進研・全統・駿台ベネッセ模試の難易度比較|偏差値換算表つき

進研・全統・駿台ベネッセ模試の難易度比較|偏差値換算表つき

「進研模試ではA判定なのに、全統模試を受けたらC判定だった」「駿台ベネッセ記述模試と全統模試で、判定も偏差値もけっこう違う……どっちを信じればいいの?」——高校生や保護者の方から、こうした相談を数多くいただきます。結論から言うと、模試ごとに判定や偏差値の出方が変わるのは、模試ごとに「出題の難易度」と「受験する母集団」が違うからです。この記事では、進研模試・全統模試・駿台ベネッセ記述模試・駿台全国模試・東進共通テスト本番レベル模試という主要な模試を横断的に比較し、難易度と母集団の関係、模試ごとの偏差値換算の目安、難易度順に並べた1軸マップ、志望校レベル別のおすすめ模試の組み合わせまでを、公的情報をもとに整理し、鬼管理専門塾の学習管理視点から解説します。なお、進研模試そのものの偏差値の読み方や、進研⇔全統の換算目安については、姉妹記事進研模試の偏差値はあてにならない?全統模試との差と偏差値の正しい見方で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。本記事はその続編として、比較対象を5つの模試に広げ、「どの模試を、どの順番で、どう組み合わせて受けるか」という使い分けの視点を中心に整理します。

オニ坊

模試によって同じくらい頑張って受けたはずなのに、判定がバラバラになるのがすごく不安なんです……結局どの模試を信じればいいんでしょうか?

菅澤

それは模試ごとに「問題の難しさ」と「受ける人たちのレベル」が違うからなんだ。今日は進研模試・全統模試・駿台ベネッセ記述模試・駿台全国模試・東進の共通テスト本番レベル模試を横並びで比較して、それぞれの位置づけと使い分け方を一気に整理していこう。

目次

  1. 模試の難易度・偏差値の出方はなぜ模試ごとに違うのか|出題難易度と母集団の2軸
  2. 主要模試5つの母集団・難易度を比較する|進研/全統/駿台ベネッセ/駿台全国/東進
  3. 偏差値換算の目安表|進研・全統・駿台ベネッセの対応関係
  4. 難易度順に並べるとどうなるか|模試を1つの物差しで見る
  5. 志望校レベル別|おすすめ模試の組み合わせ
  6. 模試の判定がバラついたときの考え方|掛け持ちの注意点
  7. 模試の難易度差を使いこなすのは「普通の対策」では厳しい
    1. 選択肢①:独学/参考書のみでは①②の限界に当たる
    2. 選択肢②:映像授業/アプリでは①の限界に当たる
    3. 選択肢③:集団授業の大手予備校では②の限界に当たる
    4. 選択肢④:一般的な個別指導塾では③の限界に当たる
  8. 鬼管理専門塾の特徴
  9. まとめ|模試の難易度差を正しく理解して使い分けるために
  10. よくある質問
    1. Q. 進研模試・全統模試・駿台ベネッセ記述模試の中で、どれが一番難しいですか?
    2. Q. 偏差値換算の目安表はそのとおりになりますか?
    3. Q. 駿台全国模試でE判定でも、全統模試ではB判定でした。どう考えればいいですか?
    4. Q. どの模試を受ければいいか迷っています。全部受けたほうがいいですか?
    5. Q. 駿台ベネッセ記述模試と全統記述模試はどう違いますか?
    6. Q. 東進の共通テスト本番レベル模試は他の模試とどう違いますか?
    7. Q. 模試ごとに得意科目が違って見えるのですが、どちらを信じればいいですか?
    8. Q. 複数の模試の結果を、学習計画にうまく活かせません。どうすればいいですか?

