始めに:【英検®︎2級】 合格点ラインと合格率をレベルや学年別(高校生・中学生・小学生)に解説
英検合格に特化した
鬼管理英語塾を運営しております
代表の菅澤です!
鬼管理英語塾アシスタントのオニ坊です!
本日はどのような記事になりますか?
本日は【英検®︎2級】 合格点ラインと合格率をレベルや学年別(高校生・中学生・小学生)に解説
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
英検®️2級の合格率
公式には、2016年以降の英検の合格統計は発表されていない状態です。2016年の第1回検定での高校生向け英検2級における結果を見てみると、一次試験の合格率は34.0%、そして二次試験では80.4%の合格率を記録していました(出典:高校生 1級・準1級・2級の受験者数、および合格率 昨年度同回次より大幅アップ!!|公益財団法人日本英語検定協会)。これらの数値を総合すると、高校生の英検2級全体の合格率は約27%という計算になります。
このような結果を目の当たりにすると、「これほどまでに厳しいなら、受験しても合格は難しいのではないか」と感じる人もいるかもしれません。しかし、決して心配する必要はありません。適切な準備と対策を行えば、合格は決して不可能ではありません。
実際には、一貫した勉強方法と焦点を絞った対策を施すことで、多くの受験生がこれらの試験で成功を収めています。例えば、過去問題の繰り返し解答、弱点を克服するための集中的な学習、実践的なリスニングやスピーキングの練習などが有効な手段とされています。これらの方法を取り入れ、地道な努力を重ねることで、試験の難易度に対する不安を克服し、合格への道を切り拓くことができるでしょう。
したがって、英検の合格率が厳しいとされる中でも、適切な学習計画と効率的な対策を実施することにより、合格を目指すことは十分に可能です。英検2級に挑戦する際には、努力と正しい準備が成功の鍵となります。
英検®️2級の合格点
英検の評価システムでは、得点計算と合格判定に「CSEスコア」と呼ばれる基準が用いられます。この「CSEスコア」とは、英語における一貫した評価基準「Common Scale for English」の略称であり、英検だけでなく、他の英語評価でも採用されている普遍的なスコアリングシステムです。
英検2級の場合、一次試験の合格には1,520点、二次試験では460点がそれぞれ必要であり、これらの点数を基に合格が決定されます。CSEスコアシステムに基づくこの評価方法は、受験者の英語力を公平かつ正確に評価するためのものであり、英検のみならず幅広い英語評価においても信頼性の高い基準として機能しています。
したがって、英検での合格を目指すには、CSEスコアという評価基準を理解し、それに見合った得点を目指すことが重要です。
英検®️2級の合格ラインは6割?
英検2級の合格基準を単純な割合で示すことは不可能です。これは、英検評価システムにCSEスコアという特定の計測方式が用いられているためです。
具体例として、英検2級の一次試験では合格に必要なスコアは1,520点であり、この試験の満点は1,950点です。この数値から単純に計算して「合格には約8割の正答率が必要」と解釈することは誤りです。なぜなら、CSEスコア制度では、各問題に均一な配点が設定されていないからです。
さらに詳細を調べると、英検協会の公式ウェブサイトには、具体的な正答数に基づく合格の目安を設けることはできないと明記されています。ただし、2016年度第1回一次試験のデータによれば、1級や準1級では技能ごとに約7割、2級以下では約6割の正答率を達成した受験者の多くが合格しているとの情報があります。
この情報が一般に流布し、「英検2級の合格基準は6割」という見解が広まっている状況です。しかし、CSEスコアの導入により、全ての問題が等しく評価されるわけではなく、試験の難易度や各受験者の答えた問題の種類によって合格基準が変動するため、単純な割合で合格ラインを定めることはできません。
したがって、英検2級の合格を目指す際には、CSEスコアシステムの特性を理解し、可能な限り多くの問題を正確に解答することが重要です。この理解に基づいた学習戦略を立てることが、試験成功への鍵となります。
英検®️2級の合格率は25.58%
英検の合格率に関するデータは、2015年を最後に公表されていない状況です。このため、過去のデータに基づき、2011年から2015年までの5年間における英検2級の平均合格率を調査しました。英検の試験難易度や合格基準は一定しているため、この期間のデータは今日の受験準備にも役立つはずです。
