sugasawa 始めに：職業能力開発総合大学校を解説！
志望大学合格に特化した大学受験塾
鬼管理専門塾を運営しております
代表の菅澤です！
鬼管理専門塾アシスタントのオニ坊です！
本日はどのような記事になりますか？
本日は
職業能力開発総合大学校を4つの軸から解説！利点・欠点なども紹介します！
というテーマで記事を書いていきます。
職業能力開発総合大学校志望のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
職業能力開発総合大学校志望のみなさんは必ずチェック！最後までご覧ください！
職業能力開発総合大学校
東京都の小平市に位置するこの独特な国立大学校は、新宿から約40分の距離にキャンパスを構えています。
ここは、主に工学系の専門教育を提供している教育施設です。具体的には、以下の4つの専攻があります。
- 機械工学専攻
- 電気工学専攻
- 電子情報工学専攻
- 建築工学専攻
これらの専攻を修了すると、学士号（大学卒業資格）を授与されます。
職業能力開発総合大学校は、文部科学省以外の省庁が管理する教育機関です。
このため、一般の大学とは異なる「準大学」というカテゴリに分類されます。ただし、「準」は質が劣るという意味ではなく、管理形態の違いを指します。
例えば、よく知られている防衛大学校も同じく「準大学」に分類されます。職業能力開発総合大学校は、厚生労働省が運営している点が特徴的です。
学費が安い
職業能力開発総合大学校の学費の特徴 東京都に位置する職業能力開発総合大学校は、国立の教育機関として運営されています。
これにより、その学費は国立大学並みに抑えられており、学生には非常に経済的です。以下は、この大学校の学費構造の詳細です。
- 入学金: 282,000円
- 年間授業料（運営費込み）: 535,800円
比較すると、私立大学の理系学部では年間の授業料が約1,400,000円になることが多く、これを4年間で計算すると、職業能力開発総合大学校の方が約300万円も学費を節約できることになります。
また、この大学校では、東京での生活をサポートするために、月額約39,000円（食費・光熱費込み）で利用できる個人部屋の学生寮を提供しています。
これは東京都内での住居費用としては非常に低い金額であり、学生にとって大きなメリットとなります。東京での生活費が高いことを考慮すると、この寮の価格設定は非常にお得なものです。
就職に強い
職業能力開発総合大学校は、厚生労働省との緊密な連携により、特に製造業界での就職率が高いことが知られています。
製造業界に限らず、幅広い業界に卒業生が進出しており、その高い就職支援体制は多くの学生にとって魅力的です。
- 製造業界への強いつながり:
製造業界ではこの大学校の卒業生を重宝しており、多くの卒業生がここからスムーズに就職しています。 - 公務員としてのキャリア:
特に、職業訓練指導員として公務員になる卒業生も多く、これは大学校の教育方針と実務経験を組み合わせた成果といえます。 - 建築業界への進出:
建築専攻では、建築業界へ進む学生が多く、専門知識と技術を身に付けた卒業生は業界で高く評価されています。 - 大学院進学の増加:
近年では、他大学の大学院へ進学する学生も増えており、学術的なキャリアも可能になっています。
これらの点から、職業能力開発総合大学校は、学生に対して就職に向けた多様な選択肢を提供していることがわかります。これは、将来に対する幅広い選択肢を求める学生にとって大きな利点となるでしょう。
職業能力開発総合大学校の偏差値が低い理由：認知度が低い
この学校は、長い歴史を持ちながらも、多くの受験生や一般の人々にはまだあまり認識されていない状況にあります。
例えば、受験情報誌での紹介が防衛大学などと同様に、通常の大学とは異なるセクションで行われていることが、その知名度の低さを物語っています。
一方で、東京には東京大学や東京工業大学など、国公立大学が数多く存在し、それぞれがその分野でトップレベルの教育を提供しています。
これらの大学は高い知名度を誇り、多くの受験生が志望しています。東京は人口が多く、多くの学生が上京してきますが、それにもかかわらず、この学校はまだ十分な知名度を得られていないのです。
