「進研模試でずっと偏差値65をキープしているのに、河合塾の全統模試を受けたら偏差値55まで落ち込んだ」「進研模試の判定はA判定なのに、全統模試だとC判定……どっちを信じればいいの?」——高校生や保護者の方からこうした相談は少なくありません。結論から言うと、進研模試の偏差値は「あてにならない」のではなく、「母集団が異なる別の物差し」として扱う必要があります。この記事では、偏差値という指標そのものの仕組みから、進研模試と全統模試・駿台模試の母集団の違い、偏差値の換算目安、進研模試の判定の信憑性と正しい復習法、そして学年別の活用法までを、公的情報をもとに整理し、鬼管理専門塾の学習管理視点から解説します。

先生、この前の進研模試で偏差値65だったのに、模試そのものは「簡単だった」って友達が言ってて……この偏差値、本当に信じていいんですか?

いい質問だね。結論から言うと、偏差値の数字そのものは嘘をつかない。ただし「どの模試の偏差値か」を無視して数字だけ見ると、実力を見誤ることがあるんだ。今日はその理由を一つずつ整理していこう。
目次
偏差値の仕組みを理解する|なぜ「同じ偏差値」でも意味が違うのか
偏差値とは、テストの得点をそのまま比較するのではなく、「同じ試験を受けた集団の中で自分がどのあたりに位置するか」を表す統計的な指標です。計算式は「(自分の得点-平均点)÷標準偏差×10+50」で表され、平均点を偏差値50とし、そこからどれだけ離れているかを表します。得点だけを見ると分からない「相対的な立ち位置」が分かるのが偏差値の役割です。
📚 用語解説
偏差値:受験した集団の中で、自分の得点が平均からどれだけ離れているかを表す統計的な指標。計算式は「(得点-平均点)÷標準偏差×10+50」。平均点を取ると偏差値50になり、平均より高ければ50超、低ければ50未満になる。

平均点を取れば偏差値50になるっていうのはわかるんですけど、じゃあ偏差値60ってどのくらいすごいんですか?

統計的には、偏差値60は集団の中でおよそ上位16%、偏差値70だとおよそ上位2%の位置にあたるとされている。ただしこれは「その模試を受けた集団の中で」という条件付きだから、次はその「集団」、つまり母集団の話をしよう。
偏差値の計算式に「平均点」と「標準偏差」が使われている以上、偏差値は常に「どんな集団が受けたか」に左右されます。同じ得点でも、まわりのレベルが高い模試なら偏差値は低く出て、まわりのレベルが低い模試なら偏差値は高く出ます。これが「模試によって偏差値の見え方が変わる」根本的な理由です。
📚 用語解説
母集団:ある模試を受験した集団全体のこと。進学校の生徒中心の模試と、進学希望以外の生徒も含めて学年全員が受ける模試とでは、母集団の学力レベルがまったく異なり、同じ得点でも算出される偏差値が変わる。
この「母集団によって偏差値が変わる」という性質は、高校受験と大学受験の偏差値を比較するときにも当てはまります。中学生のほぼ全員が高校受験をするのに対し、大学進学者は高校生の中の一部です。そのため、一般的に「高校の偏差値から10〜15ほど引いた数値が、その高校の生徒が大学受験でおおよそ相当する偏差値帯」という目安が、塾・予備校業界で経験則として語られています(公式な換算式ではなく、あくまで目安であることに注意してください)。

え、じゃあ僕の出身中学の偏差値と、大学受験の偏差値は同じ物差しじゃないってことですか?

