『改訂版 大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学]が面白いほどわかる本』を見つけても、「本当に初学者から読めるのか」「どこまでの問題に対応できるのか」「読んだ後は何を解けばよいのか」と迷う受験生は多いでしょう。参考書は評判だけで選ぶより、公式の構成と自分の答案を照合して選ぶ方が失敗を減らせます。

物理の授業で公式は習ったのに、問題を見ると最初の式が立ちません。漆原先生の本を読めば、力学と熱力学を一冊で入試レベルまで完成できますか?











この本は、現象のイメージ、基本原理、解法をつなぐ講義系参考書だ。ただし「読む」だけで完成する本ではない。Storyからチェック問題までを自力再現へ変え、別の問題演習へ接続して初めて得点力になる。この記事では、公式情報、おすすめな人、正しい使い方、比較、注意点、終了後の進路まで順番に判断できるようにするよ。
この記事では、KADOKAWA公式の商品情報を基準に、本書の書誌・4つの学習要素・収録分野を確認します。そのうえで、開始前診断、4周の役割、6週間計画、つまずき修正、他教材との違い、シリーズ3冊の順番まで、「今日どのページで何をするか」に落とし込みます。公式が示していない偏差値帯や合格保証は断定しません。
目次
結論|漆原晃の物理[力学・熱力学]がおすすめな人
結論から言うと、本書がおすすめなのは、教科書や授業だけでは物理現象のイメージと式がつながらず、力学・熱力学を講義形式で学び直したい人です。KADOKAWA公式は、物理現象のイメージを伝えること、基本原理から本質を導くこと、設問の解法を丁寧に教えることを3つの特長として示しています。「公式名は知っているが、なぜその式を使うか説明できない」という状態に、特に役割が合います。
| 現在の状態 | 相性 | 本書で行うこと | 開始前の確認 |
|---|---|---|---|
| 学校の説明が速くて置いていかれた | 良い | Storyで現象を再構成 | 教科書の該当節を開ける |
| 公式を暗記したが立式できない | 良い | POINTと解法の対応を説明 | 力の図を白紙で描く |
| 力学・熱力学を初めて独学する | 条件付き | 教科書と並行して少量ずつ進む | 中学数学と三角比を点検 |
| 標準問題を時間内に解ける | 補助向き | 苦手テーマだけ参照 | 次の演習を主教材にする |
| 電磁気・波動・原子も一冊で学びたい | 不向き | 別巻が必要 | 収録範囲を先に確認 |
📚 用語解説
講義系参考書:定義や公式を一覧で示すだけでなく、現象のイメージ、原理、考え方、解法の流れを文章と図で説明する教材です。理解を作る役割が中心で、入試に必要な演習量のすべてを一冊で担うとは限りません。
既習の力学から教科書例題を一題選び、力の矢印、使う原理、最初の式を何も見ずに書きます。用語で止まるなら教科書併用、現象と式の接続で止まるなら本書、基本立式までできるなら問題演習を優先します。
本書は「物理が苦手な人なら全員買うべき」という本ではありません。すでに基本問題を自力で解ける人は、最初から通読するより、誤答単元だけを辞書のように参照する方が効率的です。反対に、学校問題集の解説を読んでも式が突然現れたように感じる人は、本書の説明を読んだ直後に一題解くことで理解と答案を接続できます。
物理全体の学習順を先に見たい場合は、既存記事の物理基礎・物理の参考書ルート完全版で、この本を力学・熱力学以外の教材や演習とどうつなぐかも確認してください。











