
青山学院大学を調べると「倍率が高い」「あの学部はやめとけ」という話ばかり出てきます。結局、どの学部が難しくて、どこなら現実的に狙えるのでしょうか。同じ青学でも入試方式で違うという話も見たのですが、本当ですか。














公式の実数で答えます。2026年度の一般選抜と共通テスト利用を合わせると、青山学院大学全体は延べ志願54,444人・受験50,180人・合格10,958人で倍率4.6倍。学部で最も高いのは経済学部の7.3倍、最も低いのは理工学部の3.5倍です。そして同じ学部でも、全学部日程・個別学部日程・共通テスト利用で倍率は最大で約2.9倍違います。この記事では、全体の数字、学部別の序列、合格率で見た「入りやすさ」、方式ごとの差、そして出願プランの順に整理します。
「ここは受験するな」という言い方は、根拠になる実数とセットでなければ意味がありません。たとえば同じ経営学部でも、全学部日程は8.0倍、個別学部日程は3.0倍です。学部名だけで避ける・選ぶという判断は、この時点で成立しなくなります。本稿は青山学院大学が公表した2026年度入学者選抜結果だけを使い、11学部と3方式を倍率と合格率で並べます。公式に存在しない偏差値や、学部単位では定義できない合格最低点は扱いません。数字で裏の取れないおすすめ・非おすすめの断定も書きません。
目次
- 青山学院大学の倍率は全体4.6倍|2026年度の公式実数
- 学部別の倍率ランキング|最高は経済7.3倍、最低は理工3.5倍
- 「入りやすい学部」は合格率で見る|理工28.5%と経済13.8%
- 同じ学部でも入試方式で倍率は最大約2.9倍違う
- 全学部日程は6.2倍|募集約629人に受験13,042人
- 個別学部日程は4.1倍|合格5,782人が出る最大の入口
- 共通テスト利用は学部差が最大|社会情報11.2倍・経済3.9倍
- 「受験するな」と数字で言えるのはどの組み合わせか
- 延べ54,444人と実志願29,030人|併願前提の出願設計
- 青山学院大学は「普通の対策」では受からない
- 鬼管理専門塾の特徴
- まとめ|青学は学部より先に「方式」で難易度が決まる
- よくある質問
青山学院大学の倍率は全体4.6倍|2026年度の公式実数
まず全体像です。青山学院大学が公表した2026年度入学者選抜結果によると、一般選抜(全学部日程)・一般選抜(個別学部日程)・大学入学共通テスト利用入学者選抜の3つを合わせた総合計は、延べ志願54,444人、受験50,180人、合格10,958人、倍率4.6倍でした。ここでいう倍率は、公式表に明記されているとおり「受験者を合格者で割った値」です。出願したものの当日受験しなかった人を含む志願倍率ではありません。
| 入試方式 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 一般選抜(全学部日程) | 13,653人 | 13,042人 | 2,119人 | 6.2倍 |
| 一般選抜(個別学部日程) | 27,455人 | 23,992人 | 5,782人 | 4.1倍 |
| 大学入学共通テスト利用 | 13,336人 | 13,146人 | 3,057人 | 4.3倍 |
| 総合計 | 54,444人 | 50,180人 | 10,958人 | 4.6倍 |
📚 用語解説
倍率(実質倍率):青山学院大学の公式表では「倍率=受験者/合格者」と定義されている。出願したが当日受験しなかった人を分子に含めないため、志願者を合格者で割った数値よりも実際の競争に近い。この記事の倍率はすべてこの定義に統一している。














