
日本大学芸術学部、いわゆる日芸を調べても「偏差値」「倍率」「難易度」の数字がサイトごとにバラバラで、結局どのくらい難しいのか分かりません。何を見れば正しく判断できますか?














先に結論を出します。日本大学が公表した2026年度一般選抜の芸術学部は、志願2,868人・受験2,563人・合格463人で競争率5.5倍。日本大学16学部の中では医学部13.6倍に次ぐ2番目の高さです。ただし学科別では写真学科2.6倍から映画学科8.8倍まで開きがあり、さらに同じ学科でも専門試験併用型2.7倍と学力検査型12.4倍で桁が違います。日本大学は公式偏差値を公表していないので、この記事では偏差値の代わりに公式の倍率と合格者最低点から難易度を組み立てます。
日芸の難易度が語りにくいのは、「学部」という単位で語ると実態から離れるからです。芸術学部は写真・映画・美術・音楽・文芸・演劇・放送・デザインの8学科で構成され、さらに映画学科や演劇学科はコースごとに募集します。加えて一般選抜には、学科試験だけで判定する方式と、専門試験を併用する方式があり、募集人員の配分がまったく違います。この記事では、公式の入試結果だけを使って「学部→学科→方式→コース」の順に難易度を分解し、最後に自分が受ける枠をどう決めるかまで落とし込みます。
目次
- 日本大学芸術学部(日芸)の倍率・難易度の結論【2026年度公式データ】
- 日芸の倍率は5.5倍|日本大学16学部の中でどの位置か
- 日芸の学科別倍率一覧|写真2.6倍から映画8.8倍まで
- 同じ学科でも方式で倍率が変わる|専門試験併用型2.7倍・学力検査型12.4倍
- コース別に見るとさらに差が開く|映画・演劇・音楽の内訳
- 日本大学芸術学部の偏差値は?公式値がない中で難易度を測る方法
- 合格者最低点の得点率で見る日芸の難易度【方式別・学科別】
- 志願者・受験者・合格者を混同しない|日芸で差が出る理由
- 日芸志望が出願前に決めるべき3つのこと
- 日本大学芸術学部は「普通の対策」では受からない
- 鬼管理専門塾の特徴
- まとめ|日芸の難易度は「学科×方式」で決まる
- よくある質問
日本大学芸術学部(日芸)の倍率・難易度の結論【2026年度公式データ】
| 知りたいこと | 公式データから言える結論 | 最初にすべきこと |
|---|---|---|
| 倍率 | 芸術学部全体の競争率は5.5倍(受験2,563人/合格463人) | 学部の数字で止めず、志望学科の倍率まで下ろす |
| 学科差 | 写真学科2.6倍〜映画学科8.8倍。学科で3倍以上の開きがある | 同じ日芸でも学科で難易度が違う前提で志望を決める |
| 方式差 | 専門試験併用型2.7倍に対し、学力検査型は12.4倍 | 自分がどの方式で受けるのかを先に確定させる |
| 偏差値 | 日本大学は公式偏差値を公表していない | 合格者最低点の得点率と競争率で難易度を測る |
「日芸は難しい」「日芸は倍率が高い」という表現は、どの単位の話なのかで意味が変わります。学部全体の5.5倍は、日本大学の中では医学部に次ぐ高さで、法学部4.0倍や文理学部3.1倍より明確に上です。一方で、志望学科と受験方式を決めた瞬間に、その受験生が実際に向き合う数字は1.1倍にも65.0倍にもなります。最初にやるべきなのは偏差値の検索ではなく、自分が出願する「学科×方式」を確定させることです。














偏差値が出てこないと不安です。公式の倍率と得点だけで、本当に難易度を判断できるのでしょうか?