口コミで「分かりやすい」と見たから、今の学力に関係なく最初から全部読もうとしていました。











分かりやすさと、今の自分に必要かは別だ。十分快答できる単元まで通読すると時間を失う。一題の答案で停止位置を確かめ、教科書・本書・問題演習のどこへ戻るかを決めよう。
公式情報で確認する書誌・構成・収録範囲
KADOKAWA公式によると、対象は『改訂版 大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学]が面白いほどわかる本』です。著者は漆原晃、発売日は2023年5月26日、A5判320ページ、ISBNは9784046052230です。2026年10月11日の公式表示価格は税込1,650円でした。価格や在庫は変わる可能性があるため、購入時に公式ページで再確認してください。
| 公式項目 | 確認できる内容 | 受験生にとっての意味 |
|---|---|---|
| 書名 | 改訂版・物理基礎と物理・力学と熱力学 | 旧版や別巻と取り違えない |
| 発売日 | 2023年5月26日 | 改訂版の版を確認できる |
| 仕様 | A5判・320ページ | 一気読みでなくテーマ分割が必要 |
| 現行価格 | 税込1,650円(取得日時点) | 購入時は公式表示を再確認 |
| テーマ構成 | Story・POINT・チェック問題・まとめ | 読む・整理・解く・振り返るを分ける |
| 扱う分野 | 物理基礎・物理の力学と熱力学 | 電磁気・波動・原子は別巻 |
公式の目次では、物理基礎の力学に速度・加速度、等加速度運動、落体、力のつり合い、運動方程式、仕事とエネルギーなどが並びます。物理の力学には放物運動、力のモーメント、力積と運動量、衝突、保存則、慣性力、円運動、万有引力、単振動が含まれます。熱力学は熱と温度、気体の状態変化、気体分子運動論、熱力学とその応用を扱います。
同シリーズには電磁気、波動・原子の別巻があります。中古本では旧版も流通するため、表紙の「改訂版」、分野名、ISBNを確認してください。本記事の書誌と使い方は2023年刊行の改訂版を基準にしています。
書誌と目次は、KADOKAWA公式商品ページで確認できます。公式は日常学習から国公立二次・私大入試対策まで使えると説明していますが、これは本書だけで全大学の過去問が完成するという意味ではありません。扱う分野とテーマの役割を理解し、入試形式に応じた問題演習へ接続する必要があります。











一冊320ページなら、力学・熱力学だけでなく電磁気や波動まで全部入っていると思っていました。











この巻の範囲は力学と熱力学だ。物理全範囲を学ぶなら別巻が必要になる。購入前に書名の角括弧とISBNを確認し、自分の未習範囲を一冊で埋められると思い込まないことが大切だよ。
Story・POINT・チェック問題・まとめの使い分け
本書の価値は、4つの要素を順番に読むことではなく、それぞれへ別の学習行動を割り当てられる点にあります。Storyではたとえ話や図から現象を想像し、POINTでは原理・公式の条件を短く整理し、チェック問題では解説を閉じて解法を再現し、まとめではテーマ間の関係を確認します。読み終えたページ数ではなく、各段階で何を出力できたかを記録してください。
- Story: 現象を自分の言葉と図で説明する
- POINT: 原理・公式・条件を短く整理する
- チェック問題: 解説なしで解法を再現する
- まとめ: 章の要点と弱点を俯瞰する
| 要素 | 正しい行動 | やってはいけないこと | 完了の証拠 |
|---|---|---|---|
| Story | 図を隠して現象を説明 | 文章を目で追うだけ | 力や運動を自分で図示 |
| POINT | 式の意味と適用条件を言う | 公式だけをカード暗記 | 各記号と条件を説明 |
| チェック問題 | 時間を決めて白紙から解く | 解法を見ながら写す | 最初の一手から完答 |
| まとめ | 弱点テーマを選び直す | 章末を読んで終了 | 翌日の復習対象が決定 |
📚 用語解説
物理現象のイメージ化:物体に働く力、運動の向き、エネルギーの移り変わり、気体分子の振る舞いなどを、式だけでなく図や言葉で説明できる状態です。印象で覚えることではなく、式の各項が何を表すかを現象へ戻して確認します。
例えば運動方程式のテーマなら、Storyを読んだ後に物体だけを描き、働く力を一本ずつ書きます。POINTでは合力と加速度の向き、座標軸、符号を説明します。チェック問題では解説を閉じ、図→座標軸→運動方程式の順を再現します。まとめでは、つり合いと運動方程式を混同した問題だけを翌日の対象にします。
Storyを読む、図を描く、POINTを説明する、チェック問題を一題解く、誤答を直す、を別々の行動として記録します。「今日は20ページ」ではなく「運動方程式の図を白紙再現し、チェック問題を解く」のように予定化します。
物理で得点へつながるのは、解説の分かりやすさを感じた瞬間ではなく、問題文だけから同じ考え方を取り出せた瞬間です。チェック問題で正解しても、直前にPOINTを見た記憶だけで解けた可能性があります。翌日と一週間後に順番を変えて解き、同じ原理を別の設定でも使えるか確認してください。











