法政大学専門塾/予備校HO-PASSの代表菅澤です。
このページでは、法政大学経済学部の政治経済入試問題の傾向や特徴を解説しております。
法政大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。
法政大学経済学部に合格したい方は「政治経済」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。
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法政大学経済学部とは
法政大学経済学部についての情報は別途コチラに記載しております。
法政大学経済学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。
法政大学経済学部「政治経済」の前提情報
試験時間 | 60分 |
大問数 | 3題 |
解答形式 | マークシート形式 |
頻出単元 | 世界史・社会保障制度 |
法政大学経済学部の入学試験のうち、「政治経済」を使って受験できるのは「A方式I日程」「A方式II日程」の2つで、前者は国際経済学科・現代ビジネス学科、後者は経済学科が対象の試験となっています。同じ経済学部内でも学科によってこのように入試日程が異なるため、併願も可能となっています。
※「A方式I日程」で国際経済学科と現代ビジネス学科を併願することはできません。A方式で経済学部内の併願をする場合は異なる日程の組み合わせ、つまり「経済学科と国際経済学科」「経済学科と現代ビジネス学科」の組み合わせしかできません。
法政大学経済学部「政治経済」の傾向
それでは、法政大学経済学部「政治経済」の特徴・傾向を見ておきましょう。
法政大学経済学部の問題は、大きく分けて3つの問題が存在します。
■正誤問題
■語句を問う問題
■数字を問う問題
分野としては世界史を中心とした史実に関する問題や、税・保険など社会保障に関わる事柄についてよく出題されています。ただ、もちろんそれらに限らず国際機関や憲法、国会など幅広く出題されていることは間違いありませんので、抜け目のない対策が必須となります。また全体的に大問数が少ないことや、文章よりも語句や数字を選択するタイプの問題が多い印象です。
以下に過去の出題例を示します。
■正誤問題
例:
「正誤問題」では、本文中に登場した語句に関連した、正しい内容や誤った内容を見極めます。
ここでは、まず「報告」とは何か(ここではベバリッジ報告)を答える必要があるわけですが、その内容を曖昧に覚えているとこのような問題に確実に正解することは厳しいです。また、「ゆりかごから墓場まで=福祉国家(逆は夜警国家)」という関連事項や、それが当時の労働党アトリー内閣によるものでありその前任は保守党のチャーチル首相であるという予備知識も入れておきたいところです。
ちなみに、「世界初の社会保険制度である疾病保険法」とはドイツのビスマルク首相によるものですので、これが誤答となります。ビスマルク首相といえば、「鉄血政策」の内容とその関連語句「アメとムチ」についても覚えておきたいですね。
このように、ただ語句ひとつひとつを暗記するのではなくて、関連事項は繋げて覚えるという学習方法が有効です。そうすることで、この語句はこの事柄には関係なかったな、というように正誤問題に含まれるダミーも見抜くことができるでしょう。
■語句を問う問題
例:
「語句を問う問題」では、本文中の空欄にあてはまる最も適切な語句を選択肢から選んで答えます。
例年の出題傾向を見る限り極端に難しい語句が問われていることは稀で、ほとんどが完答すべき問題となっています。
例としてあげたこの問題は、経済学者の名前や似た名前の事柄が選択肢に与えられており、解答者が間違えやすいように答えづらいように作られていますね。往々にして出題者というのはこのような工夫を施して出題しますので、皆さんはそれを前提として知っておき、裏をかく形でしっかりと正しい語句を選択したいところです。なので勉強をする過程で曖昧な事柄や類似した語句、他の生徒が怠りがちな分野などには特に留意して取り組み、しっかりとアドヴァンテージを獲得しましょう。
憲法についての資料問題がよく出題されており、何が何条に書かれているかなど細かな理解を求められます。表やグラフを使った問題も稀に出題されていますので、主要なものについては覚えておくほうが良いでしょう。