模試の難易度・偏差値の出方はなぜ模試ごとに違うのか|出題難易度と母集団の2軸

ある模試の「難しさ」は、実は1つの物差しでは測れません。模試の難易度・偏差値の出方は、大きく分けて「出題難易度(問題そのものの難しさ)」と「母集団(誰が受けているか)」という2つの軸で決まります。この2軸を分けて考えないと、「模試Aの偏差値60」と「模試Bの偏差値60」を同じ意味だと誤解してしまいます。

📚 用語解説

出題難易度:その模試の問題そのものの難しさ。基礎〜標準レベル中心に設計されている模試もあれば、難関大学の二次試験レベルまで踏み込んで設計されている模試もある。出題難易度が高いほど、同じ受験者でも正答率・平均点は下がりやすい。

📚 用語解説

母集団:ある模試を受験した集団全体のこと。学年ほぼ全員が受ける模試もあれば、大学受験を強く意識した生徒だけが自主的に申し込む模試、難関大学志望者が中心の模試もあり、母集団の学力水準は模試ごとに大きく異なる。

オニ坊

出題が難しいかどうかと、受ける人たちのレベルが高いかどうかは別の話ってことですか?

菅澤

そのとおり。例えば「出題は易しいのに母集団のレベルはバラバラ」な模試もあれば、「出題も母集団のレベルも高い」模試もある。この2つの組み合わせで、同じ得点でも偏差値の出方がまったく変わってくるんだ。

得点の高さ → (破線=3模試に共通する、ある1人の得点の位置) 進研模試(母集団が広い) 全統模試(受験層が絞られる) 駿台全国模試(難関層中心) ある1人の得点
同じ「得点」でも、母集団のレベルが違えば偏差値の出方が変わる(イメージ図)

この図が示すように、母集団のレベルが上がるほど、同じ得点を取ったときの偏差値は下がりやすくなります。進研模試のように母集団が広い模試では高めの偏差値が出やすく、駿台全国模試のように母集団が難関大学志望者に絞られる模試では、同じ実力でも偏差値は低めに出やすいということです。模試の偏差値を見るときは、「どの模試か」だけでなく、「出題難易度」と「母集団」の両方を意識する習慣をつけましょう。

主要模試5つの母集団・難易度を比較する|進研/全統/駿台ベネッセ/駿台全国/東進

前提を踏まえたうえで、高校生・受験生がよく受験する主要な模試5つ——進研模試、全統模試、駿台・ベネッセ記述模試(駿台ベネッセ模試)、駿台全国模試、東進の共通テスト本番レベル模試——について、主催・対象学年・母集団の特徴を整理します。

全高校生 学年の生徒全員 進研模試 受験層 学年ほぼ全員が受験 全統模試 受験層 大学受験を目指す層が主体 駿台ベネッセ記述模試 受験層 高3・既卒生中心、共通テスト本番相当 駿台全国模試 受験層 難関大学・医学部志望層が中心
母集団の包含関係(イメージ図)|同じ「高校生」でも模試ごとに母集団の絞られ方が違う
模試主催主な対象学年母集団・難易度の特徴
進研模試(ベネッセ総合学力テスト)ベネッセコーポレーション高1・高2・高3学年ほぼ全員が受験。全国約45万人が受験する全国最大規模の模試(出典:ベネッセ「マナビジョン」、2026年7月18日閲覧)。大学受験をしない生徒も多く含む幅広い母集団で、出題も既習範囲中心のため偏差値は高めに出やすい
全統模試(全統共通テスト模試・全統記述模試 等)河合塾高1〜高3・既卒生大学受験を目指す生徒が主体的に申し込むため、進研模試より母集団が絞られる。シリーズ全体で年間延べ200万人超が受験していると報じられている(出典:教育情報メディアの集計記事、2026年7月時点。回・学年別の最新の正確な数値は河合塾公式サイトの成績統計資料ページでご確認ください)
駿台・ベネッセ記述模試(駿台ベネッセ模試)駿台予備学校・ベネッセ共催主に高3・既卒生共通テスト本番と同程度〜やや難しい記述式模試。国公立大学から難関私大まで対応する国内最大規模級の記述模試とされる。受験者数は報道によれば約30万人程度と伝えられる(出典:受験情報メディアの解説記事、2026年7月時点。正確な数値は駿台予備学校・ベネッセ公式サイトでご確認ください)
駿台全国模試駿台予備学校主に高3・既卒生(高1・高2向けも実施)難関大学・医学部志望者の受験割合が高く、5模試の中でもっとも母集団の学力水準が高いとされる。出題難易度も高いため、同じ実力でも他の模試より偏差値が5〜10ポイント程度低く出やすいと言われる(出典:受験情報メディアの解説記事、2026年7月時点)
東進 共通テスト本番レベル模試東進(ナガセ)主に高3生(高1・高2向けも実施)共通テストと同一形式・同水準で作問され、年4回実施。相対評価に加えて絶対評価スコアも提供されるのが特徴。受験者数は本記事執筆時点で公式サイトから確認できなかったため公表されていない

