始めに:英検®️1級合格はどれくらいすごい?難易度を4つの軸で徹底解説!
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本日はどのような記事になりますか?
本日は英検®️1級合格はどれくらいすごい?難易度を4つの軸で徹底解説!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
英検®️1級の合格率と合格点
合格率
公式には2016年以降の英検®️1級の合格率の情報は提供されていませんが、2015年のデータによると、合格率は約12%であったことがわかっています。この統計から、一次試験の合格率は約10%程度、二次試験の合格率は約60%程度であると推測されます。
このデータは、英検®️1級が非常に高いレベルの英語能力を要求する試験であることを示しています。具体的に、一次試験で10人中8〜9人が不合格になるという事実は、この試験がどれだけ厳しいかを物語っています。また、二次試験においても、他の級と比較して合格率が低いため、十分な準備なしには合格が極めて難しいことが予想されます。
例として、一次試験を通過するには、広範囲にわたる語彙知識や文法理解、高度なリーディング能力が必要です。二次試験では、高いレベルのスピーキングスキルと、即座に英語で論理的に思考し、表現する能力が求められます。これらのスキルを習得するには、日常的な学習だけでなく、実際の試験形式を模した練習や、スピーキング能力を高めるための特別なトレーニングが必要になります。
したがって、英検®️1級に合格するためには、徹底した準備と対策が不可欠であり、これには幅広い知識の習得と、実践的なスキルの鍛錬が求められるのです。
合格点
英検®️の評価制度では、受験者がセクションごとに獲得した正答数を基に、CSE(Common Scale for English)スコアという形で英検®️の成績が出され、このスコアが定められた合格ラインに達しているかによって合否が決まります。
CSEスコアシステムは、国際的な英語能力評価基準であるCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)に準じた、より細かく分類されたスコア尺度です。CEFRがA1からC2までの大まかなレベル分けを提供するのに対し、CSEスコアは0から4000までの範囲で、英語能力の微細な差異を数値で示します。
英検®️1級においては、合格に必要なCSEスコアは2630と設定されており、これは一次試験(リーディング、リスニング、ライティング)のスコアを合計した2028と、二次試験(スピーキング)のスコア602を加えたものです。この合計が合格基準に相当し、全体の約70%のスコアを獲得することが合格の目安となります。
したがって、英検®️のCSEスコア制度は、受験者が自身の英語能力を客観的かつ詳細に評価し、特に1級のような高度なレベルでの合格を目指すために必要な学習戦略を立てるのに役立つ、非常に有効なツールです。
詳細は公式Webサイトから確認できます。
英検®️1級の合格がすごい理由
大学上級程度の英語力が身についている
英検®️1級は、大学の高等教育レベルに相当し、日々の会話を超えて社会的な状況やアカデミックな環境での英語使用が可能な能力を証明します。
このレベルの試験に合格するとは、単に日常的なコミュニケーションをこなすだけでなく、より複雑で専門的な環境でも英語を駆使できることを意味します。たとえば、英検®️1級の保持者は、ディベートや議論、専門的なライティングタスクをネイティブスピーカーとほぼ同等のレベルでこなすことができます。
完全にネイティブレベルの使用を期待するのは現実的ではないかもしれませんが、高度な英語スキルを持つことで、多様な状況での流暢なコミュニケーションや複雑なアイディアの表現、理解が可能になります。
例えば、英検®️1級の合格者は、国際会議でのプレゼンテーション、学術論文の執筆、あるいは専門的なディスカッションへの参加など、多岐にわたる高度な英語使用状況に対応できます。これらの活動は、日常生活を超えた英語の使用を必要とし、高いレベルの語彙知識、文法理解、そして言語を使用する際の柔軟性を要求します。
結論として、英検®️1級の合格は、受験者が日常英会話を超えた、社会生活やアカデミックな場での英語使用において高い能力を持っていることを示します。この資格は、英語を使った高度なコミュニケーションや専門的なタスクに取り組む能力があることを証明し、国際的な環境で活躍するための重要なステップとなるのです。
4技能のバランスが取れている
TOEIC(LR)がリーディングとリスニングの能力に特化しているのに対し、英検®️1級はリーディング、リスニングに加えて、スピーキングとライティングの能力も総合的に評価します。このことから、英検®️1級は、英語を幅広い状況で使用する能力があるかどうかを測る試験として、より包括的な評価を提供するものと言えます。
この差異の背景には、各試験が目指す能力評価の範囲が異なることがあります。TOEIC(LR)はビジネス英語の理解度を中心に評価するため、実際のビジネスシーンで頻繁に用いられるリーディングとリスニングに焦点を当てています。一方、英検®️1級は、使用者が広範囲にわたる状況で英語を効果的に使いこなせるかどうかを評価するため、4技能すべてを均等に測定します。
