始めに:【英検1級】試験内容と難易度を解説
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本日はどのような記事になりますか?
本日は
「【英検1級】試験内容と難易度を解説|合格に必要な単語数なども紹介します!」というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
【英検1級】試験内容
英検1級筆記試験
英検1級の筆記試験では、試験全体で42問を100分の制限時間内に解くことが求められます。
具体的には、語彙力を測る25の選択問題、文脈に応じた適切な語句を選ぶ6問の長文穴埋め問題、内容理解を問う10問の長文読解問題、そして1問のライティングが含まれます。この試験は、準1級と同じ問題数で構成されていますが、所要時間が10分延長され、より深い理解と応答が可能になっています。
この時間の延長は、各問題に少し余裕を持って取り組むことを可能にし、特に長文読解やライティングセクションでの思考時間を増やす効果があります。この点が、特に英検1級の筆記試験で成功するための鍵となります。
英検1級リスニング試験
英検1級リスニング試験では、合計27問を35分間で解答します。試験内容は、実際の英語使用状況を反映した構造で、具体的な問題タイプには以下のものが含まれます。
まず、日常の会話を理解するための「会話内容確認問題」が10問設けられており、これには様々な状況での会話が取り上げられます。
次に、「文の内容確認問題」では、具体的な情報を聞き取り、それが文にどう反映されているかを判断する10問があります。
さらに、現実的なシナリオを想定した「Real-life形式の内容問題」が5問、インタビュー形式を模した問題が2問あり、ここではより専門的な内容や抽象的な話題が登場します。
このリスニング試験の特徴は、実際の生活や職場で直面しそうなシチュエーションからの問題が多いことであり、リスニング能力だけでなく、それを如何に実生活に応用できるかが試される構成となっています。
試験対策としては、様々な英語のアクセントや話の速さに慣れることが重要であり、実際に多様な音源を聴くことで、試験の形式に慣れ、効果的に問題解決能力を高めることができます。
英検1級スピーキング試験
この試験は、以前の級と比べて、より高度な英語使用能力が求められます。その主な理由は、試験内容がより複雑であり、解答する時間も長く設定されているためです。
さらに、受験者の合格率が低いのは、この高度なレベルに適切に対応するための準備が不十分なためと考えられます。
実際に、1級のスピーキング試験では、多様なトピックについて深い洞察と批判的思考を用いた回答が求められます。
たとえば、国際政治、環境問題、科学技術の進歩など、幅広い知識が要求されるトピックが出題されることがあります。これらのトピックには専門的な語彙や複雑な文構造を駆使して答える必要があります。
また、試験の合格率が低い理由の一つとして、試験形式に慣れていない受験者が多いことも挙げられます。
多くの受験者がスピーキング試験特有のプレッシャーに対応できず、本来の言語能力を発揮できないことがあります。そのため、事前に模擬試験を利用して試験形式に慣れ、実際の試験で緊張感をコントロールする訓練を積むことが重要です。
英検1級のスピーキング試験に成功するためには、広範なトピックに対する理解を深め、専門的な語彙を習得するとともに、試験形式に慣れることが必須です。このような準備を怠ると、合格は難しいでしょう。
【英検1級】合格難易度
英検1級の合格難易度についての解説です。多くの方が注目する英検1級の合格確率や、合格に必要なスコアを詳しくお話しします。
【英検1級】一次試験の合格率は10%をわずかに下回る
英検1級の挑戦は極めて困難な道のりであることが知られています。英検公式によると、最近の合格率についての正式なデータは公表されていませんが、過去の傾向を参考にすると、一次試験の合格率は10%をわずかに下回ることもあるようです。
これは、約40人が受験して3人程度が合格するという計算になります。
この合格率は、英検1級がいかに難易度が高いかを示しています。筆記試験だけでなく、スピーキングの面接試験も含めた総合的な評価で行われるため、全体の試験を通じての合格率は更に厳しくなります。
一般的に、筆記試験を突破した場合でも、面接での合格率は過去のデータに基づき約65%程度と見られています。これは、筆記試験のみならず、スピーキング能力も高いレベルで求められることを意味しています。
英検1級に合格するためには、ただ単に語彙や文法の知識を詰め込むだけでなく、実際の使用状況を想定した応用力や発信力を養うことが不可欠です。
具体的には、過去問の綿密な分析や模擬試験を繰り返し解くこと、実際の会話練習を積むことが推奨されます。これにより、限られた時間内での正確な解答能力と、流暢で的確なスピーチ能力の両方を高めることができるでしょう。
