
作用反作用は「同じ大きさで反対向き」と覚えたんですが、力のつり合いも同じ説明ですよね。重力の反作用を垂直抗力だと思ってしまうし、図になるとどの二力を組にすればいいか分かりません。











違いを一言で言えば、つり合いは「一つの物体に働く二力」、作用反作用は「二つの物体が互いに及ぼす二力」だ。この記事では、力を「AがBを押す力」と省略せずに名付ける方法から始め、日常例、自由体図、質量が違うときの加速度、糸や接触を含む問題の解法まで順番に整理しよう。
作用反作用の法則はニュートンの運動の第3法則です。公式は短い一方、「大きさが等しいならなぜ動くのか」「小さい物体のほうが大きな力を受けるのではないか」「どの力とどの力がペアなのか」という誤解が生まれやすい単元でもあります。本記事はMIT OpenCourseWare、OpenStax、NASA Glenn Research Centerの教材で事実を確認し、大学受験の問題で使える形に組み直しました。最初に法則そのものを正確に定義し、そこから見分け方へ進みます。
目次
作用反作用の法則とは?4つの条件で正しく理解する
結論から言うと、物体Aが物体Bに力を及ぼすとき、物体Bも物体Aに「同じ大きさで反対向き」の力を同時に及ぼします。AがBに及ぼす力をベクトルF_AB、BがAに及ぼす力をF_BAと書けば、関係は F_AB = -F_BA です。マイナス記号は一方が弱いという意味ではなく、向きが反対であることを示します。MIT OpenCourseWareの古典力学教材でも、相互作用する二物体の力はこのベクトル関係で示されています。
- 二物体の相互作用: 押す・引く・重力など、AとBの間に一つの相互作用がある
- 二つの力: AがBに及ぼす力と、BがAに及ぼす力が必ず一組で現れる
- 作用反作用の組: 大きさが等しく、向きが反対で、別の物体に同時に働く











「反作用」という名前だと、先に作用が起きて、その少し後に反作用が返ってくるように感じます。実際には時間差がないということですか?











そのとおり。作用と反作用は原因と後から来る結果ではなく、一つの相互作用を両側から名付けたものだ。どちらを作用と呼んでもよく、必ず同時に存在する。「作用が先、反作用が後」という順番を問題に持ち込まないことが最初の重要ポイントだよ。
📚 用語解説
作用反作用の法則(ニュートンの運動の第3法則):物体Aが物体Bに力を及ぼすとき、物体Bも物体Aに大きさが等しく向きが反対の力を同時に及ぼす、という法則です。二力は別々の物体に働きます。
正しく判定するには、次の4条件を一つずつ確認します。第一に大きさが等しいこと、第二に向きが反対であること、第三に働く相手が別々の物体であること、第四に同じ相互作用から生じ、同時に存在することです。「等大・反対向き」だけでは条件不足です。机の上で静止する本に働く重力と垂直抗力も等大・反対向きになり得ますが、どちらも本に働くので作用反作用の組ではありません。
| 確認条件 | 作用反作用で必ず成り立つこと | 判定するときの問い |
|---|---|---|
| 大きさ | |F_AB|=|F_BA| | 二力の大きさは同じか |
| 向き | 互いに反対向き | 矢印の向きは反対か |
| 作用点の物体 | AとBという別々の物体 | 二本の矢印は別の物体にあるか |
| 相互作用と時刻 | 同じ種類の相互作用が同時に生む | 押す力同士・引く力同士の一組か |
前半二つだけを覚えると力のつり合いと混同します。後半の「別の物体」「同時」までを一息で言えるようにし、必ず二物体の名前を付けて確認してください。
また、作用と反作用は同じ種類の力です。人が壁を押す接触力の相手は壁が人を押す接触力、地球が物体を引く重力の相手は物体が地球を引く重力、糸がおもりを引く張力の相手はおもりが糸を引く力です。重力と垂直抗力のように種類の違う力を組にしていたら、その時点で作用反作用ではないと判断できます。
作用反作用は物体が静止しているか、加速しているかに関係なく成り立ちます。物体の運動を決めるのは、その一つの物体に働く外力の合力です。別の物体に働く反作用を同じ合力へ足してはいけません。
作用反作用の組の見分け方|力を「誰が誰に」で名付ける
作用反作用を最も確実に見分ける方法は、矢印だけを見るのではなく、力を必ず「AがBに及ぼす○○力」と文章で名付けることです。一つ目が「AがBに及ぼす力」なら、候補となる反作用は主語と目的語を交換した「BがAに及ぼす力」しかありません。力の種類は変えません。この言い換えだけで、重力と垂直抗力を誤って組にする事故の多くを防げます。