📚 用語解説

駿台全国模試:駿台予備学校が主催する記述・論述式中心の模試。難関国公立大学の二次試験や難関私大を強く意識した出題難易度で、東大・京大・旧帝大・医学部志望者など難関大学志望層の受験割合が高い。5模試の中でもっとも母集団の学力水準が高いとされる。

📚 用語解説

駿台・ベネッセ記述模試(駿台ベネッセ模試):駿台予備学校とベネッセコーポレーションが共催する、高3・既卒生向けの記述式模試。共通テスト本番と同程度〜やや難しい難易度で、国公立大学から難関私大まで幅広く対応する。全統模試と近い位置づけで語られることが多い。

📚 用語解説

東進共通テスト本番レベル模試:東進(ナガセ)が実施する、共通テストと同一形式・同水準で作問される模試。年4回実施され、相対評価に加えて絶対評価スコアも提供される点が特徴。母集団の絞られ方より「本番形式にどれだけ近いか」を確認する模試という位置づけが強い。

オニ坊

進研模試は学校のみんなが受けるからほぼ全員参加で、駿台全国模試は難関大志望のガチ勢が集まる感じなんですね。

菅澤

そういうこと。進研模試の母集団には大学受験をしない生徒も相当数含まれる一方、駿台全国模試は難関大学・医学部を狙う層が主体。母集団の”底”の高さがそもそも違うから、同じ偏差値60でも意味がまったく違ってくるんだ。

駿台ベネッセ記述模試は、名前のとおり駿台予備学校とベネッセコーポレーションが共催する模試で、共通テスト本番と同程度〜やや難しい難易度に設定されています。全統模試と近い位置づけで語られることが多いものの、記述式中心という出題形式の違いがあるため、マーク模試である全統共通テスト模試とは単純比較しにくい面もあります。一方、駿台全国模試は記述・論述式が中心で、難関国公立大学の二次試験や難関私大を強く意識した出題難易度になっており、5模試の中でも最も選抜性の高い母集団が集まります。

⚠️ 受験者数は年度・回によって変動します

上表の受験者数はいずれも報道・各媒体の解説記事による参考値であり、模試の回・学年・その年の実施状況によって変動します。正確な最新の受験者数が必要な場合は、河合塾・駿台予備学校・ベネッセ・東進それぞれの公式サイトで確認してください。

自分の志望校レベルを確認
母集団が近い模試を選ぶ
偏差値換算の目安で読み替える
大問別の得点率で弱点を特定

偏差値換算の目安表|進研・全統・駿台ベネッセの対応関係

母集団と難易度が違う模試同士では、同じ偏差値でも意味する実力の水準が変わります。そこで塾・予備校業界では、進研模試・全統模試・駿台ベネッセ記述模試の偏差値をおおよそ対応させて考える経験則が語られています。ここではその目安を表と図で整理します。

⚠️ この換算表はあくまで「目安」です

以下の換算表は、塾・予備校業界で経験則として語られている目安であり、ベネッセ・河合塾・駿台予備学校が公式に発表している換算式ではありません。学年・受験月・科目・その年の母集団によって差は変動します。自分の正確な立ち位置は、実際に複数の模試や志望校の過去問結果と照らし合わせて判断してください。

進研模試(目安)全統模試換算(目安)駿台ベネッセ記述模試換算(目安)換算差の目安
7058〜6056〜58約10〜14
6553〜5551〜53約10〜14
6048〜5046〜48約10〜14
5543〜4541〜43約10〜14
5038〜4036〜38約10〜14
進研模試 70 65 60 55 50 全統模試換算 59 54 49 44 39 駿台ベネッセ換算 57 52 47 42 37
進研模試 ⇔ 全統模試 ⇔ 駿台ベネッセ記述模試の偏差値対応(目安)
オニ坊

