始めに:化学反応式の覚え方
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本日はどのような記事になりますか?
本日は
化学反応式の覚え方
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
駒澤大学志望のみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
化学反応式とは?
まずは基本事項です。
化学反応式とは何か、化学式との違いは何なのか、しっかりと抑えておきましょう。
化学式と化学反応式の違いをとてもシンプルに説明をすると
化学式はH2O
化学反応式は2H2+O2→2H2O
となります。
つまり、化学式は化学物質がどのような元素で構成されているのかを表した式のことです。
このように化学式で表される物質は、何らかの「化学反応」によって別の性質を持つ物質に変化することがあります。
このとき変化する前の物質を「反応物」、変化した後の物質を「生成物」と言いますが、
この反応物と生成物を用いて化学反応を表したものを化学反応式と言うのです。
反応物と生成物を”→”で結ぶのが化学反応式の基本的な書き方になっています。
また化学反応式の重要な特性として、左右で物質の量が変わらないようにしなければならないということがあります。
例えば、
・CH4+2O2→CO2+2H2O
という化学反応式では、左側では2O2で酸素が4つ、右側ではCO2で2つと2H2Oで2つの合計4つの酸素が含まれています。
このように、化学反応式は全ての元素において左右の量が等しくなるように係数を付けなければいけないのです。
この特性は化学反応式を覚えるときにも応用できるので、しっかりと抑えておきましょう。
化学反応式の覚え方の3つのコツ
さて、ここまで化学反応式について説明してきましたが、高校化学では膨大な量の化学反応式が登場するため覚えるのが非常に大変です。
もちろん全て暗記するのも手ですが、いくつかのコツを押さえておくとラクに覚えることができますよ。
高校化学では、法則や原理を用いた問題解決が重視される一方で、基礎知識の暗記が不可欠であるという点が強調されます。確かに化学は、反応のメカニズムや原理を理解することで深く学ぶことができる科目ですが、その土台となる元素や化合物、反応式の知識に関しては、事前に記憶しておく必要があります。化学反応式を理解するためには、反応物と生成物の化学式が何を示しているのか、どのような化学反応が起こっているのかを正確に知っていなければなりません。これらの情報は、化学の基礎知識として暗記することで、より複雑な化学反応や原理を理解する際の出発点となります。
たとえば、水の電気分解反応において、「2H2O → 2H2 + O2」という化学反応式が示すプロセスを理解するためには、H2Oが水を、H2が水素ガスを、O2が酸素ガスをそれぞれ示していることを知っておく必要があります。この反応の背後にある電子の移動やエネルギー変化を理解するためにも、これらの基本的な化学式の意味を覚えておくことが不可欠です。
さらに、化学の学習においては、元素周期表の最初の20種類の原子の特性や、陽イオン・陰イオンの概念、さまざまなイオン式の暗記が基礎知識として求められます。これらの知識は、化学反応を正確に理解し、予測するための基盤となります。また、化学式には分子式、組成式、電子式、構造式といった種類があり、それぞれが示す情報の違いを理解しておくことも、化学の複雑な概念を把握する上で重要です。
したがって、高校化学の学習においては、化学反応や原理の理解に加えて、基本的な元素や化合物、化学式の暗記が欠かせません。
化学反応式には、基本的な法則や既知の反応式から導出可能なものと、個別に暗記するほうが効率的なものの二つのカテゴリーが存在します。この区別は、化学の学習戦略を計画する際に重要な指針となります。導出可能な反応式の例として、酸と塩基の中和反応や酸化還元反応が挙げられます。これらは、化学の基本法則や既に学習した知識を組み合わせることで理解しやすく、毎回新たに暗記するよりも、基本原理を理解し、それに基づいて反応式を導出することが推奨されます。
例えば、酸と塩基が反応すると水と塩が生成するという基本的な中和反応は、さまざまな酸や塩基の組み合わせに適用できる一般的な原理から導き出せます。この理解に基づいて、受験生は具体的な化学物質の名称や化学式を覚えるだけでなく、どのようにそれらが反応するかを自ら考える能力を養うことができます。
一方で、錯イオンの生成反応のように、特定の元素やイオンが特定の条件下でどのように反応するかは、その反応パターンを丸暗記することが効率的です。これらの反応は特定の元素や条件に特有のものであり、その知識は化学反応を理解する上での基礎となります。たとえば、Cu^2+イオンがアンモニア水溶液に入ると錯イオンを形成する反応は、特定の条件下でのみ起こるため、その反応式は暗記することで迅速に情報を取り出せるようになります。
これらの観点から、化学反応式を学ぶ際には、暗記すべきものと導出できるものを明確に区別し、それぞれのタイプに応じた学習方法を適用することが重要です。
化学反応式の学習においては、単に結果としての反応式を暗記するだけではなく、その生成過程を理解し、自ら反応式を構築できる能力を身につけることが重要です。この能力を養うことで、化学の深い理解につながり、新たな反応に遭遇した際にもその原理を適用し、適切な反応式を導き出すことが可能になります。反応式の作成方法には、半反応式の足し合わせや、反応物と生成物のバランスを取るための係数の調整など、複数のアプローチが存在します。
