
ヤングの実験は図を見ると分かった気になりますが、光路差がなぜdx/Lになるのか、明線と暗線の条件をどちらにするのかで毎回迷います。縞の間隔を求める問題も、文字が多くて整理できません。











装置を「同位相の2つの波源を作る部分」と「その波を重ねる部分」に分け、光路差→干渉条件→位置→縞間隔の順に進めれば迷わない。この記事では公式の意味と近似の根拠を図解し、位置ずれの応用や数値例題まで一つの解法手順にまとめるよ。
ヤングの実験とは、単色光を二重スリットに通し、スクリーンに現れる明暗の干渉縞を観察する実験です。2つのスリットから点Pまでの距離の差を光路差として表し、その差が波長の整数倍なら明線、半整数倍なら暗線になることを使います。高校物理では、実験の意味を説明する問題と、明暗の位置や縞間隔を計算する問題の両方が出ます。本記事では金沢工業大学、学習院大学、中央大学附属高校、東京大学OCWの公開資料で式と装置条件を照合し、公式を丸暗記せず再現できる順番に整理します。
目次
ヤングの実験とは?装置と観察結果を一度に整理
ヤングの実験では、光源、単スリットS0、間隔dの二重スリットS1・S2、スクリーンを順に並べます。光源には波長λがそろった単色光を用います。S0を通った光は回折して広がり、S1とS2へ届きます。さらにS1とS2を通過した光が回折し、2つのスリットを新しい波源としてスクリーン上で重なります。重なった光は場所によって強め合ったり弱め合ったりするため、中央の明線を基準に、明・暗が交互に並ぶ干渉縞が観察されます。











二重スリットだけでなく、その手前に1本のスリットを置くのはなぜですか?光を細くするためだけですか?











重要なのはS1とS2へ位相のそろった光を届けることだ。S0から広がる同じ波面が2つのスリットへ届けば、S1とS2を同位相の波源として扱いやすい。S0が二重スリットの垂直二等分線上にある、という配置条件も計算の前提なんだ。
| 要素 | 記号・量 | 役割 | 問題で確認すること |
|---|---|---|---|
| 単色光源 | 波長λ | 同じ波長の光を供給 | λをmへ直す |
| 単スリット | S0 | 回折させて2孔へ光を届ける | 中央にあるか |
| 二重スリット | S1・S2、間隔d | 同位相の2波源になる | dの単位 |
| スクリーン | 距離L | 2波を重ねて縞を映す | L≫d,xか |
| 観測点 | 中央Oからx | 明暗の位置を表す | 符号か距離か |
📚 用語解説
スリット:光を通す細い隙間です。ヤングの実験では、手前の単スリットと、その後ろの二重スリットを区別します。
📚 用語解説
干渉縞:2つの光が強め合う明線と、弱め合う暗線が交互に並ぶ模様です。明線どうし、暗線どうしは等間隔になります。
二重スリット間隔d、二重スリットからスクリーンまでの距離L、中央Oから観測点Pまでの距離x、光の波長λを図へ書きます。文字が別名でも役割は同じです。これだけで、光路差dx/Lと縞間隔λL/dへつながる準備が整います。
ヤングの実験の原理|回折・ホイヘンスの原理・位相
光が細い隙間の先で幾何学的な影の領域へも広がる現象を回折といいます。ホイヘンスの原理では、ある瞬間の波面上の各点から素元波が出て、その包絡面が次の波面になると考えます。スリットは狭い範囲だけを通すため、その先ではスリット付近を出発点とする波が広がります。S1とS2から広がる2つの光が同じ場所を通ると、重ね合わせの原理によって振幅が加わり、位相差に応じて光の強さが変わります。











「山と山なら明るい、山と谷なら暗い」と覚えています。位相や光路差へは、どうつなげればよいですか?











