
イオン化エネルギーと電子親和力が、いつも逆になります。周期表では右上ほど大きいと覚えたのに、BeとB、NとOの順番が逆になる問題もあって、結局どこまで丸暗記すればよいのか分かりません。











まず「誰から電子を取り去るのか、誰へ電子を加えるのか」を反応式で固定しよう。次に周期表の大傾向を原子半径・遮蔽・電子配置で説明し、例外だけを電子配置から判断する。この記事では定義、計算、周期性、逐次イオン化、覚え方、入試問題の解き方まで一つの手順につなげる。
イオン化エネルギーは「陽イオンになりにくさ」という短い説明だけでは、電子親和力や電気陰性度との違い、グラフの例外、第二・第三イオン化エネルギーを解けません。本記事ではIUPAC Gold Bookの用語定義と、米国国立標準技術研究所(NIST)の評価済み原子データをもとに、式の向きと数値の読み方を整理します。競合記事が扱う基礎論点をすべて含めたうえで、第一イオン化ではどの元素からも電子を1個だけ取り去ること、Be>B・N>Oという代表的な例外、波長からの計算、価電子数を見抜く大きな跳びまで解説します。
第一イオン化エネルギーは、気体の基底状態にある中性原子Xから電子を1個取り去り、X+にするための最小エネルギーです。原則として周期表の右上ほど大きく、左下ほど小さくなります。ただし同一周期では電子配置による例外があり、電子親和力は「電子を加える」、電気陰性度は「結合中の電子を引き付ける」尺度なので、反応の場面から区別します。
目次
イオン化エネルギーとは何か|第一イオン化の定義と式
IUPAC Gold Bookはイオン化エネルギーを、基底状態にある中性原子または分子から電子を放出させるために必要な最小エネルギーと定義しています。原子について第一イオン化を表す基本式は、X(g) → X+(g) + e− です。左辺と右辺のエネルギー差を埋めるために外部からエネルギーを与えるので、E₁を式へ明示するなら X(g) + E₁ → X+(g) + e− と書けます。
ここで最も重要なのは、「第一」という言葉が電子を1個取り去る段階を示すことです。LiでもFでも、第一イオン化で取り去る電子は1個です。Fを陽イオンにするために7個の価電子をすべて取り去るわけではありません。Fの第一イオン化エネルギーがLiより大きいのは、同じ第二周期で核電荷が大きく、外す1個の電子が原子核へ強く引かれているためです。問題文に「1価の陽イオンを作る」とあれば、この一電子過程を考えます。
| 確認項目 | 第一イオン化での意味 | 誤解しやすい点 |
|---|---|---|
| 出発物質 | 気体・基底状態の中性原子X(g) | 固体金属から直接外す仕事ではない |
| 取り去る粒子 | 電子1個 | 価電子をすべて外すのではない |
| 生成物 | X+(g)と自由電子e− | 電子を加えて陰イオンにする反応ではない |
| エネルギー | 外部から必要な最小量 | 自然に放出されるエネルギーではない |
| 単位 | eV/原子、またはkJ/mol | 粒子当たりと1 mol当たりを混同しない |
📚 用語解説
基底状態:原子または分子が取り得る状態のうち、エネルギーが最も低い状態です。NIST Atomic Spectra Databaseも、基底状態の原子またはイオンから電子を1個取り去る最小エネルギーとしてイオン化エネルギーを整理しています。
「陽イオンになりにくさ」という覚え方は、大小比較には便利です。ただし答案では、気体・基底状態・電子1個・最小エネルギーの四点を補ってください。この四点が入れば、昇華や結合解離を含む物質全体の反応エネルギーと、孤立した原子のイオン化エネルギーを混同しにくくなります。