むしろ日芸では、そちらのほうが正確です。日芸の一般選抜は方式によって専門試験の比重が違い、同じ学科でも問われる力が変わります。学力の相対位置しか表さない偏差値より、実際に何人が受けて何人が受かり、何点で合格したのかを見るほうが、自分の準備に直結します。
学部の倍率 → 学科別の倍率 → 方式別の倍率 → コース別の倍率 → 偏差値の扱い方 → 合格者最低点の得点率 → 数字の読み間違いを防ぐ視点 → 出願前の意思決定、の順に読むと、ばらばらに検索していた日芸の情報が一本の受験判断につながります。
日芸の倍率は5.5倍|日本大学16学部の中でどの位置か
2026年度一般選抜の日本大学全体は、志願111,902人・受験102,050人・合格28,808人で競争率3.5倍でした。その中で芸術学部は志願2,868人・受験2,563人・合格463人、競争率5.5倍です。全学平均を2ポイント上回り、医学部13.6倍に次いで16学部中2位。つまり「日芸は日本大学の中では入りにくい学部」というイメージは、公式データで裏づけられます。
| 学部 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 競争率 |
|---|---|---|---|---|
| 医学部 | 4,134人 | 3,835人 | 281人 | 13.6倍 |
| 芸術学部 | 2,868人 | 2,563人 | 463人 | 5.5倍 |
| 歯学部 | 1,001人 | 910人 | 211人 | 4.3倍 |
| スポーツ科学部 | 1,015人 | 929人 | 220人 | 4.2倍 |
| 理工学部 | 19,901人 | 18,479人 | 4,550人 | 4.1倍 |
| 生物資源科学部 | 7,357人 | 6,434人 | 1,552人 | 4.1倍 |
| 法学部 | 14,499人 | 12,827人 | 3,231人 | 4.0倍 |
| 経済学部 | 15,412人 | 14,313人 | 3,668人 | 3.9倍 |
| 商学部 | 9,362人 | 8,241人 | 2,110人 | 3.9倍 |
| 危機管理学部 | 1,834人 | 1,639人 | 454人 | 3.6倍 |
| 薬学部 | 1,320人 | 1,197人 | 363人 | 3.3倍 |
| 生産工学部 | 9,965人 | 9,328人 | 2,956人 | 3.2倍 |
| 文理学部 | 18,255人 | 16,906人 | 5,383人 | 3.1倍 |
| 国際関係学部 | 1,874人 | 1,632人 | 1,189人 | 1.4倍 |
| 工学部 | 2,596人 | 2,359人 | 1,779人 | 1.3倍 |
| 松戸歯学部 | 509人 | 458人 | 398人 | 1.2倍 |
| 日本大学 全学部合計 | 111,902人 | 102,050人 | 28,808人 | 3.5倍 |
📚 用語解説
競争率(実質倍率):受験者数を合格者数で割った値。日本大学の公式入試結果も同じ定義(受験者数A÷合格者数B)で掲載している。出願しただけで受験しなかった人を含む志願倍率とは意味が違うため、比較するときはどちらの倍率かを必ず揃える。














芸術学部が学内2位というのは意外でした。募集人員が少ないから倍率が上がっているのですか?














それは大きな要因の一つです。芸術学部の一般選抜の募集人員は3方式合わせて266人で、理工学部や文理学部のような数千人規模の学部とは母数が違います。ただし、志願者が2,868人集まっている事実も同時に見てください。少ない枠に人が集まる構造そのものが、日芸の難易度を作っています。
ここでのアクションは、学部の5.5倍という数字を「日芸全体の平均」として記録し、そのうえで志望学科の数字を必ず別に控えることです。学部平均だけを見て安心も落胆もしないでください。次の章で見るとおり、学科単位では平均より低い学科も、平均を大きく超える学科もあります。
日芸の学科別倍率一覧|写真2.6倍から映画8.8倍まで
芸術学部の8学科について、一般選抜の3方式(N方式第1期の学力検査型・専門試験併用型、N方式第2期)の公式実数を学科ごとに合算したものが次の表です。合計は志願2,868人・受験2,563人・合格463人となり、公式の学部計と一致します。最も競争率が低いのが写真学科の2.6倍、最も高いのが映画学科の8.8倍で、同じ日芸の中で3倍以上の開きがあります。
| 学科 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 競争率 |
|---|---|---|---|---|
| 写真学科 | 145人 | 139人 | 53人 | 2.6倍 |
| 映画学科 | 622人 | 561人 | 64人 | 8.8倍 |
| 美術学科 | 211人 | 189人 | 32人 | 5.9倍 |
| 音楽学科 | 382人 | 365人 | 56人 | 6.5倍 |
| 文芸学科 | 363人 | 320人 | 75人 | 4.3倍 |
| 演劇学科 | 328人 | 286人 | 45人 | 6.4倍 |
| 放送学科 | 486人 | 455人 | 88人 | 5.2倍 |
| デザイン学科 | 331人 | 248人 | 50人 | 5.0倍 |
| 芸術学部 合計 | 2,868人 | 2,563人 | 463人 | 5.5倍 |
📚 用語解説
学科合算値:この記事の学科別データは、公式PDFに方式別で掲載されている志願者・受験者・合格者を学科ごとに足し上げたもの。合計が公式の学部計と一致することを検算しているが、方式をまたぐ延べ人数を含むため、実際に一人の受験生が向き合う倍率は次章の方式別の値で確認する。














映画学科の8.8倍と写真学科の2.6倍では、準備の大変さもそれだけ違うということですか?














