始めに:【スコア換算表あり!】TOEICと英検どっちを受ければいいの?4つの軸で徹底比較!
英検合格に特化した
鬼管理英語塾を運営しております
代表の菅澤です!
鬼管理英語塾アシスタントのオニ坊です!
本日はどのような記事になりますか?
本日は【スコア換算表あり!】TOEICと英検どっちを受ければいいの?4つの軸で徹底比較!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
TOEICを英検に換算するとどのレベル?
TOEICと英検は、英語の能力を証明するための評価として、多くの学習者に選ばれています。英語を使用する職場への就職やキャリアアップのために、これらの試験の受験を考えている人は少なくありません。
両試験は、テストの形式や評価の焦点が異なるため、それぞれのレベルを直接比較するのは適切ではありません。しかし、一般的な英語能力の目安として、それぞれの試験の特性を理解することは有益です。
以下では、TOEICと英検の主要な違いについて解説していきます。
TOEICスコア英検の級に換算
以下、TOEICのスコアと英検の級を比較した表です。
TOEICスコア | 英検 |
---|---|
940点~ | 1級 |
780点 | 準1級 |
550点 | 2級 |
430点 | 準2級 |
300点 | 3級 |
225点 | 4級 |
120点 | 5級 |
TOEICで940点以上を得ることは、英検1級に相当する英語力があると評価されます。また、TOEIC780点は英検準1級のレベルに匹敵し、TOEIC700点を超えると、ビジネスシーンや日常会話において英語を自在に扱える能力があるとされます。TOEIC550点程度は、英検2級の水準と見なされます。
TOEICスコアを英検CSEスコアに換算
CSEスコアは、英語の能力を一元的に示すために英検で採用された評価基準です。これはCommon Scale for Englishの略で、英語の各技能を公平に評価する新しい尺度として導入されました。以前の英検では、リーディングの重視が顕著で、その他の技能との配点に不均衡があったことが課題とされていました。
2016年に始まった英検CSEスコア制度は、この問題に対応するために開発されました。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つの技能が等しく配点されるようになり、英語能力の総合的な評価が可能になりました。TOEICスコアと英検CSEスコアの換算表が提供されることで、英検受験者は自分の英語力をTOEICスコアと比較して理解することも容易になりました。
TOEICスコア | CSEスコア |
---|---|
945点~ | 2600~3400 |
785点~ | 2300~2599 |
550点~ | 1950~2299 |
225点~ | 1700~1949 |
120点~ | 1400~1699 |
TOEICと英検の出題内容や難易度はどう違う?
TOEICと英検はいずれも英語の能力を評価する試験であり、キャリアアップや英語力向上に寄与するとして広く認知されています。しかし、これらの試験は出題内容や試験形式、目指すべきレベルが異なるため、受験者の目的に応じて適切な選択が求められます。受験者が自分の学習目標やキャリアプランに合わせて試験を選ぶことで、効率的に学習を進めることが可能になります。
ここからは、TOEICと英検の試験がどのように英語の能力を評価するか、またそれぞれの特徴について詳しく解説します。
証明できる英語レベル
試験のスコアがなくても、高度な英語能力を習得し、実際のビジネス場面や日常生活で流暢に英語を話すことは十分可能です。事実、多くの人々はTOEICや英検のような公式な評価を受けずに、自己学習や実践的な経験を通じて英語をマスターしています。このように、試験の成績は英語を使用する上での能力を完全に反映するものではありません。
しかし、これらの試験を受験し、良好な成績を得ることには、自身の英語力を第三者が認証するという明確な利点があります。これは、特に就職活動や転職時において、自己の英語能力を証明する強力な手段となります。
例えば、TOEICや英検の資格を履歴書に記載することで、求職者は自分の英語能力が一定の基準を満たしていることを雇用主に対して明確に示すことができます。また、定期的にこれらの試験を受けることで、自分自身の英語学習の進捗状況を客観的に把握し、今後の学習計画を立てる上での参考にすることも可能です。
