始めに:英検CSEスコアって何?これを見ればよく分かる!CSEスコアの特徴を6つの軸で解説
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本日はどのような記事になりますか?
本日は英検CSEスコアって何?これを見ればよく分かる!CSEスコアの特徴を6つの軸で解説
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
英検CSEスコアとは?
実用英語技能検定(英検)は、2016年度から新たにCSEスコアを導入し、それ以前の単純な合否判定から、詳細なスキル評価へと変化しました。これにより、受験者はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングといった各英語技能の具体的な強みと弱点を明確に把握できるようになりました。一方で、新システムは合否基準が以前よりも複雑になったとの声もあります。
このスコアシステムの導入背景には、英語学習者が自身の能力をより詳細に理解し、効果的な学習計画を立てられるようにするという目的があります。例えば、一人の受験者がリスニングで高得点を取る一方でライティングが苦手であることがCSEスコアを通じて明らかになれば、その受験者はライティング能力の向上に特化した学習を進めることができます。
実際の受験者の例を見てみると、ある受験者は全体的にバランス良くスコアを獲得していますが、ライティングセクションだけで苦戦していることが分かりました。この情報をもとに、ライティングスキルに特化した指導を受けることにより、次第にライティングセクションでのパフォーマンスが向上し、全体のスコアも改善されています。
このように、英検CSEスコアは受験者が自分の英語力を具体的かつ総合的に理解し、それに基づいた効率的な学習方法を選択するための有効なツールとして機能しています。これにより、英検が提供する英語力の評価はより詳細で実践的なものになっているのです。
英検CSEスコアの特徴
英検CSEスコアが導入された背景
英検は1963年から実施されている、日本で広く認知されている英語の技能検定です。この試験は、その長い歴史を通じて、日本国内で英語能力のバロメーターとして信頼されてきました。しかし、グローバル化が進む中、従来の評価基準では国際的な場面での適用が限られるようになりました。そこで、より国際的な基準に沿った評価を実現するため、英検CSEスコアが導入されました。
この新しいスコア制度の導入により、受験者は自分の英語のスキルが世界的な尺度でどの程度なのかを具体的に知ることができるようになりました。たとえば、ある受験者がリスニングとスピーキングで特に高いスコアを得たことから、その分野での国際的なコミュニケーション能力が高いと自覚することができました。これは彼にとって、国外の企業への就職活動を考える際に有益な情報となります。
このように英検CSEスコアは、個々の英語能力をより明確にし、それぞれの分野での強みを理解する手助けとなるため、受験者が自身の英語学習において何に焦点を当てるべきか、具体的な目標設定を行う基盤を提供しています。これは、国際的な舞台で活躍するための重要なステップと言えるでしょう。
英検の成績表に表示される項目
項目 | 内容 |
受けた級 | 何級を受けたか表示されます |
級の合否 | 合格か不合格か表示されます |
各技能の英検CSEスコア | リーディング・リスニングなど各技能でどれだけスコアを取れたかが表示されます |
総合スコア | 各技能の合計スコアが表示されます |
英検バンド | 自分の得点が合格基準点からどの位置なのか分かりやすく表示されます |
成績評価において、英検は各受験者に対して一次試験と二次試験の成績を総合して評価を行います。詳しくは、二次試験の成績表に一次試験の結果も合算された「総合スコア」が記載されます。このスコアは、受験者の英語全般の能力を反映しています。
さらに、英検では「英検バンド」という独特の指標を用いて、受験者が合格基準からどれだけ離れているかを示します。このバンドはプラス(+)またはマイナス(-)の数値で表され、プラスが多いほど合格に余裕があったことを、マイナスが多いほど合格ラインから遠かったことを示します。例えば、ある受験者がプラスの値を得ていれば、その受験者は要求されるスキルを上回るパフォーマンスを見せたと評価されます。一方で、マイナスが目立つ受験者は、合格に必要な基準点に近い成績を残したものの、まだ若干の不足があったと判断されるでしょう。
これらの評価方法によって、受験者は自己の英語能力の強みと弱点を具体的に理解し、次回の受験に向けてどの技能を重点的に改善すべきかを把握できます。このような評価システムは、個々の英語学習の方向性を正確に定める助けとなり、更なる向上を目指すための明確なガイドラインを提供してくれます。
4技能の英語力がバランスよく測られる
英検CSEスコアの採用によって、受験者の英語力が各技能にわたってより公平に評価されるようになりました。従来の英検では、技能ごとの配点に大きな差が存在していたため、特定の技能で高得点を取ることで全体の成績を引き上げることが可能でした。例えば、リーディングやリスニングが得意な受験者は、これらのセクションで高得点を得ることにより、ライティングの低得点を相殺することができたのです。
しかし、2016年以降、英検CSEスコアが導入されたことにより、4技能すべてが均等に重要視されるようになりました。これは、各セクションの問題数に応じて配点が調整され、技能のバランスが取れていないと合格が困難になるということです。たとえば、リーディングとリスニングで高得点を得ても、ライティングやスピーキングが不十分であれば合格は難しくなります。
