始めに:【英検S-CBTとは?】従来の英検との違い/メリット/デメリットの3つの軸で徹底解説!
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本日はどのような記事になりますか?
本日は【英検S-CBTとは?】従来の英検との違い/メリット/デメリットの3つの軸で徹底解説!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
英検S-CBTとは
英検S-CBTとは、従来のペーパーテストや面接に代わって、コンピューター上で実施される英語能力の検定試験です。これまで英検は、筆記試験と口述試験の二部構成で行われてきました。しかし、2014年には、このデジタル版である英検CBTが導入され、その後、英検S-CBTへと進化しました。
この新しい形式の試験でも、試験の内容、評価基準、そして合格者が得ることができる資格は、従来の方式と変わりありません。
日程
英検S-CBTは、2021年の4月から、基本的には週末に開催されることになりました。
また、受験者は同一レベルの試験を4ヶ月間に2回まで受けることができます。
年間を通して、試験は3つの検定期間に分けられ、それぞれの期間は4月から7月、8月から11月、そして12月から翌年の3月までと定められています。
※一部エリアでは平日・祝日も実施。詳細は、英検S-CBTウェブサイトの「試験日程/会場」をご覧ください。
ダブル受験
ダブル受験(隣接する二つの級を受験すること)は、同じ検定の期間内で挑戦することが許可されています。
つまり、受験者は一日のうちに準2級と3級の試験を受けることができるほか、3級の試験を受けた後、次の月に準2級の試験に臨むことも可能です。
従来型との併願
受験者は、英検S-CBTと紙ベースの従来型英検を組み合わせて申し込むことができます。この制度では、一つの級に対して、S-CBTを1年に最大6回(各検定回で2回ずつ、年3回の検定期間があるため)、従来型英検を年3回受験することが可能です。これにより、一年間で同一級に最大9回挑戦する機会があります。
短期間で成績を向上させたい受験者や、特定の級の合格を急ぐ必要がある受験者にとっては、複数回の受験機会が自身の学習目標達成に貢献します。
受験できる級
英検S-CBTで受験できる級と受験料は以下のとおりです。
試験級 | 受験料 |
準1級 | 9,800円 |
2級 | 8,900円 |
準2級 | 8,400円 |
3級 | 7,100円 |
各級のレベルと勉強法
英検S-CBTと紙ベースの従来型英検は、評価される英語能力のレベルや、合格時に授与される資格・認定書において等価であり、試験内容や形式も同様です。このため、準備の方法や学習戦略に大きな違いはありません。
準1級
英検準1級の評価は、日常生活を超えた社会的な文脈での英語運用能力に焦点を当てています。この試験は、受験者が社会で実際に遭遇する可能性のある多様な状況で英語を理解し、適切に使用できるかを測定します。このレベルは、大学の中級レベルの授業に対応しており、難易度は一流大学の入学試験に匹敵すると言われています。
このような定義は、受験生が高いレベルの英語能力を目指す上で重要な指標となります。社会生活での英語の使用を重視することで、単に言語の知識を問うのではなく、実生活での応用力を養うことが目的とされています。これは、今日のグローバル化された社会において英語が果たす役割を反映しています。
例を挙げると、英検準1級の試験には、ビジネス会議でのプレゼンテーションや国際的な交流の場面での会話など、実際の生活や仕事の中で遭遇する可能性のあるシナリオが含まれています。
これらのシナリオでは、受験者が情報を正確に理解し、効果的に伝達する能力が試されます。このように、試験は実用的な英語使用能力を高めることに焦点を合わせており、理論だけでなく実践的な知識が求められます。
結論として、英検準1級は、受験者が社会生活で実際に必要とされる高度な英語コミュニケーションスキルを持っているかを評価する試験です。この試験によって、受験生は実生活で直面する可能性のある多様な状況で英語を効果的に使用できる能力を証明することが期待されます。
このレベルの達成は、大学中級レベルの学習内容に相当し、難関大学入試と同等の英語力が求められることを意味します。
2級
英検2級の目標は、受験者が社会で活用できる英語能力を持っているかを評価することにあります。具体的には、日常生活を越えた、より広い社会的な環境で英語を適切に理解し、使用できる能力が問われます。この試験の難易度は、高等学校の卒業レベルに設定されており、一般的な大学の入学試験に匹敵するものとされています。