倍率の差はそのまま「合格枠の埋まりにくさ」の差です。ただし写真学科が楽という意味ではありません。写真学科は合格53人に対して受験139人ですから、5人に2人が落ちる試験です。倍率は志望を決める材料であって、対策量を減らす言い訳にはなりません。
もう一つ見落としやすいのが、合格者数そのものです。放送学科は88人、文芸学科は75人が合格しているのに対し、美術学科は32人、演劇学科は45人しか合格していません。倍率が近い学科でも、合格者の絶対数が違えば「あと一人分の枠」の重みが変わります。志望学科を決めるときは、競争率と合格者数を必ずセットで確認してください。
同じ学科でも方式で倍率が変わる|専門試験併用型2.7倍・学力検査型12.4倍
ここが日芸の難易度を語るうえで最も重要な事実です。芸術学部の一般選抜は、N方式第1期に「学力検査型」と「専門試験併用型」の2つがあり、さらにN方式第2期があります。募集人員は専門試験併用型が220人で全体266人の8割以上を占め、学力検査型は30人、N方式第2期は16人しかありません。その結果、競争率は専門試験併用型2.7倍に対し、学力検査型は12.4倍、N方式第2期は12.2倍と、4倍以上の差がつきました。
| 方式 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 競争率 |
|---|---|---|---|---|---|
| N方式第1期・学力検査型 | 30人 | 1,598人 | 1,393人 | 112人 | 12.4倍 |
| N方式第1期・専門試験併用型 | 220人 | 899人 | 864人 | 326人 | 2.7倍 |
| N方式第2期 | 16人 | 371人 | 306人 | 25人 | 12.2倍 |
| 芸術学部 合計 | 266人 | 2,868人 | 2,563人 | 463人 | 5.5倍 |
📚 用語解説
専門試験併用型:日本大学芸術学部のN方式第1期に設けられた区分で、学科試験に加えて各学科の専門試験(実技・作品・面接など、学科によって内容が異なる)を課す方式。2026年度は募集人員220人と、芸術学部の一般選抜枠の大半を占めた。
📚 用語解説
学力検査型:日本大学芸術学部のN方式第1期のうち、専門試験を課さず学科試験の結果で判定する区分。2026年度の募集人員は8学科合わせて30人で、志願者1,598人に対し合格者は112人だった。
- 写真学科: 1.1倍と3.7倍
- 放送学科: 1.7倍と19.0倍
- 映画・演技: 14.3倍と65.0倍














専門試験併用型のほうが倍率が低いなら、そちらを選んだほうが有利ということですか?














