
英語や国語はふつうに点が取れるのに、数学だけ模試で全然歯が立たなくて……自分だけ何かがおかしいんじゃないかって不安になります。












その感覚、実はすごく多くの高校生が抱えている悩みなんだ。結論から言うと、「数学だけ異常にできない」状態には、他教科の苦手とは違う共通のパターンがある。今日はまず自分がそのパターンに当てはまるかどうかの見分け方から、共通する6つの特徴、やってはいけないNG勉強法、そして基礎からのやり直し方まで、順番に整理していこう。
この記事では、「数学だけ異常にできない」と感じる高校生に共通する6つの特徴を診断的に整理したうえで、成績が伸びない典型的なNG勉強法、数学が他教科より深刻化しやすい構造的な理由、文系・理系を問わず数学が避けて通れなくなっている受験事情、そして中学範囲からのやり直し手順・学習時間の確保・教材の使い分けまでを、公的情報をもとに整理して解説します。
目次
- 高校生の数学が「異常にできない」とはどんな状態か|他教科との差で見分ける
- 数学だけ「異常にできない」高校生に共通する6つの特徴
- 成績が伸びない「NG勉強法」3選|暗記・理解・演習のどこで止まっているか
- なぜ数学だけ他教科より深刻化しやすいのか|積み上げ構造と新課程の学習量
- 文系でも数学から逃げられない時代に|受験における数学の重要性
- 基礎からのやり直し手順|中学範囲の総復習で「わからない」を潰す
- 数学の勉強時間を確保する|1日の学習計画と習慣化のコツ
- 教材の使い分け方|教科書→傍用問題集→応用問題集→過去問の正しい順番
- 「定期テストは取れるのに模試だと数学だけ苦戦する」のはなぜか
- 高校生の数学の「異常にできない」は普通の対策では克服できない
- 鬼管理専門塾の特徴
- まとめ|数学だけ「異常にできない」を克服するために
- よくある質問
高校生の数学が「異常にできない」とはどんな状態か|他教科との差で見分ける
「数学が苦手」という相談は数え切れないほどありますが、その中身は一様ではありません。英語・国語・理科・社会もまんべんなく平均点前後で、数学も同じくらいという「全体的に基礎学力が不足しているタイプ」と、他教科は学年平均を上回っているのに数学だけが極端に低いという「数学だけ異常にできないタイプ」は、原因も対策もまったく違います。後者を放置すると、得意なはずの他教科の頑張りまで、総合点で埋もれてしまいかねません。
📚 用語解説
相対的な教科バランス:各教科の得点・偏差値を横並びで比較したときの、自分の中での得意・不得意の分布のこと。「数学だけ異常にできない」かどうかは、数学の絶対的な点数だけでなく、他教科との差(バランス)を見て初めて判断できる。












僕の場合、英語と国語は学年平均より上なんですけど、数学だけ学年平均を大きく下回っています……これって「数学だけ異常にできない」パターンですか?












まさにそのパターンに近い。ポイントは「絶対的な点数の低さ」じゃなくて、「自分の他教科との差の大きさ」で見ること。同じ偏差値45でも、他教科も軒並み45前後の人と、他教科は60あるのに数学だけ45の人とでは、原因も打ち手もまったく違うんだ。
自分がどちらのタイプかを見極めるには、直近の定期テストか模試の結果を教科別に並べて、偏差値または学年内順位の差を比較するのが一番シンプルな方法です。目安として、他教科の偏差値・順位に対して数学だけが大きく下回っている場合は、数学固有の要因(後述する6つの特徴)を疑う価値があります。逆に全教科が同じような水準であれば、まずは学習習慣そのものの見直しが優先課題になります。
①他教科と比べて数学の偏差値・順位だけが大きく低いか ②数学の中でも特定の単元だけでなく全般的に苦戦しているか ③模試だけでなく普段の宿題・演習でもつまずきを感じるか。この3点を確認すると、自分が「数学だけ異常にできない」タイプかどうかを客観的に判断しやすくなります。
数学だけ「異常にできない」高校生に共通する6つの特徴
ここからは、数学だけ極端に苦手になっている高校生に共通して見られる特徴を6つに整理します。複数当てはまる場合ほど、数学固有のつまずきが積み重なっている可能性が高いといえます。
| 特徴 | 具体的な行動・状態 |
|---|---|
| ①最初から「数学は無理」と決めている | 解く前から諦め、粘って考える経験自体が積み上がらない |
| ②基本計算・公式が身についていない | 符号ミス・計算過程の省略が多く、土台が不安定 |
| ③予習をせず、復習も後回しにする | 授業についていけない状態がそのまま放置される |
| ④解答をすぐ確認してしまう | 自力で粘る前に答えを見るため、思考の練習が不足する |
| ⑤計算過程を書かずに暗算に頼る | どこで間違えたかを自分で追えず、ミスの原因分析ができない |
| ⑥勉強の必要性を実感していない | 「なぜ数学を勉強するか」が腹落ちせず、継続する動機が弱い |