例えば人が地面を後ろ向きに蹴って前へ歩くときは、「人が地面を後ろへ押す力」と「地面が人を前へ押す力」が組になるんですね。











正解だ。歩く人を前へ進めるのは、地面が人に及ぼす静止摩擦力だ。人と地面の接点で生じる同じ相互作用を、地面側と人側から見ている。靴が地面を蹴る向きだけでなく、「どちらがどちらに」を言葉にすると、前向きの力の出所まで説明できるよ。
📚 用語解説
相互作用:二つの物体が互いに影響を及ぼす関係です。接触して押し合う場合だけでなく、離れた物体間の重力のような相互作用も含みます。一つの相互作用から作用反作用の二力が生じます。
接触している例:壁・床・水・ロープ
ローラースケートを履いた人が壁を押すと、人は壁から反対向きに押されて離れます。泳ぐ人が水を後ろへ押すと、水は人を前へ押します。人が床を押して跳ぶと、床は人を上向きに押します。綱引きで人がロープを引くと、ロープも人を引きます。いずれも「押した側だけが力を出す」のではなく、接触面や結び目で二物体が相互作用しているため、二力が同時に現れます。OpenStaxの大学物理教材でも、壁を蹴る水泳選手やロープを引く登山者を第三法則の例として説明しています。
離れている例:地球と物体の重力
机の上の本には、地球が本を下向きに引く重力が働きます。その反作用は、本が地球を上向きに引く重力です。地球と本は直接触れていませんが、重力による相互作用があるため法則は成り立ちます。地球が目に見えて本へ近づかないのは、地球が受ける力が小さいからではありません。力の大きさは等しくても、地球の質量が非常に大きいため加速度が極めて小さいからです。
推進の例:ロケットが真空でも進める理由
ロケットは周囲の空気を蹴って進むのではありません。ロケットが燃焼ガスを後方へ押し出すと、ガスはロケットを前方へ押します。NASA Glenn Research Centerは、このガスとロケットの相互作用で生じる反対向きの力を推力として説明しています。相手は「空気」ではなく噴出するガスなので、真空中でも推進できます。ここでも「ロケットがガスを押す」「ガスがロケットを押す」と主語と目的語を交換すれば、作用反作用の組が見えます。
| 場面 | 一方の力 | 反作用 | 同じ力の種類 |
|---|---|---|---|
| 壁を押す | 人が壁を押す | 壁が人を押す | 接触力 |
| 歩く | 足が地面を後ろへ押す | 地面が足を前へ押す | 摩擦力 |
| 泳ぐ | 人が水を後ろへ押す | 水が人を前へ押す | 接触力 |
| 重力 | 地球が本を引く | 本が地球を引く | 重力 |
| ロケット | ロケットがガスを後ろへ押す | ガスがロケットを前へ押す | 接触力 |
問題文の力を「AがBに及ぼす○○力」と書き、AとBだけを交換します。「BがAに及ぼす○○力」となり、○○の部分が変わらなければ正しい組です。
シャープペンシルの芯を指で押して痛い場合も同じです。指が芯を押し、芯が指を押します。ただし「痛さ」は力の大小だけでは決まりません。細い芯では同じ力が狭い面積に集中しやすいため、圧力が大きくなります。作用反作用の法則が述べるのは二力の大きさと向きの関係であって、接触面の広さや変形量、痛みの感じ方まで等しいという意味ではありません。
作用反作用と力のつり合いの違い|自由体図で混同をなくす
作用反作用と力のつり合いは、どちらも二力が等大・反対向きになることがあるため、見た目だけでは区別できません。決定的な違いは、二力が「同じ物体に働くか、別々の物体に働くか」です。つり合いは一つの物体に働く合力が0になる関係、作用反作用は二物体間の相互作用を表す関係です。











