始めに:どちらを受けるべき?TOEICと英検準1級を5つの軸で解説!
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本日はどのような記事になりますか?
本日はどちらを受けるべき?TOEICと英検準1級を5つの軸で解説!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
TOEICとは?
TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語を使用した国際コミュニケーション能力を評価するためのグローバルスタンダードな試験です。この試験は日本で広く認知されており、運営は一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会によって行われています。2020年には約169万人がこの試験に挑戦しました。
TOEICにはいくつかの異なる形式がありますが、最も一般的なのは「TOEIC® Listening & Reading Test」です。このテストは、リスニングとリーディングのスキルを通じて、英語での総合的なコミュニケーション能力を測定します。さらに、英語のスピーキングとライティング能力を評価するための「TOEIC® Speaking & Writing Tests」や、スピーキング能力だけを測る「TOEIC® Speaking Test」も提供されています。
たとえば、あるグローバル企業では、職員の昇進基準として「TOEIC® Listening & Reading Test」で特定のスコア以上を要求しています。また、国際的な顧客サポートを担当する職員の採用基準には「TOEIC® Speaking Test」のスコアが使用されることがあります。
このように、TOEICはその多様なテスト形式を通じて、異なるコミュニケーション能力を評価することが可能です。英語を使った国際的なビジネス環境での活動を考える際、TOEICの各テストはその能力を証明する重要な手段となります。従って、職業や職位に応じた英語能力を客観的に評価し、それを活用することが推奨されます。
TOEICの特徴
TOEICの特徴は大きく3つあります。
スコアで評価
TOEICの評価方式はスコアベースであり、合格や不合格という形ではなく、受験者の能力を細かく示す点数で表されます。これにより、受験者は自身の英語力を具体的な数値として把握でき、自己評価と目標設定に役立てることが可能です。
このスコアシステムのメリットは、具体的な数値によって、自分の現在の英語力を正確に知ることができる点にあります。例えば、TOEICは最高点が990点で、5から10点刻みでスコアが表示されます。これにより、受験者は自分がどのレベルにあるかを細かく把握できます。
さらに、TOEICではリスニングとリーディングの各セクションごとにスコアが分けて表示されるため、自分の強みと弱みを明確に認識することが可能です。
生きた英語力を評価
TOEICは、単なる知識の測定ではなく、実際の生活やビジネスシーンで使える英語のコミュニケーション能力を評価することを目的としています。このテストを通じて、受験者は自身の英語が実際にどれほど役立つかを客観的に判断することが可能です。
この評価方式の大きな利点は、具体的なシナリオを想定した問題が多く含まれていることです。例えば、ビジネスメールの読解や会議での応答など、実際の業務で遭遇しそうな状況がテストに盛り込まれています。これにより、TOEICのスコアは、実務で直面するさまざまな英語コミュニケーションの状況にどれだけ対応できるかを示す有効な指標となります。
世界共通
TOEICは、その普遍的な評価基準により世界中で広く認知されており、世界160カ国以上の企業や教育機関で採用されていることが、この試験の主要な強みです。この試験は特定の文化や地域に偏らない内容を提供し、すべての受験者に公平な試験環境を保証します。
この広範な受け入れが可能な理由は、TOEICが文化的な偏りを避け、ビジネスと日常会話のコミュニケーション能力を測ることに特化しているからです。例えば、TOEICは地域特有の表現や文化的な背景知識を必要としない質問を設計しており、それによりどの国の受験者も同じ基準で評価されます。
実際に、ある国際的な企業では、世界各国からの従業員に対してTOEICのスコアを基に英語能力を評価しており、彼らのキャリアアップの決定にTOEICのスコアが重要な役割を果たしています。
TOEICのテスト構成
TOEIC® Listening & Reading Testは、TOEICのテストの中でも特に多くの受験者に選ばれている形式であり、リスニングとリーディングのスキルを測るために設計されています。この試験は約2時間で200問を解答するマークシート形式で行われ、リスニングとリーディングの二つのセクションに大別されます。
・Listening(リスニング)
TOEICのリスニングセクションでは、受験者は約45分間で100の音声問題に解答することになります。これらの問題は、具体的な会話やナレーションを聞いた後、いくつかの選択肢から最も適切な答えを選ぶ形式です。問題の種類は「写真描写」、「応答」、「会話」、「説明文」の4つに分けられ、それぞれのセクションで異なるスキルが試されます。音声は一度しか放送されません。
・Reading(リーディング)
TOEICのリーディングセクションでは、受験者が75分間で100問の問題に答えることが求められます。これらの問題は、提供された印刷されたテキストを読み、4つの選択肢の中から最も適切な答えを選ぶ形式で出題されます。問題の種類は「短文穴埋め」、「長文穴埋め」、「その他」の3つに大別され、リーディング能力の異なる側面を評価します。
英検とは?
