学習院大学専門塾/予備校GAKU-PASSの代表菅澤です。
このページでは、学習院大学法学部の国語入試問題の傾向や特徴を解説しております。
学習院大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。
学習院大学法学部に合格したい方は「国語」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。
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学習院大学法学部とは
学習院大学法学部についての情報は別途コチラに記載しております。
学習院大学法学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。
学習院大学法学部「国語」の前提情報
試験時間 | 60分 |
大問数 | 2題/3題 |
解答形式 | マークシート式・記述式併用型 |
頻出単元 | 知識問題 |
学習院大学法学部の国語では、年度によって漢字の書き取り問題が大問として独立して出題される場合もありますが、
基本的には現代文一題、古文一題という出題構成となっています。
現代文では「論説文(評論文)」が中心ではありますが、「随筆」が出題されることもあります。
文章内容は「社会論」「哲学論」「国際化論」「経済論」などから、「歴史論」「芸術論」「民俗論」などにまでわたり、多種多様と言えます。
古文では例年中世からの出題が多いです。
現代文と同様、基礎的な知識を基にして、内容を理解できているかどうかが問われます。
実際の設問では、漢字の読みや語意、口語訳、文学史、文法、内容合致に関するものが多く出題されます。
また、文法問題では動詞の活用や助動詞、品詞分解が頻出されます。
漢文は出題されませんので、現代文と古文に力を入れて対策しましょう。
例年、問題の文章量は他大学と比較してやや少ないですが
解答数が他大学と比較して圧倒的に多いうえに、試験時間が60分と短いです。
したがって、ある程度素早く解くことを念頭に置いて、戦術を立てる必要があります。
先に古文を20分以内に手際よく終わらせて、
現代文を40分程度かけて、じっくりと解いていくのも1つの手です。
学習院大学法学部「国語」の傾向
この記事では学習院大学法学部の国語について記述しますが、
他の大学の国語について対策したい方はコチラの記事もご確認ください。
■傾向
■対策
など、すべてを記載しています。
少しでも合格の可能性を上げたい方は、最後まで閲覧してください。
学習院大学文系他学部の記事はコチラにまとめておきます。
他の学部対策も知りたい方はコチラもご覧ください。
それでは、学習院大学法学部「国語」の特徴・傾向を見ておきましょう。
■現代文の特徴
学習院大学法学部の問題は、大きく分けて5つの問題が存在します。
■漢字問題
■その他知識問題
■書き抜き問題
■理由説明問題
■内容合致問題
以上を順番に見ていきましょう。
■漢字問題
例:
「漢字問題」とは、下線部の片仮名を漢字に直して記述する問題のことです。
最初の問題傾向は、漢字問題です。
漢字も知識問題ですが、便宜上その他の知識問題とは別の項目で説明します。
冒頭で述べたように、年度によっては大問として独立して出題される場合があります。
受験生の中には漢字対策をしない人ももいますが、
そうして失点してしまうと非常に悔しい思いをすることになると思います。
また、GMARCHの中でも学習院大学法学部の漢字問題は比較的難易度が高いです。
必ず漢字の書き取り対策はするようにしてください。
また、日本語には同音異義の言葉が多数あり、それを区別する役割を担うのが漢字です。
したがって、試験で正しい漢字を記述するためには、漢字の意味も知らなくてはなりません。
漢字を学習する際には、例文ごと覚える勢いで、その意味も確認していくようにしましょう。
■その他知識問題
例:
「その他知識問題」とは、「四字熟語」や「語句の意味」、「慣用句」、「口語文法」などに関する知識について幅広く問われる問題のことです。
次の問題傾向は、四字熟語や慣用句などの知識問題です。
学習院大学法学部国語の知識問題では、漢字と同様難易度の高いものが扱われます。
しかしながら、
このような国語の知識問題は、一般常識とも言うことができ、対策に有効な参考書があまりありません。
知識問題をアウトプットする参考書や問題集がないのです。
そういった国語の知識を身に付ける方法を具体的に説明します。