そのとおり。高校受験の母集団は「その地域の中学3年生ほぼ全員」だけど、大学受験の母集団は「大学進学を志す高校生」に絞られる。母集団の学力が上がるほど、同じ実力でも偏差値は下がって見えるんだ。だから「高校受験で偏差値60だったから、大学受験でも偏差値60が取れる」とは限らない。
偏差値の計算式にはもう一つ、「標準偏差」という要素があります。標準偏差とは、受験者の得点がどれだけバラついているかを表す数値です。得点のばらつきが大きい模試ほど、同じ得点差でも偏差値の差が大きく開きやすくなります。逆に、受験者の得点が団子状に集中している模試では、少しの得点差で偏差値が大きく変動することもあります。「平均点」だけでなく「ばらつきの大きさ」も偏差値の見え方を左右する要素だと覚えておきましょう。
偏差値の数字を見たら、まず「何の模試の、どんな母集団の偏差値か」を確認する習慣をつけましょう。同じ「偏差値60」でも、模試が変われば実力の意味はまったく違うことがあります。
進研模試とはどんな模試か|全統模試・駿台模試との母集団の違い
| 模試 | 主催 | 主な対象学年 | 母集団の特徴 |
|---|---|---|---|
| 進研模試(ベネッセ総合学力テスト) | ベネッセコーポレーション | 高1・高2・高3 | 学年ほぼ全員が受験。大学受験をしない生徒も多く含む、幅広い母集団 |
| 全統模試(全統共通テスト模試・全統記述模試 等) | 河合塾 | 高1〜高3・既卒生 | 大学受験を目指す生徒が主体。進研模試より母集団が絞られる |
| 駿台模試(駿台全国模試 等) | 駿台予備学校 | 主に高3・既卒生(一部高1・高2向けも実施) | 難関大学志望者の受験割合が高く、母集団の学力水準がさらに高い |
偏差値が母集団に左右されることを踏まえたうえで、進研模試そのものの特徴を確認しましょう。進研模試(ベネッセ総合学力テスト)は、株式会社ベネッセコーポレーションが主催する模擬試験で、全国約45万人が受験する全国最大規模の模試です(出典:ベネッセ「マナビジョン」進研模試に関するQ&Aページ、2026年7月18日閲覧)。この受験者数は大学入学共通テストの現役受験者数とほぼ同数とされ、高校1年生・2年生・3年生それぞれに実施される、いわば「学年ほぼ全員が受ける模試」です。
📚 用語解説
進研模試(ベネッセ総合学力テスト):ベネッセコーポレーションが主催する、全国約45万人が受験する模試(出典:ベネッセ公式サイト、2026年7月18日閲覧)。多くの高校で学年一斉に受験させるため、大学進学を志望する生徒だけでなく、就職・専門学校進学希望の生徒なども含めた「学年全体」が母集団になりやすいのが特徴。
一方、全統模試は河合塾が主催する模試シリーズで、共通テスト対策用の「全統共通テスト模試」と、国公立大学の二次試験・難関私大の記述式対策用の「全統記述模試」など、複数の種類があります。進研模試のように学校単位でほぼ全員が受験する形ではなく、大学受験を強く意識した高校・生徒が主体的に申し込むケースが多く、母集団は「大学受験を見据えた層」に絞られやすいという特徴があります。なお、全統模試の最新の学年別受験者数については、今回の取材時点で河合塾公式サイトから直接の数値確認ができなかったため、正確な数値が必要な場合は河合塾公式サイトで最新情報をご確認ください。
📚 用語解説
全統模試:河合塾が主催する模試シリーズの総称。共通テスト形式の「全統共通テスト模試」、記述式の「全統記述模試」などがある。大学受験を目指す生徒が主体的に申し込むケースが多く、進研模試に比べて母集団が大学受験層に絞られやすい。

