
明治大学と明治学院大学、名前が似ているので混同されがちですが、実際にはどれくらい違うのでしょうか。「どっちを受けるべきか」を調べても、印象論ばかりで数字が出てこなくて困っています。














先に結論を出します。両大学が公表している2026年度一般選抜の実数で比べると、大学全体の実質倍率は明治大学4.1倍、明治学院大学3.8倍です。ところが学部単位で見ると法学部はどちらも3.7倍で並び、経済系にいたっては明治学院大学の経済学部4.1倍が明治大学の政治経済学部3.6倍を上回ります。はっきり差が出るのは倍率ではなく規模で、志願者数は115,012人と30,487人、およそ3.8倍の開きがあります。
この記事は、印象や順位表ではなく、明治大学と明治学院大学がそれぞれ公式サイトで公開している入試結果と進路調査だけを材料に、二つの大学の違いを組み立てます。扱うのは志願者数、受験者数、合格者数、実質倍率、学部構成、そして定義を明記した公式就職率です。両大学とも公式の偏差値は公表していないため、本稿では偏差値の数字を一つも書きません。代わりに、出願判断にそのまま使える公式の実数と、その数字から安全に言えることだけを、根拠とセットで示していきます。
目次
- 明治大学と明治学院大学の違いは?2026年度公式データの結論
- 大学全体の規模と倍率|志願115,012人と30,487人の差
- 明治大学10学部の実質倍率【2026年度一般選抜】
- 明治学院大学7学部の実質倍率【2026年度一般選抜】
- 同系統学部で直接比較|法学部はどちらも3.7倍
- 「知名度」の差は倍率ではなく志願者規模に出る
- 就職実績の比較|就職率は分母の定義で10ポイント動く
- 併願はできる?入試方式から見た組み合わせ方
- 明治大学と明治学院大学、どっちを選ぶかの判断手順
- 明治大学・明治学院大学の併願は「普通の対策」では受からない
- 鬼管理専門塾の特徴
- まとめ|明治大学と明治学院大学の違いは倍率より規模と学部構成
- よくある質問
明治大学と明治学院大学の違いは?2026年度公式データの結論
| 比較の観点 | 公式データから言える結論 | 注意点 |
|---|---|---|
| 大学全体の実質倍率 | 明治大学4.1倍・明治学院大学3.8倍で、差は0.3ポイント | 倍率は難易度そのものではなく、受験者と合格者の比 |
| 志願者数の規模 | 115,012人と30,487人で約3.8倍の開き | 規模の差は倍率ではなく志願者数に表れる |
| 学部単位の倍率 | 法学部はどちらも3.7倍。経済系は明治学院大学の方が高い | 「明治大学が常に高倍率」は公式データでは成立しない |
| 学部構成 | 明治大学は10学部で理系3学部、明治学院大学は7学部 | 社会学部・心理学部は明治学院大学のみ |
| 就職率 | いずれも公式値は90%台後半だが、分母の定義が異なる | 定義が違う数字を並べて優劣は決められない |
「明治」という共通の二文字が入っているため、両校は系列校や姉妹校のように受け取られることがあります。しかし入試のうえでは、募集規模も学部構成も異なる別々の大学です。そして受験生が最も知りたい「どちらが難しいのか」という問いに、公式データは単純な答えを返してくれません。全体の実質倍率で見れば明治大学の方が0.3ポイント高いものの、学部単位まで下りると逆転する組み合わせが実際に存在するからです。この記事では、その逆転がなぜ起きるのかまで含めて説明します。














大学全体では明治大学の方が倍率が高いのに、学部によっては逆転するというのが意外です。それは数字のいたずらではないのですか?