Fは価電子が7個だから7個取るのではなく、第一イオン化ではLiもFも1個だけなのですね。比べるのは、その1個をどれだけ強く引き付けているかだと分かりました。











その理解が土台だ。まず式の左に中性原子、右に+1のイオンと電子1個を書く。そこへ必要なエネルギーを左辺に加えれば、定義問題でも大小比較でも向きを間違えにくい。
イオン化エネルギー・電子親和力・電気陰性度の違い
三つの用語はすべて電子への引力に関係しますが、観察する操作が違います。イオン化エネルギーは孤立した気体原子から電子を外す過程、電子親和力は孤立した気体原子へ電子を加える過程、電気陰性度は分子内で結合に使われる電子を原子が自分側へ引き付ける傾向です。「外す・加える・結合中」の三語で分けると、名称の似方に惑わされません。
| 量 | 扱う場面 | 代表式・意味 | 単位や尺度 |
|---|---|---|---|
| イオン化エネルギー | 孤立した気体原子 | X(g)→X+(g)+e−に必要 | eV、kJ/molなど |
| 電子親和力 | 孤立した気体原子 | X(g)+e−→X−(g)で放出される量 | eV、kJ/molなど |
| 電気陰性度 | 化学結合中の原子 | 結合電子を引き付ける力の尺度 | Pauling尺度などは無次元 |
IUPAC Gold Bookでは電子親和力を、1価の陰イオンから電子を外すために必要なエネルギー、または同等に、中性原子・分子へ電子を付加したときに放出されるエネルギーとして説明しています。教科書やデータ表では符号の取り方が異なる場合があるため、正負だけを暗記せず「電子付加でどちら側が安定になるか」を式で確認してください。本記事では、高校化学でよく使う「放出されるエネルギーが大きいほど電子親和力が大きい」という表現で統一します。
電子親和力にも、周期表の右上側で大きくなりやすい大傾向はありますが、単純な一直線ではありません。NIST Chemistry WebBookの原子データでは、Clの電子親和力は約3.6131 eV、Fは約3.4012 eVで、Clのほうが大きい値です。したがって「右上ほど大きい」だけでFを最大と決めるのは危険です。電子を加える先の軌道の広さや電子間反発まで考える必要があります。
📚 用語解説
電子親和力:気体の中性原子・分子へ電子を1個付加して1価の陰イオンを作る過程に関係するエネルギーです。資料によって符号規約が異なるため、入試では定義文と反応式を先に確認します。
📚 用語解説
電気陰性度:IUPACが紹介するPaulingの概念では、原子が電子を自分へ引き付ける力です。孤立原子の反応エネルギーそのものではなく、化学結合の中で電子密度をどちらへ引くかを考える尺度です。
大傾向は似ていても、定義・単位・例外は同じではありません。まず反応式を判定し、次に対象量の周期性を使ってください。特に電子親和力は符号規約と例外の確認が必要です。











