始めに:英検3級を4つの軸で解説
英検合格に特化した
鬼管理英語塾を運営しております
代表の菅澤です!
鬼管理英語塾アシスタントのオニ坊です!
本日はどのような記事になりますか?
本日は
「英検3級を4つの軸で解説|合格ラインや合格のための5つの勉強法なども紹介します!」というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
【英検3級】難易度
英語検定試験に対するアプローチとして、無計画に学習を進めるのは効果的ではありません。
特に、何の準備もなく試験対策に取り組むと、成功する見込みはぐっと低くなります。万が一合格できたとしても、その過程でかかる時間や労力は通常よりも遥かに多くなる可能性があります。
試験、特に英検のような定期的に実施されるテストでは、一定の傾向やパターンが存在します。これを理解することが、効率的な学習への鍵となります。英検がどのような形式で、どのような内容を問うのかを把握することは、計画的に対策を立てる上で非常に重要です。
このように、計画的かつ戦略的なアプローチを取ることが、英検合格への確実な方法です。無計画での学習は時間と労力の無駄遣いにつながるだけでなく、合格への道のりをより困難にするだけです。
試験の性質と自己の現状を正確に把握し、目標に合わせた効果的な学習計画を立てることが、成功への鍵となります。
英検とは?
英検は、日常英語からビジネス英語に至るまで幅広い知識を評価する「実用英語技能検定」として知られています。この検定は、公益財団法人日本英語検定協会によって運営され、全国的に認知されています。
検定はレベルに応じて1級から5級までの7段階に分けられており、5級が入門レベルで1級が最上級レベルとされています。
この検定は、年間で約250万人が受験しており、その人気はTOEICと並んで国内で最も高いです。TOEICがビジネス中心の内容であるのに対し、英検はその出題範囲が広く、日常会話から学術的なトピックまでカバーしています。そのため、あらゆる年齢層の学生から社会人まで、幅広い層に対応していることが特徴です。
特に英検3級は、中学校3年生レベルの英語能力を対象としており、英語の基本的な使い方を理解しているかを試す試験です。
この級では、リーディング、リスニング、ライティングの一次試験と、スピーキングを含む二次試験があります。受験生は、実用的な英語の使用能力を総合的に評価されることになります。
英検はその多様なレベルと広範囲な出題内容で、受験者に対して英語の実用的なスキルを測るための有効な手段となっています。どの級を選択するにしても、それぞれのニーズに合わせた適切な対策が求められるでしょう。そのためには、まず各級の試験内容を理解し、自身の英語力を適切に評価することが重要です。
【英検3級】試験の内容
英検3級の試験の内容は、詳細な形式で構成されています。具体的には、筆記試験が50分、リスニング試験が約25分の時間で行われます。
さらに、この試験の実際の問題形式については、直接見てみないと把握しにくい側面もあります。そのため、より具体的な試験内容や準備の参考にするためには、英検の公式サイトで過去問題を確認することが推奨されています。
この過去問を通じて、試験の形式や問われる内容の傾向を理解することが可能です。
一次試験
筆記(50分)/リスニング(約25分)
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 | 15 | 短文 会話文 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
会話文の文 空所補充 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | 会話文 | ||
長文の内容 一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 10 | 掲示・案内、Eメール(手紙文) 説明文 | ||
ライティング | 英作文 | 質問に対する回答を英文で書く。 | 1 | (英作文なので問題文はない) | 記述式 |
リスニング | 会話の応答文選択 | 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (放送回数1回、補助イラスト付き) | 10 | 会話文 | 3肢選択 (選択肢読み上げ) |
会話の内容 一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) | 10 | 4肢選択 (選択肢印刷) | ||
文の内容 一致選択 | 短いパッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) | 10 | 物語文 説明文 |
二次試験
英語での面接(約5分)
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|