その結果、2011年から2015年までの英検2級の年次別合格率は以下のようになりました。
- 2011年度:25.2%
- 2012年度:25.0%
- 2013年度:26.2%
- 2014年度:25.1%
- 2015年度:26.4%
これらの数値を平均すると、該当期間の英検2級の全体的な合格率は約25.58%という計算になります。これは、全受験者中の四分の一強が合格していることを示しています。
また、高校生、中学生、小学生それぞれの合格率は、2012年度の試験データに基づいてさらに分析することができます。
英検®️2級高校生の合格率は22.7%
2012年度における英検2級の受験状況を見ると、高校生の合格率は22.7%です。
受験者数は204,921人、その中で46,675人が合格を果たしています。
英検®️2級中学生の合格率は24.9%
2012年度における英検2級の受験状況を見ると、中学生の合格率は24.9%です。
28,942人が受験し、7,220人が合格を果たしています。
英検®️2級小学生の合格率は42.4%
2012年度における英検2級の受験状況を見ると、小学生の合格率は42.2%です。
5,374人が受験し、2,280人が合格を果たしています。
英検2級の受験生を年齢層別に見ると、小学生の合格率が中学生や高校生よりも顕著に高い傾向があります。これは、直感的には意外に思えるかもしれません。多くの場合、英語の学習経験が長い高校生が最も合格率が高いと予想されがちですが、実際には小学生の方が高い成功率を示しています。
この背後には、年齢が若いほど英語学習に積極的な環境にある子供が多いという事実があります。特に英語に早期から接する機会が多い家庭の子供たちは、英検のような試験に挑む準備がより整っています。例えば、小学生の段階で英会話スクールに通っている子供や、家庭で英語の絵本を読んだり、英語の歌を歌ったりしている子供は、自然と英語に親しみ、英検2級の試験内容に対しても対応しやすい傾向にあります。
英検®️2級の難易度
多くの受験者が「自分の英語力が英検2級の要求レベルに到達しているかどうかを簡潔に判断したい」と望むのは自然なことです。
英検2級の難易度を判定する一つの方法として、そのレベルをTOEICやTOEFL iBTのスコアに換算し、英検2級がどの程度の英語力を要求しているのか見ていきましょう。
TOEICやTOEFLに換算したスコア
英検2級のレベルは、一般的にTOEICで約550から600点、TOEFL iBTでは約61から68点と見なされています。
このTOEICスコア範囲は、就職活動において履歴書に記載するのに適したレベルとされています。このスコアを持つ受験者は、ビジネスシーンにおける基本的な文章の読み書きや、複雑な内容の聞き取りに一定の対応が可能であり、スピーキングについても、完璧ではないものの、試みを通じて自分の意図を伝えることができると考えられています。
TOEFL iBTでの61から68点のスコアは、アメリカの4年制大学への出願資格を満たす最低ラインとして位置づけられています。このレベルの英語力を持つ個人は、日常の会話をスムーズに行うことができ、英語圏での生活に適応することが可能と評価されます。
このように、英検2級の難易度は、ビジネスやアカデミックな文脈での英語使用において、基本的なコミュニケーションスキルを持っていることを示す指標として理解されます。TOEICやTOEFL iBTのスコア範囲を参照することで、英検2級が求める英語能力のレベルが具体的に示され、受験者は自身の学習目標を設定しやすくなります。これらの比較により、英検2級の準備に当たって、どの程度の英語力が必要かを把握し、適切な学習計画を立てることが、成功への鍵となるでしょう。
英検®️2級の単語レベルは3,800〜5,100語
英検2級で問われる語彙の範囲は、およそ3,800から5,100語とされており、これは大学入試の共通テスト(以前のセンター試験とも)のレベルに匹敵します。2022年度以降の新しい学習指導要領によれば、高等学校を卒業するまでに学ぶべき英単語の数が4,000から5,000語に設定されています。
この情報を踏まえると、高校最終学年や大学に在学中の学生は、学校のカリキュラムを通じてこれまでに習得した英語の語彙で、英検2級の試験問題を理解し、解答することが可能です。一方で、高校2年生以下の受験者は、英検2級で要求される語彙レベルが自身の学習進度を上回る可能性があるため、試験に合格するための追加学習や対策が求められます。