イオン化エネルギーは電子を外す費用、電子親和力は電子を受け取るときの安定化、電気陰性度は結合中の電子の綱引き、と場面を分ければよいのですね。











その三分法でよい。問題文の「気体原子」「陰イオン」「共有電子対」という語を拾い、何を問う量かを先に決めよう。数値の大小は、その後で周期表と電子配置から判断する。
イオン化エネルギーの求め方|エネルギー差・波長・単位換算
イオン化エネルギーの計算は、与えられる情報によって三種類に分かれます。第一は中性原子と陽イオンのエネルギー準位差、第二はイオン化が始まる限界波長、第三はeV/原子とkJ/molの換算です。どの問題でも、出発状態と最終状態の差を取り、必要なエネルギーを正の量として答えるのが基本です。
エネルギー準位から求める
中性原子のエネルギーをE(X)、生成する陽イオンをE(X+)、自由電子の基準エネルギーを0とするなら、第一イオン化エネルギーは E₁=E(X+)−E(X) です。原子の束縛状態は負の値で表されることが多いため、符号を見て機械的に引くのではなく「最終状態−初期状態」と書いてから代入します。たとえば初期が−8.0 eV、最終が−2.0 eVなら、必要量は(−2.0)−(−8.0)=6.0 eVです。
限界波長から求める
光を吸収してイオン化する問題では、イオン化が始まる最長波長λを使い、1光子当たりのエネルギーをE=hν=hc/λで求めます。長波長ほど光子エネルギーは小さいため、「イオン化できる最長波長」がちょうどしきい値です。λをnmで与えられたら、まず10−9を掛けてmへ直し、hとcのSI単位へそろえます。
例として限界波長が200 nmなら、NISTが示す正確な定数h=6.62607015×10−34 J s、c=299792458 m/sを用いて、E=hc/λ≒9.93×10−19 J/光子です。これをeVへ直すと約6.20 eV、アボガドロ定数を掛けると約598 kJ/molになります。途中式には単位を残し、光子1個当たりか1 mol当たりかを答案の最後まで明示してください。
eV/原子とkJ/molを換算する
1 eVは、電子1個が1 Vの電位差を通るときのエネルギーで、1.602176634×10−19 Jです。1 mol当たりへ直すと約96.485 kJ/molになります。したがって、eV/原子で与えられた値へ96.485を掛ければkJ/mol、kJ/molを96.485で割ればeV/原子です。NIST値のNaの第一イオン化エネルギー5.1391 eVは、約495.9 kJ/molに対応します。丸める桁は問題文の有効数字へ合わせます。
📚 用語解説
限界波長:光イオン化が起こるしきい値に対応する波長です。E=hc/λなので、イオン化に必要な最小エネルギーは、イオン化を起こせる光の最長波長に対応します。
波長が短くなれば光子エネルギーは大きくなります。eV/原子をkJ/molへ換算すると数百〜数千程度の値になることが多いので、10の指数と粒子数の掛け忘れを最後に確認してください。











波長問題は公式を覚えるだけでなく、「最長波長が最小エネルギー」という逆比例を先に確認すれば、短い波長を選ぶミスを防げそうです。











よい見方だ。準位差なら最終−初期、波長ならhc/λ、単位換算なら96.485という三つへ分ける。計算前に求める対象を一文で書けば、式の選択と単位が安定する。
イオン化エネルギーと周期表の関係|右上ほど大きい理由と例外
第一イオン化エネルギーは、同じ周期ではおおむね左から右へ大きく、同じ族ではおおむね上から下へ小さくなります。周期の左から右へ進むと核電荷が増える一方、電子は同じ主殻へ入るため、価電子が感じる有効核電荷が強まりやすくなります。同族を下へ進むと電子殻が増え、原子半径と内殻電子による遮蔽が大きくなるため、最外殻電子は外しやすくなります。
| 比較方向 | 第一イオン化エネルギーの大傾向 | 主な理由 | 確認する例外 |
|---|---|---|---|
| 同じ周期で左→右 | 大きくなる | 有効核電荷が増え、半径が小さくなる | Be>B、N>O、Mg>Al、P>S |
| 同じ族で上→下 | 小さくなる | 電子殻・遮蔽が増え、価電子が遠くなる | 重元素では単純化に注意 |
| 周期表全体 | 右上ほど大、左下ほど小 | 核の引力と価電子までの距離 | 電子配置を最終確認 |
例外① Be>B、Mg>Al
Beの基底状態は[He]2s²、Bは[He]2s²2p¹です。Bで最初に外れる2p電子は、Beの2s電子より高いエネルギーにあり、外側へ広がっているため外しやすくなります。その結果、NISTの第一イオン化エネルギーはBeが9.3227 eV、Bが8.2980 eVで、右へ進んだBのほうが小さくなります。第三周期のMg 7.6462 eVとAl 5.9858 eVも、3sから3pへ入り始める同じ理由で逆転します。
例外② N>O、P>S
Nの2p軌道は三つの軌道へ電子が一つずつ入った半充填の2p³です。Oは2p⁴なので、どれか一つの軌道で電子対ができ、同じ軌道内の反発が加わります。そのためOの対になった電子はNの半充填状態の電子より外しやすく、NIST値はNが14.5341 eV、Oが13.6181 eVです。PとSにも同様のs/p軌道と電子対の考え方を当てはめます。
📚 用語解説
遮蔽効果:内側の電子が原子核の正電荷を部分的に遮り、外側の電子が感じる引力を弱める効果です。同族で下へ進むと電子殻が増えるため、原子番号が増えても価電子を外しやすくなる方向に働きます。
📚 用語解説
有効核電荷:多電子原子の各電子が、他の電子による遮蔽を差し引いた後に実質的に感じる核電荷です。同一周期の大傾向を説明する中心概念ですが、軌道の種類と電子対の反発も併せて考えます。
暗記の順番は「右上ほど大きい」という矢印が先、例外はs軌道からp軌道へ移る所と、p軌道で電子対が初めてできる所が後です。最初から元素ごとの数値を丸暗記すると、未知元素の比較へ応用できません。電子配置を書き、外す電子の主量子数・軌道・対の有無を確認する習慣をつけてください。











