このページでは、法政大学文学部の数学入試問題の傾向や特徴を解説しております。
法政大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。法政大学文学部に合格したい方は「数学」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。
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法政大学文学部とは
法政大学文学部についての情報は別途コチラに記載しております。
法政大学文学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。
法政大学文学部「数学」の前提情報
試験時間 | 60分 |
大問数 | 哲学科・英文学科・史学科・心理学科 T日程:6題 英文 英語外部試験利用入試:6題 哲学科・日本文学科・史学科 A方式:3題 英文学科・地理学科・心理学科 A方式:3題 |
解答形式 | 哲学科・英文学科・史学科 心理学科 T日程:マークシート 英文 英語外部試験利用入試:マークシート 哲学科・日本文学科・史学科 A方式:記述式 英文学科・地理学科・心理学科 A方式:記述式 |
頻出単元 | 哲学科・英文学科・史学科・心理学科 T日程 :数と式・微分積分・複素数と方程式 英文 英語外部試験利用入試 :数と式・微分積分・複素数と方程式 哲学科・日本文学科・史学科 A方式 :2次関数・確率 英文学科・地理学科・心理学科 A方式 :2次関数・確率 |
上記の通り、全受験方式に共通している点は、試験時間の60分のみで、その他の点は大きく二つに分類することができます。
例えば、大問数については、哲学科・英文学科・史学科・心理学科T日程と英文 英語外部試験利用入試は6題、哲学科・日本文学科・史学科A方式と英文学科・地理学科・心理学科A方式は3題と大きく異なっており、二つに分類することができます。
また、解答形式においても、哲学科・英文学科・史学科・心理学科T日程と英文 英語外部試験利用入試はマークシート、哲学科・日本文学科・史学科A方式と英文学科・地理学科・心理学科A方式は記述式となっています。
更に、頻出単元についても、大問数の個数によって、違いが見られます。(ただし、ここ数年の出題傾向から、頻出単元にしぼって勉強するのではなく、どの単元に関しても、一度は触れたことがある状態にしておくことをおすすめします。)
このように、法政大学文学部の数学は、受験方式によって、大問数・解答形式・傾向が異なります。
そのため、各受験方式にあわせて、その対策も異なってきます。
本記事では、それらの対策を受験方式別に扱っていきます。
法政大学文学部「数学」の傾向
それでは、法政大学文学部「数学」の特徴・傾向を見ていきましょう。
法政大学文学部には複数の学科が存在しています。
それぞれで出題の形式も異なっていますので、自分の受ける学科で問題の傾向を把握するようにしてください。
最初に哲学科・英文学科・史学科・心理学科T日程と英文 英語外部試験利用入試の数学の特徴を見ていきましょう。
前述の通り、哲学科・英文学科・史学科・心理学科T日程と英文 英語外部試験利用入試の数学の試験時間は60分であり、大問数は6題、解答形式はマークシート、頻出単元は数と式・微分積分・複素数と方程式です。
つまり、受験者は平均して一問当たり10分という短い時間で問題の流れに従って解いていくマークシートを攻略しなければなりません。
ここでは、まずこのマークシートの特徴について見ていきます。
■マークシート
例:
マークシート式の問題は、センター試験や共通テストのような、問題文上の解答の流れに合わせて答えを導き出し、空欄に適する数字や文字、記号を答えるという問題のことです。
上記の例のように、マークシートは、問題を解く前の段階から解法の過程が示してあるという特徴を持ちます。
つまり、解法の流れがあらかじめ分かっているため、その流れを理解し、問題の誘導にさえ乗ってしまえば、問題を解くことはそれ程難しいことではありません。
しかし、裏を返すと、このことは問題の流れをつかみ損ねれば、初めの糸口が見えず、行き止まりに陥ってしまうことを意味します。
そうなってしまうと、大問数の多いマークシートの形式では、重要となる解答への素早さが失われて、大きな失点に繋がってしまうでしょう。
そのような失敗に陥らずに高得点を取るためには、普段からマークシートの形式に慣れることで素早く解法の流れをつかみ、誘導に乗ることが求められるでしょう。
具体的な攻略法に関しては、下記の『法政大学文学部数学の「攻略法」』の章で示します。
■記述式
例:
記述式の問題とは、自分で解答だけでなくその解答に至った経緯を記述して答えるという問題です。