公式の見解は明示していません
英検1級に関しては、日本英語検定協会もその難易度をかなり高く設定していますが、具体的なレベル感については明示していません。
この試験は、英検の中で最も上位に位置し、通訳案内士の筆記試験が免除されるなどの特典があることからもその重要性が窺えます。しかしその具体的な説明はあいまいにされており、一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)の分類のみが明確です。
過去の級別評価では、英検準1級が大学中級レベル、英検2級が高校卒業レベル、英検準2級が高校中級レベルとされていましたが、1級についてはそのような具体的な評価基準は示されていません。
これは、1級がただ単に語彙や文法の知識だけでなく、実際の英語を使用する状況における総合的な能力を問うレベルであることを意味しています。英検1級を目指す受験生は、単に言語の知識を超えた、実用的な英語運用能力が求められます。
TOEICのスコアで900点以上とされることが多いですが、英検1級の要求する能力はそれをも上回るとされています。これは、単にリスニングやリーディングの能力だけでなく、実際に自分の意見を英語で表現し、さらにはそれをディベート形式で防衛できる能力が試されるからです。
このような高度なスキルを習得するには、日常的な学習と実践を通じて、広範囲の主題に対する深い理解と応用力を身につける必要があります。
【英検1級】TOEIC換算で見る難易度
英検1級をTOEICスコアに換算すると、一般的に900から950点とされていますが、これはあくまで一つの目安です。事実、英検1級はTOEICのスコアだけでは測り知れない要素が多分に含まれています。
TOEICが聴解や読解の能力を中心に測定するのに対し、英検1級はそれに加え、実際の会話や論理的な文章表現の能力も問われるため、このスコアだけでは十分な対策とは言えません。
例えば、英検1級の受験者の中にはTOEICで高得点を取っている人も多いですが、スピーキングやライティングテストでつまずくことが少なくありません。
これは、TOEICのテスト形式では評価されないスキルが英検1級では重要視されるためです。さらに、英検1級では特定のテーマに対する深い知識や、それに関連する語彙の正確な使用が求められます。
TOEICのスコアが900点以上ある人でも、英検1級に合格するためには、実際の会話や作文の練習を重ねる必要があります。
これは、テストの形式が異なるため、一方のテストで高得点を取る能力が必ずしも他方のテストで有効とは限らないためです。実際の英語使用能力を高めるためには、多様なスキルをバランスよく鍛えることが必須であり、そのためには英検1級特有の試験対策を練ることが推奨されます。
【英検1級】TOEFL換算で見る難易度
英検1級の難易度をTOEFL iBTスコアで表すと、95から100点という範囲に位置付けられることが多いです。
ただし、これは一般的な評価であり、このスコアが必ずしも英検1級の合格を保証するものではありません。実際には、英検1級とTOEFL iBTでは試験の構成や評価の重点が異なるため、直接的な比較は困難です。
例えば、TOEFL iBTでは、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能が総合的に評価されます。これに対して英検1級では、特に二次試験のスピーキングテストが大きなウェイトを占め、ここでのパフォーマンスが合否に直結することが多いです。
また、英検では特定のトピックについて深い知識や語彙を要求される傾向にある一方で、TOEFLはアカデミックな文脈での言語使用能力を測ることに注力しています。
このように、両試験では求められるスキルや試験内容に違いがあるため、TOEFLで高得点を取得していても、英検1級で同様に高いパフォーマンスを発揮できるとは限りません。
具体的な例として、英検1級の二次試験では即座に自分の意見を英語で表現する能力が求められますが、このスキルはTOEFLのテスト形式だけでは鍛えられない場合があります。
英検1級に合格するには、TOEFLのスコアを参考にしつつも、英検特有の対策を進めることが必要です。それには、過去問の分析や、実際のスピーキングテストでの練習を重ねることが効果的と言えるでしょう。
【英検1級】IELTS換算で見る難易度
英検1級の難易度をIELTSのスコアで表現すると、一般的には全体的なスコアで7から7.5の範囲に相当するとされています。
このスコアはIELTSが評価する言語能力の幅広い側面に対応していることを意味しますが、実際の試験準備においてはこれを絶対的な基準と捉えるべきではありません。
IELTSのスコア7以上というのは、試験内容に精通し、広範な語彙と堅実な文法知識を持ち合わせ、複雑なトピックに対して流暢にコミュニケーションが取れるレベルを示します。