「右上ほど大きい」は大枠で、BeとBでは2sか2pか、NとOではp軌道に電子対があるかを見るのですね。例外がばらばらな暗記事項ではなくなりました。











そのとおり。大小比較は、周期表の矢印で仮答えを作り、電子配置で例外を点検する二段階にする。この順番なら、数値を忘れても理由から復元できる。
第二・第三イオン化エネルギーと大きな跳びの読み方
一つ目の電子を外した陽イオンから、さらに電子を外すためのエネルギーが第二イオン化エネルギーです。一般に E₁<E₂<E₃…となります。電子を失うほどイオンの正電荷が大きくなり、残った電子は核へ強く引かれるからです。ただし入試で重要なのは、単に少しずつ増えることではなく、価電子をすべて外した次に内殻電子を外す段階で値が大きく跳ね上がることです。
| 原子 | E1 | E2 | E3 | 最初の大きな跳びが示すこと |
|---|---|---|---|---|
| Na | 5.1391 eV | 47.2864 eV | さらに増加 | 価電子は1個と判断 |
| Mg | 7.6462 eV | 15.0353 eV | 80.1436 eV | 価電子は2個と判断 |
Naは[Ne]3s¹なので、1個目の3s電子を外すと閉殻の[Ne]になります。NIST Atomic Spectra Databaseでは第一が5.1391 eV、第二が47.2864 eVで、二つの間に約9.2倍の跳びがあります。Mgは[Ne]3s²なので、第一7.6462 eV、第二15.0353 eVまでは3s電子を外し、第三80.1436 eVで初めて[Ne]の内殻へ入ります。大きな跳びの直前までに外した個数が、典型元素の価電子数を推定する手掛かりです。
表の値は「中性原子から順番に電子を外す各段階の個別エネルギー」です。NaをNa2+にする総量を求めるならE₁+E₂を足します。一方、第二イオン化エネルギーだけを聞かれたらE₂のみです。「第nイオン化」と「n個外す総エネルギー」を取り違えないでください。
📚 用語解説
逐次イオン化エネルギー:同じ原子から電子を1個ずつ順に取り去る各段階のイオン化エネルギーです。第二はX+→X2+、第三はX2+→X3+の段階を指し、最初からその段階までの合計値ではありません。
E2とE3の間で大きく跳ぶなら、外しやすい価電子は2個です。「E3が大きいから価電子3個」ではなく、大きな値に入る直前までに何個外したかを数えます。