しかし、この状況は変わりつつあります。この学校の情報が徐々に広まり、認知度が上がってきているのです。特に、学費が高く、キャンパスが都心から離れている私立大学への進学を選ぶ受験生にとって、この学校は魅力的な選択肢になりつつあります。
今が、この学校に注目する絶好の機会かもしれません。
職業能力開発総合大学校を受験する4つの利点
東京の国立大学の中でも、偏差値低く、さらに受験生にとっては多くの利点があるため、国立大学の併願校として非常に魅力的です！
私立型受験で倍率が低い
私立型受験で倍率が低い
低い倍率で、受験科目も3科目に限られています。
具体的には、英語（リスニングなし）、数学（1A・2B・Ⅲ）、そして理科（物理または化学から選択）です。これらの科目の試験は、共通試験よりも難易度が低い傾向にあります。
さらに、職業能力開発総合大学校の偏差値は40から45程度とされており、その結果、日本で最も入学しやすい国公立大学の一つと言えるでしょう。
例を挙げると、2021年の一般入試では、機械専攻に49人の志願者がいて、そのうち27人が合格しました。翌年には57人の志願者がいて、37人が合格しました。
他の専攻も同様の傾向を示しています。電気専攻、電子情報専攻、建築専攻など、それぞれの志願者数と合格者数を見ると、この大学がどれだけ入学しやすいかが明らかになります。
重要なのは、志願者数は第1希望に基づいている点であり、第2希望まで記入可能なため、合格者の中には他の学科が第1希望だった学生も含まれています。
倍率の低さ、限られた科目数、そして共通試験より簡単な入試問題により、日本で最も入学しやすい国公立大学の一つであると言えます。
共通テストを受験せずに応募可能で、国公立大学との併願がしやすい
共通テストを受験せずに応募可能で、国公立大学との併願がしやすい
国公立大学への進学を目指す受験生にとって、職業能力開発総合大学校は、共通テストを受験せずに応募可能で、さらに他の国公立大学との併願がしやすい選択肢となっています。
この大学は独自の日程（例えば令和5年では2月14日）で入試を実施しており、これにより他の国公立大学との併願が可能になります。
特に、前期や後期に難関大学を受験する学生にとって、この大学は滑り止めとして理想的です。共通試験の後にも出願が可能であるため、共通試験で望む結果が得られなかった学生でも、国立大学への進学の機会を保持することができます。
共通試験から入試までの期間が短いため、出願資料を事前に準備しておくことが重要です。
職業能力開発総合大学校は、共通試験を受験せずに、また他の国公立大学と併願しながら、国立大学への道を探求する受験生にとって魅力的な選択肢です。この柔軟な入試スケジュールと出願条件は、多くの受験生にとって大きな利点となります。
全国各地に試験会場がある
全国各地に試験会場がある
職業能力開発総合大学校は、そのメインキャンパスが東京都に位置しているにもかかわらず、国公立大学としては珍しく全国各地に試験会場を設置しています。
具体的には、札幌、仙台、東京、大宮、名古屋、大阪、岡山、福岡など、日本全国の主要都市に試験会場があります。
大学受験は非常に忙しい時期であり、多くの受験生は未知の地域への移動を強いられます。しかし、この大学では、受験生が長距離を移動する必要がなく、地元や近隣の都市で受験が可能です。
これは、特に地方の受験生にとっては大きな利点となります。例えば、北海道に住む受験生は札幌で、九州に住む受験生は福岡で受験ができるため、時間と費用の節約になります。
職業能力開発総合大学校は、全国各地に試験会場を設置することで、受験生にとってのアクセスの容易さと利便性を大きく向上させています。このアプローチは、特に受験のための移動に負担を感じる受験生にとって、大きなメリットをもたらすことでしょう。
入学金返還制度
入学金返還制度
職業能力開発総合大学校が受験生に推奨される大きな理由の一つは、入学金返還制度にあります。この制度では、もし入学しないことを決定した場合、入学金が返還されます。