④の「解答をすぐ確認してしまう」、僕まさにこれです……分からないとすぐ答えを見ちゃいます。












正直に言うと、それ自体は誰にでもあること。問題は「答えを見る前にどれだけ粘って考えたか」という部分が積み重ならないことなんだ。数学は「考える練習量」がそのまま得点力になる教科だから、そこが抜け落ちると伸びが止まりやすい。
この6つの特徴に共通しているのは、能力そのものの問題ではなく「数学への向き合い方」の問題だという点です。数学は1つの単元でつまずいたまま次の単元に進むと、そこから先の理解にも影響が及ぶ「積み重ね型」の教科であるため、他教科であれば大きな問題にならない程度の後回し・妥協が、数学では致命傷になりやすいという構造上の特徴があります。
6つの特徴のうち何個当てはまるかよりも、「行動そのものを変えられているか」の方が重要です。特徴を知っただけで満足せず、次の章で紹介するNG勉強法に自分が当てはまっていないかもあわせて確認してください。
成績が伸びない「NG勉強法」3選|暗記・理解・演習のどこで止まっているか
数学の勉強法には「これをやると伸びにくい」という典型的な落とし穴があります。ここでは特に多く見られる3つのNG勉強法を、「暗記→理解→演習」のどの段階で止まってしまっているかという視点で整理します。
NG①:教科書・模範解答をそのまま暗記する
模範解答の手順をそのまま覚える勉強法は、「解法を覚えている」段階では止まりますが、「なぜその解き方になるのか」という理解が抜け落ちがちです。数値や設定が少し変わっただけの応用問題に対応できず、テストで「見たことはあるのに解けない」という状態に陥りやすくなります。
NG②:解答を丸写しして終わりにする
分からない問題の解答をそのままノートに写すだけでは、どこでつまずいたのか、なぜその発想に至るのかという分析が抜け落ちます。手が動いていても頭は止まっている状態で、同じタイプの問題に再び出会っても同じところでつまずいてしまいます。
NG③:1問に時間をかけすぎる
難しい1問に長時間こだわることは一見真剣に見えますが、思考が同じ方向に固まって柔軟な発想が出にくくなるうえ、本来もっと数をこなすべき基本問題の演習時間を圧迫してしまいます。基礎が固まっていない段階では、1問あたりの時間に上限を決め、分からなければ早めに解説を確認して次に進む方が、結果的に定着する量が増えます。












難しい問題を諦めずに考え続けるのが大事だと思ってました……逆効果になることもあるんですね。












「考え続ける」こと自体は悪くないんだけど、基礎が固まっていない段階では優先順位を間違えやすい。まずは基本問題を「仕組みを理解している」段階まで引き上げてから、応用問題にじっくり時間をかける、という順番が大事なんだ。
📚 用語解説
演習(アウトプット学習):解説を読む・授業を聞くといった「インプット」に対して、自分の手で問題を解いて知識を使える形にする学習のこと。数学は演習量そのものが得点力に直結しやすく、インプットだけで演習量が不足すると、暗記した解法を試験本番で引き出せなくなりやすい。
なぜ数学だけ他教科より深刻化しやすいのか|積み上げ構造と新課程の学習量
数学だけが「異常にできない」状態にまで深刻化しやすいのには、構造的な理由があります。1つは数学が典型的な「積み上げ型」の教科であること、もう1つは学習指導要領の改訂によって高校数学で学ぶ範囲そのものが増えていることです。
📚 用語解説
積み上げ型の教科:前の単元・学年の内容が理解できていることを前提に、次の内容が組み立てられている教科のこと。数学は方程式が分からなければ関数が理解できず、関数が分からなければグラフの応用が理解できないというように、途中の抜け漏れがそのまま先の単元に影響しやすい。
- 新課程(2022年度〜)の科目数: 数学I・II・III・A・B・Cの6科目体制
2022年度に施行された新しい学習指導要領では、高校数学は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bの5科目体制から、数学Cが新設されて6科目体制に変わりました。数学Bにあった「ベクトル」、数学IIIにあった「平面上の曲線と複素数平面」が、新設の数学Cへ移行しています(出典:新学習指導要領の解説記事各種、2026年9月13日閲覧)。単純に科目数が増えたことに加え、ベクトルなど抽象度の高い単元が独立した科目として扱われるようになった分、1つひとつの単元を後回しにするリスクも大きくなっています。












