始めに:英検とIELTSの比較4選
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本日はどのような記事になりますか?
本日は
「英検とIELTSの比較4選|日程や採点基準なども紹介します!」というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
多くの方が「英検とIELTSの主な違いは何か?」「英検の成績をIELTSのスコアにどのように変換するのか?」といった質問を抱えています。
この記事では、英検®︎とIELTSの試験の構造、目標、評価基準、そしてスコア変換に関する情報を提供します。どちらの試験を選択すべきか迷っている方にとって、この情報が有益な判断材料となることでしょう。
英検とIELTS
どちらがより困難かという質問に対する答えは、IELTSが難易度が高いということになります。この記事では、両試験の具体的な内容、目指すべき目標、そして受験にかかる費用を比較しながら詳しく説明していきます。
英検®︎の試験内容
英検では、級別によって異なるテーマや困難さが設定されていますが、全般的には日々の生活や職場で使われる英語の能力を測ることを目指しています。
このテストは、読解、作文、聴解、会話の4つの能力を評価し、特に口頭試験は直接的な対話形式で実施されます(コンピュータベースのテストを除く)。
例えば、初級の段階では日常生活で遭遇する基本的な会話がテストされ、上級になるとビジネスシーンでの専門的な交渉やプレゼンテーションが試験の対象となります。
これは、英検が受験者の英語使用能力を実際の生活や仕事のシーンに即して評価しようとする試みであることを示しています。たとえば、中級レベルの試験では、日常的なトピックに加えて、より複雑な文脈での理解や表現が求められます。
このように、英検は日常的な会話からビジネスレベルのコミュニケーションまで幅広い英語能力を測ることができる試験として設問されています。この多様なテスト内容は、受験者が実生活で直面する様々な状況で英語を使いこなせるかを評価するためのものです。
IELTSの試験内容
IELTS試験は、受験者のニーズに応じた2種類の形式を提供しています。アカデミックモジュールは主に学術目的で英語を使用する人向けに設計されており、ジェネラル・トレーニングは日常的な状況での英語使用能力を評価することを目的としています。
どちらのモジュールも、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つの基本技能をテストする構成となっており、スピーキングセクションは直接対話形式で実施されます。
アカデミックモジュールでは、大学での学習や専門職で必要とされる高度な英語能力が問われます。例えば、専門的な論文を読解したり、学術的な議論を書いたりする能力が試されます。
一方、ジェネラル・トレーニングでは、仕事、学校、日常生活で遭遇するようなシナリオがテストされ、例として、仕事の申請書を書いたり、日常的な会話を理解したりする能力が測定されます。
これらの違いは、IELTSが受験者の英語使用目的に応じて柔軟に対応できるように設計されていることを示しています。
受験者は自身の目的やニーズに最も合ったモジュールを選択することで、実際の生活や職業、学術的な環境で必要とされる英語能力を正確に評価することが可能になります。このように、IELTSは幅広い英語使用環境に適応するための評価を提供し、それぞれの受験者が目指す目標に沿った準備を支援します。
英検とIELTSの比較4選
英検:幅広い年齢層を対象
英検は小学生から大人まで、幅広い年齢層を対象としています。特に学生にとっては、高等教育機関の入学試験で特典を受けることができたり、学校によっては取得した資格が単位認定される場合もあります。この試験は日本国内での認知度が非常に高く、就職の際に英語能力を証明する手段としても利用されます。
例えば、多くの大学が英検の成績を入学試験の評価に取り入れており、一定の級を取得していると入試の英語試験が免除されるケースもあります。
また、就職では英語を使う機会の増加に伴い、英検の資格を持つことが有利に働くことが多いです。企業によっては、特定の級以上の資格を持つ応募者を優遇する場合もあります。
英検が学業進行やキャリア形成において有益な資格であることが分かります。その広い対象層と国内での高い評価は、英検を取得することの重要性を強調しています。したがって、英検の資格は教育の場でも職場でも、英語能力の証明として広く認められており、多くの人にとって価値のある取り組みとなり得ます。