英検、正式には実用英語技能検定と呼ばれ、日本英語検定協会によって主催されています。この試験は国内での知名度が非常に高く、TOEICとともに人気のある英語の資格試験の一つです。2020年度には約368万人がこの試験に挑戦しました。
英検は、そのレベルに応じて7つのグレードに分かれており、最も基本的な5級から最も高度な1級まであります。この試験は「読む・書く・聞く・話す」という英語の四技能を総合的に測定し、受験者には合否とともにスコアがフィードバックされます。各級ごとに異なる評価基準が設けられており、受験するにあたってはそのレベルを理解しておくことが重要です。
例えば、基礎レベルとされる5級から3級まででは、日常英語の基本的な理解が求められます。一方で、準2級から2級では、より実践的な英語使用が可能であることが評価され、準1級から1級にかけては、グローバルなビジネスシーン等で通用する高度な英語能力が求められます。特に1級では、広範囲にわたる社会生活での英語使用ができる能力が評価の対象となります。
このように、英検は各レベルに応じた英語の能力を評価することで、受験者が自分の英語力を正確に理解し、次のステップへの学習目標を設定するための有効なツールとなっています。各級に明確な目標が設定されているため、受験者は自身の英語学習の方向性を見定めることが可能です。この試験を通じて、実践的な英語能力の向上を目指すことができるでしょう。
英検の特徴
・学生に人気
英検は、学生から社会人まで多様な年齢層が対象の英語能力試験で、各級が異なる英語レベルを反映して設計されています。この試験は、受験者の学習段階に応じて細かくレベル分けされており、具体的には、3級が中学校卒業レベル、2級が高校卒業レベル、準1級が大学中級レベルとされています。
このように段階的に設定されたレベルは、受験者が自分の英語力を正確に把握し、適切な目標設定を行うのに役立ちます。
英検のこのシステムは、特に学生にとって非常に有用で、多くの中学生や高校生が自身の学習進度に合わせて試験を受けています。たとえば、2020年度のデータによると、英検の総受験者数約368万人のうち、中学生から高校生が約291万人を占めていたことからも、この試験が学生に広く利用されていることがわかります。
これは、英検が学生たちの学習段階と英語の習熟度を考慮しており、学校の教育カリキュラムとも連動しやすい構造であるためです。
・スピーキング力を測定
英検の3級以上では、試験の一環としてスピーキング能力も評価されるため、二次試験として面接試験が設けられています。この面接試験は全て英語で行われ、受験者は面接官からの質問に直接答える形式です。
・文部科学省後援
英検は、日本文部科学省の後援を受けている公認の検定試験であり、その正式性と信頼性は学校教育やビジネス界、さらには広く社会全体で高く評価されています。この後援があることで、英検は教育機関や企業からの認知度が高く、広く受け入れられています。
・入試や単位認定での優遇
英検の合格は、日本国内の教育機関において多くの利点を提供します。特に高校や大学では、入学試験の免除や単位認定において優遇措置が与えられることが多いです。さらに、奨学金の授与や入学金、学費の免除など、教育関連費用のサポートにも英検のスコアが利用されることがあります。
英検のテスト構成
英検の試験体系は、筆記およびリスニングを含む一次試験と、スピーキング能力を評価するための二次試験(3級以上対象)に分けられています。この構造により、受験者はまず一次試験に合格することで二次試験への挑戦権を獲得します。
特に、1級から3級のレベルでは、一次試験をパスした後、二次試験に進むことが求められますが、一次試験に合格しても二次試験で棄権したり不合格となった場合、次回の試験申込時には一次試験を免除して直接二次試験から受験することが可能です。この免除は一次試験合格後1年間有効です。
以下では大学中級レベルとされる準1級を例に、具体的なテスト構成を見ていきます。
・準1級の一次試験
