
多摩美術大学の総合型選抜を調べると、日本画専攻は水彩、彫刻学科は小論文と立体造形、演劇舞踊デザイン学科は身体表現やデッサンと、学科ごとに試験がまったく違います。学校推薦型選抜との違いもよく分からず、自分の学科がどちらに当てはまるのか整理できません。











多摩美術大学は、総合型選抜と学校推薦型選抜で対象学科を完全に分けている。総合型選抜は学校長推薦が不要な9学科・専攻・コース、学校推薦型選抜は学校長推薦が必要な別の6学科・専攻で、同じ学科を両方から選ぶことはできない。この記事では2027年度公式要項を基準に、総合型選抜9学科の募集人員、出願資格、実技試験・小論文・面接の内容、採点基準、日程を同じ軸で比べる。最後に2026年度の実績倍率と、出願までの準備順序も示すよ。
多摩美術大学の総合型選抜対策で最初にすべきことは、志望理由書やポートフォリオを作り始めることではありません。まず、志望学科が総合型選抜を実施しているか、学校長推薦が必要な学校推薦型選抜と混同していないかを確認します。総合型選抜を実施するのは、絵画学科日本画専攻・版画専攻(2027年度より版画・プリントメディア専攻へ名称変更予定)、彫刻学科、工芸学科、生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻、情報デザイン学科(メディア芸術コース・情報デザインコース)、演劇舞踊デザイン学科(演劇舞踊コース・劇場美術デザインコース)の9学科・専攻・コースです。絵画学科油画専攻、グラフィックデザイン学科、生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻、建築・環境デザイン学科、芸術学科、統合デザイン学科は、学校長推薦が必要な学校推薦型選抜のみを実施しています。
この記事は、多摩美術大学入試情報サイトで公開されている総合型選抜・学校推薦型選抜のページと、学生募集要項ダウンロードページで公開されている2027年度総合型選抜学生募集要項を一次情報として、受験生が判断しやすい順序へ再構成しています。偏差値や一般選抜を含む学科別の傾向は多摩美術大学に受かるには?2027年度の偏差値・入試方式・実技対策と今から間に合う勉強法も参考にし、総合型選抜だけに学習を偏らせず、一般選抜との並行計画を作ってください。
この記事の一覧表は入口です。持参作品の点数・サイズ、実技用具、選択科目A・Bの判断基準、個別の出願資格審査(申請期限2026年9月16日)、受験上の配慮の申請期限(2026年10月5日)は、学科・専攻・コースごとに細部が異なります。この記事の表だけで出願可否を決めず、2027年度総合型選抜学生募集要項の該当ページと大学の案内で確認してください。
目次
- 多摩美術大学の総合型選抜は学科ごとに実技がまったく違う【結論】
- 2027年度の募集人員と出願資格|評定平均の指定はない
- 絵画学科|日本画専攻の水彩と版画・プリントメディア専攻の選択実技
- 彫刻学科・工芸学科|小論文と立体造形・デッサンの選択科目
- 生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻|選択A・Bの判断基準
- 情報デザイン学科|メディア芸術コースと情報デザインコースの実技有無
- 演劇舞踊デザイン学科|演劇舞踊コースの身体表現と劇場美術デザインコース
- 学校推薦型選抜との違いと2026年度の実績倍率
- 出願から入学手続までのスケジュール|逆算で準備する
- 多摩美術大学の総合型選抜は「普通の対策」では受からない
- 鬼管理専門塾の特徴
- まとめ|公式要項から多摩美術大学の総合型選抜対策を始める
- よくある質問
多摩美術大学の総合型選抜は学科ごとに実技がまったく違う【結論】
結論から言うと、多摩美術大学に「総合型選抜」という一つの試験はありません。2027年度は、絵画学科日本画専攻・版画専攻、彫刻学科、工芸学科、生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻、情報デザイン学科メディア芸術コース・情報デザインコース、演劇舞踊デザイン学科演劇舞踊コース・劇場美術デザインコースの9学科・専攻・コースが、それぞれ独自の実技・小論文・面接・ポートフォリオの組み合わせで選抜を行います。これ以外の6学科・専攻(絵画学科油画専攻、グラフィックデザイン学科、生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻、建築・環境デザイン学科、芸術学科、統合デザイン学科)は学校推薦型選抜のみで、出願には学校長推薦が必要です。
| 学科・専攻・コース | 2027年度募集人員 | 主な選考科目 |
|---|---|---|
| 絵画学科 日本画専攻 | 7名 | 水彩(人物)6時間、面接、提出作品・ポートフォリオ |
| 絵画学科 版画・プリントメディア専攻※ | 10名 | 小論文90分+選択実技(色彩表現/コラージュ「写真」)、面接 |
| 彫刻学科 | 6名 | 小論文90分(+任意で立体造形3時間)、面接、ポートフォリオ |
| 工芸学科 | 20名 | 小論文90分+選択実技(鉛筆デッサン/立体造形)、面接、ポートフォリオ |
| 生産デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻 | 10名 | 選択A:小論文+デッサン色彩表現+面接/選択B:小論文+プレゼン面接 |
| 情報デザイン学科 メディア芸術コース | 20名 | 選択A:オンラインポートフォリオ+面接/選択B:デジタル視覚表現+面接 |
| 情報デザイン学科 情報デザインコース | 14名 | 作品またはポートフォリオ+面接(実技試験なし) |
| 演劇舞踊デザイン学科 演劇舞踊コース | 18名 | 小論文90分+身体表現4時間、面接 |
| 演劇舞踊デザイン学科 劇場美術デザインコース | 18名 | 鉛筆デッサン3時間、面接、事前提出ポートフォリオ・書類 |
※絵画学科「版画専攻」は2027年度より「版画・プリントメディア専攻」へ名称変更予定です。過年度の検索結果や体験記が「版画専攻」表記のままの場合があるため、出願時は2027年度要項の学科名で確認してください。
9学科・専攻・コースに共通するのは、「実技試験+小論文または面接+ポートフォリオ・提出作品」の組み合わせで総合的に評価する点です。ただし配分は学科ごとに大きく異なります。日本画専攻は6時間の水彩(人物)、演劇舞踊コースは身体表現、情報デザイン学科の2コースは実技試験なしで作品・ポートフォリオと面接が中心です。「総合型選抜は学科試験がない」「実技があれば有利」といった思い込みで学科を選ぶと、自分の強みと評価軸がずれます。











