始めに:【理系学生】文転の利点・欠点
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本日はどのような記事になりますか?
本日は
【理系学生】文転の3つの利点と2つの欠点を解説!文転のタイミングも紹介します!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
難関大学志望のみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
【文転】3つの利点と2つの欠点
多くの理系高校生、特に1年生や2年生は、「数学が以前よりも難しく感じられる」という問題に直面しているかもしれません。
理系を選択したにも関わらず、数学の理解が追いつかず、成績が停滞してしまう生徒は少なくありません。
このような状況でよく耳にする選択肢が「文転」です。文転とは、数学などの理系科目に挑戦する代わりに、文系への転向を選択することを意味します。
今回は、数学に苦戦している高校1年生や2年生に向けて、文転を考える際の利点と欠点、そしてその決断を下すべき時期について説明します。
文転の利点
私立大学の併願が格段に広がる
特に、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)や関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)、さらには早稲田や慶應義塾といった人気の私立大学では、文系学部が豊富に設けられています。
これらの大学では、法学、経済学、文学など、多岐にわたる学部から選択し、自身の併願戦略を練ることができるのです。
反対に、理系学生が直面する選択肢の限られた状況は、特に注意を要します。理系学部では、一つの大学に対して提供される学部や学科の選択肢が少なく、多くても3つ程度に限定されることが一般的です。
さらに、京都大学や東京大学などの難関国立大学を目指す学生が、安全策としてこれらの有名私立大学にも応募する傾向にあります。このため、理系学部ではこれらの高い志望を持つ学生が集中し、結果として入試の競争率が高く、難易度も上昇する傾向にあります。
文系に比べて理系では選択肢が限られ、競争が激しくなるというのは、受験戦略を練る上で重要なポイントです。
文系学生が享受できる広範な選択肢と比較して、理系学生はより狭い選択肢と高い競争率に直面することが、受験戦略を立てる上で考慮すべき重要な要素となります。
総合的な勉強量は実際に減少する
文系への転向を選択することで、総合的な勉強量は実際に減少することが見込まれます。文系学生になると、地理歴史などの社会科学の学習が必要になりますが、地理を選択した場合、特定の私立大学への応募において選択肢が限られることがあります。
それにもかかわらず、国公立大学志望の場合、理科の学習は「理科基礎」のみで十分となり、数学についても数学IIIの学習は基本的に不要になります。国語と英語はどちらの分野でも必須の科目ですが、文系に転向した場合、地歴科目の追加にもかかわらず、理系科目の学習量の減少により、全体としては勉強量が減ると考えられます。
例えば、理系学生が数学や理科の高度なトピックに多くの時間を費やしているのに対し、文系転向後はこれらの科目の学習時間が削減され、地歴などの新しい科目に時間を割くことができるようになります。この変更は、特に数学や理科に苦手意識を持つ学生にとって、学習負担の軽減につながります。
文系への転向は、特定の科目に対する学習の必要性が変わるものの、全体としては勉強時間が緩和され、より効率的に大学受験の準備を行うことが可能になると言えます。
数学で有利に立つことができる
文系に転向した場合、元理系の生徒は数学で有利に立つことができます。もともと理系を選択していた生徒は、文系専攻の生徒に比べて数学のスキルが高い傾向にあります。
文系の受験生の中には数学に苦手意識を持つ人も多く、「数字アレルギー」を持っていると感じている人もいます。
理系から文系に転向することで、これまで挑戦してきた高度な数学の知識が、文系受験の数学において大きな利点となります。文系の数学は、範囲も狭く難易度も理系の数学に比べて低めです。このため、理系で培った数学の能力は文系受験での大きな強みになり得ます。
例えば、理系で学んだ複雑な数学の概念や問題解決スキルを文系の数学で応用することで、より深い理解や効率的な解法を見出すことができます。このような能力は、文系の受験で数学を利用する際に、他の文系専攻の生徒と比較して顕著なアドバンテージを提供します。
理系から文系に転向した生徒は、数学の知識とスキルを活かして文系受験において競争力を持つことができます。これは、文系の数学が比較的簡単であることから、元理系生徒にとって大きなメリットとなるのです。
文転の欠点
国語科目への苦手意識
理系出身の生徒がよく直面する問題の一つが、国語科目への苦手意識です。
特に、理系から文系へ転向した後には、私立大学の入試は言うまでもなく、共通テストや二次試験においても、国語がほとんど必修となり、その重要性は一層高まります。
以前理系を選択していた際よりも、国語の配点が高くなる傾向にあるため、国語が苦手な生徒にとっては、文系転向が思わぬ困難を伴うこともあります。
国語、特に古文や現代文は、適切な解き方や学習法を身につけることで、得点を安定させることが可能な科目です。正しいアプローチと継続的な努力によって、国語の成績を向上させることは十分に可能であり、苦手意識を克服することも夢ではありません。
例えば、古文や現代文に対する具体的な解答戦略を学び、練習問題を繰り返し解くことで、読解力や文法知識を強化することができます。このような取り組みは、国語の得点を安定させるだけでなく、試験全体の成績向上にも寄与します。
文系への転向を検討している理系出身の生徒は、数学の学習を続けるか、あるいは国語を克服するか、そのどちらがより負担になるかを慎重に考える必要があります。正しい勉強法と適切な準備を行えば、国語の学習も乗り越えられる障壁となり得ることを忘れてはなりません。
一度文系に転向してしまうと、理系に戻ることはかなり難しい
一度文系に転向してしまうと、理系に戻ることはかなり難しくなります。文系に転向することで、理系の基盤となる数学の勉強は中断されるか、またはその勉強量は大幅に減少します。
