立教大学専門塾【鬼管理立教大学塾】の代表菅澤です。
このページでは、立教大学経済学部の世界史の入試問題の傾向や特徴を解説しております。
立教大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。立教大学経済学部に合格したい方は「世界史」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。
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立教大学経済学部とは
立教大学経済学部についての情報は別途コチラに記載しております。
立教大学経済学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。
立教大学経済学部「世界史」の前提情報
試験時間 | 60分 |
大問数 | 2題 |
解答形式 | マークシート・記述併用型 |
頻出単元 | テーマ史 |
大問は2つ設けられており、例年特定のテーマ史に沿って出題されている傾向が見られます。数年前まで長文の論述問題が出題されていましたが、近年ではマークシートで選択肢を選んで解答する方式の問題と語句を記述方式で解答する問題になっています。テーマ史とはいえども毎年分野は異なる上、年代も幅広く設定されており、問題の内容の難易度はそこまで高くありませんがかなり厄介です。教科書・資料集レベルの情報を着実に、かつ広範な年代にわたって定着させておくことが重要です。
また、語句を記述して解答する問題では、マークシートのように「うーん、わからない…とりあえず4に塗って次の問題に…」なんてことは不可能です。また、その回答が頭に浮かんでいたとしても、正確な漢字表記などが分かっていなければ得点につながりません。その問題自体の難易度にかかわらず、どうしても正答率はマークシートに比べると下がってしまいます。難しい漢字や複雑なカタカナなど、覚えにくい表記の語句は、早め早めの記憶がカギでしょう。
試験時間については、大問が2つで60分あるので、スピードよりも質を優先してしまって大丈夫です。落ち着いて着実に取り組みましょう。
立教大学経済学部「世界史」の傾向
立教大学経済学部の世界史の問題には、大きく分けて2つの問題が存在します。
❶語句を解答する問題
❷年代を問う問題
以下の問題が存在します。
❶語句を解答する問題
例:
ここでは、問題で問われているのが「~の名前」や「~の正しいもの」など、いわゆる一問一答的な問題のことを「語句を解答する問題」としています。
入試問題全体の7割程度がこの形式で出題されます。世界史のお決まりの形である、一問一答の基本タイプです。難易度も覚えてさえいれば決して高くなく、特に首をかしげるような難問は出題されていないようです。しかし、中には解答をマークシートではなく、自分で書く問題もあります。先述の通り、マークシートよりも正答率が下がりやすくなっているため、漢字や長いカタカナなど、難解な表記もしっかり覚えるようにしましょう。
出題数の観点からも、「なるべく点数をここで落とさないで正答数を上げる」ことに重点をおきましょう。書くまでもないとは思いますが、ケアレスミスやマーク違いなど、防ぎようがあるうっかりとしたミスは非常にもったいないです。試験時間も長めですから、忘れがちな人は1問解くごとに確認する習慣を付けておきましょう。
➋年代を問う問題
例:
ここでは、問題で問われているものが「同年代に起きた出来事」など、時間が関係している問題のことを「年代を問う問題」としています。
このような問題は、もし物事を完璧に暗記していたとしても❶のようには解けません。完璧な暗記よりも、その事象が起きた年代や場所などを大雑把に把握しておくことが大切です。近世中盤まで細かい年号を覚えることは必須ではありませんが、それ以降はしっかり年号も覚えましょう。
また、最悪覚えていたものを部分的に忘れてしまった時にも役立たせられるように、覚え方に対策が必要です。人間の歴史を俯瞰的に学習する世界史だからこそ、出来事同士を「横」のつながりでつなぐように覚えることです。全てのものには必ず因果があります。なんとなくでも横のつながりさえ少しでも頭に残ってさえいれば、少しは何かの助けになりえるでしょう。
いわゆる体系的な知識が問われるという面では、❶の問題よりも多少難易度は高いですが、ここを取れるかどうかでつく結果の差はかなり大きいのではないでしょうか。
立教大学経済学部「世界史」の攻略法
続いて、立教大学経済学部の世界史の攻略法を記します。
ここに該当してない場合、合格は厳しいです。
しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。
❶「完全な」基礎無くして合格は出来ず
立教大学経済学部世界史攻略法1つ目、「「完全な」基礎無くして合格は出来ず」です。
もちろん、世界史は言うまでもなく代表的な暗記科目ですから、覚えてさえしまえば、それなりにハードルは下がります。しかし、それは「△△年に○○をしたのは××」という表面的な覚え方をしていなかったらの話に過ぎません。「それだけ」では、せいぜい簡単な一問一答が盤石になる程度でしょう。それも大事ではありますし、ないがしろにするつもりはありませんが、正直なところ合格にはあまり直接的には役立ちません。
やはり、背景的な部分まで含めて覚えておかないと、ちょっと捻って出題された問題にさえも対応できなくなってしまうでしょう。物事同士の関係やその背景、そして周囲に与えた影響などが必ずどんな事象でもあることを、しっかり覚えておいた方が良いです。
無理矢理なんでも覚えればいい、というものではありません。教科書を脳内で完コピしたって、それなりには役に立つでしょうが、優位なのは「深さがあって横のつながりもがっちりしている知識」です。建物と同じで、正確かつ深い「完全な」基礎が無ければ、合格はおろか、関連した知識丸ごと総崩れになりかねません。
❷物事の流れを説明できるように
立教大学経済学部世界史攻略法2つ目、「物事の流れを説明できるように」ということです。
自分の言葉で物事の流れを説明できるようにしておくこと、つまり自力で他人に対して講義をできるようにすることです。
例えば、あなたの周りに、勉強の内容について友達に質問されても、諳(そら)んじたまましっかり返しているような人っていませんか?だいたいそのような人は、往々にして順位が上だったり、テストで毎回いい点を取ってたりしますよね。この人のように、何も見ずにその分野について話せるようになれば、もう完全に「理解」していることとなる、という訳なのです。この状態であれば、もうその分野についてはスラスラ解けるようになること請け合いです。受験当日までに、全範囲においてこんな感じの状態にもっていくことが最終目標です。
習ったことを正確に流れを再現できるような訓練をしておくべきでしょう。
❸布を織り込むように記憶する
立教大学経済学部世界史攻略法3つ目、「布を織り込むように記憶する」ということです。
みなさん、突然ですが布の織り方って知っていますか?細い縦の糸と横の糸が交差して、それが重なって、ずっと続いていますよね?目指すべき世界史の知識は、こうあるべきなのです。
無論、今から機織り機を買ってきて織れ、という話ではありません。ここでの糸はあなたの知識です。歴史の流れを縦に置くと、国や地域、出来事や人物といったミクロ的な事象が横になります。この密度をなるべく高めて、どんどん大きくしていくことが得点につながります。テーマ史も横のつながりが大変重要です。しかし、もちろんそれは縦の糸がしっかりとできてからの話です。横の糸を絡めたときに耐えうるような強さを持っていないと、訳が分からなくなって、結局クロスしても切れてしまって、最終的に全てバラバラになってしまいます。焦らず、まずはしっかりと縦方向の知識をつけ、それからゆっくりと横のつながりをつけていくことが大切です。長い道のりになりますから、決して焦ることはありません。ゆっくり、かつしっかりと、意識して学んでいきましょう。