全体で4.6倍と聞くと、5人に1人しか受からない計算ですよね。それでも方式によって6.2倍と4.1倍の差があるのは意外でした。














そこが最初の分かれ目です。全学部日程は受験13,042人に対して合格2,119人。一方の個別学部日程は受験23,992人に対して合格5,782人で、合格者数そのものが2.7倍以上あります。「青学は倍率が高い」と一括りにすると、この構造が見えなくなります。まず全体、次に学部、最後に方式という順で数字を分けて見てください。
この章で押さえるべきことは3つです。1つ目は、青山学院大学全体の倍率は4.6倍であること。2つ目は、倍率の定義が受験者ベースであること。3つ目は、方式によって合格者の出方が大きく違い、個別学部日程が合格者数の過半(10,958人中5,782人)を占めていることです。この3点を先に確定させておくと、この後の学部別・方式別の数字を同じ物差しで読めるようになります。
学部別の倍率ランキング|最高は経済7.3倍、最低は理工3.5倍
次に学部別です。11学部を倍率の高い順に並べると、最も高いのが経済学部の7.3倍、最も低いのが理工学部の3.5倍でした。上位と下位で2倍以上の開きがあり、「青学だから一律に難しい」とは言えません。ただしこの倍率は、全学部日程・個別学部日程・共通テスト利用を学部単位で合算した値です。同じ学部の中でも方式による差があることは、この後の章で扱います。
| 学部 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 倍率 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経済学部 | 9,401人 | 8,051人 | 1,108人 | 7.3倍 | 13.8% |
| 総合文化政策学部 | 3,351人 | 3,131人 | 555人 | 5.6倍 | 17.7% |
| 社会情報学部 | 2,174人 | 2,042人 | 369人 | 5.5倍 | 18.1% |
| 法学部 | 5,797人 | 5,410人 | 1,105人 | 4.9倍 | 20.4% |
| 教育人間科学部 | 3,761人 | 3,549人 | 734人 | 4.8倍 | 20.7% |
| 経営学部 | 6,508人 | 5,896人 | 1,327人 | 4.4倍 | 22.5% |
| 文学部 | 7,543人 | 7,076人 | 1,666人 | 4.2倍 | 23.5% |
| 地球社会共生学部 | 1,111人 | 1,016人 | 247人 | 4.1倍 | 24.3% |
| 国際政治経済学部 | 3,468人 | 3,258人 | 821人 | 4.0倍 | 25.2% |
| コミュニティ人間科学部 | 1,703人 | 1,632人 | 426人 | 3.8倍 | 26.1% |
| 理工学部 | 9,627人 | 9,119人 | 2,600人 | 3.5倍 | 28.5% |














経済学部が7.3倍で突出しているんですね。文系だから難しい、理系だから穴場、という理解でいいのでしょうか。














それは正確ではありません。同じ文系でも国際政治経済学部は4.0倍、コミュニティ人間科学部は3.8倍で、理工学部の3.5倍と大きくは変わりません。一方で理工学部は受験9,119人という青学最大級の母集団を抱えています。「文系だから」「理系だから」というくくりではなく、学部ごとの実数で見ることが必要です。
倍率の帯で見ると、7倍台が経済学部の1学部、5倍台が総合文化政策学部(5.6倍)と社会情報学部(5.5倍)の2学部、4倍台が法学部(4.9倍)・教育人間科学部(4.8倍)・経営学部(4.4倍)・文学部(4.2倍)・地球社会共生学部(4.1倍)・国際政治経済学部(4.0倍)の6学部、3倍台がコミュニティ人間科学部(3.8倍)と理工学部(3.5倍)の2学部です。11学部のうち8学部が3〜5倍の帯に収まっており、極端に難しい学部と極端に易しい学部に二分されているわけではありません。
「入りやすい学部」は合格率で見る|理工28.5%と経済13.8%
「入りやすい学部はどこか」という問いには、倍率よりも合格率のほうが直感的に答えられます。合格率は合格者を受験者で割った値で、受験した100人のうち何人が合格したかを表します。公式表には掲載されていない派生値ですが、公式の受験者数と合格者数から計算できます。2026年度でいちばん高いのは理工学部の28.5%、いちばん低いのは経済学部の13.8%でした。大学全体では21.8%です。
| 合格率が高い順 | 学部 | 受験者 | 合格者 | 合格率 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 理工学部 | 9,119人 | 2,600人 | 28.5% | 3.5倍 |
| 2位 | コミュニティ人間科学部 | 1,632人 | 426人 | 26.1% | 3.8倍 |
| 3位 | 国際政治経済学部 | 3,258人 | 821人 | 25.2% | 4.0倍 |
| 4位 | 地球社会共生学部 | 1,016人 | 247人 | 24.3% | 4.1倍 |
| 5位 | 文学部 | 7,076人 | 1,666人 | 23.5% | 4.2倍 |
| — | 大学全体 | 50,180人 | 10,958人 | 21.8% | 4.6倍 |
| 11位 | 経済学部 | 8,051人 | 1,108人 | 13.8% | 7.3倍 |
📚 用語解説
合格率:この記事では「合格者÷受験者」で算出している。倍率が受験者を合格者で割った値なので、合格率は倍率の裏返しにあたる。公式表に掲載された数値ではなく、公式の受験者数と合格者数から計算した派生値である点に注意して使う。
- 経済学部: 大規模で最高倍率
- 理工学部: 最大規模で最低倍率