Storyが分かりやすいので、読んで納得したらそのテーマは終わりにしていました。











納得は入口だ。図と式を白紙で再現し、チェック問題を解いて初めて自力の理解か分かる。四つの要素を同じ「読む作業」にせず、理解・整理・演習・振り返りへ分けよう。
本書のレベルと到達点|偏差値ではなく答案で判断
KADOKAWA公式は本書を、日常学習から国公立二次・私大入試対策まで使用できると案内しています。一方、公式ページは「偏差値40〜60」のような固定帯を示していません。したがって、本記事でも大学群や偏差値で到達点を断定せず、教科書理解、典型立式、初見問題、志望校過去問という答案上の段階で判断します。
- 開始前 教科書の用語確認: 速度・力・仕事・熱の定義を言えるか確認
- 本書前半 現象と式を接続: 図から原理と最初の式を選ぶ
- 本書後半 解法を白紙再現: チェック問題を時間内に解く
- 終了後 外部問題で検証: 初見設定と過去問で不足を特定
| 答案の状態 | 本書の役割 | 次に行うこと | 判定 |
|---|---|---|---|
| 用語や単位を説明できない | 教科書併用で理解を補う | 該当Storyを少量ずつ読む | 開始段階 |
| 図は描けるが式を選べない | 原理と解法をつなぐ | POINT後に類題を一題解く | 主教材に合う |
| 典型問題は解ける | 弱点だけを補修 | 別問題集で設定を変える | 卒業準備 |
| 初見標準問題も安定 | 参照用に残す | 志望校形式へ進む | 通読不要 |
| 過去問で記述・融合に失点 | 該当原理へ戻る | 答案添削と複合演習 | 別対策が必要 |
「国公立二次にも使える」という出版社の説明は、力学・熱力学の理解と解法を学ぶ用途が広いことを示します。しかし、大学ごとの記述量、誘導、試験時間、複数分野の融合まで一冊で再現するわけではありません。本書のチェック問題を解けたら、学校問題集や市販問題集から同じテーマを一題選び、設定が変わっても解けるか確認します。
模試偏差値が同じでも、力学の図示で止まる人と、熱力学の状態変化だけで失点する人では必要な範囲が異なります。単元別の答案を見て、本書を通読するか、苦手テーマだけ参照するかを分けてください。
共通テスト形式で力学・熱力学をどう使うかは、共通テスト物理の勉強法に分野別の対策をまとめています。本書の理解が共通テストの資料・グラフ・実験設定で使えるかを、形式の異なる問題で確認してください。











偏差値の目安が書かれていないと、自分が卒業してよいか分からない気がします。











卒業条件は数字のラベルより答案に置こう。図を描ける、原理を選べる、チェック問題を白紙で解ける、別教材の類題でも再現できる。この四点がそろえば、次の演習へ進む判断ができる。
効果的な使い方|読むだけで終わらない4周勉強法
本書は4周とも同じページを読み直すのではなく、役割を変えます。1周目は現象理解、2周目は解法再現、3周目は誤答修正、4周目はテーマを混ぜた確認です。分かった単元を何度も読むより、説明できなかった図、立てられなかった式、時間を超えた問題だけを次の周回へ残す方が学習密度は高くなります。
| 周回 | 中心行動 | 記録すること | 次へ進む条件 |
|---|---|---|---|
| 1周目 | 読む・描く・説明 | 説明できない図や語 | 現象と記号を対応 |
| 2周目 | 白紙で立式 | 最初に止まった一行 | チェック問題を完答 |
| 3周目 | 誤答を原因別に修正 | 翌日・三日後の正誤 | 同じ原因を連続で解消 |
| 4周目 | 章を混ぜて再テスト | 方針決定時間と完答時間 | 外部類題でも再現 |
📚 用語解説
解法の再現:模範解答の文章を覚えることではなく、問題文から図を描き、使う原理を選び、式を立て、条件を確認する一連の判断を自分でやり直すことです。数字や設定が変わっても同じ判断を使える状態を目指します。
答えが合っていても、なぜ運動量保存を選んだか、なぜエネルギー保存だけでは足りないかを30秒で説明します。理由を言えない正解は△として残し、翌日の短い再テストに回してください。
毎日の学習では、新規テーマより先に前日の×・△を確認します。60分なら、前日復習15分、StoryとPOINT20分、チェック問題20分、記録5分のように役割を分けます。新規ページを進める時間だけを予定すると、理解が薄いままページ数だけ増えるため、復習枠を先に固定してください。











