法政大学専門塾/予備校HO-PASSの代表菅澤です。
このページでは、法政大学国際文化学部の国語入試問題の傾向や特徴を解説しております。
法政大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。
法政大学国際文化学部に合格したい方は「国語」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。
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法政大学国際文化学部とは
法政大学国際文化学部についての情報は別途コチラに記載しております。
法政大学国際文化学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。
法政大学国際文化学部「国語」の前提情報
試験時間 | 60分 |
大問数 | 3題 |
解答形式 | 選択・記述式 |
頻出単元 | 論述問題 |
前提として、法政大学国際文化学部の国語に漢文の独立問題は出題されません。
現代文2題と古文1題の構成となっています。
論述問題が頻出の分野となっています。
2020年度は現代文2題でそれぞれ50字程度の論述問題が出題されましたし、2019年度では3題ともに論述問題が出題されました。
これらを考えると、法政大学国際文化学部の国語は時間との勝負になると予想されます。
1問にかけられる時間は短く、スピード感を持って問題を解いていくことが要求されます。
法政大学国際文化学部「国語」の傾向
それでは、法政大学国際文化学部「国語」の特徴・傾向を見ておきましょう。
■現代文の特徴
法政大学国際文化学部の現代文の問題は、大きく分けて5つの問題が存在します。
■内容合致問題
■空欄補充問題
■意味問題
■漢字書き取り問題
■論述問題
以上の問題が存在します。
■内容合致問題
例:
「内容合致問題」とは、本文の内容に合致した選択肢を選ぶ問題のことです。
内容合致問題は、基本的に本文の1部よりも、本文全体を通して筆者の主張を掴めたかを問うものが多いです。
本文を読み進めていく中で筆者の主張を正確に把握していきましょう。
また、対比されているものや、本文中の具体例が何の具体例として登場したのかなどにも注意しましょう。
本文をマークしながら読み、順番に問題を解いていくやり方が正攻法ですが、不安ならば初めに内容合致問題の選択肢を頭に入れて、本文で該当箇所が出てきたら、その都度選択肢と比較するやり方も良いかと思います。
自分に合ったやり方で解くようにしましょう。
■空欄補充問題
例:
「空欄補充問題」とは、本文中の空欄に入る単語を答える問題のことです。
空欄に入る選択肢の単語の意味そのものは決して難しくありません。
しかしながら、選択肢の中からどの単語が空欄に入るのかを決めるのはそう簡単ではありません。
空欄の前後の単語で決まる場合もあれば、本文の内容から推測しなくてはならない時もあります。
前者であればまだ簡単な方です。
「空欄前後の主語述語の関係から答えは~しかない」という風に答えが導き出せるからです。
写真の問題は空欄の前に「打ち込まれた」とあるので、選択肢の中で「打ち込まれるもの」を考え、イかウだろうと絞っていける訳です。
後者の場合には骨が折れますが、選択肢の単語の意味をよく考えて選択肢を絞っていきましょう。
■意味問題
例:
「意味問題」とは、傍線部分の意味として正しい記述を選択肢の中から選ぶ問題のことです。
内容合致問題と似ていますが、こちらは本文の一部分に着目した問題となっています。
本文を読まずに傍線部だけ読んでも意味が分からない箇所が問われやすいです。
紛らわしい選択肢があるかと思いますが、本文中の単語の定義や因果関係を理解しながら読み進めていけば必ず解けます!