波長λだけ余分に進むと1周期遅れるが、振動の状態は元と同じだから同位相になる。λ/2だけ余分に進むと半周期ずれて逆位相だ。つまり山と山は光路差mλ、山と谷は光路差(m+1/2)λと数式にできる。
| 現象 | 波の重なり | 位相差 | 光路差 | スクリーン |
|---|---|---|---|---|
| 強め合い | 山と山・谷と谷 | 2mπ | mλ | 明線 |
| 弱め合い | 山と谷 | (2m+1)π | (m+1/2)λ | 暗線 |
| 中央 | 同じ距離を進む | 0 | 0 | 0次の明線 |
📚 用語解説
回折:波が隙間を通った先で広がったり、障害物の背後へ回り込んだりする現象です。光にも回折が起こります。
📚 用語解説
波面:同じ時刻に同じ位相となっている点を結んだ面です。ホイヘンスの原理では、波面上の各点を素元波の源とみなします。
📚 用語解説
素元波:波面上の各点から出ると考える二次的な小さな波です。それらの包絡面が次の波面になります。
📚 用語解説
位相:周期運動が1周期のどの状態にあるかを表す量です。位相差0なら同位相、πなら逆位相です。
📚 用語解説
干渉:複数の波が重なり、位相関係によって強め合ったり弱め合ったりする現象です。
スリットの先へ光が広がるのが回折、S1とS2から来た光が重なって強度が変わるのが干渉です。ヤングの実験では両方が連続して起こります。説明問題では役割を分けて書いてください。
光路差の求め方|d sinθからdx/Lへ近似する
二重スリットS1・S2の間隔をd、スクリーン中央をO、観測点をP、OP=x、二重スリットからスクリーンまでをLとします。Pへ向かう2本の光線がほぼ平行とみなせるとき、片方が余分に進む距離、つまり光路差δはd sinθです。さらにPが中央付近でθが小さければ、sinθ≒tanθ=x/Lです。したがってδ=d sinθ≒dx/Lとなります。この式は等号ではなく、Lがdやxより十分大きいという遠方近似の上で使う式です。











光路差は最初からdx/Lと覚えてしまっても、計算問題なら困らない気がします。導出まで必要ですか?











斜めから光が入る問題や、単スリットがずれる問題では、追加の光路差を考える必要がある。d sinθという幾何学の意味を持っていれば、公式の適用範囲と符号を判断できる。dx/Lは遠方・小角という条件を使った結果だと理解しておこう。
別の導出では、S1PとS2Pをそれぞれ三平方の定理で表し、2乗の差を利用します。S1P²−S2P²=2dxである一方、左辺は(S1P+S2P)(S1P−S2P)です。L≫d,xならS1P+S2P≒2Lなので、S1P−S2P≒dx/Lとなります。金沢工業大学の公式解説も、この方法と小角近似の方法を示しています。図形が見えにくいときは2乗の差、角度が明示されるときはd sinθを使うと整理しやすくなります。
スクリーン上の位置xを符号付きで扱う場合、光路差も符号を持たせられます。中央からの「距離」を問われたら最後に絶対値を取ります。左右対称な装置では、+m次と−m次の明線が中央の両側に現れます。
明線・暗線の条件と位置公式を導く
S1とS2を同位相の波源とすると、光路差δが波長λの整数倍mλなら2つの光は同位相で到着し、強め合って明線になります。δが半波長の奇数倍、すなわち(m+1/2)λなら逆位相で到着し、弱め合って暗線になります。δ≒dx/Lをそれぞれの条件へ代入すれば、明線の位置はx=mλL/d、暗線の位置はx=(m+1/2)λL/dです。mは整数で、中央x=0はm=0の明線です。











暗線の公式にあるm+1/2を忘れます。明線と暗線を取り違えない覚え方はありますか?











中央Oでは2つの距離が等しく光路差0だから、必ず明線から始まる。そこから半波長分の光路差が増えるごとに暗・明・暗・明と切り替わる。整数倍が明、整数と整数の中間に当たる半整数倍が暗、と数直線で考えると取り違えにくい。
| 項目 | 明線 | 暗線 |
|---|---|---|
| 波の重なり | 強め合う | 弱め合う |
| 光路差δ | mλ | (m+1/2)λ |
| 位置x | mλL/d | (m+1/2)λL/d |
| 中央から最初 | x=0 | x=λL/(2d) |
| 左右の表現 | m=0,±1,±2,… | m=0,±1,…または距離で表す |
「明線だからδ=mλ」「暗線だからδ=(m+1/2)λ」と先に書き、δ=dx/Lを代入してxを解きます。位置公式だけを暗記するより、斜入射や位置ずれで光路差が変わったときにも対応できます。
左右を符号付き座標で表すならmを全整数とするのが自然です。中央から片側の距離だけを扱う教科書ではm=0,1,2,…とします。問題文の図と「位置」「距離」の言い方を確認してください。
干渉縞の間隔Δx=λL/d|広げ方と波長測定
m次とm+1次の明線の位置を引くと、Δx=x_(m+1)−x_m=λL/dとなります。mが消えるので、隣り合う明線はどこでも等間隔です。暗線どうしの間隔も同じです。波長λを長くする、スクリーンまでの距離Lを大きくする、スリット間隔dを小さくするほど、干渉縞は広がります。逆にλやLを小さくする、dを大きくすると縞は狭くなります。比例・反比例を式の分子と分母から読むのが基本です。











「干渉縞を見やすくするにはどうするか」という説明問題では、縞間隔を広げればよいと答えるだけで十分ですか?











