始めに:【英検1級リスニング】高得点を取るための対策・コツ・勉強法6選!
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本日はどのような記事になりますか?
本日は【英検1級リスニング】高得点を取るための対策・コツ・勉強法6選!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
英検1級の概要
英検とは
英検、正式には「実用英語技能検定」と称されており、日本英語検定協会によって運営されています。この試験は、英語の四技能(読む、書く、聞く、話す)を総合的に測定することを目的としており、受験者には5級から1級までの様々なレベルが提供されています。2018年には約386万人が英検Jr.や英検IBAを含めて受験し、これにより英検は日本国内で広く認知されています。
特に、1級の資格を持つ者には通訳案内士試験の英語部分が免除されるなどの特典があります。さらに、2021年1月からは「大学入学共通テスト」で利用できる「大学入試英語成績提供システム利用型英検」が導入されることが決定され、今後も受験者数は増加すると予想されます。
このような背景から、英検は日本において英語学習のスタンダードとして確立しており、その受験は個人の英語能力向上だけでなく、社会的な認知とキャリアアップに直結する重要な手段となっています。これが、今後も英検の受験者が増加する一因となっているでしょう。
試験内容・流れ
試験の流れ
英検1級の1次試験では、英語の総合的な運用能力が厳しく評価されます。
この試験では、リーディングセクションで短文と長文の「語句の空所補充」と「長文の内容一致選択」という3つの問題形式が用いられます。
また、ライティング能力は「英作文(エッセイ)」を通じて測定されます。
リスニングセクションにおいては、実生活で遭遇する可能性のある様々なシナリオを反映した4つの異なる形式で試験が行われます。
これには「会話の内容一致選択」「文の内容一致選択」「Real-Life形式の内容一致選択」「インタビューの内容一致選択」という形式が含まれています。これらの多様なリスニング試験形式は、受験者の英語聞き取り能力を広範囲にわたり試します。
時間配分
英検1級の1次試験で受験者には、合計135分の試験時間が設けられています。この時間内で、筆記試験には100分、リスニングには35分が割り当てられており、試験は一つの試験冊子にまとめられています。試験の進行において、時間の管理は受験者に委ねられており、効率的な時間配分が求められます。
試験開始時には、例えば初めの30秒を使って、全体の30%の得点を占める英作文の課題(パート4)を確認することが推奨されます。その後、最初の30分間でリーディングセクション(パート1から3)の問題を解き進めるのが一般的です。
リーディングを終えた後、次の30分を英作文の作成に割り当て、残りの時間でリスニングの準備や全パートの見直しを行うという計画を立てることが有効です。
このような戦略的なアプローチは、試験時間を最大限に活用し、各セクションに適切な時間を配分するために重要です。具体的には、リーディングセクションで速読と情報抽出のスキルを活かし、英作文では効率的にアイデアを組み立てて文を構築し、リスニングでは集中力を最大に発揮するための準備が求められます。
この時間管理の戦略を事前に計画し、練習することで、試験当日はスムーズに問題を解くことができ、各セクションで高得点を目指すことが可能になります。したがって、英検1級の試験においては、ただ知識を持っているだけでなく、いかに効率的にその知識を試験紙上で展開できるかが成功の鍵となるでしょう。
合格点・合格率の目安
英検でのCSE(Common Scale for English)スコアは、2016年から導入されており、リーディング、リスニング、ライティングの3技能について均等に点数が配分されています。各技能850点の合計2550点の中で、合格基準は2028点とされています。
日本英語検定協会の発表によれば、2016年度の第1回1級および準1級の試験では、各技能で70%の正解率を示した受験者が合格者の多くを占めていました。これを聞くと、7割の正解率を目指せばよいと考えがちですが、実際にはこの考え方には注意が必要です。
各技能に850点が配分されるこのスコアリング方式では、ライティングの重要性が非常に高いことが示されています。例えば、ライティングセクションでは1問の答えに全850点がかかっているため、この部分で0点を取ると、他のセクションで満点を取ったとしても合格点には届きません。
実際、リーディングやリスニングで高得点を獲得しても、ライティングで低得点だと全体のスコアが大幅に低下し、合格基準の2028点に到達することが困難になります。
このため、英検の1次試験を突破するためには、3技能それぞれでバランスよく得点を獲得する戦略が必要です。
1級のレベルと準1級との違い
英検準1級と1級はどちらも高度な英語力を要求される試験ですが、そのレベルと目的には顕著な違いがあります。準1級は実用的な英語力の証明に焦点を当てているのに対し、1級はさらに上のレベルで、世界的な舞台で活躍できる能力を持つことを証明するための試験とされています。そのため、1級では広範な知識とともに、優れたコミュニケーション能力が求められます。