英検2級の語彙範囲は、日常生活や学校教育で頻繁に接する基本的な英単語から、ビジネスやアカデミックな場面で使用されるより専門的な単語までを含んでいます。したがって、これまでの学習経験や知識を最大限に活用しつつ、対策としては、未習習の語彙や表現に焦点を当てた勉強が推奨されます。
このように、英検2級の試験対策においては、受験者の現在の学年や学習進度に応じて、適切な学習戦略を立てることが重要です。高校卒業程度の英語力が求められる英検2級では、基本から応用まで幅広い語彙の理解が必要となりますが、効率的な学習計画と継続的な努力によって、合格は十分に目指せるでしょう。このアプローチにより、英検2級の語彙範囲に対する理解を深め、試験での成功への道を切り開くことができます。
英検®️2級に合格するメリット
英検2級に合格することで、得られるメリットは以下の2つです。
大学受験レベルの基礎英語力が身につく
大学入試や海外留学、就活で有利になる
順番に解説していきます。
大学受験レベルの基礎英語力が身につく
英検は、試験を準備する過程で、「読む」「書く」「聞く」「話す」という英語の四つの主要スキルを総合的に鍛えることができるテストです。特に英検2級は、大学共通入試のレベルと比較されることが多く、高校生がこの段階で挑戦することは、大学入試において求められる英語の基本能力を早期に身に付ける大きな利点となります。
早い段階で共通テスト相当の英語力を確立することは、その後の大学受験の準備期間において、英語の勉強に割く時間を減らし、他の科目の学習により多くの時間を配分することが可能になります。これにより、英語だけでなく他の教科の成績向上にもつながる可能性があります。
この点から、英検2級への挑戦は、英語の学習だけに留まらず、学業全般のパフォーマンス向上にも効果を発揮すると言えます。英検2級で求められる英語能力の範囲内で学習を進めることにより、学生は大学入試で有利な立場を得るだけでなく、英語を使ったさまざまな場面でのコミュニケーション能力も向上させることができます。
大学入試や海外留学、就活で有利になる
多くの日本の大学において、英検2級の取得は出願資格の獲得、奨学金の給付、あるいは学費免除の対象になっていることがあります。例えば、学習院大学や中央大学のような学校では、英検2級を取得し、さらに特定のスコア基準を満たすことで、加点される特別な入試制度が設けられていることが2023年度の入試情報として示されています。
海外での学位取得を目指す場合、TOEFL iBTのスコアが一般的に求められる資格として広く認知されています。それにもかかわらず、英検2級を海外の大学の出願資格として受け入れるアメリカやオーストラリアの大学も存在します。これらの情報は、公益財団法人日本英語検定協会のウェブサイトにて紹介されており、英検2級が国内外での高等教育機関への進学において有用な資格であることを示しています。
このような背景から、英検2級の取得は、国内外の大学への進学を希望する学生にとって、重要なステップとなり得ます。国内の場合、英検2級は入学試験の際の優遇措置や学費の負担軽減に直接つながる可能性があり、海外留学を考えている学生にとっても、TOEFL iBT以外の選択肢として英検2級が有効であることがわかります。このため、英検2級への挑戦は、将来的な学業進路において幅広い選択肢と機会を提供する貴重な資格と言えるでしょう。
英検®️2級試験の対策を始めよう!
英検2級の合格に必要な点数とその合格率を把握し、合格基準や過去の合格率が分かれば、次はいよいよ対策です。
英検2級一次試験、二次試験対策のコツについて簡単にまとめましたので、参考にしてみてください。
英検2級一次試験リスニング対策のコツ
選択肢の先読み
和訳をせずに内容をイメージする
解けない問題にこだわりすぎない
英検2級一次試験リーディング対策のコツ
選択問題は消去法で解く
長文はタイトルから内容を推測する
長文は全文を読まない
英検2級一次試験ライティング対策のコツ
型に沿って書く
自信のある単語・文法だけを使う
論理的整合性を気にしすぎない
英検2級二次試験対策のコツ
最初に自分の立場を明確にする
論理的整合性を気にしすぎない
2文以上で答える
最後に:英検に合格をするには?
ここまで【英検®︎2級】 合格点ラインと合格率をレベルや学年別(高校生・中学生・小学生)に解説について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映