理工学部は受験者が9,119人と青学で最も多いのに、合格率は28.5%で最高なんですね。人数が多い=激戦、というイメージでした。














受験者が多いことと合格しにくいことは別です。理工学部は合格者も2,600人と最多で、青学全体の合格10,958人の約4分の1を占めます。逆に社会情報学部は受験2,042人と小規模ですが、合格369人で合格率18.1%。母集団の大きさではなく、受験者と合格者の比で見る癖をつけてください。
ここで注意したいのは、合格率が高い学部を「簡単な学部」と言い換えないことです。合格率はその年に集まった受験者の中での通過率であり、受験者の学力水準までは示しません。青山学院大学は全体で50,180人が受験し、そのうち合格したのは10,958人です。合格率の差は出願先を選ぶときの材料にはなりますが、必要な学力が学部によって激変することを意味するわけではありません。
同じ学部でも入試方式で倍率は最大約2.9倍違う
ここがこの記事の核心です。青山学院大学の学部倍率は、全学部日程・個別学部日程・共通テスト利用という3方式を合算した数字にすぎません。同じ学部を方式別に分解すると、倍率はまったく違う顔を見せます。たとえばコミュニティ人間科学部は、全学部日程が5.7倍なのに対し個別学部日程は2.0倍。その差は約2.9倍です。経営学部も全学部日程8.0倍に対して個別学部日程3.0倍で、差は約2.7倍あります。学部名だけで「ここは受験するな」と言えない理由がここにあります。
| 学部 | 全学部日程 | 個別学部日程 | 共通テスト利用 | 学部合計 |
|---|---|---|---|---|
| 経済学部 | 6.9倍 | 8.1倍 | 3.9倍 | 7.3倍 |
| 総合文化政策学部 | 6.0倍 | 7.1倍 | 4.2倍 | 5.6倍 |
| 社会情報学部 | 6.4倍 | 4.9倍 | 11.2倍 | 5.5倍 |
| 法学部 | 6.4倍 | 3.0倍 | 4.8倍 | 4.9倍 |
| 教育人間科学部 | 5.6倍 | 4.7倍 | 4.0倍 | 4.8倍 |
| 経営学部 | 8.0倍 | 3.0倍 | 5.8倍 | 4.4倍 |
| 文学部 | 7.7倍 | 3.5倍 | 4.6倍 | 4.2倍 |
| 地球社会共生学部 | 3.4倍 | 4.7倍 | 4.4倍 | 4.1倍 |
| 国際政治経済学部 | 5.7倍 | 3.7倍 | 3.8倍 | 4.0倍 |
| コミュニティ人間科学部 | 5.7倍 | 2.0倍 | 3.6倍 | 3.8倍 |
| 理工学部 | 4.9倍 | 3.3倍 | 3.5倍 | 3.5倍 |
| 大学全体 | 6.2倍 | 4.1倍 | 4.3倍 | 4.6倍 |