進研模試で偏差値65だった僕、全統換算だと53〜55、駿台ベネッセだと51〜53くらいになるってことですね……模試が変わるたびに数字が下がっていくのはちょっとつらいです。

菅澤

下がっているように見えるけど、実力そのものが落ちたわけじゃない。母集団が絞られるほど、同じ実力でも数字は控えめに出る。大事なのは、自分が今どの物差しで測られているかを理解したうえで、志望校の基準と照らし合わせることなんだ。

なお、駿台全国模試については母集団がさらに難関大学・医学部志望層に絞られるため、全統模試・駿台ベネッセ記述模試よりもさらに偏差値が低めに出る傾向があります。駿台全国模試だけを見て「思ったより偏差値が低い」と落ち込む前に、母集団のレベルがそもそも違うことを思い出してください。志望校が旧帝大・早慶・難関国公立医学部でない場合、駿台全国模試の偏差値をそのまま志望校判定の基準にする必要はありません。

難易度順に並べるとどうなるか|模試を1つの物差しで見る

ここまでの内容を踏まえ、5つの模試を「同じ実力の受験生が受けたときに、偏差値が出やすい順」に1本の軸に並べてみます。あくまで一般的な傾向としての目安であり、模試の回・学年・年度によって前後することがある点には注意してください。

難易度・母集団の絞られ方 → 偏差値の出やすさ(1軸上のイメージ) 進研模試 偏差値が最も出やすい 全統模試 大学受験層が主体 駿台ベネッセ記述模試 共通テスト本番相当 東進共通テスト本番レベル模試 共通テスト同形式・同水準 駿台全国模試 偏差値が最も出にくい
進研模試がもっとも偏差値が出やすく、駿台全国模試がもっとも出にくいという一般的な傾向(あくまで目安の1軸マップ)
オニ坊

こうやって1本の線に並べてもらうと、進研模試と駿台全国模試が両端にあるのがすごくイメージしやすいです。

菅澤

そう見えるように整理したんだ。ただし東進の共通テスト本番レベル模試は、共通テストと同じ形式・同じ水準で作られているのが特徴で、母集団の絞られ方より「本番にどれだけ近いか」を測る模試という側面が強い。単純な難易度順だけでなく、それぞれの模試が何を測るためのものかも合わせて意識しておこう。

⚠️ この並び順は年度・回によって変動します

模試の難易度順は、実施回・学年・年度によって多少前後することがあります。あくまで「おおまかな傾向」として捉え、志望校選びなど重要な判断は、必ず最新の模試結果と志望校の過去問演習を合わせて行ってください。

志望校レベル別|おすすめ模試の組み合わせ

模試は1種類だけを受け続けるより、志望校のレベルに応じて適切に組み合わせることで、自分の実力をより正確に把握できます。ここでは志望校レベル別に、おすすめの模試の組み合わせを整理します。

志望校レベルの目安おすすめの模試の組み合わせ狙い
中堅私立大学・日東駒専クラス進研模試+全統模試(共通テスト模試)進研模試で基礎の定着を確認しつつ、全統模試で大学受験層の中での立ち位置を早めに確認する
MARCH・関関同立・地方国公立クラス全統模試(共通テスト模試・記述模試)を軸に、余裕があれば駿台ベネッセ記述模試も併用大学受験層の中での立ち位置を継続的に確認しつつ、記述力も鍛える
早慶上智・旧帝大クラス全統模試+駿台ベネッセ記述模試を継続受験難関大学志望層の中での相対的な位置と、記述式問題への対応力を並行して確認する
東大・京大・難関国公立大学医学部クラス駿台全国模試を中心に、全統模試・東進共通テスト本番レベル模試も併用最難関層の中での位置を厳しめの基準で把握しつつ、共通テスト本番レベルの得点力も別途確認する
志望校のレベル別に、おすすめの模試の組み合わせは? 中堅私大・日東駒専クラス 進研模試+全統模試の2本柱で基礎の定着を確認 MARCH・関関同立・地方国公立クラス 全統模試を軸に駿台ベネッセ記述模試も併用 早慶上智・旧帝大クラス 全統模試+駿台ベネッセ記述模試を継続受験 東大・京大・難関医学部クラス 駿台全国模試を中心に全統・東進本番レベルも併用
志望校のレベルが上がるほど、より母集団の絞られた模試を組み合わせに加える(判断分岐図)
オニ坊

全部の模試を受けたほうが安心な気もしますが、そこまでしなくてもいいんでしょうか?

