始めに:中学受験に英検は役立つ?免除・加点をする学校や期限について徹底解説!
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本日はどのような記事になりますか?
本日は中学受験に英検は役立つ?免除・加点をする学校や期限について徹底解説!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
中学受験における英検取得のメリット
英検は、読む、書く、聞く、話すの4つの英語能力を評価するテストであり、小学生を含む年間約50万人が受験しています(情報源:公益財団法人 日本英語検定協会)。
特に中学入試を控える小学生にとって、英検の取得は多くの利点を提供します。入試における英検の利用例には、以下のようなものがあります。
- 受験の資格条件として必要とされることがある
- 英語試験の得点として換算されることがある
- 英語試験が免除される場合がある
- 加点対象となり、他の受験生と差をつけることができる
- 奨学金の選考基準に含まれることがある
これらの点を詳しく見ていきましょう。
①受験資格になる
英検の成績が入学申込書とともに提出が求められるケースがあります。
例として、「山脇学園中学校」の一般入試及び英語特別入試では、2024年度入学試験より、一般入試では英検4級相当、英語特別入試では英検3級相当のレベルの英検合格証明書の提出が必要条件とされています。
英検3級は中学卒業時の英語力に相当し、基礎的な文法知識を身につければ、小学生でもクリアできるレベルです。
このような入試条件を設ける学校では、参加者が比較的少ないため、競争率が低く、より有利に試験に臨むことが可能になります。
②加算・点数保証/英語の試験免除になる
英検の成果が中学入試において加点や試験免除として反映される場合があります。
たとえば、【女子聖学院中学校の英語表現力入試】では、英検の級に応じて5級から+5点、4級から+10点といった形で加点され、準1級以上の取得者には最大で+60点の加点が行われます(2024年度入試)。一方、【昭和女子大学附属昭和中学校の本科コースC】では、英検2級以上の資格を持つ受験者は英語試験が免除され、自動的に満点(100点)扱いとなります(2024年度入試)。
これにより、英検を事前に取得している受験生は、入試において他の受験生と比べて有利な立場に立つことができます。英検2級は大学入試共通テストに匹敵するレベルであり、小学生にとっては非常に高い目標ですが、このレベルの英語能力を持つことは、中学入試において大きなアドバンテージとなります。
③奨学金給付の対象となる
英検の取得は、中学入試の際に奨学金のチャンスを提供することがあります。
例えば、【神田女学園中学校の一般入試】においては、2024年度入試で準2級以上を保持していると、入学金が免除される特典があります。加えて、英語、国語、算数から選んだ2科目で特に優秀な成績を収めた受験生は、授業料が免除される特待生に選ばれる機会があります。
英検の利用は、中学入試における多様なメリットを生み出すため、受験生にとって重要な利点となり得ます。詳細な情報やその他の学校での利用例は、英検公式ホームページで確認できますので、興味のある学校については個別に調査することをお勧めします。
【2023年度】中学入試で英検取得者が優遇される東京都の学校一覧
都内の中学校で英検所有者に対し、学科試験の免除、得点加算、入学金の免除などの特典を提供している学校の一覧を作成しました。
これにより、英検を事前に取得しておくことで、受験生は中学入学時に様々なメリットを享受することが可能です。たとえば、特定の学校では英検の級に応じて、入試の学科試験から免除されるケースがあり、これは受験生にとって大きなプレッシャーの軽減に繋がります。また、得点加算によって他の受験生に比べて有利な立場で試験に臨むことができ、入学金免除は経済的な負担を軽減させます。