科目が1つ増えただけって聞くと大したことないように思えますけど、それだけ覚えることが増えるってことですよね……












そのとおり。しかも数学は積み上げ型だから、単に「量が増えた」だけじゃなくて、どこか1か所でも後回しにすると、その後の単元の理解にも響いてくる。他教科なら1つの単元が多少苦手でも他の単元でカバーできることが多いけど、数学は苦手の連鎖が起きやすいんだ。
共通テストの変更もこの流れを後押ししています。2025年度の大学入学共通テストから、数学IAは従来あった選択問題が廃止されて全分野が必答になり、数学IIBCは試験時間が60分から70分に延長されました(数学IAの試験時間は70分のまま)(出典:予備校・進学情報サイトの共通テスト変更点解説各種、2026年9月13日閲覧)。出題範囲が広がったぶん、1つの単元のつまずきを放置したまま本番を迎えるリスクは、以前よりも大きくなっていると考えられます。
学習範囲が広がっているということは、裏を返せば「早い段階でつまずきを解消できるかどうか」の差が、以前よりも結果に表れやすいということでもあります。苦手を後回しにせず、早い段階で立て直すことが、以前にも増して重要になっています。
文系でも数学から逃げられない時代に|受験における数学の重要性
「文系だから数学は最低限でいい」という考え方は、以前ほど通用しなくなってきています。難関大学を中心に、文系学部でも数学を必須科目として課すケースが増えているためです。
📚 用語解説
必須科目:受験する上で、選択の余地なく必ず課される試験科目のこと。地歴公民のように複数科目から1つを選べる「選択科目」とは異なり、必須科目に指定されている場合は、その科目を避けて合格することができない。
- 理系学部: 数学の配点比重が高いのが一般的
代表的な例が一橋大学です。一橋大学は前期日程において、ソーシャル・データサイエンス学部を除く各学部で、英語・数学・国語・地歴の4科目が2次試験で必須とされています(出典:河合塾Kei-Net 大学検索システム「一橋大学 入試科目」、2026年9月13日閲覧)。また早稲田大学政治経済学部は、2021年度入試から一般選抜において、大学入学共通テストの「数学I・数学A」を必須科目としました(出典:河合塾Kei-Net Plus インタビュー記事、2026年9月13日閲覧)。いずれも文系の代表的な難関大学・学部でありながら、数学を避けて合格することができません。