英検のテストは、全体で約120分間の試験時間を要し、この時間は筆記試験(90分)とリスニング試験(約30分)に分かれています。筆記試験ではリーディングと、2級以上で要求されるライティングの能力が試されます。
リーディングセクションは選択問題形式で、一方、ライティングセクションでは記述形式で回答します。出題内容は文化、教育、医療、テクノロジーなど、多岐にわたるテーマをカバーし、大学中級レベルに適した知識が求められます。リスニングでは、短い会話や説明を聞いた後、最も適切な答えを選択問題形式で選びます。
・準1級の二次試験
英検の上級レベルの試験では、英語での面接が実施され、このセクションは約8分間続きます。面接は、初めに簡単な自由会話から始まり、その後特定のトピックについての詳細な説明を求められます。加えて、そのトピックに関する質疑応答が行われ、受験者の意見や考えを深く掘り下げる質問がなされます。この全過程は英語のみで進行し、対話形式で行われます。
TOEICと英検準1級を比較してみよう!
受験料
・TOEIC
TOEIC Listening & Reading Test 7,810円
2021年10月実施回より適用(税込)
・英検
・1級 12,600円
・準1級 10,700円
・2級 9,700円
・準2級 9,200円
・3級 7,900円
・4級 4,900円
・5級 4,500円
個人/団体 本会場で受験の場合(税込)
料金だけを見ると、上級者の場合はTOEICのほうが受験しやすいといえるでしょう。
テスト実施頻度
TOEIC(TOEIC Listening & Reading Test) | 英検 |
---|---|
年10回程度 | 年3回 |
TOEICと英検準1級の実施頻度を比較すると、TOEICがより頻繁に実施されていることがわかります。TOEICは年間を通じて多くの機会が提供されており、受験者にとってはスケジュールを柔軟に設定しやすいです。一方で、英検準1級は年に数回のみの実施であり、受験のチャンスが限られています。
この実施頻度の差は、特に計画的に受験スケジュールを組みたい受験者にとって重要です。TOEICの場合、例年多くのテスト日が設定されており、受験者は自身の準備状況に合わせて試験日を選ぶことができます。具体的には、TOEICは毎月複数回のテスト機会があり、多くの都市で実施されるため、受験者は地理的な制約も少なく選べます。
しかし、2021年には新型コロナウイルスの影響でTOEICの運営も変更を余儀なくされました。具体的な対応としては、定員制限や抽選方式の導入、試験日の追加、そして1日に2回の試験実施といった措置が取られました。
これにより、TOEICは受験者がコロナ禍でも安全に試験を受けられるような環境を整えつつ、受験機会を極力保持しようと努力しています。この柔軟な対応は、受験者が計画に沿って試験を受けることが可能となり、英語のスキルアップや資格取得の目標達成に寄与しています。そのため、TOEICは試験の頻度と運営の柔軟性からも、受験者にとって選択肢が豊富で便利な選択肢として位置づけられています。
レベル
TOEICのスコアが英検のどの級に該当するのか、興味を持っている方は多いと思いますが、公式な換算表は存在しません。
以下はおおよその目安で換算した表になります。
TOEIC(TOEIC® Listening & Reading Test) | 英検 |
---|---|
900点以上 | 1級(大学上級程度) |
800点以上 | 準1級(大学中級程度) |
700点以上 | 2級(高校卒業程度) |
600点以上 | 準2級(高校中級程度) |
500点以上 | 3級(中学卒業程度) |
400点以上 | 4級(中学中級程度) |
300点以上 | 5級(中学初級程度) |
例えば、英検準1級の英語力を有していると判断されるのは、TOEICでおおむね800点以上を獲得している場合です。TOEICはリスニングとリーディングの二部分から成り、それぞれ最高495点、合計で990点満点と設定されています。
この点数を得るためには、リスニングとリーディングそれぞれから少なくとも400点を取る必要があります。特に、TOEICのリーディングセクションでは長文読解の問題が多く、その難易度は高めであるため、高得点を狙う場合にはかなりの正確さが求められます。