この変更は、受験者がすべての技能をバランスよく磨くことを促し、真の意味での英語の総合力を身につけることを目的としています。このようにCSEスコアは、英語の4技能すべてを均等に評価するための効果的な手段として機能しており、受験者にはすべての技能を均等に磨くよう求めています。
正答数が同じでも回次が違えば英検CSEスコアは変化する
英検CSEスコアの算出方法は、他の多くの試験システムと異なるアプローチを採用しています。これは、単に受験者が問題にどれだけ正解したかを数えるのではなく、全体のテストの難易度や他の受験者の成績も考慮してスコアが決定されるためです。
従来の試験システムでは、各問題に固定の点数が割り当てられており、受験者の得点は正解した問題の点数を単純に加算することで決まります。しかし、英検CSEスコアは、全受験者のパフォーマンスに基づき、それぞれのセッションの相対的な難易度を考慮して調整されるため、単純な自己採点ではそのスコアを予測することができません。
このシステムは、特に試験が異なる回で実施された場合に受験者間の公平性を保つために重要です。例えば、あるセッションの問題が特に難しかった場合、そのセッションのスコアは他のセッションと比較して適切に調整されることになります。このようにして、英検CSEスコアは受験者が同等の条件下で競っていることを保証し、公平な評価が行われます。
各級の英検CSEスコアの合格基準点
<一次試験合格基準スコア>
1級~準2級までリーディング・リスニング・ライティングの3技能で測定され、4級・5級はリーディングとリスニングの2技能で測定されます。
級 | 合格基準スコア |
1級 | 2028 |
準1級 | 1792 |
2級 | 1520 |
準2級 | 1322 |
3級 | 1130 |
4級 | 622 |
5級 | 419 |
<二次試験合格基準スコア>
級 | 合格基準スコア |
1級 | 602 |
準1級 | 512 |
2級 | 460 |
準2級 | 406 |
3級 | 353 |
4級と5級は二次試験の代わりに別途スピーキングテストが設けられています。
4級と5級のスピーキングテストは、一次試験の合否に関係なく受験でき、受けても受けなくても4級・5級の合否には影響しません。
<スピーキングテスト 合格基準スコア>
級 | 合格基準スコア |
4級 | 324 |
5級 | 266 |
各級の満点英検CSEスコア
各級の満点の英検CSEスコアは、英語検定協会が発表している技能ごとの満点スコアを合計することで算出することが可能です。
級 | 満点英検CSEスコア |
1級 | 3400(4技能の配点:各850点) |
準1級 | 3000(4技能の配点:各750点) |
2級 | 2600(4技能の配点:各650点) |
準2級 | 2400(4技能の配点:各600点) |
3級 | 2200(4技能の配点:各550点) |
4級 | 1000(2技能の配点:各500点) |
5級 | 900(2技能の配点:各425点) |
英検CSEスコアの英語力は?CEFRレベルに換算してみよう!
「CEFR」とは?
CEFRは、Common European Framework of Reference for Languagesの略であり、1991年に始まったプロジェクトの成果として2001年に公開された、言語運用能力を評価するためのヨーロッパのフレームワークです。これは、フランス・ストラスブールに本部を置く欧州評議会が中心となり進められたもので、英語をはじめフランス語やドイツ語など複数のヨーロッパ言語の運用能力を段階的に評価する目的で導入されました。
このフレームワークは単に語彙の知識を評価するのではなく、言語をどのように使うか、すなわちリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの言語スキルをどれだけ効果的に駆使できるかに焦点を当てています。評価はA1(入門)からC2(上級)までの6段階に分けられており、Aレベルは基本的な運用が可能な段階、Bレベルはより独立した言語使用が可能、Cレベルでは高度な理解と表現が可能と定義されています。これにより、学習者は自分の言語能力を明確な基準で把握でき、目標設定や学習計画の立案に役立てることができるようになります。
英検CSEスコアをCEFRレベルに換算すると…
英検CSEスコア | CEFRレベル |
3300~4000 | C2 |
2600~3299 | C1 |
2300~2599 | B2 |
950~2299 | B1 |
1700~1949 | A2 |
0~1699 | A1 |
英検CSEスコアは、単に英語の技能試験の成績を示すだけでなく、そのスコアによってCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のレベルが明確に示されるようになっています。例えば、英検2級での合格スコアがある範囲内であれば、その受験者はCEFRのB1レベルと認定され、さらに高いスコアを得た場合はB2レベルの認定を受けることができます。
具体的には、英検2級で2000スコアを取得した受験者は、基本的なコミュニケーション能力があるB1レベルと見なされますが、2500スコアを達成した受験者は、より複雑なテキストの理解や効果的なコミュニケーションが可能なB2レベルと評価されます。これにより、受験者は自分の英語力が具体的にどの程度のレベルにあるのかを、国際的な基準で測ることができるのです。
このように、英検CSEスコアを活用することで、自身の英語能力をより詳細に理解し、必要なスキル向上につながる具体的な学習目標を設定することが可能になります。
最後に:英検に合格をするには?
ここまで英検CSEスコアって何?これを見ればよく分かる!CSEスコアの特徴を6つの軸で解説について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映