コミュニティ人間科学部は、全学部日程だと5.7倍で個別学部日程だと2.0倍。同じ学部なのに、どちらを選ぶかで合否の見込みが変わってしまうということですか。














数字の上ではそうなります。ただし勘違いしてほしくないのは、倍率が低い方式が楽だという意味ではないことです。方式ごとに科目も配点も違います。重要なのは、学部を決めた後に「どの方式で出願するか」をもう一段考える必要があるという点です。学部だけ決めて方式を成り行きで選ぶと、いちばん通りにくい入口に自分から並ぶことがあります。
11学部のうち8学部は全学部日程のほうが個別学部日程より倍率が高いが、経済学部(6.9倍対8.1倍)・総合文化政策学部(6.0倍対7.1倍)・地球社会共生学部(3.4倍対4.7倍)の3学部は逆で、個別学部日程のほうが高い。「全学部日程は狭き門」という一般論を、志望学部の実数で必ず確認すること。
もう一つ極端な例を挙げます。社会情報学部の共通テスト利用は11.2倍で、11学部・3方式の全22通りの中で最も高い数値です。一方でコミュニティ人間科学部の個別学部日程は2.0倍で最も低い数値でした。同じ大学の中で、方式まで含めた入口の難易度には5倍以上の開きがあることになります。「青学の倍率」という一つの数字で語れる範囲は、実はかなり狭いのです。
全学部日程は6.2倍|募集約629人に受験13,042人
方式別に見ていきます。全学部日程は、青山学院大学が全学で同一日程・同一問題で実施する入試です。2026年度は募集人員が全学で約629人に対して、志願13,653人、受験13,042人、合格2,119人、倍率6.2倍でした。3方式の中で最も倍率が高く、合格者数は全体10,958人のうち2,119人にとどまります。
| 項目 | 全学部日程(2026年度) | 読み方 |
|---|---|---|
| 募集人員 | 全学で約629人 | 3方式の中で最も少ない |
| 志願者 | 13,653人 | 出願した延べ人数 |
| 受験者 | 13,042人 | 実際に受験した人数 |
| 合格者 | 2,119人 | 全体10,958人の約19% |
| 倍率 | 6.2倍 | 個別学部日程4.1倍より高い |
📚 用語解説
全学部日程:青山学院大学が全学部共通の日程・問題で実施する一般選抜。1回の受験で複数学部へ出願しやすい一方、学部ごとの募集人員は個別学部日程より少なく設定されている。2026年度は全学で約629人の募集に対し受験13,042人・合格2,119人だった。














全学部日程は1回受けるだけで複数学部に出せると聞きました。受けやすいのに倍率が高いのは、そのせいですか。














受けやすさと募集の少なさが両方効いています。募集人員が約629人と3方式でいちばん少なく、そこに13,042人が受験する構造です。学部別で見ると経営学部8.0倍、文学部7.7倍、経済学部6.9倍、法学部と社会情報学部が6.4倍。併願のしやすさに引かれて全学部日程だけに賭けると、最も枠の狭い入口を選ぶことになりかねません。
全学部日程を「本命の主軸」にするのか「併願の追加枠」にするのかを先に決める。主軸にするなら、志望学部の全学部日程の倍率(経営8.0倍・文7.7倍など)を前提にした準備量が必要になる。
個別学部日程は4.1倍|合格5,782人が出る最大の入口
個別学部日程は、学部・学科ごとに独自の日程と問題で実施される一般選抜です。2026年度は募集人員が全学で約2,049人、志願27,455人、受験23,992人、合格5,782人、倍率4.1倍でした。合格者数は3方式で最多であり、青山学院大学の一般入試における実質的な主戦場はここだと言えます。倍率も3方式の中で最も低い4.1倍です。
| 項目 | 個別学部日程(2026年度) | 3方式内での位置 |
|---|---|---|
| 募集人員 | 全学で約2,049人 | 最も多い |
| 志願者 | 27,455人 | 最も多い |
| 受験者 | 23,992人 | 最も多い |
| 合格者 | 5,782人 | 全体10,958人の約53% |
| 倍率 | 4.1倍 | 最も低い |
📚 用語解説
個別学部日程:学部・学科ごとに日程と問題を設定して実施する一般選抜。学科によってA方式・B方式など複数の型が用意されている場合がある。2026年度は全学で約2,049人の募集に対し受験23,992人・合格5,782人で、合格者数は3方式で最も多い。