数字の上ではそうですが、専門試験の準備が別に必要になります。実技や作品、面接の対策は直前に間に合うものではありません。逆に学力検査型は学科試験だけで受けられる代わりに、8学科合わせて30人の枠を1,598人が奪い合います。どちらが有利かではなく、どちらなら自分が準備を積み上げられるかで選んでください。
この記事の方式区分と募集人員は2026年度入試の公式結果に基づいています。方式の名称や募集人員は年度によって変わるため、出願前に日本大学の最新の入学試験要項で自分の受ける区分を必ず照合してください。
コース別に見るとさらに差が開く|映画・演劇・音楽の内訳
映画学科・美術学科・音楽学科・演劇学科は、学科の中がさらにコースに分かれています。コース単位で公式データを見ると、学科平均では見えない極端な数字が出てきます。最も高いのは映画学科・演技コースの学力検査型65.0倍。同じコースでも専門試験併用型なら14.3倍です。放送学科は学力検査型19.0倍に対して専門試験併用型1.7倍で、方式の選び方が合否に直結することが分かります。
| 学科・コース | 学力検査型の競争率 | 専門試験併用型の競争率 |
|---|---|---|
| 写真学科 | 3.7倍 | 1.1倍 |
| 映画学科・映像表現/理論コース | 11.2倍 | 3.1倍 |
| 映画学科・監督コース | 29.5倍 | 6.9倍 |
| 映画学科・撮影/録音コース | 8.8倍 | 2.1倍 |
| 映画学科・演技コース | 65.0倍 | 14.3倍 |
| 美術学科・絵画コース | 16.4倍 | 3.4倍 |
| 美術学科・彫刻コース | 10.0倍 | 2.8倍 |
| 音楽学科・情報音楽コース | 21.0倍 | 3.0倍 |
| 音楽学科・音楽芸術コース | 9.8倍 | 2.9倍 |
| 文芸学科 | 8.3倍 | 2.5倍 |
| 演劇学科・舞台構想コース | 合格者0人 | 2.3倍 |
| 演劇学科・演技舞踊コース | 合格者0人 | 8.3倍 |
| 演劇学科・デザイン技術コース | 2.4倍 | 1.1倍 |
| 放送学科 | 19.0倍 | 1.7倍 |
| デザイン学科 | 28.0倍 | 2.1倍 |
演劇学科の舞台構想コースと演技舞踊コースは、学力検査型で合格者が0人でした。志願68人・受験59人、志願81人・受験61人という受験者がいながら、この方式からは誰も合格していません。一方、同じコースの専門試験併用型では舞台構想が2.3倍、演技舞踊が8.3倍で、それぞれ18人・8人が合格しています。コースによっては、方式の選択を誤ると合格可能性そのものが極端に下がることを示す公式データです。














演技コースの65.0倍は現実的とは思えません。学力検査型は選ばないほうがいいのでしょうか?














コースによります。写真学科3.7倍、演劇学科デザイン技術コース2.4倍のように、学力検査型でも一桁台のコースはあります。危険なのは「日芸の一般入試」とひとまとめにして倍率を見ることです。自分が受けるコースと方式の交点にある数字だけが、あなたの現実の競争率です。
志望コースの学力検査型と専門試験併用型の競争率を並べて書き出し、募集人員と合格者数も併記します。この4つの数字が揃って初めて、どちらの方式に主軸を置くかを判断できます。
日本大学芸術学部の偏差値は?公式値がない中で難易度を測る方法
検索でよく調べられる「日本大学芸術学部 偏差値」ですが、日本大学は公式に偏差値を公表していません。公式サイトと公式PDFが出しているのは、志願者数・受験者数・合格者数・競争率・総点・合格者最低点です。偏差値は模試を実施する事業者が、その模試の受験者集団をもとに算出する相対指標であり、大学が定める合格基準そのものではありません。この記事では出典と年度を確認できない偏差値を転記せず、公式データだけで難易度を組み立てます。
日芸の場合、偏差値に頼る危険はほかの学部より大きくなります。専門試験併用型では学科試験と専門試験の合計で判定されるため、学力の相対位置だけを示す偏差値は合否の一部しか説明できません。実際、専門試験併用型の合格者最低点の得点率は放送学科44.8%から映画学科・演技コース70.3%まで幅があり、同じ学部でも要求される得点の水準が学科によってまったく違います。
📚 用語解説
偏差値:ある模試を受けた集団の中で、自分の得点がどの位置にあるかを示す相対指標。母集団と算出方法が模試ごとに違うため、出典名・実施時期を切り離して単独の数値として扱うことはできない。日本大学は公式偏差値を公表していない。
📚 用語解説
合格者最低点:合格者の中で最も低かった総合得点。日本大学の公式入試結果では方式・学科・コース単位で総点とあわせて公表されている。総点で割れば得点率になり、大学が公表していない偏差値の代わりに「何点取れば合格圏だったか」を直接確認できる。