菅澤

模試は受ければ受けるほどいい、というわけじゃない。復習の時間が削られてしまっては本末転倒だ。志望校のレベルに合わせて2〜3種類に絞り、その分「受けた模試を確実に復習する」ことに時間を使うほうが効果的だよ。

駿台全国模試のようにより難易度の高い大学別の「冠模試」まで視野に入れる場合は、別記事の河合塾・駿台・代ゼミの冠模試とは?冠模試を受験しよう!も参考にしてください。

模試の判定がバラついたときの考え方|掛け持ちの注意点

複数の模試を組み合わせて受けるようになると、必ずと言っていいほど「模試によって判定がバラつく」という悩みが出てきます。ここでは、よくあるパターンごとの考え方を整理します。

複数の模試で判定がバラバラだったら、どう考えればいい? 進研模試はA判定なのに全統模試はC判定 母集団の違いが原因。全統模試の判定を優先して弱点を分析する 全統模試はB判定なのに駿台全国模試はE判定 駿台全国模試の母集団は最難関層。全統模試基準では十分戦えている可能性が高い 模試ごとに得意科目が違って見える 科目別の得点率を模試間で比較し、本当の弱点科目を特定する
判定がバラついたときは、まず「どちらの母集団が志望校に近いか」で優先順位を決める(判断分岐図)
複数模試の判定を並べる
母集団の違いを踏まえて優先順位づけ
大問・分野別の得点率を比較
本当の弱点を特定して復習
✔️判定がバラついたら、まず「その模試の母集団が志望校の受験者層にどれだけ近いか」を確認する
✔️志望校が難関大学であるほど、母集団の絞られた模試(駿台全国模試・駿台ベネッセ記述模試)の結果を優先して重視する
✔️判定だけでなく、大問・設問形式(マーク/記述)ごとの得点率を模試間で比較し、出題形式による得意・不得意も切り分ける
✔️一喜一憂で終わらせず、模試ごとに「母集団」「難易度」「回・実施時期」もあわせて記録しておく
オニ坊

駿台全国模試でE判定が出たときは、さすがに心が折れそうになります……

菅澤

気持ちはわかるけど、駿台全国模試は5模試の中でもっとも母集団のレベルが高い。全統模試や志望校の過去問での得点率もあわせて確認して、駿台全国模試のE判定だけで一喜一憂しないようにしよう。

複数の模試の結果を整理し、母集団の違いを踏まえて優先順位をつけ、次の学習計画に落とし込む作業は、受験生本人だけで継続するにはかなりの手間がかかります。なお、進研模試そのものの偏差値の詳しい読み方や判定の信憑性については、進研模試の偏差値はあてにならない?全統模試との差と偏差値の正しい見方で個別に詳しく解説しています。

模試の難易度差を使いこなすのは「普通の対策」では厳しい

結論から先に言います。模試ごとの難易度・母集団の違いを理解して、複数の模試の結果を正しく読み解けるようになったとしても、日々の勉強のやり方そのものが変わらなければ、志望校合格に必要な実力を積み上げていくのは、正直厳しいと言わざるを得ません。

理由は、この記事の前半で確認したとおりです。進研模試・全統模試・駿台ベネッセ記述模試・駿台全国模試・東進共通テスト本番レベル模試は、それぞれ母集団も出題難易度も異なり、偏差値の出方には最大で10〜14ポイント前後の差が経験則として語られています。この差は「勉強量が足りているか」を教えてくれるものではなく、あくまで「どの物差しで測っているか」の違いにすぎません。つまり、模試の見方を正しく整理できても、次の模試までの毎日の勉強量そのものが変わらなければ、どの模試で測っても実力そのものは伸びていかない、ということです。

この前提を踏まえて、模試ごとの判定・偏差値の差に振り回されず実力を伸ばしていくためによく検討される選択肢を、鬼管理専門塾が指摘する「成績が上がらない塾・予備校の3つの限界」——①授業で情報を得ても行動は変わらない、②全員同じ指導は偏差値50に収束する、③週1指導では変化が遅い(出典:https://onikanri.singeki.com/onikanri/)——に照らして、1つずつ検証していきます。