このような制度を設けている都内の中学校の情報は、英検の取得を検討している小学生やその保護者にとって、中学受験戦略を立てる上で重要な参考資料となります。受験生がこれらの特典を最大限活用することで、入学試験において競争力を高めることが可能となります。
対象となる級 | 種類 | 学校名 | 優遇内容 |
5級以上 | 女子校 | 駒沢学園女子 | ①受験資格になる |
東京家政学院 | ①受験資格になる ②得点換算/英語の試験免除になる | ||
京華女子 | ②得点換算/英語の試験免除になる | ||
女子聖学院 | |||
文京学院大学女子 | ②得点換算/英語の試験免除になる ③奨学金給付の対象となる | ||
4級以上 | 男子校 | 聖学院 | ①受験資格になる |
女子校 | 成女学園 | ||
三輪田学園 | ①受験資格になる ②得点換算/英語の試験免除になる | ||
麴町学園女子 | ②得点換算/英語の試験免除になる | ||
実践女子学園 | |||
白梅学園清修 | |||
共学 | 桜丘 | ①受験資格になる ②得点換算/英語の試験免除になる | |
目白研心 | |||
聖徳学園 | ②得点換算/英語の試験免除になる | ||
駿台学園 | |||
東京立正 | |||
3級以上 | 女子校 | 大妻多摩 | ①受験資格になる |
日本大学豊山女子 | |||
山脇学園 | |||
川村 | ②得点換算/英語の試験免除になる | ||
国本女子 | |||
佼成学園女子 | |||
トキワ松学園 | |||
富士見丘 | |||
共学 | 八王子実践 | ①受験資格になる | |
玉川学園 | ①受験資格になる ②得点換算/英語の試験免除になる | ||
郁文館 | ②得点換算/英語の試験免除になる | ||
駒込 | |||
淑徳巣鴨 | |||
貞静学園 | |||
武蔵野大学 | |||
準2級以上 | 男子校 | 佼成学園 | ①受験資格になる |
聖学院 | ②得点換算/英語の試験免除になる | ||
女子校 | 共立女子第二 | ||
大妻多摩 | |||
神田女学園 | ③奨学金給付の対象となる | ||
2級以上 | 女子校 | 大妻中野 (※CSE2.0 1980点以上も対象) | ②得点換算/英語の試験免除になる |
昭和女子大学附属昭和 | |||
共学 | 広尾学園 | ①受験資格になる | |
広尾学園小石川 |
出典:英語(選択)入試導入校141校一覧|首都圏模試センター
英検を入試に活用している学校の特徴
英検を受験過程に組み込んでいる学校に共通する特性に焦点を当ててみましょう。
れらの学校は一般的に、「グローバル教育への取り組みが積極的」であることが特徴です。生徒が将来、世界各国で活躍するための教育に力を入れています。
そのための主な取り組みには、次のようなものがあります。
【英検活用校のグローバル教育の取り組み】
・国際色豊かなイベントやプログラムが多く、生徒が世界観を広げる機会を提供している
・日常の学校生活において、英語を積極的に使用する場面を設け、実践的な英語力を育成している
・海外留学の機会が豊富で、幅広い国との交流が可能な留学プログラムを整備している
これらの特徴は、学校が生徒のグローバルな視野と国際的なコミュニケーション能力の育成に注力していることを示しています。英検を入試に利用することは、このような教育方針を具体化し、生徒に国際舞台での活躍を期待している学校の姿勢を反映しています。
①国際的な学校行事に力を入れている
英検を入試の一部として採用している学校は、生徒たちに国際的な視野を養う機会を積極的に提供しています。
例えば、【目黒日本大学中学校】では、従来の修学旅行とは異なり、3年生全員がオーストラリアでの約1か月間のホームステイを経験します。一般的に、海外研修への参加は希望者限定や選抜された生徒のみとなることが多い中、学校全体での長期間の海外生活体験を実施することは珍しく、生徒たちにグローバルな意識を植え付ける学校の姿勢がうかがえます。