まず、問題や文章を読んでいて、知らない語句や単語が出た場合は、その都度その意味を調べましょう。
意味を全く推測することのできなかった場合は、
それを一冊のノートに書いてまとめて、それを単語帳のように使用しましょう。
また、知らない知識のリストアップは
勉強中だけでなく日常生活でも行うようにしましょう。
そのような日々の意識を持つことによって、
国語の知識を効率よく増やすことができます。
英単語とは異なり、国語の知識は日常生活で使用するものです。
勉強が日常生活に繋がる感覚を覚えやすい部分ですので、モチベーションの点からも受験生は特に取り組むべきです。
■書き抜き記述問題
例:
「書き抜き記述問題」とは、設問の解答となる部分を本文中から抜き出して記述する問題のことです。
次の問題傾向は、書き抜き問題です。
まず学習院大学法学部国語の書き抜き問題では、明確に字数が指定されています。
加えて、ある程度の文字数であることから解答も絞りやすいので、気負わずに望んでください。
そして学習院大学法学部国語の書き抜き問題は
「~とはどういうことか」という換言説明型と
「~というのはなぜか」という理由説明型で出題さる場合が多いです。
これらは本文の論旨に関わるものですので、それを理解していれば、技術的に難しい点はないでしょう。
■理由説明問題
例:
「理由説明問題」とは、設問を説明するのに最適なものを選択肢から選ぶ問題のことです。
続いての問題傾向は、理由説明問題です。
理由説明問題では、消去法が非常に有効です。
「正しい根拠」よりも「誤りである根拠」を探す事の方がはるかに容易だからです。
本文から、各選択肢が間違いである根拠を見つけだすつもりで、解くことを心掛けましょう。
その際には、一つの文章、一つの単語にそれぞれ意味があると考えて、注視してください。
この点については、「攻略法」の「❶1文を徹底的に読み理解すること→漢字・現代文単語・助詞・助動詞の理解」で説明しています。
■内容合致問題
例:
「内容合致問題」とは、本文の内容に合致するものを選択肢から選ぶ問題のことです。
最後の問題傾向は、内容合致問題です。
学習院大学法学部国語の内容合致問題は、
例のように「本文と合致するものを選択肢から複数選ぶ」
という形式で出題されることが多いです。
理由説明問題と同様、問われるのは要旨の理解です。
具体的な解き方は以下です。
(1)設問と本文を確認する
①選択肢の数と、本文の段落の数を確認しましょう。
②そして本文の主題を推測し、ヒントとなる本文中の未知の単語を確認してください。
③本文と設問中にあるキーワードや重要句をマークしてください。
(2)本文から選択肢の対応部分を探す
学習院大学法学部では、選択肢は本文と順番が一致している場合が多いです。
段落を1つ読み終わったところで、順番に設問を解いてみましょう。また、対応部分に線や〇をつけて、解答の根拠をわかるようにしておきましょう。
(3)選択肢を選ぶ
内容合致問題とは、つまり本文に換言表現があるかを探し出す作業です。
解答の根拠は、必ず本文にあることを念頭に置いて文章を読み進めて、解答してください。
また、選択肢の語句が本文と同じことはほとんどなく、似た表現に変えられていることが多いことにも注意しましょう。
■古文の特徴
続いて、古文の特徴について説明します。
学習院大学法学部の問題は、大きく分けて6つの問題が存在します。
■漢字読み問題
■語意問題
■文法問題
■主語判断問題
■内容合致問題
■文学史問題
多いですが、どれも頻出傾向にあります。ゆっくりと順番に確認してください。
■漢字読み問題
例:
「漢字読み問題」とは、古語の読みを平仮名の現代仮名遣いで記述する問題のことです。
最初の問題傾向は、漢字の読み問題です。
知識問題ですが、対策は日々の学習で読みを意識することくらいでしょう。
声に出して読んでも良いかもしれません。
現代仮名遣いで記述するので、「ゐ」や「ゑ」なども考慮する必要がありません。
しっかりと学習としてきたなら、何も難しくありません。自信をもって解答しましょう。
■語意問題
例:
「語意問題」とは、古語の意味を解答する問題のことです。
次の問題傾向は、語意問題です。
古文単語という、古文で最も基礎的な知識の内のひとつが問われています。
対策は日頃から古文単語をしっかり学習することのみです。
しかしながら、時に標準的な単語帳には記載されていない難問が出題される場合があります。
その時に問われるのは、意味を推測する力です。