選択肢①:独学/参考書のみでは①②の限界に当たる

独学・参考書のみの対策は、模試ごとの結果を自分で整理し、間違い直しを仕組み化できれば理想ですが、実際には模試ごとの判定の違いに一喜一憂するだけで終わりやすく、①の限界(情報を得ても行動が変わらない)がそのまま当てはまります。加えて、多くの受験生が同じ市販の参考書・似たような勉強法を選ぶため、対策の中身が母集団の平均に寄りやすく、②の限界(全員同じ指導は偏差値50に収束する)にも当てはまります。

選択肢②:映像授業/アプリでは①の限界に当たる

映像授業やアプリは、①の限界がとりわけ典型的に当てはまります。授業を「見る」ことと、模試ごとに難易度・母集団が違うことを踏まえて弱点を特定し、優先順位をつけて潰し切ることは別物であり、視聴した情報量が多くても、日々の行動が変わらなければ複数の模試の判定・偏差値には反映されません。

選択肢③:集団授業の大手予備校では②の限界に当たる

集団授業の大手予備校は、②の限界がもっとも直接的に当てはまる選択肢です。同じ教室で、同じカリキュラムを、同じペースで教える以上、生徒一人ひとりの「どの模試でどんなギャップが出ているか」は考慮されず、対策の中身は本質的に「全員同じ指導」になります。

選択肢④:一般的な個別指導塾では③の限界に当たる

一般的な個別指導塾は、③の限界が中心的に当てはまります。個別指導自体は生徒ごとに教え方を変えられますが、多くの場合は週1〜2コマの授業時間しか管理の対象にならず、模試ごとの偏差値差(10〜14ポイント前後)を埋めるだけの演習量を、授業がない残りの日で積み上げられるかどうかは本人任せになってしまいます。

模試の難易度差を正しく使いこなす対策、消去法で残るのは? 独学/参考書のみ ①②の限界:判定に一喜一憂するだけで行動が変わらない 映像授業/アプリ ①の限界:視聴するだけで弱点の優先順位づけが仕組み化されない 集団授業の大手予備校 ②の限界:全員同じ指導でギャップが埋まらない 一般的な個別指導塾 ③の限界:週1〜2コマ以外は演習量が本人任せになる 鬼管理専門塾 ①②③を1日単位の個別管理で解消
4つの選択肢を消去法で検証すると、最後に残るのは鬼管理専門塾だけになる(判断分岐図)

独学/参考書のみ・映像授業/アプリ・集団授業の大手予備校・一般的な個別指導塾——模試ごとの難易度差を正しく理解したうえで実力を伸ばしていくときに検討されやすい代表的な選択肢は、いずれも①②③の限界のどれかに当てはまり、対策としては力不足です。消去法で選択肢を1つずつ外していくと、最後に残る現実的な選択肢は鬼管理専門塾だけになります。

鬼管理専門塾の特徴

だから鬼管理専門塾は、上記で挙げた①②③の限界を、次の3つの特徴でそれぞれ解消します。

鬼管理専門塾が①②③の限界をどう解消するか ❶ 1日単位の学習管理 「今日やるべきこと」を数値で指示し①を解消 ❷ 個別行動プラン設計 専属講師が生徒ごとに行動プランを設計し②を解消 ❸ 毎日・毎週の徹底管理 進捗確認と確認テストで定着を検証し③を解消
鬼管理専門塾の3つの特徴と、それぞれが解消する限界(概要図)
❶ 1日単位の学習管理

毎日「今日やるべきこと」を数値で指示するため、①の限界(情報を得ても行動が変わらない)を解消します。

❷ 個別行動プラン設計

生徒ごとに専属講師が行動プランを設計するため、②の限界(全員同じ指導は偏差値50に収束する)を解消します。

❸ 毎日・毎週の進捗徹底管理とテスト

毎日の進捗確認と毎週の確認テストで定着度を検証するため、③の限界(週1指導では変化が遅い)を解消します。

進研模試・全統模試・駿台ベネッセ記述模試・駿台全国模試いずれの結果も、鬼管理専門塾では「今の実力を測るための材料」として分析し、母集団・難易度の違いを踏まえたうえで大問・分野別の得点率から弱点を特定し、次の模試までの学習計画に具体的な数値で落とし込みます。