4周と聞くと、毎回最初のページから同じように読み直すものだと思っていました。











同じ読み方を四回繰り返しても、自力答案には近づきにくい。読む、立式する、誤答を直す、順番を崩して試す、と役割を変える。周回は回数ではなく確認の深さで数えよう。
6週間の学習計画|力学から熱力学まで復習を残す
6週間で使う場合も、320ページを単純に日割りしません。公式目次のまとまりを利用し、前半で物理基礎の力学、中盤で物理の力学、後半で熱力学を扱い、毎週末に章を混ぜた確認を入れます。既習度によって量を変え、未習テーマが多い場合は期間を延ばしてください。短期間で読み切ることより、翌週も解法を再現できることを優先します。
| 週 | 中心範囲 | 平日の行動 | 週末の確認 |
|---|---|---|---|
| 第1週 | 速度・加速度・落体 | 図とグラフを描いてチェック問題 | 運動を言葉・式・グラフで変換 |
| 第2週 | 力・運動方程式・仕事 | 力の図から立式を反復 | つり合いとの違いを混合確認 |
| 第3週 | 運動量・衝突・保存則 | 使う保存則の条件を説明 | エネルギーとの選択を確認 |
| 第4週 | 円運動・万有引力・単振動 | 向心方向と式の意味を図示 | 力学全体からランダム出題 |
| 第5週 | 熱・状態変化・分子運動 | 状態量と過程を図で整理 | 力学の誤答も同時に再テスト |
| 第6週 | 熱力学と総復習 | 熱と仕事の符号を確認 | 外部類題と過去問で接続診断 |
平日は「新規テーマ一つ+前日誤答+一週間前の再テスト」を一組にします。土曜日はチェック問題を章順ではなく混ぜ、日曜日は×・△の原因を集計して翌週の量を調整します。予定の七割未満しか終わらない週が続くなら、読解速度を責めるのではなく、新規テーマ数を半分にし、復習枠を守ってください。
📚 用語解説
分散復習:同じテーマを一日にまとめて繰り返すのではなく、翌日・数日後・一週間後のように間隔を空けて再テストする方法です。直前の説明を覚えているだけの正解と、時間が空いても取り出せる理解を区別できます。
「20ページ読む」ではなく、「円運動の力の図を三題描く」「気体の状態変化をP-V図で説明する」「前週の誤答二題を白紙完答する」と書きます。未完了の原因が分かり、翌日の量を調整しやすくなります。
学校の進度とずれる場合は、未習範囲を先に読み切ろうとせず、授業で扱ったテーマを深く完成させます。受験学年で全範囲を急ぐ場合も、力学の土台が曖昧なまま熱力学へ進むと、状態変化の式だけを暗記しやすくなります。運動方程式、エネルギー、仕事の意味を定期的に戻して確認してください。











320ページを42日で割って、毎日同じページ数を進めれば公平だと思っていました。











テーマごとの難しさも、君の既習度も同じではない。ページ数より、図示・立式・翌週の再現を基準にしよう。未達なら新規量を減らし、復習を消さない計画へ直すことが重要だ。
独自の強み|物理現象と解法の初手をつなげる
本書の強みは、KADOKAWA公式が示す「イメージ」「基本原理から本質」「設問解法」の三点を、Story・POINT・チェック問題という順でつなげられることです。公式を覚えた後に何を見て、どの原理を選び、どの式から始めるかが曖昧な受験生にとって、現象から答案へ移る橋渡しになります。
- 現象のイメージ: 物体・力・運動・熱の変化を図で捉える
- 基本原理: 保存則や運動方程式を条件から選ぶ
- 解法の初手: 図・座標・式を答案として再現する
| つまずき | よくある状態 | 本書で見る場所 | 自分で出力するもの |
|---|---|---|---|
| 力が見えない | 矢印を感覚で置く | Storyの現象説明 | 物体ごとの力の図 |
| 式を選べない | 覚えた公式を総当たり | POINTの原理と条件 | 選択理由を一文で説明 |
| 解法を写す | 模範解答がないと進まない | チェック問題 | 最初の三行を白紙再現 |
| 章をまたぐと止まる | 見出しがヒントになっている | まとめと誤答記録 | 混合問題で原理を判別 |
ただし、「一貫した解法」を手順暗記へ変えてはいけません。力の向き、保存則の成立条件、仕事の正負、気体の過程が変われば、同じ見た目でも使う式は変わります。手順を覚えた後に「この条件がなければ何が変わるか」を一つ問い、条件と解法を結び直してください。
「運動量保存」とだけ書かず、「外力の力積を無視できる系なので、衝突前後で運動量保存」まで書きます。熱力学なら、状態量、過程、外部との熱・仕事の出入りを確認してから式を選びます。
力学の図示で混乱する人は、作用反作用の法則と力のつり合いの違いも参照できます。記事を読んだ直後に本書の運動方程式のチェック問題へ戻り、同じ物体に働く力と、別の物体間の作用反作用を図で区別してください。
本書を使っても伸びない場合、説明の相性より先に、出力の不足を点検します。毎日Storyを読み進めても、図を描かない、チェック問題を飛ばす、翌日に再テストしないなら、理解は短期記憶のままです。本書の強みを得点へ変えるには、各テーマで必ず白紙の図と答案を一つ残してください。