また、【昭和女子大学付属昭和中学校・高等学校】においては、「グローバル留学コース」が設けられており、このコースに在籍する高校1年生は全員、カナダへの10か月間の留学が必修とされています。留学期間中だけでなく、帰国後のカリキュラムも国際的な教育に重点を置いたものになっており、帰国生の学習支援体制が充実している点が特長です。
これらのプログラムは、中学校段階から国際的な経験を重視し、生徒一人ひとりがグローバルな環境で学ぶ意欲を持続させることを促します。また、実際に海外での学習や生活を経験することで、日常の学びの成果を実感できる貴重な機会となります。
※ただし、新型コロナウイルスの影響で、多くの学校で海外研修プログラムが中止となっています。実施状況は、各学校の公式ウェブサイトで最新の情報を確認することが重要です。
②学校生活の中で英語を使うユニークな取り組みをしている
学校における英語教育に関して、実践的な英語使用を促進するユニークな施策を講じている例が見られます。
【山脇学園中学校】内には、「イングリッシュアイランド」と称される英語専用ゾーンが設けられています。ここでは、英国風の町並みが再現され、学校やカフェ、店舗、銀行などが英語のみで運営されます。このような取り組みにより、生徒たちはまるで留学しているかのような環境下で英語を学ぶことができます。
他の多くの学校では英語の授業を提供しているものの、全面的に海外の環境を模倣した教育空間を設けている例は稀です。このような施設を通じて、生徒たちは自然と英語に触れ合うことができ、国際的な興味や理解を深める良い機会となります。
また、【玉川学園】では、国際バカロレア(IB)プログラムを採用し、国際的な教育を提供しています。IBプログラムは、グローバルな視野を育成することを目的としており、玉川学園では、中等教育プログラム(MYP)および高等教育プログラム(DP)を通じて、生徒に国際的な学習体験を提供しています。IBクラスでは、ほとんどの科目が英語で教えられるため、生徒は日常的に英語を使用することになります。
これらの学校での取り組みは、生徒たちに英語を実践的に使う機会を提供し、グローバルな教育環境を日本国内で体験させることに成功しています。
③留学制度が幅広い
学校における留学プログラムの提供の広さは、その学校が国際教育にどれだけ重きを置いているかを示す指標となります。
英検を入試で取り入れている学校の中には、世界各国にある学校との強固な提携関係を築いているところが少なくありません。
たとえば、【城西大学附属城西中学校】は、アメリカやカナダ、オーストラリアなど14の留学先と提携しており、学生は短期から長期にわたる留学経験を得ることができます。同様に、【実践女子学園】では、英語圏だけでなく、タイや中国、ドイツへの交換留学プログラムを含め、多岐にわたる留学の機会を生徒に提供しています。これらの制度は、生徒が異文化を直接体験し、グローバルな視野を養うための貴重な機会となります。
海外への関心が高い生徒にとって、こうした学校が提供する留学プログラムの存在は、学校選びの重要な判断基準となります。実際に異国の地を訪れ、異文化に触れることで、生徒自身の価値観や世界観が広がり、人生観にも大きな影響を与えることが期待されます。
留学プログラムの充実度は、学生にとって学びの場がどれだけ国際的なものであるかを示すものであり、特に英語教育や国際理解に力を入れている学校では、このようなプログラムが特に強化されています。
英語教育を重視し、将来的に海外での経験を積みたいと考えている生徒や保護者は、留学プログラムが豊富に用意されている学校を選択することが望ましいでしょう。これは、留学経験を通じて得られる国際的な教育の価値を高く評価し、英検の取得などを通じて、そうした教育機会にアクセスしようとする姿勢が求められます。
中学受験に向けていつ英検を受験したらいい?