総合型選抜という同じ名前でも、日本画専攻は6時間の水彩、情報デザイン学科の2コースは実技試験がなく作品とポートフォリオと面接だけなんですね。学科ごとに準備することがまったく違うと分かりました。











そのとおり。まず「学科・専攻・コース名」を固定し、総合型選抜か学校推薦型選抜かを取り違えないこと。そのうえで、出願資格、提出作品・ポートフォリオの規定、当日の実技・小論文・面接、採点基準の4つを公式要項から学科別に抜き出そう。出願できるかと、選考を突破できるかは別問題だから、資格確認の後に評価方法を読んで対策を分けることが重要だ。
📚 用語解説
総合型選抜(多摩美術大学):学校長推薦を必要とせず、本人が出願できる入学試験です。多摩美術大学では絵画学科日本画専攻・版画専攻など9学科・専攻・コースのみで実施され、学校推薦型選抜とは対象学科が重複しません。
2027年度総合型選抜を実施する9学科・専攻・コースの出願資格、実技・小論文・面接、採点基準、出願から入学手続までの日程を中心に解説します。学校推薦型選抜の詳細な選考基準は対象学科が異なるため、違いの確認にとどめ、最終条件は各学科の公式要項へ案内します。
2027年度の募集人員と出願資格|評定平均の指定はない
募集人員は工芸学科・情報デザイン学科メディア芸術コースが各20名で最も多く、彫刻学科が6名で最も少ない設定です。9学科・専攻・コースの合計は123名です。募集人員は選考結果によって満たない場合があるとも明記されており、定員が合格者数を保証するものではありません。
出願資格には、評定平均や学業成績の数値指定がありません。要項が定めるのは、日本の高校(中等教育学校後期課程を含む)を卒業した者、通常の課程による12年の学校教育を修了した者、高等学校卒業程度認定試験の合格者など、学校教育法上の卒業・修了要件を満たすことです。個別の入学資格審査(要項⑧)による出願も認められており、対象者は高校段階を有する外国人学校の卒業(見込)者、または各種学校等での学習歴が高校卒業と同等以上と客観的に確認できる者で、申請期限は2026年9月16日(水)です。評定平均の指定がないからといって学業を軽視してよいわけではなく、調査書は選考資料として提出を求められます。
出願資格の1・2いずれの区分でも、本入学試験に合格した場合に入学を確約できることが前提です。併願については、総合型選抜と外国人留学生選抜、帰国生選抜の出願資格を有する者は、いずれか一つの入学試験にしか出願できません。つまり総合型選抜は事実上の専願制で、記念受験や併願のつもりでの出願には向きません。身体上の理由などで受験上特別な配慮が必要な場合は、申請期限2026年10月5日(月)、申請書類提出期限10月23日(金)までに教務部入試課へ問い合わせる必要があります。
| 確認項目 | 2027年度要項の要点 | 対策への意味 |
|---|---|---|
| 学業条件 | 評定平均の数値指定なし。卒業(見込)要件のみ | 調査書は提出必須。学業を軽視しない |
| 個別出願資格審査 | 対象者は2026年9月16日までに申請 | 該当者は最優先で申請期限を確認 |
| 併願の可否 | 外国人留学生選抜・帰国生選抜と重複不可 | 事実上の専願。出願前に進学意思を固める |
| 受験上の配慮 | 申請2026年10月5日、書類提出10月23日 | 特別な配慮が必要な人は早期に問い合わせ |
| 検定料 | 35,000円(決済手数料990円は別途) | 支払完了で出願確定。期間内の手続きが必須 |











評定平均の基準がないので気が楽だと思ったら、その分ポートフォリオや実技、小論文、面接で実力を直接見られるということですね。併願もできないので、出願前に本当にその学科でよいかを決める必要があります。