IELTS:留学などを目指す人の、英語の流暢さを証明
IELTSは、米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリスを含む英語圏の国々への留学、就職、移住を目指す人々にとって、英語の流暢さを証明するための重要な手段です。
留学希望者にはアカデミックモジュールが、移住や就労を目的とする人にはジェネラルトレーニングモジュールが推奨されます。この試験を受ける際には、パスポートの提出が求められます。
例えば、海外の名門大学に進学を考えている学生は、アカデミックモジュールを通じて高度な学術的英語能力があることを示す必要があります。このモジュールでは、専門的な語彙や論文作成のスキルが試されます。
一方、海外での仕事を探す人や移住を考えている人は、ジェネラルトレーニングモジュールで日常的な英語使用能力を証明します。こちらのモジュールでは、実生活や職場で遭遇する状況を想定した試験が行われます。
IELTSは留学、就職、移住などさまざまな目的で英語圏の国々に行く際に不可欠な資格であると言えます。留学生や移住希望者がそれぞれの目的に適したモジュールを選択し、英語の習熟度を国際的に認められた基準で証明することが可能となります。したがって、IELTSの取得は、英語圏での学習や生活を目指す人々にとって重要なステップとなります。
英検
英検®︎の受験費用は、級と試験を受ける場所によって変わります。こちらはメイン会場での受験料になります。
5級 | 3,900円 |
4級 | 4,500円 |
3級 | 6,400円 |
準2級 | 7,900円 |
2級 | 8,400円 |
準1級 | 9,800円 |
1級 | 11,800円 |
IELTS
以下に示すのは、IELTSのアカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールのための受験料です。試験を実施する機関や選択する試験形式によって、費用は異なります。英検と比較して、IELTSの受験料は一般的に高めです。
ペーパー版 | コンピューター版 | オンライン版 | |
British Council | – | 28,500円 | – |
日本英語検定協会 | 25,380円 | 25,380円 | – |
バークレイハウス | – | 25,380円 | – |
IDP | 27,500円 | 27,500円 | 177.89 USD* |
JSAF | 25,380円 | 27,500円 | – |
英検:年に3回
従来型の英検試験は年3回開催されますが、コンピューターベースのテスト(英検CBT)は基本的に毎週末に行われるため、受験の機会が増えています。そして、このCBTでも伝統的な試験と同等の認定を受けることが可能です。
IELTS:ほぼ毎日実施している
IELTS試験は、5つの運営機関によって提供されており、それぞれの機関、選択するモジュール、そして試験の形式によって実施日が異なります。一部の機関ではほとんど毎日試験が行われているため、年3回しか実施されない従来の英検と比べて、受験の機会が格段に多いと言えます。
英検:「合格」または「不合格」
英検の結果は「合格」または「不合格」で示されますが、各試験部分のCSE得点も閲覧可能です。
5級 | 初歩的な英語を理解することができ、それを使って表現することができる |
4級 | 簡単な英語を理解することができ、それを使って表現することができる |
3級 | 身近な英語を理解し、使用することができる |
準2級 | 日常生活に必要な英語を理解し、使用することができる |
2級 | 社会生活に必要な英語を理解し、使用することができる |
準1級 | 社会生活で求められる英語を十分理解し、使用することができる |
1級 | 広く社会生活で求められる英語を十分理解し、使用することができる |
ライティングセクションの評価者とスピーキングの面接官は、それぞれ厳格な選考プロセスを経て採用されます。まず、評価者候補は採用される前に専門的なトレーニングを受け、さらに選抜テストを通過する必要があります。
評価作業が始まる前や評価期間中には、実際に出される問題に基づいたトレーニングを受けることで、採点基準に対する理解を深めます。このトレーニングでは、特定の基準点に基づいてサンプルの答えを評価し、その評価が基準から大きく逸脱する評価者は、評価業務から除外されるなどの対策が取られています。