解法を覚えるなら、手順を丸暗記して同じ順番で書けばよいと思っていました。











解法の価値は、条件から初手を選べることにある。公式名だけでなく、なぜその原理が使えるかを書こう。設定が変わったときに手順を修正できれば、初めて一貫した思考法になっている。
物理のエッセンス・学校問題集との違いと選び方
参考書選びでは、教材名の評判より役割を比較します。漆原晃の物理は講義・要点・確認問題を通じて、現象と解法をつなぐ役割です。河合出版公式によると、『物理のエッセンス[力学・波動]-五訂版-』はA5判220ページで、感覚的な理解、考え方の流れ、解法のノウハウや公式体系を示す教材です。学校問題集は授業後の演習量を確保する役割が中心です。
- 漆原晃の物理: 講義から解法までを段階的に接続
- 物理のエッセンス: 感覚・考え方・解法体系を凝縮
- 学校問題集: 授業後の類題演習と定着確認
- 過去問: 志望校形式の診断と最終調整
| 教材 | 主な役割 | 向いている状態 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 漆原晃の物理[力学・熱力学] | 現象・原理・解法を講義形式で接続 | 式の意味と初手がつながらない | 分野は力学・熱力学に限定 |
| 物理のエッセンス[力学・波動] | 感覚的理解と考え方の流れを凝縮 | 説明を読みつつ多くの問題に触れたい | 熱力学は別の巻に収録 |
| 学校の網羅系問題集 | 授業後の類題演習を確保 | 教科書説明は理解済み | 解説だけで理解できない場合がある |
| 映像授業 | 動きや図を音声と映像で理解 | 文章だけでは現象を想像しにくい | 視聴後の自力答案が必要 |
| 志望校過去問 | 形式・時間・融合の不足を診断 | 基礎原理と典型立式が定着済み | 解説教材の代わりにはしない |
初学者で文章を丁寧に追いたいなら漆原晃の物理、説明をある程度理解しておりコンパクトに考え方と演習を進めたいなら物理のエッセンス、授業理解ができていて問題量が必要なら学校問題集、という役割分担が一つの目安です。ただし、同じ「分かりやすい」教材でも本人との相性は異なるため、目次と試し読みで一テーマを確認してください。
図の数値は教材の優劣や到達偏差値ではありません。説明・整理・確認問題を一冊でどこまで担うかを可視化したものです。版、分野、収録内容は各出版社の公式ページと手元の現物で確認してください。
二冊を同時に最初から進めると、同じ範囲の説明を読む時間が増え、答案を書く時間が減ります。主教材を一冊決め、もう一冊は「本書の説明でも理解できないテーマ」「外部類題が必要なテーマ」に限定して参照してください。教材変更は一題の難しさではなく、二週間の実行記録と再テスト結果で判断します。