例えば、英検®️1級では、国際会議でのプレゼンテーション能力や、学術論文の執筆能力、異文化間コミュニケーションの能力など、実生活やアカデミックな場面で求められる高度な英語使用能力が試されます。これらは、日常会話やビジネス文書の理解を超え、多様な文脈での言語運用能力を要求されるため、4技能すべてのバランスの取れた習熟が必要とされます。
高い語彙力が備わっている
英検®️1級をクリアするためには、約10,000~15,000の英単語を理解している必要がありますとされています。このレベルの語彙知識は、日本での義務教育を通じて学ぶ英語の単語数と比較すると、2倍から3倍の量に相当します。ネイティブスピーカーが把握している語彙量には及ばないものの、この語彙力を有することで、日々のコミュニケーションにおいて困ることは少なくなると推測されます。
この語彙量を持つことの重要性は、英検®️1級が要求する英語能力の範囲を考えると明らかです。たとえば、英検®️1級では、日常生活の会話を超えた、複雑なトピックに関するディスカッションや、専門的なテキストの理解が求められます。これらの状況では、広範な語彙知識が必須となり、受験者は多様な表現を使って意見を述べたり、高度なテキストを解釈したりする能力が試されます。
・小学校から高校まで:最大5,000語
・ネイティブスピーカー:20,000〜30,000語
英検®️1級の合格レベルを他の試験と比較
TOEICと比較
英検®️は読む、聞く、書く、話すの4つの英語能力を総合的に評価するテストであり、一方でTOEICはリスニングとリーディングを評価するLRセクションと、スピーキングとライティングを評価するSWセクションに分かれています。一般的に「TOEIC」と言う場合、リスニングとリーディングのみを対象とするLRテストを指すことが多いです。
これらの試験を比較することは、それぞれが評価する技能の範囲が異なるため、単純ではありません。しかし、国際的な英語能力評価の基準であるCEFRを用いて比較することで、それぞれのテストがどの程度の英語レベルを測定しているかを推測することが可能です。この基準によると、TOEIC LRのスコアは900点前後が一つの目安とされ、SWセクションは360点前後とされています。
CEFR | 英検®️ | TOEIC S | TOEIC W | TOEIC L | TOEIC R |
C1 | 1級 | 180〜 | 180〜 | 490〜 | 455〜 |
B2 | 準1〜1級 | 160〜 | 150〜 | 400〜 | 385〜 |
GTECと比較
GTECは、Core:840点 / Basic:1080点 / Advanced:1280点 / CBT:1400点とレベル別に4つの問題に分かれています。(GTEC公式サイト)
CEFR基準に沿って英検®️1級の能力をGTECスコアに変換する場合、1200~1400点の範囲が相当すると見られます。このスコアレベルはGTEC試験において「海外の大学に進学するための英語能力がある」と位置付けられています。一方で、英検®️1級は「大学卒業レベルの英語能力」を有することを証明する試験であり、このため、海外大学での学習に対応するには適切なレベルであると考えられます。
この推定に基づくと、英検®️1級の保持者は、海外大学の授業についていくために必要な読解力、聞き取り能力、書く能力、話す能力を総合的に持っていることになります。例として、英検®️1級を持つ学生が海外の大学に留学した場合、講義の理解、教材の読解、レポートの作成、クラスでのディスカッションなど、学術的な環境で求められるさまざまな英語使用シーンで十分に対応できると期待できます。
CEFR | 英検®️ | GTEC |
C1 | 1級 | 1350〜1400 |
B2 | 準1〜1級 | 1180〜1349 |
TOEFLと比較
英検®️とTOEFLは両方ともリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの言語技能を評価するテストである点では共通していますが、英検®️はより日常的な英語使用に焦点を当て、TOEFLは学術的な英語使用を対象としています。
英検®️1級の能力は、CEFR基準によりTOEFLスコアに換算するとおよそ80から95点の範囲に相当します。TOEFLの最高得点が120点であることを考慮すると、TOEFLがより高度な英語能力を要求する試験であることが示されます。
CEFR | 英検®️ | TOEFL |
C1 | 1級 | 95 |
B2 | 準1〜1級 | 72 |
IELTSと比較
英検®️とIELTSは、共にリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの言語技能を評価する点で類似していますが、IELTSはアカデミックな英語使用に特化しており、TOEFLに近い性質の試験です。CEFR基準に照らし合わせて英検®️1級の能力をIELTSスコアに変換すると、大体6.5から8.0の間のスコアが相当すると考えられます。
IELTSで6.5から8.0のスコアを獲得することは、海外の大学での学習や研究、専門的な職業での活動に必要な英語能力を有していることを示します。このスコア範囲内であれば、講義の内容を理解し、アカデミックなエッセイを書き、専門的なディスカッションに参加することが可能です。
同様に、英検®️1級を取得することは、このレベルの英語使用能力があることを示すため、海外大学での学業や専門職での活動に十分対応できる英語能力があると言えます。