このレベルの英語能力は、学校教育の成果と実生活での応用能力の両方を反映しています。受験者は、教室で学んだ知識を実際のコミュニケーション状況に適用することが求められます。これは、英語を単なる学問としてではなく、生きた言語として扱うことの重要性を示しています。
たとえば、英検2級では、社会的なイベントや仕事に関連する状況での対話や文章理解が含まれます。これらの課題を通じて、受験者は日常の会話を超えた、より複雑な英語の理解と表現の能力を証明する必要があります。
したがって、英検2級は受験者の社会生活での英語使用能力を測る重要な指標となります。この試験は、学校での学習成果を確認し、それを実世界で応用できるかを評価するためのものです。
受験者がこのレベルをクリアすることは、高校卒業程度の英語力を持ち、それを日常を超えた様々な状況で使いこなせることを意味します。このように、英検2級は、英語学習者が社会で活躍するための基礎を築くための重要なステップと言えるでしょう。
準2級
英検準2級の評価は、日々の生活の中で英語を適切に理解し、活用する能力に重点を置いています。この試験は、主に高校の中級レベルの英語知識とスキルを対象としており、中等教育段階の英語がしっかりと習得されていなければ、合格は困難です。
この基準は、受験生に対して英語の基本から応用までの広範な理解を求めています。日常生活で遭遇する可能性のある様々な状況で英語を使いこなせるかどうかを判断することで、受験生の実用的な言語能力を試します。これは、学校で学ぶ基本的な英語知識を日常生活においてどのように活かすかという点に焦点を当てていることを意味します。
例えば、英検準2級では、日常的な会話やメールのやり取り、簡単なニュース記事の理解など、実生活で頻繁に使われる英語表現が試験の題材として取り上げられます。これらの題材は、中学校で学ぶ英語の基礎をしっかりと理解し、さらにそれを発展させた知識がなければ、適切に対応することが難しい内容です。
そのため、この試験は、学校教育で得た英語の基礎知識を実際のコミュニケーションにどれだけ応用できるかを見る良い機会を提供します。
結論として、英検準2級は、日常生活での英語使用能力を測るための試験です。この試験は、高校中級レベルの英語能力が求められ、中学英語の基本がしっかりと身についていることが前提とされます。このレベルを達成することは、英語を日々の生活の中で効果的に使用するための重要なステップであり、受験生には中学での英語学習の重要性を再認識させるものです。
3級
英検3級の目的は、日常的な環境で使われる英語の理解及び使用能力を評価することにあります。この評価は、中学校レベルの英語の習得度を測るもので、基本的な英語力を備えているかを確認する試験と言えます。
この段階での評価は、英語学習の初期段階で身に付けるべき核心的なスキルと知識に関するものです。英検3級では、日々の生活で遭遇する可能性が高いシンプルな英語表現や基本的な会話能力が問われます。これには、基本的な語彙や文法、そして簡単な会話を理解し、適切に応答する能力が含まれます。
このレベルをクリアすることは、英語を第二言語として学ぶ上での大きな一歩を意味し、さらに高度な英語学習への土台を築きます。
たとえば、英検3級の試験では、家族や趣味、学校生活といったテーマに基づいた簡単な会話や文章が用いられることが多いです。これらの題材は、中学校で教えられる英語のカリキュラムに沿った内容であり、学習者がこれまでに習得した英語の基礎をどの程度理解し、活用できるかをチェックします。
結論として、英検3級は、日常生活で必要とされる基本的な英語の理解及び使用能力を測る試験です。中学校での英語教育を踏まえ、基本的な英語力が身に付いているかを確かめるものであり、この試験に合格することは、英語学習の基礎がしっかりと構築されていることの証となります。
このように、英検3級は英語学習の初期段階における重要なマイルストーンであると言えるでしょう。
試験当日の流れ
当日必要な持ち物
1. 受験票(英検S-CBT申込受付サイトよりダウンロードし、印刷したもの)
2. 身分証明書(学生証・生徒手帳・健康保険証・パスポートなど)
英検では、試験はスピーキング、リスニング、そしてリーディング・ライティングの順番に行われ、それぞれの間に休憩時間はありません。
以下は各級の試験時間です。
試験級 | スピーキング | リスニング | リーディング ライティング |