合格者の半分以上が個別学部日程から出ているんですね。それなら最初から個別学部日程を軸に考えたほうがいいのでしょうか。














多くの受験生にとってはそうなります。ただし学部差は必ず確認してください。コミュニティ人間科学部の個別学部日程は2.0倍、法学部と経営学部は3.0倍と低い一方、経済学部は8.1倍、総合文化政策学部は7.1倍で、全学部日程より高くなっています。「個別学部日程は倍率が低い」という一般論は、志望学部によっては当てはまりません。
個別学部日程を軸に置く場合の実務は単純です。志望学部の個別学部日程の倍率を確認し、同じ学部の全学部日程・共通テスト利用と並べ、どこがいちばん枠が広いかを見る。そのうえで、その方式で課される科目と自分の得点力が合っているかを過去問で確かめる。この2段階を、志望する学部すべてに対して行うだけで、出願の精度は大きく変わります。
共通テスト利用は学部差が最大|社会情報11.2倍・経済3.9倍
大学入学共通テスト利用入学者選抜は、全学で募集約288人に対し志願13,336人、受験13,146人、合格3,057人、倍率4.3倍でした。全体で見ると個別学部日程(4.1倍)と大きく変わりませんが、学部ごとのばらつきは3方式でいちばん大きいのがこの方式です。最も高い社会情報学部が11.2倍、最も低い理工学部が3.5倍で、同じ共通テスト利用でも3倍以上の開きがあります。
| 共通テスト利用の倍率 | 学部 | 学部合計の倍率 | 学部内での位置 |
|---|---|---|---|
| 11.2倍 | 社会情報学部 | 5.5倍 | 学部内で最も高い方式 |
| 5.8倍 | 経営学部 | 4.4倍 | 全学部日程8.0倍に次ぐ |
| 4.8倍 | 法学部 | 4.9倍 | 全学部日程6.4倍より低い |
| 4.6倍 | 文学部 | 4.2倍 | 全学部日程7.7倍より低い |
| 4.0倍 | 教育人間科学部 | 4.8倍 | 学部内で最も低い方式 |
| 3.9倍 | 経済学部 | 7.3倍 | 学部内で最も低い方式 |
| 3.5倍 | 理工学部 | 3.5倍 | 3方式で最も低い水準 |
📚 用語解説
大学入学共通テスト利用入学者選抜:大学入学共通テストの成績で合否を判定する選抜。青山学院大学では学部・学科により3科目型・4科目型・5科目型などが設定されている。2026年度は全学で募集約288人に対し受験13,146人・合格3,057人で、募集人員が3方式の中で最も少ない。














社会情報学部の共通テスト利用が11.2倍というのは、全学部・全方式の中でいちばん高い数字ということですか。














そのとおりです。社会情報学部の共通テスト利用は募集約15人に対して受験291人・合格26人。募集枠の少なさがそのまま倍率に出ています。一方で同じ社会情報学部でも個別学部日程は4.9倍です。「共通テスト利用は併願しやすいから押さえに使う」という発想は、学部によっては成立しないと考えてください。
共通テスト利用は全学で募集約288人と3方式で最も少ない。募集が数人〜十数人規模の学部では、受験者が少し増えるだけで倍率が跳ね上がる。倍率だけでなく、募集人員と合格者数を併せて確認すること。
「受験するな」と数字で言えるのはどの組み合わせか
元のタイトルにある「ここは受験するな」という言い方について、公式データから言えることと言えないことを整理します。まず言えないのは「この学部はやめておけ」という学部単位の断定です。学部倍率は方式を合算した値であり、同じ学部の中に2.0倍の入口と5.7倍の入口が同居しているからです。学問への関心を倍率で否定する根拠にもなりません。
一方で数字から言えることはあります。それは「募集人員が極端に少ない方式に一本で賭けるのは、合格可能性を自分から下げる選択になりやすい」という点です。2026年度の実数では、学科×方式の単位で受験者に対する合格者が極端に少ない組み合わせが実在します。以下はいずれも公式表に掲載された数値です。
| 学部・学科 | 方式 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 経営学部 マーケティング学科 | 全学部日程 | 660人 | 52人 | 12.7倍 |
| 文学部 比較芸術学科 | 全学部日程 | 235人 | 19人 | 12.4倍 |
| 理工学部 情報テクノロジー学科 | 全学部日程 | 173人 | 15人 | 11.5倍 |
| 文学部 英米文学科 | 全学部日程 | 212人 | 20人 | 10.6倍 |
| 社会情報学部 | 共通テスト利用(3科目型) | 246人 | 21人 | 11.7倍 |
| コミュニティ人間科学部 | 個別学部日程 | 259人 | 130人 | 2.0倍 |