式まで示して、λを長く、Lを大きく、dを小さくすると答えよう。ただし実験ではdを小さくしすぎると2本のスリットを分けて作る難しさもある。高校問題ではまずΔx=λL/dの比例関係を明確に書けばよい。
縞間隔を測れば、λ=dΔx/Lとして光の波長を求められます。金沢工業大学の解説も、d、L、Δxの測定からこの式でλを決められると示しています。測定精度を上げる問題では、隣り合う1本分だけでなく、0次からn次までの距離Xを測り、Δx=X/nとして平均化します。暗線を使う場合も、同じ種類の縞どうしの間隔を数えてください。明線から隣の暗線まではΔx/2です。
| 変化 | 式での位置 | Δxの変化 | 縞の見え方 |
|---|---|---|---|
| 波長λを大きくする | 分子 | 大きくなる | 広がる |
| 距離Lを大きくする | 分子 | 大きくなる | 広がる |
| 間隔dを大きくする | 分母 | 小さくなる | 狭くなる |
| 同じ種類をn本まとめて測る | Δx=X/n | 理論値は不変 | 測定誤差を減らしやすい |
λがnm、dがmm、Lがmで与えられることが多いので、λ×10⁻⁹m、d×10⁻³mへ直します。最後のxがmで出たら、mmやcmへ戻して答えます。指数だけを別の行に書くと転記ミスを減らせます。
単スリットの役割と位置ずれ|縞全体は動いても間隔は同じ
単スリットS0が二重スリットの垂直二等分線上にあれば、S0S1=S0S2となり、S1とS2へ届くまでの光路差は0です。したがって2つのスリットを同位相の波源として扱えます。S0が中央からずれると、二重スリットへ入る前に光路差が生じます。スクリーン側の光路差だけでなく、入射側の光路差も符号付きで足し、全光路差がmλとなる位置を求めなければなりません。











単スリットがずれたら、干渉縞の間隔まで変わるように思えます。なぜ同じままなのですか?











入射側で加わる光路差は、スクリーン上の点xによらない一定量だ。明線の式に定数が加わるので、全ての明線が同じ距離だけ平行移動する。しかし隣り合う式の差を取れば定数は消え、間隔λL/dは変わらない。位置と間隔を分けて考えよう。
単スリットのずれをa、単スリットから二重スリットまでの距離をb、二重スリットからスクリーンまでをLとすると、遠方近似の下で入射側の光路差の大きさは約da/bです。スクリーン側のdx/Lと符号付きで組み合わせ、0次明線では全光路差を0とします。その結果、中央明線の移動量の大きさはL|a|/bです。正負は座標の取り方で変わりますが、通常の図では単スリットのずれと反対側へ動きます。中央大学附属高校の公開資料でも、明線位置に一定のずれが加わる一方、明線間隔Lλ/dは変わらないことが示されています。
| 配置 | 入射側光路差 | 0次明線 | 縞間隔 |
|---|---|---|---|
| S0が中央 | 0 | スクリーン中央O | λL/d |
| S0が上へずれる | 一定量が発生 | 反対側へ移動 | λL/dのまま |
| S0が下へずれる | 符号が反転 | 反対側へ移動 | λL/dのまま |
| 斜め入射 | 初期位相差が発生 | 全体が移動 | 同じ媒質なら基本式は同じ |
S0→S1・S2でできる光路差と、S1・S2→Pでできる光路差を別々に求め、符号をそろえて加えます。0次明線なら全光路差0、m次明線ならmλと置きます。最初に「どちらの経路が長いか」を文章で確認すると、符号ミスを防げます。
ヤングの実験の例題|縞間隔・波長・位置ずれを計算
計算問題は、与えられた量をSI単位へ直し、求める量に応じて式を一つ選びます。明線の位置ならx=mλL/d、暗線ならx=(m+1/2)λL/d、縞間隔ならΔx=λL/d、波長ならλ=dΔx/Lです。以下では数値を変えても手順を再現できるよう、単位換算と検算まで示します。











nmとmmが同じ問題に出ると、10の指数で失敗します。途中でどう検算すればよいですか?