模試の偏差値はまったく見なくていいのですか? 判定が出ると気にしてしまいます。














見てもかまいませんが、結論には使わないでください。使い方は「同じ模試の前回と比べてどの科目が伸びたか」を確認することです。そのうえで日芸の合格者最低点の得点率に戻り、自分の得点が何%まで来ているかを照合します。判定の記号ではなく、得点率が判断材料です。
もし他サイトで日芸の偏差値が載っていたら、必ず「どの模試の、いつの、どの学科の数値か」を確認してください。学科どころか方式でさえ難易度が4倍以上違う学部で、学部ひとまとめの偏差値が一つだけ書かれている情報は、判断材料としては粗すぎます。
合格者最低点の得点率で見る日芸の難易度【方式別・学科別】
日本大学の公式入試結果は、方式・学科・コースごとに総点と合格者最低点を公表しています。合格者最低点を総点で割れば得点率になり、「何割取れば合格圏だったのか」が分かります。まず募集人員の8割以上を占める専門試験併用型から見てみましょう。
| 学科・コース | 総点 | 合格者最低点 | 得点率 |
|---|---|---|---|
| 写真学科 | 400点 | 231点 | 57.8% |
| 映画学科・映像表現/理論コース | 350点 | 216点 | 61.7% |
| 映画学科・監督コース | 350点 | 240点 | 68.6% |
| 映画学科・撮影/録音コース | 350点 | 199点 | 56.9% |
| 映画学科・演技コース | 350点 | 246点 | 70.3% |
| 美術学科・絵画コース | 500点 | 341点 | 68.2% |
| 美術学科・彫刻コース | 500点 | 338点 | 67.6% |
| 音楽学科・情報音楽コース | 500点 | 321点 | 64.2% |
| 音楽学科・音楽芸術コース | 500点 | 315点 | 63.0% |
| 文芸学科 | 300点 | 180点 | 60.0% |
| 演劇学科・舞台構想コース | 400点 | 206点 | 51.5% |
| 演劇学科・演技舞踊コース | 400点 | 260点 | 65.0% |
| 演劇学科・デザイン技術コース | 400点 | 256点 | 64.0% |
| 放送学科 | 400点 | 179点 | 44.8% |
| デザイン学科 | 500点 | 307点 | 61.4% |
専門試験併用型では、放送学科の44.8%が最も低く、映画学科・演技コースの70.3%が最も高くなりました。多くの学科・コースが6割前後に収まっており、学科試験と専門試験の合計で6割から7割を確保できるかが一つの目安になります。次に、学科試験だけで判定する学力検査型を見ます。
| 学科・コース | 総点 | 合格者最低点 | 得点率 |
|---|---|---|---|
| 写真学科 | 200点 | 120点 | 60.0% |
| 映画学科・映像表現/理論コース | 300点 | 221点 | 73.7% |
| 映画学科・監督コース | 300点 | 224点 | 74.7% |
| 映画学科・撮影/録音コース | 300点 | 205点 | 68.3% |
| 映画学科・演技コース | 300点 | 227点 | 75.7% |
| 美術学科・絵画コース | 200点 | 83点 | 41.5% |
| 美術学科・彫刻コース | 200点 | 123点 | 61.5% |
| 音楽学科・情報音楽コース | 200点 | 145点 | 72.5% |
| 音楽学科・音楽芸術コース | 200点 | 108点 | 54.0% |
| 文芸学科 | 300点 | 212点 | 70.7% |
| 演劇学科・デザイン技術コース | 300点 | 186点 | 62.0% |
| 放送学科 | 300点 | 220点 | 73.3% |
| デザイン学科 | 300点 | 224点 | 74.7% |
学力検査型は、映画学科・演技コースの75.7%を筆頭に、監督コースとデザイン学科が74.7%、映像表現/理論コースが73.7%、放送学科が73.3%と、7割台が並びます。専門試験併用型より全体に高い水準で、募集30人に1,598人が志願した競争がそのまま得点ラインに表れています。なお美術学科・絵画コースの41.5%のように低く出ているコースもありますが、これは合格者5人という小さな枠での最低点であり、その数字を目標点にするのは危険です。














得点率で見ると、学力検査型は7割台が必要なのですね。専門試験併用型より学科試験の負担が重い?