■数字を問う問題
例:
「数字を問う問題」とは、協定の加盟国数や年号など答えさせる問題のことです。
まずは年号についてです。
「ウエストファリア条約」など、世界史の分野かつ現代史から離れた問題も出題されています。これについては年号と条約の名前だけでなく関連事項である「三十年戦争」についても知っておく必要があります。
このように古い時代のものであっても、現代の国際社会の基盤となる重要な史実については年号の暗記が必要でしょう(例えばアメリカ独立宣言[1776年]やヴァイマル憲法の制定[1919年]など)。
また、当然ながら第二次世界大戦〜現在の出来事についても出題がありますので、重要事項はより細かな年号暗記が求められるでしょう(ブレトン・ウッズ会議[1944年]、キングストン合意[1976年]など)。
他にも、国連の常任理事国数とその構成国について答えたり、協定の加盟国として不適切なものを見抜くなど高度な問題も出題されていますので、その点も意識して学習しましょう。
法政大学経済学部「政治経済」の攻略法
続いて、法政大学経済学部の政治経済攻略法を記します。
ここに該当してない場合、合格は厳しいです。
しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。
❶正確なインプット・正確なアウトプット
法政大学経済学部政治経済攻略法1つ目、「正確なインプット・正確なアウトプット」です。
これは「政治経済」以外の科目にも共通して言えることだと思います。読んで字のごとくですが、
インプット…単語帳での用語暗記、教科書や参考書、資料集の内容暗記など
アウトプット…問題集を使った演習など
を意味し、どちらも同様にとても重要です。
とにかく問題演習だ!とよく言いますが、インプットが不足している状態すなわち知識が曖昧な状態では、いくらアウトプットをしても本質的な正答率の向上にはつながりません。特に直前期になればなるほど、焦ってこのような誤解は増していき致命的となります。直前だとしても焦らずに基礎事項の定着を確認することが大事です。逆に、しっかりとインプットができていれば、その時点で焦ることはなくむしろ大きな自信につながります。
ですから普段から、正確なインプットを前提として大量のアウトプットを行い、逐一インプットに立ち返るというように、どちらも欠けることのない状態を維持しておきましょう。
❷原因・概要・結論を説明できるようにすること
法政大学経済学部政治経済攻略法2つ目、「原因・概要・結論を説明できるようにすること」です。
先ほど書いたようにそれぞれの語句は関連づけて覚えることが非常に有効なのですが、それに加えて自分の言葉で文章として説明できなくてはなりません。これは「政治経済」に限ったことではなく他の多くの教科において重要な学習ポイントです。
受験勉強においてはどうしても語句をまず覚えることに徹してしまうので、「結論」だけにフォーカスしがちです。「木を見て森を見ず」状態ではいつまでも全体像が掴めずに語句だけが独り歩きをして、どんどん不安になってしまいます。しかし物事は全て繋がっていますので、それらを自分の言葉でまとめて「原因・概要・結果」として文章で説明できるまで理解を深めるのが、非常に大切になります。
勉強する過程で次々に関連語句が浮かんでくるようになると、きっと受験勉強も楽しくなるはずです。地道に頑張りましょう。
❸政治経済への慣れ
法政大学経済学部政治経済攻略法3つ目、「政治経済への慣れ」です。
2つの意味で「政治経済への慣れ」も大切です。
まずは先に説明したように、インプット学習だけでなく大量のアウトプット、すなわち問題慣れが不可欠です。
次に問題演習を超えた、日常生活への応用です。ぜひ空き時間などを活用して、身近なニュースや国際情勢についてアンテナを張っておきましょう。その年に起こった時事がそのまま出題される可能性は低いですが、そこに至るまでの経緯として過去の内容が紹介されることも大いにありますので、政治経済の知識として生きることも十分に考えられます。国際情勢は常に目まぐるしく変化しており、政治経済という科目の重要性も日に日に強くなっています。ぜひ現代の国際政治・国際経済にも造詣を深めておきたいですね。