MgではE3が急に大きいから、外しやすい電子はE1とE2に対応する2個。跳びの前を数えるのですね。第三イオン化エネルギーと、3個外す合計も別だと分かりました。











正しい。グラフ問題では横軸の番号を読み、隣り合う値の比を比べる。最大の跳びの直前の個数を価電子数の候補にし、最後に電子配置や族と一致するか確認しよう。
イオン化エネルギーの覚え方と入試問題の解き方
得点につながる覚え方は、数値の暗記ではなく判断手順の固定です。まず反応式で「外す」を確認し、周期表の右上矢印で大傾向を決め、電子配置で例外を点検し、逐次イオン化なら跳びの直前を数えます。計算問題なら準位差・波長・単位換算のどれかへ分類します。この五手順を白紙から再現できれば、問題の形が変わっても同じ原理で処理できます。
大小比較問題は四つの要因で説明する
比較の根拠は、核電荷、電子殻の数、遮蔽、電子配置の四つです。同じ周期なら電子殻の数がほぼ共通なので核電荷と有効核電荷を優先し、同じ族なら下へ行くほど増える殻と遮蔽を優先します。隣接元素で大傾向が逆転したら、外す電子がsかpか、同じp軌道に電子対ができているかを確認します。「安定だから」だけで終わらず、どの配置がどう外れにくいかまで言葉にしてください。
グラフ問題はピーク・谷・跳びを分ける
原子番号に対する第一イオン化エネルギーのグラフでは、希ガス付近がピーク、次のアルカリ金属で大きく下がる周期的な波を探します。同一周期の小さな谷は、sからpへ入る位置やp軌道で電子対ができる位置です。逐次イオン化のグラフは別物で、同じ元素から電子を順に外したときの大きな跳びを探します。横軸が原子番号か電子を外した回数かを最初に読むだけで、二種類のグラフを混同しにくくなります。
計算問題は単位を式の一部として書く
nmをmへ、J/光子をeV/光子またはkJ/molへ変える過程を省略しないでください。数値だけを電卓へ入れると、109や1023の掛け忘れを発見できません。最後に、波長が短いほどエネルギーが大きい、イオン化には正のエネルギーが必要、という二つの方向性で答えを検算します。
周期表と電子配置の土台が曖昧なら、先に元素周期表の覚え方と族・電子配置の解説を復習してください。化学全体の学習順は大学受験化学の勉強法完全ガイド、反応式を自分で組み立てる練習は化学反応式の覚え方へつなげると、単元を孤立させず復習できます。











数値を全部覚えるのではなく、式→周期表の矢印→電子配置→跳び→単位の順を覚えるのですね。これなら初めて見る元素やグラフでも手を動かせそうです。











その手順を毎回同じ順に使おう。間違えたら「知識不足」ではなく、式・傾向・例外・グラフ・計算のどこで止まったかを分類し、翌日の課題をそこだけに絞ると復習効率が上がる。
イオン化エネルギー対策は「普通の対策」では受からない
結論から断言します。周期表へ右上向きの矢印を書き、Be>BとN>Oを語呂で覚えるだけの「普通の対策」では、イオン化エネルギーを含む大学入試化学で安定して得点するのは厳しいです。入試では、反応式、電子配置、例外、逐次イオン化のグラフ、限界波長、単位換算が一問の中で接続されます。覚えた知識を毎日の白紙再現と演習へ変え、誤答した段階を週内に修正する仕組みが必要です。
理由は、この記事で確認したデータと判断手順にあります。NaはE₁=5.1391 eVからE₂=47.2864 eVへ大きく跳び、MgはE₂=15.0353 eVからE₃=80.1436 eVへ跳びます。同一周期も単純増加ではなく、Be 9.3227 eV>B 8.2980 eV、N 14.5341 eV>O 13.6181 eVという例外があります。矢印だけを覚えた日と、数値を見て電子配置から説明できる日は同じではありません。
そこで学習手段を、鬼管理専門塾が公式ページで示す従来塾の3つの限界、すなわち①授業で情報を得ても行動は変わらない、②全員同じ指導は偏差値50に収束する、③週1指導では変化が遅い、に照らして消去法で検討します。
選択肢①:独学・参考書のみ
独学では自分のペースで進められますが、間違いが定義、電子配置、グラフ、単位のどこにあるかを自分で診断しなければなりません。参考書の解説から情報を得ても、翌日に何を何問再現するかを決めなければ行動は変わらず、①の限界が残ります。得意な暗記だけを繰り返し、苦手な計算を避ければ、個人差へ合わせ切れない②の問題も自分の学習内で起こります。
選択肢②:映像授業・アプリ
映像やアプリは、周期表の傾向や電子配置を視覚的に理解する助けになります。しかし視聴完了や正解タップは、白紙へ反応式を書き、例外の理由を記述できる証明ではありません。視聴後の再現・計算・再テストまで課題化しなければ①の限界に当たり、全員へ同じ順で配信されるだけなら②も解消しません。
選択肢③:集団授業の大手予備校
大手予備校の集団授業は体系的ですが、同じ時間割と問題で進むため、Be/Bの例外で止まる生徒と、hc/λの単位換算で止まる生徒の翌日課題を別々に変えることは困難です。これは②の限界です。授業外で反応式とグラフを何回白紙再現するかが本人任せなら、情報を得ても行動が変わらない①も残ります。
選択肢④:一般的な個別指導塾
一般的な個別指導は質問しやすい一方、週1回の授業だけでは、残り6日の復習間隔と演習結果まで追い切れません。符号や単位の誤りを次回授業まで放置すると、熱化学や光化学の問題にも同じミスが広がります。これは③の限界です。担当授業の解説だけで、受験全科目の毎日の優先順位が一つの行動表にならなければ、個別指導でも日々の学習管理にはなりません。
独学・参考書、映像授業・アプリ、集団授業の大手予備校、一般的な個別指導塾を順に検討すると、いずれも従来塾の3つの限界のどれかが残ります。イオン化エネルギーの定義から計算までを生徒別に分け、毎日の課題を数値化し、確認テストで週内に修正する条件をすべて満たすには、だから鬼管理専門塾しかありません。