文系だから数学はほどほどでいいと思ってたんですけど、難関大学ほどそうも言っていられないんですね……












そのとおり。すべての文系学部がそうなっているわけではないけど、難関大学を中心に「文系でも数学から逃げられない」大学は確実に増えている。志望校を選ぶ段階で、数学の配点や必須科目かどうかを早めに確認しておくことが大切なんだ。
共通テストの数学IAが全分野必答になったことも踏まえると、範囲を絞って「捨てる」戦略が通用しにくくなっているのが実情です。文系・理系を問わず、数学は「最低限やり過ごす教科」ではなく、早めに基礎から立て直しておくべき教科だという前提で対策を考える必要があります。共通テストの数学で高得点を狙うための時間配分や失点対策は、共通テスト数学で9割を取る勉強法|数学IA・IIBCの時間配分と失点対策でも詳しく解説しています。
基礎からのやり直し手順|中学範囲の総復習で「わからない」を潰す
高校数学は中学数学の延長線上にあります。方程式・関数・図形といった中学範囲の基礎が不安定なままだと、高校数学のどの単元を勉強しても土台が崩れやすくなります。ここからは、基礎からやり直すための具体的な手順を整理します。
- STEP1 中学範囲の棚卸し: 方程式・関数・図形を中心に基本問題を解いて抜け漏れを特定する
- STEP3 応用問題への接続: 基本が固まった単元から高校範囲の類似単元に進む
- STEP4 定着確認テスト: 一定期間後に同じ範囲を再テストし、定着を確認する
STEP1〜2:中学範囲の棚卸しと反復
まずは中学範囲の基本問題集を1冊用意し、方程式・関数・図形の単元を中心に、時間を計らず一通り解いてみます。ここで間違えた単元・時間がかかりすぎた単元が、自分の「抜け漏れ」です。抜け漏れが見つかった単元は、正解できるようになるまで同じ問題集の基本問題を繰り返し解き直し、解ける状態を一時的なものではなく安定したものにします。
STEP3〜4:高校範囲への接続と定着確認
中学範囲の基本が固まった単元から順に、対応する高校範囲の単元(例:中学の一次関数→高校の二次関数)に取り組みます。ここで大切なのは、範囲を広げるスピードよりも、1〜2週間後に同じ範囲の問題を再テストして、本当に定着しているかを確認することです。解けたつもりで終わらせず、期間を空けても解けるかどうかまで確認して初めて「わかった」と言えます。












中学の範囲からやり直すのって、正直ちょっと恥ずかしい気もするんですけど……












その気持ちはよく分かるけど、積み上げ型の教科だからこそ、土台を飛ばして先に進んでも結局は同じところでつまずく。遠回りに見えて、実は一番の近道なんだ。中学範囲の総復習と診断のより詳しい進め方は、別記事でも整理しているから参考にしてみて。
中学範囲を含めた「そもそも何が分かっていないのか」の診断や、そこからのやり直し方をさらに詳しく知りたい場合は、高校数学が全くわからない人へ|原因診断と基礎からのやり直し手順もあわせて参考にしてください。
数学の勉強時間を確保する|1日の学習計画と習慣化のコツ
基礎からやり直す手順が分かっても、日々の勉強時間そのものが確保できなければ計画は進みません。ここでは、数学の勉強時間を無理なく確保し、習慣化するための考え方を整理します。
基礎固めの初期段階では、平日30〜60分程度を数学の学習に確保することを最初の目安にすると無理なく続けやすくなります。重要なのは時間の長さそのものよりも、毎日同じ時間帯に取り組む「習慣」として定着させることです。休日にまとめて長時間勉強するよりも、平日に短時間でも毎日触れる方が、積み上げ型の教科である数学とは相性が良いといえます。












平日は部活で疲れていて、まとまった時間が取りづらいんですが……












それなら最初から90分を目指す必要はない。まずは30分でいいから、毎日同じタイミング(例:夕食後)に机に向かう習慣を作ることが先。時間を伸ばすのは、その習慣が崩れなくなってからで十分だよ。
勉強する時間の長さより、「いつやるか」を固定する方が習慣化しやすくなります。「帰宅後すぐ」「夕食後」など、毎日ほぼ同じタイミングに数学の学習を組み込むことで、「やるかどうか」を毎回考える負担そのものをなくすことができます。
また、1日の中で「今日は何を、どれだけやるか」があいまいなままだと、机には向かっても手が止まってしまいがちです。前日のうちに翌日の学習範囲を決めておく、あるいは1週間単位でざっくりとした計画を立てておくだけでも、毎日の学習の質は大きく変わります。
教材の使い分け方|教科書→傍用問題集→応用問題集→過去問の正しい順番
数学が異常にできない状態から抜け出すには、勉強時間だけでなく、使う教材の順番も重要になります。いきなり難しい参考書に手を出すのではなく、段階に応じて教材を使い分けることが定着への近道です。
📚 用語解説
傍用問題集:学校の授業・教科書の内容に沿って、日々の宿題や小テスト対策として配布される問題集のこと。教科書レベルの基本問題を数多く演習できるように作られており、基礎固めの段階で最初に取り組むべき教材とされることが多い。
教科書で公式・定義の意味を理解したら、次に取り組むべきは学校で配布される傍用問題集です。基本問題を数多くこなすことで、公式を「知っている」段階から「使える」段階に引き上げます。傍用問題集の基本問題が安定して解けるようになって初めて、市販の応用問題集に進み、最後に志望校の過去問で出題形式に慣れる、という順番を守ることが重要です。