比較で人気の本を全部そろえれば、抜けがなくなって安心できると思っていました。











教材を増やすと、説明を読む重複も増える。主教材で理解し、学校問題集で演習し、過去問で診断するように役割を分けよう。買い足すのは、具体的な不足を答案で確認してからで十分だ。
使用上の注意点・前提知識・終えた後の進め方
使用上の最大の注意点は、丁寧な説明を読んだことを「問題が解ける」と同一視しないことです。次に、力学・熱力学以外はこの巻の範囲外であること、公式や図の理解だけで志望校形式の速度・記述・融合問題まで自動的に完成しないことを押さえます。前提知識に不安がある場合は、中学数学の比例・関数・図形、高校数学の式変形・三角比・グラフを必要テーマごとに復習してください。
- 志望校過去問: 形式・時間・記述・融合の不足を診断
- 標準問題演習: 設定を変えて原理選択と完答を反復
- 本書のチェック問題: StoryとPOINTを自力答案へ変換
- 教科書・数学の前提: 用語・式変形・三角比・グラフを補強
| 困り方 | 原因候補 | 戻る場所 | 次へ進む条件 |
|---|---|---|---|
| 文章を読んでも図が分からない | 用語・図形の前提不足 | 教科書・授業ノート | 図の各矢印を説明 |
| 図は分かるが式変形で止まる | 数学処理の不足 | 該当する数学の例題 | 途中式を自力再現 |
| チェック問題だけ解ける | 直前記憶への依存 | 翌日・一週間後の再テスト | 順番を変えて完答 |
| 学校問題集で止まる | 設定変更への対応不足 | POINTと外部類題 | 選択理由を説明 |
| 過去問で時間切れ | 速度・取捨選択不足 | 大問別の時間演習 | 目標時間で安定 |
📚 用語解説
教材の接続:一冊を終えた事実だけで次へ進まず、別教材や過去問で同じ原理を使えるか確認し、失点原因に応じて復習先を選ぶことです。理解教材、演習教材、過去問の役割を分けると、参考書を増やしすぎずに済みます。
本書を終えた後は、まず学校問題集や標準問題集で同じ分野の類題を解きます。正解率だけでなく、図示にかかった時間、原理選択の理由、計算の安定を確認します。力学・熱力学が一定水準に達したら、別巻の電磁気、波動・原子を学校進度や志望校の出題範囲に合わせて進めます。
シリーズの順番は、学校進度を基本にしつつ、力学を最初に固めるのが分かりやすい出発点です。ただし、入試直前に未完成分野がある場合は、過去問の出題状況と失点を見て優先順位を変えます。参考書を全巻読み終えることを目的にせず、志望校で必要な分野を時間内に解くことを目的にしてください。
学校や解説動画のページ番号が手元の版と一致しない場合があります。書名、分野名、ISBN、目次のテーマ名で照合し、他人の学習計画にあるページ数をそのまま写さないでください。











