始めに:【英検一次試験】合格点ライン
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本日はどのような記事になりますか?
本日は
「【英検一次試験】合格点ライン|準1級・2級・準2級・3級・4級・5級の合格目安を紹介します!」というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
英検の一次試験における合格基準が明確でなくなっていることに気付いていますか?CSEスコアの導入により、多くの受験者が具体的な合格に必要なスコアについて混乱しているかもしれません。
具体的に、「CSEスコアがどう影響して、実際に必要な得点はどれくらいなのか?」という疑問が生まれがちです。
今日は、英検の5級から準1級までの各級における目安となる合格点をお伝えします。これが皆さんの過去問演習に役立つことを願っています。
ただし、CSEスコアによる合格点は他の受験者の成績にも左右されるため、今回お伝えする点数はあくまでも目安です。実際にこれらの点数で確実に合格できるわけではなく、過去のデータに基づく推定値であることを理解しておいてください。
英検の合格点
合格に必要な情報を把握することは、英検を成功させる鍵です。以下に、重要な3つの要素を説明します。
CSEスコアの合格基準スコア
英検の評価システムには「CSEスコア」という方式が用いられています。
このシステムでは、読解、聴解、作文、会話の4つの技能ごとに均等に点数が分配されます。各レベルごとに設定された固定の合格点が存在します。
本記事では、各試験段階での最高得点と、その合格点について詳しく説明します。
一次試験 | 二次試験 | |||
合格基準スコア | 満点スコア | 合格基準スコア | 満点スコア | |
準1級 | 1792点(79%) | 2250点 | 512点(68%) | 750点 |
2級 | 1520点(77%) | 1950点 | 460点(70%) | 650点 |
準2級 | 1322点(73%) | 1800点 | 406点(67%) | 600点 |
3級 | 1103点(66%) | 1650点 | 353点(64%) | 550点 |
4級 | 622点(62%) | 1000点 | 324点(64%) | 500点 |
5級 | 419点(49%) | 850点 | 266点(62%) | 425点 |
合格を目指すには、英検で6から7割
合格を目指すには、英検で6から7割の正答率が求められます。これは、英検が設定する固定された合格基準スコアに基づいており、試験の採点制度が変わらない限り、この要求は一定です。
しかし、具体的な問題ごとの配点やその試験ごとに必要な正答数が変動するため、過去問を利用した自己採点ではCSEスコアの合格基準に達しているか正確に判断するのが難しいという現実があります。
たとえば、2016年にCSEスコアが導入された際、1級と準1級では各技能で約7割の正答率が求められ、2級以下では約6割の正答率が必要であったと英検の発表にあります。
合格するためには適切な正答率を目指し、変動する問題配点に注意しながら、効果的な試験対策を行うことが必須です。これが達成できれば、試験に合格する可能性が高まります。
自己採点では「素点」での合格点が参考
英検は、各問題の具体的な配点が明示されていないため、受験者は自分の英語力が合格ラインに到達しているかを直接的な正答数からしか判断できません。
このような採点方法を、一般に「素点」と呼びます。
ただし、素点での得点だけでは、実際の合格ラインに到達しているかは分かりません。
公式には、合格に必要な正答率が約60%から70%であるとされていますが、素点でこの正答率を大きく上回っても、または下回っても、自身が本当に試験基準を満たしているかは判断しづらいのです。
英検などの試験では「素点」でのスコアが重要な目安になることは間違いありませんが、それに依存するだけでは不十分です。実際に合格するためには、素点を超えた分析や対策が必要とされます。
各技能の合格点についての注意点
合格スコアの達成に関しては、年齢や学習段階に応じて異なる戦略が必要です。
例えば、小学生の場合、彼らは通常、リーディングやライティングよりもリスニングが得意であるため、この技能に重点を置いた高い目標スコア(90%)を設定することが一般的です。