解説を読んで分かっただけでは、翌日に式や例外を再現できるか分かりません。僕がどの段階で止まったかを見つけて、その日の課題量まで決める必要があるのですね。











そのとおり。化学は理解と演習の両方が必要だ。反応式2本、大小比較4問、波長計算2問のように行動を数値へ変え、結果を翌日の計画へ戻す。次に、その仕組みを支える固定6特徴を確認しよう。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、従来塾の3つの限界を次の固定6特徴で解消します。イオン化エネルギーなら、定義を読むだけで終わらせず、反応式、電子配置、グラフ、計算を生徒ごとの日課へ変え、毎日・毎週の確認で未定着を早く見つける点が大学受験化学との接点です。
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
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❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
イオン化エネルギーなら、反応式を2本、大小比較を4問、波長計算を2問というように課題を数値化し、「化学を復習する」という曖昧な予定を、その日に完了を判定できる行動へ変えます。
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周期性で迷うのか、電子配置の例外で迷うのか、計算単位で失点するのかを答案から分け、現在地と志望校の出題に合わせて、生徒ごとの理論化学の学習順を設計します。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
反応式と比較理由の再現を毎日確認し、毎週の確認テストで初見データにも適用できるかを検証します。未定着なら同じ解説を読むのではなく、追加問題と復習間隔をその週のうちに修正します。
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課題を「化学を2時間」ではなく、反応式・比較・計算の数に分け、毎週のテスト結果で直す仕組みなのですね。自分の苦手だけを行動プランへ入れられる点も分かりました。











