法政大学専門塾/予備校HO-PASSの代表菅澤です。
このページでは、法政大学法学部の日本史入試問題の傾向や特徴を解説しております。
法政大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。
法政大学法学部に合格したい方は「日本史」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。
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法政大学法学部とは
法政大学法学部についての情報は別途コチラに記載しております。
法政大学法学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。
法政大学法学部「日本史」の前提情報
試験時間 | 60分 |
大問数 | 4題 |
解答形式 | 選択・記述式 |
頻出単元 | 史料問題・論述問題 |
試験時間は60分で試験問題は4題から構成されています。
各大題ごとに問題が12問前後あり、全問題数は50問程度あります。
1問あたりにかけられる時間はそれほど多くないことを留意する必要があります。
2020年度まで80~100字程度以内の論述問題が出題されていましたが、2021年度は論述式問題が出題されませんでした。
更に、同様に頻出傾向にあった史料問題も2021年度では出題されませんでした。
しかしながら、2022年度以降に論述問題・資料問題が決して出題されないという事ではありません。
論述問題や史料問題の対策はするべきといえるでしょう。
また、その他の出題形式もここ数年で変化している傾向があります。
法政大学法学部「日本史」の傾向
それでは、法政大学法学部「日本史」の特徴・傾向を見ておきましょう。
法政大学法学部の問題は、大きく分けて6つの問題が存在します。
■選択問題①
■選択問題②
■空欄補充問題
■年代・時代整序問題
■資料問題
■論述問題
以上の問題が存在します。
■選択問題①
例:
「選択問題①」とは、与えられた選択肢から、最も正しい・適切な(または誤った・不適切な)ものを選択する問題です。
法政大学法学部日本史の最初の傾向は選択問題です。
そしてこの選択問題が最も出題されるので、慣れておく必要があります。
これは人や物、出来事などの用語に関する知識が問われる問題です。
問題を読んでじっくりと考えこむのではなく、一瞬で回答することのできるような瞬発力が必要となります。
そのためには、やはり一問一答形式の参考書を多くこなすことが対策となります。
一問一答では知識をインプットすることだけでなく、実際の試験対策のためにアウトプットの練習でもあることを意識して繰り返し行うほど、他の受験生とは差をつけることができるでしょう。
■選択問題②
例:
「選択問題①」に対して「選択問題②」は、与えられた選択肢から、問題に関連して最も関係の薄いものを選択する問題です。
この形式ではそれほど多く出題されませんが、「選択問題①」と異なる点があるので紹介しておきます。
それはこの問題形式では体系的に理解しているかどうかを問われる問題であるという点です。
まず、選択肢の各用語をただ知っているだけでは解くことがことができません。各用語のつながりや流れを理解しておくことが大切です。
そのためには、一問一答によるインプット・アウトプットだけではなく、教科書の読み込みが重要とります。
筆者は、教科書の見開きページのイメージができるほどに教科書を読みこみました。
そこまで読み込むことができれば、例えば「問題の該当部分が掲載されているページの上には絵があって、左上には選択肢に関する記述があったよなぁ…」とイメージして、回答することができます。
そうなればこの問題形式では必ず正答することができるでしょう。
■空欄補充問題
例:
「空欄補充問題」は、文章の空欄に最も当てはまる語句や文章を選択する問題です。
選択問題①の次に多く出題される問題形式がこの空欄補充問題です。
補充する部分は、例のような元号や語句、国名、人名、作品名、書名、地名など、多岐に渡ります。
しかしながら問題の本質は選択問題とそれほど変わりません。
この問題形式でも、やはり一問一答によるインプット・アウトプットが主な対策となります。
■年代・時代整序問題
例:
「年代・時代整序問題」は、出来事の発生年代を年代順に並び変える問題です。
この問題形式では、事件の発生年代や法律の制定年代などが問われます。
とはいえ、細かく年号まで覚える必要は全くありません。
流れをつかむことが重要です。
歴史とは原因→結果=原因→結果=原因…という因果関係の繰り返しです。
その理解のためは教科書の読み込みが重要です。
また、自分の理解が正しいか、染みついているかどうかが最も重要ですので、やはりアウトプットしてテストしてみましょう。例えば、
・知らない誰かに説明して、理解してもらえるかどうか
・紙に記述して、教科書と見比べてみる
などが考えられます。
そしてこのような因果関係の積み重ねであるという点が日本史という科目の面白さだと思います。
現代日本が最近確立されたものなどではなく、先人たちの行いによる結果であるという実感が得られます。
■史料問題
例:
「史料問題」は、史料の文章の語句に関する選択問題や、空欄を補充する問題です。
史料問題が出題される場合、大問の一つとして文章が記載され、
下線部に関連する選択問題や空欄補充問題、時には下記のような論述問題が出題されます。
史料問題の対策をしない人もいますが、結論から言って史料問題の対策は絶対にするべきです。
・出題される史料はある程度決まっているので、費用対効果が高い。
・対策をしなければ解けない問題がある。
・体系的理解が深まる。
などの利点があります。
対策は史料問題集1冊を仕上げるだけでよいです。
なぜなら上記の通り、出題される史料がある程度決まっているからです。
■論述問題
例:
「論述問題」は、決められた字数で設問に対する回答を論述する問題です。
最後の頻出問題は論述問題です。
この論述問題は対策をしなければ解くことのできない問題です。