しかし、中学生、高校生、大学生、さらには社会人の受験者にとっては、状況が異なる場合が多いです。この年齢層では、リーディングやライティングのスキルがリスニングよりも発展している可能性が高いため、各技能に対する目標スコアを調整することが求められます。
たとえば、リスニングで目標とするスコア(27点)に対して80%(24点)しか達成できなかった場合、リーディングやライティングでその差分の3点を補う必要があります。
このように、全体の合格スコアを達成するためには、各技能間でバランスをとりながら点数を調整することが重要です。
CSEスコアの計算方法は、各問題の配点が複数の要因に基づいて調整されるため、リスニングで失点した分を他の技能で完全に補うことは数学的に同じスコアになるわけではありませんが、目標点には余裕を持たせた設定がなされています。
この戦略により、リーディングやライティングが得意な学習者は、リスニングで目標スコアに達しない場合でも、他の技能で点数を稼ぎ、全体の合格点に近づくことができます。
このようにして、リスニングが苦手であっても他の技能で補うことが、合格への道を切り開く戦略となるわけです。これが、言語学習における戦略の重要性を示しています。
【英検一次試験】合格点ライン一覧
一次試験の合格点:英検5級
英検5級の一次試験で必要な得点は、全体で31点、合計50点中です。このスコアは、合格に必要な全体の得点率として62%を示しています。
特に、試験のリーディング部分での合格点は25点満点中10点(得点率40%)、リスニングでは25点満点中21点(得点率84%)となっており、リスニングの得点率が非常に高く設定されています。
この情報から明らかなように、リスニングで高い得点を目指すことが全体の合格率を大きく左右します。
しかし、リスニングで目標得点に苦労する受験生も少なくありません。その場合、リーディングの得点を最大化することで、全体の合格点に近づくことが可能です。
例えば、もしリスニングで予定していた21点を取れずに18点しか得られなかった場合、リーディング部分で予定よりも3点多く取る必要があります。このような戦略を取ることで、全体の得点率を維持し、合格への道を確保することができます。
この戦略が英検5級の受験生にとって重要であることは間違いありません。リスニングで予定通りの得点が困難な場合、リーディングでその差を埋める努力をすることが合格へのカギとなります。このアプローチにより、受験生は全体の得点目標を達成するために必要なバランスを見つけることができるのです。
一次試験の合格点:英検4級
英検4級の一次試験では、全体で41点を65点中獲得することが合格の条件とされており、これは全体で63%の得点率に相当します。
詳細を見てみると、リーディング部門では35点中14点(得点率40%)、リスニングでは30点中27点(得点率90%)が必要とされています。
この得点配分からも分かるように、リスニングで高得点を取ることが全体のスコアに大きな影響を及ぼします。
リスニングが得意な受験生にとっては、この部分で大きく得点を伸ばすことが可能ですが、苦手とする受験生も少なくありません。リスニングで予定の得点に達することが難しい場合、リーディングでその差を補う戦略が有効です。
具体的には、リスニングで目標得点である27点を下回り、たとえば24点しか取れなかった場合、リーディング部門で予定得点14点以上を獲得し、合計で必要な41点を確保することが求められます。リーディングで3点以上多く獲得することにより、全体の合格点を達成することができます。
英検4級一次試験においては、リスニングで目標点に達しない場合はリーディングの得点を強化することが重要です。これにより、全体の得点率を保ちながら合格への道を確保することが可能となるわけです。この方法を取り入れることで、リスニングが苦手な受験生でも成功へのチャンスを広げることができるのです。
一次試験の合格点:英検3級
英検3級の一次試験では、総合得点として76点中49点をクリアすることが求められており、これは64%の得点率に該当します。
この内訳を見ると、リーディングでは30点満点から13点(得点率43%)、ライティングでは16点満点から9点(得点率56%)、そしてリスニングでは30点満点から27点(得点率90%)を取得する必要があります。