いたずらではなく、倍率という指標の性質そのものです。実質倍率は受験者数を合格者数で割った値なので、募集人員をどれだけ用意したか、その学部にどんな受験層が集まったかで動きます。大学全体の平均は各学部の事情をならした結果にすぎません。自分が受けるのは大学全体ではなく特定の学部ですから、平均ではなく志望学部の数字を見るのが正しい読み方です。
大学全体の規模と倍率を押さえる → 明治大学10学部の倍率を見る → 明治学院大学7学部の倍率を見る → 同系統学部を直接ぶつける → 規模の差を確認する → 就職率の定義を理解する → 併願設計と最終判断へ、という順に読むと、断片的な比較情報が一つの出願判断にまとまります。
大学全体の規模と倍率|志願115,012人と30,487人の差
まず大学全体を見ます。明治大学の2026年度一般選抜は、志願者115,012人、受験者107,670人、合格者26,272人、実質倍率4.1倍でした。対する明治学院大学は、志願者30,487人、受験者29,619人、合格者7,782人、実質倍率3.8倍です。倍率だけを並べると0.3ポイントしか違いませんが、志願者数は約3.8倍、合格者数も約3.4倍の開きがあります。つまり両大学の最大の違いは「競争の激しさ」ではなく「選抜の規模」に出ています。
| 項目 | 明治大学 | 明治学院大学 | 差の見え方 |
|---|---|---|---|
| 志願者数 | 115,012人 | 30,487人 | 約3.8倍の開き |
| 受験者数 | 107,670人 | 29,619人 | 約3.6倍の開き |
| 合格者数 | 26,272人 | 7,782人 | 約3.4倍の開き |
| 実質倍率 | 4.1倍 | 3.8倍 | 差は0.3ポイントのみ |
| 学部数 | 10学部 | 7学部 | 理系学部の数が大きく違う |
📚 用語解説
実質倍率:実際に試験を受けた人数を合格者数で割った競争率。出願したまま受験しなかった人を含む志願倍率とは意味が異なる。本稿の数値は、明治大学・明治学院大学それぞれの公式入試結果に基づき、一般選抜の全方式を学部単位で合算して算出している。














志願者が3.8倍も多いのに倍率がほとんど変わらないのは、明治大学がそのぶん多く合格者を出しているからですか?














そのとおりです。明治大学は合格者を26,272人出しており、明治学院大学の7,782人の約3.4倍にあたります。母集団が大きくても、合格の枠も比例して大きければ倍率は跳ね上がりません。ここから分かるのは、倍率は「入りにくさ」ではなく「受験者と合格枠のバランス」を表す指標だということです。規模と倍率は別々に読んでください。
この章で持ち帰ってほしい行動は、比較表をつくるときに倍率だけの列を作らないことです。志願者数、受験者数、合格者数、実質倍率の四つを必ず同じ行に並べます。四つそろっていれば、倍率が動いた原因が受験者側にあるのか合格者側にあるのかを自分で判断できます。倍率という一つの数字だけをメモすると、その背後にある規模の情報が消えてしまい、比較が印象論に戻ってしまいます。
明治大学10学部の実質倍率【2026年度一般選抜】
明治大学の学部別データを見ると、実質倍率は理工学部の3.1倍から国際日本学部の5.3倍まで、2.2ポイントの幅で分布しています。全体平均の4.1倍を上回るのは商学部4.9倍、経営学部4.8倍、情報コミュニケーション学部5.2倍、国際日本学部5.3倍、農学部4.5倍、文学部4.4倍、そして総合数理学部4.1倍です。逆に法学部3.7倍、政治経済学部3.6倍、理工学部3.1倍は平均を下回っています。大学名だけで難易度をイメージすると、この2.2ポイントの幅を見落とします。
| 学部 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 法学部 | 12,583人 | 11,773人 | 3,204人 | 3.7倍 |
| 商学部 | 15,559人 | 14,037人 | 2,886人 | 4.9倍 |
| 政治経済学部 | 13,472人 | 12,845人 | 3,554人 | 3.6倍 |
| 文学部 | 14,055人 | 12,886人 | 2,905人 | 4.4倍 |
| 理工学部 | 19,608人 | 18,760人 | 5,972人 | 3.1倍 |
| 農学部 | 10,321人 | 9,314人 | 2,065人 | 4.5倍 |
| 経営学部 | 8,612人 | 8,227人 | 1,716人 | 4.8倍 |
| 情報コミュニケーション学部 | 7,670人 | 7,416人 | 1,420人 | 5.2倍 |
| 国際日本学部 | 9,120人 | 8,895人 | 1,688人 | 5.3倍 |
| 総合数理学部 | 4,012人 | 3,517人 | 862人 | 4.1倍 |
- 国際日本: 5.3倍・最高
- 理工学部: 3.1倍・最大規模














理工学部は志願者19,608人と学内で一番多いのに、倍率は3.1倍で一番低いのですね。人気がないということですか?