そのとおり。評定条件がない分、選考は実技・小論文・面接・提出作品というアウトプットに集中する。個別の出願資格審査に該当する人は9月16日という早い締切を見落とさないこと。専願制であることを保護者とも共有し、学校推薦型選抜の対象学科と取り違えていないかも出願前にもう一度確認しよう。
📚 用語解説
専願制:合格した場合にその大学・学科への入学を確約することが出願の前提となる制度です。多摩美術大学の総合型選抜は、外国人留学生選抜・帰国生選抜との重複出願ができないため、事実上の専願として扱われます。
絵画学科|日本画専攻の水彩と版画・プリントメディア専攻の選択実技
絵画学科は日本画専攻(7名)と版画・プリントメディア専攻(10名、2027年度に名称変更予定)の2専攻で総合型選抜を実施します。日本画専攻は「水彩(人物)」6時間、面接、提出作品(絵画作品50号程度1点)、ポートフォリオ(A4程度で20〜50ページ)で総合的に審査します。版画・プリントメディア専攻は、出願時に選択A「色彩表現」か選択B「コラージュ『写真』」のいずれかを選び、小論文90分と合わせて評価します。
日本画専攻の採点基準は、ポートフォリオ・作品では「普段の活動歴」「柔軟な発想力・表現力」、水彩(人物)では「観察力・描写力・色彩感覚・構成力」、面接では「制作意欲等」です。提出作品は事前送付(11月18日・19日必着)か当日持参のいずれかを選べますが、開梱は面接当日に受験生自身が行う必要があります。
版画・プリントメディア専攻は「一般選抜で評価しきれない能動性、広い視野と個性をもった意欲的な人」を求めると要項に明記されています。選択Aの色彩表現は色彩構成力・発想力・表現力、選択Bのコラージュ「写真」は写真を選ぶ感覚・編集力・構成力を評価します。小論文は、版画に対する興味・関心の高さをテーマ設定や文脈から読み取れるか、大学の教養教育を修得するうえで必要な基礎力を幅広く有しているかを見ます。面接では持参作品(5〜10点、連作は1点扱いも可)をもとに、制作意欲や入学後の研究への展望を確認します。
| 専攻 | 出願時の選択 | 実技試験 | 小論文・面接の中心 |
|---|---|---|---|
| 日本画専攻 | なし | 水彩(人物)6時間 | 面接で制作意欲・ポートフォリオで活動歴を確認 |
| 版画・プリントメディア専攻 選択A | 色彩表現 | 色彩表現4時間 | 小論文90分+面接(持参作品5〜10点) |
| 版画・プリントメディア専攻 選択B | コラージュ「写真」 | コラージュ「写真」4時間 | 小論文90分+面接(持参作品5〜10点) |











同じ絵画学科でも、日本画専攻は6時間の水彩一本勝負、版画・プリントメディア専攻は小論文と選択実技を組み合わせるんですね。版画専攻という名前で調べると、2027年度の正式名称と違う情報にぶつかりそうです。











その注意が大切だ。名称変更前の体験記や過去問情報をそのまま使うと、出願時の学科名や試験構成がずれる可能性がある。ポートフォリオは「これまでの活動歴が伝わるか」が軸になるので、制作した年月・素材・技法・制作意図を記録に残しながら、水彩や色彩表現、コラージュの基礎練習を並行しよう。
📚 用語解説
ポートフォリオ:これまでに制作した作品の写真や活動記録などをまとめた資料集です。多摩美術大学の総合型選抜では学科・専攻ごとにサイズやページ数の規定があり、面接時の説明資料としても使われます。
彫刻学科・工芸学科|小論文と立体造形・デッサンの選択科目
彫刻学科(6名)は、出願時に「小論文のみ」か「小論文+立体造形」のどちらかを所定用紙で選択します。工芸学科(20名)は、選択A「小論文+鉛筆デッサン」か選択B「小論文+立体造形」のいずれかを選びます。どちらの学科も小論文は90分、実技は3〜4時間で、面接とポートフォリオを合わせて総合的に評価します。
彫刻学科の採点基準は、小論文が「文の構成・彫刻への興味関心・教養・独創性」、立体造形が「柔軟な発想・創造性・自由さ・新鮮な感覚・個性・探究心」、面接・ポートフォリオが「進学目的の明確さ・研究テーマ・志望研究領域・作家になる意欲・自分の意思を明瞭に述べられるか」です。実技の用具は大学が用意するため、立体造形を選ぶ場合も特別な道具の持参は不要です。
工芸学科は陶・ガラス・金属の3プログラムで構成され、総合型選抜の入学者は1年次に全プログラムを体験したうえで2年次に選択します。選択Aの鉛筆デッサンは「理解力・描写力・観察力・空間把握・個性」、選択Bの立体造形は「取り組み方(手で作る力の持続力)・材料の利用・独自の構想・エネルギー・分析力」で評価されます。ポートフォリオはA4サイズで作品の写真を入れ、受付時に提出します。「モノを作る力」には強い意志が必要だと要項は述べており、単発の作品制作ではなく継続的な制作量が評価されます。
| 学科 | 選択科目 | 実技時間 | 採点基準の中心 |
|---|---|---|---|
| 彫刻学科 | 小論文のみ/小論文+立体造形 | 0時間または3時間 | 発想の自由さ・独創性・進学目的の明確さ |
| 工芸学科 選択A | 鉛筆デッサン | 4時間 | 描写力・観察力・空間把握・個性 |
| 工芸学科 選択B | 立体造形 | 4時間 | 手で作る力の持続力・材料の利用・分析力 |