机の上の本なら、本に働く重力と垂直抗力はつり合い。でも重力の反作用は、本が地球を引く力。垂直抗力の反作用は、本が机を押す力という分け方ですね。











完璧だ。まず本だけの自由体図に「地球が本を引く重力」と「机が本を押す垂直抗力」を描き、静止条件から二力の合力を0とする。その後、各矢印について相手の物体へ視点を移せば、重力と垂直抗力それぞれに別の反作用が見つかる。
📚 用語解説
力のつり合い:一つの物体に働く複数の力のベクトル和が0で、加速度が0になる関係です。静止している場合だけでなく、一定速度で直線運動している場合にも合力は0です。
📚 用語解説
自由体図(力の図):注目する物体だけを周囲から切り離して描き、その物体に外部から働く力だけを矢印で示した図です。作用反作用の二力を一枚の自由体図に両方描くことはありません。
| 比較点 | 力のつり合い | 作用反作用 |
|---|---|---|
| 働く物体 | 同じ一つの物体 | 別々の二物体 |
| 力の種類 | 異なってもよい | 同じ相互作用・同じ種類 |
| 大きさ | 合力0のとき等しくなり得る | 運動状態に関係なく必ず等しい |
| 向き | 一直線上で反対向き(2力の場合) | 必ず反対向き |
| 運動との関係 | 合力0なので加速度0 | 各物体の合力は別に計算 |
机の上の本を4本の力に分ける
本が静止している場面には、少なくとも二つの相互作用があります。一つは地球と本の重力相互作用、もう一つは机と本の接触相互作用です。地球が本を下へ引く重力と、本が地球を上へ引く重力が作用反作用の一組。机が本を上へ押す垂直抗力と、本が机を下へ押す力がもう一組です。一方、本の自由体図には「地球が本を引く重力」と「机が本を押す垂直抗力」の二本だけを描きます。本が静止しているため、この二力はつり合っています。
つり合いは運動状態で変わるが、作用反作用は変わらない
机ごと本を上向きに加速させれば、本に対する垂直抗力は重力より大きくなり、本の二力はつり合いません。それでも、机が本を上向きに押す力と本が机を下向きに押す力は常に等大です。エレベーター内の体重計の値が変化する問題でも同じです。運動状態によって一物体上の力の関係は変わりますが、一つの接触相互作用を構成する作用反作用の等大関係は崩れません。
力学全体の学習順序と、力の図から運動方程式へつなぐ考え方は、サイト内の大学受験物理の勉強法完全ガイドでも整理しています。作用反作用だけを単独暗記するのではなく、自由体図→合力→運動方程式という力学の流れの中で使うと、入試問題でも迷いにくくなります。
注目物体Aの図には「BがAに及ぼす力」を描きます。その反作用「AがBに及ぼす力」はBに働くため、Aの図へ加えると誤りです。二物体を扱うなら自由体図を物体ごとに二枚描いてください。
作用反作用の力が等しいのに動き方が違う理由
「トラックと小型車が衝突したら小型車のほうが大きな力を受ける」「地球とリンゴならリンゴだけが引かれる」と考えたくなります。しかし相互作用の瞬間に互いが及ぼす力の大きさは等しいままです。違うのは、各物体の質量と、その物体に働く他の力を含めた合力です。ニュートンの運動の第2法則a=F_net/mにより、同じ大きさの合力なら質量が小さい物体ほど加速度が大きくなります。