例えば、受験者がリーディングで450点、リスニングで350点を獲得した場合、合計800点となり英検準1級に相当するとされる英語力があると見なされます。これは、リーディングセクションで高得点を得ることが特に重要であることを示しています。
したがって、TOEICのスコアから英検の級を推定する際には、特にリーディングでの高いパフォーマンスが必要になると考えられます。リーディングでの高得点は、広範な語彙知識と文脈を理解する高度な読解力を示し、それが英検準1級で求められる英語力に通じるためです。これにより、TOEICのスコアを基に英検の級を考える際には、特にリーディングセクションでのパフォーマンスがキーとなると言えます。
試験内容
・出題テーマ
TOEICのテスト内容は主に日常会話やビジネスコミュニケーションのシナリオに基づいており、対話形式や実務文書の理解が中心です。
一方、英検準1級ではより広範なトピックがカバーされており、社会一般の問題から芸術、文化、教育、医療、テクノロジー、ビジネスに至るまで多様な分野が含まれています。
・リスニング
TOEICと英検のリスニング試験は、共に選択問題で音声を聞く形式をとっていますが、試験の構成には顕著な違いがあります。
TOEICは約45分間で100問を解く必要があるため、各問題に割ける時間は非常に短く、おおよそ30秒しかありません。一方で、英検準1級のリスニング試験は約30分間で30問を解答する形式であり、比較的解答時間に余裕があると言えます。
・リーディング
TOEICのリーディングセクションでは、短時間で多くのテキストを処理する能力が求められます。具体的には、75分間で100問に及ぶ問題に対応するため、速読技術が必須です。これには、長文を含む様々な文章を迅速に読み解き、理解するスキルが試されます。
多くの受験者にとって、このセクションは厳しい時間制限との戦いとなることがよくあります。実際、経験豊富な中級者でさえ、全問題を制限時間内に完了することができないことが多いのです。
一方で、英検ではリーディング試験が異なるアプローチを取っています。こちらは90分の試験時間で41問を解答することになっており、ライティングの問題を含めた形式で出題されます。TOEICと比較して問題数は少ないものの、各問題に対して深い理解が必要とされるため、詳細な読解が求められます。このため、一つ一つの文をじっくりと読み込む精読力が不可欠となります。
・スピーキング
TOEICの試験構成にはスピーキングテストが含まれておらず、リスニングやリーディングのスキルのみが評価されます。
対照的に、英検では3級以上でスピーキング能力も厳しく審査されるようになります。特に英検準1級の場合、約8分間の一対一の面接が実施され、この中で受験者の英会話能力が詳細に評価されます。面接では通常、社会的な話題が取り上げられ、受験者の会話能力、発音の正確さ、文法や語法の使用に基づいて総合的な評価が行われます。
出題される単語
TOEICおよび英検の試験においては、語彙力が成功の鍵を握っています。これは、特に高得点や上位級の合格を目指す受験生にとって、重要な要素です。
TOEICで800点以上、または英検準1級に合格するためには、それぞれの試験で要求される単語の範囲と難易度を比較してみましょう。
TOEICと英検のどちらも、特定の点数取得または合格に必要な単語数は公表していません。あくまでも一般的な目安になります。
TOEIC800点以上 | 英検準1級 |
---|---|
約8,500語 | 約7,500~9,000語 |
TOEIC800点以上と英検準1級の難易度はほぼ同等とされており、必要な単語数もほぼ同じ程度になっています。
ただしTOEICで高得点を目指す場合、ビジネス関連の単語や成句を多く覚えることが求められる一方で、英検準1級では、より幅広い分野の単語が必要とされ、教育、政治、環境などの分野からの単語が試験に含まれることが一般的です。
TOEICと英検準1級、どっちを受験するべき?