TOEIC
TOEICの評価システムは、リスニングとリーディングの両セクションで最高495点、合計で990点のスコアリングに基づいています。
リスニングセクションで375点を超えるスコアを獲得する受験生は、広範囲の語彙と文法知識を持ち、間接的な表現や複雑な内容の会話でも理解する能力があると評価されます。
スコアが275点~370点の範囲の場合、基本的な語彙を用いた会話は理解できるものの、より高度な語彙や文脈での理解には苦労する可能性があります。
270点以下のスコアを記録した受験生は、最も基本的な会話や写真の描写、直接的な文脈からの推測が可能な範囲での理解に限られることになります。
リーディングセクションでは、425点以上の高得点を得た受験生は、高度な語彙や複雑な文脈でも、文章の主旨や目的を効果的に把握できると認識されます。
325点~420点を得た者は、難しい言い回しや文法が含まれる文章を読解することができ、中級レベルの語彙や文法構造の理解があると見なされます。
225点~320点のスコア範囲では、基本的な文法構造の理解と、複数の文にわたる情報を関連付けて理解する能力があると評価されます。
220点以下を記録した受験生は、簡単な語彙や一般的に使われる表現の理解にとどまり、基礎的な英語力の強化が必要であるとされます。
これらの情報から、TOEICスコアは受験者のリスニングとリーディングに関する具体的な能力レベルを示しており、受験者は自身のスコアをもとに英語力の現在地を把握し、今後の学習計画を立てることができます。このように、TOEICは英語学習者にとって、自身の英語能力を客観的に評価し、さらなる向上を目指すための有効なツールであると言えるでしょう。
英検
英検1級は、持ち主が大学上級レベルの英語能力を有していることを示す重要な資格です。このレベルの認定を受けると、ただ単に言語の理解が深いというだけでなく、効果的に意見を伝えたり、様々な状況に対応する力も備えていることが認められます。このことから、国際的なビジネス環境で活躍するための重要なステップとなることは間違いありません。
英検準1級は大学中級レベルの英語能力があると評価され、実用的な言語技術を持つことが確認できます。この資格を取得することで、学術的な討論やビジネス環境での応用が可能になり、より専門的な領域でのコミュニケーションが求められるシーンでも役立ちます。
英検2級は高校卒業レベルの英語力を持っていることを証明し、ビジネスや医療、テクノロジーといった専門的な話題にも対応できることを示します。
英検準2級は、高校中級程度の英語力を認定し、教育や化学などの専門的なテーマについての詳細なテキストを理解する能力を持っています。
これらの英検の各級には、基礎から高度なレベルまで段階的に学べるシステムが整っており、自身の現在のスキルに応じたレベルから挑戦することで、確実に英語力を伸ばすことが可能です。特に英検1級を獲得することは、その人が高度な言語スキルだけでなく、国際的な舞台での発信力と適応能力を兼ね備えていることを国内外にアピールする絶好の機会となります。
試験形式・出題分野・試験時間
TOEICと英検は、形式や問題の内容、そして実施時間においてそれぞれ異なる特徴を持っています。
ここでは下記4点について、各々の異なる点を解説していきます。
・試験時間
・問題数
・解答方式
・面接の有無
TOEIC
TOEICの中でも認知度が高く、多くの人が受験するListening & Readingテストは、下記の内容で運営されています。
TOEIC Listening & Reading | |
---|---|
試験時間 | リスニング45分、リーディング75分 |
問題数 | 100問 |
解答方式 | マークシート |
面接 | なし |
このテストは特定の試験内容に基づいて実施され、スピーキングやライティングを評価するセクションは含まれていません。代わりに、英語で出題された問題に対して、用意された選択肢から正しい答えを選ぶマークシート形式が採用されています。一方で、Speaking & Writingテストは存在するものの、こちらは受験者数が少なく、その認知度や実用性も低めです。
