始めに:大学・性別から見る大学生の浪人割合を分析
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本日はどのような記事になりますか?
本日は
「【大学生の浪人生割合は?】性別/大学別に浪人生割合を比較してみた。浪人生が多い大学の特徴5選もご紹介」というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
大学志望のみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
大学浪人の実態:性別・大学別に分析
全国の大学新入生の中で、浪人経験者が占める割合は約21%に上ります。これは、全体の5人に1人が、一度大学入試に失敗し、再度チャレンジする結果として大学に入学しているという現実を示しています。この情報の出所は、文部科学省が公開している「学校基本調査」で、2018年度の統計データに基づいています。
例えば、100人の大学新入生がいた場合、そのうち21人は前年度もしくはそれ以前に一度大学受験を経験していることになります。この数字からも、浪人を経ることは多くの受験生にとって、大学進学の選択肢の一つであることが確認できます。したがって、浪人生が大学新入生の中で一定の割合を占めていることは、受験生たちの熱意や再挑戦の意義を物語っていると言えるでしょう。
全国の大学生の中で、男性と女性の間で浪人生の割合に顕著な違いがあることが文部科学省の調査から明らかになっています。特に、2019年度の「学校基本調査」のデータによると、男性学生の浪人経験者の割合は26.1%にのぼります。
一方で、女性学生の浪人経験者の割合は18.0%と、男性に比べてかなり低い数字です。これを具体的な数値で見ると、100人の男性大学生のうち約26人が浪人の経験があり、同じく100人の女性大学生では18人が浪人の経験があるということになります。このデータを元に、男性の浪人生の割合が女性よりもおおよそ10%も高いという事実が浮かび上がってきます。そのため、男性学生の方が大学入試での浪人の経験が一般的であるという結論が導き出されるわけです。
大学の中には、新入生の中の浪人生の比率が異なることが確認できます。主に2019年度の新入生の浪人生の割合を参考にしましたが、一部の大学や学部に関しては情報の取得が難しかったため、2018年度のデータや特定の学部に関する情報を使用しています。
■難関国立大学
大学名 | 浪人割合 |
---|---|
東京大学 | 29.7% |
京都大学 | 39.7%(2018年度) |
大阪大学 | 33.4% |
北海道大学 | 38%(2018年度) |
東北大学 | 34%(2018年度) |
名古屋大学 | 23%(2018年度) |
九州大学 | 30%(2018年度) |
■その他国立大学
【横浜国立大学(2020年度)】
・教育学部14.0%
・経済学部27.7%
・経営学部31.0%
・理工学部30.6%
・都市科学部38.3%
【筑波大学(2016年度)】
・人文・文化学部21.3%
・社会・国際学部27.6%
・人間学部23.7%
・情報学部29.6%
・理工学部27.5%
・医学部46.1%
【一橋大学】
約30.0%
【東京工業大学(2016年度)】
・理学部30.8%
・工学部37.8%
・生命理工学部38.2%
【千葉大学(2017年度)】
・文学部14.6%
・教育学部15.4%
・法政経学部27.0%
・園芸学部30.7%
・理学部29.5%
・工学部34.5%
・医学部49.1%
【お茶の水女子大学(2017年度)】
・文教育学部18.2%
・理学部20.7%
・生活科学部30.4%
【金沢大学】
約20.0%
【岡山大学(2016年度)】
・法学部14.9%
・経済学部11.5%
・文学部4.8%
・教育学部9.7%
・理学部30.1%
・医学部医学科58.3%
・工学部19.1%
・農学部28.3%
■難関私立大学
大学名 | 浪人割合 |
---|---|
早稲田大学 | 22.4% |
慶応義塾大学 | 約30.0% |
上智大学 | 20.3% |
東京理科大学 | 37.7% |
明治大学 | 26.7% |
青山学院大学 | 19.6% |
中央大学 | 22.9% |
法政大学 | 20.9% |
立教大学 (2015年度) | |
---|---|
学部名 | 浪人割合 |
文学部 | 17.1% |
異文化コミュニケーション学部 | 7.3% |
経済学部 | 29.5% |
経営学部 | 16.8% |
理学部 | 37.4% |
社会学部 | 14.3% |
法学部 | 17.2% |
観光学部 | 6.8% |
コミュニティ福祉学部 | 26.3% |
現代心理学部 | 21.2% |
■その他私立大学
【日本大学】
16.6%
【東洋大学】