よくある塾のつまずき
鬼管理専門塾の対応
模試ごとの判定に一喜一憂母集団・難易度の違いを知らずに数字だけで判断する
大問・分野別の得点率を分析判定ではなく得点率の内訳から弱点を特定し対策に落とし込む
参考書・映像授業を見て終わり視聴・演習をしても間違い直しが仕組み化されない
1日単位の学習管理毎朝「その日にやること」を数値で指示し、翌日以降の課題に反映する
週1〜2コマの個別指導授業がない日は本人任せになりやすい
毎日・毎週の進捗徹底管理日々の進捗確認と毎週の確認テストで定着を検証する

複数模試の結果をそのままにするか、鬼管理専門塾で毎日の対策に変えるか

授業をしない・1日単位の徹底管理

一方的な授業を提供するより、「今日やるべきこと」を1日単位で明確に指示することに力を入れています。

毎日の課題を数値で指示

「英語をやる」ではなく「英単語500語を暗記し、長文読解3題を解く」のように、課題を具体的な数値で指示します。

毎週の確認テスト+できるまで追加課題

1週間単位でテストを行い定着度を可視化。基準に届いていなければ、その場で追加の課題を出します。

専属講師が個別カリキュラムを設計

生徒ごとに専属の講師が行動プランを設計し、実行状況の管理までを担当します。

鬼管理専門塾の大学受験コースには1カ月返金保証制度があります(対象・詳細な条件は無料説明会でご案内しています。出典:鬼管理専門塾公式サイト「1カ月返金保証制度」ページ、2026年7月18日閲覧)。まずは無料説明会で、模試ごとの難易度・母集団の違いの見方から、消去法で見えてきた実力の伸ばし方まで、あなたの状況に合わせて相談してみてください。鬼管理専門塾の指導方針そのものは「鬼管理」とは?成績が上がらない塾・予備校の3つの限界で、実際の合格実績は鬼管理専門塾の合格実績で確認できます。

消去法で見えた鬼管理専門塾を無料説明会で確認してみませんか?

まとめ|模試の難易度差を正しく理解して使い分けるために

模試ごとの結果を受け取ったら 進研模試で高い偏差値が出ても 母集団の広さを踏まえ、全統模試換算で読み替える 全統・駿台ベネッセの判定が出たら 大問・分野別の得点率で弱点を特定する 駿台全国模試の判定が厳しめでも 母集団が最難関層であることを踏まえ悲観しすぎない
本記事の結論を「次にとるべき行動」まで落とし込んだ図(判断分岐図)

ここまで、模試の難易度・偏差値の出方を決める2つの軸(出題難易度・母集団)から、進研模試・全統模試・駿台ベネッセ記述模試・駿台全国模試・東進共通テスト本番レベル模試という5つの主要模試の比較、偏差値換算の目安、難易度順の1軸マップ、志望校レベル別のおすすめの組み合わせ、判定がバラついたときの考え方までを整理してきました。改めて要点をまとめます。

✔️模試の難易度・偏差値の出方は「出題難易度」と「母集団」という2つの軸で決まる
✔️進研模試は学年ほぼ全員参加型で全国約45万人が受験する模試であり(出典:ベネッセ公式サイト)、5模試の中で最も偏差値が出やすい
✔️全統模試・駿台ベネッセ記述模試は大学受験を目指す層が主体で、進研模試より母集団が絞られる
✔️駿台全国模試は難関大学・医学部志望層が中心で、5模試の中で最も偏差値が出にくい
✔️進研⇔全統⇔駿台ベネッセの偏差値換算(10〜14ポイント前後の差)は業界内の経験則であり、公式な換算式ではない
✔️志望校のレベルが上がるほど、より母集団の絞られた模試(駿台ベネッセ記述模試・駿台全国模試)を組み合わせに加えるのが基本の考え方
✔️模試の判定がバラついたときは、志望校の受験者層に近い母集団の模試を優先しつつ、大問・分野別の得点率で本当の弱点を特定する