このテストの主な目的は、日常生活やビジネスシーンで用いられる英語の聞き取りと読解能力を評価することです。このため、実際に出題される内容は日常的な状況やビジネス関連のシナリオが多く、すべてのレベルの英語学習者が同じ形式の試験を受けるという特徴があります。試験の結果はスコアで表示され、最高得点は990点です。
以上のように、TOEICのListening & Readingテストは、広く認知されているだけでなく、多くの受験者に選ばれています。このテストは英語の聞き取りと読解スキルを確認するための効果的な方法であり、特にビジネス英語の能力を測定するのに適しています。そのため、この試験を通じて、受験者は自身の英語能力を国際的な基準で評価することができます。
英検
英検は、1級から5級までの範囲でレベルが設定されており、受験者は自分のスキルに適した級を選んで試験に挑むことができます。各級で問題の形式や出題される内容が異なるため、どの級を受験するかによって試験の詳細に注意が必要です。
英検 | |
---|---|
試験時間 | 1次試験の目安1級:2時間20分、準1級:2時間5分2級:1時間50分、準2級:1時間45分 |
問題数 | 級ごとに異なる |
解答方式 | マークシート1級~3級のライティング試験は記述式 |
面接 | 1級~3級で二次試験を実施 |
試験は英語の四技能—聞く、話す、読む、書くを総合的に測定し、各級に応じた問題数や試験の構成があります。これにより、受験者は自身の英語力を正確に評価する機会を得ることができます。また、合格判定はその試験の難易度に応じて変動するため、一般的には正解率70%以上を目標にすることが推奨されています。
例えば、2級以上の試験では、医療やテクノロジーといった社会的な話題が問題に含まれるようになります。このように、級が高くなるにつれて、出題されるテーマも専門性が増していき、時事問題や高度な内容が取り入れられるように設計されています。
したがって、英検の受験を考える際には、自分の英語力に合った級を選び、試験の概要と合格基準を理解することが重要です。それにより、英語の四技能が適切に評価され、より実践的な言語使用能力を身に付けることが可能になります。このシステムは、英語学習者が自身のレベルを正確に把握し、目指すべき方向性を定めるための効果的な手段と言えるでしょう。
受験対象者
TOEICと英検は、受験する人々の背景や目的によって異なる特徴があります。それぞれの試験が向いている受験者のタイプを理解することで、どちらの試験を受けるかを選択する際の参考になるでしょう。
TOEIC
TOEICは、日常生活やプロフェッショナルな環境での英語使用能力を測定するための評価システムです。このテストは特に、使える英語力、つまり実用的なコミュニケーションスキルを判断するために設計されており、受験者の現在の英語能力が点数で示されます。
主に、TOEICのテストはListeningとReadingに焦点を当てた試験であり、日本国内ではこれが最も普及しています。この試験を通じて、受験者は自分の英語の聞き取り能力と読解力を測ることができ、これらのスコアは学校の入試や就職活動での英語力の証明として広く認められています。
例えば、多くの企業や教育機関が入社試験や入学試験の一環としてTOEICのスコアを要求することがあります。そのため、就職や進学を控えた学生や社会人がTOEICのスコアを向上させるために勉強をするケースが多く見られます。さらに、実際にビジネスシーンで使える英語を学ぶためにTOEICの勉強に励む人もいます。
したがって、TOEICは特に実用的な英語を身につけたいと考えている人々に適しており、その点数を通じて自分の英語力を客観的に評価し、必要に応じて改善策を講じることができます。このようにTOEICは、英語を実際のビジネスや教育の場で活かしたいと考える多くの人々にとって、非常に有用なツールとなっています。
英検
英検は、日常会話から専門的なテーマに至るまで、幅広い分野での英語能力を測定する試験であり、その受験者の中心は学生です。
この試験はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を包括的に評価し、学校教育のレベルに応じた各級が設定されています。具体的には、2級が高校卒業レベル、準2級が高校中級レベル、3級が中学卒業レベルで、これによって受験者は自身の英語力を日本の教育システムに沿って評価できるようになっています。