逆です。志願者が最多なのですから人気は高い。倍率が低いのは、合格者を5,972人と学内で最も多く出しているからです。学科数が多く募集の枠も大きい学部は、志願者が集まっても倍率が上がりにくい構造になります。「志願者が多い=入りにくい」と短絡せず、必ず合格者数とセットで見てください。
もう一つ注目したいのが、志願者規模の小さい学部ほど倍率が高く出やすい傾向です。国際日本学部は志願者9,120人に対し合格者1,688人で5.3倍、情報コミュニケーション学部は志願者7,670人に対し合格者1,420人で5.2倍でした。募集の枠が限られる学部では、志願者の少しの増減が倍率を大きく動かします。志望学部がこのタイプなら、倍率の年度変動を前提に、併願先を多めに確保しておく設計が現実的です。
明治学院大学7学部の実質倍率【2026年度一般選抜】
明治学院大学は文学部、経済学部、社会学部、法学部、国際学部、心理学部、情報数理学部の7学部です。実質倍率は情報数理学部の2.5倍から心理学部の4.5倍まで、2.0ポイントの幅で分布しています。全体平均3.8倍を上回るのは心理学部4.5倍、国際学部4.3倍、経済学部4.1倍で、下回るのは法学部3.7倍、社会学部3.6倍、文学部3.5倍、情報数理学部2.5倍です。明治大学と同じく、大学全体の平均だけでは志望学部の競争は測れません。
| 学部 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 4,825人 | 4,710人 | 1,350人 | 3.5倍 |
| 経済学部 | 7,900人 | 7,693人 | 1,879人 | 4.1倍 |
| 社会学部 | 4,654人 | 4,530人 | 1,243人 | 3.6倍 |
| 法学部 | 6,977人 | 6,724人 | 1,837人 | 3.7倍 |
| 国際学部 | 2,388人 | 2,326人 | 547人 | 4.3倍 |
| 心理学部 | 3,093人 | 3,003人 | 673人 | 4.5倍 |
| 情報数理学部 | 650人 | 633人 | 253人 | 2.5倍 |
📚 用語解説
偏差値方式・素点調整方式・素点方式:明治学院大学が公式の入試結果表で「合否判定」として明記している判定方法。同じ学部でも学科や日程によって、受験科目の素点をそのまま使うのか、科目間の難易差を調整するのかが変わる。出願する方式ごとに判定の仕組みが異なるため、募集要項で自分が受ける方式の記載を必ず確認する。














情報数理学部の2.5倍が飛び抜けて低いですね。ここが狙い目ということでしょうか?














慎重に読んでください。情報数理学部は志願者650人と、学内で唯一1,000人を下回る小さな母集団です。母集団が小さい学部の倍率は年度によって大きく動きますし、そもそも理系科目の準備が必要な学部です。倍率が低いという理由だけで文系志望者が受けられる学部ではありません。数字は入口として使い、必ず出題科目と学びたい内容を確認してください。
明治学院大学の公式入試結果表には、明治大学側にはない情報が載っています。方式ごとの合格最低点と満点、そこから算出された得点率です。共通テスト利用(前期・3教科)の得点率を見ると、情報数理学科の64.8%から国際キャリア学科の81.9%まで、学科によって17ポイントの幅があります。法律学科は77.2%、経営学科は81.0%、社会福祉学科は71.6%でした。共通テスト利用を考えるなら、この得点率が現実的な目標ラインの目安になります。
明治大学の公式入試データは、得点が学科・方式別で学部単位に一意に定まらないため、本稿では明治大学側の得点率を掲載していません。上記の得点率は明治学院大学の共通テスト利用(前期・3教科)に限った公式値であり、両大学の難易度を得点率で比べる根拠にはなりません。
同系統学部で直接比較|法学部はどちらも3.7倍
ここが本稿の中心です。学部名が近い組み合わせで両大学を直接ぶつけると、「明治大学の方が常に高倍率」という思い込みが公式データによって崩れます。法学部は明治大学3.7倍・明治学院大学3.7倍で完全に並びました。経済系では明治大学の政治経済学部3.6倍に対し、明治学院大学の経済学部が4.1倍と上回っています。逆に文学部は明治大学4.4倍・明治学院大学3.5倍、国際系は明治大学の国際日本学部5.3倍・明治学院大学の国際学部4.3倍で、こちらは明治大学の方が高い。組み合わせによって向きが変わるのです。
| 系統 | 明治大学 | 実質倍率 | 明治学院大学 | 実質倍率 | どちらが高いか |
|---|---|---|---|---|---|
| 法学系 | 法学部 | 3.7倍 | 法学部 | 3.7倍 | 同じ |
| 経済・経営系 | 政治経済学部 | 3.6倍 | 経済学部 | 4.1倍 | 明治学院大学 |
| 商・経営系 | 商学部 | 4.9倍 | 経済学部(経営学科ほか) | 4.1倍 | 明治大学 |
| 文学系 | 文学部 | 4.4倍 | 文学部 | 3.5倍 | 明治大学 |
| 国際系 | 国際日本学部 | 5.3倍 | 国際学部 | 4.3倍 | 明治大学 |
| 情報・数理系 | 総合数理学部 | 4.1倍 | 情報数理学部 | 2.5倍 | 明治大学 |