衝突で小型車の損傷が大きく見えても、「小型車が受けた力のほうが大きい」とは限らないんですね。質量や車体の変形、加速度を分けて考える必要がある、と。











そうだ。第三法則が比較するのは、同じ相互作用で二物体が互いに及ぼした力だ。損傷は力だけでなく、変形の仕方、接触時間、材料や構造にも左右される。力が等しいことと、結果が等しいことを混同しないのが大切だよ。
📚 用語解説
合力:一つの物体に働くすべての力をベクトルとして足し合わせた力です。加速度を決めるのは個々の作用反作用の一方だけではなく、その物体に働く外力全体の合力です。
数値例:10 Nで押し合う2物体
物体Aの質量が2 kg、物体Bの質量が5 kgで、両者の間の相互作用の力が10 Nだとします。作用反作用により、AがBを押す力もBがAを押す力も10 Nです。ただし、この力だけが各物体の水平方向の合力だと仮定すれば、Aの加速度の大きさは10÷2=5 m/s²、Bは10÷5=2 m/s²です。力は等しく、向きは反対ですが、質量が異なるため加速度は異なります。
ここで「反作用が作用を打ち消すなら、どちらも動かないはず」という疑問が解けます。10 Nの二力は同じ物体に働いていないため、Aの運動方程式で互いを足して0にはできません。AにはBからの10 N、BにはAからの10 Nが別々に働き、それぞれ自分の質量と他の外力に応じて運動します。
綱引きの勝敗は作用反作用の大小では決まらない
綱引きでAチームとBチームがロープを引き合うとき、ロープとの作用反作用は各接点で必ず等大です。勝敗を決めるのは、各チームが地面から受けられる摩擦力、姿勢、質量、足場などを含む外力の合計です。「強いチームは相手より大きな反作用を返す」という説明は不正確です。人を前後に加速させる外力として地面からの摩擦力まで自由体図に入れれば、運動を説明できます。
| 誤解 | 正しい整理 |
|---|---|
| 軽い物体ほど大きな力を受ける | 作用反作用の力は等しい。軽いほど加速度が大きくなりやすい |
| 壊れた側が大きな力を受けた | 損傷は材質・構造・変形・接触時間にも依存する |
| 反作用が作用を打ち消す | 別々の物体に働くので、一物体の合力では相殺しない |
| 重い物体は反作用を受けない | 同じ力を受けるが、質量が大きいほど加速度が小さい |
第三法則は二物体間の力の関係を決め、第二法則は一つの物体の合力と加速度の関係を決めます。「力が等しいのに動きが違う」問題では、二つの法則を混ぜずに順番に使ってください。
作用反作用を使う問題の解き方|張力・接触・複数物体
入試問題で必要なのは、作用反作用の組を答えることだけではありません。複数の物体や糸が登場する状況で、どの物体について式を立て、別の物体へどう力を受け渡すかを判断することです。解法は「対象を分ける→力を命名する→自由体図を描く→第三法則で対応させる→第二法則またはつり合いを使う」という5段階に固定できます。











糸でつながった物体を見ると、張力はどこでも同じだとすぐ置いてしまいます。作用反作用だけで同じ張力だと言ってよいのでしょうか?











そこは条件確認が必要だ。糸と物体が互いに引く力は第三法則で等しい。ただし「一本の糸の両端の張力が同じ」まで言うには、糸の質量を無視できる、滑車の摩擦を無視できるなど、問題の理想化を確認する。第三法則と軽い糸のつり合いを別々に使うんだ。
📚 用語解説
張力:張った糸やロープが接続した物体を引く力です。物体が糸を引く力と、糸が物体を引く力は作用反作用の組です。糸の各部の張力が同じかどうかは、糸の質量や滑車の条件も確認します。
例題1:天井からつるした1 kgのおもり
質量1 kgのおもりが、質量を無視できる糸で天井から静止しているとします。重力加速度を9.8 m/s²とすれば、おもりに働く下向きの重力は9.8 Nです。おもりは静止しているので、糸がおもりを上向きに引く張力Tとつり合い、T=9.8 Nとなります。ここまでは「おもり一つ」に働く二力のつり合いです。
次に第三法則を使います。糸がおもりを上へ引く9.8 Nの反作用は、おもりが糸を下へ引く9.8 Nです。質量を無視できる糸が静止しているので、糸に働く下向き9.8 Nと、天井が糸を上へ引く力がつり合います。したがって天井が糸を引く力も9.8 Nです。一つの等式に全部の力を混ぜず、おもり→糸と注目対象を移した点が解法の核です。
例題2:水平面上で接する二物体を押す
摩擦のない水平面上で、質量2 kgの物体Aと3 kgの物体Bが接しており、Aを右向きに10 Nで押すとします。二物体全体の質量は5 kgなので、加速度は10÷5=2 m/s²です。Bだけに注目すると、水平方向にはAがBを押す接触力だけが働くため、その大きさは3×2=6 Nです。第三法則により、BがAを左向きに押す力も6 Nです。
Aだけを見ると、右向き10 Nと左向き6 Nの合力は4 Nで、2 kg×2 m/s²=4 Nと一致します。この例は「外力10 Nの反作用が接触力6 N」ではないことも示します。10 Nを加えた手や装置との相互作用と、AとBの接触相互作用は別です。どの二物体の間の力かを明記すれば、異なる相互作用を誤ってペアにすることがありません。
問題集を選ぶ前に、力学のどこまで戻るべきかを確認したい場合は物理基礎・物理の参考書ルート完全版を参照してください。共通テストで図や会話文から相互作用を読み取る練習へ進む場合は、共通テスト物理の勉強法に、分野別の復習順と演習の考え方をまとめています。
作用反作用の問題は、答えの数値が合っても力の対応を偶然取り違えていることがあります。解き直しでは全矢印を文章で読み上げ、主語・目的語・力の種類まで一致させてください。
作用反作用を得点源にするには「普通の対策」では受からない
結論から言います。作用反作用の定義を覚え、授業を聞き、問題集の解答を読むだけという「普通の対策」では、力学を入試の得点源にするのは厳しいです。法則そのものは一行でも、実際の問題では物体を分け、力を命名し、自由体図を描き、つり合いと運動方程式を使い分ける一連の行動が必要だからです。知っている状態と、初見の図で再現できる状態には大きな差があります。
- 公式を知る: F_AB=-F_BAという定義を説明できる
- 力を見分ける: 誰が誰に及ぼす力かを命名し、つり合いと区別できる
- 問題で再現する: 自由体図と運動方程式を時間内に正確に使える











