法政大学専門塾/予備校HO-PASSの代表菅澤です。
このページでは、法政大学グローバル教養学部の国語入試問題の傾向や特徴を解説しております。
法政大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。
法政大学グローバル教養学部に合格したい方は「国語」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。
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法政大学グローバル教養学部とは
法政大学グローバル教養学部についての情報は別途コチラに記載しております。
法政大学グローバル教養学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。
法政大学グローバル教養学部「国語」の前提情報
試験時間 | 60分 |
大問数 | 3~4題 |
解答形式 | マーク・記述 |
頻出単元 | 論述問題 |
法政大学グローバル教養学部の入試問題は文学部、経営学部、人間環境学部と同じ問題になります。
ただし漢文を解かなければならないのは文学部だけなので注意しましょう。
また、大問数は3~4となっていますが、これは年によって大問の数が変わるということです。
2018年度と2020年度の入試では大問1で語彙・漢字に関する問題が出題されていますが、2019年度の入試ではそれがありませんでした。
とは言え2019年度の入試でも漢字問題は現代文の中で出題されているので、漢字練習や語彙力の強化には手を抜かないようにしましょう。
問題に対して試験時間は短い上に、基本的に全ての大問に論述問題が含まれています。スピード勝負になることが予想されますので、そのつもりで試験に臨みましょう。
法政大学グローバル教養学部「国語」の傾向
それでは、法政大学グローバル教養学部「国語」の特徴・傾向を見ておきましょう。
■現代文の特徴
法政大学グローバル教養学部の国語では現代文が2問出題されています。
上に書いたことと重なってしまいますが、語彙・漢字問題が独立問題として出題される年もあります。ここではそれらも現代文の中にあるものとして扱います。
法政大学グローバル教養学部の現代文の問題は、大きく分けて3つの問題が存在します。
■語彙・漢字問題
■説明問題
■論述問題
以上の問題が存在します。
■語彙・漢字問題
例:
「語彙・漢字問題」とは、指定された単語の意味を答える、もしくは漢字を書きとる問題のことです
実はこの語彙・漢字問題には複数のパターンがあります。上の写真は最もスタンダードな、どの大学の入試でもよく見る形式の問題です。文章中に出てきた単語に線が引かれてその単語の漢字を書きとるというものですね。
これ以外にも、文章中の空欄に当てはまる単語を答えさせる問題や、四字熟語の穴埋めをする問題など多岐に渡ります。
ただし、どの形式であろうと、普段から漢字練習や語彙力の強化に努めていれば何の問題もありません。
四字熟語や慣用句までしっかり網羅しておきましょう。
■説明問題
例:
「説明問題」とは、文章の意味や理由について正しい(もしくは誤っている)選択肢を選ぶ問題のことです。
基本的に文章の特定の文に線が引かれており、その文の意味や理由を聞いてくる問題です。これもどの大学の入試問題でもよく見るパターンですね。
文章を読みながら該当箇所にたどり着いたら選択肢を吟味していき正解を選びましょう。
ただし、時々奇をてらったパターンの問題が出題されることもあります。
それが下の問題です。
グローバル教養学部に限らず、法政大学の国語では他大学の入試では中々見ない形式の問題を出題してくることがあります。
その知識がないままに順当に問題を解いていると面喰ってしまう可能性がありますので、試験が始まったら文章を読み始める前にどのような問題があるのか先に見ておくとよいでしょう。
この問題の場合は文章を読み始める前にこの問題の存在を知っていることで、論理展開や文章の構成を意識しながら読み進めていくことができると思います。
■論述問題
例:
「論述問題」とは、文章に関して提示されたテーマについて、指定された文字数で論述する問題のことです。
この形式の問題は法政大学グローバル教養学部の現代文では毎年必ず出題されています。
30~50字で論述させてくることが多いです。
論述問題への対策を常日頃からしましょう。
この問題に関しても、文章よりも先に問題を見ておけば、論述する内容を念頭に置きながら文章を読んでいけると思います。
■古文の特徴
法政大学グローバル教養学部には毎年、古文が1題出題されます。
出典は比較的有名なものであることが多い傾向にあります。
法政大学グローバル教養学部の古文の問題は、大きく分けて4つの問題が存在します。
■文法問題
■解釈問題
■論述問題
■古文常識問題
以上の問題が存在します。
■文法問題
例:
「文法問題」とは、古典文法に関する問題のことです。
一口に古典文法に関する問題と言っても、やはりその分野は多岐に渡ります。
上の問題は活用形に関するものですが、品詞に関する問題もあれば、敬語に関する問題もあります。
何を聞かれてもおかしくないので、古典文法は一通り網羅しておきましょう。
■解釈問題
例:
「解釈問題」とは、文章の解釈や特定の文の意味を答える問題のことです。
上の問題のような標準的なパターンのものが多いです。文法と文脈に合った選択肢を選んでいけば自然と答えは絞られるはずです。
ただし、特徴的な問題が出題される年もあります。
下の問題は2019年度の入試問題です。
この問題では受験生が登場人物たちの正確な位置を掴んでいるかを問うています。
このような問題は珍しいですが、やはりこちらも事前に問題を読んでおいて登場人物たちの位置を意識しながら読んでいくのが良いかと思います。
■論述問題
例:
「論述問題」とは、文章に関して提示されたテーマについて、指定された文字数で論述する問題のことです。
特定の文章を解釈して説明させる問題もありますが、法政大学グローバル教養学部の古文では多くの場合、文章中に出てきた概念や筆者の考えを論述させてきます。上の問題では文章中の記述について、その理由を論述させていますね。
指定された文字数でしっかりと記述できるようにしましょう。
論述問題の対策については、詳しくは本記事後半の「論述問題の対策をすること」に書いてあります。
■古文常識問題
例:
「古文常識問題」とは、古文の世界の知識に関する問題のことです。
法政大学グローバル教養学部の古文常識問題では、文学史が最も多く出題されている単元になります。
文学史については、古文単語帳や教科書の最後に記載されていることが多いです。太字になっている所から覚えていきましょう。
文学史は、細かく挙げていけばキリがないですが、本気で取り組めばメジャーなものは1日で覚えきれてしまうと思います。
普段の勉強に疲れて変化が欲しい時にでも一気に覚えてしまいましょう。
暗記する時には、ジャンル・時代・作者の3つを押さえましょう!