多くの上級英語学習者が直面する一つの大きな問題は、TOEICか英検準1級のどちらの試験を受けるべきかという選択です。特に自分のキャリアや学習目標に合わせた最適な試験を選択することは、将来的に大きな影響を及ぼす可能性があります。試験を選ぶ際には、自身の目指す方向性とそれぞれの試験が提供する利点を慎重に比較検討することが肝要です。
就職や転職のために資格を取るならTOEIC
英語力の証明としての資格取得が求職者にとって重要であり、その中でもTOEICは特に推奨されます。この試験は国際的にも広く認められており、ビジネス英語の能力を正確に評価するための信頼できる手段です。したがって、職場での採用基準としてしばしば利用されることがあります。
これを裏付けるデータとして、国際ビジネスコミュニケーション協会が行った調査があります。この調査は、TOEICを採用評価基準に取り入れている、または検討している企業が多数存在することを示しています。具体的には、調査に参加した企業の約半数以上が、TOEICのスコアを新たな採用の判断材料として用いるか検討していると報告しています。
また、グローバル化が進む現代では、英語は国際取引を行う部署だけでなく、様々な場面で使用されるようになっています。これにより、採用の際だけでなく、社内での配属や昇進の際にも英語力が重視される傾向にあります。このような環境下で、TOEICの高スコアは個人の市場価値を高め、職場でのポジション確保に役立ちます。
以上のことから、特に就職や転職を目指す場合にTOEICのスコアは有効な資格として機能し、求職活動において有利に働くことが期待されます。ビジネス英語力の客覧性を示すために、TOEICの受験を考慮することは、職業生活において大きな利点となり得るのです。
英語の総合的なスキルをアピールしたい場合は英検
英語の総合的な能力を証明したい場合、英検の受験が非常に適しています。英検は、単にリスニングとリーディングのスキルだけでなく、スピーキングとライティングの能力も評価されるため、言語能力の全面的な展示に役立ちます。これにより、受験者は自身の英語の総合力をより広範にアピールすることが可能です。
特に、英検の二次試験にはスピーキング試験が含まれており、これはTOEICには存在しない部分です。これにより、実際の会話能力を試験で示すことができます。さらに、筆記試験にもライティングセクションが設けられており、こちらもTOEICでは評価されないスキルセットです。
したがって、英検は「聞く・読む」だけでなく、「話す・書く」といった能力も測ることができるため、より広範囲の英語力を持っていることを証明するのに適しています。
加えて、英検の資格は多くの教育機関で入学試験や単位認定の際に優遇されることがあります。これは、特に学生や将来の学業を考えている人々にとって大きな利点となります。例えば、ある私立大学では英検の一定の級を持っていると、入学試験の英語科目が免除される制度があります。
このように、英検は総合的な英語能力を示すための有力な手段であり、学生や将来的な学术的進展を考慮している人々にとっても、その資格が多くの場面で利点をもたらすことが期待されます。そのため、英語の全てのスキルを平等に評価されたい方は、英検を受験することを強くお勧めします。
TOEICと英検準1級に共通している勉強のコツ
試験準備における適切な勉強方法を理解していれば、限定された時間内での学習効率を最大限に高めることが可能です。TOEICと英検では試験内容に違いがあるものの、両試験で有効な学習のアプローチは存在します。
ここでは、TOEICで800点以上、また英検準1級の合格を果たすための勉強法のコツをいくつかご紹介します。
300時間の勉強時間を確保する
TOEIC800点と英検準1級の取得は、英語の高度な運用能力を証明する目標であり、これらを目指すには大量の単語知識と継続的な勉強が求められます。
例えば、800点と準1級を目標にする際には、約8500語の単語知識が必要とされ、これは英語学習者にとってはかなりの挑戦です。既に中級レベルであるTOEIC700点や英検二級を持っている人であっても、次のステップへ進むためには、さらなる努力が必要です。
たとえば、TOEICで700点から800点へのスコアアップを目指す場合、一般に350時間の学習が必要とされます。実際、この学習時間は、毎日の継続的な勉強を必要とします。英検準1級に至っても、二級を保持している受験者がさらに上のレベルに進むためには、同様に300時間の勉強が推奨されています。
具体的な計画として、毎日少なくとも1時間の勉強を継続した場合、目標達成には約10カ月を要すると見込まれます。これを実現するためには、試験日を逆算して、毎日の勉強スケジュールを確実に組む必要があります。