確かに、解説を読めば分かるのに、翌日にはまた重力と垂直抗力を作用反作用の組にしてしまいます。理解より、毎回同じ手順を実行する練習が不足しているんですね。











そうだ。この記事の5段階を、問題ごとに省略せず繰り返して初めて定着する。どの教材を使うかより、今日何題で自由体図を描き、どの誤答を明日解き直し、週末に何問で確認するかまで決まっているかが得点差になる。
この記事で扱った二物体の例題でも、正解までに「対象の列挙」「注目物体の選択」「自由体図」「作用反作用による接続」「ΣF=ma」という複数の工程がありました。一工程でも自己流に省けば、別の問題設定になった瞬間に崩れます。そこで、鬼管理専門塾が示す「従来塾の3つの限界」——①授業で情報を得ても行動は変わらない、②全員同じ指導は偏差値50に収束する、③週1指導では変化が遅い——を、作用反作用・力学対策の選択肢へ一つずつ当てはめます。
選択肢①:独学・参考書のみでは①②の限界に当たる
独学や参考書だけでも定義と解法は学べます。しかし、解説を読んだことと、毎回すべての力を正しく命名して自由体図を描けることは別です。①の限界どおり、情報を増やしても「図を描かず暗算する」「誤答を一度しか直さない」という行動が変わらなければ、同じ混同を繰り返します。
また、市販教材の標準順序を全員が同じように進めるだけでは、重力で迷う生徒と張力で迷う生徒の課題を分けられません。自分の誤答原因に合わせた問題数と復習間隔へ調整できない点で、②の限界も残り、力学の弱点が平均的な理解のまま止まりやすくなります。
選択肢②:映像授業・アプリでは①の限界に当たる
映像授業は、机の上の本や二物体問題の図を分かりやすく見せてくれます。しかし視聴中に講師の矢印を追えることと、白紙から自分で図を再現できることは同じではありません。視聴本数が増えても、手を動かす課題と採点基準が決まっていなければ、①の「情報だけ増えて行動が変わらない」状態です。
アプリの選択問題で正解を選べても、主語と目的語を文章化したり、物体ごとに自由体図を描いたりする記述過程が抜けることがあります。作用反作用の誤解は過程に現れるため、結果の正誤だけを返す仕組みでは、どの矢印を取り違えたかまで毎日修正できません。
選択肢③:集団授業の大手予備校では②の限界に当たる
集団授業では、同じカリキュラムと速度で全員が力学を学びます。しかし、ある生徒は力の種類を覚えておらず、別の生徒は自由体図に反作用を混ぜ、さらに別の生徒は張力の条件確認で失点します。異なる原因へ同じ授業を提供しても、②の限界どおり個別の誤りは残ります。
授業の例題をその場で理解できても、次の模試までに何題をどの間隔で解き直すかは本人任せになりがちです。集団の標準ペースが自分の弱点修正に必要なペースと一致しなければ、作用反作用の小さな誤解が、連結物体や円運動など後続単元の失点へ広がります。
選択肢④:一般的な個別指導塾では③の限界に当たる
一般的な個別指導では、その場の質問に合わせて説明を変えられます。一方、週1回の授業だけで残り6日間の自由体図練習と復習まで追わなければ、③の「週1指導では変化が遅い」という限界が残ります。間違った矢印を次の授業まで一週間反復してしまう可能性もあります。
力学の習慣は、誤りを見つけた当日か翌日に直し、同じ手順を短い間隔で再実行して作ります。授業時だけ個別でも、授業外の教材名・問題番号・図を描く基準・再テスト日まで管理されなければ、改善の速度は入試日程に追いつきません。
| 選択肢 | 残る限界 | 作用反作用対策で起きること |
|---|---|---|
| 独学・参考書 | ①② | 知識は増えるが、誤答原因別の反復量が決まらない |
| 映像授業・アプリ | ① | 見る・選ぶ学習に偏り、白紙から図を描く行動が不足 |
| 集団授業の大手予備校 | ② | 生徒ごとに異なる力の取り違えを個別修正しにくい |
| 一般的な個別指導塾 | ③ | 授業外6日間の実行と即時修正が本人任せになりやすい |
独学、映像授業・アプリ、大手予備校、一般的な個別指導塾を順に検討すると、いずれも3つの限界のどれかが残ります。作用反作用を得点源にするには、理解度に合わせた個別計画を1日単位へ落とし、毎日の実行と毎週の定着を確認する必要があります。消去法で最後に残るのは、授業の情報量ではなく行動を日々管理する鬼管理専門塾です。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、前章で残った①情報だけでは行動が変わらない、②全員同じ指導では個別の弱点が残る、③週1回では修正が遅い、という問題を、日次の個別管理と週次の確認で解消する仕組みを持っています。公式サイトで確認できる特徴を、作用反作用・力学の学習に接続して説明します。











