【必見】法政大学専門塾/予備校が解説する法政大学社会学部国語の入試傾向と対策

菅澤孝平

法政大学専門塾/予備校HO-PASSの代表菅澤です。

このページでは、法政大学社会学部の国語入試問題の傾向や特徴を解説しております。

法政大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。

法政大学社会学部に合格したい方は「国語」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。

▼30秒で回答可能!▼
無料説明会・1ヶ月返金保証制度の

受講が可能です!
▼30秒で回答可能!▼
無料説明会・1ヶ月返金保証制度の参加が可能です!

法政大学社会学部とは

菅澤孝平

法政大学社会学部についての情報は別途コチラに記載しております。

法政大学社会学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。

法政大学社会学部「国語」の前提情報

試験時間60分
大問数3題
解答形式マークシート式
頻出単元現代文のみの出題
菅澤孝平

法政大学社会学部の国語の大きな特徴は、古文・漢文が出題されず、3題とも論説文が出題されるということです。


そのため、論説文が苦手な人はしっかりと対策をしないと、論説文の得意な人に国語で大きな差をつけられてしまいます。


また、長い文章が3題出題されるため、時間配分もしっかりと考えましょう。試験時間が60分のため、1題あたり約20分を目安にしましょう。

法政大学社会学部「国語」の傾向

菅澤孝平

それでは、法政大学社会学部「国語」の特徴・傾向を見ておきましょう。

菅澤孝平

法政大学社会学部の国語は現代文のみの出題です。そして、3題とも論説文から出題されることが多いです。


しかしながら、2020年度の法政大学社会学部の国語の大問2番は、恩田陸の「蜂蜜と遠雷」という小説から出題されました。だから、一応小説の対策もしておきましょう。


すべてマークシート式で記述問題はないため、他大学と比べると難易度は低めですが、その分しっかりと対策をしておかないと他の受験生に圧倒的に差をつけられてしまいます。

法政大学社会学部の問題は、大きく分けて5つの問題が存在します。

■漢字問題
接続詞穴埋め問題

■理由・説明問題

内容合致問題

■本文の趣旨問題

以下の問題が存在します。

■漢字問題

例:

漢字問題は、本文中の傍線部の漢字と同じ語を含む文を選択肢から選ぶ問題のことです。

菅澤孝平

文章の読解というよりは、受験生の持っている漢字の知識が問われる問題です。


漢字の難易度もそれ程高くはないため、絶対に満点を取ってほしい問題です。日常生活において、わからない漢字に出くわしたらその都度確認するなどして、多くの漢字を覚えてきましょう。

■接続詞穴埋め問題

例:

接続詞穴埋め問題は、本文中の空欄に適切な接続詞を埋める問題のことです。

菅澤孝平

漢字問題とは違って、接続詞穴埋め問題は本文中の繋がりを理解しているかということが問われる問題です。


本文中の繋がりを理解すれば接続詞穴埋め問題は正解することができます。また、本文中の繋がりを理解するということは、文章の流れを掴むということであるため、文章の内容を正確に理解することにもつながります。したがって、本文中の繋がりを理解することはとても重要です。


接続詞とは?

→そこで文の繋がりを示す接続詞について説明します。そもそも接続詞とは、前の文に対し、その後ろの文がどのような関係にあるかを表す品詞のことです。


接続詞における文と文の関係には、順接・逆接・並列・添加・対比・説明・補足・換言・例示などがあります。


接続詞の種類を覚え、それぞれがどのような役割を果たしているのかを押さえることができれば、文の繋がりは理解できます。詳しくは、下の法政大学社会学部国語の攻略法❷を参照してください。

■理由・説明問題

例:

理由・説明問題は、本文中の傍線部の根拠や詳細な説明として正しい文章を選択肢から選択する問題のことです。

菅澤孝平

この理由・説明問題は本文の詳細な理解が求められるため、難易度は上がりますが身構えないでください。


なぜならこの問題も、接続詞穴埋め問題と同様に文の繋がりを理解すれば正解できる問題だからです。この問題は、傍線部の理由や説明として正しいものを問いている問題のため、傍線部の文の理由や説明をしている部分を探せば良いです。


傍線部の文の理由を述べている部分を探すには、先ほど挙げた接続詞の種類の中の順接・説明の接続詞に着目します。


順接:前の文が後ろの文の理由となる。 (例:だから)

説明:前の文の理由を説明している。 (例:なぜなら)

これらの接続詞を見つけたら文中にチェックしておきましょう。そうすることで理由問題が出たとき、該当箇所を探しやすくなります。


傍線部の文の説明を述べている部分を探すには、先ほど挙げた接続詞の種類の中の換言・例示の接続詞に着目します。


換言:内容の抽象化後ろの文が前の文の言い換えの文になります。
   (例:つまり ようするに)

例示:内容の具体化=前の文の具体的な例を後ろの文が説明します
   (例:例えば)


