【物理】物理基礎と物理の違いを4つの軸で解説|【難易度は約4倍差】

始めに:【物理】物理基礎と物理の違いを4つの軸で解説

菅澤

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オニ坊

鬼管理専門塾アシスタントのオニ坊です!
本日はどのような記事になりますか?

菅澤

本日は
「【物理】物理基礎と物理の違いを4つの軸で解説|【難易度は約4倍差】」というテーマで記事を書いていきます。

受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
難関大学志望のみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!

「物理基礎」と「物理」

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以前、高校の科目では「物理I」と「物理II」という名称が使われていましたが、2012年度の教育改革により、これらは「物理基礎」と「物理」という名称に変更されました。

変更前後で全体の単位数に変化はなく、以前は物理Iが3単位、物理IIが3単位で合計6単位だったのに対し、改革後は物理基礎が2単位、物理が4単位となり、依然として6単位の構成です。

オニ坊

この変更に伴い、物理基礎は以前の物理I、IIに比べて内容が簡略化され、学習しやすくなったと言われています。

本記事では、改革後の「物理基礎」と「物理」の間にある差異、それぞれの科目の難易度や物理基礎を特に推奨する受講者について、詳細に説明していきます。
これからどちらの科目を選択すべきか迷っている方に向けて、理解を深めるための情報を提供します。

物理基礎と物理の違い

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教育カリキュラム内で、物理基礎と物理は密接に関連している科目であり、学びの進行は物理基礎から物理へと連続しています。

この構造は、多くの参考書においても反映されており、物理基礎の概念や原理が物理の学習に先立って紹介され、その後に物理でより深く掘り下げられる形式をとっています。
これにより、物理基礎は物理の学習に必要な基本的な知識や理解を提供する役割を果たし、事実上、物理の一部を形成するような関係にあると言えます。

オニ坊

この関係性のおかげで、物理基礎は物理学の入門として機能し、学生たちが物理のより複雑な概念や問題に取り組む前に、基本的な理解を築くことができます。

例えば、力学やエネルギーの基礎概念は、物理基礎で扱われ、その後の物理の授業や学習で、これらの概念がさらに詳細に展開されます。

物理基礎と物理の関係を理解することは、物理学全体の構造を把握し、効率的に学習を進める上で非常に重要です。物理基礎をしっかりと学ぶことで、物理のより高度なトピックスに対する理解が深まり、学習の連続性と効果が高まるのです。

物理の参考書の選択方法

物理の参考書の選択方法

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物理学の学習において、適切な参考書の選択は非常に重要です。

物理基礎のみに焦点を当てる学生には、物理基礎専用の参考書が最適であり、「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」や「高校これでわかる物理基礎」などが良い例です。

オニ坊

一方、物理全体を学習する場合には、「物理のエッセンス」や「秘伝の物理問題集」のような、より包括的な内容を扱う参考書が適しています。

これらの参考書は、それぞれの領域を網羅するよう設計されており、一連のシリーズを選ぶことで、必要な知識を全てカバーすることができます。

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しかしながら、教科書を補うための問題集、例えば「リードライトノート」のような教材では、物理基礎と物理の区分がより明確になっています。

これらは学校の授業内容に沿った形で構成されており、物理基礎と物理が別々に扱われているため、物理基礎の復習は含まれているものの、その量は限られています。この点は、参考書と教科書傍用問題集の大きな違いの一つです。

参考書の選択に際しては、自分の学習目的に合ったものを選ぶことが重要であり、物理基礎だけを学びたいのか、あるいは物理全体について深く理解を深めたいのかによって、選ぶべき参考書が異なります。また、教科書傍用問題集を利用する場合には、その内容が学校の授業にどのように対応しているかを理解し、物理基礎と物理の学習のつながりを意識しながら選ぶ必要があります。

物理と物理基礎の具体的な違い

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物理学の教育カリキュラムが物理Iから物理基礎へと変更された際、その内容の差異は特定のトピックスの削除や追加を通じて明らかになります。