スピーキング | 音読 | 30語程度のパッセージを読む。 | 1 | 個人面接 面接委員1人 (応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価) |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 | 1 | ||
イラストについての質問 | イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する。 | 2 | ||
受験者自身のことなど | 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。 (カードのトピックに直接関連しない内容も含む) | 2 |
【英検3級】一次試験の理想的な時間配分
効率的な時間管理は、試験の成績を最大化するために不可欠です。特に、試験中に各セクションに適切な時間を割り当てることは、全体のパフォーマンス向上に直結します。
英検3級の一次試験においては、筆記試験が50分間あり、このうちリーディングに31分、ライティングに15分を割り当てるのが理想的です。
これにより、試験終了前の4分間を試験の見直しやリスニングセクションの準備に使用することができます。この時間配分により、ライティングに十分な時間を確保し、焦ることなく質の高い文章を書くことが可能になります。
実際に過去問を解く際には、この時間配分を意識して取り組むことが有効です。たとえば、ライティングを最初に行う戦略も、個々の強みに応じて有効かもしれません。実践を通じて、自身に最適なアプローチを見つけることが重要です。
【英検3級】難易度
英検3級の試験は、中学校卒業程度の英語能力を測るものとされています。公式の英検協会のウェブサイトによると、このレベルでは、中学1年生から3年生までの範囲の英語が試験対象となります。それは、生徒がこの段階で学んだ語彙や文法の理解を確認することを意味しています。
具体的には、英検3級では約2,100語の語彙が要求されます。この数字は、中学校で学ぶ英語の範囲を反映しています。例えば、”build”(建てる)、”plane”(飛行機)、”warm”(暖かい)など、日常生活や学校教育で頻繁に使用される単語が含まれています。
これらの単語は基本的ながら、英語のコミュニケーションにおいて非常に重要です。
もしこれらの単語がほとんど分からない状態であれば、それは英検3級の試験に向けてさらなる語彙力の強化が必要であることを示しています。
また、中学1年生や2年生の内容に自信がない場合は、より基礎的な英検5級や4級から始めることを検討するべきです。これにより、基本から確実にスキルを積み上げることができます。
英検3級は中学校で学んだ英語の全般的な理解を問う試験です。試験に臨むにあたっては、適切なレベルから始めることが重要であり、必要な語彙や文法の知識をしっかりとマスターすることが成功への鍵となります。
【英検3級】試験問題
英検3級の試験内容を詳しく見てみましょう。この試験は主に二部構成から成り立っており、最初の部分でリーディング、ライティング、リスニングの技能が評価される一次試験があります。
次に、スピーキング能力を測る二次試験がありますが、この部分に進むためには一次試験での合格が必要です。
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 | 15 | 短文 会話文 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
会話文の文 空所補充 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | 会話文 | ||
長文の内容 一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 10 | 掲示・案内、Eメール(手紙文) 説明文 | ||
ライティング | 英作文 | 質問に対する回答を英文で書く。 | 1 | (英作文なので問題文はない) | 記述式 |
リスニング | 会話の応答文選択 | 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (放送回数1回、補助イラスト付き) | 10 | 会話文 | 3肢選択 (選択肢読み上げ) |
会話の内容 一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) | 10 | 4肢選択 (選択肢印刷) | ||
文の内容 一致選択 | 短いパッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) | 10 | 物語文 説明文 |
【一次試験】リーディング
英検3級のリーディングセクションは、3つの大問から成り立っています。
【大問1】短文の語句空所補充
英検3級のリーディングセクションの最初のパートである「短文の語句空所補充」問題は、短い文章中の空欄に合う語句を選ぶ形式で出題されます。