27.6%
【駒澤大学】
18.6%
【専修大学】
14.9%
【関西大学(2018年度)】
・法学部23.9%
・文学部16.2%
・経済学部24.4%
・商学部16.4%
・社会学部14.2%
・政策創造学部21.1%
・外国語学部14.0%
・人間健康学部23.7%
・総合情報学部26.5%
・社会安全学部31.4%
・システム理工学部33.9%
・環境都市工学部38.3%
・化学生命学部35.8%
【関西学院大学】
15.4%
【同志社大学】
23.1%
【立命館大学】
26.6%
【愛知学院大学】
5.1%
【明治学院大学】
11.5%
学生の間で大学入試を何度も受けている「多浪生」の実際の数はどれほど存在するのか気になるところですね。実は、多浪生に関する公式なデータは特定できないのですが、ここで興味深いアプローチとして、年齢別の大学入学者数を基にして、19歳を超える年齢の学生が大学に入学する比率を調査してみましょう。これにより、多浪生の実際の割合や存在感を感じ取ることができるでしょう。(参照:2019年度のデータ)
浪人回数 | 割合 |
---|---|
1浪 | 76.1% |
2浪 | 13.4% |
3浪 | 4.3% |
4浪 | 2.1% |
5浪 | 1.1% |
データを詳細に解析すると、1浪生が圧倒的に多いことが明確になります。実際に、浪人生全体の中で約8割が1浪生であり、それ以降の2浪以上の学生は大幅に少なくなっているのが確認できます。これから考えるに、多浪生というのはそれほど一般的ではないと考察できるのです。
最近のトレンドとして、浪人する学生の数が次第に少なくなっているのが見受けられます。最新の「学校基本調査」によれば、2019年度の大学入学者総数は631,273人であり、そのうち19歳以上、つまり1年以上浪人した学生の数は141,289人でした。
これを基に計算すると、浪人生の占める割合は約22.4%です。これは2割以上の学生が一度浪人を経験して大学に入学していることを示しています。しかしこれを歴史的背景で見ると、1960年代には浪人生の割合が30%から40%にものぼっていたことが確認できます。このように浪人率は徐々に下降しており、その背後にはいくつかの要因が考えられます。
一つの大きな要因として、少子化の影響による入試倍率の低下が挙げられます。これにより、多くの学生が最初の受験で希望の大学に合格するケースが増えています。さらに、経済的な側面からも浪人生の減少が見られる要因があります。具体的には、長期間の浪人生活は家計に大きな負担をもたらすため、一部の家庭では浪人を避ける動きが強まっているのです。
浪人生が多い大学はどんな大学?特徴5選を解説
近年、大学入試の方式として、AO入試や推薦入試が増えていますが、これらの方式は主に現役生を対象としています。一方で、多くの浪人生は従来通りの一般入試を受験することが多いです。このため、一般入試の受験者の中に浪人生が多い場合、その大学の浪人率は高くなる傾向があります。
考えてみれば理解できることですが、多くの浪人生が存在する背後には、一般入試の競争率の高さがあると言えるでしょう。具体的には、ある大学の一般入試で合格率が低く、競争率が高い場合、その大学を希望する学生の中で不合格となった者が多くなる可能性があります。このような学生の中には、再度受験を目指して浪人を選択する者も多くいるでしょう。
総じて、AO入試や推薦入試が現役生を中心に行われている現状において、一般入試の受験者数や合格率が浪人生の数を大きく左右することは明らかです。
昨今、男女の浪人生の比率を調べると、男性の浪人生の比率がやや高いことが明らかになっています。そのため、入学者の性別比に偏りがある大学の場合、その偏りが浪人率にも影響を与える可能性が高まります。
実際に、女子学生が多くを占める大学や学部に注目すると、浪人生の比率が相対的に低いことが多いです。例えば、看護学部や女子短大など、伝統的に女子学生が多い場所では、浪人生の比率が低くなることがしばしば観察されます。対照的に、工学部や理工系の大学など、男子学生が多い場所では、浪人生の比率がやや高めになることが確認されています。
このようなデータを基に考察すると、大学や学部の性別比がその場所の浪人生の比率を影響させる可能性が高いことが理解できます。特に、男子学生が多い場所では浪人生の比率が高く、女子学生が多い場所では浪人生の比率が低いという傾向が明らかになってきました。
多くの学生たちが、一度浪人の選択をした際、その機会を最大限に活用してより評価の高い大学に挑戦したいと考えるのは理解できます。この意識が、特定の評価の高い学校に浪人生が多く集まる原因となっている可能性があります。