明治学院大学の経済学部が明治大学の政治経済学部より倍率が高いというのは、正直まったく予想していませんでした。














公式の実数を並べると、こういう発見が出てきます。ただし注意してほしいのは、これは「明治学院大学の経済学部の方が入るのが難しい」という意味ではないことです。倍率は受験者と合格者の比であって、受験者の学力層までは表しません。倍率の高低と、合格に必要な学力の高さは別の話です。倍率は「その枠にどれだけ人が殺到したか」を示す指標だと割り切ってください。
では学部単位の比較を何に使うのか。二つあります。一つは、志望学部の倍率が大学全体の平均からどれだけ離れているかを知り、併願先の数を調整する材料にすること。もう一つは、「大学名のブランドイメージ」と「実際の競争状況」を切り離して考える訓練です。明治大学の法学部と明治学院大学の法学部が同じ3.7倍だという事実は、どちらか一方を安全校として雑に扱ってはいけないことを教えてくれます。
「知名度」の差は倍率ではなく志願者規模に出る
両大学を比べる記事では「知名度」がよく取り上げられます。しかし知名度には大学が公表する公式の数値指標が存在しません。本稿では代わりに、公式に発表されている志願者数を「受験人気の広がり」の代理指標として扱います。これは知名度そのものではありませんが、少なくとも「どれだけ多くの受験生が実際に出願先として選んだか」を実数で示せます。明治大学115,012人、明治学院大学30,487人という差は、倍率の0.3ポイント差よりはるかに大きく、両校の立ち位置の違いを端的に表しています。
| 規模の指標 | 明治大学 | 明治学院大学 | 比率 |
|---|---|---|---|
| 志願者数 | 115,012人 | 30,487人 | 約3.8倍 |
| 最大学部の志願者 | 理工学部 19,608人 | 経済学部 7,900人 | 約2.5倍 |
| 最小学部の志願者 | 総合数理学部 4,012人 | 情報数理学部 650人 | 約6.2倍 |
| 合格者数 | 26,272人 | 7,782人 | 約3.4倍 |
| 学部数 | 10学部 | 7学部 | 3学部の差 |
📚 用語解説
志願者数と受験者数:志願者数は出願した延べ人数、受験者数は実際に試験会場で受験した人数。同一人物が複数方式に出願すればその都度カウントされるため、志願者数は実人数より大きくなる。受験人気の広がりを見るなら志願者数、実際の競争を見るなら受験者数と合格者数を使う。