そのとおりです。学力検査型は学科試験だけで30人の枠を争うので、学科試験の完成度がそのまま合否になります。専門試験併用型は総点に専門試験が入るぶん学科試験だけの負担は下がりますが、実技や作品の準備が別に必要です。負担の総量が減るわけではなく、負担の置き場所が変わるだけです。
志願者・受験者・合格者を混同しない|日芸で差が出る理由
芸術学部の2026年度は、志願2,868人に対して受験2,563人でした。305人が出願したのに受験していません。方式別に見ると差はさらに明確で、N方式第2期は志願371人に対し受験306人と、2割近くが受験に来ていません。デザイン学科の学力検査型に至っては志願175人・受験112人で、3分の1以上が欠席しています。志願者数だけを見て「175人と争う」と考えるのは誤りです。
| 段階 | 芸術学部2026年度 | 読み方 |
|---|---|---|
| 志願者 | 2,868人 | 出願した延べ人数。方式を複数出願した人も含む |
| 受験者 | 2,563人 | 実際に試験を受けた人数。競争率の分子になる |
| 合格者 | 463人 | 大学が合格とした人数。競争率の分母になる |
| 競争率 | 5.5倍 | 受験者÷合格者。日本大学の公式定義と同じ |
| 募集人員 | 266人 | 一般選抜3方式の合計。合格者数とは一致しない |
📚 用語解説
募集人員と合格者数の違い:募集人員は大学が「この方式で何人採る予定か」を示した数で、実際の合格者数とは一致しない。芸術学部は募集人員266人に対し合格463人で、合格者のほうが多い。入学手続をしない人を見込んで多めに合格を出すためで、募集人員だけで枠の広さを判断してはいけない。














募集人員266人なのに合格者が463人もいるのは、どういうことですか? 定員より多く採っている?














合格しても入学しない人がいるためです。日芸は他大学の芸術系や美術系との併願が多く、手続をしない受験生を見込んで合格を出します。だから募集人員だけを見て「266人しか入れない」と考える必要はありません。判断に使うのは、募集人員ではなく実際の合格者数と競争率です。
日芸志望が出願前に決めるべき3つのこと
ここまでの公式データを踏まえると、日芸の受験準備で先に決めるべきことは3つに整理できます。「どの学科・コースを受けるか」「学力検査型か専門試験併用型か」「学科試験と専門試験にどう時間を配分するか」です。この3つが決まらないうちに問題集を選んでも、対策は分散します。
| 決めること | 判断に使う公式データ | 決まらないと起きること |
|---|---|---|
| 学科・コース | 学科別の競争率と合格者数(2.6倍〜8.8倍) | 学部平均の5.5倍だけで判断し、実際の競争率とずれる |
| 受験方式 | 方式別の競争率(2.7倍・12.4倍・12.2倍)と募集人員 | 30人枠の学力検査型に無自覚で突入する |
| 時間配分 | 合格者最低点の得点率(4割台〜7割台) | 学科試験と専門試験のどちらも中途半端になる |
| 学科 | 学力検査型の募集 | 専門試験併用型の募集 | N方式第2期の募集 |
|---|---|---|---|
| 写真学科 | 3人 | 15人 | 2人 |
| 映画学科 | 6人 | 40人 | 2人 |
| 美術学科 | 1人 | 14人 | 1人 |
| 音楽学科 | 3人 | 25人 | 2人 |
| 文芸学科 | 3人 | 30人 | 3人 |
| 演劇学科 | 2人 | 26人 | 2人 |
| 放送学科 | 10人 | 50人 | 2人 |
| デザイン学科 | 2人 | 20人 | 2人 |