同じ全学部日程でも、マーケティング学科は12.7倍で、コミュニティ人間科学部の個別学部日程は2.0倍。学科と方式の組み合わせまで見ないと判断できないということですね。














そこまで見て初めて「避ける・選ぶ」の議論ができます。ただし12.7倍の入口を選ぶこと自体が誤りだとは言いません。そこが第一志望なら、12.7倍という前提で準備量を決めればいい。問題なのは、倍率を知らないまま結果的にその入口だけに賭けてしまうことです。数字を見て選ぶのと、見ずに選ぶのはまったく別です。
したがってこの記事の立場は明確です。「この学部は受験するな」ではなく、「志望学部について、3方式の倍率と合格者数を確認してから出願方式を決めろ」。公式データから言えるのはここまでで、それ以上の断定は根拠を持ちません。倍率の高い組み合わせを選ぶかどうかは、志望度と準備量から自分で決めることです。
延べ54,444人と実志願29,030人|併願前提の出願設計
最後に出願プランの話です。公式表には、延べ志願者54,444人とは別に「実志願者数29,030人」という数値が併記されています。実志願者数とは、複数の選抜・学部・学科・方式を併願した同一の志願者を1人として数えた人数です。延べ54,444人に対して実質は29,030人ですから、1人あたり平均で約1.9通りの出願をしている計算になります。青山学院大学の入試は、そもそも併願を前提に設計されているということです。
| 指標 | 2026年度 | 意味 |
|---|---|---|
| 延べ志願者数 | 54,444人 | 方式・学部ごとの志願者数の総和 |
| 実志願者数 | 29,030人 | 併願を1人として数えた実人数 |
| 受験者数 | 50,180人 | 実際に受験した延べ人数 |
| 合格者数 | 10,958人 | 延べの合格者数 |
| 入学者数 | 4,611人 | 全選抜区分を含む最終的な入学者 |
📚 用語解説
実志願者数:複数の入学者選抜・学部・学科・方式を併願した同一志願者を1人として数えた合計人数。青山学院大学の2026年度は延べ志願54,444人に対し実志願29,030人だった。延べの数字だけを見ると、実際に受験している人数を過大に見積もることになる。














延べ54,444人という数字だけ見て、5万人以上のライバルがいると思っていました。実際は29,030人なんですね。














人数の見え方は変わりますが、競争の厳しさが変わるわけではありません。合格10,958人も延べの数字で、同じ人が複数方式で合格しているケースを含みます。最終的な入学者は4,611人です。大事なのは、併願前提の入試だからこそ「どの入口をいくつ組み合わせるか」で結果が変わる、という点です。
青山学院大学は「普通の対策」では受からない
結論から言います。青山学院大学を狙うなら、授業を受けて分かった気になるだけの「普通の対策」では厳しいです。2026年度は受験50,180人に対して合格10,958人、全体倍率4.6倍。経済学部は7.3倍、経営学部の全学部日程は8.0倍、社会情報学部の共通テスト利用に至っては11.2倍でした。必要なのは倍率を眺めることではなく、志望学部と方式を数字で決めたうえで、その入口に必要な得点を毎日の学習へ落とし込み、実行を続ける仕組みです。
① 授業で情報を得ても行動が変わらない ② 全員同じ指導は偏差値50に収束する ③ 週1回では授業がない日の勉強が本人任せになり変化が遅い(出典:鬼管理専門塾「鬼管理」とは)
独学・参考書のみでは、方式ごとの優先順位が崩れやすい
独学でも公式の入学者選抜結果は入手できます。しかし、志望学部の3方式のうちどこを主軸に据えるか、そのために今日どの科目を何問進めるかまで決め、遅れを自分だけで修正し続けるのは簡単ではありません。情報があっても行動へ変わらない限界と、授業のない日の勉強が本人任せになる限界が同時に表れます。
映像授業・アプリだけでは、失点の原因が残りやすい
映像授業は理解の助けになりますが、視聴後に個別学部日程の過去問で何を落としたのか、共通テスト利用に必要な科目のどこが不安定なのかを毎回確認する仕組みではありません。万人向けの講義を受けるだけでは、青山学院大学の方式ごとの得点要求と自分の失点原因を結ぶ計画が弱いままになります。
集団授業の大手予備校では、平均的な計画になりやすい
集団授業は同じ時間に同じ内容を扱うため、経営学部の全学部日程8.0倍を狙う受験生と、コミュニティ人間科学部の個別学部日程2.0倍を軸にする受験生へ同じ密度で対応することは困難です。自分の答案にだけ残る弱点を埋めるには、平均的な進度とは別の個別計画が必要になります。
一般的な個別指導塾でも、授業外の実行まで追い切れない
個別指導でも授業が週単位なら、複数方式を併願する前提の学習量を毎日どう回したかまで追い切れないことがあります。授業中に理解しても、次の授業までの実行量と定着が確認されなければ、失点は同じ場所に残り続けます。