法政大学グローバル教養学部「国語」の攻略法
続いて、法政大学グローバル教養学部の国語攻略法を記します。
ここに該当してない場合、合格は厳しいです。
しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。
現代文と古文のやり方は共通することが多いため攻略法は同じ記述をいたします。
❶1文を徹底的に読み理解すること→漢字・現代文単語・助詞・助動詞の理解
法政大学グローバル教養学部国語攻略法1つ目、「1文を徹底的に読み理解すること」です。
多くの文が連なって文章はできていますが、この1文1文を徹底的に理解することがまず必要となります。
何故なら1文を理解できなけば文章全体を理解することはできないからです。
そして1文を構成している単語を理解できていなければ1文を理解することも叶いません。
これに関しては特に古文は勉強し始めた頃を思い出せば分かる人も多いのではないでしょうか。
しかし現代文でも同じことです。
常日頃から文章を読む時に1つ1つの文を構成する単語の品詞や意味を考えていきましょう。
これはとても簡単なことのように思えるかもしれませんが、徹底して考えていくと実は難しいのです。その難しいことを常にしながら文章を読むことで、より正確な理解ができるようになります。
❷1文と1文との関係性を把握すること
法政大学グローバル教養学部国語攻略法2つ目、「1文と1文との関係性を把握すること」です。
これは上に書いたことと繋がる部分がありますね。先ほど1文を構成する単語を理解するように書きましたが、それができたら次は1文と1文との関係性を把握しましょう。
文が続いている以上、必ずその文の間には何かしらの関係性があります。文同士の関係性には様々なものがあります。
例えば次の文章で考えてみましょう。
法政大学には複数のキャンパスがある。市ヶ谷キャンパスは…
この文章では市ヶ谷キャンパスが法政大学のキャンパスの例として出されています。
つまり、この2文の関係性は「例示」になります。
「市ヶ谷キャンパス」という固有名詞がどのような位置づけで文章に出てきたのかを知っておくのは非常に重要なように思います。
文同士の関係性では、「順接」「逆説」「因果関係」「例示」などはメジャーでしょうか。
これらのような、1文ごとの関係性を把握しておくことが、正答を見つける上で重要な手がかりになるのです。
❸本文全体が要約できること
法政大学グローバル教養学部国語攻略法3つ目、「本文全体が要約できること」です。
当然のことになりますが、正しい解答を選ぶためには、文章を正しく理解する必要があります。そしてそのために普段からできる効果的な方法に、文章を要約するという方法があります。
要約とは、文章をまとめ上げることです。文の中の必要な部分だけを抽出し、筆者が言いたいこと、主張したいことを短くまとめましょう。
普段から要約をすることによって、初めて取り組む文章でも、筆者の主張が掴みやすくなります。入試では、筆者の主張が理解できているかを受験生に問うてくるので、それを素早く掴むことができれば正答率は自然と上がっていくでしょう。
要約をする上でのポイントを説明します。
要約は、筆者の主張を短くまとめたものです。ですので、例示や主張の説明をしているパートは省くように。
なるべく抽象的になるようにしましょう。
それと文字数は200字程度が一般的です。
200字以内で筆者の言いたいことをまとめ上げることをどの文章でもやれば、間違いなく読解力が上がると思います!
❹論述問題の対策をすること
法政大学グローバル教養学部国語攻略法4つ目、「論述問題の対策をすること」です。
問題の傾向からも分かるように、法政大学グローバル教養学部の国語では、論述問題が多く出題されています。
60分という時間の中で大問が3~4問というだけでスピード勝負ですが、それに加えて各大問でそれぞれ論述問題が出題されるのは、はっきり言ってかなり厳しいです。
法政大学グローバル教養学部の合格最低得点率が6割~7割というのも頷ける難易度だと思います。
語彙・漢字問題を素早く解き終わることがまず重要ですが、それに加えて、最も時間がかかるであろう論述問題にかける時間をなるべく短くすることが求められます。
そのためには、論述問題を普段から解きなれておかなければなりません。
市販の論述問題用の問題集などを使用して対策しておきましょう。
論述問題に割く時間を少しでも短くし、他の問題に手を付けられなかったという状況を回避したい所です。
法政大学グローバル教養学部の他の科目について気になる方もいると思います。
法政大学グローバル教養学部「英語」についてはこちらに記載してあります。
法政大学グローバル教養学部以外のGMARCHの国際系学部に興味をお持ちの方もいると思います。
法政大学グローバル教養学部と併願で受験する人が多い、明治大学国際日本学部についてはこちらになります。