例として、有名私立大学や国公立の一部の上位校を見ると、合格者の中には多くの浪人生が含まれているケースが少なくありません。実際、多くの受験予備校でも、そのような学校への進学を希望する浪人生向けの特別なクラスや講座を開設しているのを見受けられます。これは、浪人生が一度の浪人の期間を利用して、最高の大学に挑戦するという強い意志を持っていることを示しているのです。
上位校に多くの浪人生が集まる現象は、それらの学生たちの高い志向性や挑戦心の結果として見られるもので、これは非常に自然な流れであると捉えることができるでしょう。
多くの大学において、特定の学部、特に理系学部における浪人生の割合は他の学部よりも顕著に高いのです。この背景には、理系学部の学問の深さや求められる専門性が影響している可能性が考えられます。
実際に、大学入試の結果を詳しく調査すると、特に医学部や工学部、理学部などの科学技術系の学部には浪人生が多く受験していることが明らかになっています。この理由として、これらの学部が持つ高度な専門性や独自の入試内容が、一度の受験で合格するのが難しくなっているため、多くの学生が浪人を選択していると考えられます。また、医学部をはじめとする一部の学部は、その社会的地位や収入の面での魅力から、非常に競争率が高くなっており、その結果、多くの学生が浪人の道を選ぶことになっています。
結果として、特定の学部、特に理系の学部に関しては、その専門性や競争率の高さから浪人生の割合が他の学部よりも高くなっていることが確認できます。
都会の中心部、特に東京や大阪、京都といった都市部の大学は、浪人生の割合が顕著に高いとの印象があります。都市部の大学の魅力は、その知名度や立地からくる利便性にあります。
例として、東京都心の有名大学や、大阪、京都の中心部にある歴史的な大学は、その名声や卒業生のネットワーク、そして都市の利点を活かしたインターンシップの機会などが魅力として挙げられます。これらの要因が、多くの受験生にとって大学選びの際の大きな魅力となり、結果として受験生の競争が激化していると言えます。また、大都市には様々な業界や企業が集まっているため、就職活動においても大きな利点があります。
したがって、東京や大阪、京都などの都市部に位置する大学が高い浪人率を持つ背景には、その大学の持つ魅力や都市の利便性が大きく関与していると言えるでしょう。
浪人すれば合格できる⁉浪人生の合格率
浪人生の合格率
多くの人が浪人生の成功確率、特に合格率に興味を持っています。特に、浪人の経験をした後で、果たして希望する大学に進むことができるのか、そしてトップ校への合格の可能性はどれほどあるのか、というのは大きな関心事だと言えます。
結果から見てみると、全体の浪人生の約65.7%が大学への入学を果たしています。これは、全浪人生のおよそ6割以上が、浪人を経て大学に進学することができたということを示しています。しかしながら、その逆の見方をすると、約3~4割の浪人生は希望する大学への進学を実現することができなかった、という現実も見て取ることができます。一般的に、毎年の受験生の約7割~8割が現役での合格を果たしていることを考えると、浪人生の合格率は若干低めになっているのが現状です。
したがって、浪人生の合格率は全体の6割以上という点で希望を持つことができるが、一方で現役の受験生と比較するとやや低めであるというのが実情と言えるでしょう。
第一志望の大学に合格できる割合
浪人生が最も気になることの一つに、第一志望の大学への合格可能性があるでしょう。このデータを具体的にみてみると、第一志望校に合格する浪人生の確率は約10%~20%程度であることが判明しました。これは、選ばれた学校の難易度による部分も大きいですが、一般的に第一志望校への進学は難しいという現状を示しています。
例として、ある有名な大学の医学部に進学を希望する浪人生がいたとしましょう。その学生が現役時代に比べてもっと一生懸命勉強して、浪人時代にさらに成績を伸ばしたとしても、その大学の医学部に合格する確率は10%~20%程度である可能性が高いです。
このことから、浪人生として第一志望校に合格するためには、現役時代よりもさらに高い努力や戦略が必要であるという結論が導かれます。
浪人生の割合や合格率に影響されてはいけない
浪人生に関しての様々なデータを調査してきましたが、最終的には、浪人生の割合に振り回されることは避けるべきです。志望する大学が浪人生の受け入れが少ないからと言って、その大学を諦めるのは推奨しません。実際に大学に入学した後では、現役で入学した学生と浪人で入学した学生との間にはほとんど違いは感じられません。
したがって、浪人生の割合やその他の統計情報に囚われず、自分の目標に向かって努力し続けることが大切です。
最後に:志望大学に合格をするには?
ここまで浪人生の割合について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。自分自身の希望する学部に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映