上記に記述した通り、記述式を課す受験方式は哲学科・日本文学科・史学科 A方式と英文学科・地理学科・心理学科 A方式であり、試験時間・大問数・頻出単元はそれぞれ60分、3題、2次関数、確率となっています。
つまり、記述式の時間配分は平均して一問当たり20分あり、時間を切り詰めて素早く解かなければならないマークシートに比べれば、比較的時間にゆとりがあると言えるでしょう。
しかし、その一方で問題の誘導に従って解いていくマークシートとは違って、全ての過程をを独力でこなさなければなりません。
これは、問題の解答に対する方針をたてることから計算をこなすという過程を自分一人でしなければならないということを意味しています。
それ故に、何も指針がたてられず、混乱して白紙で提出してしまえば、その大問は捨てたということと何ら意味は変わらないでしょう。
しかし、裏を返すと、少しでも解答の方針や計算を解答欄に示しておけば、部分点をかすめ取ることができる可能性があるということです。
そのため、たとえ問題が分からなかったとしても、諦めずに少しでも記述しておくことが大切です。
また、問題の誘導に従うマークシートとは異なり、記述式の解答への過程は定められておらず、基本的に自由です。
そのため、解答への過程が一つに限定されず、自分の得意な領域に持ち込んで問題を解くことができます。
それ故に、様々な単元に触れて、自分の問題に対するアプローチの方法を増やしておくことが重要になるでしょう。
法政大学文学部「数学」の攻略法
続いて、法政大学文学部「数学」の攻略法を攻略法を記します。
ここに該当してない場合、合格は厳しいです。
しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。
ここからは、マークシートと記述式で共通しているものとそうでないものに分けて説明していきます。
❶日本語を瞬時に数式に言い換える(マークシートと記述式)
法政大学文学部「数学」攻略法1つ目は「日本語を瞬時に数式に言い換える」です。
数学の問題の中で、使わない条件はありません。
ただし、そうした条件は文章の中の日本語に隠れている場合があるため、そうした条件を数式に変換することができなければ、問題の解を導くことはできません。
そして、このことはマークシートにおいても、記述式においても、共通するとても大切な要素なのです。
なぜなら、どんな問題を解くときにも「日本語を瞬時に数式に言い換える」ということを意識することで、問題の解法を考える時間が短縮され、、一つ一つの問題にかける時間を節約をすることができるからです。
この攻略法は問題に対して、慣れることで徐々に習得できるので、「日本語を瞬時に数式に言い換える」を常に意識しながら、問題を解いてみてください。
❷計算間違いを最小限に抑える (マークシートと記述式)
法政大学文学部「数学」攻略法2つ目は「計算間違いを最小限に抑える」です。
はっきりと言うなら、数学において、計算間違いは致命的です。
理由は大きく分けて二つあります。
一つ目は、当たり前のことかもしれませんが、計算間違いをすると、決して答えにたどり着けないということです。
二つ目は計算間違いをしてしまうと、時間が無駄になってしまうということです。
せっかく時間をかけて解いた問題も、計算ミスをするだけでほとんど点を獲得することができず、問題に費やした時間が無駄になってしまいます。たとえ、解いている途中で計算間違いに気づいたとしても、大幅な時間ロスに繋がってしまいます。
これらのミスは、答えを導く過程を記述する記述式なら、いくらか部分点でカバーできますが、答えしか書かないマークシートでは、どうしようもない程に致命的なミスです。
こうした「計算間違いを最小限に抑える」方法を下記に示します。
①問題文を再読する
よくある計算間違いとして挙げられるのが、問題文を勘違いして読んでいて、本来の問題の数値とは、異なるものを使用して問題を解いてしまっている場合です。
こうなってしまうと、数値が異なるので、絶対に正解にたどり着くことはできません。
こうしたミスをしないためにも、問題文を再読して、適切な数値で計算できるようにしましょう。
②計算をこまめに見直す
計算間違いを最小限に抑える方法として、最も有効なのが計算をこまめに見直すということです。なぜなら、計算をこまめに見直せば、すぐに計算ミスに気づくことができ、計算間違いによる時間のロスを最小限に抑えることができるからです。
一方で、計算をこまめに見直さずに、最後に見直しをしてしまうと、計算の初期の段階で計算間違いをしていた場合、多くの計算をやり直さなくてはならなくなり、多くの時間を割く必要があります。更に、新たな計算間違いを起こしてしまう可能性も高くなってしまいます。
③工夫して計算をする
計算は計算の数が多ければ、多いほど計算間違いを起こしてしまう確率が高くなってしまいます。