進研模試は学校のみんなが受けるからほぼ全員参加で、全統模試は受験する気まんまんの人が申し込む感じなんですね。

そういうこと。進研模試の母集団には、大学受験をしない生徒も相当数含まれる。一方の全統模試は「大学受験をする」と決めた生徒が中心。母集団の学力の”底”の高さがそもそも違うんだ。
進研模試は出題範囲を「既習範囲」に絞り込む一方で、受験する母集団の学力の幅が非常に広くなりやすいという特徴もあります。大学受験を強く意識している生徒から、まだ進路を決めていない生徒まで同じ問題を受けるため、同じ偏差値60でも回によって実際の得点分布のばらつき方が異なり、偏差値の変動幅が大きく出やすい点にも注意が必要です。
この母集団の違いが、そのまま偏差値の見え方の違いになって現れます。塾・予備校業界では経験則として、「進研模試の偏差値から10〜15ほど引いた数値が、全統模試でのおおよその偏差値に近い」と語られることがあります。これはベネッセ・河合塾が公式に発表している換算表ではなく、指導現場で積み上げられてきた目安である点には注意が必要ですが、多くの受験指導者が同様の実感を持っている数値でもあります。
| 進研模試の偏差値(目安) | 全統模試での偏差値(目安) | 換算差の目安 |
|---|---|---|
| 70 | 58〜60 | 約10〜12 |
| 65 | 53〜55 | 約10〜12 |
| 60 | 48〜50 | 約10〜12 |
| 55 | 43〜45 | 約10〜12 |
| 50 | 38〜40 | 約10〜12 |
上の換算表は、塾・予備校業界で経験則として語られている目安であり、ベネッセ・河合塾が公式に発表している換算式ではありません。学年・受験月・科目・その年の母集団によって差は変動します。自分の正確な立ち位置は、実際に全統模試や志望校の過去問結果と照らし合わせて判断してください。

じゃあ、進研模試で偏差値65だった僕は、全統模試だと55くらいってことですか……ちょっとショックです。

ショックを受ける必要はないよ。数字が「下がった」わけじゃなくて、そもそも物差しが違うだけ。大事なのは、今の自分の実力を正しい物差しで把握して、そこから対策を組み立てることなんだ。
「進研模試で偏差値60」は実力としてどのくらいか
では、進研模試で偏差値60を取っている場合、実際の大学受験ではどのくらいの実力に相当するのでしょうか。前述の換算目安に沿うと、進研模試の偏差値60は、全統模試ベースではおおよそ偏差値48〜50前後に相当すると考えられます。これは大学受験の母集団の中では「平均的な水準」に近く、難関大学を目指すにはまだ伸びしろが大きい段階です。
| 全統模試換算後の偏差値帯(目安) | 大学群としての一般的な目安 |
|---|---|
| 70以上 | 旧帝大最難関学部・早慶上位学部など最難関ゾーン |
| 65前後 | 早慶・上智・旧帝大・国公立大医学部を除く難関学部ゾーン |
| 60前後 | MARCH・関関同立・地方国公立大学ゾーン |
| 55前後 | 日東駒専・産近甲龍・地方国公立大学下位ゾーン |
| 50前後 | 中堅私立大学ゾーン |
📚 用語解説
ボーダーライン:模試の判定基準として使われる、「合格可能性がおよそ50%に分かれる」偏差値の目安。ボーダーラインちょうどの受験生は合格と不合格が半々に分かれるとされ、確実な合格を狙うならボーダーラインより上の実力を目指す必要がある。
上表はあくまで一般的な目安であり、大学・学部・入試方式・年度によって大きく変動します。正確なボーダーラインは、必ず河合塾のパスナビ等の最新情報で確認してください。