学科と方式を決めるのは、いつまでに済ませればいいですか? 直前でも変えられますよね。














専門試験併用型を狙うなら、実技や作品の準備に時間がかかるので早いほど有利です。学力検査型は学科試験の得点率7割台が必要ですから、こちらも直前の切り替えでは間に合いません。出願直前に決めるのは「最終確認」であって、方針の決定ではありません。
学科試験は科目ごとの得点率を、専門試験は準備した作品数や練習時間を、同じ表に記録します。合格者最低点の得点率という共通の物差しがあるので、今どこまで届いているかを毎週確認できます。
日本大学芸術学部は「普通の対策」では受からない
結論から言います。日芸を本気で狙うなら、授業を受けて分かった気になるだけの「普通の対策」では厳しいです。2026年度の芸術学部は受験2,563人に対して合格463人、競争率5.5倍で日本大学の中では医学部に次ぐ2位でした。しかも学力検査型は募集30人に志願1,598人で12.4倍、合格者最低点の得点率は7割台が中心です。必要なのは情報を集めることではなく、志望学科と方式を確定し、その得点率まで毎日の勉強を積み上げる仕組みです。
① 授業で情報を得ても行動が変わらない ② 全員同じ指導は偏差値50に収束する ③ 週1回では授業がない日の勉強が本人任せになり変化が遅い(出典:鬼管理専門塾「鬼管理」とは)
独学・参考書のみでは、学科と方式の選択を誤りやすい
独学でも公式PDFは誰でも読めます。しかし、写真学科2.6倍と映画学科8.8倍のどちらを狙うか、専門試験併用型と学力検査型のどちらに主軸を置くかを判断し、決めた方式の得点率まで毎日の勉強を寄せ続けるのは簡単ではありません。情報があっても行動が変わらない限界と、授業のない日が本人任せになる限界が同時に出ます。
映像授業・アプリだけでは、専門試験の準備が抜け落ちる
映像授業は学科試験の理解を助けますが、日芸の募集人員の8割以上を占める専門試験併用型で問われる実技や作品、面接の準備までは面倒を見てくれません。学科試験だけを進めているうちに専門試験の準備期間を失い、結果として12.4倍の学力検査型しか選べなくなる受験生がいます。
集団授業の大手予備校では、学科ごとの差に届かない
集団授業は同じ時間に同じ内容を扱うため、放送学科志望と映画学科・演技コース志望に同じ密度で対応することは困難です。得点率44.8%が合格ラインだった学科と70.3%が必要だった学科では、目標点も学習量も違います。平均的な進度では、この差に合わせた調整ができません。
一般的な個別指導塾でも、授業外の実行まで追い切れない
個別指導でも授業が週単位なら、学科試験の得点率をどこまで上げ、専門試験の準備を何時間積んだかまでは追い切れないことがあります。日芸は方式によって必要な準備の中身が変わるため、週1回の確認では方針のずれに気づくのが遅れます。














教材の種類よりも、学科と方式を決めて毎日それに沿って動けるかどうかが問題なのですね。














そのとおりです。日芸の公式データは誰でも読めます。差がつくのは、その数字を「今日の勉強量」に変換し、翌日も続けられるかどうかです。鬼管理専門塾は、そこを一日単位で設計して毎週確認します。
だからこそ、日本大学芸術学部を本気で狙うなら、公式データを毎日の行動へ変える管理まで含めて対策する必要があります。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、日本大学芸術学部の公式入試結果と現在の得点を起点に、やるべきことを日々の行動へ落とし込みます。ここでは、学習指示、個別計画、確認、講師体制、コース、相談窓口までの固定の六つの特徴を、日芸対策へどう接続するかを整理します。














管理されるといっても、日芸志望には具体的に何が変わるのでしょうか?














志望学科の競争率と合格者最低点の得点率から目標点を決め、そこへ届くための一日分の量を数値で出します。専門試験併用型なら学科試験と専門準備の時間配分まで含めて設計し、毎週の確認で遅れを戻します。大学名だけの一般論ではなく、受ける枠に合わせて行動が変わります。
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
日本大学芸術学部で必要な得点率を志望学科の合格者最低点から逆算し、学科試験の演習量を一日ごとの数値へ落とします。何をするか迷う時間を減らし、専門試験の準備時間を確保します。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
同じ日芸志望でも、写真学科2.6倍を狙う人と映画学科8.8倍を狙う人では優先順位が違います。公式データと現在の得点を結び、生徒ごとに配分を変えた行動プランを作ります。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
学力検査型なら得点率7割台、専門試験併用型なら6割前後という目標に対し、今どこまで届いているかを毎日の進捗と毎週の確認テストで検証し、遅れをその週のうちに戻します。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
日芸は方式によって学科試験と専門試験の比重が変わるため、指導側にも入試構造への理解が要ります。厳格な基準で選考した専属講師が、改善点を具体的な行動へ変えます。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学受験の学部特化コースの中で、日本大学芸術学部の学科試験対策と方式選択を一つの計画にまとめられます。総合型選抜や英語資格の対策とは混同せず、一般選抜の要項に沿って進めます。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
無料説明会では、日芸のどの学科を志望しているか、学力検査型と専門試験併用型のどちらを軸にするかから相談できます。入会前に管理方法と学習計画の考え方を確認できます。
大学受験コースには1カ月返金保証があります。まずは無料説明会で、日本大学芸術学部のどの学科・方式を軸にするか、合格者最低点の得点率に対して今どこから始めるかを相談してください。指導の仕組みは「鬼管理」とは、実際の成果は合格実績で確認できます。
日本大学芸術学部の学科選び・方式選びを無料説明会で相談できます
まとめ|日芸の難易度は「学科×方式」で決まる
| 確認項目 | この記事の結論 |
|---|---|
| 芸術学部全体 | 志願2,868人・受験2,563人・合格463人・競争率5.5倍。日本大学16学部中2位 |
| 学科別 | 写真学科2.6倍から映画学科8.8倍まで、3倍以上の差がある |
| 方式別 | 専門試験併用型2.7倍(募集220人)と学力検査型12.4倍(募集30人) |
| コース別 | 映画学科・演技コースは学力検査型65.0倍、専門試験併用型14.3倍 |
| 偏差値 | 日本大学は公式偏差値を公表していない。合格者最低点の得点率で測る |
| 得点率 | 専門試験併用型は6割台、学力検査型は7割台が中心 |
| 最初の行動 | 志望学科と受験方式を確定し、その交点の数字だけを追う |