■漢字書き取り問題
例:
「漢字書き取り問題」とは、指定されたカタカナを漢字で書きとる問題のことです。
この問題は絶対に満点を取りたいです。
ここで失点していては合格は確実なものになりません。
普段から大学受験用の漢字問題集を進めておきましょう。
漢字が書けなかったことが理由で志望校に落ちてしまっては悔やんでも悔み切れません。
出題されることが分かっている以上、対策は万全にして試験に臨みましょう。
論述問題
例:
「論述問題」とは、あるテーマに関して指定された字数で記述する問題のことです。
法政大学国際文化学部の国語では論述問題が最大の関門だと思います。
ただでさえ時間が少ない試験の中で時間のかかる論述問題を複数こなすことは、間違いなく難易度が高いでしょう。
しかし、合格のためにはそのハードルを越える必要があります。
では、どうやってそのハードルを越えるのかと言うと、論述問題に頻繁に取り組んで慣れておくしかないです。
論述問題と言ってもテーマは様々ですので、普段から様々な論述問題に触れておき、どんな問題が来ても対応できるようにしておきましょう。
また、取り組んだ現代文は毎回100~200字程度で要約するようにしましょう。
文章が要約できるということは、その文章を理解出来ているという証です。
法政大学国際文化学部の国語では、「要約しろ」という問題は出題されにくいですが、「本文の内容を踏まえて~」というパターンは高い頻度で出てきます。
つまり、本文の内容、筆者の主張を把握した上でないと書けない問題が多いのです。
素早く論述するためにも、普段から要約の練習をしておきましょう。
■古文の特徴
法政大学国際文化学部の古文の問題は、大きく分けて5つの問題が存在します。
■意味問題
■文法問題
■内容合致問題
■論述問題
■古文常識問題
以上の問題が存在します。
■意味問題
例:
「意味問題」とは、傍線部分の単語の意味を答える問題のことです。
法政大学国際文化学部の意味問題で重要なのは、傍線部の単語の「本文中の」意味を答えることです。
必ずしも単語帳の1番上に出てくる意味とは限らないのです。
単語帳に記載されている意味を覚えることはもちろん必要ですが、それに縛られすぎることなく、本文に合うように柔軟に対応できるようにしましょう。
選択肢の中に自分の知っている意味があるからと言って安直に選ばずに、その意味で通じるのかを考えましょう。
■文法問題
例:
「文法問題」とは、文章中の古典文法に関する問題のことです。
法政大学国際文化学部の古文では、文法問題は単語の品詞や助動詞の意味を答えさせる問題が多い傾向にあります。
特に単語の品詞に関しては非常に基礎的な問題です。
絶対に正解したい問題となります。
普段から古文の読解をする時に1つ1つの品詞を意識して読むようにしましょう。
助動詞の意味は毎回熟考する必要がありますが、品詞に関しては即答したいです。
「なり」や「む」の識別など、文法問題の定番となっているものは特に練習しておきましょう。
■内容合致問題
例:
「内容合致問題」とは、 本文の内容に合致した選択肢を選ぶ問題のことです。
こちらは現代文の内容一致問題と同じく、一部分にフォーカスするというよりも、テーマとなる部分について問う問題が出題されることが予想されます。
随筆であれば筆者の主張を正確に捉えましょう。
何故その主張をするのか、その理由の部分を曖昧(あいまい)にしたまま読み進めてしまうと、いざ内容合致問題を解く時にもう一度本文を読み返さなくてはならなくなります。
そうなってしまうと大幅なタイムロスになってしまいます。
物語の場合には、その物語のテーマが何なのかを把握することに注力しましょう。
物語の結末がテーマに直結していることが多いです。
また、どのような過程を経てその結末にたどり着いたのか、要点を押さえるようにしましょう。
■論述問題
例:
「論述問題」とは、あるテーマに関して指定された字数で記述する問題のことです。
法政大学国際文化学部の古文では、論述問題は必ずしも毎年出題されている訳ではありません。
しかしながら、出題された場合には時間的に苦戦することが予想されます。
論述の内容としては、本文の1部分に注目して、その説明や理由について20字~30字程度で書かされることが多いです。
現代文の論述問題ほど複雑な内容ではありませんが、素早く正確に記述することが求められます。
■古文常識問題
例:
「古文常識問題」とは、古文における常識や知識についての問題のことです。
こちらも毎年出題されるという訳ではありませんが、出題される可能性が十分にあるものです。
文章中に登場した地名について、「現在の何県か」というものや文学史の問題など内容は様々ですが、これらは単に古文を読んでいるだけでは中々身につかない知識だと思います。
先ほど書いたように毎年必ず出題される訳ではないので、古文常識の本を読むことまではする必要はないかもしれませんが、参考書のコラムや後ろの方のページに載っている古文知識くらいは覚えておきましょう。
古文常識を覚える時間をガッツリ設けるのも良し、休憩がてらに少しずつ読んでいくのも良しです。
どちらにせよ、日々少しずつでも覚えていきましょう。
法政大学国際文化学部「国語」の攻略法
続いて、法政大学国際文化学部の国語攻略法を記します。
ここに該当してない場合、合格は厳しいです。
しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。
現代文と古文のやり方は共通することが多いため攻略法は同じ記述をいたします。
❶1文を徹底的に読み理解すること→漢字・現代文単語・助詞・助動詞の理解
法政大学国際文化学部国語攻略法1つ目、「1文を徹底的に読み理解すること」です。
現代文にしても古文にしても、数多くの単語が連なって1文が出来上がっています。
その単語1つ1つを理解するよう心掛けましょう。
加えて、単語と単語を繋げる助詞やニュアンスを変える助動詞にまで細心の注意を払って勉強しましょう。
これらを改めて学習しておくことで現代文の読解がスムーズになると思います。
また、現代文の用語も絶対に覚えるべきです!