志願者数が多い大学の方が、就職や社会での評価も高いと考えてよいのでしょうか。














そこは飛躍です。志願者数が示すのは受験市場での人気の広がりであって、卒業後の評価を測る指標ではありません。実際、次の章で見るように、公式の就職率では明治学院大学の法律学科が明治大学の法律学科を上回っています。規模の指標は規模の話にとどめる。これが数字を扱ううえでの基本姿勢です。
なお最小学部同士の比較は、約6.2倍と最も開きが大きくなりました。明治大学の総合数理学部4,012人に対し、明治学院大学の情報数理学部は650人です。ここから読み取れるのは、規模の差は大学全体で均等に生じるのではなく、学部ごとの成熟度や設置からの年数によっても変わるということです。志望学部が小規模な場合、倍率の年度変動が大きくなりやすい点を出願計画に織り込んでおいてください。
就職実績の比較|就職率は分母の定義で10ポイント動く
就職実績も両大学が公式に公表しています。しかもどちらも2025年度卒業生・2026年5月1日現在という、同じ年度・同じ調査基準日のデータです。それでも単純比較はできません。分母の定義が違うからです。明治大学は「就職者を就職希望者で割った値」で、就職希望者は就職者と就職活動継続中の合計と定義しています。明治学院大学の就職率Aは「就職を、就職と求職中および教員試験・公務員試験準備中の合計で割った値」です。似ていますが、分母に含める範囲が一致していません。
| 学部・学科 | 明治大学の公式就職率 | 明治学院大学の公式就職率A |
|---|---|---|
| 法律学科 | 98.1% | 99.3% |
| 経済系の学科 | 経済学科 99.0%/政治学科 98.9% | 経済学科 96.9%/経営学科 98.0% |
| 文学系の学科 | 文学科 97.6%/史学地理学科 98.1% | 英文学科 94.4%/芸術学科 96.3% |
| 心理系の学科 | 心理社会学科 96.7% | 心理学科 98.6%/教育発達学科 97.7% |
| 国際系の学科 | 国際日本学科 97.7% | 国際学科 93.5% |
| 情報系の学科 | 情報コミュニケーション学科 96.4% | (情報数理学部は2025年度進路調査に記載なし) |
📚 用語解説
就職率A・就職率B:明治学院大学が公式に併記している二つの就職率。就職率Aは文部科学省通知に沿い、就職者に求職中・教員試験や公務員試験の準備中を加えた人数を分母にする。就職率Bは卒業者から大学院進学者を引いた人数を分母にする。2025年度の大学全体では、同じ卒業生の同じ調査から就職率A96.3%・就職率B89.8%という6.5ポイント違う値が出ている。














同じ大学の同じ卒業生なのに、96.3%と89.8%という二つの就職率が出るのですか。それでは大学同士を比べる意味がないように思えます。














比べる意味がない、というより「就職率という一つの数字で優劣を決めてはいけない」ということです。明治学院大学は二つの定義を併記しているので、この差が見えます。大切なのは、どの大学のどの数字を見るときも、分母に何が入っているかを必ず確認する習慣をつけることです。定義を確認せずに小数点以下を比べる行為には、ほとんど情報がありません。
定義の違いを踏まえたうえで言えることは限られますが、はっきりしていることが一つあります。学科単位で見ても、両大学とも大半が90%台後半に収まっており、就職率で志望校を決められるほどの差はついていないという事実です。実際、法律学科では明治学院大学99.3%が明治大学98.1%を上回っています。就職を判断材料にしたいなら、率ではなく、各大学が公表している業種別の内訳や主な就職先の一覧を見る方が有益です。
①その数字の分母の定義を探す ②卒業年度と調査基準日を確認する ③母集団の人数を確認する ④率ではなく業種別の内訳を見る、の順で確認します。母集団が小さい学科は率が大きく振れるため、人数の確認は特に重要です。
併願はできる?入試方式から見た組み合わせ方
明治大学と明治学院大学は別の大学ですから、当然併願できます。注目したいのは、両大学とも入試方式の系統が似ていることです。明治大学の一般選抜は、学部別入学試験、全学部統一入学試験、大学入学共通テスト利用入学試験の三つで構成されています。明治学院大学は全学部日程、A日程、B日程、そして大学入学共通テスト利用入学試験です。つまり「学部ごとの個別試験」「全学部共通の試験」「共通テスト利用」という三系統は両大学に共通しており、対策の骨格を共有できます。
| 方式の系統 | 明治大学 | 明治学院大学 |
|---|---|---|
| 学部ごとの個別試験 | 学部別入学試験 | A日程・B日程(B日程は一部学科のみ) |
| 全学部共通の試験 | 全学部統一入学試験 | 全学部日程 |
| 共通テスト利用 | 大学入学共通テスト利用入学試験 | 大学入学共通テスト利用入学試験(前期・後期) |
| 英語外部試験の活用 | 公式要項で要確認 | 全学部日程・A日程に英語外部の区分あり |
📚 用語解説
全学部統一入学試験・全学部日程:同一の問題・同一の日程で複数学部へ出願できる方式。明治大学は「全学部統一入学試験」、明治学院大学は「全学部日程」と呼ぶ。一度の受験で併願の幅を広げられる一方、募集人員が学部別より少ない場合があるため、出願前に必ず公式の募集要項で人数と条件を確認する。
📚 用語解説
大学入学共通テスト利用入学試験:共通テストの得点で合否を判定する方式。明治学院大学は前期・後期を設けており、2026年度は後期で英文学科7.0倍、社会学科21.6倍といった、前期より大幅に高い倍率が出ている。共通テスト利用は個別試験より倍率が振れやすいため、本命の代替として当てにしすぎない設計が安全である。