偏差値を探し続けるより、志望学科と方式を決めて公式の倍率と得点率を見るほうが早いですね。














それがこの記事の結論です。日芸は学部で5.5倍でも、方式まで下ろせば2.7倍にも12.4倍にもなります。学科とコースを決め、方式を決め、合格者最低点の得点率を目標点にする。公式データを行動へ変えれば、曖昧な「日芸は難しい」は具体的な計画に変わります。
日本大学芸術学部を目指すときは、出典の分からない偏差値や古い倍率を一つだけ見て結論を出さないでください。入試結果は日本大学の公式ページで受験年度のものを確認し、学科・方式・コースの単位まで下ろして読みます。そのうえで合格者最低点の得点率を目標点に置き、毎日の学習量と確認方法まで決めることが、合格可能性を高める最も再現性のある進め方です。
よくある質問
| 質問のテーマ | 確認する章 |
|---|---|
| 学部全体の倍率 | 日本大学16学部の中での位置 |
| 学科別の難易度 | 学科別倍率一覧 |
| 方式の選び方 | 専門試験併用型と学力検査型 |
| 偏差値・得点 | 公式値がない中で難易度を測る方法 |
Q. 日本大学芸術学部(日芸)の倍率はどのくらいですか?
A. 2026年度一般選抜の芸術学部は、志願2,868人・受験2,563人・合格463人で競争率5.5倍でした。日本大学全学部合計の3.5倍を上回り、16学部の中では医学部13.6倍に次ぐ2番目の高さです。
Q. 日芸の中で最も倍率が高い学科・低い学科はどこですか?
A. 3方式を合算した学科別の競争率では、映画学科8.8倍が最も高く、写真学科2.6倍が最も低くなりました。間には音楽学科6.5倍、演劇学科6.4倍、美術学科5.9倍、放送学科5.2倍、デザイン学科5.0倍、文芸学科4.3倍が並びます。
Q. 日本大学芸術学部の偏差値はいくつですか?
A. 日本大学は公式偏差値を公表していません。日芸は方式によって学科試験と専門試験の比重が変わるため、学力の相対位置しか示さない偏差値では難易度を説明しきれません。公式の競争率と、合格者最低点を総点で割った得点率で判断してください。
Q. 学力検査型と専門試験併用型では、どちらが受かりやすいですか?
A. 2026年度の競争率は専門試験併用型2.7倍、学力検査型12.4倍でした。募集人員も専門試験併用型220人に対し学力検査型30人です。数字の上では専門試験併用型が有利ですが、実技や作品などの準備が別に必要になるため、準備できるかどうかで判断してください。
Q. 日芸で最も競争率が高いのはどのコースですか?
A. 映画学科・演技コースの学力検査型で、2026年度は受験65人に対し合格1人の65.0倍でした。同じコースでも専門試験併用型は14.3倍です。演劇学科の舞台構想コースと演技舞踊コースは、学力検査型では合格者が0人でした。
Q. 合格するにはどのくらいの得点率が必要ですか?
A. 2026年度の合格者最低点を総点で割ると、専門試験併用型は放送学科44.8%から映画学科・演技コース70.3%まで幅があり、6割前後が中心でした。学力検査型は7割台が中心で、最も高い映画学科・演技コースは75.7%です。
Q. 募集人員266人なのに合格者が463人いるのはなぜですか?
A. 合格しても入学手続をしない受験生がいるため、大学は募集人員より多く合格を出します。枠の広さを判断するときは募集人員ではなく、実際の合格者数と競争率を見てください。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映
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