英検の取得は、学生にとって多くの面で有利な影響をもたらすことがあります。たとえば、高校や大学への進学時において、英検の成績が入試の有利な評価につながることが多いです。また、英検の成績を英語の単位として認定する大学も増えており、受験生が学業において一定の利点を得ることができます。
さらに、留学から帰国後の英語力の証明や、教員採用試験、通訳ガイド試験など、専門的な目的でのキャリアアップにも役立てられます。
しかし、英検の受験者は学生に限らず、社会人もその受験者層に含まれています。英語のスキルアップを目指し、国際ボランティア活動やグローバルな職場での就職・転職に向けて、英検を通じて自身の英語力を証明しようとする社会人も増えています。
このように、英検はさまざまな層のニーズに応じて、英語能力の正確な評価とそれに基づく多くの機会を提供しています。これにより、英検は学業だけでなく、職業的な進展にも寄与する重要なツールとして機能しています。
難易度
TOEICと英検は、それぞれが異なる出題スタイルと難易度を持っています。受験者の英語能力や得意・不得意分野に応じて、それぞれの試験が難しく感じることがあります。
TOEIC
TOEICでは実用的な英語力、特に日常生活やビジネス環境での英語使用が重視されています。これに対し、専門的な知識や学術的な内容はあまり試験に含まれません。試験はリーディングとリスニングの二部門で構成されており、実際の生活や職場で遭遇しそうな状況が題材として出題されることが多いです。
リーディングセクションでは、多くの文章を読み解く能力が求められます。この部分では、情報を迅速に処理し理解する能力がテストされ、特に英語の速読技術が重要になります。
たとえば、長文読解問題では、限られた時間内に多くの情報を消化しなければならず、これが上級者でさえも時間に追われる原因となります。初級者や中級者にとっては、これらの問題を時間内に完了することがさらに困難であると言えるでしょう。
リスニングセクションでは、さまざまな日常的な状況やビジネスシーンが想定され、それに基づいた問題が多く出題されます。リスニングが苦手な受験者にとっては、問題の量と速度が挑戦的に感じるかもしれませんが、出題形式に慣れ、適切な対策を講じれば、スコアを向上させることが可能です。
結果として、TOEICはその利用範囲の広さと実用性で知られ、多くのビジネスパーソンや学生にとって有益な資格となっています。日常生活やビジネスシーンで使われる英語力を向上させたい場合には、この試験が特に適していると言えるでしょう。
英検
英検は各級ごとに試験の内容が異なるため、選ぶレベルによって感じる難易度がTOEICとは大きく異なる可能性があります。特に英検は、社会、化学、生物などの専門的な分野の語彙を含むため、試験の範囲が広く深いです。
例えば、英検ではリーディングセクションでの語彙や文法の知識を問う問題が多く、文章を詳細に分析する能力が求められます。これは、準1級や1級のような上位の級において顕著で、ここではTOEICのリーディングよりも高度な内容が多く取り入れられています。
たとえTOEICで高スコアを持つ受験者であっても、英検の上級レベルではアカデミックな内容の理解が求められるため、苦戦することがあります。
リスニングでも、日常会話から学術的な話題まで多岐にわたる内容が出題され、TOEICと比較しても出題範囲の広さが際立ちます。さらに、英検ではライティングテストやスピーキングの面接が含まれており、英語のアウトプット能力も試されるため、実際に言語を使用する総合的なスキルが必要です。
したがって、英検はその多様な試験形式と幅広いテーマによって、受験者に対して高い英語運用能力を要求します。これは、特に専門的な語彙やアカデミックな内容に対する理解を深めたいと考えている受験者にとって、適した試験であると言えるでしょう。このように英検の取り組みは、英語学習者がより実践的な言語能力を身につけるための良い機会となります。
受験するメリット・デメリット
ここではTOEICと英検のそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。どちらの試験も多くの利点がありますが、いくつかの不利な点も存在しますので、全体的なメリットが大きい試験を選択することが望ましいでしょう。
TOEIC
メリット
・英語学習のモチベーションアップにつながる
・英語力を細かくチェックできる
・仕事で活用できる
