始めに:英検の結果はCEFRレベルとCSEスコアに注目すべし!英検で自身の英語能力を測る3つのポイントを解説!
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本日はどのような記事になりますか?
本日は英検の結果はCEFRレベルとCSEスコアに注目すべし!英検で自身の英語能力を測る3つのポイントを解説!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
CEFRレベルとは
CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languages(ヨーロッパ言語共通参照枠)は言語学習者の能力を評価する国際的な基準です。2022年度から、英検では各級において1級から3級までの技能別CEFRレベルが明示されるようになりました。以前は4技能の総合スコアでCEFRレベルが表示されていましたが、この変更により各言語技能ごとの詳細な評価が可能となります。
この新しいシステムの導入によって、受験者は自身の各言語技能の強みと弱みを具体的に把握できるようになります。例えば、誰かが準2級でA2レベルと評価された場合でも、リスニングだけがA1レベルであることが判明すれば、リスニングのスキル向上に特に注意を払う必要があることが明らかになります。これにより、効率的な学習計画を立て、次のレベルへの挑戦に備えることが可能です。
技能別にCEFRレベルを知ることは、合格した受験者にとっても、不合格だった受験者にとっても非常に有益です。合格者は次の級の挑戦に向けて、どのスキルが強化を必要としているかを明確に把握できますし、不合格者は再挑戦に際して、どの分野に焦点を絞ればよいかを知ることができます。このように、個々の学習者が自分の言語能力について深く理解し、具体的な改善策を講じる助けとなるのです。
英検CSEスコアとは
CSEスコア、またはCommon Scale for Englishは、英検における各言語技能の習得度を数値化して示すものです。このスコアシステムにより、受験者はスピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの各技能ごとの具体的な成績を把握することが可能です。英検の合格は、このCSEスコアを基に決定されています。
このスコアシステムの特長として、4技能を包括的に評価することで、受験者の総合的な英語力を明確に捉えることができる点が挙げられます。具体例として、もし受験者が英検で不合格となった場合、どの技能が基準スコアに達していなかったのかを明確に知ることができます。これにより、次回の受験に向けて特定の技能を重点的に強化する計画を立てやすくなります。
また、合格した受験者にとっても、次の級に進むために各技能をどれだけ向上させる必要があるかを具体的に把握することができます。さらに、CSEスコアは国際的なCEFR基準に準拠しているため、TOEFLやTOEIC、IELTSなど他の国際試験とのレベル比較も容易です。このように、CSEスコアを利用することで、受験者は自らの英語力を国際的な枠組みで位置づけ、具体的な学習目標を設定することができます。
英検の成績表で覚えておくべきポイント
CEFRレベルとCSEスコアの表示は、試験の結果を深く理解するための鍵となります。一般に、英検で合格するためには約60%の正答率が必要とされますが、これは表面的な理解に過ぎません。それぞれの技能が均等に評価され、全体のバランスが取れているかも重要です。
合格の門をくぐるためには、単に問題をたくさん正解するだけではなく、どの技能が弱点かを自覚し、それを改善することが肝心です。たとえば、リーディングは得意だがリスニングが苦手な場合、リスニングの練習を増やさなければ全体のスコアは伸び悩むでしょう。このように、各部分の成績がバランスよく伸びているかを確認することで、自身の英語能力の全体像がより明確になります。
そして、CEFRレベルやCSEスコアに着目することは、自分自身の英語の能力を国際的な基準で測る手助けとなります。これらのスコアを理解し活用することで、どのように学習を進めていくべきかの指針を得ることができるのです。したがって、英検の成績表を見る際には、ただ合格したかどうかだけでなく、どの技能を伸ばすべきかを考え、それに基づいて次のステップを踏み出すべきです。
技能ごとに点数は均等配分されている
重要な点は、英検におけるリーディング、リスニング、ライティング各技能の評価が均等に行われるということです。これは、特定のセクションで多くの問題があるからといって、そのセクションが他のセクションよりもスコアに大きく寄与するわけではないということを意味します。実際、各セクションで獲得できる点数はバランスよく配分されており、全体の評価において均等な重み付けがされています。
たとえば、ライティングセクションは問題数が1問だけと少ないですが、この1問が極めて重要です。過去には、リーディングやリスニングのスコアが高ければ、ライティングの低スコアを補うことが可能でした。
しかし、2016年度からの変更により、ライティングセクションでも一定のスコアを獲得する必要があり、その結果、各セクションの重要性が再強調されました。この変更は、試験の公平性を保ち、受験者が全ての英語の技能をバランス良く習得しているかを確認するために導入されました。