例えば、IELTSでリスニングやリーディングが7.5、スピーキングやライティングがそれぞれ7のスコアを取得した受験者は、英検1級の各セクションにおいても高いパフォーマンスを発揮する可能性があります。
しかしながら、英検1級とIELTSでは評価のポイントや試験形式が異なるため、IELTSで高スコアを獲得したからといって英検1級で同様に優れた成績が保証されるわけではありません。
たとえば、IELTSのライティングセクションではアカデミックなエッセイの作成が求められますが、英検1級ではより実践的なビジネスレターや意見文の書き方が要求されることがあります。これは、試験の目的が異なるため、特定のスキルに特化した対策が必要になる場合があることを意味します。
IELTS7から7.5のレベルは英検1級に挑むための良い基準点となりますが、実際の試験ではそれぞれの特性を理解し、目的に合わせた準備を進めることが成功の鍵となります。
【英検1級】10,000単語以上の習得が望ましい
英検1級対策としての単語力の重要性について深堀りします。英検の中でも1級は最も難易度が高く、その準備には相応の努力が必要です。特に単語力の面では、非常に高いレベルが求められることが知られています。
まず、英検準1級では約7500から9000単語の知識が推奨されていますが、1級ではそれを超える10,000単語以上の習得が望ましいとされています。
さらに、一部の情報源では1級対策として15,000単語の習得が必要とも提唱されています。これは、ネイティブスピーカーが通常持つ単語量と比較しても遜色ないレベルであり、非母国語話者がこのレベルの単語知識を有することは、英語の流暢さや理解度を大きく高めることに寄与します。
このような単語力は、読解やリスニングだけでなく、ライティングやスピーキングのパフォーマンス向上にも直接的な影響を及ぼします。
例えば、広範な単語知識を持つことで、より複雑で洗練された表現が可能となり、英検1級の厳しい評価基準に応じることができます。また、リスニング試験では速い話速や専門的な内容でも、正確に情報を拾い上げることが可能になります。
英検1級に向けた対策としては、単語帳や専門書を利用した徹底した単語学習が不可欠です。高度な単語を効率的に覚える方法としては、例文を通じての学習や、単語の語源を理解することなどが挙げられます。これにより、英検1級の高いハードルを越えるための準備が整います。
英検1級の語彙問題がもつ難しさは、見慣れない語彙が多いから
英検1級の語彙問題に対する一般的な見解は「恐ろしく難しい」というものですが、これは必ずしも全面的に正しいわけではありません。
実際には、英検1級の語彙問題がもつ難しさは、そこに登場する単語が日常生活ではあまり使われないためであり、英語のネイティブスピーカーでさえ見慣れない語彙が多いからです。
確かに、語彙問題では非常に専門的または古典的な語彙が登場することがあります。これにより、多くの受験者はこの部分を試験の大きな障壁と感じています。
例えば、法律や医学、科学など特定の分野の専門用語が出題されることがあります。
しかし、実際にはこれらの語彙問題には一定のパターンが存在し、頻出単語があります。したがって、これらの単語を事前に把握し、対策を練っておくことで、問題の難しさを大きく減少させることができます。
私自身の経験からも、英検1級対策のための専門単語帳を使用し、徹底的にこれらの単語を覚えることで、語彙問題をほぼ満点でクリアすることができました。
英検1級の語彙問題は、適切な準備と戦略的な学習方法により、克服可能な課題であると言えます。英語がネイティブレベルでなくても、しっかりとした対策を行うことで高いスコアを獲得することが十分可能です。
英検1級を保持していることの実際の価値
英検1級を保持していることの実際の価値についてですが、日常生活や一般的なビジネスシーンでは、英検1級が直接的な利益をもたらすことは少ないかもしれません。
この資格は、高度な語彙や複雑な文法構造の理解が要求されるため、その学習過程で得られる言語能力の向上は計り知れないものがありますが、日常的にその全てを活用する機会は限られているのが実情です。
しかし、1級を取得する過程で鍛えられる英語力は、特に専門的なフィールドやアカデミックな領域で非常に役立ちます。
例えば、国際会議でのプレゼンテーションや論文の執筆、さらには外国企業との交渉など、高度な英語が必要とされる場面でその力を発揮できます。
たとえば、通訳ガイドや翻訳者としてキャリアを築く場合、このレベルの語彙力と理解力は必須です。
英検1級は自己成長と自己達成の証として、また将来的に英語を深く使う機会があるかもしれないという保険として持っておく価値は大いにあります。それが外部からの評価や即時の利益に結びつかなくとも、個人のスキルを豊かにし、自信を与えてくれるものだからです。
最後に:英検に合格をするには?
ここまで英検1級の合格率・合格点について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映