【換算表付き】英検各級・英検CSEスコアをCEFRに換算するとどれくらいのレベルになる？

CEFRレベルを大まかに分けると以下のようになります。

英検では合格や不合格という形で評価されますが、CSEスコアは受験者の実力を具体的な数字で示すため、合格の有無にかかわらず個々の英語能力が明確に把握できます。これにより、合格しなかった場合でも、自分の英語力を正確に知ることができるのがCSEスコアの大きな利点です。

英検の公式サイトに掲載されている各級ごとの英語レベルの定義は以下の通りです。

CSEスコアを活用することで、受験者は自分が目指す資格の合格基準からどれだけ離れているかを数値で確認することができます。これにより、具体的な目標設定が可能となり、自己の英語力を精確に把握する手段となります。

たとえば、ある受験者が英検1級の合格基準には少し足りないスコアである2610点を取得した場合、そのスコアはCEFRで見るとC1レベルに相当し、非常に高い英語力を有していることがわかります。しかし、準1級合格のスコアが2400点であれば、CEFRレベルB2となり、C1レベルに到達するためにはどの技能をどの程度伸ばす必要があるのかが明確になります。

CSEスコアが導入された後も、2005年から2015年にかけての英検受験者は、公式ウェブサイトを通じて自分の受験成績をCSEスコアに換算して確認することができます。この期間の受験データは、後付けでCSEスコアに変換され、受験者は自身の成績を現在の基準で把握できるようになっています。

具体的には、2014年以降の合格者にはCSEスコアが記載された証明書が発行されますが、それ以前の受験者も公式サイトを利用して自分のスコアを確認することができます。たとえば、2012年に英検を受験し合格した人が、自分の成績を現在のCSEスコアに換算して、さらにCEFRレベルでの自分の英語力を知ることが可能です。

多くの大学が英検や他の国際試験を大学入試に活用していますが、これはCEFR基準に沿ったテスト結果を入試プロセスに組み込むことが一般的になっているためです。各大学はこれらのテストスコアを出願資格の要件としたり、特定のレベルを満たすことで加点を与えたりしています。

具体的な例として、CEFR A2からB1レベルのスコアを出願資格とする大学も多く、さらに高いB2レベル以上ではより多くの優遇措置が設けられています。これは、学生が国際的な環境で活躍するための英語力を保証する方法として効果的です。

日本国内での就職活動において、英検の取得が大きな利点となっています。特に2級以上を保持していることは、就職、転職、さらには昇進の際の強力なアピール材料になり得ます。この理由は、英検が学校教育と密接に連携しており、その信頼性が高いからです。

一方で、海外就職や外資系企業への応募では、TOEICやTOEFL、IELTSといった国際的に認知された試験のスコアがより重要視されます。これは、これらのテストが多国籍な環境での英語使用能力をより適切に反映するからであり、グローバル企業では世界中の多様なバックグラウンドを持つ応募者との公平な競争を確保するために必要です。