まず全てmへ直し、指数だけ計算する。可視光の波長は10⁻⁷m程度、スリット間隔は10⁻⁴m程度、Lは1m程度なら、λL/dは10⁻³m程度になる。答えが数mm前後かを桁の目安として確認するとよい。
例題1:縞間隔と明線・暗線の位置
波長λ=600nm、スリット間隔d=0.20mm、スクリーンまでの距離L=2.0mとします。λ=6.0×10⁻⁷m、d=2.0×10⁻⁴mです。したがってΔx=λL/d=(6.0×10⁻⁷×2.0)/(2.0×10⁻⁴)=6.0×10⁻³m=6.0mmです。中央から2次の明線はx=2Δx=12mm、中央に最も近い暗線はx=Δx/2=3.0mmです。
例題2:測定した縞から波長を求める
d=0.25mm、L=2.0mで、中央の0次明線から5次明線までの距離が24mmだったとします。5区間分なのでΔx=24mm/5=4.8mmです。λ=dΔx/L=(2.5×10⁻⁴)(4.8×10⁻³)/2.0=6.0×10⁻⁷m=600nmとなります。24mmをそのままΔxへ代入しないことがポイントです。
例題3:単スリットの位置ずれ
単スリットと二重スリットの距離b=0.50m、スクリーンまでL=2.0m、単スリットのずれの大きさ|a|=0.30mmとします。中央明線の移動量はL|a|/b=(2.0/0.50)×0.30mm=1.2mmです。方向は座標と光路差の符号を図で決めます。縞間隔はλL/dのままで、全ての縞が同じ向きへ1.2mmずれます。
| 例題 | 使う式 | 答え | 検算 |
|---|---|---|---|
| 縞間隔 | Δx=λL/d | 6.0mm | 10⁻³m程度 |
| 2次明線 | x=2Δx | 12mm | 縞2区間分 |
| 最初の暗線 | x=Δx/2 | 3.0mm | 明線の中間 |
| 波長測定 | λ=dΔx/L | 600nm | 可視光の桁 |
| 位置ずれ | |x0|=L|a|/b | 1.2mm | 全縞が同量移動 |
ヤングの実験でよくある間違い7つと直し方
ヤングの実験の誤答は、公式を知らないことより、量の意味を混同することで起こります。特に、光路差と位置、明線間隔と明暗間隔、単スリットと二重スリットの役割、位置と距離の符号を分けてください。間違えた問題は「計算ミス」とまとめず、どの判断で止まったかを記録すると、次の演習を選びやすくなります。











答えは合っていても、解説と式の立て方が違うことがあります。どこまで一致していればよいですか?











光路差の符号は座標の取り方で変わるので、途中式が別でもよい。大切なのは、長い経路を一貫して選び、明暗条件と位置の向きが矛盾しないことだ。絶対値で距離を求める解法と、符号付き座標で求める解法を混ぜないようにしよう。
| 誤り | なぜ起こるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 明線を半整数倍にする | 中央が明るいことを忘れる | δ=0で明線と確認 |
| δとxを同じ量とみなす | どちらも長さだから | δ=dx/Lを1行書く |
| 明線と暗線の間をΔxとする | 隣の縞を一括りにする | 異種間はΔx/2 |
| dとLを逆にする | 図の記号を暗記する | dは小さい孔間隔、Lは大きい画面距離 |
| nmとmmを直接代入 | 単位を数値の飾りとみなす | mへ統一して指数を別計算 |
| 近似条件を書かない | dx/Lだけ暗記する | L≫d,xを答案に入れる |
| S0のずれでΔxも変える | 位置と間隔を混同する | 隣接式の差を取り定数を消す |
ヤングの実験は光の波としての性質を示しますが、これだけで光の全てを説明するわけではありません。光電効果では光子のエネルギーという粒子的な記述が必要です。波動性と粒子性を混同しやすい人は、光電効果の実験と仕事関数の考え方も読み、どの実験事実をどのモデルで説明するかを整理してください。
資料によってヤングの講演・論文・実験の年の扱いが異なることがあります。高校物理の計算では、年号を曖昧なまま覚えるより、装置、光路差、干渉条件、縞間隔を正確に説明できることを優先してください。
ヤングの実験の覚え方と練習問題6選
ヤングの実験は、装置図を見ずに公式だけ反復しても定着しにくい単元です。最初は毎回4量d・L・x・λを図へ書き、光路差を導き、干渉条件へ代入してください。次に数値を変えた基本問題、最後に斜入射や単スリット位置ずれへ進みます。正解した問題も翌日と1週間後にもう一度解き、途中式を再現できるかを確認することが重要です。