彫刻学科は立体造形を選ばなくても小論文だけで受けられるんですね。工芸学科は選択科目によって見られる力が「描写力」と「作る持続力」で違うので、自分の強みに合わせて選ぶ必要がありそうです。











そのとおり。ただし小論文だけを選んでも、面接・ポートフォリオでの評価は変わらず必要になる。彫刻学科なら普段の制作を記録に残して発想の独自性を説明できるようにし、工芸学科なら鉛筆デッサンの基礎練習か、実際に手を動かして作る量のどちらを積み上げるかを早めに決めよう。毎週の制作時間と枚数・点数を記録すると、面接で説明できる材料が増える。
📚 用語解説
選択科目A・B:出願時に受験生が選ぶ試験科目の組み合わせです。多摩美術大学の彫刻学科・工芸学科・生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻・情報デザイン学科メディア芸術コースで採用されており、選択後の変更はできません。
生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻|選択A・Bの判断基準
テキスタイルデザイン専攻(10名)は「布」のデザインを学ぶ専攻で、インテリアテキスタイル・ファッションテキスタイル・テキスタイルアートの3スタジオに分かれて専門領域を探求します。総合型選抜は選択A「小論文A+デッサン・色彩表現+面接」と選択B「小論文B+プレゼンテーション面接」の2方式があり、出願時にどちらかを選びます。
選択Aの小論文A(テキスタイルデザイン専攻専門試験)は60分で、日本語または英語のいずれかで解答できます(解答言語は試験当日に選択)。続くデッサン・色彩表現は5時間で、面接では持参作品3点(過去3年間に制作した平面・立体いずれでも可)を提示します。採点基準は、小論文が「独創的な思考と創造性にあふれる論旨」「文の構成」「誤字脱字のない明快な文章表現」、デッサン・色彩表現が「理解力・独創性・描写力・色彩感覚」、面接が「持参作品の説明力・修学の意志と展望・コミュニケーション能力・入学後の順応性」です。
選択Bの小論文B(テキスタイルデザイン専攻専門試験)は90分で、日本語での解答のみです。テキスタイル分野の課題提起と独自の提案を論述し、翌日のプレゼンテーション面接でその内容を口頭で説明・アピールします。採点基準には「次世代のクリエイターとしてテキスタイル業界を牽引する意欲があるか」という項目もあり、業界での将来像まで問われます。実技試験がない分、文章と口頭説明の完成度がそのまま合否に直結します。











選択Aは実技があるぶん英語での小論文も選べて、選択Bは実技がないかわりに文章とプレゼンの完成度が厳しく見られるんですね。自分がどちらに向いているか、実際に両方の練習をしてから決めた方が良さそうです。











そのとおり。選択後は変更できないから、出願前にどちらの形式でも一度時間を計って練習してみよう。選択Aならデッサン・色彩表現の基礎力、選択Bならテキスタイル分野の課題を自分で見つけて論じる力を重点的に鍛える。どちらを選んでも、3スタジオのうちどこで何を学びたいかを言語化しておくと面接で一貫した説明ができる。
📚 用語解説
小論文A・B(テキスタイルデザイン専攻):テキスタイルデザイン専攻専門試験として位置づけられる小論文です。選択Aは60分・日本語または英語で解答、選択Bは90分・日本語のみで、後日のプレゼンテーション面接で内容を口頭説明します。
情報デザイン学科|メディア芸術コースと情報デザインコースの実技有無
情報デザイン学科は、メディア芸術コース(20名)と情報デザインコース(14名)で総合型選抜を実施します。メディア芸術コースは選択A「オンラインポートフォリオ+面接」と選択B「デジタル視覚表現+面接」の2方式、情報デザインコースは「作品またはポートフォリオ+面接」のみで、いずれも実技試験の有無が選び方の分かれ目になります。両コースとも高校卒業見込み者だけでなく、高等専門学校や他大学の新卒者・既卒者、社会人まで広く募集の対象としています。
メディア芸術コース選択Aは、メディア・アート、映像、アニメーション、写真、デジタル・エンターテインメントなど、メディアを使った作品をWEB形式のオンラインポートフォリオにまとめ、URL提出フォームから提出します。試験当日は面接のみで、外部ディスプレイに接続するためのコンピュータやHDMI出力アダプタを受験生自身が持参する必要があります。選択Bのデジタル視覚表現は5時間で、タブレットPCのカメラ機能を使い、与えられたモチーフを撮影・編集・再構成する課題です。採点基準はいずれも「リサーチ・コンセプト・テクノロジー・エステティック・ソーシャル」という共通の5観点で評価されます。
情報デザインコースは面接のみで、3〜5点の作品(インタラクティブコンテンツ、ゲーム、プログラムコードによるグラフィックス・サウンドなど)またはポートフォリオ(5点以上の作品をウェブページ・電子ブック・アプリケーション等にまとめたもの)をプロジェクターで投影しながら説明します。実技試験がない分、事前に準備した作品の完成度と、面接での「リサーチ・コンセプト・テクノロジー・エステティック・ソーシャル」の説明力がそのまま評価に直結します。
| コース・選択 | 実技試験 | 提出物 | 当日の中心 |
|---|---|---|---|
| メディア芸術 選択A | なし | オンラインポートフォリオ(URL提出) | 面接でのプレゼンテーション |
| メディア芸術 選択B | デジタル視覚表現5時間 | タブレットPC持参 | 撮影・編集・再構成の実演 |
| 情報デザインコース | なし | 作品またはポートフォリオ | 投影しながらの作品説明 |