スピーキング試験では、同様に面接官も採用前のトレーニングとテストを受けます。3級から準1級までの試験は一人の面接官が担当しますが、1級の場合は評価の公正性を確保するために常に2人体制で実施されます。
面接官は試験当日に、模範解答やその他の回答例を含むCDを聴き、評価基準の確認と復習の時間が確保されています。
IELTS:「スコア」で表示
IELTSの成績は合格または不合格ではなく、スコアによって英語の能力が評価されます。スピーキング、ライティング、リーディング、リスニング各セクションで1から9までのスコアが0.5の間隔で与えられ、これらの平均が総合スコア、すなわちバンドスコアになります。
ライティング
ライティングセクションでは、四つの異なる評価基準に基づいてスコアが割り当てられ、これらのスコアの平均がセクションの最終評価になります。
評価される項目には、タスク1の達成度とタスク2への回答、文章の流れと整理、使用される語彙の範囲と適切性、さらに文法の正確性と多様性が含まれます。これらの基準に関する詳細は、評価ガイドラインで確認することができます。
加えて、採点の公正性と正確性を確保するために、少なくとも二人以上の試験官による評価が行われ、場合によっては三人から四人の試験官が関与することもあります。
スピーキング
スピーキング評価では、四つの主要な評価軸に沿って各項目ごとにスコアが与えられ、これらの平均がセクションの総合スコアを形成します。
評価の対象となるのは、話者の流暢さや話の一貫性、使用される語彙の広さと適切性、文法の理解度及びその使用の正確さ、そして発音の明瞭さです。これらの評価基準の具体的な内容は、評価基準ガイドで詳細に確認できます。
公平性と評価の正確性を高めるために、通常、二人以上の評価者による採点が行われ、時には三人から四人の評価者がこのプロセスに関与することもあります。
リーディング / リスニング
リーディングとリスニングセクションでは、合計で40の問題が出題され、各問題に対して1点が与えられます。これらの得点は最終的に1から9までのスケールでスコアに変換される仕組みになっています。
たとえば、受験者がリーディングセクションで35問正解した場合、この成績は特定の換算表に基づいてバンドスコアに変換されます。同様に、リスニングセクションでも、正解数に応じてスコアが決定されます。この点数制度は、受験者のリーディングとリスニングの能力を精密に評価するためのものです。
このように、リーディングとリスニングの成績は、正確な回答数に基づいてバンドスコアに変換され、受験者の英語理解能力の指標となります。このシステムにより、受験者の言語スキルのレベルを明確に示すことが可能になります。
スコア換算
CEFRレベルに基づき、英検とIELTSの成績を相互に変換し、一覧表にしています。これはあくまで一つの指標としてのみ利用してください。
CEFR | IELTS | 英検 |
C2 | 8.5 – 9.0 | – |
C1 | 7.0 – 8.0 | 1級 |
B2 | 5.5 – 6.5 | 準1 – 1級 |
B1 | 4.0 – 5.0 | 2 – 準1 |
A2 | – | 準2 – 2級 |
A1 | – | 3 – 準2級 |
表を参照すると、英検1級がIELTSでのスコア7.0〜8.0と等価であることから、IELTSの方が英検よりも高い難易度を持っていることが理解できます。
CEFR基準での他試験との比較
加えて、TOEICとTOEFLのスコアも表に組み入れて整理しました。
CEFR | IELTS | TOEFL | 英検 | TOEIC(S) | TOEIC(W) | TOEIC(L) | TOEIC(R) |
C2 | 8.5-9.0 | 114 | – | – | – | – | – |
C1 | 7.0-8.0 | 95 | 1級 | 180- | 180- | 490- | 455- |
B2 | 5.5-6.5 | 72 | 準1-1級 | 160- | 150- | 400- | 385- |
B1 | 4.0-5.0 | 42 | 2-準1 | 120- | 120- | 275- | 275- |
A2 | – | 準2-2級 | 90- | 70- | 110- | 115- | |
A1 | – | 3-準2級 | 50- | 30- | 60- | 60- |
この表を見ると、TOEFLが英検に比べてより高い難易度を有していることが明らかになります。ただし、これらのテストは異なる目的で設計されているため、比較はあくまで参考程度に留めるべきです。
