始めに:英検バンドってなに?見方、評価方法、英検CSEスコア・CEFRとの関連を解説!
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鬼管理英語塾アシスタントのオニ坊です!
本日はどのような記事になりますか?
本日は英検バンドってなに?見方、評価方法、英検CSEスコア・CEFRとの関連を解説!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
英検バンドとは?
英検のスコアリングシステムは、かつては合格か不合格のみを示していましたが、現在では英検CSEスコアを導入することで、受験者の具体的な得点を示すようになりました。この変更は、受験者が自身の英語力をより詳細に分析し、具体的な改善点を把握するのに役立っています。
英検バンドスコアは、合格基準点を超えた具体的な点数を示すことで、どの英語技能が強く、どの技能が弱いかを明確にします。例えば、スピーキングで合格点数よりも10点高いスコアを獲得していれば、その技能が比較的得意であると自己評価できます。一方で、ライティングでぎりぎりのスコアだった場合は、その分野を強化する必要があることがわかります。
この情報を基に、受験者は自分の学習計画を効率的に立てることが可能になります。特定の技能に必要な点数が明確になるため、どの分野にどれだけの時間を割り当てるべきか、どのような学習資料を使用すべきかが具体的に計画できるようになります。これは、受験者が目標とするスコアに効率的に到達するために極めて有効です。
このように、英検バンドスコアを利用することで、学習者は無駄なく時間を活用し、自分の弱点を効果的に改善することができます。目標とする合格ラインに達するための具体的な戦略を立てることが可能となり、それが英語力向上の早道となるのです。
英検バンドの見方
英検バンドスコアの解釈は初めての方には少し複雑に思えるかもしれませんが、実際には非常に直感的で有益な情報を提供しています。
たとえば、スコアが「GP1+3」と表示される場合、これは具体的にどのような意味を持っているのでしょうか。
この「GP1+3」という表記は、英検の準1級を指しており、具体的には「準1級で合格基準点を3点上回って合格した」ということを示しています。
ここでの「GP」は
・「G」=「Grade」=「階級」
・「P」= Pre」=「準」
を意味し、「1」はそのレベルが準1級であることを示しています。そして「+3」は、その試験の合格基準点以上に3点多く得点していることを表します。
英検各級のレベル表記は以下の通りです。
■G1:1級
■GP1:準1級
■G2:2級
■GP2:準2級
■G3:3級
■G4:4級
■G5:5級
英検バンドでは、「+」と「-」の記号が用いられており、これらは受験者の合格基準点との点数差を示す重要な指標となります。「+」は合格、「-」は不合格を意味します。
このような表示方法は、単に合格か不合格かを超えて、受験者の英語能力の具体的な位置づけを行うために導入されています。
たとえば、スコアが「GP1+3」と表示される場合、それは受験者が準1級の合格基準点を51~75点上回っていることを示しています。これは、その受験者が単に合格した以上の成績を収めており、特定の英語能力が高いことを意味します。
逆に「GP1-3」の場合、受験者は準1級の合格基準点から51~75点足りていない状況であり、この分析からどの英語技能が弱点であるかを把握し、その強化に特化した学習が必要であることが示されます。
このシステムを理解して活用することで、受験者は自身の英語能力をより詳細に把握でき、具体的な学習目標の設定や計画立案が容易になります。たとえば、合格基準点をわずかに下回っている受験者は、特定の分野の理解を深めることで次回の試験での成功が期待できるでしょう。また、大きく合格基準点を上回っている受験者は、さらに高いレベルの試験に挑戦することも検討できます。
英検バンドの評価方法
「GP1+3」は、受験者が準1級の合格基準点を51から75点上回って合格したことを意味することが分かりました。これによって受験者がどれだけ余裕を持って試験に合格したかが示されます。
受験者が合格基準点をどれだけ上回ったか、またはどれだけ不足しているかの尺度は数字によって左右されますが、その数字には合格の場合は最大値、不合格の場合は最小値が存在します。
一次試験と二次試験で、最大値・最小値が変わります。
以下は各級ごとに数値をまとめたものです。
●一次試験の最大値と最小値
級 | 最大(合格) | 最小(不合格) |
---|---|---|
1級 | 20 | -78 |
準1級 | 18 | -69 |
2級 | 17 | -58 |
準2級 | 18 | -51 |
3級 | 21 | -42 |
4級 | 15 | -24 |
5級 | 17 | -28 |
●二次試験の最大値と最小値
級 | 最大(合格) | 最小(不合格) |
---|---|---|
1級 | 10 | -25 |
準1級 | 9 | -20 |
2級 | 8 | -18 |
準2級 | 7 | -16 |
3級 | 8 | -14 |
英検の成績が示すスコアには、受験者が次のステップに進む際の心理的な影響が大きく関与しています。合格した際にスコアが高いほど、受験者は次の級に対して自信を持って取り組むことが可能です。
具体的には、英検で高いスコアを得た受験者は、自身の英語能力に自信を持つことができ、次の級の試験準備に向けての動機付けが高まります。たとえば、準1級で「+5」のスコアを得た場合、その受験者は合格基準点を大きく上回っており、1級への挑戦も十分に現実的な目標となります。このような成績は、受験者に安心感を与え、次のレベルへの学習に対する前向きな姿勢を促します。
一方で、不合格であっても成績が最小値から離れている場合、受験者は合格に必要なスコアまであと少しのところまで来ていると感じるため、再受験へのモチベーションが保たれやすくなります。例えば、合格基準点にわずかに届かなかった「-1」のスコアで不合格となった受験者は、少しの努力で合格できる可能性が高いと感じるため、学習を続けやすくなります。
これらの例から、英検バンドスコアを適切に活用することが、次の試験に向けた学習計画や受験戦略を立てる上で非常に重要であることがわかります。この数値に基づいて、受験者は自身の英語力を適切に評価し、次へのステップを計画的に進めることが可能となるのです。このような方法によって、目的意識を持った効果的な学習が実現し、英語の向上に繋がるのです。
英検CSEスコアとCEFRとの関係性
英検CSEスコアとは?