模試ごとの難易度や母集団の違いを正しく理解できれば、判定や偏差値の数字に一喜一憂することなく、「今、何をすべきか」が見えてきます。複数の模試の結果を一人で整理し、優先順位をつけて学習計画に落とし込むのが難しいと感じたら、模試データの読み解きから学習管理まで伴走する専門塾を活用するのも一つの選択肢です。

よくある質問

よくある質問のテーマ関連する見出し
難易度の決まり方の基本模試の難易度・偏差値の出方はなぜ模試ごとに違うのか
5模試の比較主要模試5つの母集団・難易度を比較する
偏差値換算の目安偏差値換算の目安表
志望校別の組み合わせ志望校レベル別|おすすめ模試の組み合わせ
判定のばらつき模試の判定がバラついたときの考え方
気になることは? 難易度の決まり方 出題難易度・母集団の説明を読む 5模試の違い 比較表・図解を確認する 偏差値換算 換算表を確認する 志望校別の組み合わせ 組み合わせ表を見る
質問のテーマから該当の見出しへ(上表と同じ内容を図解でも示したもの)

Q. 進研模試・全統模試・駿台ベネッセ記述模試の中で、どれが一番難しいですか?

A. 一般的には、進研模試がもっとも偏差値が出やすく、全統模試・駿台ベネッセ記述模試はそれより母集団が絞られ、駿台全国模試がもっとも偏差値が出にくいとされています。ただしこれは母集団・出題難易度の違いによるもので、「難しい模試ほど偉い」という話ではありません。

Q. 偏差値換算の目安表はそのとおりになりますか?

A. なりません。あくまで塾・予備校業界で語られる経験則の目安であり、学年・受験月・科目・その年の母集団によって差は変動します。正確な立ち位置は、実際に複数の模試や志望校の過去問結果と合わせて判断してください。

Q. 駿台全国模試でE判定でも、全統模試ではB判定でした。どう考えればいいですか?

A. 駿台全国模試は5模試の中でもっとも母集団のレベルが高いため、E判定でも実際には全統模試基準で十分に戦えている可能性があります。判定だけで一喜一憂せず、志望校の母集団に近い模試の結果を優先して確認してください。

Q. どの模試を受ければいいか迷っています。全部受けたほうがいいですか?

A. 模試は受ければ受けるほどいいわけではありません。志望校のレベルに応じて2〜3種類に絞り、その分「受けた模試を確実に復習する」時間を確保するほうが効果的です。本記事の志望校レベル別の組み合わせ表を参考にしてください。

Q. 駿台ベネッセ記述模試と全統記述模試はどう違いますか?

A. どちらも記述式中心の模試ですが、主催が異なります(駿台ベネッセ記述模試は駿台予備学校とベネッセの共催、全統記述模試は河合塾主催)。難易度・母集団は近い水準とされていますが、出題傾向や判定基準は模試ごとに異なるため、両方を受ける場合は結果を混同せず、それぞれ別の物差しとして記録しましょう。

Q. 東進の共通テスト本番レベル模試は他の模試とどう違いますか?

A. 共通テストと同一形式・同水準で作問されている点が特徴です。母集団の絞られ方より「本番にどれだけ近い形式・難易度で得点できるか」を確認するための模試という位置づけで捉えるとよいでしょう。

Q. 模試ごとに得意科目が違って見えるのですが、どちらを信じればいいですか?

A. まずは科目別の得点率を模試間で比較し、出題形式(マーク式か記述式か)による得意・不得意を切り分けてください。同じ科目でも出題形式が変われば求められる力が変わるため、単純にどちらかの模試だけを信じるという考え方はおすすめしません。

Q. 複数の模試の結果を、学習計画にうまく活かせません。どうすればいいですか?

A. 母集団・難易度の違いを踏まえたうえで、大問・分野別の得点率から弱点を特定し、次の模試までの学習計画に落とし込むことが重要です。一人で整理・分析・計画への落とし込みまでを行うのが難しい場合は、模試データの読み解きから学習管理まで伴走してくれる専門塾を活用するのも選択肢の一つです。

菅澤孝平

本記事監修者 菅澤孝平

シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。

出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映

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Claude Code