進研模試で偏差値60だから安心してたけど、全統換算だと50前後で、MARCHにもまだ届かないってことですね……

そう捉えるのが正しい。これは「進研模試をサボっていい」という意味じゃなくて、「進研模試の高い数字だけを見て安心してはいけない」ということ。目指す大学のレベルが全統模試や志望校の過去問でどのくらいの得点率が必要かを、早めに確認しておくことが大事なんだ。
進研模試の母集団には、大学受験をしない生徒も多く含まれます。進研模試で高い偏差値・A判定が出ていても、大学受験を目指すライバルの中での本当の立ち位置は、全統模試や志望校の過去問演習でこまめに確認する必要があります。
志望校を判断するときは、偏差値の換算目安をそのままゴールにするのではなく、志望校の過去問で「どの科目・大問で何割取れれば合格ラインに乗るか」まで具体的に落とし込むことが重要です。例えば全統模試換算で偏差値60前後に達していない段階でも、志望校の過去問を実際に解いてみると、特定の分野だけを補強すれば合格ラインに近づけるケースもあります。偏差値の帯だけで一喜一憂せず、過去問演習と組み合わせて実際の得点力を確認する視点を持つようにしましょう。
進研模試の判定はどこまで信じていい?正しい復習の仕方
進研模試には、志望校を記入すると「合格可能性判定」(A〜E判定)が返ってくる仕組みがあります(出典:ベネッセ「マナビジョン」進研模試 合格可能性判定基準ページ、2026年7月18日閲覧)。ただし前述のとおり、進研模試の母集団には大学受験をしない生徒も含まれるため、判定は実際の入試における競争よりも「甘め」に出やすい傾向があります。
📚 用語解説
合格可能性判定(A〜E判定):模試で記入した志望校について、これまでの模試のデータをもとに算出される合格可能性の目安。A判定(可能性大)からE判定(可能性小)まで段階があるが、あくまで統計的な目安であり、E判定から合格する生徒もA判定から不合格になる生徒も実際には存在する。

進研模試でA判定だったから安心してたんですけど、この前先生に「鵜呑みにしちゃダメ」って言われて不安になりました……

判定を無視しろとは言わない。ただ、判定は「これまでの模試データの統計」であって、本番の合否を保証するものじゃない。進研模試は母集団が広い分、判定が甘めに出やすいことは知っておいた方がいい。E判定から逆転合格する生徒も、A判定から不合格になる生徒も、実際に毎年いるんだ。
判定そのものより価値があるのは、模試の結果を使って「自分が何をできて、何ができていないか」を洗い出すことです。進研模試は基礎〜標準レベルの問題が中心のため、「基礎なのに間違えた問題」をそのままにしておくのが最も危険なパターンです。ここからは、進研模試の結果を最大限に活かすための復習の手順を整理します。
進研模試の正しい復習の手順

復習って、間違えたところをもう一回解くだけじゃダメなんですか?

それだけだと「わかった気になる」で終わりやすいんだ。大事なのは、期間を空けてもう一度似た問題が解けるかどうかを確認すること。進研模試は範囲が決まっているから、次の模試までに同じ分野が出たら確実に取れる状態にしておく、というのが一番効果的な使い方だよ。
なお、進研模試にはマーク式中心の回と記述式を含む回があり、出題形式によって求められる力が異なります。マーク式では選択肢の消去法や時間配分の技術で得点が上下しやすい一方、記述式では途中式や論理展開そのものが採点対象になるため、部分点の積み上げ方まで含めて復習する必要があります。判定を見るときも、その回がどちらの形式中心だったかを意識すると、判定の「甘め・厳しめ」の傾向を読み取りやすくなります。
学年別|進研模試の活用法(高1・高2・高3)
進研模試は高校1年生から3年生まで、学年ごとに実施されます。同じ「進研模試」でも、学年によって受けるべき目的と活用の仕方は変わってきます。
| 学年 | 進研模試を受ける主な目的 | 活用のポイント |
|---|---|---|
| 高校1年生 | 基礎学力の定着状況を確認する | 偏差値の上下に一喜一憂せず、既習範囲の抜け漏れを早期に潰すことを優先する |
| 高校2年生 | 大学受験を見据えた基礎〜標準レベルの完成度を確認する | 文理選択・志望校の方向性を意識し始め、苦手分野を高3に持ち越さない |
| 高校3年生 | 受験直前期の仕上がり状況を確認する | 進研模試の偏差値だけでなく、全統模試・志望校の過去問と併用して実力を多角的に把握する |
高校1年生・2年生の段階では、進研模試の偏差値そのものよりも「既習範囲をどれだけ確実に得点できているか」に注目することが重要です。この時期の進研模試は、大学受験を意識していない生徒も多く受験するため、偏差値60程度でも油断は禁物です。高1のうちから模試の結果を使って基礎固めを進めておくと、高3になってからの伸びしろが大きく変わってきます。高1向けの進研模試の具体的な対策は、【高校一年生対象】夏期の進研模試で目指せ、偏差値70の高得点!でも詳しく解説しています。

高1のうちから偏差値を気にしなくていいってことですか?