換言は内容の抽象化、例示は内容の具体化を行っています。


内容を換言している際、内容をわかりやすくまとめているということになるので、本文において主張や要旨など重要なことが述べられている可能性が高いです。したがって、ここを押さえることができると、本文の理解もしやすくなります。


一方で、内容の例示をしている際は、筆者は内容を読者にわかりやすく伝えようとしています。あくまでも内容の「例」であるため、本文を理解する際には必要ないことが多いですが、具体例を問う説明問題が出題される可能性があるので、例示の接続詞が出てきたときもチェックしておきましょう。

■内容合致問題

例:

内容合致問題は、本文の内容に関して適切な説明をしている文を選択肢から選ぶ問題のことです。

菅澤孝平

内容合致問題は、本文をいかに理解しているかということが問われる問題です。そのため、本文の内容を正確に理解する必要があります。内容合致問題は出題数も多いため、決して捨てないでください。


内容合致問題において、注目してほしい点は選択肢の文章です。これらの選択肢の文章の中の語句は、本文の中の語句と同じ語句は使われていないことが多いです。


なぜなら、同じ語句を使ってしまえば、明らかに答えがわかりやすくなってしまうからです。同じ語句ではなく、本文の中の語句の類義語や似た意味の言葉が使われています。


したがって、語句の類義語を理解していると本文の中の文章と適応する選択肢の文章を探し出すことができます。日頃から語句の類義語は何か考えておくことをおすすめします。

■本文の趣旨問題

例:

本文の趣旨問題は、本文中の傍線部のキーワードに関して、本文の趣旨と合った説明を選択肢から選ぶ問題のことです。

菅澤孝平

本文の趣旨問題は、傍線部の語句について本文中での適切な定義を選ぶ問題であるため、難易度は高いです。この問題を解くためには、内容合致問題と同様に、本文の内容の理解が求められます。


本文の趣旨問題が出題されたら、本文中に出てくる指定された傍線部のキーワードと同じ語句や類義語は、すべてチェックしておきましょう。そうすることで、そのキーワードについての本文内での情報をすべて得ることができます。


そして、そこからそのキーワードの本文中における定義をつかむことができます。この際には、本文の内容を理解している必要があります


本文の内容理解については以下の法政大学社会学部国語の攻略法で記載するのでぜひ参照してください。

菅澤孝平

このように、法政大学社会学部国語の傾向を紹介してきました。


漢字問題以外で共通して言えることは、接続詞穴埋め問題と理由・説明問題は文の繋がりを理解する必要があるということです。そして、内容合致問題と本文の趣旨問題は、本文の内容を適切に理解する必要があるということです。


また、文の繋がりを理解することは、本文の内容を適切に理解することにつながります。この点について、以下の法政大学社会学部国語の攻略法で詳しく説明していきたいと思います。

法政大学社会学部「国語」の攻略法

菅澤孝平

続いて、法政大学社会学部の国語の攻略法を記します。


法政大学社会学部国語の攻略法で重要なことは、本文の内容を適切に理解するということです。これができると、法政大学社会学部の国語の問題はすべて解けると言っても過言ではありません。


本文の内容を適切に理解するためには、どうすればよいのかということを解説していきます。

❶1文を徹底的に読み理解すること→漢字・現代文単語・助詞・助動詞の理解

菅澤孝平

法政大学社会学部国語の攻略法1つ目、「1文を徹底的に読み理解すること」です。

菅澤孝平

本文の内容を理解するといっても、いきなり理解することはできません。
本文を分解してみましょう。

本文はいくつもの文から構成されていますよね。1つ1つの文が連なることで文章全体は完成しています。そして、その1つ1つの文もいくつもの語句や動詞などから構成されています。


本文を理解するには、まず1文の構成要素を理解するというところから始めなければいけません。なぜなら、1文を理解していないで全体を理解することはできないからです。例えば、英語の文章であれば、1つ1つの単語の意味がわからなければ、文章全体を和訳することはできないですよね。現代文の文章も英語の文章と同じです。


1文の構成要素とは?
→1文=漢字+現代文単語+助詞+助動詞


これら4つの構成要素を理解しましょう。漢字は、覚えるだけで漢字問題に対応できます。ここで重要なのが、現代文単語です


皆さんは古文単語や英単語は必死に覚えようと勉強しますが、現代文単語を覚える勉強はあまりしていないのではないでしょうか?そういう人は、現代文単語は、日常生活で使っているため、もうわかっているよというイメージがついているかと思います。


しかしながら、そのイメージは危険です。現代文の文章には、日常生活で使わないような難しい単語が出ることがよくあります。その時に意味がわからないと、本文の内容を理解するどころか、1文を理解することもできません


したがって、現代文単語も決しておろそかにしないようにしてください。英単語・古文単語のように必死に勉強する必要はありませんが、日ごろの勉強でわからない単語が出てきたら意味を確認し、覚えることはしてください。