応用問題集や過去問から先にやった方が、実力がつくのが早い気がするんですが……












気持ちは分かるけど、それは基礎が固まっている人向けの話。基礎が不安定なまま応用問題集や過去問に挑むと、分からない問題ばかりで自信を失いやすいし、結局は基本問題に戻ることになって遠回りになりやすいんだ。自分に合った参考書・問題集ルートをさらに詳しく知りたい場合は、数学の参考書ルート完全版|基礎から難関大レベルまでの順番も参考にしてみて。
複数の問題集に同時に手を出すと、どれも中途半端になりがちです。同じ段階の教材は基本的に1冊に絞り、その1冊を「完璧に解ける」状態にしてから次の段階の教材に進むようにしましょう。
「定期テストは取れるのに模試だと数学だけ苦戦する」のはなぜか
「学校の定期テストの数学はそこそこ点が取れるのに、模試になると急に点が取れなくなる」という現象も、数学ではよく見られます。これは能力が急に落ちたわけではなく、テストの性質の違いが原因であることがほとんどです。
定期テストは直近で習った範囲に限定され、対策すべき単元があらかじめ分かっている状態で受けるテストです。一方の模試は、これまでに習った範囲全体からまんべんなく出題されるため、数か月前・数年前に習った単元の抜け漏れがそのまま失点につながります。定期テストで「一時的に覚えている」状態のまま次の単元に進んでいると、模試ではその抜け漏れが一気に表面化してしまうのです。












定期テスト前に詰め込んで、テストが終わったら忘れちゃう、みたいなことをよくやっていました……












それが模試で急に点が取れなくなる典型的な原因の一つだよ。定期テストのたびに「一夜漬けで乗り切って終わり」にするのではなく、テストが終わった後も一定期間後に同じ範囲を復習して、記憶を定着させる工程まで含めて「勉強」だと考えると、模試での崩れ方が変わってくる。
このギャップを埋めるには、定期テストの復習を「テストが終わったら終わり」にせず、1〜2か月後にもう一度同じ範囲の問題を解き直す仕組みを自分の中に作ることが有効です。模試の結果を見て一喜一憂するのではなく、模試を「過去に習った範囲の抜け漏れを洗い出すきっかけ」として活用する視点を持つことが、長期的な得点力の安定につながります。
高校生の数学の「異常にできない」は普通の対策では克服できない
ここまで、数学だけ異常にできない高校生に共通する特徴、NG勉強法、基礎からのやり直し手順、教材の使い分けまで整理してきましたが、結論から言うと、これらを独学や一般的な対策方法だけで実行し切って、数学の「異常にできない」状態を克服するのは、正直厳しいと言わざるを得ません。
理由は、この記事の前半で確認したとおりです。数学は積み上げ型の教科で、しかも新課程では数学Cが新設されて学習範囲そのものが広がっています。中学範囲からの棚卸し・反復・高校範囲への接続・定着確認という手順や、教科書から過去問までの教材の使い分けは、正しい手順さえ分かれば進められそうに見えますが、実際には「毎日どれだけの量を、どの順番で、いつまでに」やるかを自分一人で設計し、抜け漏れなく実行し続けることは容易ではありません。手順を知っていることと、それを毎日実行し続けられることは、まったくの別問題です。












基礎からのやり直し方も、教材の順番も分かったんですけど、正直、自分一人で計画通りに続けられる自信がないです……。独学が厳しいなら、他の対策方法を探せばいいんでしょうか?












