立教大学専門塾/予備校RIKKYO-PASSの代表菅澤です。
このページでは、立教大学法学部の国語の入試問題の傾向や特徴を解説しております。
立教大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。立教大学法学部に合格したい方は「国語」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。
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立教大学法学部とは
立教大学法学部についての情報は別途コチラに記載しております。
立教大学法学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。
立教大学法学部「国語」の前提情報
試験時間 | 75分 |
大問数 | 3問 |
解答形式 | マークシート式・記述式 |
頻出単元 | 論説文・古文 |
立教大学法学部において国語の配点は200点です。配点が高いので国語の対策は必須となってきます。
大問は3つで現代文2題・古文1題の割り当てとなっています。現代文では論説文が出題されることがほとんどですが、2017年には小説も出題されており、小説の対策も一応行っておく方が良いでしょう。論説文と古文は必ず出題されるので対策をしっかりと行いましょう。
立教大学法学部「国語」の傾向
立教大学法学部の国語の問題は、毎年頻出問題が異なります。だから特定の問題に絞って勉強するのではなく、全ての問題に対処できるようにしっかりとした対策が必要です。
立教大学法学部の国語の問題の傾向を、現代文と古文に分けて見ていきましょう。
■現代文の特徴
立教大学法学部の国語の現代文の問題では、以下の5つの問題が出題されます。
❶漢字問題
❷空所補充問題
❸理由問題
❹内容合致問題
❺記述問題
中でも内容合致問題は頻出です。毎年、現代文の問題の半分程は内容合致問題です。だからこそ必ず対策を行い、内容合致問題では満点をとれるようにしましょう。そうすれば、立教大学法学部の合格の可能性も上がります。
それでは、それぞれの問題について見ていきます。
■漢字問題
例:
漢字問題は、文章中の傍線部のひらがなを漢字に書き直す問題のことです。
初歩的な問題です。漢字も比較的標準的な問題が出題されるので絶対に落とさないようにしましょう。基本的なことですが、漢字は丁寧に書きましょう。採点者が読めない漢字は、たとえ正解だったとしても不正解にされてしまいます。
例えば、2021年の立教大学法学部国語の入試では、「ホウチク」「ツチカう」「ウトう」「トウテイ」が出題されました。これらの漢字を書くことはできますか?もしわからなかったら、今のうちにしっかりと確認しておきましょう。
■空所補充問題
例:
空所補充問題は、文章中の空所に当てはまる言葉や説明を推測して穴埋めする問題のことです。上の例のような語句を補う問題と、接続詞を補う問題が出題される傾向にあります。
この問題は、語句を補う場合でも接続詞を補う場合でも、文章の前後の繋がりを理解して問題に取り組むことが求められます。なぜなら、空所の前後の繋がりがわかればこの問題は自ずと解けるからです。
文章の繋がりを理解するということは難しく思えるかもしれませんが、そんなことはありません。下の攻略法現代文編❷を参考にぜひ挑戦してみてください。
■理由問題
例:
理由問題は、文章中の傍線部がなぜそうなるのかについて適切な選択肢を選ぶ問題のことです。
なぜそうなるのかが問われているということは、理由が必ず文章中に存在しています。筆者が言っていることには必ず理由が存在しますので、憶測で選択肢を選んではいけません。本文中に存在する理由を読み取ることができれば理由問題を制することができます。
本文中に存在する理由を読み取るには、本文を正確に理解する必要があります。理由問題の選択肢は本文を誤った理解で読めば、間違った選択肢を選んでしまうようにできています。間違った選択肢に引っかからないためにも文章を正確に読めるようになりましょう。
■内容合致問題
例:
内容合致問題は、文章中に述べられている内容と合致するもの、あるいはしないものを選択肢から選ぶ問題のことです。
立教大学法学部国語の現代文の問題では、内容合致問題が多く出題されます。例えば、2020年度の入試では現代文の半分以上の問題が内容合致問題と多く出題されました。そのため、しっかりと対策を施した上で受験に臨むことが大切です。内容合致問題は文章の内容を理解していれば解けるので、決して捨ててはいけない問題です。
■記述問題
例:
記述問題は、本文中の傍線部について説明した文章の空欄を、本文から抜き出したり字数制限内で自分で記述して穴埋めする問題のことです。
まず本文中から抜き出す問題の場合は、本文に答えが書かれているということになるので、絶対に抜き出して点をとりましょう。
次に決められた字数で自分で記述する場合ですが、この場合は解けない受験生と解ける受験生に分かれるので、解ける受験生になれるように目指しましょう。他の受験生と差をつけることができます。
解ける受験生になるポイントは、無駄な言葉を入れないということです。出題者が記述で求めていることは、決められた字数内にいかに出題者の求めている内容を入れることができるかということです。自分で記述する記述問題では、解答に必要な内容を書くことができるだけの字数が用意されています。字数の設定は決して適当にされているわけではありません。だから字数内で求められている内容を過不足なく書かなければいけません。無駄な言葉や強調表現・重複している内容が無いか確認しながら記述しましょう。
■古文の特徴
立教大学法学部の国語の古文の問題の特徴は以下の通りです。
❶現代語訳問題
❷解釈問題
❸文法問題
❹理由問題
❺内容合致問題
■現代語訳問題
例:
現代語訳問題は、問題の傍線部を現代語に直訳する問題のことです。
現代語訳問題で注意することは、直訳するということです。意訳してはいけません。
直訳:古文を現代語の意味にそのまま訳すこと
意訳:古文を現代語に訳すが、動作の主体の心情などを踏まえて柔軟に訳すこと
現代語訳問題では、受験生が傍線部の古語の直訳の意味が分かっているのかということを問いています。意訳してしまうのではなく、古語をそのまま訳しましょう。
■解釈問題
例:
解釈問題は、傍線部の意味を解釈する問題のことです。
解釈問題は、現代語訳問題とは少し異なります。
上の例は、「なほもあらじに」の解釈が問われている問題ですが、現代語訳問題の場合この答えは、「何もしないではすまされない」という答えになります。
解釈問題では直訳するのではなく、本文の内容を理解して適切に古文を解釈する必要があります。どちらかというと、動作の主体の心情などを踏まえて柔軟に現代語に訳す意訳に近い問題となります。
とはいえ、解釈問題は古文を直訳することができれば、選択肢の中からその直訳の解釈に近い意味の選択肢を選べば消去法的に解くことができます。しかしこのようなやり方は試験の本番で窮地に陥った時にだけ使ってください。今は、本文の内容をしっかり理解した上で傍線部の解釈を考える練習をしましょう。そうすれば、古文を本当の意味で「読める」ようになります。
■文法問題
例:
文法問題は、文章中の傍線部の品詞の種類や、文法上の意味として正しいものを選択肢から選ぶ問題のことです。
基本的な問題です。助動詞・助詞の種類と意味、接続は全て覚えておきましょう。
■理由問題
例:
理由問題は、本文中の傍線部のように思った理由を選択肢から選ぶ問題のことです。
現代文と同じですが古文において重要なことは、全体の内容を理解するには1文を読むということです。攻略法でも述べますが、古文では1文の構成要素を理解し、1文と1文の前後の繋がりを適切に理解することができれば、本文の内容は理解できます。そして本文の内容が理解できれば理由問題は楽勝で解くことができます。
■内容合致問題
例:
内容合致問題は、本文の内容と合っているもの、合っていないものを選択肢から選ぶ問題のことです。
現代文と同様、立教大学法学部国語の古文の問題でもこの内容合致問題は頻出です。
内容合致問題は、問題数の多さ故に絶対に得点を取ってほしい問題ですが、本文の内容を理解していなければ誤った選択肢を選択してしまう問題なので注意が必要です。