その理解でよい。まず無料説明会で、今の答案が定義・電子配置・グラフ・計算のどこで止まっているかを確認しよう。サービス内容と保証条件を確かめたうえで、自分に合うか判断すればよい。
まとめ|イオン化エネルギーは式・周期表・電子配置で覚える
第一イオン化エネルギーは、気体・基底状態の中性原子から電子を1個取り去るための最小エネルギーです。どの元素でも第一段階で外すのは1個であり、価電子をすべて取り去る量ではありません。電子親和力は電子を加える過程、電気陰性度は結合中の電子を引き付ける尺度なので、式と場面から区別します。
| 最後に確認する問い | 答えの核 |
|---|---|
| 第一イオン化とは何か | X(g)→X+(g)+e−に必要な最小エネルギー |
| 電子親和力との違いは何か | 外す量と、加えて安定化する量の違い |
| 周期表の大傾向は何か | 同周期で右へ大、同族で下へ小 |
| 代表的な例外は何か | Be>B、N>O。s/pと電子対で説明 |
| 逐次値の跳びは何を示すか | 跳びの直前までに外した価電子数 |
| 限界波長からどう求めるか | E=hc/λ。必要ならeV・kJ/molへ換算 |
| 覚え方の順番は何か | 式→大傾向→電子配置→跳び→単位 |
今日の復習では、資料を閉じて第一イオン化と電子付加の式を1本ずつ書き、周期表へ右上向きの矢印を描いてください。次にBe/BとN/Oの電子配置を書き、なぜ逆転するかを一文で説明します。最後にNaまたはMgの逐次イオン化データを見て、最大の跳びの直前から価電子数を答えます。この三段階を翌日にも白紙から再現できれば、丸暗記から理由による判断へ進めています。











最初は用語が三つ混ざっていましたが、電子を外す・加える・結合中で分け、周期表の原則を電子配置で点検する流れなら、理由まで説明できそうです。











仕上げは白紙再現だ。式、矢印、Be/B、N/O、逐次値の跳び、hc/λを一枚へまとめ、翌日と一週間後にもう一度書こう。詰まった箇所だけを問題演習へ戻せば、効率よく得点へ変えられる。
よくある質問
Q. イオン化エネルギーとは簡単にいうと何ですか?
A. 気体の基底状態にある中性原子から電子を1個取り去り、1価の陽イオンにするために必要な最小エネルギーです。式ではX(g)→X+(g)+e−と表します。第一イオン化で外す電子は、どの元素でも1個です。
Q. イオン化エネルギーと電子親和力の違いは何ですか?
A. イオン化エネルギーは気体原子から電子を外すために必要な量、電子親和力は気体原子へ電子を加えたときの安定化に関係する量です。外す反応と加える反応を式で逆向きに書くと区別できます。
Q. 電気陰性度とは何が違いますか?
A. 電気陰性度は、化学結合中の原子が結合電子を自分側へ引き付ける力の尺度です。孤立した気体原子の反応エネルギーであるイオン化エネルギーや電子親和力とは、扱う場面と尺度が違います。
Q. イオン化エネルギーは周期表のどちらへ大きくなりますか?
A. 第一イオン化エネルギーは、同一周期ではおおむね左から右へ大きく、同族ではおおむね上から下へ小さくなります。全体では右上ほど大きい傾向ですが、Be>B、N>Oなど電子配置による例外があります。
Q. なぜBeよりBの第一イオン化エネルギーが小さいのですか?
A. Beでは2s電子を外しますが、Bでは新しく入った2p電子を外します。2p電子は2s電子より高いエネルギーにあり外しやすいため、右へ進んだBの値が小さくなります。
Q. なぜNよりOの第一イオン化エネルギーが小さいのですか?
A. Nの2p³は三つのp軌道へ一つずつ入った半充填です。Oの2p⁴では一つのp軌道に電子対ができ、同じ軌道内の反発によってその電子を外しやすくなるため、Oの値がNより小さくなります。
Q. 逐次イオン化エネルギーから価電子数をどう求めますか?
A. 隣り合う値が最初に大きく跳ぶ場所を探し、その直前までに外した電子数を数えます。MgならE2とE3の間で大きく跳ぶため、外しやすい価電子は2個と判断します。
Q. 光の波長からイオン化エネルギーをどう求めますか?
A. イオン化が始まる限界波長λをmへ直し、E=hc/λで1光子当たりのエネルギーを求めます。eVへは電気素量で割り、kJ/molへはアボガドロ定数を掛けて1000で割ります。
Q. イオン化エネルギーの最も効率的な覚え方は何ですか?
A. 式で「電子を外す」を固定し、周期表の右上矢印、Be/BとN/Oの電子配置、逐次値の跳び、hc/λの単位計算を順に白紙再現します。数値一覧の丸暗記より、判断手順の反復が有効です。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