推測は、本文の全体や前後を参考にして行なってください。
逆に、漢字のような完全な知識問題とは異なり、
知識の不足も、本文の理解などで補うことができる問題なのです。
最後まであきらめずに解答してください。
■文法問題
例:
「文法問題」とは、品詞分解や助動詞などに関する問題のことです。
続いての問題傾向は、文法問題です。
学習院大学法学部古文の文法問題は
例のような、品詞分解を行う問題と
助動詞に関する問題に分かれます。
品詞分解に関しては、日頃から問題集の本文を用いて演習して対策してください。
したがって、各単語の品詞などが詳しく解説されている問題集が好ましいです。
そして、助動詞に関する問題については、
2022年度の試験で、本文中の空欄に、文脈に合致する活用形に換えて、助動詞「べし」を記述する問題が出題されました。
このように、単純な文法知識だけではなく、同時に内容の理解が問われる場合もあります。
■主語判断問題
例:
「主語判断問題」とは、動詞の主語を選択する問題のことです。
続いての問題傾向は、主語判断問題です。
まずは、出典を確認しましょう。
出典には、問題を解くためのヒントが存在します。
例えば、出典が「○○日記」や「○○紀行」であれば、話が作者視点で書かれていると判断することができます。
つまり、主語があいまいな動作や発言は、作者が行った可能性が高いですし、心情を表した文章は、作者の気持ちである可能性が高いということができます。
続いては、助詞を確認しましょう。
助詞からある程度の主語を判断することができるのです。
・「~て」「~で」「~して」「~つつ」は前後の主語が同じ
例)男と女ありけり。女が唄ひつつ、泣きけり。(女は詩を読みながら、泣いた。)
この場合、唄ったのも泣いたのも「女」です。
・「~を」「~に」「~ば」「~が」「~ども」は前後の主語が変わることが多い。
例)男と女ありけり。女が唄へば、泣きけり。(女が詩を読むと、男は泣いた。)
また、前の文の動作(例:唄う)の受け手が、後ろの文の主語になる場合が圧倒的に多いです。
場面を想像しながら考えてみましょう。
そして、主語の判断には、敬語も重要です。
・尊敬語=目上の人の動作
・謙譲語=目下の人の動作
以上を意識することで、主語を容易に判断できるだけでなく、登場人物の関係性も良く理解でき、内容の読解に繋がります。
敬語は必ず完璧にしましょう。
■内容合致問題
例:
「内容合致問題」とは、本文の内容に合致するものを選択肢から選ぶ問題のことです。
続いての問題傾向は、内容合致問題です。
現代文とは、要求される知識が異なるので、説明していきます。
要求される知識は
・古文単語
・古文文法
・古文常識
の3つです。順番に説明していきます。
まず、当然ですが古文単語は文章を読み進めるのに不可欠です。
単語帳を使用したインプットとアウトプットの積み重ねと同時に、未知の単語を推測する力を養ってください。
次に、古文文法は単語をつなぎ合わせて文章を正しく理解するのに必要です。
単語を知っていても文法がわからなければ、無駄になってしまいます。
古文文法は暗記が重要だと、良く言われますが、
重要なのは日頃のアウトプットです。
冒頭で述べたように、学習院法学部の国語では解くスピードが重要です。
「この助動詞が○○で…」と言うようにいちいち分解して考える時間はないのです。
スラスラと文章を読むためには、
覚えた文法を瞬間的に当てはめていかなくてはならないのです。
そのために日頃の学習では、特に文章を読む際に文法を意識することが重要なのです。
最後に、古文常識のような背景を知ることで本文の理解に役立ちます。
単語帳の注を確認したり、時間があるときには『国語便覧』を読んでみたりすると良いでしょう。
■文学史問題
例:
「文学史問題」とは、本文の出典作品を主とした文学史について問われる問題のことです。
最後の問題傾向は、文学史問題です。
学習院大学法学部の古文では毎年必ず出題されます。
本文から推測することも不可能ではありませんが、
古文で出題される文学作品は限られているので、
文学史を暗記してしまう方が遥かに簡単で確実です。
何よりも、そのような文学史の知識を背景とすることで、
作品の内容理解が深くなります。
文学史は必ず学習しましょう。
学習院大学法学部「国語」の攻略法
続いて、学習院大学法学部の国語攻略法を記します。
❶1文を徹底的に読み理解すること→漢字・現代文単語・助詞・助動詞の理解
❷1文と1文との関係性を把握すること
❸本文全体が要約できること