偏差値を気にするな、ではなくて、偏差値の上下より「解けなかった基礎問題をそのままにしない」ことを優先してほしいという意味だよ。高1・高2の進研模試は基礎の定着確認としての価値が大きい。ここでの抜け漏れを高3まで持ち越すと、後で取り返すのに何倍も時間がかかる。
高校2年生は、文理選択や志望学部の方向性を固め始める時期とも重なります。進研模試の科目別の偏差値を比較して、得意・不得意の傾向を確認しておくと、文理選択や併願方式を検討する際の材料になります。ただしこの段階の偏差値も、あくまで進研模試の母集団の中での相対値である点は変わりません。全統模試の結果や学校の定期テストなど、複数の指標を組み合わせて判断するようにしましょう。
高校3年生になると、進研模試に加えて全統模試を受験する機会が増えます。ここで大切なのは、進研模試と全統模試のどちらか一方だけを信じるのではなく、両方の結果を「別の物差し」として並べて見ることです。進研模試で伸びを感じられても、全統模試で伸びが見えなければ、大学受験の母集団の中での立ち位置はまだ変わっていない可能性があります。逆に、進研模試よりも全統模試のほうが得意な生徒もいるため、両方のデータを継続して記録し、推移を見ていくことが有効です。より難易度の高い大学別の「冠模試」まで視野に入れる場合は、河合塾・駿台・代ゼミの冠模試とは?冠模試を受験しよう!も参考にしてください。
📚 用語解説
学力推移調査:ベネッセが進研模試とあわせて実施することがある、学力の伸びを継続的に追跡するための調査。単発の偏差値だけでなく、同じ生徒の学力がどう推移しているかを見る視点を提供する。

進研模試と全統模試、両方受けてる場合はどっちを信じればいいんですか?

「どっちか」じゃなくて「両方」が正解。母集団が違う2つの物差しで自分を測ることで、初めて立体的に実力が見えてくる。片方だけ良くて安心するのが一番危険なパターンだよ。
模試の偏差値をどう志望校判断に使うか|鬼管理専門塾の学習管理視点
ここまで見てきたように、模試の偏差値は「どの模試か」「どんな母集団か」を無視して数字だけを追いかけると、実力を見誤る原因になります。鬼管理専門塾では、模試の結果を「今の実力を測るための一つの材料」と位置づけ、そこから逆算した学習計画に落とし込むことを重視しています。

模試の結果って、判定が出たらそこで終わりって感じになりがちですけど……

そこで終わらせるのが一番もったいない。判定はゴールじゃなくて、次の学習計画を立てるためのスタート地点なんだ。A判定でもD判定でも、そこから「次の模試までに何をやるか」に落とし込めていなければ、模試を受けた意味は半分しかない。
特に、進研模試でA判定・高偏差値が出て安心しきってしまうケースには注意が必要です。A判定の位置づけと、A判定であっても油断できない理由については、【模試A判定】A判定の価値について解説!A判定が取れなかった時の3つの時期別対処法も紹介します!でも詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
模試を受けっぱなしにして次の模試まで放置してしまうと、せっかくのデータが活きません。鬼管理専門塾では、模試の結果を分析したうえで、その日から次の模試までの学習計画に落とし込み、実行を管理するところまでを一貫してサポートしています。

