【日本史】膨大な内容を効率的に学習する3つの段階を解説!日本史と世界史の学習方法の違いも紹介します。

始めに:【日本史】膨大な内容を効率的に学習する3つの段階を解説

菅澤

志望大学合格に特化した大学受験塾
鬼管理専門塾
を運営しております
代表の菅澤です!

オニ坊

鬼管理専門塾アシスタントのオニ坊です!
本日はどのような記事になりますか?

菅澤

本日は
【日本史】膨大な内容を効率的に学習する3つの段階を解説!日本史と世界史の学習方法の違いも紹介します。
というテーマで記事を書いていきます。

受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
難関大学志望のみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!

高校の日本史の特徴

菅澤

高等学校で学ぶ日本史は、小中学校で扱われる内容よりも遥かに詳細になります。この段階では、事象の背景やそれに伴う複数の要素を深く理解することが求められ、単に事実を覚えるだけでは不十分になります。

オニ坊

高校日本史の学習では、基本となる歴史的事実に加えて、それぞれの事象が持つ複雑な背景や関連性についても掘り下げていく必要があります。

例えば、特定の時代の政治動向を学ぶ際には、その時代の経済状況、社会構造、文化的背景など、多角的な視点からの理解が不可欠です。

菅澤

また、高校日本史では、似たような用語や人物、事件が多数登場し、それらを区別することが一層難しくなります。

このため、中学校まで有効だった単純な暗記法や一問一答式の学習方法だけでは、内容を深く理解することは難しくなります。

オニ坊

例として、江戸時代の諸藩の政策を比較検討する場合、単に政策名を覚えるだけではなく、その政策がなぜ行われたのか、どのような影響を及ぼしたのか、他藩とどう異なっていたのかといった点を理解する必要があります。

このような学習は、歴史の流れや時代背景を総合的に捉えることを可能にし、より深い理解へとつながります。

高校日本史の学習においては、事象の表面的な理解を超え、その背景や複雑な要因を総合的に捉えることが重要です。これにより、歴史の流れや時代の特性をより深く理解することができるようになります。

日本史学習の効果的なアプローチ

菅澤

効率的な日本史の学習法には、以下のような手順が推奨されます。

初めに、重要な出来事とそれに関連する人物をセットで記憶することが基本です。次に、その出来事の詳細、影響、そして発生した背景などを順序立てて整理し、必要に応じて即座に思い出せるような体系を構築します。

オニ坊

この学習法が推奨される理由は、多くの学生が日本史の用語や事実を孤立した情報として暗記し、問われた際に関連付けて思い出すことができないという問題に直面しているからです。特に高校レベルの日本史では、詳細な知識が求められるため、単純な暗記では対応できない状況が多々あります。

菅澤

例えば、ある学生が「徳川家康」という人物と「関ヶ原の戦い」という出来事を連携させて記憶し、その結果としてどのような政治的変化が日本にもたらされたか、なぜその戦いが起こったのかといった背景を一緒に整理しておくことで、試験でこのトピックに関する質問が出た際には、関連する情報を包括的に説明することが可能になります。

事象と人物、その背景や結果を一連のストーリーとして捉え、整理することによって、日本史の複雑な情報を体系的に理解し、記憶することができます。学習者はこのアプローチを取ることで、日本史の幅広い知識を効果的にマスターし、試験や議論の場でその知識を活用する能力を高めることができるのです。

日本史学習の段階別アプローチ

菅澤

基本的な学習法を踏まえつつ、 各学習段階での具体的な方法を検討してみましょう。

日本史学習の段階別アプローチ①基本用語の習得から始める

基本用語の習得から始める

菅澤

日本史の勉強を始めるにあたって、中学レベルの用語に不安がある場合は、まずはそこから手をつけることが重要です。

例えば、「墾田永年私財法」のように聞き慣れない語句がある場合、「これは一体何を指すのか?」という基本から確認する必要があります。用語の意味が不明瞭なままでは、より複雑な歴史的内容を理解することは難しいため、基礎知識の習得に専念することが勧められます。

オニ坊

この初期段階では、単純な一問一答形式での学習でも問題ありません。

この目的に適した資料として、「教科書よりやさしい日本史ノート」が有効です。このノートを使用して基本用語の穴埋め練習を行い、詳細を深く理解したい部分については、「教科書よりやさしい日本史」を参照し、関連する範囲を読み込むことが良いアプローチとなります。
この方法に従えば、約1ヶ月程度で日本史の全体像を概観することが可能です。

始めに用語をしっかりと覚えることで、その後の学習がスムーズに進み、日本史の理解が深まります。基礎用語の習得は、日本史学習の出発点として、その後の歴史的事象や人物、動向を理解する上での土台となるのです。

日本史学習の段階別アプローチ②基礎知識の応用

基礎知識の応用

菅澤

日本史の学習では、基本事項の習得が非常に重要ですが、その量自体は想像以上に管理しやすい範囲に収まります。これに対し、世界史ではさまざまな国や時代を横断するため、基礎事項だけでも覚えるべき内容が膨大になりがちです。