逆に言うと対策をすることである程度の点を取ることのできる、他の受験生と差をつけられる問題と言えます。
以下の4点を意識して対策に臨みましょう。
・キーワードや重要な単語を盛り込む。
・設問の要求に従う。
・論理的な記述をする。
・具体的に記述する。
出題者の考える正答をすることは非常に難しいです。しかしながら上記の4点を意識して記述を行うことができれば、及第点を取得することができます。
そして上記4つの基礎となるのが教科書です。
論理性の根拠や歴史の流れ、重要な語句など、すべてが教科書に記載されています。実際に論述の練習をする前に、教科書を読みこみましょう。
そして論述問題を解いたときは、まずは回答例と見比べて、足りないものや余計なものを客観的にチェックし、その後必ず学校や予備校の先生に添削をしてもらいましょう。添削によって自分の論理性などを確認しつつ、多角的な視点を得ることができます。
■法政大学法学部「日本史」 まとめ
法政大学法学部の日本史で問われる知識は教科書に記載されているものばかりで、概ね標準的なレベルです。
しかしながら、史料問題や論述問題など、その他体系的に問われることも多いうえ、全範囲から満遍なく出題されるため、全体的な難易度はやや難と言えるでしょう。
仮に史料問題や論述問題が出題された場合は、最大限の力を発揮して点数を取りたいので、
選択問題や空欄補充問題のみの大問を後回しにして、史料問題や論述問題に余裕をもって取り組むというのもテクニックの一つです。
ここまでは各問題の傾向について記述してきましたが、全体を通して解くことに慣れることも非常に大切です。
そして自分に合ったテクニックを駆使することが点数を最大化に繋がります。問題自体に慣れ、テクニックを確立するためにも、過去問に繰り返し取り組みましょう。
法政大学法学部「日本史」の攻略法
続いて、法政大学法学部の日本史攻略法を記します。
ここに該当してない場合、合格は厳しいです。
しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。
❶正確なインプット・正確なアウトプット
法政大学法学部日本史攻略法1つ目、「正確なインプット・正確なアウトプット」です。
ここまでで何度か出てきている言葉ではありますが、まずインプットとアウトプットについて整理しておきます。
インプットとは「入力」を意味する、新しい知識や情報を身に付けることです。
例えば教科書や参考書を読んで、知識を頭に入れる作業などがあげられます。
一方でアウトプットとは「出力」を意味する、インプットで身に付けた知識や情報を発揮することです。
例えば、一問一答や練習問題、過去問などを解くことがあげられます。
そして「正確なインプット・正確なアウトプット」とは二つの関係性を正しく理解することです。
結論から言って、インプットよりもアウトプットが重要です。インプットばかりに時間をかける勉強法は非効率です。
アウトプットをすることによって自分自身がどの知識を知らないのか、または忘れているかを確認し、その部分をインプットし直すことで効率よく知識を定着させることができるのです。
そして、人は物事を思い出そうとするときに、脳が重要な記憶だと認識し、最も知識が定着するそうです。
なので問題を繰り返し解きましょう。
インプットしただけではもったいないです。理想的なのは、インプットをしたらすぐにアウトプットし、その後再度インプットすることです。
❷原因・概要・結論を説明できるようにすること
法政大学法学部日本史攻略法2つ目、「原因・概要・結論を説明できるようにすること」です。
「年代・時代整序問題」のところで説明しましたが、歴史は「原因→結果=原因→結果=原因…」の因果関係の繰り返しです。
そして「まとめ」のところで説明したように、法政大学法学部の日本史では体系的な理解が問われます。
この2点ができていれば、「原因・概要・結論を説明できる」はずです。
逆に「原因・概要・結論」を説明することができないのであれば、知識や因果関係の理解に不足があると言えます。
このような練習を行うことのできる参考書はほとんどありませんから、
日本史について何も知らない他人に、物語のように説明してみましょう。
そう、これもアウトプットですね。
説明して理解してもらえるのなら、その部分で何を問われても回答することができるでしょう。補足の説明を求められたり、そもそも説明することができないのであればまだ知識や理解が足りていないという事です。
❸史料問題・論述問題への慣れ
法政大学法学部日本史攻略法3つ目、「史料問題・論述問題への慣れ」です。
最後の攻略法は「史料問題・論述問題への慣れ」です。
2020年度までほぼ毎年出題されてきた史料問題・論述問題ですが、2021年度は出題されませんでした。
しかしながら、出題された場合は配点は高いことが予想されるうえ、対策が必須となる問題です。
2022年以降でも出題される可能性は大いにあるので、解けるように準備を怠ってはいけません。
具体的な勉強法は以下の通りです。
【史料問題】
まず一度教科書などでキーワードや重要な語句を覚えながら、流れを理解した後に史料問題集の参考書を1冊だけこなしていきましょう。
当然一度だけでは不十分ですので、教科書や一問一答と並行してこなすことで、体系的に知識を広げ、理解を深めることができます。2冊も3冊も必要ありません。
1冊を完璧に仕上げましょう。
【論述問題】
論述問題は、教科書や一問一答である程度の知識と理解を得たうえで、練習問題や過去問題に取り組みましょう。
そして解答例と比較して、
・自分の回答に足りない部分、または余計な部分を洗い出しつつ、
・設問の要求に沿っているかどうか、
・根拠に基づいた論理性はあるかどうか、
などを客観的に確認していきます。
その後、添削をしてもらうことで多角的な視点を養いましょう。
これらの対策を行なえば、史料問題と論述問題が出題されても十分得点することができます。
そして仮に出題されなかったとしても決して無駄ではありません。
史料問題の対策で養った体系的な知識と理解、そして論述問題の対策で養った因果関係の理解や論理性によって、幅の広い問題に対応することができるからです。