❹根拠や思考過程を明らかにして解答すること
ここに該当してない場合、合格は厳しいです。
しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。
該当していない場合は、必ず確認して、すぐに実践に移ってください。
現代文と古文のやり方は共通することが多いため攻略法は同じ記述をいたします。
❶1文を徹底的に読み理解すること→漢字・現代文単語・助詞・助動詞の理解
学習院大学法学部国語攻略法1つ目、「1文を徹底的に読み理解すること」です。
まず、文章を読み読解するうえで最も重要なのは「1文を徹底的に読み、理解すること」です。
文章と言うのは、1文1文が積み重なって構成されているものであるからです。
そして、1文を構成するのは、単語や語句です。
1文を理解するのためには、単語や語句の意味や役割を理解し、知っておく必要があります。
特に古文は、この側面が強いですね。
全く意味のない文など絶対にありません。
1文1文の理解にこだわりをもって読解に臨みましょう。
❷1文と1文との関係性を把握すること
学習院大学法学部国語攻略法2つ目、「1文と1文との関係性を把握すること」です。
先ほど説明したように、
文章とは1文1文が積み重なって構成されるもので、必ず1文1文に意味があります。
「1つ1つの文がどのような役割を持つのか」を理解することは、文章の因果関係の理解に、そして全体の読解に繋がります。
そして、1文1文をつなぐ役割を持つ「接続詞」にはよく注目してください。
接続詞は、話の展開を左右するので、本文の読解において非常に重要となります。
接続詞とその例を挙げます。
・順接(したがって)
・逆接(しかしながら)
・並列(また、同時に)
・添加(そして、それどころか)
・対比(一方)
・選択(それとも、あるいは)
・補足(なぜなら、なお、もっとも)
・例示(例えば、一般的に、なかでも)
・転換(それでは、ところで、さて)
以上の例は一部に過ぎませんが、
出てきたら「接続詞だ!」と、〇をつけるのがお勧めです。話の流れを可視化することができるからです。
❸本文全体が要約できること
学習院大学法学部国語攻略法3つ目、「本文全体が要約できること」です。
「要約ができる」ということは
「文章を正しく理解している」、「論旨を正確につかめている」ということです。
そうであれば、設問に正答することは容易であるはずです。
実際に正しく要約することは非常に難しいですが、
そのような意識をもって日頃の演習に臨むことで、読解力を伸ばすことができます。
また、人に説明することを想定しながら本文を読むことで、
「序論→本論→結論」という枠組みと、1文1文の因果関係、
そしてキーワードを意識することとなり、内容の理解をしやすくなります。
実際に説明しなくても良いので、自身が説明をすることを念頭に置いて読解に臨みましょう。
❹根拠や思考過程を明らかにして解答すること
学習院大学法学部国語攻略法4つ目、「根拠や思考過程を明らかにして解答すること」です。
問題演習や過去問では、「根拠や思考過程を明らかにして解答すること」で、飛躍的に読解力を伸ばすことができます。
「読解力がつかない」と悩む受験生の多くは、これを意識していません。
具体的には、
なぜその解答をしたのか、または「自分は何がわからないのか」を明らかにしないまま答え合わせに移ってしまうことです。
解答の根拠は、必ず本文の中にあります。
明確なものが見つからず、迷ってしまう場合でも、
他人に「なぜその解答を選んだのか」という理由を説明できるようにしましょう。
このように、自分の思考過程を明らかにすることで、解説を読む際に、「何が間違っていたのか」を明確にすることができます。
非常につらい作業ですが、この積み重ねを行うことでしか読解力はつかないのです。
したがって、問題集は解説ができるだけ詳細なものである必要があります。
また、解説を見ても理解できないものは、先生に聞くなどして必ず解決するようにしてください。
時間をかけて解いた問題を、そのままにしておくのは非常にもったいないです。
学習院大学法学部の国語については以上になります。
・一覧で学習院大学対策記事が閲覧できます。
■他の大学の国語対策をしたい方はこちらの記事もご確認ください。
■傾向
■対策法
全てを記載しています。
少しでも合格可能性を上げたい方は最後まで見てみてくださいね。
学習院大学文系他学部の記事はコチラにまとめておきます。
他の学部対策も知りたい方はコチラもご覧ください。