それが、そう単純でもないんだ。独学に限らず、映像授業やアプリ、集団授業の大手予備校、一般的な個別指導塾にも、共通して残る限界がある。1つずつ見ていこう。
一般的な対策方法には、成績が上がりにくい共通の「3つの限界」があります(①授業や情報を得ても、それだけでは毎日の行動は変わらない ②全員に同じ指導をすると平均的な結果に収束しやすい ③週1回程度の指導では、つまずきに気づくのが遅くなる。出典:「鬼管理」とは?成績が上がらない塾・予備校の3つの限界)。数学の「異常にできない」状態から抜け出すためによく検討される4つの選択肢に、この3つの限界を1つずつ当てはめて検証します。
独学・参考書のみでは①②の限界に当たる
正しい教材の順番や復習の手順という「情報」を手に入れても、それだけで毎日の学習行動が自動的に変わるわけではなく(限界①)、多くの受験生が同じような市販教材・同じような勉強法を選ぶため、対策の中身が平均に寄りやすくなります(限界②)。抜け漏れの発見や軌道修正も自分次第になり、遅れに気づくまでに時間がかかりがちです。
映像授業/学習アプリでは①の限界に当たる
映像授業や学習アプリは、①の限界がとりわけ典型的に当てはまります。分かりやすい解説を「見る」ことと、中学範囲の棚卸しから高校範囲への接続までを自分で計画し実行することは別物であり、視聴した情報量が多くても、日々の学習行動そのものが変わらなければ「異常にできない」状態からは抜け出せません。
集団授業の大手予備校では②の限界に当たる
集団授業の大手予備校は、②の限界がもっとも直接的に当てはまります。同じ教室で同じカリキュラムを同じペースで進める以上、「数学だけ異常にできない」という一人ひとり異なる状態は考慮されず、対策の中身は本質的に全員同じ指導になります。
一般的な個別指導塾では③の限界に当たる
一般的な個別指導塾は、③の限界が中心的に当てはまります。個別指導自体は教え方を調整できますが、多くの場合は週1〜2コマの授業時間しか管理の対象にならず、授業がない日の基礎固め・復習の進み具合を自分の意思だけで管理し切れるかどうかは本人任せになりがちです。
- 独学/参考書のみ: ①②の限界:情報を得ても行動が変わらず、対策も平均に寄る
- 映像授業/学習アプリ: ①の限界:視聴するだけで日々の実行計画が仕組み化されない
- 集団授業の大手予備校: ②の限界:全員同じ指導で個別のつまずきに対応できない
- 一般的な個別指導塾: ③の限界:週1〜2コマ以外は演習量が本人任せになる
独学/参考書のみ・映像授業/学習アプリ・集団授業の大手予備校・一般的な個別指導塾——数学の「異常にできない」状態を克服するために検討されやすい代表的な選択肢は、いずれも①②③の限界のどれかに当てはまり、対策としては力不足です。消去法で選択肢を1つずつ外していくと、最後に残る現実的な選択肢は鬼管理専門塾だけになります。
鬼管理専門塾の特徴
だから鬼管理専門塾は、上記で挙げた①②③の限界を解消する仕組みを、次の6つの特徴として提供しています。1つずつ、この記事のテーマ(数学の「異常にできない」状態の克服)にどうつながるかとあわせて見ていきます。
- 学習管理 ❶❷❸: 数値化した日次指示・個別行動プラン・毎日毎週の徹底管理
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
中学範囲の棚卸しから高校範囲への接続まで、「今日解くべき問題数」まで数値で指示するため、数学だけ異常にできない生徒でも、毎日何をすべきか迷わずに取り組めます。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
数学のどの単元でつまずいているか、定期テストと模試のどちらで崩れやすいかは生徒ごとに異なるため、専属講師が一人ひとりの弱点分野に合わせた行動プランを設計します。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
基礎固めの反復や教材の使い分けは、計画を立てるだけでなく毎日の進捗を確認し、毎週の確認テストで定着度を検証することで、抜け漏れをその週のうちに解消していきます。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
数学だけでなく他教科も含め、採用率0.6%の専属講師陣が、生徒それぞれの状況に合わせて専門的に指導にあたります。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学受験の数学対策はもちろん、高校受験・総合型選抜・推薦入試まで、数学を含む幅広いコースの中から生徒の目標に合わせて選択できます。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
数学の勉強の進め方に不安があれば、授業がない日でもLINEで質問でき、まずは無料説明会で自分の状況を相談したうえで対策を検討できます。