一度解けた基本問題をまた解くより、難しい問題へ進んだほうが効率的ではありませんか?











解答直後の正解は、手順を覚えているだけのことがある。翌日もδ→明暗条件→xの順を白紙から再現できて初めて定着といえる。基本の再現を短時間で確認してから応用へ進むほうが、位置ずれでも符号の根拠を見失いにくい。
問題1:中央が明線になる理由を説明する
答え:装置が左右対称なら、S1から中央OまでとS2から中央Oまでの距離が等しく、光路差は0です。0=mλ(m=0)を満たして同位相で到着するため、中央は0次の明線になります。
問題2:明線・暗線の条件を書く
答え:同位相で出た2光波について、明線はδ=mλ、暗線はδ=(m+1/2)λです。mを0以上の整数とするか全整数とするかは、片側の距離か符号付き位置かに合わせます。
問題3:縞間隔の変化を判断する
波長だけを3倍、スリット間隔だけを2倍にしたとき、Δx=λL/dより新しい縞間隔は元の3/2倍です。複数の量が変わるときは、それぞれの倍率を分子・分母へ掛けます。
問題4:4次明線までの距離からΔxを求める
中央から4次明線まで20mmなら、その間には4区間あるのでΔx=20/4=5.0mmです。中央を1本目と数えて5で割らないでください。位置の次数と、縞の本数・区間数を分けます。
問題5:最初の暗線の位置を求める
Δx=8.0mmなら、中央明線と1次明線の中間に最初の暗線があるため、中央から4.0mmです。公式ではm=0としてx=(0+1/2)λL/d=Δx/2です。
問題6:単スリットをずらしたときの変化
答え:入射側に一定の光路差が加わるため、干渉縞全体の位置が移動します。一方、隣り合う明線の式の差を取ると一定項が消えるので、縞間隔λL/dは変わりません。方向は長くなった経路を打ち消す側です。
問題1・2を言葉と式で説明し、問題3〜5を2分以内に処理し、問題6で「位置は動くが間隔は不変」と理由まで書ければ基本完成です。物理全体の復習順を組み直したい人は、共通テスト物理の分野別勉強法も参考に、波動だけへ時間を偏らせず力学・電磁気・熱・原子との配分を決めてください。
ヤングの実験を入試で使うには「普通の対策」では受からない
結論から言います。公式を覚え、授業を聞き、解説を読んで終える「普通の対策」だけでは、ヤングの実験を初見の設定で解き、志望大学へ受かるのは厳しいです。本記事だけでも、装置の役割、回折と干渉、位相、光路差、小角近似、明暗条件、位置と間隔、単位換算、入射側の位置ずれという判断があります。入試では一つの式を言えることではなく、設定が変わってもこの判断を正しい順番で再現する力が問われます。
例題で見たように、Δx=λL/dを知っていても、0次から5次までの距離を縞間隔と誤認すれば波長は5倍にずれます。また、単スリットの位置ずれでは明線位置に定数が加わっても、縞間隔は変わりません。誤答を「公式忘れ」で片づけず、装置図、光路差、干渉条件、単位、検算のどこで止まったかを記録し、翌日の課題と週次テストへ戻す管理が必要です。代表的な学習手段を、公式ページが示す従来塾の3つの限界に照らして一つずつ検討します。
選択肢①:独学・参考書のみでは行動修正が続かない
独学や参考書だけでも公式と模範解答は得られますが、①授業や教材から情報を得ても行動は変わらないという限界に当たりやすくなります。読んで理解した状態と、白紙からδ=d sinθ≒dx/Lを導き、明暗条件へ代入できる状態は別です。誤答原因を自分で細分化しないままでは、必要な類題と復習日を決められません。
選択肢②:映像授業・アプリでは理解が答案行動へ変わりにくい
映像授業やアプリは波面や干渉を視覚的に理解しやすい一方、視聴時間が増えても、自分で装置図を描き、単位換算をして答案を書く回数が増えるとは限りません。これは①の限界に加え、②全員同じ指導は偏差値50に収束するという限界にもつながります。位相で止まる人と位置ずれで止まる人へ同じ動画を示すだけでは、弱点別の演習量を作れません。
選択肢③:集団授業の大手予備校では個別の誤答原因が残る
集団授業の大手予備校は体系的に学べますが、②全員同じ指導の限界があります。授業が薄膜干渉や回折格子へ進んでも、ある生徒はnmとmmの換算を誤り、別の生徒は光路差とスクリーン位置を混同します。一斉の進度では、この差を翌日の問題数、復習間隔、解き直す設問へ細かく反映しきれません。