具体的な違いとして、必要とされる語彙数が挙げられます。準1級では推奨される語彙数が7,500から9,000語程度ですが、1級ではこの数が10,000から15,000語に跳ね上がります。この差は、1級で求められる英語の使用能力の広がりと深さを示しています。
たとえば、1級の試験では、専門的な話題に関する理解とそれに対する適切な反応が能力として試されます。また、国際会議でのプレゼンテーションや複雑な議論に参加する際に必要とされる高度な表現力も評価の対象となります。
このように、英検1級はただ英語を流暢に話すだけでなく、多様な文化や専門的な内容についての深い理解と、それを効果的に伝える能力が必要とされるため、非常に高いレベルの英語能力が求められます。これが、英検1級が世界で活躍できる人材の証明とされる理由です。
このレベルを目指す受験者は、広範囲にわたる語彙学習だけでなく、実際にそれらの語彙を使用して多様な状況でコミュニケーションを取る訓練が必要とされます。英検1級を取得することは、その人が高度な英語を駆使して多国籍の環境で活躍できる能力を持っていることを示すものと言えるでしょう。
英検1級リスニング対策
「英検ならでは」の出題形式に慣れよう
英検1級のリスニング試験は、単に高い英語力を有しているだけでは十分なスコアを得ることが難しいとされています。これは、TOEICで900点以上を取得しているような受験者でも、英検1級のリスニングで満足な結果を得られない場合があることからも明らかです。
TOEIC試験は主にビジネスシーンを想定した問題を出題するのに対し、英検1級では出題される英文が長く、また選択肢を読み解くのに時間がかかるため、リスニング能力だけではなく、問題の形式に慣れることが必須となります。
具体的には、英検1級のリスニング問題では、複数の話者が登場する長い会話や講演が頻繁に用いられます。これには、多くの情報を短時間で処理し、重要なポイントを素早く捉える能力が求められます。
例えば、ある受験者がTOEICで高得点を持っていても、英検1級で用いられる複雑な会話や講演の理解に苦戦することがあります。これは、TOEICのリスニングが比較的短く、直接的な会話が多いため、長文の聞き取りや複数の話者の意見を追う練習が不足しているからです。
このような状況に対処するためには、英検1級特有の問題形式に対する事前の練習が非常に重要です。実際に過去問を使った練習を繰り返し行うことで、長文リスニングの特性や、複数の選択肢から正答を選ぶスキルを向上させることができます。
このような訓練を通じて、TOEICのスコアが高いにも関わらず英検1級のリスニングで苦戦している受験者は、より効果的に問題に対応する方法を身につけることができるでしょう。
したがって、英検1級のリスニング試験では、単なるリスニングのスキルだけでなく、特定の試験形式への慣れと適応が成功の鍵となります。そのため、高度な英語リスニング能力を有する受験者でも、適切な準備と練習を行うことが推奨されるのです。
本番同様の時間・形式で集中力を高める
試験対策において多くの受験生が選ぶ方法として、過去問を何度も解く詰め込み型の勉強法があります。このアプローチは、英語能力の基盤を固める上で非常に役立つ手法です。
しかしながら、英検1級のリスニングセクションを効果的に準備するためには、この方法だけでは不十分かもしれません。英検1級の試験は特に、リスニングセクションが筆記試験の直後に行われるため、試験の長時間にわたる集中力が求められます。
英検1級のリスニング試験では、単に英語の聞き取り能力だけでなく、長い時間を通じての持続的な集中力も試されます。具体的には、筆記試験を100分間行った後に直ちに35分間のリスニング試験が始まるため、この連続した試験形式に適応するためには、事前の準備が重要です。
試験対策としては、本番と同じ流れで過去問を解く練習を行うことが推奨されます。これにより、筆記とリスニングの連続する試験に対する耐性をつけることができます。
英検1級リスニングで高得点をとるために使えるテクニック
リーディングの筆記試験中に先読み!
リスニング試験において重要なのは、問題が速いペースで進行する中で冷静さを保ち、焦りを感じずに問題を解くことです。英検1級のリーディングとリスニング試験は同じ冊子に含まれており、受験者はリーディング試験とリスニング試験を同時に進めることが可能です。
このため、リーディングの部分が予定より早く終わった場合、リスニングセクションの質問を事前に確認する時間が取れるという利点があります。
具体的には、リーディングセクションを効率良く完了した後、残された時間を利用してリスニングの問題文や選択肢を先に読み、どのような内容が聞かれるのか把握しておくことが有効です。この準備をすることで、リスニングの実際の音声が流れ始めたときに、何を聞くべきかを明確にし、パニックに陥ることなく集中して問題に取り組むことができます。
例えば、リスニング問題が複数の話者によるディスカッションを含んでいる場合、事前に選択肢を読んでおくことで、各話者がどのような立場を取っているか、どの情報が重要かを予め理解しておくことができます。この方法は、音声だけに頼るよりも効果的に情報を捉える手助けとなり、より高いスコアを獲得するために役立ちます。
このように、リスニング試験で成功を収めるためには、試験の特性を理解し、試験の流れに柔軟に対応することが重要です。リーディングとリスニングが同じ冊子で提供される利点を生かし、事前の準備を怠らないことが、結果に大きく影響することを覚えておくべきです。
セクション内容の解説時間に先読み!