共通テスト利用は科目が少なくて楽そうなので、両大学とも出願しようと思っています。














出願自体は良い選択ですが、「楽」と考えるのは危険です。明治学院大学の公式データでは、共通テスト利用の後期で社会学科が21.6倍、英文学科が7.0倍という倍率が出ています。募集人員が少ない方式は倍率が跳ね上がります。共通テスト利用は併願の幅を広げる手段であって、合格しやすい抜け道ではありません。個別試験の準備を薄くしないでください。
明治大学と明治学院大学、どっちを選ぶかの判断手順
ここまでの公式データを踏まえると、「どっちが上か」という問いは設定そのものが受験判断に向いていません。全体倍率の差は0.3ポイント、学部単位では逆転が起き、就職率は定義が違って比較できない。一方で、学べる分野の違いははっきりしています。社会学部と心理学部があるのは明治学院大学だけで、理工学部・農学部・総合数理学部という理系三学部を持つのは明治大学だけです。つまり最初に決めるべきは大学名の序列ではなく、学びたい分野です。
| 判断ステップ | 確認すること | 使う公式データ |
|---|---|---|
| ① 学部を決める | 学びたい分野がどちらの大学にあるか | 両大学の学部構成 |
| ② 倍率を見る | 志望学部の実質倍率と大学平均との差 | 2026年度入試結果 |
| ③ 規模を見る | 志願者数と合格者数の実数 | 2026年度入試結果 |
| ④ 方式を選ぶ | 三系統のどれで受けるか | 各大学の募集要項 |
| ⑤ 併願を組む | 倍率の変動幅を見て併願数を決める | 学部別の志願者規模 |
- 明治を軸に: 理系・国際系














学びたい分野から決めるべきだというのは分かりました。でも、まだ分野が固まっていない場合はどうすればいいですか?














その場合こそ、倍率で決めないでください。分野が未定のまま倍率の低い学部を選ぶと、入学後に学ぶ内容と興味がずれて苦しくなります。まず両大学の学部構成を並べ、社会学部と心理学部、あるいは理系三学部といった「片方にしかない学部」から検討してください。選択肢の輪郭がはっきりすると、自分が何に反応するかが見えてきます。
最後に、この判断手順を実行に移すうえで最大の壁になるのは、情報ではなく行動です。志望学部を決め、倍率と規模を確認し、受験方式まで選んだとしても、その先にあるのは毎日の学習です。法学部を志望するなら、明治大学3.7倍・明治学院大学3.7倍という同じ競争率の中で、合格者側に入るための答案を積み上げなければなりません。公式データは進むべき方向を教えてくれますが、進む速度をつくるのは日々の学習量と、その継続です。
明治大学・明治学院大学の併願は「普通の対策」では受からない
結論から言います。明治大学と明治学院大学を併願するなら、授業を受けて分かった気になるだけの「普通の対策」では厳しいです。理由は本文で見たとおりです。両大学は学部別・全学部共通・共通テスト利用という三系統の方式を持ち、志望学部を二大学で組み合わせると受験する方式の数がすぐに膨らみます。しかも倍率は学部ごとに動き、明治大学の国際日本学部5.3倍から明治学院大学の情報数理学部2.5倍まで大きな幅があります。必要なのは情報を集めることではなく、その情報を毎日の答案改善へ落として実行を続ける仕組みです。
① 授業で情報を得ても行動が変わらない ② 全員同じ指導は偏差値50に収束する ③ 週1回では授業がない日の勉強が本人任せになり変化が遅い(出典:鬼管理専門塾「鬼管理」とは)
独学・参考書のみでは、二大学分の方式管理が崩れやすい
独学でも両大学の募集要項は入手できますし、この記事のような公式データにもたどり着けます。しかし、明治大学の三系統と明治学院大学の四系統を同時に管理しながら、今日どの科目のどこを直すかまで自分だけで決め続けるのは簡単ではありません。情報があっても行動へ変わらない限界と、授業のない日の勉強が本人任せになる限界が同時に表面化します。
映像授業・アプリだけでは、志望学部固有の課題が残りやすい
映像授業は理解の助けになりますが、視聴後に自分の答案のどこが崩れたのかを毎回確認する仕組みではありません。法学部を狙うのか、心理学部を狙うのかで必要な準備は変わるのに、万人向けの講義を受けるだけでは、志望学部の選抜と自分の失点原因を結ぶ個別の行動計画が弱いまま残ってしまいます。
集団授業の大手予備校では、平均的な計画になりやすい
集団授業は同じ時間に同じ内容を扱います。明治学院大学の経済学部4.1倍を狙う受験生と、明治大学の理工学部3.1倍を狙う受験生へ、同じ密度で個別対応することは構造的に困難です。併願を組むほど受験科目と方式の組み合わせは個人差が大きくなり、平均的な進度では自分の答案だけに残る弱点に届かなくなります。
一般的な個別指導塾でも、授業外の実行まで追い切れない
個別指導であっても授業が週単位なら、二大学分の方式に対応する学習量を毎日どう回したかまでは追い切れないことがあります。授業中に理解できても、次の授業までの実行量と定着が確認されなければ、同じ失点が同じ場所に残り続けます。併願設計が複雑になるほど、この取りこぼしは大きくなります。