選択肢④:一般的な個別指導塾では週1指導の修正が遅い
一般的な個別指導塾は質問しやすくても、③週1指導では変化が遅いという限界が残ります。授業日に位置公式を直しても、翌日から導出が止まり、次の確認が一週間後なら、根拠のない丸暗記へ戻る可能性があります。波動は薄膜、ニュートンリング、回折格子へつながるため、光路差の修正が遅れるほど後続単元にも影響します。
独学・参考書のみ、映像授業・アプリ、集団授業の大手予備校、一般的な個別指導塾を順に検討すると、いずれも「情報を答案行動へ変える」「生徒ごとに課題を変える」「毎日すぐ修正する」のどこかが不足します。だから、ヤングの実験を含む高校物理を入試で再現できる力へ変え、志望大学合格までつなげるなら、消去法で残るのは1日単位の個別行動まで管理する鬼管理専門塾しかありません。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、教材や授業を増やすだけでなく、受験生が毎日何を実行し、その結果をどう修正するかを管理する仕組みを持っています。ここでは公式ページで確認できる確定6項目だけを、ヤングの実験を含む大学受験物理の対策へどうつながるかと合わせて説明します。
教材名・問題数・復習範囲まで、今日の学習を具体的な数値で示す
現在地・志望校・誤答原因に合わせ、個別の行動プランを設計する
日々の進捗と毎週の確認テストで、理解と定着を検証する
厳格な選考を通過した講師が伴走し、満足度アンケート1,524件も公開する
大学受験・総合型選抜/推薦・英語資格・高校受験に対応する
LINEの質問窓口とZoomの無料説明会、資料請求を用意する
❶ 1日単位で数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、「物理を勉強する」のような曖昧な予定ではなく、教材・範囲・問題数・復習までを1日単位で数値化して指示します。何を、いつ、どこまで実行するかを5W1Hで具体化するのが特徴です。
ヤングの実験なら、「公式を読む」で終わらず、装置図を何回描くか、光路差の導出を何回書くか、基本計算と位置ずれを何題解き、誤答をいつ解き直すかまで行動へ変えられます。理解中心から再現中心の学習へ移せます。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
専属講師は、全員へ同じ課題を配るのではなく、生徒の現在地、志望校、科目ごとの得意不得意に合わせ、生徒ごとの個別行動プランを設計し、実行状況まで確認します。
物理でも、位相は理解できるが単位換算で止まる生徒と、光路差の幾何で止まる生徒では必要な課題が違います。個別プランなら、ヤングの実験のどの判断工程を重点的に直すかを分け、入試までの時間を配分できます。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
学習の実行状況は毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を測ります。合格ラインへ届かなければ追加課題を出し、学習計画をその週のうちに分析・修正する仕組みです。
縞間隔を一度正しく計算できても、1週間後に単スリットの位置や単位が変わって再現できなければ入試では使えません。日次の進捗と週次テストを組み合わせ、理解直後と時間が経った後の両方で答案の再現性を確認できます。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は厳格な基準で選考され、公式ページが示す採用率は0.6%です。指導品質は、入会生を対象にした講師満足度アンケート1,524件の公開結果でも継続的に確認されています。
干渉の答案では、最終数値だけでなく、近似条件、明暗条件、単位、符号の一行に誤りが現れます。専属講師へ装置図と途中式まで示して確認することで、丸付けだけでは見逃す論理の抜けを早く修正できます。
❺ 大学受験から英語資格までの専門コース
専門コースは、大学受験の大学特化・学部特化、総合型選抜/推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで用意され、目標に合わせた計画設計に対応しています。