ただし、日本史の試験では細部にわたる知識が問われるため、単に「教科書よりやさしい日本史ノート」のような基礎的な内容のみを学んだところで、実際の入試で高得点を獲得することは難しい状況にあります。

オニ坊

実際に、基礎レベルの知識を完全にマスターしたとしても、それで入試問題の60%程度の正答率に留まることが多いです。

この課題を乗り越えるためには、「基礎知識を使いこなす」スキルが必要となります。これは、単に事実を覚えるだけではなく、異なる知識点を関連付けたり、似たような用語や概念を明確に区別する能力を意味します。この能力を高めることで、試験の正答率を80%、90%と向上させることが可能になります。

菅澤

例えば、「墾田永年私財法」を扱う際には、この法律が奈良時代に制定された土地制度であること、それが開墾された土地を私有化することを認める内容であること、それによって貴族や寺院の私有地が拡大し、初期荘園制度の出現に繋がったことなど、関連する歴史的背景や影響までを総合的に理解し、他の事象との関連性を把握することが重要です。

日本史の学習では、基礎知識の習得に加えて、それを効果的に応用し、広げていくことが求められます。このアプローチにより、学習者は様々な問題に対応できる柔軟性と深い理解を得ることができるようになり、試験でのパフォーマンスも自然と向上します。

日本史学習の段階別アプローチ③基礎の上にさらに積み重ねる

基礎の上にさらに積み重ねる

菅澤

上級レベルの日本史学習では、「基礎の上にさらに積み重ねる」ことが重要な戦略となります。

多くの学習者が最も困難と感じるのは、難解な用語や事象を暗記することではなく、既知の基礎知識をより深く、広く応用していく過程です。実際、高度な問題に直面しても、答えを確認すると、意外にも既に知っている用語が多いことに気づきます。

オニ坊

問題が難しいとされる理由は、基本的な知識を様々な角度から問われるため、単一の覚え方では対応できなくなってくるからです。

菅澤

たとえば、「墾田永年私財法」が奈良時代に制定されたこと、その背後にある政治的・社会的な意図、さらにはその影響が後世に及ぼした結果など、事象を多面的に捉えることが重要です。

また、この法律が「続日本紀」に記載されていることを知ることで、史料を基にした学習の重要性も理解されます。さらに、当時の土地管理制度である「条里制」との関連性を把握することで、より包括的な歴史認識が可能になります。

学習者は単に事実を覚えるのではなく、それらを結びつけ、より複雑な歴史的コンテクストの中で理解することができるようになります。この段階では、知識の深化と共に、歴史を総合的に捉える視野が拡がり、高度な日本史の理解につながるのです。

全レベル対応の日本史学習ツール『二段階式日本史用語マスター問題集』

菅澤

学習者が「基本の理解」から「応用力の向上」まで、日本史の各段階において役立つ教材が『二段階式日本史用語マスター問題集』です。

オニ坊

この問題集は、初学者が基本用語をしっかりと身につけることから始まり、より高度なレベルを目指す学習者には、追加の赤字用語を通じて知識を深めることを推奨しています。

ただ問題集を解くだけではなく、解説が充実した参考書と併用することで、より効率的な学習が可能になります。

菅澤

『日本史B総合ガイド』や教科書レベルでの内容理解を目指す『全解説日本史』が基礎からしっかり学びたい人に適しています。

さらに、理解を深めたい方向けには、『日本史の深掘りポイント解説』や『日本史探究講座』のようなより詳細な内容を扱う参考書がおすすめです。

オニ坊

また、用語集や図録など、『基本日本史用語集』や『図解日本史ビジュアルガイド』も学習の補助として有効です。これらは、視覚的な理解を助け、用語や出来事の関連性を明確にします。

通史の全体像を把握したい場合は、『日本史スピードマスター』や、より最新の『日本史クイックリファレンス』がお勧めです。これらは、時代の流れや主要な出来事を効率的に学ぶのに役立ちます。

教材を組み合わせることで、日本史の基礎から応用まで、各レベルに応じた学習が可能になり、理解の幅と深さを広げることができます。効果的な学習法は、多角的な教材の活用にあり、これにより、学習者は日本史の知識を総合的に習得し、成績向上を目指すことができるのです。

日本史と世界史の学習アプローチの違い

菅澤

日本史と世界史の学習方法には顕著な差異があります。

これは、世界史が時代ごとの流れと地域的な広がり、すなわち「縦軸の時代流れ」と「横軸の地理的広がり」を重視するのに対し、日本史は一国の歴史を通じた「縦軸の通史」と、多様な「横軸のテーマ性」に焦点を当てるためです。

オニ坊

この違いから、学習者の好みや苦手意識に差が生じることがあります。

例えば、世界史の広範囲にわたる内容に対し、日本史の細かい事象や人物に特化することが好みの分かれる一因となります。「世界史は理解しやすいが、日本史の細部にはついていけない」と感じる人もいれば、その逆もまた真なります。