教材や授業の種類より、方式ごとの実行と答案確認が続く仕組みを選ぶことが大事だということですね。














そのとおりです。明治大学と明治学院大学の入試方式も倍率も、公式サイトを見れば分かります。差がつくのは、その情報を今日の問題数、復習、記述の修正へ変え、翌日も続けられるかどうかです。鬼管理専門塾は、そこを一日単位で設計し、毎週の確認へつなげます。
だからこそ、明治大学と明治学院大学を本気で狙うなら、志望学部の公式データを毎日の行動へ変える管理まで含めて対策する必要があります。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、志望学部の公式データと現在の答案を起点に、やるべきことを日々の行動へ落とし込みます。ここでは、学習指示、個別計画、確認、講師体制、コース、相談窓口という固定の六つの特徴を、明治大学・明治学院大学の対策へどう接続するかを整理します。














管理されるといっても、明治大学や明治学院大学の対策では何が変わるのでしょうか。














志望学部を確定し、その学部の方式と現在の答案から優先順位を決めます。法学部志望なら明治大学3.7倍・明治学院大学3.7倍という同じ土俵で戦うわけですから、今日は何をどこまで直すかを数値化し、確認テストと答案で定着を確かめます。大学名だけの一般論ではなく、選ぶ学部と失点に合わせて行動が変わります。
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
明治大学と明治学院大学で必要な受験方式を整理し、共通テスト利用を含む学習を一日ごとの実行量へ落とします。何をするか迷う時間を減らし、答案改善に使う時間を確保します。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
同じ法学部志望でも、英語の読解が課題の人と国語の記述が課題の人では行動が違います。公式の募集要項と現在の答案を結び、生徒ごとに優先順位を変えた計画を作ります。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
併願する方式が増えるほど抜けが出やすくなります。日々の進捗と毎週の確認テストで、計画の遅れや同じ誤答の繰り返しを早い段階で見つけて修正します。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
明治大学・明治学院大学の選抜で問われる読解と記述を答案から確認するには、指導者側にも難関私大入試への理解が必要です。専属科目に強い講師が改善点を具体的な行動へ変えます。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学受験の学部特化コースの中で、二大学の学部別入試・全学部型・共通テスト利用を一つの計画へまとめられます。総合型選抜や英語資格とは混同せず、一般選抜の要項に沿って進めます。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
無料説明会では、明治大学と明治学院大学のどちらを軸にするか、どの学部のどの方式で受けるかから相談できます。入会前に管理方法と学習計画の考え方を確認できます。
大学受験コースには1カ月返金保証があります。まずは無料説明会で、明治大学と明治学院大学のどちらを軸に据えるか、志望学部の倍率と規模を踏まえてどの方式から整えるかを相談してください。指導の仕組みは「鬼管理」とは、実際の成果は合格実績で確認できます。
明治大学・明治学院大学の併願設計を無料説明会で相談できます
まとめ|明治大学と明治学院大学の違いは倍率より規模と学部構成
| 確認項目 | この記事の結論 |
|---|---|
| 大学全体の実質倍率 | 明治大学4.1倍・明治学院大学3.8倍。差は0.3ポイントと小さい |
| 志願者数 | 115,012人と30,487人で約3.8倍。違いは規模に表れる |
| 法学部 | どちらも3.7倍で並ぶ。安全校として雑に扱えない |
| 経済系 | 明治学院大学の経済学部4.1倍が明治大学の政治経済学部3.6倍を上回る |
| 学部構成 | 社会学部・心理学部は明治学院大学のみ、理系三学部は明治大学のみ |
| 就職率 | いずれも90%台後半。分母の定義が違うため優劣判定に使わない |
| 最初の行動 | 学びたい分野から志望学部を決め、その学部の公式倍率を確認する |