この制度は特に、国立大学と併願する受験生にとって非常に魅力的です。多くの国立大学志願者は、安全策として私立大学にも併願しますが、私立大学の入学手続きの締め切りは、通常、国立大学の前期試験日よりも前に設定されています。
これは、受験生が第一志望でない私立大学に、実際に行くかどうかも分からない状況で入学金を納めることを意味します。
例えば、国立大学の前期試験で合格した場合、受験生はすでに納めた私立大学の入学金を失うリスクがあります。
しかし、職業能力開発総合大学校の場合、入学しない選択をした場合でも入学金が返還されるため、新生活に向けて必要な財政的負担を大きく軽減することができます。
職業能力開発総合大学校の入学金返還制度は、国立大学との併願を考える受験生にとって大きなメリットを提供し、大学選択の際の経済的な不安を軽減する重要な要素です。
職業能力開発総合大学校の利点・欠点
職業能力開発総合大学校の利点
職業能力開発総合大学校は、多くのメリットを提供する教育機関です。
その中でも特筆すべき点は、東京都内に位置し新宿駅から電車で40分というアクセスの良さ、偏差値が低く3科目のみで入学が比較的容易であること、実践的な技術を学べるカリキュラム、職業訓練士の資格取得の機会、入学しない場合の入学金返還制度、食事付きの低価格寮、そして独自の奨学金制度の存在です。
例えば、東京都内に位置することは、多くの学生にとってアクセスの容易さを意味します。加えて、偏差値が低いということは、より多くの学生が入学のチャンスを持てることを示しています。さらに、実践的な技術を身に付けることができ、職業訓練士の資格取得も可能であるため、卒業後の就職に直結するスキルを習得できます。
また、この大学校の入学金返還制度は、学生の財政的な負担を軽減し、より多くの選択肢を持つことを可能にします。さらに、安価な寮と食事の提供は、学生生活をサポートし、経済的な負担を減らします。独自の奨学金制度も、学生にとって大きな支援となります。
職業能力開発総合大学校は、アクセスの良さ、学びやすさ、実践的な教育、資格取得の機会、経済的なサポートといった多面的なメリットを提供することで、学生にとって非常に魅力的な選択肢となっています。これらの利点は、学生が学業に集中し、将来に向けて効果的に準備を進めるのに役立ちます。
職業能力開発総合大学校の欠点
職業能力開発総合大学校の最大のデメリットは、その低い知名度です。多くの人々には、この学校が正式な4年制大学と認識されていない可能性があり、職業訓練学校や専門学校と間違われることがあります。
また、「職大」という通称は学内でのみ通じ、学校名が長すぎるという問題もあります。
学術的教育の面では、他の大学に比べて少なめであるという点もデメリットとして挙げられます。さらに、学生数が少ないため、サークル活動などの学生生活が活発でないこともあります。
この大学では卒業に必要な単位数が多いことや、女子生徒の割合が比較的少ない（男女比が85:15）という事実も、一部の学生にとってはネガティブな側面となるかもしれません。
例えば、学生生活を豊かにするサークルやクラブ活動に参加することは、大学生活の重要な側面の一つです。しかし、学生数が少ないと、これらの活動が充実しない可能性があります。
また、多様な性別比の中で学ぶことは、多角的な視点を育むのに役立ちますが、男女比が偏っていると、その機会が限られることになります。
職業能力開発総合大学校は低い知名度とそれに付随する一連の問題、学術的教育の限定性、学生活動の制約、卒業単位数の多さ、そして偏った性別比といういくつかのデメリットを持っています。これらの要因は、潜在的な学生にとって、この大学を選択する際の重要な検討点となります。
最後に：職業能力開発総合大学校に合格をするには？
ここまで職業能力開発総合大学校について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。自分自身の希望する学部に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組：カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送：テレビ東京など全国15局に放映