試験の各セクションの冒頭で行われるディレクション(セクション内容の説明)の時間は、リスニング問題の事前確認に利用できる貴重な瞬間です。この時間を有効活用することにより、試験の各パートを前もって理解し、効率的に問題に取り組むことができます。特に英検1級のような高度な試験では、この小技が試験の成績に大きな差をもたらすことがあります。
ディレクションの時間を使ってリスニングセクションの質問や選択肢を読むことは、試験の圧力を減らし、より冷静に問題にアプローチする手助けとなります。
例えば、試験中に各セクションの開始前に数分間のディレクションがある場合、その間に速読でリスニングの問題を予習することが推奨されます。この先読みにより、実際のリスニングが始まった際に、話者の主張や問題の趣旨を迅速に把握できるようになり、解答に自信を持って進めることができます。
このアプローチの効果は、リスニング問題における理解度を明らかに向上させます。たとえば、一度問題文を見ておくことで、実際のリスニング時には細かいニュアンスやキーワードを逃さずに捉えることが可能となり、結果としてより正確な解答ができるようになります。
しかし、このテクニックは筆記試験を予定よりも早く終えることができる場合にのみ有効であり、英検1級に求められる本質的な英語能力がなければ十分な効果を発揮することはできません。
したがって、試験対策として基本的な英語スキルの向上を最優先に置きつつ、試験技術としてディレクションの時間を活用する方法も併用することが、英検1級合格への確かな道となるでしょう。この方法を試して、試験に臨む際の自信と冷静さを確保してください。
リスニング力を高める学習方法
音読がリスニング力を高める
リスニング能力を向上させるには、音声、スペル、意味を一体化させて学習することが重要です。この三要素を効果的に組み合わせて学ぶ方法の一つとして、CD付きの教材を用いて音読を行うことが挙げられます。この方法では、聞くことと同時に話すことにより、言葉の正しい発音とその綴りを実際に声に出すことで学ぶことができます。
たとえば、英語の絵本や短編小説をCDで聞きながら同時に声に出して読むことで、リスナーは発音の正確さを学び、またそれを自分の声で再現することによって、さらにその学習効果を高めることができます。この活動を通じて、リスニングだけでなく発音の練習も同時に行うことが可能となり、英語の聞き取り能力だけでなく、発話能力の向上にも寄与します。
このように、CDを用いた音読は、リスニングとスピーキングのスキルを同時に高める有効な手法です。言葉を聞き、見て、話すこの一連のプロセスがリスニング能力を格段に向上させ、より自然な英語の理解へと導きます。したがって、リスニングの向上を目指すなら、この循環式の学習方法を積極的に取り入れることをお勧めします。
情景をイメージして全体像を捉える
リスニング力を向上させるためには、英語を読む際に物語や情景を頭の中で具体的にイメージすることが効果的です。この方法により、英語のフレーズを単なる単語の羅列としてではなく、全体的な意味の流れとして捉えることができるようになります。このスキルは、リスニング中に未知の単語に遭遇したときに、文脈から意味を推測するのに役立ちます。
具体的なアプローチとしては、英語のストーリーブックや小説を用いることがおすすめです。物語を読むときに、登場人物がどのような環境にいるのか、何をしているのかを想像しながら読むことで、言葉に込められた感情や状況が理解しやすくなります。たとえば、冒険小説を読む際には、主人公が冒険の中で遭遇する困難や風景を視覚的にイメージすることで、単語や表現が自然と記憶に残りやすくなります。
このような練習を積むことで、リスニング時にも話の流れを素早く捉え、単語の意味を文脈から推測する能力が身に付きます。特に、音読をしながら物語の情景を想像する訓練は、英語の聞き取りだけでなく、話されている内容の理解を深めるのに非常に有効です。
この練習を通じて、リスニングテストで問われる様々な状況や会話の意図を正確に捉えることが可能になり、結果的にリスニングスコアを向上させることができます。したがって、英語の本を活用した音読と同時に情景をイメージするトレーニングは、リスニング能力向上のために強く推奨されます。
最後に:英検に合格をするには?
ここまで【英検1級リスニング】高得点を取るための対策・コツ・勉強法6選!
について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映