英検CSEスコアは、世界的に認められた評価基準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づいています。このスコアシステムは、英語を含む全ての言語の習得度を一貫して評価するためのものであり、個々の英語能力を国際的な規模で理解しやすくしています。
CEFRは言語能力をA1(初級)からC2(上級)までの六段階(C2、C1、B1、B2、A2、A1)に分類しており、受験者は自分の英語力がどのレベルにあるかを具体的に知ることができます。
例えば、A1とA2は日常会話や基本的な表現が理解できるレベルであり、この段階の学習者は簡単な日常的なやり取りが可能です。B1とB2のレベルではもっと複雑なテキストの理解や自分の専門分野についての表現が求められ、C1とC2では高度な議論や専門的な内容も流暢に話すことができるようになります。
英検CSEスコアを活用することで、学習者は自分がどのCEFRレベルに位置するかを知ることができ、具体的な学習目標の設定や進捗の管理がしやすくなります。たとえば、ある受験者がB1レベルであることを知れば、次のB2レベルに到達するための具体的なステップを計画できます。このような透明性と具体性は、効率的な学習計画の策定に非常に有効です。
これにより、英検CSEスコアは単なる合格証明以上の価値を持ち、学習者が自身の英語力を国際的な視点で評価し、次のステップに向けて具体的な目標を設定するための重要なツールとなります。この国際基準に沿った評価は、学習者が自分の能力を正確に理解し、自信を持って次のレベルへ進むための強力な支援を提供します。
CEFRと英検CSEスコア範囲
以下は、CEFRと英検4技能総合CSEスコアの範囲、各級の合格スコアを表にしたものです。
CEFR | 英検CSE | 英検の各級の合格スコア |
C2 | 4000-3300 | |
C1 | 3299-2600 | 1級 |
B2 | 2599-2300 | 準1級、1級 |
B1 | 2299-1950 | 2級、準1級 |
A2 | 1949-1700 | 準2級、2級 |
A1 | 1699-1400 | 3級、準2級 |
英検CSEスコアはCEFRのレベルに基づいており、これによって受験者の具体的な言語能力が示されます。特定のスコア範囲が、どの程度の英語使用能力を持っているかを示すための目安となります。
例えば、英検CSEスコアが2,000点の場合、受験者は専門的な話題について基本的な理解と使用ができるレベルにあるとされます。このスコアレンジでは、専門的な内容を理解する初歩的な能力があり、簡単な専門用語を使ったコミュニケーションが可能です。
スコアが2,600点を超えると、より高度な専門話題でも理解し、読み書きができるレベルに達していると評価されます。これは、専門的な議論や論文の読解、作成がスムーズに行えることを意味します。
合格スコアの目安としては、英検3級ではCSEスコアが1,400~1,699の範囲が合格ラインとされており、このスコアを得た受験者はCEFRのA1レベル、つまり基本的な日常会話が可能なレベルと評価されます。スコアが1,400未満の場合、3級のレベルには達しておらず、CEFRレベルの評価も表示されません。
一方で、スコアが1,700以上に達すると、3級を超え、準2級レベルに近い能力があると見なされますが、CEFRレベルは依然としてA1と表示されることが一般的です。
準2級では、スコアが1,400~1,699の範囲がA1レベルに該当し、1,700~1,949ではA2レベルの評価がされます。このレベルでは、より複雑な日常会話や基本的な専門会話が可能です。スコアが1,950以上の場合にも、CEFRレベルはA2と評価され、これは日常生活や職場での基本的なコミュニケーションを行えることを意味します。
このように、英検CSEスコアとCEFRレベルを理解し、適切に利用することで、受験者は自身の英語能力の現状を正確に把握し、目標とする次のステップへの学習計画を具体的に立てることができるのです。この分析を通じて、受験者は自分の学習進度を適切に管理し、効率的に言語能力を向上させるための戦略を練ることが可能となります。
英検バンドで自分の成績を確認して学習に活かそう!
英検バンドを使用することにより、受験者は自分の現在の成績と目標とする合格点との差を明確に把握できるようになります。これは、具体的な学習目標を設定し、効率的に合格を目指すための計画を立てる上で非常に役立ちます。
英検バンドが示す数値を理解することにより、受験者はどのセクションでどれだけ得点を改善する必要があるのか、またそのためにどれだけの学習時間を割り当てるべきかがはっきりとします。
たとえば、もしリスニングで合格基準から5点不足していると分かれば、その受験者はリスニングの練習に特に力を入れることが推奨されます。実際の練習では、リスニングテストの過去問を繰り返し解いたり、英語のオーディオブックやポッドキャストを聴いたりすることで、聞き取り能力を強化することができます。
このようにして、英検バンドを基にした学習計画を策定し実行することで、受験者は自分の弱点を克服し、次回の英検で合格を果たすための準備を整えることが可能になります。この計画的なアプローチは、ただ漠然と学習するよりもはるかに効果的であり、自分の成績がどこに位置しているのかを理解し、具体的な改善策を講じるための重要な手段となります。
最後に:英検に合格をするには?
ここまで英検バンドってなに?見方、評価方法、英検CSEスコア・CEFRとの関連を解説!
について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映