裏を返せば、計算そのものの数を減らすことで、計算間違いを減らすことができます。
また、計算のプロセスを減らすことで、計算スピードの向上も期待できるでしょう。
ただし、計算の工夫をしようとして、公式を使う際にはうろ覚えで公式を用いないなどの注意が必要です。
参考書などに、こうした計算の工夫方法は乗っているので、ぜひ参考にしてください。
④問題を解く
ここまで、計算間違いを最小限に抑える方法について、見てきましたが、計算力そのものを伸ばす方法は問題を解く以外にはありません。
ですから、計算間違いを最小限に抑えるために、計算力を伸ばしたいと考えている人は、難しい問題を解くのではなく、教科書や計算ドリルなどの計算の練習に特化したものを使用することをお勧めします。
➌解法の型を身につけよ (マークシートと記述式)
法政大学文学部「数学」攻略法3つ目は「解法の型を身に着けること」です。
解法の型を身に着けることは問題を解く上で、特に大切な能力です。
解法の型を身に着けるとは、数学の問題の中でも典型的な問題の解き方を完全にマスターするということを意味します。
この能力を身につけていれば、自分がやってきた問題と出題された問題が異なっていても、解き方の糸口を見出して、難なく対処することができます。
こうした解法の型を身に着けるために、基礎的な問題を解くことを怠らず、どの単元の典型的な問題に対しても、即座に解法が思いつく状態にしておくをお勧めします。
❹時間配分に気を付ける (マークシートと記述式)
法政大学文学部「数学」攻略法4つ目は「時間配分に気を付けること」です。
前述の通り、哲学科・英文学科・史学科・心理学科T日程と英文 英語外部試験利用入試は平均して一問当たり10分、哲学科・日本文学科・史学科 A方式と英文学科・地理学科・心理学科 A方式平均して一問当たり20分かけることができます。
しかし、このような安直な時間配分はするべきではありません。
受験勉強をしていく中で、いくら全ての単元を得意にしようと努力しても、自分の中で得意な単元と不得意な単元は分かれてしまうものです。
これは一見弱点のようにも思えますが、自分の得意・不得意をきちんと把握しているということは強みと言えます。
なぜなら、自分の得意・不得意をきちんと把握することで、試験中に、不得意な単元に時間をかけ過ぎず、得意な単元に時間をかけることができ、高得点につなげることができるからです。
そのため、試験時間が始まった時点で、全ての問題を解き終わらせようとがむしゃらに問題に向かうのではなく、いったん落ち着いてどの問題に何分使おうかといった時間配分を考えることが大切です。(そうすることで、冷静にもなれます)
そして、不得意な単元の問題に対峙した時も、その問題は諦める・後回しにするなどの冷静な判断をして、得意な単元の問題あるいは解ける問題から対処することを心掛けましょう。
❺減点をされない解答の書き方をする(記述式のみ)
法政大学文学部「数学」攻略法5つ目は「減点されない解答の書き方をすること」です。
記述式において、大幅な減点をされてしまう要素として以下のものが挙げられます。
①字が読めない
②解法の過程が省略されている
これらの要素を詳しく見ていきましょう。
①字が読めない
いくら試験時間が短いからといって、焦って字を乱雑に書いてしまうと、採点者は採点ができません。そうなると、不要な減点をされてしまう恐れもあります。
そのため、解答の字は人が読める程度には綺麗に書く必要があるでしょう。
また、記述式において、間違えた箇所を消しゴムできちんと消せていなくて、解答がめちゃくちゃになっている場合もあるので、このことも留意しておきましょう。
②解法の過程が省略されている
前述の通り、記述式において、解法の過程の省略は大幅な減点をされてしまう可能性を孕んでいます。
なぜなら、解法の過程の省略をすると、解答の流れが止まってしまい、論理的に説明ができていない箇所が発生してしまう可能性があるからです。
もちろん、だからといって、解答を懇切丁寧に記述していれば、試験時間が足りなくなってしまいます。それ故に、なんとなくで記述をするのではなく、要所要所で記述の必要があるかどうかを自分で考えて、無駄を省いた解答を作る必要があります。
❻マークシートの解答欄を利用する(マークシートのみ)
法政大学文学部「数学」攻略法6つ目は「マークシートの解答欄を利用すること」です。
マークシートの解答欄を利用するとは、問題を解く前にカタカナの記号の個数から解が何桁になるか、解が分数になるか、出した解が解答欄に対して適切であるかを確認するといったことを意味します。
このように、解答欄は時に、問題の解き方や解の間違いに気付けるチャンスになります。
それ故に、こうした利用できるものは全て利用するといった姿勢が大切です。
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