情報デザイン学科は「情報」の授業で学ぶ基礎知識が前提になっていて、実技試験がない方式でもプログラムや映像作品を事前に完成させておく必要があるんですね。当日だけ頑張っても間に合わない仕組みだと分かりました。











そのとおり。高校の「情報」の学習に加えて、プログラミングや電子工作、デジタル文化への理解を日常的に深めておくことが前提とされている。作品は完成させて終わりではなく、リサーチ・コンセプト・技術・美しさ・発信力の5観点で自分の言葉で説明できるように、制作過程の記録を残しておこう。
📚 用語解説
オンラインポートフォリオ:インターネット上で閲覧できる形式にまとめた作品集です。情報デザイン学科メディア芸術コース選択A・情報デザインコースでは、URL提出フォームから期限内に提出し、面接時のプレゼンテーション資料として使われます。
演劇舞踊デザイン学科|演劇舞踊コースの身体表現と劇場美術デザインコース
演劇舞踊デザイン学科は、演劇舞踊コース(18名)と劇場美術デザインコース(18名)の2コースで構成され、いずれも入学は上野毛キャンパスです。演劇舞踊コースは小論文90分と身体表現4時間、面接で選考します。劇場美術デザインコースは鉛筆デッサン3時間と面接に加え、事前提出のポートフォリオ・書類を「時間をかけて審査する」と要項に明記されています。
演劇舞踊コースの身体表現は「動きやすい服装、動きやすい靴(上履き)、水分補給用の飲み物」を持参して行います。採点基準は「理解力(課題の内容や意図を正しく受け取れるか)」「意欲性」「独創性」「観察力」「協力性(異なる環境や立場の相手と助け合えるか)」です。要項には「それぞれの受験科目のうち一定の点数に及ばない科目があれば、総合点が高くても合格できない場合がある」と明記されており、小論文・身体表現・面接のどれか一つに極端な弱点を残さないことが重要です。
劇場美術デザインコースは、コミュニケーション能力に優れたリーダーシップを発揮できる人を求めると要項に明記されています。事前に提出する「ポートフォリオ」「書類」は時間をかけて審査され、面接では提出「作品」とポートフォリオのデザインコンセプト説明から「何を伝えたいのか」が明確に表現できているかを評価します。鉛筆デッサンの採点基準は「理解力・表現力・描写力・独創性・感性」で、デッサン力そのものに加えて構図や光の意識まで見られます。
| コース | 実技試験 | 事前提出物 | 採点基準の中心 |
|---|---|---|---|
| 演劇舞踊コース | 身体表現4時間 | なし | 身体表現の理解力・独創性・協力性、小論文と面接 |
| 劇場美術デザインコース | 鉛筆デッサン3時間 | ポートフォリオ・書類 | デザインコンセプトの説明力・基礎技能 |











演劇舞踊コースは、総合点が高くても一部の科目が基準に届かないと合格できない場合があるんですね。小論文・身体表現・面接のどれも手を抜けないということが分かりました。











そのとおり。得意な科目だけを伸ばすのではなく、苦手科目を基準ラインまで引き上げる意識が必要だ。演劇舞踊コースなら国語力と身体表現の基礎練習を並行し、劇場美術デザインコースならポートフォリオと書類を早期に仕上げて、審査に十分な時間をかけてもらえる状態を作ろう。
📚 用語解説
身体表現:演劇舞踊コースの実技試験科目です。音楽やリズムを体で感じて踊る力、即興的な表現力、他者との関係性を柔軟に作る力などを、動きやすい服装で行う実技を通して評価します。
学校推薦型選抜との違いと2026年度の実績倍率
総合型選抜と学校推薦型選抜は、対象学科が完全に分かれているだけでなく、出願条件も異なります。学校推薦型選抜(絵画学科油画専攻、グラフィックデザイン学科、生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻、建築・環境デザイン学科、芸術学科、統合デザイン学科)は学校長推薦が必要ですが、総合型選抜の9学科・専攻・コースは学校長推薦が不要です。「多摩美術大学の推薦入試」とひとまとめに検索すると、自分の志望学科がどちらの制度なのかを取り違える危険があります。
入試データ結果資料で公開されている2026年度総合型選抜・学校推薦型選抜入試データによると、2026年度の総合型選抜は合計で志願者数275名・受験者数268名・合格者数136名・入学者数135名でした。学科別では絵画学科日本画専攻が志願33名に対し合格10名(志願者数÷合格者数で約3.3倍)、情報デザイン学科メディア芸術コースが志願76名に対し合格25名(約3.0倍)と高く、工芸学科や版画専攻は志願者数に対して合格者数の比率が高めでした。学校推薦型選抜は合計で志願者数483名・合格者数109名で、なかでもグラフィックデザイン学科は志願298名に対し合格30名(約9.9倍)と、総合型選抜のどの学科よりも高い倍率でした。
この数値は2026年度の確定実績であり、2027年度の志願者数・合格者数ではありません。学科の人気や出願者の準備状況によって年度ごとに変動するため、倍率だけで「入りやすい学科」を選ぶと、自分の実技の強みと選考内容が合わない可能性があります。倍率は志望学科を絞り込んだ後の参考情報として使い、まずは実技・小論文・面接の内容が自分の得意分野と一致するかを優先してください。
| 制度 | 学校長推薦 | 対象学科(一例) | 2026年度倍率(志願者数÷合格者数) |
|---|---|---|---|
| 総合型選抜 | 不要 | 日本画専攻、彫刻学科、工芸学科など9学科 | 約1.3〜3.3倍(学科により変動) |
| 学校推薦型選抜 | 必要 | 油画専攻、グラフィックデザイン学科など6学科 | 約1.0〜9.9倍(学科により大きく変動) |