本記事の読者が大学受験コースで物理を使う場合も、志望大学の出題範囲や配点、残り期間を前提に、波動へどれだけ時間を使い、力学・電磁気・熱・原子をいつ復習するかを逆算できます。
❻ LINE質問対応・無料説明会・資料請求
学習中の質問はLINEで受け付けています。入会前にはZoomでの無料説明会を利用でき、保護者の同席も可能です。指導内容を落ち着いて確認したい人向けに資料請求の窓口も用意されています。
ヤングの実験のどこで止まるのか、受験物理を入試までにどう仕上げるのかを一人で判断しにくい場合は、無料説明会で現在の教材・模試・志望校を共有し、必要な管理の範囲を確認できます。
大学受験コースには1カ月返金保証制度があります。適用条件は公式案内で確認してください。無料説明会では、サービスの仕組みだけでなく、現在の学習状況に合うかどうかも相談できます。鬼管理専門塾の指導方針は「鬼管理」とは?成績が上がらない塾・予備校の3つの限界で、これまでの結果は鬼管理専門塾の合格実績で確認できます。
大学受験物理の学習計画を無料説明会で相談してみませんか?
まとめ|ヤングの実験は光路差から公式を作る
| 求める量 | 基本式 | 意味 |
|---|---|---|
| 光路差 | δ=d sinθ≒dx/L | 2本の光の道のりの差 |
| 明線条件 | δ=mλ | 同位相で強め合う |
| 暗線条件 | δ=(m+1/2)λ | 逆位相で弱め合う |
| 明線位置 | x=mλL/d | 中央からm次の位置 |
| 暗線位置 | x=(m+1/2)λL/d | 明線の中間 |
| 縞間隔 | Δx=λL/d | 同種の隣接縞の間隔 |
| 波長測定 | λ=dΔx/L | 測定量からλを決める |
ヤングの実験では、単色光を単スリットで回折させ、二重スリットS1・S2を同位相の2波源として、スクリーン上に明暗の干渉縞を作ります。L≫d,xの遠方近似により光路差はd sinθ≒dx/Lです。これを明線mλ、暗線(m+1/2)λの条件へ代入すれば、位置公式と縞間隔を導けます。
縞間隔はλとLに比例し、dに反比例します。単スリットが中心からずれる応用では、入射側の光路差を加えるため縞全体の位置は動きますが、隣接する明線の差を取れば定数項が消え、間隔λL/dは変わりません。計算では単位をmへ統一し、位置・間隔・明暗のどれを求めるかを先に言葉で確認してください。
ヤングの実験を含む受験物理の復習計画を相談できます
よくある質問
Q. ヤングの実験とは簡単にいうと何ですか?
A. 単色光を二重スリットに通し、2つのスリットからの光をスクリーン上で干渉させ、明暗の縞を観察する実験です。光の波としての干渉と回折を示します。
Q. ヤングの実験で中央が明るいのはなぜですか?
A. 左右対称な配置では、2つのスリットから中央までの距離が等しく、光路差が0だからです。同位相で到着して強め合い、0次の明線になります。
Q. 明線と暗線ができる条件は何ですか?
A. 同位相で出た2光波なら、光路差がmλのとき明線、(m+1/2)λのとき暗線です。mは整数です。
Q. ヤングの実験の光路差はどう求めますか?
A. スリット間隔dの射影からδ=d sinθとし、小角近似sinθ≒tanθ=x/Lを用いてδ≒dx/Lとします。Lがdやxより十分大きいことが前提です。
Q. 干渉縞の間隔の公式は何ですか?
A. 隣り合う明線または暗線の間隔はΔx=λL/dです。波長λとスクリーン距離Lに比例し、スリット間隔dに反比例します。
Q. 単スリットにはどんな役割がありますか?
A. 光を回折させて二重スリットの両方へ届け、左右対称に置いたときS1とS2を同位相の2波源として扱えるようにします。
Q. 単スリットをずらすと縞間隔も変わりますか?
A. 縞全体の位置は移動しますが、理想化した条件では縞間隔λL/dは変わりません。入射側の一定の光路差は隣接する明線の位置の差を取ると消えるためです。
Q. ヤングの実験から光の波長を求められますか?
A. 求められます。スリット間隔d、スクリーン距離L、縞間隔Δxを測り、λ=dΔx/Lへ代入します。複数区間をまとめて測ると誤差を減らしやすくなります。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