準1級 | 15分 | 30分 | 90分 |
2級 | 15分 | 25分 | 85分 |
準2級 | 15分 | 25分 | 75分 |
3級 | 15分 | 25分 | 50分 |
試験日には、事前に受付を完了させ、必要ならトイレを済ませておくことが推奨されます。試験が始まると、試験室を出た場合の再入室は通常認められないため、特に注意が必要です。
リスニングセクションの後は直ちにリーディング・ライティングセクションが開始され、ライティングテストでは、制限時間内であれば受験者の判断で試験を終えて退出することが許されます。
メリット
原則として毎週土日実施される
英検S-CBTは、従来型英検が年に3回のみ実施されるのに対し、毎週末に実施されるため、受験者にとっては試験日を選択する際の柔軟性が大きく向上しています。この制度により、受験者は自身のスケジュールに合わせやすく、準備が整った時に試験を受けることが可能になります。
ただし、一定の期間内に同一レベルの試験を受けることができる回数には制限があり、4カ月ごとの試験期間中に2回までと定められています。これは、同じ級への連続した挑戦を防ぎ、受験者に適切な準備時間を確保させることを意図しています。
※一部エリアでは平日・祝日も実施。詳細は、英検S-CBTウェブサイトの「試験/日程会場」をご覧ください。
試験が1日で終わる
従来の紙ベースの英検では、筆記試験(読解、作文、聴解)と口述試験が別々の日程で実施されますが、英検S-CBT形式では、話す、聞く、読む、書くの全てのセクションを一日で終えることができます。
この一体化された試験方式は、受験生にとって大きなメリットを提供します。一日で全てのテストを完了できることは、特に遠方から試験会場に来る受験生にとっては、時間と費用の節約につながります。
さらに、すべての試験を短期間に集中して行うことで、試験準備のための学習内容を新鮮な状態で保つことができ、結果的にパフォーマンスの向上が期待できます。
自分のペースで試験を進められる
紙ベースの従来型英検では、全ての受験者が試験室内で同時にリスニングテストの音声を聴き、解答用紙を一斉に提出する形式を取っています。これは、音声の再生と解答用紙の回収が集団で行われる必要があるためです。
しかし、英検S-CBT形式では、受験者は個々にコンピューターを用いてテストを受けるため、リーディングやライティングセクションを早めに終了する判断が可能であり、試験が終わればすぐに退室できる仕組みになっています。
ヘッドフォンで受験できる
紙ベースの従来型英検では、リスニングセクションを行う際、音声が会場全体のスピーカーから放送されます。この方法では、受験生の座る位置や会場の音響環境によって、音声の聞き取り易さに差が生じる場合があります。特に、会場の後方に座る受験生や、隣の受験生の物音、会場の反響など外部の雑音に敏感な受験生にとっては、これが大きな障害となることがあります。
対照的に、英検S-CBTでは、各受験生がヘッドフォンを使用してリスニングテストを受けるため、クリアで一定の音質で音声を聞くことが可能です。
スピーキングテストを確実に受けられる
紙ベースの従来型英検では、筆記試験(リーディング、ライティング、リスニング)を最初に受け、この一次試験に合格した受験者のみが、後日実施される口述試験に進む資格を得ます。この形式では、4技能(読む、書く、聞く、話す)の習得度を全て同一日に証明することはできません。
対照的に、英検S-CBTでは、これら4技能に関するテストが全て一日で実施され、受験者は同日中に全ての英語能力を証明する機会を持ちます。
スピーキングテストは録音方式
従来の紙とペンを使った英検では、口述試験が面接形式で実施され、受験者は試験官と直接対話します。これに対して、英検S-CBTではスピーキングテストが録音形式で行われ、受験者はマイクを通じて自分の声を録音します。この方式は、直接的な面接状況におけるプレッシャーを感じやすい受験者に対して、よりリラックスした環境でテストに臨むことができる選択肢を提供します。
録音形式のテストは、特に面接状況での緊張がパフォーマンスに影響を及ぼす可能性がある受験者にとって有益です。録音方式では、試験官の直接的な反応や表情を気にすることなく、自分のペースで回答を用意し、録音することができます。これにより、受験者は自分の英語能力をより正確に表現することが可能になります。
デメリット
受験できる級が限られている
英検は、1級から5級までの全7段階の級に分かれており、従来の紙ベース試験ではこれら全級に対して試験が提供されます。