このように、TOEIC800点および英検準1級の取得は、英語力の向上には大きな努力と時間を要するものですが、計画的に取り組むことで確実にスコアアップを目指せることは明らかです。したがって、継続的な勉強としっかりとした時間管理が成功の鍵となるでしょう。
アウトプットを重視する
TOEIC800点や英検準1級の成功には、インプットとアウトプットの効果的な組み合わせが必要です。しばしば、英語の学習者は単語や文法の暗記、つまりインプットに集中しがちですが、これだけでは知識が定着しにくいのが現実です。インプットした内容を実際に使ってみるアウトプットが、学習した内容を確固たるものに変える鍵となります。
以下でアウトプットのやり方を2つ紹介します。
・演習問題を解く
学習した単語や文法の定着には、実際に問題を解くというアウトプットが非常に有効です。単に知識を頭に入れるだけではなく、それを使って問題を解くことで、自分の理解度が正確に把握でき、不十分な部分を明確にすることが可能です。このプロセスを通じて、学びのギャップを発見し、強化することができます。
間違えた問題は特に重要で、それらを繰り返し解くことで、正しい理解と使い方を身につけることができます。このような練習を積むことで、自身の弱点を克服し、全体的な英語力を向上させることが可能になります。
・実際に会話で使用する
言語を学ぶ過程で、実際の会話を通じて単語やフレーズを覚える方法は非常に効果的です。この方法は、言語の自然な流れと文脈を理解するのに役立ちます。特に対話型の試験や実際の会話においては、この種の学習が非常に重要になります。
たとえば、英検準1級の面接試験では、受験者の英語でのコミュニケーション能力が試されます。この試験では、単にスピーチの技術だけでなく、相手の言葉を正確に理解し、適切に反応する能力が求められます。相手の指示や質問に的確に応答できなければ、有効なコミュニケーションは成立しません。
このような状況に備えるためには、事前に模擬面接などの形で実践的な練習を積むことが推奨されます。実際に他人との対話を通じて、聞き取りや応答の技術を磨くことで、試験本番でのパフォーマンスが向上します。これは、試験だけでなく実生活における英語使用の場面でも有益です。
過去問やサンプル問題を繰り返し解く
・攻略法が分かる
TOEICと英検の各試験には独特の出題形式と傾向が存在し、これらを理解することは学習効率を向上させるのに非常に役立ちます。これらの試験の構造と頻出する問題タイプを把握することで、受験者はより的確に対策を立てることができるのです。
・時間配分のペースがつかめる
過去問を解く練習を通じて、試験の時間配分を効果的に管理する方法を学ぶことができます。これは特に、TOEICのように時間制限が厳しい試験で役立ちます。多くの問題を決められた時間内に解く必要があるため、どのようにして各セクションに適切な時間を割り当てるかが重要になります。
TOEICで800点取得した人も英検準1級の勉強は欠かせない!
TOEIC800点を英検準1級と比較する際、一見同等のレベルに思えるかもしれませんが、英検での成功には特有の対策が必要です。これは、英検がTOEICにはない試験要素を含んでいるためです。特に、英検準1級ではスピーキングとライティングの試験が求められ、これらはTOEICのテスト範囲外です。
例えば、英検準1級のスピーキング試験では、時事問題や社会問題に関する意見が求められることがあります。このため、受験者は日常的にニュースを追いかけ、社会的な話題に対する理解を深める必要があります。さらに、英検のライティングでは、論理的な英語で意見を述べるスキルが試されるため、これに対する練習も欠かせません。
これに対して、英検準1級を持つ者がTOEICで800点を目指す場合、基本的には追加の特別な対策は必要ありません。しかし、TOEIC固有の問題形式や速度に慣れるために、過去問題や模擬試験の解答をおすすめします。これは、試験の形式に慣れ親しむことで、より良い成績を得るためです。
結論として、TOEIC800点と英検準1級が似たレベルに位置づけられることはあっても、英検の特定の試験要素に対処するためには特有の準備が必要です。スピーキングやライティングの訓練は、TOEICのスコアだけでは補えないため、英検の対策にはこれらの能力を磨くことが重要です。
最後に:英検に合格をするには?
ここまでどちらを受けるべき?TOEICと英検準1級を5つの軸で解説!
について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映