学校推薦型選抜のグラフィックデザイン学科は約9.9倍もあるんですね。総合型選抜の中でも学科によって倍率がかなり違うので、志望理由と実技の強みを先に固めてから、倍率を参考程度に見る方がよさそうです。











そのとおり。倍率は年度で動く指標であって、志望学科を決める一番の基準にしてはいけない。専願制であることも踏まえ、まず自分がどの学科で何を作りたいかを固め、そのうえで2026年度の実績を準備量の目安として使おう。学校推薦型選抜の対象学科を目指すなら、学校長推薦を得られるよう早めに進路指導の先生へ相談することも欠かせない。
📚 用語解説
学校推薦型選抜(多摩美術大学):出願に学校長の推薦を必要とする入学試験です。多摩美術大学では絵画学科油画専攻、グラフィックデザイン学科など、総合型選抜とは異なる6学科・専攻でのみ実施され、学科の重複はありません。
倍率は志願者数・合格者数の集計単位や年度で変わります。この記事の数値は2026年度の総合型選抜・学校推薦型選抜の公式集計であり、2027年度の予測ではありません。名称変更前の「版画専攻」表記の情報とも年度がずれていないか確認してください。
出願から入学手続までのスケジュール|逆算で準備する
2027年度総合型選抜のWEB出願登録と検定料支払いは2026年11月1日(日)13:00から11月7日(土)18:00まで、出願書類の郵送は同じ11月1日から7日までの消印有効(海外からは必着)です。試験は11月21日(土)・22日(日)の2日間で、志願者が多い場合は11月23日(月)にも実施されます。合格発表は12月1日(火)13:00から12月8日(火)まで、入学手続の締切は12月10日(木)です。
総合型選抜の準備を優先するあまり、一般選抜で必要な学科試験や実技の基礎力を止めてしまうと、万一の不合格時に選択肢が狭まります。多摩美術大学の一般選抜を含む学科別の傾向と対策は多摩美術大学に受かるには?2027年度の偏差値・入試方式・実技対策と今から間に合う勉強法、参考書の選び方は多摩美術大学の参考書ルート完全版でも確認できます。総合型選抜と一般選抜の対策を切り離さず、週単位の時間配分として管理してください。











出願書類の郵送と受験票印刷、試験、合格発表、入学手続と、締切が11月から12月に集中しています。個別出願資格審査は9月16日という早い段階の締切もあるので、思ったより前倒しで動く必要があるんですね。