教材や授業の種類より、学部と方式を決めたあとに実行が続く仕組みのほうが重要ということですね。














そのとおりです。倍率も募集人員も公式資料で分かります。差がつくのは、その情報を今日の問題数、復習、過去問の見直しへ変え、翌日も続けられるかどうかです。鬼管理専門塾は、そこを一日単位で設計し、毎週の確認へつなげます。
だからこそ、青山学院大学を本気で狙うなら、学部と方式の選択を毎日の行動へ変える管理まで含めて対策する必要があります。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、青山学院大学の公式入試データと現在の答案を起点に、やるべきことを日々の行動へ落とし込みます。ここでは、学習指示、個別計画、確認、講師体制、コース、相談窓口という固定の六つの特徴を、青学の学部・方式選びへどう接続するかを整理します。














管理されるといっても、青山学院大学向けには具体的に何が変わるのでしょうか。














志望学部を決めたあと、全学部日程・個別学部日程・共通テスト利用のどれを主軸にするかを倍率と募集人員から決め、その方式の科目に合わせて今日やることを数値化します。そして確認テストと過去問で定着を確かめます。大学名だけの一般論ではなく、選ぶ方式と失点に合わせて行動が変わります。
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
青山学院大学の志望学部と入試方式を決めたうえで、その入口に必要な学習量を一日ごとの実行量へ落とします。何をするか迷う時間を減らし、過去問と復習に使う時間を確保します。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
同じ青学志望でも、経済学部7.3倍を狙う人とコミュニティ人間科学部3.8倍を狙う人では優先順位が違います。公式データと現在の答案を結び、生徒ごとに計画を組み替えます。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
複数方式を併願する前提の学習は量が増えます。日々の進捗と毎週の確認テストで、計画の遅れや同じ失点の繰り返しを早い段階で見つけて修正します。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
青山学院大学の個別学部日程は学科ごとに問題が異なります。過去問から改善点を読み取るには指導者側の理解が要るため、専属科目に強い講師が具体的な行動へ変換します。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学受験の学部特化コースの中で、青学の全学部日程・個別学部日程・共通テスト利用を一つの計画へまとめられます。総合型選抜や英語資格とは混同せず、一般選抜の要項に沿って進めます。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
無料説明会では、青山学院大学のどの学部を考えているか、どの方式を主軸にするか、いま何点足りないのかから相談できます。入会前に管理方法と計画の考え方を確認できます。
大学受験コースには1カ月返金保証があります。まずは無料説明会で、青山学院大学のどの学部・どの方式を軸にするか、いまの得点からどこを埋めるかを相談してください。指導の仕組みは「鬼管理」とは、実際の成果は合格実績で確認できます。
青山学院大学の学部・方式選びを無料説明会で相談できます
まとめ|青学は学部より先に「方式」で難易度が決まる
| 確認項目 | この記事の結論 |
|---|---|
| 全体の倍率 | 2026年度は受験50,180人・合格10,958人・倍率4.6倍 |
| 最も倍率が高い学部 | 経済学部7.3倍(合格率13.8%) |
| 最も倍率が低い学部 | 理工学部3.5倍(合格率28.5%) |
| 方式別の全体倍率 | 全学部日程6.2倍・共通テスト利用4.3倍・個別学部日程4.1倍 |
| 学部内の方式間格差 | 最大はコミュニティ人間科学部の約2.9倍(5.7倍と2.0倍) |
| 最も高い組み合わせ | 社会情報学部の共通テスト利用11.2倍 |
| 最初の行動 | 志望学部を3方式に分解し、募集人員と合格者数まで確認する |
- 経済学部: 学部自体が高倍率
- 経営学部: 方式で8.0倍と3.0倍
- コミュニティ: 方式で5.7倍と2.0倍
- 理工学部: 方式差も倍率も小さい