自分で「次の模試までに何をやるか」を決めるのって、意外と難しいですよね……

そのとおり。模試の結果を正しく読み解いて、優先順位をつけて計画に落とし込む作業は、慣れていないとかなり時間がかかる。だからこそ、第三者が客観的に分析して、学習管理まで伴走する価値があるんだ。
| 項目 | 鬼管理専門塾の考え方 |
|---|---|
| 模試の位置づけ | 判定や偏差値をゴールにせず、次の学習計画を立てるための材料として活用する |
| 分析の粒度 | 総合偏差値だけでなく、大問・分野別の得点率まで分析して弱点を特定する |
| 学習計画への反映 | 弱点分析の結果を、次の模試までの週次学習計画に具体的に落とし込む |
| 進捗管理 | 計画を立てるだけで終わらせず、日々の実行状況を管理し、次回の模試で効果を検証する |

模試の結果を、ちゃんと次に活かせるように整理してもらえるのは心強いですね。

模試は受けて終わりじゃなくて、そこからが本番。進研模試であれ全統模試であれ、正しく読み解いて、次の一手につなげていこう。
例えば、進研模試で英語だけ偏差値が高く出ていても、全統模試や過去問では長文読解の得点が伸び悩んでいる、というケースは実際によくあります。この場合、鬼管理専門塾では「進研模試の出題範囲が既習範囲に限定されている分、初見の長文に対する読解力が過大評価されやすい」という前提に立って、あえて未習範囲を含む長文演習の比重を高める、といった調整を行います。模試の種類ごとの特性を理解したうえで学習内容に反映させることが、鬼管理専門塾の学習管理の核になっています。
模試の偏差値を本当に伸ばすのは「普通の対策」では厳しい
結論から先に言います。進研模試の偏差値の上下だけを見て一喜一憂し、参考書を1冊仕上げる、映像授業やアプリで演習量を増やす——こうした「普通の対策」だけでは、全統模試基準・大学受験本番でも通用する実力に変えていくのは、正直厳しいと言わざるを得ません。
理由は、この記事の前半で確認したとおりです。進研模試は全国約45万人が受験する「学年ほぼ全員参加型」の模試で、大学受験をしない生徒も母集団に含まれています(出典:ベネッセ公式サイト)。そのため、進研模試の偏差値から10〜15ほど引いた数値が全統模試の偏差値に近いという経験則があるとおり、進研模試という母集団の中だけで偏差値を伸ばしても、大学受験を目指す層に絞られた全統模試基準では同じだけ実力が伸びているとは限りません。つまり「進研模試の偏差値が上がること」と「大学受験で通用する実力がつくこと」は、母集団が違う分イコールではなく、母集団の違いを踏まえて対策を変えない限り、進研模試の数字だけを追いかけても本番の得点力にはつながりにくいということです。
この前提を踏まえて、進研模試の偏差値を全統模試基準でも通用する実力に変えるためによく検討される選択肢を、鬼管理専門塾が指摘する「成績が上がらない塾・予備校の3つの限界」——①授業で情報を得ても行動は変わらない、②全員同じ指導は偏差値50に収束する、③週1指導では変化が遅い(出典:https://onikanri.singeki.com/onikanri/)——に照らして、1つずつ検証していきます。
選択肢①:独学/参考書のみでは①②の限界に当たる
独学・参考書のみの対策は、進研模試の間違い直しを自分で仕組み化できれば理想ですが、実際には判定や偏差値の数字を見て安心する、あるいは落ち込むだけで終わりやすく、①の限界(情報を得ても行動が変わらない)がそのまま当てはまります。加えて、多くの受験生が同じ市販の参考書・似たような勉強法を選ぶため、対策の中身が母集団の平均に寄りやすく、②の限界(全員同じ指導は偏差値50に収束する)にも当てはまります。
選択肢②:映像授業/アプリでは①の限界に当たる