そのとおり。総合型選抜は出願の1か月以上前から動く項目がある。「今週は小論文」のように大きく括らず、「出願資格の該当区分を確認」「ポートフォリオのページ構成を決める」「実技を本番時間で1回演習する」のように日単位で数値化し、一般選抜の学習時間も同時に確保する仕組みを作ろう。
📚 用語解説
消印有効と必着:消印有効は締切日までの郵便局の日付印が条件、必着は締切日までに大学へ到着することが条件です。多摩美術大学の総合型選抜は、国内からの郵送は消印有効、海外からの郵送は必着です。
多摩美術大学の総合型選抜は「普通の対策」では受からない
結論から先に言います。デッサンや小論文を単発で添削してもらう、面接練習を週1回だけ行うといった「普通の対策」だけでは、多摩美術大学の総合型選抜に受かるのは厳しいです。学科ごとに異なる実技・小論文・面接・ポートフォリオを、出願資格の確認から本番の実技演習まで一貫させる必要があるからです。
この記事で確認したとおり、2027年度だけでも日本画専攻は6時間の水彩、彫刻学科・工芸学科は小論文と選択実技、テキスタイルデザイン専攻は実技型・文章型の選択、情報デザイン学科の2コースは事前制作物と面接、演劇舞踊デザイン学科の2コースは身体表現とデッサンという、学科ごとにまったく異なる準備が必要です。出願は事実上の専願で、9月16日の個別出願資格審査から12月10日の入学手続まで複数の締切が続きます。必要なのは単発の添削ではなく、出願資格・作品制作・小論文・実技演習を毎日の行動へ変える仕組みです。
ここで、鬼管理専門塾が示す「従来塾の3つの限界」——①授業で情報を得ても行動は変わらない、②全員同じ指導は偏差値50に収束する、③週1指導では変化が遅い——に照らして、代表的な選択肢を一つずつ検討します。出典は「鬼管理」とはです。
独学・参考書だけでは出願資格の確認と締切管理が抜けやすい
独学では公式要項や参考書を読めますが、①の限界が残ります。情報を知ることと、出願資格の該当区分を判定し、個別出願資格審査の要否を確認し、本人が作品・小論文・志望理由書を仕上げ、実技を反復することは別です。学科ごとの選択科目や名称変更を読み違えても修正する人がおらず、「調べたつもり」のまま9月の締切が近づく危険があります。
映像授業・アプリでは学科固有の実技演習にならない
映像授業やアプリは小論文・面接の一般知識を得るには便利ですが、①と②の限界に当たります。同じ動画を見ても、日本画専攻の水彩、工芸学科の立体造形、演劇舞踊コースの身体表現へ必要な行動は異なります。視聴完了を対策完了とみなすと、本人の不足に応じた実技演習量が決まりません。
集団授業の大手予備校では学科差に合わせにくい
集団授業は多数に共通する小論文の型や面接の基本を扱えますが、②の限界が残ります。全員同じ進度では、水彩が弱い生徒、立体造形の経験が少ない生徒、身体表現が苦手な生徒、プレゼンが時間超過する生徒へ別々の優先順位を付けられません。多摩美術大学の学科ごとの採点基準を、本人の一日へ落とす作業が不足します。
一般的な個別指導塾では週1回以外の修正が遅い
一般的な個別指導は本人に合わせられても、授業が週1回なら③の限界に当たります。デッサンの完成度が低い、身体表現の即興力が伸びない、面接での説明が作品と矛盾すると分かっても、次の面談まで修正が止まります。11月上旬の出願へ複数作業を同時進行する総合型選抜では、一週間の放置が大きな遅れになります。
独学・参考書、映像授業・アプリ、集団授業の大手予備校、一般的な個別指導塾を順に検討すると、いずれも①情報から行動への変換、②学科・本人ごとの計画、③毎日の修正頻度のどれかが残ります。だから、多摩美術大学の志望学科を固定し、出願資格の確認から実技演習までを1日単位で管理する鬼管理専門塾しかない、という結論になります。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、従来塾の3つの限界を6つの仕組みで解消します。多摩美術大学の総合型選抜では、出願資格・個別審査・ポートフォリオ・小論文・実技演習・一般選抜科目を一つの計画へ統合し、未確認条件や実技の遅れを毎日・毎週の確認で見つけます。
- 鬼管理専門塾: 毎日×個別計画
- 独学: 本人だけで管理
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
多摩美術大学の志望学科に合わせ、「出願資格の該当区分を1件確認し、ポートフォリオを1ページ仕上げ、小論文を90分で1本解く」のように、書類・実技・小論文を一日の数値へ落とします。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
日本画専攻の水彩、彫刻学科・工芸学科の選択実技、テキスタイルデザイン専攻の選択A・B、情報デザイン学科の事前制作物、演劇舞踊デザイン学科の身体表現・デッサンなど、本人の志望学科と弱点に合わせて優先順位を変えます。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
毎日の制作進捗と毎週の確認テストで、小論文の得点、実技の完成度、面接での説明の一貫性を測ります。提出物の締切遅れや書類の事実矛盾も放置せず修正します。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
厳しい選考を通過した専属講師が、公式要項の条件と本人の状況を区別し、出願・一般選抜・実技演習の進捗を確認します。公開された講師満足度アンケートも指導体制を検討する材料にできます。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学・学部特化と総合型選抜・推薦の専門コースを組み合わせ、多摩美術大学の学科別条件へ対応します。必要に応じて小論文対策も含め、一般選抜科目との週間配分まで一つの計画にします。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
要項や制作中の疑問はLINEで質問でき、Zoomの無料説明会には保護者も同席できます。現在の志望学科・制作状況・出願資格の確認状況を共有し、出願までに必要な準備量を確認できます。