また、現代文単語では類義語もおさえておくと、内容合致問題や本文の趣旨問題を解く際に役立ちます。


このようにして、最初は1文を徹底的に理解することを心がけましょう。試験本番ではないため、いくら時間がかかってしまっても構いません。1文の理解の積み重ねが大切です。

❷1文と1文との関係性を把握すること

菅澤孝平

法政大学社会学部国語の攻略法2つ目、「1文と1文との関係性を把握すること」です。

菅澤孝平

先ほど、本文はいくつもの文から構成されているということを説明しました。その構成のあり方ですが、本文は文が独立して構成されているのではなく、文と文が必ず何かしらの関係をもって構成されています。1文を理解できたら、次はこの文と文の関係性を理解しましょう。なぜなら、関係性を理解することで全体の文章の流れをつかむことができるからです。


関係性を理解するためには、文と文の関係を示してくれている接続詞に注目します。


接続詞については、接続詞穴埋め問題と理由・説明問題のところでも解説しましたが、ここではもう少し詳しくみていきます。


接続詞における文と文の関係には、順接・逆接・並列・添加・対比・説明・補足・換言・例示などがありました。それぞれの役割についてみていきます。


順接:前の文が後の文の原因・理由となる。(例:だから それで)

逆接:前の文から予想される結果と逆の結果が後の文で示される。(例:しかし    

   けれども)

並列:前の文と同じようなことを後の文で述べる。(例:また および)

添加:前の文の内容に後の文の内容を付け加える。(例:それに しかも)

対比:前の文の内容と後の文の内容を比べる。(例:一方 反対に)

説明:前の文の内容の理由を後の文が説明する。(例:なぜなら というのも)

補足:前の文の内容について後の文で補足する。(例:ちなみに もっとも)

換言:前の文の内容を後の文で言い換える。(例:つまり 要するに)

例示:前の文の内容についての具体例を後の文で示す。(例:例えば いわば)


先ほど理由・説明問題のところでも述べたように、順接説明の接続詞は理由問題に、換言例示の接続詞は説明問題に対応できるので、これら4種類の接続詞は役割をしっかりと確認しておきましょう。


その他の接続詞の中で重要なものは、逆接の接続詞です。なぜなら、逆接の接続詞の後の文には、筆者の主張や意見が述べられている可能性が高いからです。


逆接の接続詞を使うことは自分の意見を強調する効果があります。だから逆接の接続詞が本文に出てきたら筆写の主張や立場が書かれていないか確認しておきましょう。

❸本文全体が要約できること

菅澤孝平

法政大学社会学部国語の攻略法3つ目、「本文全体が要約できること」です。

菅澤孝平

1文を理解し、文と文の関係性も理解できたら、本文が大体どのような流れで構成されているのかということを掴めるはずです。それができたら、最後に本文全体を要約しましょう。


本文全体を要約する理由としては、2つの理由があります。


1つ目は、自分の言葉で要約することによって本文で何が述べられているのかということを理解できるからです。現代文の文章は他人が書いた長い文章です。皆さんは、他人の長い話を聞いた時、それをそのまま理解しようとするでしょうか。きっと、自分なりに「この人は大体こういうことが言いたかったんだ」と自分なりに聞いたことをまとめるはずです。


現代文においてもそれは同じです。他人の書いた文章をそのまま理解することなど不可能です。そうではなくて、自分の言葉でまとめ直すということが必要です。


2つ目は、頭の中で考えていたことをアウトプットし、要約を書き、目でその要約を見ることで、再度頭の中にインプットすることができるからです。字に起こすということはとても重要です。


皆さんは、例えば現代文で要約の問題が出題されたとき、最初からすらすらと書くのではなく、書いた内容を何度も書き直していませんか。実はそれで良いのです。何度も書き直しているということは、頭の中で考えていたことを書くことで整理し、よりまとまった文章にしているということだからです。そして、その要約した文章を目で見ることで再度頭に内容をインプットすることができます。このように、1回アウトプットし、内容をよりきれいにまとめ直し、再度インプットするということが重要です。


要約で主に書いてほしい内容は3つあります。

❶本文のテーマ
 本文では何について話されているのかということを書いてください。
 (例:2021年東京オリンピックについて)

❷テーマに対する筆者の主張や立場

本文のテーマについて、筆者が賛成なのか反対なのか、どんなことを主張して

 いるのかを書いてください。

 (例:2021年東京オリンピックは開催するべきでなかった)

❸主張や立場の理由

 筆者が述べている主張の根拠を書いてください。複数あって構いません。

 (例:コロナウイルスの感染拡大の恐れがあるため。
   開催意義がわからないため。)


以上の3つは絶対に書いてください。中でも❸の主張や立場の理由は、複数ある場合が多く、複数あるのに1つの理由しか書かれていないことがあるため気をつけてください。


このようにして、本文を自分の言葉で要約することで、本文の内容を掴みましょう。本文の内容が理解できれば、法政大学社会学部の国語では高得点を狙うことができます。そして、法政大学社会学部の合格の可能性も高まります。がんばりましょう!




この記事を書いた人

Goda Shinnosuke