このことから内容合致問題は、古文の理解度を図る集大成の問題であるといえます。立教大学法学部に合格するには、本文の内容を理解することはとても重要ですので、
立教大学法学部「国語」の攻略法
それでは、立教大学法学部国語の攻略法を記述します。立教大学法学部国語の問題で大事なことは「本文の内容をよく理解すること」です。なぜなら、立教大学法学部国語の入試問題では内容合致問題が多く問われる傾向にあるからです。
「本文の内容をよく理解する」にはどうすればよいのか、現代文と古文に分けてみていきましょう。
【現代文編】立教大学法学部
❶まず、徹底的に1文を理解する
立教大学法学部国語の現代文編攻略法1つ目、「まず、徹底的に1文を理解する」ことです。
立教大学法学部の国語の攻略として目標は、「文章をよく理解すること」でした。文章を理解するには、文章を分解して読み、まずは1文を理解しましょう。
なぜなら、これは現代文にも古文にも共通して言えることですが、文章は1文が積み重なって成り立っているからです。1文を理解していなくて文章全体を理解することはできません。
文章を推しに例えてみましょう。いくら推しのことを理解したくても1つ1つの要素を知らない限り、推しの全てを知ることはできません。推しのプライベートの顔や、本当の性格を知らない限り、悲しいことに私たちはそれぞれの推しの全てを理解することはできません。推しの全てを知ることはとても難しいことです。
文章も推しと同じです。文章全体を理解するということは、実はとても難しいことなのです。しかしながら、受験ではそれが要求されます。だから文章全体を理解するには1文から理解することを心がけましょう。推しのことを少しずつ知っていくのと同じように、文章のことも少しずつ知っていきましょう。最初は時間がかかっても構いません。
1文を理解するには?
→1文の構成要素を理解しましょう。1文もまた、漢字・現代文単語・助詞・助
動詞などが積み重なって成り立っています。1つ1つの意味を確認して説明
できるようになりましょう。
❷1文と1文同士の関係性を把握する
立教大学法学部国語の現代文編攻略法2つ目、「1文と1文同士の関係性を把握する」ことです。
1文が理解できたら、次は1文と1文同士の関係性を把握します。なぜなら、文章全体は、1文が独立して成り立っているのではなく、1文と1文が関わり合って成り立っているからです。
また、立教大学法学部の国語の現代文の問題では、理由問題のように1文と1文の関係自体を問う問題が出題されます。そのため1文と1文の関係性を把握することは重要です。
1文と1文同士の関係性を把握するには?
→1文と1文の関係性で基本的なものは①順接②逆接③抽象の3つ
です。まずはこの3つを押さえましょう。
①順接:文A→文Bのように、文Aが文Bの理由になる
例:「だから」「したがって」
②逆接:文A⇔文Bのように、文Aと文Bがが逆の立場をとる
例:「しかし」「~が、」「一方で」
③抽象:文A→文Bで、文Aが文Bの具体例
例:「つまり」「このように」
このように文章内において様々な文の接続方法が使われるのは、筆者が接続方
法を使って自身の主張を強調しているからです。筆者は自身の主張を強調する
ために、このような様々な文の接続方法を使っているのです。だから受験の問
題にもされやすいのです。つまり、文の接続を理解できれば筆者の主張も同時
に理解できていきます。文と文の関係性をしっかり押さえましょう。
❸文章全体を要約する
立教大学法学部国語の現代文編攻略法3つ目、「文章全体を要約する」ことです。
ここまで来たらラストスパートです。文章全体を要約できるようになりましょう。なぜなら要約することで、文章全体を本当に理解できたかどうか確認することができるからです。
攻略法1つ目「まず、徹底的に1文を理解する」と2つ目「1文と1文同士の関係性を把握する」で、文章全体はおおよそ理解できます。しかしながら、それはあくまでもおおよそです。全体的に俯瞰して文章を見た時に、この文章はどういう内容だったのかということを自分の言葉で説明できなければ、文章を理解したとは言えません。また、自分の言葉で文章をまとめ直すことで思考も整理されます。
文章を要約するには?