例えば、酸化還元反応では半反応式を用いて、酸化剤と還元剤の役割を明確にした上で、それらを組み合わせて全体の反応式を導出します。この方法では、反応の本質を理解することができるだけでなく、具体的な反応過程を視覚化することも可能になります。また、反応物と生成物の間で物質量のバランスを取るために、係数を調整する必要があります。この係数の調整には、未定係数法などの論理的な手法が用いられることがあり、これにより反応式が物質量の法則に従っていることを保証します。
さらに、酸化還元反応の半反応式を作成する際には、決められたステップに従って進めることで、正確な反応式を導き出すことができます。これらのステップを学ぶことで、受験生は酸化還元反応だけでなく、様々な化学反応に共通する原理を理解し、応用する能力を養うことができます。
化学反応式の覚え方3つのポイント
それでは実際にどのような場合に化学式を丸暗記すべきか、導出すべきか具体的に覚え方とポイントを紹介します。
酸や塩基に関する化学反応式は、基本的な化学の原理を理解している場合、多くが自分で導出可能です。これは、酸や塩基の性質、反応するイオンの振る舞い、およびそれらがどのように結びつくかという知識があれば、中和反応などの基本的な反応式を自ら作成できることを意味します。中和反応は、酸と塩基が反応して水と塩を生成する反応であり、酸のプロトン(H+)と塩基のヒドロキシドイオン(OH-)が結合して水を形成するというシンプルな原理に基づいています。
さらに、弱酸遊離反応や弱塩基遊離反応など、他の酸・塩基反応についても、電離式を利用して、これらの反応がどのように進行するかを理論的に導出することが可能です。これらの反応では、弱酸や弱塩基が水に溶解した際に部分的に電離する様子を表すことができ、この過程を理解することで反応の全体像を把握することができます。
しかし、酸や塩基の反応においては、濃硫酸のように特定の条件下でのみ起こる複雑な反応など、原理だけでは導出が難しい例外も存在します。これらの反応は、その特性や反応過程を個別に暗記する必要がありますが、このような例外的な反応は全体の中で数が限られているため、基本原理に加えてこれらを覚えることで、酸・塩基反応の大部分をカバーすることが可能です。
このように、酸や塩基に関連する化学反応式の大半は、基礎知識と原理の理解に基づいて自ら作成できることが、化学学習の効率的な進め方となります。
酸化還元反応の理解と反応式の導出には、全てを暗記するアプローチではなく、半反応式の作成と組み合わせによる方法が効果的です。このアプローチによって、反応に関与する物質が多数出現し、複雑に見える反応式も、基本的な原理から導出することが可能になります。酸化還元反応は、酸化剤と還元剤の働きを中心に展開される反応であり、それぞれの半反応式を理解し、適切に組み合わせることで、全体の反応式を構築できます。
半反応式の作成には、酸化剤と還元剤それぞれがどのように電子を受け渡すかを示すことが中心となります。例えば、銅が硫酸に溶ける反応では、銅が酸化される半反応と、硫酸が還元される半反応をそれぞれ考え、これらを足し合わせることで全体の反応式を導くことができます。このプロセスでは、反応の電子の受け渡しを正確に把握し、物質量のバランスを取ることが重要となります。
このようなステップを踏むことで、①酸化剤と還元剤の半反応式をそれぞれ作成し、②それらを組み合わせて全体の反応式を導出することが可能になります。この過程では、反応における電子の移動を明確に理解し、反応物と生成物の間で発生する物質量の変化を適切に調整することが求められます。この方法を習得することで、酸化還元反応の複雑な反応式も、基本原理から理解し、導出する能力を養うことができます。
したがって、酸化還元反応の反応式を学ぶ際には、単純な暗記ではなく、半反応式の作成と組み合わせによる理解を深めることが、化学的思考力の発展につながります。
沈殿生成反応や錯イオン生成反応のような特定の化学反応に関しては、暗記による知識の習得が非常に重要です。これらの反応は、特定の陽イオンと陰イオンが組み合わさることで特定の沈殿物が生成される、または特定の相互作用により錯イオンが形成されるという特有のパターンを持っています。これらのパターンは、基本的な化学の原理や法則から直接導出することは難しく、具体的な陽イオンと陰イオンの組み合わせや、特定の錯イオンを形成する元素のペアは、経験則に基づいて覚える必要があります。
たとえば、硝酸銀(AgNO3)と塩化ナトリウム(NaCl)の溶液を混合すると、白色の沈殿物である塩化銀(AgCl)が生成します。この反応は、Ag+イオンとCl-イオンが結合してAgClを形成するという特定のペアリングに基づいています。また、[Cu(NH3)4]2+のような錯イオン生成反応では、特定の金属イオンがアンモニア分子と結合して錯イオンを形成することが知られています。これらの反応は、関与するイオンや分子の特性と相互作用を理解する上で基礎となる知識であり、その組み合わせを暗記することで、反応の予測や理解が容易になります。
化学反応式の覚え方のまとめ
化学反応式は決して丸暗記する必要は無く、知識や原理を踏まえて自分で導き出すことができます。
化学反応式を学ぶ際には、単に覚えるだけではなく、反応の背後にある法則性や原理を理解することが重要です。これにより、化学反応の本質を深く掴むことが可能となり、新たな反応に遭遇した際にも、その原理を応用して反応式を導き出すことができるようになります。
化学反応には、特定のパターンや法則性が存在し、これらを理解することで、様々な反応式を効率的に学習することが可能です。
最後に:志望大学に合格をするには?
ここまで化学反応式の覚え方を見てきましたが…。
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本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
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