【富山大学の難易度は…？】富山大学のプロが難易度を徹底解説【25年度入試】

富山大学は富山市にあり、2005年に県内の3つの大学が再編統合されて誕生した総合大学です。9つの学部を有し、約9,000名の学生が在籍しており、北陸甲信越地域では大規模な大学として知られています。富山大学の学長である齊藤滋氏は、「おもしろい」大学を目指すというビジョンを掲げており、そのために様々な教育改革を推進しています。

具体的な授業の例として、「まちなか授業」があります。この授業は街中で行われ、市民の目に触れるオープンな環境で実施されます。また、富山大学ならではのユニークな授業として、3,000メートル級の立山連峰での積雪研究があります。このように、地域の特性を活かした実践的な授業が多く行われています。

富山大学は、東海北陸地域の国公立大学の中で最も多くの入学志願者を集めています。その人気の理由の一つとして、県外からの入学者の割合が高いことが挙げられます。2022年度の新入生のうち、74％が県外出身者であり、この大学が全国的に魅力を持っていることがわかります。

例えば、数理的な思考力やデータの解析能力は、現代の多くの職業において必要不可欠です。富山大学では、これらのスキルを学生にしっかりと身につけさせるためのカリキュラムが用意されています。さらに、実際のビジネスや研究の場で即戦力として活躍できるよう、実践的な教育も重視されています。

富山大学には9つの学部と19の学科があり、大学院には9つの研究科があります。特に工学部は平成30年以降に1学科に統合されました。文系学部には「人文学部」、「教育学部」、「経済学部」、「芸術文化学部」があり、理系学部には「理学部」、「工学部」、「都市デザイン学部」、「医学部」、「薬学部」があります。

また、都市デザイン学部も富山大学の特徴的な学部の一つです。2018年に設立されたこの学部には、「地球システム科学科」、「都市・交通デザイン学科」、「材料デザイン工学科」の3つの学科があり、理想的な都市環境の構築に必要な知識と技術を学びます。地域課題の発見と解決に取り組む実践的なカリキュラムが組まれており、自治体や企業と連携して実際の社会問題に対処する力を養います。

このように、富山大学は多様な学部と専門性の高い教育プログラムを提供しており、地域および全国的に貢献する人材の育成に力を入れています。

富山大学には9,039人の学生が在籍しています。隣接する県の国立大学と比較すると、信州大学には8,863人、山梨大学には4,687人、群馬大学には6,256人の学生が在籍しており、富山大学の学生数はこれらの大学よりも多いです。男女比については、全学部および大学院を合わせて、男性が63%、女性が37%であり、特に理系学部では男性の割合が高くなっています（2021年時点）。

富山大学の学生数の多さは、大学が提供する教育の質と多様な学びの機会に対する信頼と人気を示しています。各学部の専門性や教育の充実度、そしてキャンパスの活気ある学生生活が、幅広い学生層に支持されている理由と言えるでしょう。

五福キャンパスは富山大学の主要キャンパスで、JR北陸新幹線の停車駅である富山駅からバスで約20分の距離に位置しています。また、市内電車も運行しており、キャンパスへのアクセスは非常に便利です。さらに、五福キャンパスは街中にあるため、日常生活においても利便性の高い環境が整っています。

杉谷キャンパスも富山駅が最寄り駅であり、バスで約30分の距離に位置しています。しかし、バス以外の公共交通手段がないため、やや不便に感じることもあるかもしれません。一方、北陸自動車道のインターチェンジが近くにあり、車での移動に関しては非常に便利です。

杉谷キャンパスは、医療および薬学に関連する学問と研究の中心地であり、富山大学の重要な拠点として機能しています。ここでの学びは、医療や薬学の分野で活躍するための確固たる基盤を築くのに役立つでしょう。

高岡キャンパスは富山県北西部の高岡市に位置しています。歴史的な街並みと豊かな自然環境の中で学ぶことができるこのキャンパスは、学生にとって魅力的な学習環境を提供しています。高岡駅からはバスで約20分、市内電車も利用可能で、最寄りの電車停留所から徒歩約20分の距離にあります。

ここでは、富山大学が公開している最新の2021年度の進路状況についてご紹介します。卒業生1,762名のうち、1,209名（68.6％）が就職を希望し、460名（26.1％）が大学院への進学を希望しました。過去5年間（2017～2021年度）の富山大学全体の就職率は97.8％から99.0％の間で推移しており、ほとんどの就職希望者が就職に成功しています。（就職率は就職者数を就職希望者数で割ったものです。）

国公立大学の入試選抜は、全国共通テストと大学ごとの個別試験で構成されています。ここでは、各学部の共通テストボーダーライン得点率、偏差値、最新の倍率について紹介します。これらの要素を総合的に判断し、難易度を評価することが重要です。

このように、共通テストの得点率、偏差値、倍率の3つの要素をしっかりと把握し、自分に最適な学部を選択することが大切です。これにより、合格の可能性を高めるための戦略を立てることができます。

一般選抜試験では、大学共通テストの成績と富山大学の個別試験の結果を基に合否が判定されます。大学共通テストの科目は「国語」、「地理歴史・公民」、「数学」、「理科」、「外国語」であり、学部や学科ごとに選択できる科目や科目の配点が異なります。個別試験も学部によって異なる科目が課されます。さらに、学部によっては小論文や面接、実技検査（芸術文化学部のみ）などの個別学力検査も実施されます。

例えば、芸術文化学部では実技検査が行われるため、技術面での準備が重要となります。他の学部では小論文や面接が課されることも多く、論理的な思考力や表現力を高めるための準備が必要です。これらの多様な選抜方式に対応するためには、総合的な学力と準備が求められます。

学校推薦型選抜には、「学校推薦型選抜Ⅰ」と「学校推薦型選抜Ⅱ」の2種類があります。「学校推薦型選抜Ⅰ」は大学共通テストを受ける必要がなく、学校からの推薦書、小論文、面接、適性試験などで合否が判定されます。学部によっては、教育学部で行われる集団討論などの特別な試験も含まれます。

このように、富山大学の学校推薦型選抜には2つの異なる方式があり、どちらも学生の多様な能力を評価することを目的としています。推薦書や面接、小論文などを通じて、学業以外の側面からも学生の適性を見極める選抜方式が採用されています。このため、推薦型選抜を受ける学生は、アカデミックな成績だけでなく、自己表現力や適性をアピールすることが求められます。

このように、富山大学の学校推薦型選抜は、学生にとって多様な選択肢を提供し、それぞれの強みを生かした入試戦略を立てることができる制度となっています。

総合型選抜試験では、書類審査に加え、小論文や面接などを通じて、受験生が大学の求める学生像にどれだけ適しているかを総合的に判断します。富山大学では、教育学部、経済学部、理学部、薬学部、都市デザイン学部がこの選抜試験の対象となっています。