このスコア配分からもわかる通り、リスニングでの高い得点率が全体の合格に大きく貢献しています。リスニングが得意な受験者はこの部分で大きく点数を稼げる一方で、苦手とする受験者は大きな障壁になり得ます。
もしリスニングで目標得点に達せず、例えば25点しか獲得できなかった場合、残りのリーディングやライティングの部分で不足分を補う必要があります。
実際には、リーディングやライティングで予定よりも高得点を目指すことにより、リスニングでの失点を補い、全体の合格点に到達することが可能です。このようなアプローチにより、全体で必要な49点の閾値を超えることができます。
英検3級の受験生にとって、リスニングで期待される高得点を達成できない場合、リーディングやライティングで得点を稼ぎつつ合格ラインを目指す戦略が重要です。この方法でバランスを取りつつ全体の合格スコアを達成することが、試験成功への鍵となります。
一次試験の合格点:英検準2級
英検準2級の一次試験において、合格を確実にするためには、全体で83点中54点以上を獲得する必要があります。このスコアは、全体での得点率として65%を要求しています。
リーディングでは37点満点中18点を獲得する必要があり(得点率49%)、ライティングでは16点満点中9点(得点率56%)、リスニングでは高得点率の90%、つまり30点満点中27点が求められます。
この得点配分からも明らかなように、リスニングでの高得点が全体のスコアにおける重要な要素であり、得意とする受験生にとっては大きなアドバンテージとなります。
しかし、リスニングが苦手な受験生の場合、この部分で予定したスコアを下回ることが予想されるため、リーディングやライティングでこの不足分をカバーする必要があります。
たとえば、リスニングで予定の27点ではなく24点しか取れなかった受験生は、リーディングやライティングで予定以上のスコアを目指すべきです。
このケースでは、リーディングで1~2点、ライティングで1~2点多く獲得することで、全体での合格点54点を達成することが可能になります。
英検準2級の受験において、リスニングで予定得点に達することが困難な場合には、リーディングとライティングのスコアを最大化することが、合格への重要な鍵となります。このバランスのとれたアプローチが、全体の合格率を高めるために非常に有効です。
一次試験の合格点:英検2級
英検2級の一次試験で要求される合格スコアは、全体の84点中55点であり、これは得点率で約65%に相当します。
この試験では、リーディングで38点中20点(得点率53%)、ライティングで16点中9点(得点率56%)、そしてリスニングで30点中26点(得点率87%)を獲得することが期待されています。
リスニングの得点率が特に高く設定されているため、リスニングが強い受験者はこのセクションで大きな利点を得ることができます。
しかし、リスニングで目標得点に達しない場合、受験者はリーディングやライティングで不足分を補う必要があります。例えば、リスニングで24点しか獲得できなかった場合、リーディングやライティングで少なくとも2点以上の追加得点を目指すことが重要です。
この戦略は、受験者が全体の合格点を確実に達成するために役立ちます。たとえリスニングで少し足りなくても、リーディングやライティングのスコアを向上させることで全体の合格ラインを越えることが可能です。
英検2級の受験者は、リスニングで苦労している場合、他のセクションで高得点を目指すことで合格への道を開くことができるのです。このようなバランスの取れたアプローチが試験成功の鍵を握っています。
一次試験の合格点:英検準1級
英検準1級の一次試験では合格するためには86点中60点以上を獲得する必要があり、これは全体で70%の得点率を意味します。
具体的な得点分布を見ると、リーディングでは41点中24点(得点率59%)、ライティングでは16点中11点(得点率69%)、リスニングでは高い得点率が求められ、29点中25点(得点率86%)が必要です。
リスニングセクションでこのように高い得点率を設定しているため、この技能が得意な受験生は大きく得点を伸ばすことができます。
一方で、リスニングで苦戦している場合、リーディングやライティングの得点を強化することが、合格への鍵となります。たとえば、リスニングで予定していた25点ではなく22点しか取れなかった場合、リーディングやライティングで少なくとも3点以上余分に獲得することが必要になります。