映像授業やアプリは、①の限界がとりわけ典型的に当てはまります。授業を「見る」ことと、進研模試で間違えた問題を知識不足・読解ミス・時間切れといった原因別に分類して潰し切ることは別物であり、視聴した情報量が多くても、日々の行動が変わらなければ模試の判定・偏差値には反映されません。
選択肢③:集団授業の大手予備校では②の限界に当たる
集団授業の大手予備校は、②の限界がもっとも直接的に当てはまる選択肢です。同じ教室で、同じカリキュラムを、同じペースで教える以上、生徒一人ひとりの「進研模試と全統模試のどこにギャップがあるか」は考慮されず、対策の中身は本質的に「全員同じ指導」になります。
選択肢④:一般的な個別指導塾では③の限界に当たる
一般的な個別指導塾は、③の限界が中心的に当てはまります。個別指導自体は生徒ごとに教え方を変えられますが、多くの場合は週1〜2コマの授業時間しか管理の対象にならず、進研模試と全統模試の偏差値差(10〜15ポイント)を埋めるだけの演習量を、授業がない残りの日で積み上げられるかどうかは本人任せになってしまいます。
独学/参考書のみ・映像授業/アプリ・集団授業の大手予備校・一般的な個別指導塾——進研模試の偏差値を全統模試基準でも通用する実力に変えるときに検討されやすい代表的な選択肢は、いずれも①②③の限界のどれかに当てはまり、対策としては力不足です。消去法で選択肢を1つずつ外していくと、最後に残る現実的な選択肢は鬼管理専門塾だけになります。
鬼管理専門塾の特徴
だから鬼管理専門塾は、上記で挙げた①②③の限界を、次の3つの特徴でそれぞれ解消します。
毎日「今日やるべきこと」を数値で指示するため、①の限界(情報を得ても行動が変わらない)を解消します。
生徒ごとに専属講師が行動プランを設計するため、②の限界(全員同じ指導は偏差値50に収束する)を解消します。
毎日の進捗確認と毎週の確認テストで定着度を検証するため、③の限界(週1指導では変化が遅い)を解消します。
進研模試・全統模試いずれの結果も、鬼管理専門塾では「今の実力を測るための材料」として分析し、大問・分野別の得点率から弱点を特定したうえで、次の模試までの学習計画に具体的な数値で落とし込みます。
進研模試の結果をそのままにするか、鬼管理専門塾で毎日の対策に変えるか
一方的な授業を提供するより、「今日やるべきこと」を1日単位で明確に指示することに力を入れています。
「英語をやる」ではなく「英単語500語を暗記し、長文読解3題を解く」のように、課題を具体的な数値で指示します。
1週間単位でテストを行い定着度を可視化。基準に届いていなければ、その場で追加の課題を出します。
生徒ごとに専属の講師が行動プランを設計し、実行状況の管理までを担当します。
鬼管理専門塾の大学受験コースには1カ月返金保証制度があります(対象・詳細な条件は無料説明会でご案内しています。出典:鬼管理専門塾公式サイト「1カ月返金保証制度」ページ、2026年7月18日閲覧)。まずは無料説明会で、進研模試・全統模試の見方から、消去法で見えてきた偏差値の伸ばし方まで、あなたの状況に合わせて相談してみてください。鬼管理専門塾の指導方針そのものは「鬼管理」とは?成績が上がらない塾・予備校の3つの限界で、実際の合格実績は鬼管理専門塾の合格実績で確認できます。
消去法で見えた鬼管理専門塾を無料説明会で確認してみませんか?
まとめ|進研模試の偏差値を正しく読み解くために
ここまで、偏差値の仕組みから、進研模試と全統模試・駿台模試の母集団の違い、偏差値の換算目安、進研模試の判定の信憑性と正しい復習法、学年別の活用法までを整理してきました。改めて要点をまとめます。
模試の偏差値や判定は、正しく読み解けば「今、何をすべきか」を教えてくれる貴重なデータです。数字に一喜一憂するのではなく、母集団の違いを理解したうえで、次の学習計画に落とし込んでいきましょう。一人で分析・計画・管理をすべて行うのが難しいと感じたら、模試データの読み解きから学習管理まで伴走する専門塾を活用するのも一つの選択肢です。
よくある質問