TOEICは、受験者の現在の英語能力をスコアで表示することが大きな特徴です。このスコアによる評価システムによって、合格や不合格といった明確な判定がなく、どのレベルにいるのかを具体的に知ることができます。これにより、受験する度に無駄なく自分の英語力を把握し、継続的な学習意欲を保つことが可能です。
TOEICの評価方式は、各受験者が個々の目標に基づいて学習を進めることを促します。スコアを通じて、どのように英語力が向上しているか、またどの分野が弱点であるかを明確に把握できるため、自己の学習計画を具体的に調整することが可能です。
例えば、ある受験者が初めてTOEICを受けて600点を取った後、次の目標として650点を設定し、特にリスニングのスキルアップに努めた結果、次回の試験で目標を達成したケースがあります。このように、定期的に試験を受けることで、自分の成長を具体的に感じ取ることができます。
さらに、TOEICはそのスコアが多くの企業に認知されており、ビジネス英語の能力を証明するための有力な手段となります。就職や転職時にTOEICの高スコアを提示することが、応募者にとって有利に働く場面も多いです。この点は、特に国際的なビジネスを行う企業において、英語を使ったコミュニケーション能力が求められる際に特に重要です。
結果として、TOEICはスコアによって個々の英語能力を可視化し、具体的な学習目標設定を支援することで、英語学習の効率を高め、ビジネスの場でもその能力を生かすことができる試験です。そのため、英語能力の正確な診断と目標達成のための学習ツールとして、TOEICを活用する価値は非常に大きいと言えるでしょう。
デメリット
・Listening & Readingテストでは英会話能力が測れない
・得点アップには試験独自のテクニックが必要
TOEICのListening & Readingテストは、ライティングやスピーキングのスキルを評価しないため、この試験だけでは全面的な英会話能力が高いとは判断できません。もし、リーディングとリスニングで高得点を得たとしても、それが直接的に会話の流暢さや表現力を意味するわけではないので、実際の会話能力を伸ばすためには他のトレーニングが必要です。
リーディングとリスニングだけではなく、英語のアウトプット能力、つまりスピーキングとライティングも重要です。実際に言語を使用してコミュニケーションをとる能力を高めるためには、日常的な会話練習やエッセイの作成など、実践的なアプローチが不可欠です。
また、TOEICでの高得点獲得には、特定の試験対策も重要です。出題される内容の傾向と対策を理解し、時間内に効率良く問題を解くテクニックを磨く必要があります。実際に多くの受験者が模擬テストや過去問を解くことで、時間配分や解答戦略を改善し、結果としてスコアを向上させることができます。
したがって、TOEICでのスコアは一面的な能力を示すものであり、全方位的な英語能力を身につけたい場合は、リーディングとリスニングの練習に加えて、積極的にスピーキングとライティングの訓練を行うことが必要です。
英検
メリット
・学習レベルに合わせて受験する級を選べる
・留学準備や留学後のレベルチェックに活用できる
・通訳ガイド試験に応用できる
英検は受験者が自身の学習進度に応じて選択できるレベルが用意されており、それによって英語の基本から高度な内容まで段階的に学びを深めることが可能です。この柔軟性は、無理なく次のステップへと進むことができるため、英語の基礎力を確実に構築していくのに適しています。
英検は初級から上級まで幅広いレベルが設定されており、受験者は自分の英語力に合った級を選ぶことができます。これにより、自分の現在の英語力を正確に把握し、適切なレベルで学習を進めることが可能になります。
例えば、初級の段階では基本的な文法や語彙を問う内容が中心である一方、上級に進むにつれて社会的なテーマや学術的な内容が取り入れられるようになります。これは、留学を考えている学生や、留学から帰国後に自己の英語レベルを再評価したい人にとって特に有用です。
さらに、英検1級を取得すると特定の資格試験において大きな利点があります。たとえば、英検1級を持っていることで通訳ガイド試験の筆記試験の英語科目の受験が免除されます。これは、通訳ガイドを目指している人々にとって非常に魅力的なメリットであり、英検のスコアが直接的な職業的利益につながる具体的な例と言えます。