一方で、英検S-CBTでは選択できる級が準1級、2級、準2級、および3級の4級に限定されています。
受験可能な人数が少ない
英検S-CBTの実施には、各受験者に対して一台のコンピューターが割り当てられる必要があるため、受験者数には物理的な制限があります。これは、試験センターにおける利用可能なコンピューターの数に依存します。その結果、従来の紙ベースの試験方式と比較して、一度に受けられる受験者の数が少なくなる傾向があります。
したがって、特に自宅から通いやすいテストセンターで受験を希望する場合は、申込みを早めに済ませることが重要です。
気をつけたいポイント
試験はコンピューターで行われる
英検S-CBTでは、指定されたテストセンターのコンピューターを使用して試験が実施されます。受験者は試験開始直前に、試験会場でコンピューターの使用方法について簡単な説明を受けることができますが、試験中に操作に関する不明点や問題が生じると、不安やパニックに陥る可能性があります。
このような事態を避けるため、英検S-CBTウェブサイトの「試験画面・操作方法」では解説動画が公開されており、受験前にこれらの動画を通じて試験環境と操作方法に慣れることが推奨されます。
スピーキングテストから始まる
英検S-CBTでは、試験プロセスはスピーキングセクションで開始されます。この初期段階で英語のリスニングとスピーキングに慣れていないと、動画で提示される質問を正確に理解するのが難しく、答えを話す際にも言葉がスムーズに出てこないかもしれません。
試験前に、例えば家を出る前や移動中に英語を音読したり、リスニング練習をしたりすることで、英語モードに切り替えるウォーミングアップを行うことが推奨されます。
スピーキングテストは一斉に行われる
試験会場では、一つ一つの作業スペースがパーテーションで仕切られているものの、隣接する受験者とはわずかな距離しかない場合が多く、環境音として他の受験者の声が聞こえてくることがあります。
特に英検S-CBTでは、受験者がスピーキングテストを行う際、他の受験者も異なる段階のテストを進行中であり、一斉に多くの声が交錯することも予想されます。このような状況では、外部からの干渉に対する抵抗力と、集中を維持する能力が試されます。
スムーズに回答を行うためには、他者の声に惑わされずに自分の課題に集中する精神的な強さが求められます。
事前の準備として、実際の試験環境を想定した練習を積むことが有効です。例えば、家でテレビやラジオを流しながらスピーキング練習を行うことで、雑音の中でも自分の思考を保ち、はっきりと発言する訓練をすることが推奨されます。
スピーキングテストの解答には制限時間がある
英検S-CBTのスピーキングセクションでは、受験者の回答は録音され、各質問に対する解答時間は秒刻みで厳密に制限されています。
この方式では、対面式の面接試験に比べて、時間内に適切な回答を完成させる必要があり、これが受験者にとっては追加の心理的な負担となることがあります。
特に難しい質問に直面した場合、適切な回答を考える時間を取り過ぎてしまい、結局は時間切れで何も回答できないという状況に陥るリスクがあります。
そのため、録音が開始された瞬間から迅速に話し始める能力は、この種のテスト形式において極めて重要です。
ライティングではタイピングと手書きが選べる
2021年4月の試験セッションから、英検のライティングセクションでは受験者がタイピング方式または手書き方式のいずれかを選択する新しい形式が導入されました。この変更により、受験者は自分の好みや能力に応じて、最適な試験方法を選べるようになりました。
タイピング方式
問題がコンピューターの画面に表示され、受験者はキーボードを使用して解答を入力します。この方式の主な利点は、編集が容易であること、すなわち、誤りの訂正や文章の再構成が手書きに比べて簡単に行える点です。加えて、解答の語数をリアルタイムで確認できるため、語数制限の管理がしやすくなります。英検S-CBTウェブサイトによれば、この方式を利用するためには1分間に約30文字のタイピング速度が推奨されています。
筆記型
問題がコンピューター画面に表示されますが、受験者は解答を紙の解答用紙に手書きで記入します。タイピングに自信がない受験者に適しています。
最後に:英検に合格をするには?
ここまで【英検S-CBTとは?】従来の英検との違い/メリット/デメリットの3つの軸で徹底解説!について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映