英検やIELTSに向いている人
英検に向いている人
大学入試で利用したい
大学の受験を考えている場合、英検の資格を取得しておくことが非常に有利です。英検を所有していることで、多くの大学入試において得点加算やその他の優遇措置を受けることが可能となります。
また、一部の大学では英検の特定の級を取得していなければ出願自体が許されない場合もあります。このため、日本で大学への進学を目指す学生にとって、英検は重要な資格となります。
例えば、特定の大学では、英検準1級以上の保持者に対して入試の英語試験が免除されるケースや、英検2級以上を有する受験生に対して入試得点に加点がされる制度があります。これらの制度は、英検が持つ実用的な英語能力を大学側が高く評価している証拠です。
日本国内の大学に進学を希望する学生は、英検の取得を検討すべきです。英検によって、入試での競争力を高めることができるだけでなく、出願資格を満たすためにも必要な場合があるため、英検の資格は進学に向けた重要なステップと言えるでしょう。
日本での就職を考えている
日本での就職を考えている場合、英検®︎の取得は英語能力のアピールに非常に有効です。国内における英検の認知度は極めて高く、特に履歴書に書ける2級は高校レベルの英語力を示しますが、就職市場で英語力を強くアピールするためには、準1級以上を取得することが推奨されます。
例えば、グローバルに事業を展開する企業では、英語でのコミュニケーションが日常的に求められます。そのような環境で働くには、準1級以上の英検資格が、応募者の英語使用能力がビジネスレベルに達していることを示す有力な証拠になります。実際に、準1級や1級を持つ応募者は、英語を必要とする職種での採用が有利になることが多いです。
日本国内で就職を目指す場合、英検の取得は特に英語を使う職場での競争力を高めるために重要です。2級が基本的な英語力を示すのに対し、準1級以上があれば、より専門的な英語能力を持っていると評価されるため、就職活動において有利に働くことが期待できます。
IELTSに向いている人
留学希望者
留学希望者は、自分の英語能力が海外の教育機関での学習に適していることを証明する必要があります。ただし、英語力を証明するための試験は一つではなく、目指す学校やプログラムによって求められる試験が異なります。
IELTSは世界中の145カ国、11,000以上の教育機関や団体に認められているため、幅広い留学の選択肢に対応可能です。
例として、イギリスやオーストラリア、カナダの大学では、入学のために特定のIELTSスコアが要求されます。これは、IELTSがこれらの国々での学術生活に必要な英語能力を正確に測定し、評価するために設計されているからです。実際に、多くの大学院プログラムではIELTSの特定のスコアを満たすことが入学条件の一つとされています。
海外での学位取得を目指す場合、IELTSはその英語力を適切に証明できる信頼性の高い手段です。この試験によって得られるスコアは、世界中の多くの教育機関で認められており、留学の扉を広げる鍵となり得ます。これらの理由から、IELTSは留学を考えている人々にとって非常に有用な選択肢と言えるでしょう。
カデミックな環境での英語使用能力を確認したい人
アカデミックな環境での英語使用能力を確認したい人々にとって、IELTSのアカデミックモジュールは理想的な選択肢です。この試験は、日常会話よりも、英語を使用する学術的な環境、特に大学の講義やセミナーにおいて必要とされる英語能力を測定することを目的としています。
これにより、高度な英語力を求める人々に適した評価が可能になります。ただし、受験にはパスポートが必要となるため、事前の準備が必要です。
例えば、海外の大学で学ぶことを目指している学生や、国際的な研究プロジェクトに参加を考えている研究者などは、この試験によって自らの学術的な英語能力を正確に測定し、証明することができます。実際に、多くの海外の大学ではIELTSのアカデミックモジュールのスコアが入学条件として指定されていることがあります。
IELTSのアカデミックモジュールは、高いレベルの英語力を持ち、それを学術的な文脈で活用することを目指す人々にとって、非常に有益な評価手段です。ただし、受験には有効なパスポートが必要であることを忘れずに、適切な準備を行うことが重要です。
最後に:英検に合格するには?
ここまで英検とIELTSの違いについて見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映