この変更により、剛体の平衡、波の回折と干渉、ドップラー効果、光の波動性、ボイル・シャルルの法則、静電誘導などのトピックスが削除され、代わりに物質の三態や放射線及び原子力の利用などの新しい項目が導入されました。この変化は、物理基礎と物理の間の学習内容における明確な区分を示しています。

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物理基礎では、特に力学の分野は比較的詳細に取り扱われますが、電磁気学、熱力学、波動などのその他の領域は、物理全般に比べるとはるかに簡略化されています。

これは、物理基礎が物理学の基本概念と原理に重点を置き、より高度なトピックスは物理で深く掘り下げることを意図しているためです。

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この内容の調整は、学習の量にも大きな違いを生じさせています。具体的には、物理基礎の学習量は物理に比べて約半分程度であり、参考書の厚さにもこの差が反映されています。

これは、物理基礎が入門レベルの学生にとってアクセスしやすく、物理のより複雑な内容への準備段階として機能するように設計されていることを示しています。

物理基礎と物理の間には、学習すべき内容の範囲と深さにおいて顕著な違いがあり、これは学習者が物理学の各分野をどの程度深く理解しようとしているかによって、適切な教材を選択する際の重要な指標となります。

物理と物理基礎の難易度の違い

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物理基礎と比較して、物理全般の学習難易度は格段に高いとされています。この難易度の差は、単純に学習する内容の量が2倍あるという事実を超え、実際の体感としては約4倍もの難しさを感じることがあります。

物理基礎では触れられない物理の範囲には、高度な応用問題や複雑な概念が含まれており、これらは学習者にとって大きな挑戦を意味します。

オニ坊

物理の学習が特に難しい理由は、基本概念を基にした応用的な内容が豊富に含まれていること、さらには問題解決のためのアプローチパターンが複数存在し、それらをいつ、どのように適用するかを理解し、身につけるまでに多くの時間と努力が必要となるからです。

また、物理学独特の抽象的な概念や原理を受け入れ、「それが自然の法則である」ということを素直に受け入れる柔軟性も求められます。

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このように、物理基礎から物理への移行は、学習する内容の量だけでなく、質的な変化も伴います。そのため、物理基礎の2倍の量に、応用的内容や解法パターンの多様性が加わることで、難易度は体感として4倍に感じられるのです。

物理だけでなく、化学においても基礎から応用への移行は、同じように難易度が増す傾向にあり、これは自然科学の学習全般に共通する特徴と言えるでしょう。

物理基礎がおすすめの人

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物理基礎を選択肢として考慮するべき受験生について考える際、特定のカテゴリに該当する学生がこの科目から特に利益を得られることが分かります。

これには、数学に興味があるが文系分野を専攻している学生や、理系学生であっても大学入試の個別試験で自然科学の科目を必須としない場合が含まれます。

オニ坊

具体的には、数学に強い関心を持つ文系学生の場合、共通テストでの理科選択では物理基礎を含む基礎科目を選ぶことが有利となります。

この選択は、相対的に計算問題に強みを持つこれらの学生にとって、理科のセクションで良い成績を得るための戦略的なアプローチとなり得ます。

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一方で、理系の学生でも、大学の個別試験で理科を試験科目として選択しない予定の場合、物理基礎のような基礎科目を選ぶことが推奨されます。

これは、共通テストや他の試験で必要とされる学力の範囲を広げることなく、効率的に試験準備を行うための方法です。ただし、選択する大学によっては基礎科目が認められない場合もあるため、入試要項の確認が必須です。

物理基礎は、自分の得意分野や受験する大学の入試要件に合わせて、戦略的に科目を選択する必要がある受験生にとって最適な選択肢の一つと言えます。この選択を通じて、受験生は自分の強みを生かし、入試における最大の成果を目指すことができるのです。

最後に:志望大学に合格をするには?

最後に:志望大学に合格をするには?
菅澤

ここまで物理について見てきましたが…。

オニ坊

1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。自分自身の希望する学部に合格するために、それ相応の対策が必要です。

菅澤

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本記事監修者 菅澤 孝平

シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。

出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映

この記事を書いた人

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