結論として、英検は受験者の個々の学習進度に適応し、段階的に英語の能力を向上させることができる試験です。さらに、高いレベルの資格を得ることで特定の職業資格試験での優遇措置を受けることができるため、目標に応じた学習とキャリアの展望を実現するために英検が非常に適しています。
デメリット
・合否で判定される
・社会人の場合、TOEICに比べるとマイナーな存在
英検の結果は合格または不合格で判定されるため、試験に不合格になった場合、受験者の学習意欲が低下することがあります。加えて、特に職場などの社会人環境においてはTOEICの方が一般的であるため、英検の成績を適切に評価してもらえない場合があります。
英検の合否方式は、明確な目標を持つ受験者にとってはモチベーションの源となることもありますが、逆に不合格という結果に直面した場合、それが原因で英語学習への意欲を損なうことも少なくありません。
さらに、日本国内では特に企業での英語使用においてTOEICが広く認識されており、英検を受けたとしてもそのレベルが職場で正しく評価されないことがあります。特に、英検が学校教育やアカデミックな場面でより重視される傾向にあるため、ビジネスの場ではTOEICのスコアが優先されることが一般的です。
これらの点から、英検を受ける際にはその合否結果が英語学習へのモチベーションに及ぼす影響を理解し、また社会人として職場での認知と評価を考慮に入れることが重要です。英検の結果が直接的にキャリアに影響を与えるかどうかを考え、試験選択を慎重に行うことが望まれます。
TOEICと英検で受験を迷ったら?
大学受験で利用できるのは…
日本国内の大学進学を目指す学生にとって、TOEICと英検はどちらも有効な選択肢となり得ます。これらの試験は、AO入試や推薦入試での利点や、特定の英語試験の免除に繋がることがあります。各大学によって、TOEICのスコアや英検の級に対する具体的な要求が設けられています。
例えば、多くの大学が特にAO入試や推薦入試において英語の能力を示す重要な指標としてこれらの試験結果を使用しています。特定のスコアや級があれば、学生は英語の筆記試験を免除されたり、入学時の条件として有利に作用することが多いです。具体的に、ある私立大学ではTOEIC 800点以上、または英検準1級以上を持っていることで、入試の英語試験が免除されるポリシーを設けています。
さらに、TOEICでは、特に大学が国際的なプログラムを提供している場合、Listening & Readingテストに加えて、Speaking & Writingテストのスコアも求められることがあります。これは、学生が実際のコミュニケーション能力も備えていることを確認するためです。
海外の大学進学を考えている場合も、TOEICや英検が初期の段階で有用ですが、長期にわたる本格的な留学の場合は、より国際的に認知されているTOEFLやIELTSのスコアが一般的に要求されます。これは、これらのテストが国際的な教育環境での学習に必要な言語スキルをより広範に測定するためです。
したがって、日本国内外の大学進学を考える学生は、自身の進学先の要求に応じてTOEICや英検、必要に応じてTOEFLやIELTSなどの試験を選択し、それに合わせた準備をすることが重要です。これにより、進学の際の選択肢が広がり、さらに入学後の学習環境においてもスムーズに適応することが可能となります。
就職活動で使いやすいのは…
就職活動において英語の能力を強調したいなら、TOEICの受験をおすすめします。多くの企業が採用プロセスでTOEICスコアを重視し、特に大企業では英語力の証明としてスコアを必須条件に設定しています。
理由は、TOEICが広く認知されているため、企業が求職者の英語能力を判断する際の明確な基準として活用されているからです。例えば、ある国際的な商社では、新卒採用の条件としてTOEIC 800点以上を求めています。このように、募集要項に具体的なスコアが記載されており、高得点を持つ応募者は選考過程で有利になる傾向があります。
ただし、英検も上級レベルの場合には有力なアピール材料になり得ます。特に英検1級や準1級を持っていると、その英語力の高さが評価されるケースがあります。たとえば、外交官試験や国際法務職への応募で英検の上級資格が有利に作用する例があります。