CEFR | 英検®️ | IELTS |
C1 | 1級 | 7.0〜8.0 |
B2 | 準1〜1級 | 5.5〜6.5 |
英検®️1級を取得するメリット
高い英語力を証明できる
英検®️1級は、英検システム内で最も高いレベルを誇り、受験者に最高度の英語運用能力があることを証明する試験です。この試験は、日本国内で広く認知されており、1級の資格を持つことは、受験者が非常に高い英語能力を有しているという信頼性の高い証明となります。
この評価の重要性は、英検®️1級が要求する英語の使用能力が、日常生活を超えた複雑なコミュニケーションや専門的な状況での英語運用を含むためです。例えば、英検®️1級合格者は、高度なビジネス交渉、専門的なアカデミックディスカッション、複雑な書面の作成といった、専門性の高い英語を要求される場面でのコミュニケーション能力を示しています。
具体的には、英検®️1級を持つことは、海外の大学での学業遂行、国際的なビジネス環境での活動、専門的な学術研究の発表など、英語を必要とする幅広い活動において、その能力が高いレベルであることを国内外で認められる証となります。これにより、英検®️1級の保持者は、就職、進学、専門的な活動の機会を広げることができるでしょう。
結論として、英検®️1級は、英語を母国語としない人々にとって、最高水準の英語運用能力を持つことを証明する試験です。この資格は、日本国内での高い認知度と信頼性を背景に、受験者の英語能力の優秀さを示す重要な手段となり、彼らの学術的および職業的な進路において大きな利点を提供します。
高校・大学の入試に活用できる
英検®️1級は、高校や大学の入学試験で利用することができ、特に大学入試においては、多くの場合、英検®️2級以上が求められますが、1級を取得していると、より有利な条件が与えられることがあります。
実際に、一部の大学では、英検®️1級の保持者に対して、高い換算スコアを設定しているほか、1級があることで初めて応募資格を得ることができるプログラムも存在します。これらの大学や学部では、英検®️1級を取得することが、入学の門戸を広げる鍵となります。
以下で、1級で優遇措置が受けられる、または、出願の条件になっている大学や学部の一例を紹介します。
筑波大学 | 医学群|医学類:参考 (CEFR C1) |
一橋大学 | 商学部|経営学科:出願 |
商学部|商学科:出願 | |
経済学部|経済学科:出願 | |
法学部|法律学科:出願 | |
広島大学 | 歯学部|歯学科:加点 |
薬学部|薬学科:加点 |
大学の単位に認定される
英検®️1級は、多くの大学で入学試験の資格や加点対象となるだけでなく、一定の条件を満たせば、大学の単位としても認定されることがあります。これは英検®️1級が持つ高い英語能力を大学教育においても価値あるものと認められていることを示しています。
単位認定を行う大学では、英検®️1級を持つ学生が特定の授業を免除されたり、英語に関連する単位が与えられたりすることがあります。ただし、具体的な単位認定の条件は、各大学や学部、学科によって異なりますが、英検®️1級は入学後の学習においても有用な資格であるとされています。
埼玉大学 | 4単位 |
徳島大学 | 2 or 4 単位 |
東京工業大学 | 8単位 |
東北大学 | 1 or 2単位 |
筑波大学 | 2単位 |
詳しくは英検®️の公式サイトから確認できるので、ぜひチェックしてみてください!
就職に有利になる
英検®️1級は、日本における英語能力試験の中で特に高い評価を受けているため、この資格を保持していることが、優れた英語力を示す強力な証明となります。その結果、就職活動やキャリアアップの際に、特定の分野で競争力を高めることが期待できます。特に、通訳案内士や教員など、英語能力が求められる職種においては、英検®️1級が有利に働く可能性があります。
英検®️1級を持つことの利点は、その資格が求職者の英語に対する高度な理解と運用能力を示しているためです。例えば、通訳案内士の資格を目指す場合、英検®️1級を持っていると外国語の筆記試験が免除され、これは大きなアドバンテージとなります。これは、英検®️1級が通訳案内士として必要とされる高いコミュニケーション能力を有していることを証明しているからです。
さらに、英語教員を目指す場合にも、教員採用試験で英検®️1級を持つことが優遇されることがあります。これは、教育現場で英語を教える上で、高いレベルの英語能力が必要とされるため、英検®️1級の保持者はその要件を満たしていると見なされるからです。
英検®️1級の合格率を上げるには?
英検®️1級の取得は、英語運用能力の高さを証明するものであり、特に独学だけでは挑戦が難しいとされるレベルです。この試験の成功には、専門的な指導を受け、個別のフィードバックを得ることが重要です。
この段階での学習には、特にライティングとスピーキングの技能が重要視されます。自習だけでは見落としがちな、表現の適切性や構成の整合性、話し方の論理性、発音の正確性など、多くの細かい点に気を配る必要があります。専門的な指導を受けることで、これらのスキルを客観的に評価し、具体的な改善点を明らかにすることが可能となります。
最後に:英検に合格をするには?
ここまで英検®️1級合格はどれくらいすごい?難易度を4つの軸で徹底解説!について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映