偏差値ランキングを探し続けるより、志望学部の公式倍率と学部構成を見た方が、次にすることがはっきりしますね。














それがこの記事の結論です。明治大学4.1倍と明治学院大学3.8倍という全体の数字は、実は出願判断にほとんど使えません。使えるのは志望学部の数字です。法学部ならどちらも3.7倍、経済系なら明治学院大学の方が高い。そこまで具体化して初めて、併願数と学習計画が決まります。公式情報を行動へ変えれば、曖昧な不安は具体的な計画になります。
明治大学と明治学院大学を比べるときは、出典の分からない偏差値表や、年度の書かれていない倍率を一つだけ見て結論を出さないでください。入試結果は各大学公式の入試情報ページ、就職実績は各大学公式のキャリアページで、同じ年度・同じ選抜区分・同じ定義かどうかを確かめながら読みます。そのうえで、志望学部を決め、毎日の学習量と確認方法まで落とし込むことが、合格可能性を高める最も再現性のある進め方です。
よくある質問
| 質問のテーマ | 確認する章 |
|---|---|
| 二大学の違い | 規模と学部構成の章 |
| どちらが難しいか | 同系統学部の直接比較の章 |
| 就職実績 | 就職率の定義を扱う章 |
| 併願と選び方 | 入試方式と判断手順の章 |
Q. 明治大学と明治学院大学は、どちらが難しいですか?
A. 大学全体の2026年度一般選抜の実質倍率は、明治大学4.1倍、明治学院大学3.8倍です。ただし学部単位では逆転が起きます。法学部はどちらも3.7倍で並び、経済系では明治学院大学の経済学部4.1倍が明治大学の政治経済学部3.6倍を上回りました。志望学部の数字で判断してください。
Q. 明治大学と明治学院大学は系列校ですか?
A. 入試のうえでは別々の大学として扱ってください。募集規模も学部構成も異なります。明治大学は10学部で理工学部・農学部・総合数理学部という理系三学部を持ち、明治学院大学は7学部で社会学部と心理学部を持ちます。
Q. 志願者数にはどれくらいの差がありますか?
A. 2026年度一般選抜の志願者数は、明治大学115,012人、明治学院大学30,487人で、約3.8倍の開きがあります。合格者数も26,272人と7,782人で約3.4倍の差です。両大学の違いは倍率よりも規模に表れています。
Q. 就職実績はどちらが良いですか?
A. 公式就職率だけで優劣は決められません。分母の定義が異なるためです。明治学院大学は同じ2025年度卒業生について就職率A96.3%と就職率B89.8%の二つを併記しており、定義次第で6.5ポイント動きます。学科単位では、法律学科で明治学院大学99.3%が明治大学98.1%を上回っています。
Q. 両方を併願できますか?
A. 併願できます。両大学とも学部ごとの個別試験、全学部共通の試験、大学入学共通テスト利用という三系統を持つため、対策の骨格を共有できます。ただし出願する方式の数が増えるほど日程と学習の管理は複雑になるので、公式の募集要項で日程の重なりを確認してください。
Q. 共通テスト利用は狙い目ですか?
A. 科目が少ない方式ですが、狙い目とは限りません。明治学院大学の2026年度公式データでは、共通テスト利用の後期で社会学科21.6倍、英文学科7.0倍という高い倍率が出ています。募集人員の少ない方式は倍率が振れやすいため、個別試験の準備を薄くしない前提で併願に組み込んでください。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