「現代文なんて日本語なんだから」と言って現代文の勉強を疎かにしてしまってはいけません。
現代文に頻繁に登場する用語も知っているのと知らないのとでは読みやすさが全く違ってくるでしょう。
例えば、昨年ある大学の現代文の入試に「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」という概念について論じた文章が出題されたことがありました。
この2つがどのように違うのかを受験生は読み解かなくてはいけなかった訳ですが、なんとこの2つの単語は現代文用語集などに記載されているものだったのです。
現代文の単語にまで勉強が行き届いていなかった受験生はその文章を通じて初めてそれらの概念に触れたのですが、現代文の単語まで勉強していた受験生にとってはラッキー問題だったことでしょう。
既に知っている知識についての文章だったのですから理解が早かっただろうことが容易に想像できますね。
古文についても同じことが言えます。
古文単語はもちろんのこと、助詞や助動詞も徹底的に勉強しましょう。
そもそも古文はこれらを学習しないことには読むことが出来ないので適当にしてしまうこと自体あまり無いとは思いますが、念押しに書いておきます。
現代文では助詞や助動詞の問題が出題されることはまず無いと思いますが、古文では助詞や助動詞についての設問があることが予想されます。
初めのうちは文章中の単語1つ1つを意識しながら着実に読んでいきましょう。
❷1文と1文との関係性を把握すること
法政大学国際文化学部国語攻略法2つ目、「1文と1文との関係性を把握すること」です。
単語が連なって1つの文が出来ていると上に書きましたが、それと同じように1文が連なって文章というものは出来ています。
それら1文と1文の関係を把握しようということです。
例えば入試で出題される現代文の文章には、必ず筆者の主張が含まれているはずです。
では、その主張の根拠は何でしょうか。
筆者がその主張をする理由が必ず文章中にあるはずです。
1文ごとの関係性を理解出来ていれば、それは確実に分かるはずです。
何故その1文があるのか、前の文とどのような関係があるのかを把握することに注力するようにしてください。
これを徹底し、文章中に不明瞭な部分の無いようにしましょう。
❸本文全体を要約できること
法政大学国際文化学部国語攻略法3つ目、「本文全体を要約できること」です。
要約が論述問題の練習になることは上にも書きましたが、論述問題の有無に関わらず要約の練習を普段からしておくべきです。
法政大学国際文化学部の国語はスピード勝負なので、素早く文章の要点=筆者の主張を掴むことが要求されます。
要約は様々な文章の大事な箇所を素早く見つけることの練習になります。
何度も繰り返していると、初見の文章でも明らかに大切な部分が分かるようになります。
そして現代文の入試問題とは、文章の大事な箇所について理解出来ているかを問うものです。
どうでもいい部分について問うことはありえません。
要約を出来るようになるということは、その文章について何を問われても答えられるということと同義なのです。
つまり、論述問題だけでなく、全ての問題の対策にもなるということです。
せっかく時間をかけて取り組んだ文章です。
必ず最後にその文章を要約し、吸収出来るものは最大限に吸収して活かし切りましょう!