鬼管理専門塾の大学受験コースには1カ月返金保証制度があります(対象・詳細な条件は無料説明会でご案内しています。出典:鬼管理専門塾公式サイト「1カ月返金保証制度」ページ、2026年9月13日閲覧)。数学だけ異常にできない状態を自分一人で克服する自信がない場合は、まずは無料説明会で、この記事で整理した診断結果や悩みを相談してみてください。鬼管理専門塾の指導方針そのものは「鬼管理」とは?成績が上がらない塾・予備校の3つの限界で、実際の合格実績は鬼管理専門塾の合格実績で確認できます。
数学の「異常にできない」を克服する第一歩を無料説明会で相談しませんか?
まとめ|数学だけ「異常にできない」を克服するために
- 原因が分かった: 6つの特徴・NG勉強法のどれに当てはまるか把握した
- 実行に移す: 毎日の学習計画に落とし込み、続ける仕組みを整える
ここまで、数学だけ「異常にできない」高校生に共通する6つの特徴、成績が伸びないNG勉強法、数学が他教科より深刻化しやすい構造的な理由、文系でも数学から逃げられなくなっている受験事情、そして基礎からのやり直し手順・学習時間の確保・教材の使い分けまでを整理してきました。改めて要点をまとめます。
数学が「異常にできない」状態は、正しい原因の切り分けと手順さえ分かれば、着実に立て直していくことができます。とはいえ、その手順を自分一人で毎日実行し続けるのは簡単ではありません。一人で計画・実行・振り返りのすべてを回し切るのが難しいと感じたら、日々の学習管理まで伴走してくれる専門塾を活用するのも一つの選択肢です。
よくある質問
| よくある質問のテーマ | 関連する見出し |
|---|---|
| 自分の状態の診断 | 高校生の数学が「異常にできない」とはどんな状態か|他教科との差で見分ける |
| 特徴・NG勉強法 | 数学だけ「異常にできない」高校生に共通する6つの特徴 |
| 受験における重要性 | 文系でも数学から逃げられない時代に|受験における数学の重要性 |
| 基礎からのやり直し方 | 基礎からのやり直し手順|中学範囲の総復習で「わからない」を潰す |
Q. 「数学だけ異常にできない」かどうかは、どう判断すればいいですか?
A. 数学の絶対的な点数だけでなく、他教科の偏差値・学年内順位と比較して判断します。他教科は平均以上なのに数学だけ大きく下回っている場合は、数学固有の要因を疑う価値があります。
Q. 数学が苦手な高校生に共通する特徴はありますか?
A. 最初から「無理」と決めている、基本計算・公式が身についていない、予習復習を後回しにする、解答をすぐ確認してしまう、計算過程を書かない、勉強の必要性を実感していない、という6つの特徴が共通して見られます。
Q. なぜ数学だけ他教科より苦手が深刻化しやすいのですか?
A. 数学は前の単元の理解を前提に次の単元が組み立てられる「積み上げ型」の教科であることに加え、2022年度の新学習指導要領で数学Cが新設され、学習範囲自体も広がっているためです。
Q. 文系なら数学の対策は最低限で大丈夫ですか?
A. 大学・学部によります。一橋大学は前期日程で英語・数学・国語・地歴が必須で、早稲田大学政治経済学部も2021年度入試から共通テストの数学I・数学Aを必須化するなど、文系の難関大学でも数学が避けられないケースが増えています。
Q. 数学のNG勉強法にはどのようなものがありますか?
A. 教科書・模範解答をそのまま暗記する、解答を丸写しして終わりにする、1問に時間をかけすぎる、という3つが典型的なNG勉強法です。いずれも「解法を覚える」段階で止まり、応用問題に対応できなくなりがちです。
Q. 中学範囲からのやり直しは、具体的にどう進めればいいですか?
A. 中学範囲の基本問題集で抜け漏れを棚卸しし、間違えた単元を反復して解けるようにしたうえで、対応する高校範囲の単元に接続し、1〜2週間後に再テストして定着を確認する、という順番で進めます。
Q. 定期テストは取れるのに模試だと数学の点数が下がるのはなぜですか?
A. 定期テストは直近の範囲に限定されるのに対し、模試は既習範囲全体から出題されるため、過去に習った単元の抜け漏れがそのまま失点につながりやすいためです。テスト後も一定期間後に同じ範囲を復習する仕組みが有効です。
Q. 教材はどの順番で使い分ければいいですか?
A. 教科書で公式・定義を理解し、学校の傍用問題集で典型問題を解けるようにしたうえで、市販の応用問題集、最後に志望校の過去問という順番で進めるのが基本です。
Q. 数学の勉強時間はどのくらい確保すればいいですか?
A. 基礎固めの初期段階では、平日30〜60分程度を目安に、毎日同じ時間帯に取り組む習慣をつくることから始めるのがおすすめです。時間の長さより習慣化を優先しましょう。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