中学入試を控えている場合、英検の取得時期についての疑問は多くの受験生や保護者が持つものです。適切な英検受験時期を判断する上で、以下の二つの要点が重要になります。
まず、英検資格の有効性期間の有無を把握することが必要です。次に、英検を活用する中学入試の期間について、各学校が設定している条件や制限を知ることが大切です。
これらの情報に基づき、計画的に英検受験を行うことで、中学入試における英検の利用を最大限に活かすことが可能になります。
英検自体には有効期限が設けられていない
TOEFLのように受験後2年で有効期限が切れるテストと異なり、英検は特定の有効期限が定められていないため、理論上は小学生や中学生の時に取得した英検のスコアを就職活動の履歴書に記載することが可能です。ただし、実際にその資格が現在の英語能力を反映しているかは、判断が分かれるところです。
英検のスコアがいつまで自己アピールとして有効かを見極める際には、合格証明書の再発行可能期間が一つの目安になります。合格時には無料で発行される合格証明書ですが、紛失した場合には有料で再発行が可能です。
2023年時点で、過去6年間の受験記録に限り、オンラインで再発行の申請ができます。従って、英検の成績を有効と見做す期間は、大まかに過去6年間と考えると良いでしょう。
国内の中学入試は期間制限が原則ない
中学入試で英検を使用する際の受験期間に関する制限は、多くの学校で特に設けられていないことが一般的です。これとは対照的に、大学入試や海外留学の際には、英検の合格証明が発行されてから2年間の有効期限がある場合が多いです。特に、「英検留学」プログラムでは、英検の合格証明書が語学力の証明として使われる際に、この2年間の期限が厳守されます。
中学入試では受験者が11歳から12歳の児童であり、英検受験から時間があまり経過していないために期限を設ける必要が少ないと考えられます。また、17歳から18歳の高校生が対象の大学入試とは異なり、中学受験の段階では英語能力の伸びしろを考慮する学校もあるかもしれません。
それでも、学校によっては受験期間についての規定が異なる可能性があるため、英検資格を入試に利用しようと考えている場合は、事前に各学校の募集要項を確認することが重要です。特に、小学校の低学年で合格した英検資格の有効性について不安がある場合は、学校説明会などで直接確認することをお勧めします。このようにして、不意のトラブルを避け、受験計画を安心して進めることができます。
英検と中学受験を両立する上でのポイント
英検と中学受験を成功させるためには、英検の受験計画を早期に立て、適切に対策を施すことがキーポイントです。
英検の受験機会は年に複数回あり、そのスケジュールを熟知することが第一歩となります。具体的には、紙ベースの従来型試験が年3回(6月、10月、1月)実施されており、加えてコンピュータベースのS-CBT形式があり、こちらは毎週末に利用可能です。
S-CBT形式は、特にスケジュールの調整が容易である反面、基本的なパソコンスキルが求められます。それぞれの試験期間において、紙ベースの試験1回とS-CBT形式2回の合計最大3回受験することができます。
中学受験の願書提出期間を考慮して、10月の試験期間までに目指す級の英検合格を計画的に目指すことが望ましいです。このように計画を立てることで、英検と中学受験の両方において最良の結果を期待できます。
早めの対策が差をつける
英検の早期取得は、英語学習のプロセスと中学受験準備の双方において重要な戦略です。
英語の習得は時間を要するため、事前に計画的に対策を進めることが重要です。英検のような試験では、複数回の受験を通じて自身の強みと弱みを明確にし、試験形式に慣れることができます。
さらに、早期に英検の級を取得しておけば、受験生は精神的な安心感を得られ、学習に対するモチベーションの維持や向上にもつながります。特に、目指す中学校の入試で英検が利用できることを事前に知っている場合、その準備過程はより具体的で目標に向かって進めやすくなります。
英検の受験計画は小学6年生の前半までに、目指す学校の入試要件に合わせた英検の級を取得することを目標に設定すると良いでしょう。これにより、受験生は英語能力を証明するとともに、受験準備の他の側面にも余裕を持って取り組むことが可能になります。
まとめ
本稿では、中学入試での英検利用の事例、それを取り入れる学校の傾向、そして英検と中学入試を効果的にこなすための戦略について解説しました。
近年、英検を入試要件に組み込む中学が増える傾向にあり、この流れは今後も続くと見込まれます。グローバルな教育環境を望む学生や保護者は、受験期が始まる前に英検をクリアしておくことで、中学選択の可能性を広げることが可能です。
最後に:英検に合格をするには?
ここまで中学受験に英検は役立つ?免除・加点をする学校や期限について徹底解説!について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映