作用反作用なら、「今日は二物体の自由体図を何題」「明日は誤答だけ再テスト」のように、理解したかではなく実行内容を数値で決めるわけですね。











その理解でいい。さらに、確認テストで重力と垂直抗力をまた組にしたなら、その場で原因を特定し、翌週を待たず課題を修正する。6つの特徴が、物理の「分かったつもり」を「自力で図を描ける」状態へ変える仕組みになる。
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
作用反作用では、自由体図を描く問題数、力を文章化する回数、誤答を解き直す日まで具体的に決めることで、「物理を勉強する」という曖昧な予定を、今日実行できる課題へ変えられます。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
重力と垂直抗力を混同する生徒、張力の条件で迷う生徒、運動方程式への接続で止まる生徒では必要な課題が異なるため、誤答データに合わせた個別行動プランが力学の穴を最短で埋めます。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
毎日の自由体図を確認し、週末の確認テストで初見の二物体問題を解けるか検証すれば、誤った矢印や式の立て方を長期間固定せず、次の週の追加課題へすぐ反映できます。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
作用反作用は短い公式の暗記ではなく、物体の分離とベクトルの扱いを伴うため、入試物理を経験した専属講師が途中式と図まで確認することが、誤答原因に合った修正の精度につながります。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学・学部ごとに物理の出題形式と必要到達点は異なるため、大学受験や学部特化のコース内で、作用反作用を含む力学を志望校の過去問へ接続した学習計画に組み込めます。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
自宅演習で「この二力はつり合いか作用反作用か」と迷った時点でLINEから質問でき、無料説明会では現在の物理の得点と志望校から、日々の課題量や管理方法を入会前に確認できます。
鬼管理専門塾の大学受験コースには1カ月返金保証制度があります。実際に日次課題と確認テストを体験し、指導が合わないと感じた場合に利用できる制度で、適用条件の詳細は無料説明会で確認できます。まずは無料説明会で、現在の物理の正答率や自由体図の課題を伝え、作用反作用から志望校レベルまでどの順番で学ぶかを相談してください。
日々の管理方針は「鬼管理」とは?成績が上がらない塾・予備校の3つの限界で、実際の合格者と進学先は鬼管理専門塾の合格実績で確認できます。制度名だけで判断せず、自分の物理学習へどう接続されるかまで見比べてください。
作用反作用から志望校物理までの個別計画を無料説明会で相談できます
まとめ|作用反作用は「誰が誰に」で見分ける











「同じ大きさ・反対向き」だけで探さず、別々の物体に働く同種の力かを確認し、AとBを交換して名前を付ける。つり合いは一つの物体の自由体図で考える、と整理できました。