読み終えたらすぐ別巻へ進み、問題集や過去問は三冊全部が終わってからにするつもりでした。











一巻ごとに外部類題へ接続しよう。理解した直後に設定を変えて試せば、読んだだけの部分を早く発見できる。全巻完了を待たず、既習分野の過去問形式も確認して優先順位を直すんだ。
大学受験物理は「普通の対策」では受からない
断言します。漆原晃の物理を買い、分かりやすい説明を読み、空いた日に問題を解くという「普通の対策」だけでは、大学受験物理で志望校に受かるのは厳しいです。参考書の質が不足しているからではありません。理解を毎日の図示・立式・誤答修正・外部類題へ変える実行管理が、教材とは別に必要だからです。
この記事で確認した通り、本書は320ページあり、力学だけでも速度から単振動まで、熱力学では熱と温度から応用まで扱います。各テーマにはStory・POINT・チェック問題・まとめの4要素があり、読解、説明、演習、復習を日々回さなければなりません。しかも本巻の外に電磁気、波動・原子があり、最後は学校問題集と志望校過去問へ接続する必要があります。
第一に、独学・参考書だけでは不十分です。解説を読んで納得しても、図を描かなかった日、チェック問題を飛ばした日、翌週の再テストを忘れた日を自分だけで発見して修正し続けるのは難しくなります。これは「授業で情報を得ても行動は変わらない」という従来塾の限界と同じで、知識が増えても毎日の答案が変わらなければ得点は上がりません。
第二に、映像授業・学習アプリだけでも不十分です。Storyの理解を動画で補えても、視聴完了や連続学習日数が、運動方程式を白紙で立てられる証拠にはなりません。全員に同じ順序・負荷を提示する仕組みでは、力学の図示で止まる人と、熱力学の符号だけで崩れる人の差を拾えず、「全員同じ指導は偏差値50に収束する」という限界を越えにくいのです。
第三に、集団授業の大手予備校だけでも不十分です。質の高い授業を受けても、授業外で本書のどのテーマを何題解き、いつ誤答を再テストするかは本人任せになりやすくなります。教材の進度と志望校過去問で発見した弱点を、一人分の日次課題へ毎週組み直さなければ、授業理解と自力答案の間に空白が残ります。
第四に、一般的な個別指導塾だけでも不十分です。週1回の質問対応でその場の疑問を解消しても、残り6日間にStory、POINT、チェック問題、外部類題をどう配分したかまで確認できなければ変化は遅れます。これは「週1指導では変化が遅い」という限界で、物理のように前日の理解を翌日の立式へ変える科目では特に響きます。
だから鬼管理専門塾しかない——これが消去法から導かれる結論です。教材を選ぶだけでなく、現在の答案と志望校から範囲を決め、1日単位で数値化し、毎日実行を確認し、毎週のテストで計画を直す仕組みが必要です。鬼管理専門塾は、漆原晃の物理を使うかどうかも含め、受験生ごとの行動を設計し、理解を得点へ変える実行まで管理します。
鬼管理専門塾の特徴
Storyを何テーマ読み、チェック問題を何題解き、誤答を何題再テストするかまで数値で指示します。
現在の力学・熱力学の答案と志望校から、使う教材・範囲・順番・一日の量を個別に設計します。
毎日の実行を確認し、毎週のテストで図示・原理選択・立式の定着を測って計画を修正します。
厳選された専属講師が伴走し、講師満足度アンケート1,524件の実績も公開しています。
大学受験、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験まで、目標別の専門コースを用意しています。
学習中の質問にLINEで対応し、無料説明会はZoom・保護者同席可。資料請求もできます。
❶1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、「物理を勉強する」ではなく、「運動方程式のStoryを一テーマ読み、力の図を三題描き、チェック問題二題と前日の誤答一題を再テストする」のように、1日単位で課題を数値化します。
漆原晃の物理は読む・整理する・解く・振り返る行動が分かれているため、ページ数だけの計画では演習が消えがちです。行動を数値で指定することで、理解の満足感だけで終わらず、白紙答案を毎日残せます。
❷生徒ごとの個別行動プラン
入塾時の答案、学校進度、模試、志望校の出題分野を確認し、生徒ごとの個別行動プランを設計します。本書を通読する人、力学だけ戻る人、熱力学を優先する人では、同じ週でも課題を変えます。
物理の苦手を一つの偏差値で扱わず、用語、図示、原理選択、立式、計算、時間のどこで止まるかに分けます。その診断を教材のテーマと結びつけるため、必要なページと外部類題だけへ時間を集中できます。
❸毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
毎日の実行状況を確認し、毎週の確認テストで本当に自力再現できるかを測ります。未達や誤答があれば、新規テーマを増やす前に量・順番・復習間隔を直し、翌週の計画へ反映します。
漆原晃の物理で最も起きやすい「読んで分かったが、一週間後に式が立たない」を、週次テストで早く発見できます。章順を崩した問題でも原理を選べるか確認するため、見出しや直前記憶に頼った正解を減らせます。
❹採用率0.6%の専属講師
講師は採用率0.6%の選考を通過した専属講師陣です。公式に公開されている講師満足度アンケートは1,524件あり、学習計画の設計から日々の実行確認まで、同じ目標に向けて伴走します。
物理では、答えだけでなく力の図、座標軸、保存則を選ぶ条件、熱と仕事の符号まで見なければ誤答原因を切り分けられません。専属講師が答案の停止位置を確認し、本書へ戻るか外部演習へ進むかを判断します。
❺大学受験・英語資格まで専門コース
大学受験コースは学部特化を含み、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで、目標別の専門コースを展開しています。