鬼管理専門塾の大学受験コースには1カ月返金保証制度があります。対象・適用条件の詳細は無料説明会で確認してください(出典:https://onikanri.singeki.com/onikanri-top/1month-refund/ )。指導方針と日々の管理方法は「鬼管理」とは?特徴・指導方針、これまでの結果は鬼管理専門塾の合格実績で確認できます。まず無料説明会で、志望学科の2027年度要項と現在のポートフォリオ・実技・小論文の状況をもとに、最初の一週間で行う課題を相談できます。
多摩美術大学の学科別総合型プランを無料説明会で相談できます
まとめ|公式要項から多摩美術大学の総合型選抜対策を始める
| 志望分野 | 出願時の判断 | 当日対策の中心 |
|---|---|---|
| 絵画学科日本画専攻 | 出願資格・専願性の確認 | 水彩(人物)6時間・ポートフォリオ |
| 絵画学科版画・プリントメディア専攻 | 選択A/Bの決定 | 小論文90分・色彩表現orコラージュ写真 |
| 彫刻学科 | 立体造形の有無を選択 | 小論文90分(+立体造形3時間)・面接 |
| 工芸学科 | 選択A/Bの決定 | 小論文90分・鉛筆デッサンor立体造形4時間 |
| テキスタイルデザイン専攻 | 選択A/Bの決定 | 実技型60分+5時間、または文章・プレゼン型90分 |
| 情報デザイン学科 | コース・選択の決定 | 事前制作物(オンラインポートフォリオ等)と面接 |
| 演劇舞踊デザイン学科 | コースの決定 | 身体表現4時間、または鉛筆デッサン3時間 |
多摩美術大学の総合型選抜は、大学名で一括りにできません。最短の準備は、体験記の表から作品制作を始めることではなく、2027年度公式要項から志望学科の学科・専攻・コース名を固定し、総合型選抜と学校推薦型選抜を取り違えていないかを確認することです。その後、出願資格の該当区分、選択科目の決定、本人による作品・小論文・志望理由書の作成、学科固有の実技演習を並行します。
評価されるのは、出願資格を満たしている事実と、学科で学ぶ目的と、当日その力を再現するアウトプットです。実技が得意、文章が得意のどちらか一つが高くても、要項が求める残りの科目を代替できません。作業を日単位で数値化し、毎週の作品・小論文・実技の進捗から計画を修正しながら、一般選抜の学習時間も守ってください。
多摩美術大学の総合型選抜対策を日単位の計画に変えられます
よくある質問
Q. 多摩美術大学の総合型選抜と学校推薦型選抜はどう違いますか?
A. 対象学科がすべて異なります。総合型選抜は学校長推薦が不要な絵画学科日本画専攻・版画専攻、彫刻学科、工芸学科、生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻、情報デザイン学科(2コース)、演劇舞踊デザイン学科(2コース)の9学科・専攻・コースです。学校推薦型選抜は学校長推薦が必要な、絵画学科油画専攻、グラフィックデザイン学科など別の6学科・専攻で実施します。
Q. 総合型選抜は評定平均がなくても出願できますか?
A. はい。2027年度要項の出願資格には評定平均の数値指定がなく、高校(中等教育学校の後期課程を含む)の卒業(見込)などの学校教育法上の要件が中心です。ただし出身高等学校の調査書の提出は必須で、選考資料として使われます。
Q. 総合型選抜は他大学や他学科と併願できますか?
A. 総合型選抜と外国人留学生選抜・帰国生選抜の出願資格を有する者は、いずれか一つの入学試験にしか出願できません。合格した場合は入学を確約する前提のため、事実上の専願として扱われます。出願前に進学の意思を固めてください。
Q. 絵画学科の「版画専攻」と「版画・プリントメディア専攻」は同じですか?
A. 同じ専攻です。2027年度より「版画・プリントメディア専攻」へ名称変更予定と要項に明記されています。過年度の体験記や検索結果が「版画専攻」表記のままの場合があるため、出願時は2027年度要項の学科名で確認してください。
Q. 実技が苦手でも情報デザイン学科なら受かりやすいですか?
A. 情報デザイン学科の2コースは当日の実技試験がなく、作品またはポートフォリオと面接が中心です。ただし高校の「情報」科目の基礎知識やプログラミング・映像制作などの事前準備が前提とされており、実技がない分、事前制作物の完成度と説明力が直接評価されます。「実技がない=簡単」ではありません。
Q. 高卒認定や社会人でも総合型選抜に出願できますか?
A. 高等学校卒業程度認定試験の合格者、個別の入学資格審査で認められた者などは出願できます。情報デザイン学科は要項で高等専門学校・他大学の新卒者や既卒者、社会人まで広く募集すると明記されています。個別の入学資格審査に該当する場合は2026年9月16日までの申請が必要です。
Q. 彫刻学科は立体造形を受けないと不利になりますか?
A. 彫刻学科は出願時に「小論文のみ」か「小論文+立体造形」を選べます。小論文のみを選んでも面接・ポートフォリオでの評価は変わらず必要です。立体造形の経験が少ない場合は、ポートフォリオと面接で発想力・進学目的の明確さを示す準備に重点を置いてください。
Q. 2026年度の倍率はそのまま2027年度にも当てはまりますか?
A. いいえ。この記事の倍率は2026年度の確定実績(志願者数÷合格者数)であり、2027年度の予測値ではありません。学科の人気や出願者の準備状況で年度ごとに変動するため、倍率は準備量の参考程度にとどめ、まず実技・小論文・面接の内容が自分の得意分野と合うかを優先してください。
Q. 対策はいつから始めるべきですか?
A. 個別の出願資格審査の申請期限が2026年9月16日、受験上の配慮の申請が10月5日と、出願(11月1日〜7日)より前に動くべき締切があります。実技・小論文・面接・ポートフォリオは短期間では仕上がらないため、高2・高3春から準備を始め、夏には本人による作品・書類の作成と実技演習を並行するのが理想です。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