結論として、就職活動で英語力をアピールするためには、TOEICが最も一般的かつ有効な手段です。それは多くの企業に認知されており、具体的なスコア要件が設けられているからです。しかし、特定の専門職や高度な英語力を求める職においては、英検の高いレベルの取得も非常に有効です。そのため、目指す業界や職種に応じて、どちらの試験を受けるか選択することが重要です。
転職・昇格昇進で評価されやすいのは…
転職市場において、TOEICのスコアがよく求職者の英語能力の基準として用いられます。特に通訳や翻訳以外の業界で、TOEICを受けていると転職の際に自己の英語能力を効果的にアピールできる可能性が高まります。
TOEICは、その広範な認知度と、ビジネス英語の能力を測るための設計から、多くの企業によって求職者の評価基準とされています。例えば、あるグローバル企業では、転職希望者に対して最低でもTOEIC 750点のスコアを求めています。このようなスコアは、応募者が日常的なビジネスシーンで英語を使用する能力を持っているかを判断するための一つの指標となります。
さらに、昇進や昇格の際にもTOEICスコアが参考にされることが多いです。企業は従業員の英語能力を正確に評価し、国際的な業務に対応できる人材を適切に配置したいと考えています。英検も確かに有用ですが、特にビジネス環境での実用性を重視する場合、TOEICのスコアがより直接的な英語使用能力の指標と見なされます。
このように、転職活動や職場でのキャリアアップを目指す場合、TOEICの受験は非常に有効な手段です。TOEICスコアは広く認知されており、ビジネス英語の能力を測るための信頼性の高い基準とされているため、これを活用することで自己の英語能力を確実にアピールすることが可能です。これにより、求職者は自己のスキルを有利に訴えることができ、キャリアの可能性を広げることができます。
企業が求める英語レベル
企業が従業員に求めるスキルとして英語力がますます重要視されており、多くの場合、TOEICや英検のスコアでそのレベルが評価されます。特にビジネスのグローバル化が進む中で、英語を効果的に使えることは大きなアドバンテージとなります。
企業では、グローバル市場での競争力を保つために、TOEICで600点以上、または英検で2級以上を取得している従業員を望んでいます。このような要求は、従業員が国際的なビジネス環境で活動する際に必要なコミュニケーション能力を保証するためです。
さらに、英語を日常的に使用しない職種でも、TOEICで500点以上を持つことが加点評価されることがあります。これにより、英語が直接必要ない職種でも、将来的な海外展開や国際的なプロジェクトへの参加可能性を示すことができます。
したがって、企業におけるキャリアを考えたとき、英語力の証明としてTOEICや英検のスコアを持つことが非常に重要です。これは国際的な業務能力の証明としてだけでなく、将来的に多様な機会に挑戦するための基盤を築くことができるため、英語力を評価する資格の取得に励むことが推奨されます。
外資系企業や海外出張・赴任で求められる英語レベル
グローバルなビジネス環境で働く際、高いTOEICスコアが求められるケースが一般的です。特に外資系企業や英語を頻繁に使用する職場では、TOEICで700点以上を要求されることが多く、730点以上を書類選考の基準とする企業も存在します。
このように高スコアが要求される理由は、職場でのコミュニケーションが主に英語で行われるからです。例えば、国際会議の進行、業務指示、プロジェクトの説明、公式の文書作成などがすべて英語で行われ、これに適応するには広範囲のビジネス関連語彙と、複雑なコミュニケーションシチュエーションへの対応能力が必要です。
特定の外資系企業では、業務の効率化と精度を保持するため、TOEICスコアが高いことを前提としています。
さらに、TOEICで800点以上を獲得している場合、そのスコアは採用過程での大きなアドバンテージとなります。高得点は、英語に対する高い適応力と自信を持って業務に臨めることを示し、英語を使った議論や意見交換で自信を持って行動できることを雇用主に保証します。
したがって、英語を日常的に使用する職場においては、高いTOEICスコアを持つことが非常に有利であり、特に外資系企業や国際的な業務を担う企業でのキャリアを考える場合、700点以上、理想的には800点以上のスコアを目指すべきです。これにより、職場でのコミュニケーション能力を確実に示すとともに、採用や昇進の際に有利な立場に立てることが期待されます。
共通!TOEIC・英検のスコアアップのポイントは?