具体的には、もしライティングで良いパフォーマンスを示せなければ、その他のセクションで高得点を取っていても合格には至らないという事態が生じます。これにより、受験生は各セクションを等しく重視し、全ての技能において均等に努力をすることが強制されるわけです。
したがって、各セクションの重要性を理解し、総合的な能力を高めるための学習に努めることが重要であると言えます。
統計的手法(Item Response Theory)で点数は決まる
英検のスコアリングシステムは、単に問題に何問答えたかではなく、より複雑な要素に基づいています。具体的には、Item Response Theory(IRT)という統計的手法を使用しており、これにより各受験者の実力と試験問題の難易度が考慮されたスコアが算出されます。この方法は、各受験者が面する問題の難易度や正答率、さらには過去のデータに基づき、公平で正確な評価を可能にします。
※Item Response Theoryとはテストにおける受験者の応答パターンを用いて、形式や難易度が異なるテストの結果を比較するための理論です。
英検公式hpより
このシステムの導入により、試験の難易度が変動した場合でも、その影響が個々のスコアに正確に反映されるため、一貫性のある評価が保証されます。
例えば、ある試験日に非常に難しい問題が多かった場合、受験者が少ない問題数を正解しても、難易度を考慮したスコア計算により公平な評価が行われるのです。この方式は、各試験の難易度が異なる可能性があるため、各受験者が異なるセットの問題に答えることが前提となっています。
この統計的アプローチは、自己採点によって受験生が自身の成績を予測することが困難になる主要な理由です。受験生が試験で解答した問題の数だけではなく、解答した問題の質や試験全体の難易度がスコアに影響するため、単純な正解数では合否を判断できないのです。
したがって、英検においては、受験者が各試験日にどのようなパフォーマンスを示したかが全体的な評価に重要であると言えます。
正解数=CSEスコアではない!
CSEスコアの採用により、英検の評価方法が大きく変わりました。2016年以前は、単純な正解数によって受験者の合格が決定されていましたが、新しいスコアリングシステムでは、単に問題をいくつ正解したかではなく、より広範な基準が適用されるようになりました。これにより、同じ数の問題に正解しても、受験者によって合格と不合格が分かれることがあります。
この変更の背景には、個々の受験者のパフォーマンスをより公正に評価する意図があります。CSEスコアは、受験者全体の成績パターン、問題の難易度、そして他の統計的要因を考慮して計算されるため、個々の受験者の真の能力をより正確に反映します。
例えば、非常に難しい試験で多くの受験者が苦戦した場合、少数の問題に正解しても高い評価を受けることがあります。逆に、比較的簡単な試験であれば、多くの問題に正解してもそれが高いスコアにつながらないこともあります。このように、CSEスコアは受験者の解答の質と試験の全体的な難易度を反映するため、単純な正解数とスコアとの間には直接的な等価性がなくなりました。
したがって、英検を受験する際には、各問題への正確な答えだけでなく、全体的な試験の難易度と他の受験者との相対的なパフォーマンスを意識することが重要です。
CSEスコアとCEFRスコアで英検以外の資格取得も!
以前の英検システムでは、受験者は自分の得意な分野で高得点を狙い、そのスコアで合格を目指すことが一般的でした。しかし、2016年にCSEスコア制度が導入されてからは、試験におけるすべての技能から均等に高い成績を要求されるようになりました。この新しい制度は、全技能に渡るバランスの取れた能力を持つ受験者を評価するために設計されています。
この変更により、英検の成績表で得られる各技能のCSEスコアを確認することが、受験生にとって非常に重要になりました。たとえば、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの各セクションで均一なスコアを達成していない場合、全体の成績に大きく影響します。
これにより、次の受験に向けてどの技能を強化すべきかを正確に把握することができ、効率的な学習計画を立てるための指標となります。
さらに、CEFRスコアの確認も同様に重要です。英検は日本国内での評価が主ですが、CEFRスコアを用いることで、国際的な基準に基づいた評価を得ることができます。このスコアは、TOEFLやIELTSのような国際的な英語資格の受験準備にも役立ちます。
例えば、海外の大学への進学を考えている受験生は、英検のCEFRスコアを参考にして自分の英語能力を国際的な基準で測定し、必要な準備を行うことができます。
このように、CSEスコア制度の導入は、受験生が全ての英語技能をバランス良く伸ばす必要があるという新たな認識をもたらしました。これは、次の英検受験だけでなく、国際的な英語資格試験への挑戦においても、より良い準備をするための重要な指標となっています。
最後に:英検に合格をするには?
ここまで英検の結果はCEFRレベルとCSEスコアに注目すべし!英検で自身の英語能力を測る3つのポイントを解説!
について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映