理系に戻ることを選択した場合、一度放置した数学を最初からやり直さなければならなくなるため、その過程は文系への転向時とは比較にならないほど困難です。
例えば、理系の学問では進んだ数学が求められるため、文系に転向して数学の学習を疎かにしていた学生は、理系に戻ろうとした際に、高度な数学概念の理解や問題解決能力を再び身につける必要があります。
これには相当な時間と努力が必要であり、一度文系に転向した学生が理系の学問に戻る際の大きな障壁となることがあります。
文系への転向を検討している学生は、この決定が将来に及ぼす影響を慎重に考える必要があります。文系に転向した後に再び理系に戻ることは非常に困難であり、その過程では多くの努力と時間を要することを理解しておくべきです。
文転の3つのタイミング
文系に転向を考える際、早期に判断することが望ましいです。ここでは、転向を決断するための主要な3つの時点をご紹介します。
高校2年生の夏
高校2年生の夏休みは、理系から文系への転向を考慮する上で理想的な時期です。この時点で、数学の難易度が格段に上がり、理系コースの学習内容についていけないと感じる生徒が多くなります。
この段階での方向転換を決断することは、社会科学系の科目への適応や学習計画の調整において、比較的スムーズに行える利点があります。
この時期には、多くの生徒が数学I・Aや数学II・Aなどの基礎的な数学科目を既に学んでいます。
これらの知識は、文系科目への転向後も受験数学において決して無駄にはならず、むしろ論理的思考能力の向上やデータ解析問題への応用など、文系受験生としての強みにもなり得ます。
例えば、文系の試験では統計や確率などのトピックが出題されることがあり、これらは数学I・Aや数学II・Aで習得した基本的な数学スキルを活用できる分野です。
このように、早期に転向を決めることで、すでに習得した数学の知識を有効利用しつつ、新しい学習分野へとスムーズに移行することが可能になります。
高校2年生の夏は、文系への転向を検討し始めるにあたって、最適なタイミングの一つと言えます。この期間に転向を決めることで、残された高校生活を最大限に活用し、文系科目の準備に十分な時間を確保することができるのです。
高校2年生の冬から春
高校2年生の冬から春にかけて、つまり3年生への進級直前は、文系への転向を考える上で重要な節目です。この時期を転向の第一の締切と見なすことができます。
なぜなら、このタイミングでの判断ならば、受験勉強に専念するための1年間という貴重な時間を確保できるからです。
この期間に転向を決めることで、地歴などの文系科目に必要な基礎知識をじっくりと身につけるには十分な時間があります。
加えて、理系科目の中でも特に高度な数学IIIを学習する必要がなくなるため、学校での定期テストやその他の試験の負担が大きく軽減されます。
例として、高校3年生になる前の春休みを利用して、文系科目の基礎を固め始めることができれば、新学期が始まる時点で既に学習計画が軌道に乗っている状態になります。
また、数学IIIを学習しなくてよくなることで、その時間を英語や国語、そして新しく学ぶ地歴などの文系科目に割り当てることができ、より効率的な受験勉強が可能になります。
高校2年生の冬から春にかけては、文系への転向を検討している生徒にとって、受験戦略を立て直し、新しい学習計画を始動させるための最適な時期と言えます。このタイミングでの決断は、受験準備において十分な時間を確保できると同時に、勉強の負担を軽減させる効果も期待できるのです。
高校3年生の夏
高校3年生の夏は、文系への転向を考える上で最後のチャンス期間と言えます。この時期は特に、部活動に力を入れていた生徒などが、活動を終えてから本格的に受験勉強に向き合い始めることが多く見られます。
この段階で文系への転向を検討している場合、受験準備の方向性をしっかりと定めるためにも、受験に精通した誰かに相談することが強く推奨されます。
受験のプロフェッショナル、例えば学校の進路指導の先生や、受験予備校のカウンセラーなどに相談することで、短期間で効率的に学習計画を立てることが可能になります。
この時期に相談を行うことで、残された限られた時間の中でどのように地歴などの文系科目をカバーしていくか、また、どのようにして理系での学習経験を文系受験に生かすことができるかといった具体的な計画を立てることができます。
高校3年生の夏に文系への転向を検討する際は、専門家との相談を通じて迅速かつ効率的な学習計画を立てることが、成功への鍵となります。
英語の学習は非常に重要
理系から文系への転向を考えている生徒にとって、英語の学習は非常に重要です。
文系へ転向を検討する際に、英語の学力が基準を満たしていない場合、受験準備が非常に困難になる可能性があります。これは、文系の受験では英語が重要な科目であり、地歴や国語と並んで、高いレベルの理解と実力が求められるからです。
特に、高校3年生の夏までに英語の基礎が不十分な状態だと、残された期間で英語を含む複数の科目を同時に学習する必要が出てきます。
英語の学習を予めしっかりと行っておくことで、文系への転向がよりスムーズになります。英語の基礎が固まっていれば、その学習に割いていた時間を地歴などの他の文系科目の学習に充てることができるため、効率的に受験準備を進めることが可能になります。
具体的な学習目標として、「システム英単語」での単語の習得、「速読英熟語」での熟語学習、そして「Next Stage」や「Vintage」などの参考書を用いた演習の実施が挙げられます。
これらの学習目標を達成することで、英語の基礎力をしっかりと確立し、文系受験における英語の試験で高得点を目指すことができます。
英語の学習におけるこれらのステップをクリアしていない場合、文系へ転向した後の受験準備において、英語が大きな障壁となる可能性があります。したがって、理系から文系への転向を考慮している場合は、早期に英語の基礎力を固めることが、受験成功に向けた重要なステップとなるのです。
最後に:志望大学に合格をするには?
ここまで文転について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。自分自身の希望する学部に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
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