| よくある質問のテーマ | 関連する見出し |
|---|---|
| 偏差値・母集団の基本 | 偏差値の仕組みを理解する|なぜ「同じ偏差値」でも意味が違うのか |
| 進研模試と全統模試の違い | 進研模試とはどんな模試か|全統模試・駿台模試との母集団の違い |
| 判定・復習の考え方 | 進研模試の判定はどこまで信じていい?正しい復習の仕方 |
| 学年別の活用法 | 学年別|進研模試の活用法(高1・高2・高3) |
Q. 進研模試の偏差値は全統模試の偏差値と同じですか?
A. 同じではありません。進研模試と全統模試は主催者・受験者層(母集団)が異なるため、同じ得点でも算出される偏差値は変わります。塾・予備校業界では「進研模試の偏差値から10〜15ほど引いた数値が全統模試の偏差値に近い」と経験的に語られていますが、これは公式な換算式ではなく目安です。
Q. 進研模試で偏差値60はどのくらいのレベルですか?
A. 統計的には受験者の中でおよそ上位16%の位置にあたります。ただし進研模試の母集団には大学受験をしない生徒も含まれるため、大学受験の母集団を基準にした全統模試に換算すると、偏差値48〜50前後に相当すると考えられます。
Q. 進研模試の判定は信用できますか?
A. 参考値として活用すべきものであり、絶対的な保証ではありません。進研模試は母集団が広いため判定が甘めに出やすい傾向があり、E判定から合格する生徒もA判定から不合格になる生徒も実際に存在します。判定そのものより、模試結果を使った弱点分析と復習が重要です。
Q. 進研模試と全統模試はどちらを重視すべきですか?
A. どちらか一方ではなく、両方を「別の物差し」として並行して見ることが大切です。進研模試は基礎の定着確認、全統模試は大学受験層の中での立ち位置確認として、それぞれ異なる役割を持っています。
Q. 高校1年生・2年生でも進研模試の偏差値を気にするべきですか?
A. 偏差値の上下そのものより、既習範囲の抜け漏れがないかを確認することを優先しましょう。この時期の抜け漏れを高3まで持ち越すと、後の対策に大きな負担がかかります。
Q. 進研模試の復習はどのように進めればいいですか?
A. 間違えた原因を知識不足・読解ミス・時間切れに分類したうえで該当分野の類題を解き、1〜2週間後に再度似た問題を解いて定着を確認する流れが効果的です。
Q. 偏差値換算の目安は必ずその通りになりますか?
A. なりません。あくまで塾・予備校業界で語られる経験則の目安であり、学年・受験月・科目・その年の母集団によって差は変動します。正確な立ち位置は全統模試や志望校の過去問結果と合わせて判断してください。
Q. 模試の結果を学習計画にうまく活かせません。どうすればいいですか?
A. 大問・分野別の得点率から弱点を特定し、次の模試までの学習計画に落とし込むことが重要です。一人で分析から計画・実行管理までを行うのが難しい場合は、模試データの読み解きから学習管理まで伴走してくれる専門塾を活用するのも選択肢の一つです。
Q. 全統模試を受けたことがない場合、換算目安はどう確認すればいいですか?
A. 全統模試を受験したことがない場合は、まず一度受験してみて、進研模試との偏差値差を自分の実データで確認するのが最も確実です。受験機会が限られる場合は、本記事の換算目安(10〜15ポイント差)を暫定的な参考値としつつ、志望校の過去問演習での得点率もあわせて確認することをおすすめします。
Q. 進研模試の結果だけで塾に通うか判断してもいいですか?
A. 進研模試の偏差値・判定だけで判断するのはおすすめできません。母集団の異なる全統模試の結果や、志望校の過去問演習での得点率もあわせて確認し、複数の指標から今の実力と志望校とのギャップを把握したうえで、対策方法を検討することが重要です。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映