「青学のこの学部はやめとけ」ではなく、「志望学部をどの方式で受けるか」を数字で決めるのが先ということですね。














それがこの記事の結論です。青山学院大学は全体で4.6倍ですが、学部で3.5倍から7.3倍まで開き、同じ学部の中でも方式によって最大約2.9倍違います。学部名だけで判断すると、いちばん狭い入口に自分から並ぶことになりかねません。公式の実数で入口を選び、そこから逆算して毎日の学習を決めてください。
青山学院大学を目指すときは、第三者サイトの古い倍率や出典不明の順位表だけを見て結論を出さないでください。入学者選抜結果は青山学院大学公式の「過去の入学者選抜実施結果・参考データ」で年度と選抜区分をそろえて確認し、募集人員は必ず受験年度の入学者選抜要項で最終確認します。そのうえで、選んだ方式に必要な得点と毎日の学習量まで決めることが、合格可能性を高める最も再現性のある進め方です。
よくある質問
| 質問のテーマ | 確認する章 |
|---|---|
| 青学全体の倍率 | 2026年度の公式実数 |
| 入りやすい学部・難しい学部 | 学部別ランキングと合格率 |
| 方式による違い | 方式別の3章 |
| 出願プラン | 併願前提の出願設計 |
Q. 青山学院大学の倍率はどのくらいですか?
A. 2026年度は一般選抜(全学部日程・個別学部日程)と大学入学共通テスト利用入学者選抜の合計で、延べ志願54,444人、受験50,180人、合格10,958人、倍率4.6倍でした。公式表の定義では倍率は受験者を合格者で割った値です。
Q. 青山学院大学で最も倍率が高い学部・低い学部はどこですか?
A. 2026年度で最も高いのは経済学部の7.3倍、最も低いのは理工学部の3.5倍でした。合格率(合格者÷受験者)で見ると経済学部が13.8%、理工学部が28.5%です。ただしこれは3方式を合算した学部単位の数値で、方式別では別の見え方になります。
Q. 青学で入りやすい学部はどこですか?
A. 2026年度の合格率が高い順では、理工学部28.5%、コミュニティ人間科学部26.1%、国際政治経済学部25.2%、地球社会共生学部24.3%、文学部23.5%でした。ただし合格率はその年の受験者集団の中での通過率であり、必要な学力の水準を示す指標ではありません。
Q. 同じ学部でも入試方式で倍率は変わりますか?
A. 大きく変わります。コミュニティ人間科学部は全学部日程5.7倍に対し個別学部日程2.0倍で差は約2.9倍、経営学部は全学部日程8.0倍に対し個別学部日程3.0倍で差は約2.7倍でした。志望学部を決めたら、必ず3方式に分解して確認してください。
Q. 全学部日程と個別学部日程はどちらが有利ですか?
A. 全学で見ると全学部日程が6.2倍、個別学部日程が4.1倍で、合格者数は個別学部日程が5,782人と最多です。ただし経済学部(6.9倍対8.1倍)、総合文化政策学部(6.0倍対7.1倍)、地球社会共生学部(3.4倍対4.7倍)の3学部は逆転しており、志望学部の実数で判断する必要があります。
Q. 共通テスト利用は併願の押さえに使えますか?
A. 学部によります。2026年度の共通テスト利用は全学で4.3倍でしたが、社会情報学部は11.2倍で全学部・全方式の中で最も高く、経済学部は3.9倍でした。募集人員が全学で約288人と3方式で最も少ないため、倍率と併せて募集人員と合格者数を確認してください。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映
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