この方法により、リスニングでの不足分を補い、全体での合格点数を確実にすることができるため、英検準1級の受験生はリーディングやライティングのスコアを最大化して全体の合格ラインを超えることを目指すべきです。
各セクションでの得点戦略をしっかりと立てることが、英検の高度なレベルに挑む上で不可欠です。
【英検】合格点の傾向と対策方法2選
英検の合格点は年々変動している傾向があります。特に、2016年にCSEスコアが導入される以前のデータを見ると、合格基準点が徐々に下がっていたことが確認できます。
CSEスコアが導入された後も、この傾向は続いており、合格者のスコアが少しずつ低下しているようです。
これは、英検が一見すると「思ったよりも低いスコアで合格できる」という印象を与えがちですが、実際には試験の難易度は級によって非常に高い場合があります。したがって、しっかりとした準備と対策が必要です。
例として、英検の利用価値を考えると、中学受験や大学受験での優遇措置、通訳案内士試験での英語試験免除、就職活動での履歴書への記載など、多岐にわたる利点があります。
さらに、TOEICや他の難関試験に向けた英語の学習のスタートとしても、英検は非常に有効です。
すべての技能をバランスよく学習する
英検のCSEスコア制度の導入は、受験者の包括的な英語力を評価するために設けられました。この新しい評価方法により、各英語の技能―リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング―は均等に重視されるようになりました。
以前の評価システムでは、特定の技能で高得点を得ることが可能であれば、他の技能での低得点を補うことができました。
これは、各技能の問題数に応じた配点があり、問題が多い技能で高得点を得ることで全体のスコアを大きく押し上げることができたためです。例えば、リスニングで大量の問題に正答すれば、リーディングでの失点を相殺できる状況でした。
しかし、CSEスコア制度の下では、すべての技能でバランス良く得点することが求められます。このため、どの技能にも均等な重みが置かれ、一つの技能で不足した得点を他の技能で補うのが以前よりも難しくなりました。この変化は、受験者がすべての技能を均等に学習し、向上させる必要があることを意味しています。
英検受験者はすべての技能において高いパフォーマンスを示すことが求められるようになりました。特に苦手な技能がある場合は、その分野を重点的に強化し、全体の得点をバランス良く保つことが、合格への重要な鍵です。この戦略的なアプローチが英検の新しい評価基準に適応するためには不可欠であり、全ての技能で一定のレベルを達成することが成功につながるのです。
直前の対策は「ライティング」
英検では全ての技能をバランスよく勉強することが合格へのカギとされていますが、受験準備の時間が限られている場合、特定の技能に集中することが有効です。その中でも特にライティングは、効率的にスコアを伸ばすための対策として推奨されます。
ライティングは他の技能と比べて、短期間で効果的な準備が可能です。これは、ライティング試験が設問数が少なく、各問題の配点が比較的高いためです。
現行の英検で、特に上級レベルでは、ライティングは1問のみが出題されることが多く、この1問が全体の成績に大きく影響を与えるため、ここに注力することで全体のスコアを大きく向上させることが可能です。
実際の例として、最近の変更でライティングの問題数が増えることが予定されています。この変更は、ライティングが英検で一層重要な役割を果たすようになることを示しています。
たとえば、準2級や3級では新たにEメール問題が導入され、より実践的なライティング能力が問われるようになる予定です。また、2級以上では要約問題が加わり、情報の処理能力と簡潔に表現する能力がさらに試されます。
ライティングの準備に注力することは、英検合格に向けた戦略的なアプローチと言えます。限られた準備時間の中でライティング能力を高めることは、全体のパフォーマンスを大きく向上させる可能性を秘めています。したがって、英検の受験を控えた方々は、ライティングに特に注力し、その他の技能もバランスよくカバーすることで、より高い成果を目指すべきです。
最後に:英検に合格するには?
ここまで英検一次試験の合格点ラインについて見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映