→筆者の主張に注目
文章の筆者は必ず目的があって、その文章を書いています。ですので、その目
的と筆者の主張は必ず押さえましょう。そして、なぜその主張になるのか理由
や、筆者の経験なども合わせてまとめられると尚良いです。
この要約は、文章を理解できたかどうか自分で確認する工程なので、100字以
内などというように字数に縛られなくて構いません。どれだけ字数が多くて
も、またどれだけ字数が少なくても、自分なりに文章をまとめ直すということ
が重要です。さらに、要約した文章を友達や家族に説明してみましょう。声に
出すことで一層思考が整理され、書いた要約をさらにまとめ直したり、文章を
追加したりしてより洗練された要約に書き直すことができます。
【古文編】立教大学法学部
❶まず、徹底的に1文を理解する
立教大法学部国語の古文編攻略法1つ目、「まず、徹底的に1文を理解する」ことです。
古文でも「文章をよく理解する」ための攻略法の1つ目として重要なことは、1文の理解です。現代文と同様に、古文の文章も1文が積み重なって成り立っています。昔の言葉で書かれているだけで現代文と何ら変わりはありません。古文においても1文を理解するところから始めましょう。
古文において1文を理解するには?
→古文単語・文法・構文を理解する
古文の1文の構成要素は、古文単語・文法・構文です。これら3つは文法問題の
ように、そのまま入試の問題としても出題されることがあるので絶対に覚えて
説明できるようになってきましょう。
❷文の主語を把握する
立教大学法学部国語の古文編攻略法2つ目、「文の主語を把握する」ということです。
これは大変重要です。なぜなら入試の古文の文章では、主語が省略された文章が出題されることが多いからです。古文は現代文とは違って、主語が脱落している文章が多いです。そのため、主語を把握していない状態で文章を読むと、この動詞はいったい誰の動作なのかということがわからず、正確に古文の文章を理解することができません。古文の文章を理解するには、主語の把握は絶対に必要なのです。
主語を把握するには?
→①登場人物の把握
まずは文章の登場人物を全員把握しましょう。登場人物を身分の高い順に
整理できると尚良いです。
②敬語で分ける
古文では敬語が頻繁に使われています。尊敬語が使われるのは、動作主の
方が動作の受け手より身分の高い場合です。そして、謙譲語は動作主の方
が動作の受け手より身分の低い場合に使われます。
例えば、登場人物が天皇と臣下の2人だった場合は、尊敬語が使われてい
たらその部分の主語は天皇、謙譲語が使われていたらその部分の主語は臣
下というように区別することができます。
③助詞で主語が変わる場合がある
1文の中でも主語は変化します。その際に注目する助詞が、「ば・ど・ど
も・とも・を・に・が」です。これらの助詞の後は、主語が変わっている
可能性が大いにあります。これらの助詞が出てきたら主語が変わったかし
っかりと確認しましょう。
❸古文を精読・音読し古文に慣れる
立教大学法学部国語の古文編攻略法3つ目、「古文を精読・音読し古文に慣れる」です。
古文は昔の言葉で書かれた昔の文章であるため、私たちは古文に日頃から慣れ親しんでいません。現代文ならすらすら読めるのに、古文だとつまずいてしまうのはこれが原因です。そのため、古文を理解するには古文に慣れることが重要です。
古文に慣れるには?
→ただ、古文を読むだけでは古文を理解することはできません。
攻略法1つ目「まず、徹底的に1文を理解する」と2つ目「文の主語を把握す
る」を駆使して古文の文章を精読しましょう。古文に慣れるには文章を読む
時の質が重要です。1つ1つの文章の構成要素などをゆっくり確認しながら
読みましょう。
1つ1つの文章を大切に精読できるようになったら、それを積み重ねましょ
う。古文に慣れるには多くの古文を読むことも重要です。その際には、音読
をすると良いです。なぜなら声に出して読むことで思考が整理されるからで
す。
古文を理解するには時間が必要です。古文は入試問題でも1題であり、2題出題される現代文より後回しにされてしまう傾向にありますが、古文が苦手な人は、古文に時間をかけて古文に慣れ親しむことが重要です。