説明問題
それぞれについてみていきましょう。
■漢字問題
例:
漢字問題は、文章中の傍線部のひらがなを漢字に書き直す問題のことです。
立教大学経社会学部国語の問題では、現代文の2題どちらともから、この漢字問題が出題されます。漢字を誤字脱字することなく正確に書くことができるか否かが問われるだけなので、確実に取っておきたい問題です。
また国語の問題に取り掛かる際、この漢字問題は本文を読まなくても前後の文脈から解答することができるのでまずこの漢字問題から解答を始めることをお勧めします。
■空所補充問題
例:
空所補充問題は、文章中で空白になっている部分を穴埋めすることで、語句や接続詞を補う問題のことです。
立教大学社会学部国語の問題では、例のように語句を補う問題と、接続詞を補う問題が出題されます。一般的によく見られる問題です。
接続詞の用法をしっかりと頭に入れて前後の文脈や話の展開などから適切なものを選択できるようにしましょう。
また例の問題のような語句の補充についても、前後の文脈や話の展開を考慮する必要がありますが現代文の中によく登場する語句の意味を理解しているか否かについても問われています。
■理由問題
例:
理由問題は、文章中の傍線部の理由を問われる問題のことです。文章を論理的に読むことができれば、「なぜそうなるのか」ということが自ずとわかります。
こうした理由を問う問題で特に気を付けなければならないのは、主観的に文章を読まないようにするということです。選択肢を見るときはあくまでも本文中に根拠を見出すことができるかどうかということにのみ焦点を当てて、客観的な視点を持ちつつ解答しましょう。
■内容合致問題
例:
内容合致問題は、本文の内容にあった選択肢を選択する問題のことです。選択肢をよく読んで本文と一致しない部分を見つけ出し、全て本文と一致する選択肢を見つけ出しましょう。
立教大学社会学部国語の問題では、この内容合致問題が最も多く出題されます。したがってこの問題を制すものが立教大学社会学部国語の入試を制すといっても過言ではないでしょう。
ただこの問題についても焦点を当てるべき点は上記の理由問題の際と大きくは変わりません。本文中に書かれている内容のみに基づいて書かれている選択肢を選択できるよう心がけましょう。
■説明問題
例:
説明問題は、文章中の傍線部についての説明の文章の穴埋めをする問題です。穴埋めは、文章中から抜き出す場合と決められた字数内で自分の言葉で書く場合が存在します。
この問題は、合否を分ける問題といえるかもしれません。決められた字数内で自分の言葉を記述する場合は対策が必要です。自分の言葉に置き換えるということはすなわち「自分が持っている語彙を用いた言い換え」をするということになります。
こうした説明問題に苦手意識がある人は語彙力をつける(意味を理解し、且つ自分で使うことができる言葉を増やす)ことで少しずつ改善に向かう場合が多いので、わからない言葉をわからないままにせず辞書や現代文単語帳などを用いてひとつずつしっかりと自分のものにしていきましょう。
■古文の特徴
続いて、立教大学社会学部国語の古文の特徴を説明します。大きく分けて以下の5つの問題が存在します。
❶語句の意味問題
❷直訳問題
❸文法問題
❹内容合致問題
❺理由問題
■語句の意味問題
例:
語句の意味問題は、指定された語句の意味を選択肢から選ぶ問題です。基本的な知識が問われます。
この問題では、語句の意味をいかに理解しているかが問われます。多くの意味を持つ単語についても本文ではどういった意味合いで使用されているのかを考慮しながら選択しましょう。
■直訳問題
例:
直訳問題は、古文単語・助動詞・動詞などの意味から問題の部分の古文を現代語に正確に訳す問題です。
この問題は絶対に落としたくない問題です。なぜならここで問われる古文単語・助動詞・動詞などの意味は非常に基本的な語彙レベルのものが多く、辞書的な意味の記述が求められる場合が多いからです。
頻出度の高い古文単語・助動詞・動詞の意味は日頃から徹底的に覚えるようにしましょう。
■文法問題
例:
文法問題は、傍線部の文法的意味を答える問題です。
ここではいかに文法事項を意識して読解できているかどうかが問われます。紛らわしい助動詞の識別などこうした問題に苦手意識を持っている受験生も多いですが、常日頃から文法書などを用いた確認をしたり類似問題をこなしたりするなどして対策しましょう。
■内容合致問題
例:
内容合致問題は、現代文と同じく本文の内容に合っているあるいは本文の内容に合わない選択肢を選択する問題のことです。
現代文と同様で、立教大学社会学部国語の古文の問題では、この問題が多くの場合で出題されます。そして解答にあたって心がけることも現代文の時と大きく変わりません。ここでも本文中の根拠によってのみ選択肢を選択しましょう。
■理由問題
例:
理由問題は、文章中の傍線部の理由を問われる問題のことです。
古文・現代文に共通する解き方を用いる問題です。文章における各文の役割や文脈をいかに捉えることができているかが大きな焦点となります。ここでも主観が解答に影響しないように注意が必要です。
立教大学社会学部「国語」の攻略法
続いて、立教大学社会学部の国語の攻略法を記します。
現代文編と古文編に分けて説明します。
以下の攻略法では国語を勉強するにあたって意識してほしいとても重要なポイントを説明しています。これを基に勉強を進めれば、高得点をとり立教大学社会学部に合格する可能性が高まります。
【現代文編】立教大学社会学部
❶1文の徹底的理解―漢字・現代文単語・助詞・助動詞から―
立教大学社会学部国語攻略法現代文編1つ目、「文を構成する要素から1文を徹底的に理解する」ことです。
「日本語なんだから読めないことはないだろう」という心構えで入試に臨むことは非常に危険です。本当にその言葉の意味を理解していますか?よく見るその言葉の意味を何となくこんな意味というように曖昧なままにしていませんか?