中学英語をしっかり習得して基礎を固める
英語の学習で成果を感じられない場合、または初めて英語の試験に挑む方々には、基本から学び直すことを推奨します。中学レベルの英語で扱われる単語や文法は、英語学習の土台となる重要な要素を含んでいます。これらの基礎がしっかりしていなければ、より高度な英語スキルを身につけることは困難です。
中学英語の教材を使って基礎を見直すことは、高度な英語力を構築する上での重要なステップです。例えば、基本的な文法構造や基礎語彙をしっかりと理解し、それを使って簡単な文を作る練習を行うことで、より複雑な構文や表現を学ぶための準備が整います。特に文法の理解は、新しい文法構造を学ぶ際に適切に応用するための基盤となります。
また、学習した内容の定着を図るためには、テキストの演習問題を解いたり、習った語彙や文法を使用して自分で文を作る練習が有効です。さらに、単語集や問題集に同封されているCDを活用してリスニング練習を行い、発音やスペルを正確に覚えることも英語力向上には不可欠です。
従って、英語学習の基礎を固めることが、応用レベルの学習に進むためには非常に重要です。基礎的な内容をしっかりマスターすることで、より高いレベルの英語への理解が深まり、結果として英語の総合力を高めることができるでしょう。
過去問で試験時間や傾向に慣れる
試験の特性に慣れることは、効果的な学習戦略を築く上で極めて重要です。特にTOEICや英検のような試験では、問題の形式や時間管理を理解し、実践的な対策を取ることがスコア向上につながります。
TOEICでは、試験のセキュリティが厳しく、問題の持ち帰りや試験中のメモ取りが禁止されています。このような措置は、試験の公平性を保ち、過去の問題が再利用されることを防ぐためです。このため、試験本番に備えて、公式な問題集や模擬試験を利用して実践的な練習を行うことが推奨されます。
これにより、マークシート形式の回答方法や厳格な時間制限に慣れることができます。例えば、公式ガイドや他の出版社から出されている模擬試験を解くことで、実際の試験での対応能力を高めることができます。
英検に関しては、過去問が公式サイトで公開されており、これを利用して筆記試験やリスニング試験の練習を行うことができます。これにより、受験する級のレベルが自分に適しているかを確かめることができ、試験の形式や問題内容に慣れることが可能です。
過去問を解くことで、自分の弱点が明確になり、例えば語彙力が足りない、特定の文法項目が理解できていない、時間内に問題を解くスピードが足りないなどの具体的な課題が見えてきます。
したがって、TOEICや英検のような試験に向けて効果的に準備を進めるためには、試験の形式に慣れ、実践的な問題を解く練習を積むことが不可欠です。これにより、試験本番でのパフォーマンスが向上し、望むスコアを獲得する可能性が高まります。
最後に:英検に合格をするには?
ここまで【スコア換算表あり!】TOEICと英検どっちを受ければいいの?4つの軸で徹底比較!
について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映