大学受験物理では、理工系学部の出題分野と他科目の必要量を同時に見て計画を作る必要があります。物理だけを進めすぎず、数学・英語との配分も含め、本書の使用範囲と演習時期を逆算できます。
❻LINE質問対応・無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、無料説明会はZoomでの参加や保護者同席が可能です。資料請求も用意されているため、毎日の管理方法やコース内容を確認してから検討できます。
「本書を通読すべきか」「力学のどこへ戻るべきか」「別巻へ進む時期はいつか」のような個別の疑問は、手元の答案と志望校を示して相談すると具体化できます。質問を次の日まで放置せず、計画の遅れを小さくできます。
大学受験コースには1カ月返金保証があります(対象は大学受験コースのみ)。指導の考え方は鬼管理専門塾「鬼管理」とは、実際の合格者については合格実績で確認できます。まずは無料説明会で、現在の物理答案と一週間の学習状況を相談してください。
漆原晃の物理をどこからどう使うか、志望校から逆算して無料説明会で相談できます
まとめ|本書は理解を白紙答案へ変えて使う
- Story: 現象を図で説明
- POINT: 原理と条件を整理
- チェック問題: 解法を自力再現
- 外部類題: 設定を変えて確認
- 過去問: 志望校形式へ接続
改訂版の漆原晃の物理[力学・熱力学]は、現象のイメージ、基本原理、解法をStory・POINT・チェック問題・まとめでつなぐ講義系参考書です。2023年5月26日発売、A5判320ページで、物理基礎・物理の力学と熱力学を扱います。電磁気、波動・原子は別巻であり、出版社が固定の偏差値帯を示しているわけではありません。
| 判断項目 | この記事の結論 |
|---|---|
| おすすめな人 | 現象と式がつながらず、講義形式で力学・熱力学を学び直したい人 |
| 使い方 | Storyで図示、POINTで条件整理、チェック問題で白紙再現、まとめで復習決定 |
| 周回 | 同じ読み方を繰り返さず、理解・立式・誤答修正・混合確認へ役割を変える |
| レベル判定 | 偏差値で断定せず、外部類題と過去問の答案で卒業を決める |
| 比較 | 教材名の人気でなく、理解・演習・過去問の役割を分ける |
| 注意点 | 本巻だけで物理全範囲や志望校形式まで完成すると思わない |
今日の最初の行動は、既習テーマから一つ選び、10分で力の図または状態変化の図と最初の式を書くことです。書けなければ本書と教科書を開き、書けるならチェック問題か外部類題へ進みます。参考書の評価を読み続けるより、一枚の白紙答案を作る方が、自分に本書が必要かを正確に教えてくれます。
よくある質問
- 志望校過去問: 最終的な形式・時間・得点を確認
- 外部問題演習: 設定が変わっても原理を選べるか確認
- 本書の4要素: 現象・原理・解法・振り返りを接続
- 教科書と数学: 用語・式変形・三角比を補う
最後に、購入前と学習中に迷いやすい質問をまとめます。版や価格は変わる可能性があるため公式ページを確認し、レベルや終了時期は偏差値ではなく、自分の答案と志望校過去問で判断してください。
Q. 漆原晃の物理[力学・熱力学]は物理の初学者にもおすすめですか?
A. KADOKAWA公式は「物理はこの本から始めよう」と案内し、教科書と並行すると効果的と説明しています。そのため初学者も候補にできますが、用語や数学で止まる場合は教科書・授業ノートを併用してください。一テーマ読んだ後に図と最初の式を白紙で書けるか確認し、読む量を調整しましょう。
Q. 本書だけで大学受験の物理は完成しますか?
A. 完成とは言えません。本巻の範囲は力学と熱力学で、電磁気、波動・原子は別巻です。また、理解を作った後に学校問題集や標準問題集で演習量を確保し、志望校過去問で形式・時間・記述を確認する必要があります。
Q. 何周すればよいですか?
A. 回数だけを目標にせず、1周目は現象理解、2周目は解法再現、3周目は誤答修正、4周目は章を混ぜた確認にします。一度で外部類題まで解けるテーマは卒業させ、再現できないテーマだけを残してください。
Q. ノートに図や解説をすべて写した方がよいですか?
A. すべて写す必要はありません。物体と力、座標軸、使う原理、最初に止まった一行、再テスト日を残せば十分です。きれいなまとめノートより、解説を閉じて描いた図と答案を優先してください。
Q. 物理のエッセンスとどちらを選べばよいですか?
A. 講義を丁寧に読み、Storyから解法へつなげたいなら本書が候補です。コンパクトに感覚的理解・考え方・問題へ触れたいなら物理のエッセンスも候補になります。試し読みで同じテーマを比べ、二冊同時に通読せず主教材を一冊決めましょう。
Q. シリーズ3冊はどの順番で進めますか?
A. 力学を最初に固め、学校進度に沿って波動・電磁気・原子へ進むのが一つの基本です。ただし入試直前は、志望校の出題範囲と現在の失点を優先します。一巻ごとに外部類題へ接続し、全巻完了まで演習を待たないでください。
Q. 旧版を持っています。必ず改訂版へ買い直すべきですか?
A. 一律には断定できません。本記事は2023年刊行の改訂版を基準にしています。手元の版の目次、学校の現行課程、正誤表、先生の指示を確認し、不足が具体的に見つかったときに購入を判断してください。
Q. 公式の現行価格とISBNを教えてください。
A. 2026年10月11日にKADOKAWA公式で確認した表示価格は税込1,650円、ISBNは9784046052230です。価格や在庫は変わり得るため、購入時には公式商品ページで最新表示を確認してください。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