文や話の内容を正確に理解するには、文中の言葉の意味や使われ方ををいかに正確に理解しているかということが最も影響してきます。日頃から曖昧にしかわからない言葉の意味を辞書や現代文単語帳などを用いて、できればその類義語や対義語も併せて正確に理解できている状態(ここで言う正確な理解にはその言葉を漢字で書ける・自分で使える状態にするということも含まれます)にしておくとよいでしょう。
❷1文と1文との関係性把握―繋がりを意識する―
立教大社会学部国語攻略法現代文編2つ目、「1文と1文との関係性を把握する」ということです。
こうした意識を持つことは穴埋め問題や、内容合致問題など多くの問題に直結します。
「たとえば」「しかし」「つまり」などといった接続詞の使われ方を少し意識するだけでも前後の文脈を捉えやすくなりますし、古文などにおいても「已然形+ば(順接確定)」「未然形+ば(順接仮定)」というような活用等に少し気を配ることで一気に文章が読みやすくなります。
❸本文全体の要約―1つ1つの現代文を大切に理解する―
立教大学社会学部国語攻略法現代文編3つ目、「本文全体の要約をできるようにする」ことです。
自分の言葉で本文を要約するあるいは他人に説明してみるということをおすすめします。論説文において筆者は何か主張したいことがあるから文章を書いているわけなので、まずは筆者が何を一番に伝えようとしているのかということだけに集中して要約してみましょう。
さらに言えば、パラグラフ(段落)が分けられていることにも当然ながら意味があるわけです。それぞれのパラグラフ(段落)の趣旨を一言で要約しながら文章を読むようにすると筆者の主張がより整理しやすくなります。
【古文編】立教大学社会学部
❶1文の徹底的理解―古文単語・文法・古文の把握から―
立教大学社会学部国語攻略法古文編1つ目、「文を構成する要素から1文を徹底的に理解する」ことです。
これに関しては現代文あるいは英語と全く同じであると言えます。英語において英単語の意味や文構造が曖昧なままでは文字どおり曖昧にしか理解できないように、古文においても古文単語や助動詞・助詞というような文構造をうやむやにしているようでは正確な理解をすることはできません。
何事にも単語は命です。古文単語・助動詞・助詞は出会ったらその都度その場で完璧にしましょう。
❷主語の把握(とても重要)
立教大学社会学部国語攻略法古文編2つ目、「主語を把握する」ことです。
古文で厄介なのがしばしば主語が省略されるということです。まずはそもそも登場人物が誰なのか、そしてその言動が誰によるものなのかを常に意識しなければなりません。
「を、に、ば、ども、が」というような前後で主語が変わる可能性の高い助詞や、敬語の敬意の対象についても少しずつ意識を持って読むようにしましょう。
❸精読・音読
立教大学社会学部国語攻略法古文編3つ目、「精読&音読をすること」です。
どんどん問題をこなしていきたい受験生の皆さんにとって、一度解いた文章や読んだことのある文章を何度も読むことには少し抵抗があるかもしれません。しかしこの精読という復習の作業こそが最も効率的な勉強法なのです。なぜなら一度答え合わせや解説の確認を終えてしまえば、そうした一度解いたり読んだことのある文章ほど明確に注意すべき文法事項が記憶に残っている文章はないのです。
また、それを音読することでさらに効果的に復習することができます。音読という作業をするにあたって、私たちは「目で見て」、「声に出して」、そして「その声を自分の耳で聞く」というように三度にわたってその文章に触れることができる、つまりその分印象に残りやすい学習ができるのです。
電車や自習室などの他人の目がある空間で音読をすることは難しいかもしれませんが、自分の部屋など自宅での学習の際は是非音読しながら復習してみましょう。
❹視点を変えた文章読解
立教大学社会学部国語攻略法古文編4つ目、「視点を変えた文章読解」です。
ここで言う視点を変えるということはすなわち「筆者の視点に立つ」あるいは「登場人物の視点に立つ」ということです。上記でも幾度となく解答するにあたって主観的にならないようにすることを主張してきましたが、その対策として最も効果的なのがこうした「視点を変える」という意識を持つことなのです。
なるべく筆者・登場人物の視点に立つこと(彼らになりきると言ってもいいかもしれませんが)を心がけておけば、自ずと主観的に文章を読んでしまう危険性はなくなっていくでしょう。