菅澤

しかし、学習法の違いを理解し、それぞれの科目に適した勉強法を採用すれば、日本史でも世界史でも成績を伸ばすことが可能です。

例えば、「続日本紀」に見られるような日本史の具体的な記録を理解することや、世界史での大航海時代の地理的拡大を学ぶことは、それぞれが異なるアプローチを必要とします。

科目選択にあたっては、漢字の多さやカタカナ語の覚えやすさなどの表面的な違いではなく、どちらの学習スタイルが自分に合っているかを基準に選ぶことが重要です。
結局のところ、日本史と世界史の学習負荷は似たようなものであり、適切な学習法を見つけ出すことが成績向上の鍵となります。このように、それぞれの科目の特性を理解し、自分に合った方法を選択することが、歴史学習の成功に繋がるのです。

時間軸に沿った学習法の重要性

菅澤

日本史の学習において、歴史の流れを把握しながら進めることの重要性はよく強調されます。

例えば、「墾田永年私財法」のような出来事を理解する際には、その背景にある「百万町歩の開墾計画」や「三世一身法」から、「加懇禁止令」や「初期荘園制度」へと続く歴史的展開を追うことが重要です。
この法律が奈良時代の政治変動、特に長屋王の時代から聖武天皇と橘諸兄の政権、さらには道鏡の政治的影響力がどのように変遷していったかを理解することで、より深い理解が可能になります。

オニ坊

このように、事象の背後にある歴史的文脈や時代の流れを捉えることで、単なる事実の暗記を超えた理解を深めることができます。そして、このアプローチを支援する効果的な学習法がありますので、紹介していきます。

時間軸に沿った学習法①白紙に書き出す

白紙に書き出す

菅澤

特定の知識を体系的に整理し、記憶に定着させるために「白紙に書き出す」という学習法があります。

オニ坊

この学習法の鍵は、既に問題集を通じて一通り語句を覚え、講義系の参考書も読み終えた後に、政権の変遷や重要な出来事の流れを白紙の紙上に書き出してみることにあります。

このプロセスを通じて、自分がどの程度情報を整理し、頭に入れているかを客観的に確認できます。

菅澤

例えば、日本史の学習で「墾田永年私財法」から「平安時代の政治構造」に至るまでの歴史的流れを白紙に書き出すことで、出来事の前後関係やそれぞれの時代の特徴を自分なりに整理する機会を得られます。

この作業を行う中で、意外にも頭の中にしっかりと入っていなかった事柄や、順序を間違えて覚えていた部分が明らかになることがあります。
この方法で発見された不確かな部分や間違いは、再度学習を行うことで正確な知識として記憶に定着させることができます。

白紙に書き出す学習法を用いることで、学習者は自らの知識を確認し、不足している部分を補い、正確な歴史の流れを頭に入れることが可能となります。このアプローチは、日本史をはじめとする様々な学習分野において、知識の整理と記憶の定着を促進する効果的な手段です。

時間軸に沿った学習法②弱点特定させて学習する

弱点特定させて学習する

菅澤

白紙に書き出す学習法は、特に上級レベルの日本史学習において効果を発揮します。
このアプローチでは、日本史の全体像を一貫して手書きで記述することを試みます。

この過程で、「この時代や出来事について詳細に語れるか?」と自問自答することにより、自己の知識のギャップを明確に特定できます。不明瞭な部分や記述できない出来事があれば、それが学習の弱点となります。そして、これらの弱点に焦点を当て、集中的に学習を行います。

オニ坊

日本史の学習においては、時代ごとの重要な転換点を理解することが鍵となります。

たとえば、古代から中世への移行を示す1068年の後三条天皇の即位、中世から近世への移行を象徴する1568年の織田信長の上洛、そして近世から近代への大転換である1868年の明治維新は、日本史の大枠を把握する上で非常に役立ちます。

菅澤

また、特定の年に焦点を当て、その年に発生した出来事を詳細に記述する練習をすることも有効です。

例えば、源平合戦が活発だった1180年などは、多くの重要な出来事が集中しており、試験で頻出するため、これらの年を中心に学習を深めることが推奨されます。

自身の弱点を特定し、それに基づいて学習内容を調整することで、日本史の理解をさらに深めることができます。白紙に書き出す学習法を活用することで、学習者は日本史の全体像を効率的に捉え、知識の隙間を埋め、より高度な理解を目指すことが可能になります。

最後に:志望大学に合格をするには?

最後に:志望大学に合格をするには?
菅澤

ここまで日本史の学習方法について見てきましたが…。

オニ坊

1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。自分自身の希望する学部に合格するために、それ相応の対策が必要です。

菅澤

そんな志望大学に合格するためには?
と考える受験生のために現在、鬼管理専門塾という塾を運営中。
もし少しでも「志望大学に合格したい」と考える受験生は共に志望大学を目指しましょう。
現状のレベルが「偏差値30~40」でも大丈夫。

「受かりたいという気持ち」が少しでもあるなら
アナタの合格を鬼管理専門塾が応援します。

本記事監修者 菅澤 孝平

シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。

出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映

この記事を書いた人