その整理を毎回の問題で再現できれば十分だ。最後に、力が等しくても質量が違えば加速度は違うこと、張力が一様かは軽い糸などの条件が別に必要なことも忘れないでほしい。次の演習では、答えを見る前に全矢印を「誰が誰に」で読み上げよう。
| 要点 | 結論 |
|---|---|
| 作用反作用の4条件 | 等大・反対向き・別々の物体・同時 |
| 見分け方 | 「AがBに」から「BがAに」へ主語と目的語を交換する |
| つり合いとの違い | つり合いは同じ物体、作用反作用は別々の物体に働く |
| 自由体図 | 注目物体に外部から働く力だけを描く |
| 動きが違う理由 | 力が等しくても、質量と各物体の合力が違えば加速度が違う |
| 複数物体の解法 | 物体を分け、第三法則で対応させ、物体ごとにΣF=0またはma |
作用反作用は、公式の文字数に比べて考える対象が多い単元です。しかし、難しさの中心は計算ではなく、二物体を混ぜずに言葉と図で整理することにあります。まず身の回りの一場面を選び、「AがBに及ぼす力」「BがAに及ぼす力」を一組書いてください。次にAだけ、Bだけの自由体図を別々に描きます。この小さな練習を、机上の本、歩行、糸でつるした物体、接する二物体へ広げれば、入試問題でも同じ手順を使えるようになります。
物理の弱点を日々の演習計画へ落とし込む方法を相談できます
よくある質問











最後に、作用と反作用はどちらが作用なのか、静止中だけなのかなど、短い疑問もまとめて確認したいです。











よくある疑問を、定義・つり合い・自由体図・運動・張力の順で答えよう。迷ったときは言葉の印象ではなく、「どの二物体の間の、何という相互作用か」に戻れば判断できる。
Q. 作用と反作用は、どちらが先に働きますか?
A. 時間差はありません。一つの相互作用を二つの物体側から見た力なので、同時に働きます。どちらを作用、どちらを反作用と呼んでもよく、名称に原因と結果の順番はありません。
Q. 作用反作用の二力は、なぜ打ち消し合わないのですか?
A. 二力が別々の物体に働くからです。一つの物体の合力を求める式には、その物体に働く力だけを入れます。別の物体に働く反作用を同じ式へ入れて0にしてはいけません。
Q. 重力の反作用は垂直抗力ですか?
A. 違います。地球が物体を引く重力の反作用は、物体が地球を引く重力です。垂直抗力の反作用は、面が物体を押す力に対して物体が面を押す力です。重力と垂直抗力は、静止物体の上でつり合うことはありますが、作用反作用の組ではありません。
Q. 作用反作用は物体が静止しているときだけ成り立ちますか?
A. 静止・等速・加速のどの場合にも成り立ちます。運動状態で変わるのは一つの物体に働く合力と加速度の関係です。同じ相互作用を構成する二力の等大・反対向きの関係は常に保たれます。
Q. 大きい物体のほうが、小さい物体へ大きな力を及ぼすのではないですか?
A. 同じ相互作用で互いに及ぼす力の大きさは等しいです。質量が異なるとa=F/mにより加速度が異なり、変形や損傷も材質・構造・接触時間などで違うため、結果が非対称に見えます。
Q. 歩くときの作用反作用は何ですか?
A. 足が地面を後ろ向きに押す力と、地面が足を前向きに押す摩擦力が一組です。人を前へ加速させる外力は地面から人に働くほうの力です。
Q. ロケットは空気のない宇宙で何を押して進むのですか?
A. ロケットは燃焼ガスを後方へ押し出し、ガスはロケットを前方へ押します。相互作用の相手は周囲の空気ではなく噴出するガスなので、真空中でも推力を得られます。
Q. 糸の両端の張力は、作用反作用だけで同じと言えますか?
A. 糸と物体が互いに引く一組は作用反作用で等しいです。一方、糸の異なる端の張力を同じと置くには、糸の質量を無視できる、滑車の摩擦を無視できるなど、問題で与えられた理想化の条件を追加で確認する必要があります。
Q. 作用反作用の問題で最初に何をすればよいですか?
A. 登場する物体をすべて名前で書き、注目する物体を一つ選んでください。その物体に外部から働く力だけで自由体図を描き、必要な力についてAとBを交換して反作用を別物体の図へ置きます。最後に静止・等速ならΣF=0、加速ならΣF=maを使います。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