この部分には合計15問があり、それぞれの空欄には4つの選択肢が提示され、受験者は最も適切なものを1つ選びます。
このセクションの設問は主に語彙力と文法知識を試すもので、12問が語句の適切な使用を問い、残りの3問は文法的な正確性を確認します。
この問題は、英語の基本的な知識があれば誰でも解答可能であり、特に難解なひっかけ問題が設けられることはありません。しかし、このパートは英検3級の中で語彙が最も高度な部分であるため、準備が必要です。
ただし、大問1で完璧なスコアを取る必要はありません。他のセクションで良い成績を収めることができれば、全体のスコアが合格基準を超えることは十分に可能です。
実際には、多くの受験者が大問1で出題されるすべての単語を完全に覚える前に、英検3級をパスしています。
英検3級のリーディング大問1は語彙と文法の基本を確認する良い機会ですが、このパートで完全な得点を目指すよりも、全体のバランスをとりながら試験に臨むことが重要です。全体的な理解と他のセクションでの成績が、合格への鍵となります。
【大問2】会話文の文空所補充
英検3級のリーディング部分には、会話文を補充する形式の「大問2」が設けられています。このセクションでは、会話の途中で空欄が設けられ、受験者は提供される4つの選択肢から最も適切なものを選びます。
この問題の目的は、会話の文脈を理解し、適切な応答を選ぶ能力を測ることにあります。選択肢は語彙や熟語の知識を要求しますが、そのレベルは英検3級に適したもので、特別に高度なものではありません。
そのため、日常的な会話レベルの語彙を身につけている受験者にとっては、比較的解きやすい問題と言えます。
英検3級の会話文の空所補充問題は、会話の流れを理解し、適切な語彙を選ぶ訓練を通じて、言語運用能力の向上を図る良い機会となります。このセクションで良い成績を収めるためには、基本的な日常英語の語彙と表現をしっかりと学習し、練習することが必要です。
【大問3】長文の内容一致選択
英検3級のリーディングセクションで最後に取り組むのが「長文の内容一致選択」の問題群です。
この大問3は、異なる3種類のテキストを読解し、それぞれの内容に基づいて適切な回答を選ぶものです。
具体的には、掲示や案内に関する2問、Eメールの内容から3問、そして説明文を題材にした5問、合計で10問が出題されます。
これらの問題は、与えられた情報を正確に把握し、適切な回答を選ぶ力を評価するもので、英検3級に必要な語彙知識と読解力が求められます。
例えば、Eメールの問題では、メールの主旨や具体的な要求事項を理解し、それに最も合致する選択肢を選ぶ能力が試されます。
説明文では、文章全体の流れや主要なポイントを捉え、問いに対する正確な答えを選ぶことが重要です。
これらの問題では、難解な語彙や複雑なひっかけ問題は設けられていないため、テキストをしっかり読み解くことができれば、比較的容易に正答を導くことが可能です。
また、選択肢にテキスト中のキーワードが含まれている場合、その単語の文脈を理解しているかどうかがクリティカルになります。
英検3級の長文読解問題は、テキストの理解に基づいて正しい選択肢を選ぶ能力を測るものです。このセクションを乗り越えるためには、対象となる語彙の習得はもちろん、速読と正確な理解が必要とされます。これらのスキルを磨くことで、全問題に対して確実な回答を行うことができるようになります。
【一次試験】ライティング
英検3級のライティングセクションでは、特に複雑な文章を作成する必要はありません。この試験では、基本的な自己表現や意見の提示が求められ、受験者は簡単な質問に対して自分の考えを英語で表現することが主な課題です。
ライティング試験で求められるのは、高度な語彙や複雑な文法の使用ではなく、基本的な英語の理解と適切なコミュニケーション能力です。
例えば、中学1年生レベルの単語や文法を使用しても、質問の意図を正確に捉え、明確な答えを形式に沿って書ければ、十分な得点を獲得することができます。
実際に、ライティング試験で高得点を目指す場合、重要なのは文法的に正確であり、かつクリアに自分の意見や情報を伝えることです。
受験者は、単純で基本的な文構造を用いても、内容がしっかりしていれば良い評価を得ることができます。
英検3級のライティングでは、難解な表現よりも、課題の要求に正確に答えることが最も重要です。このセクションで成功するためには、基本的な英語力をしっかりと磨き、質問の意図を正しく理解し、その上で適切に自己表現することが求められます。
【一次試験】リスニング
英検3級のリスニング試験は、3つの大問から成り立っています。
各セクションから10問ずつ、全30問がこのリスニング試験の中で扱われます。それぞれの大問を通じて、受験者の総合的な聞き取り能力が試されることになります。
【大問1】会話の応答文選択
英検3級のリスニングセクションで最初に出題される「会話の応答文選択」は、特定の会話状況における適切な応答を選ぶ問題です。
この大問1では、問題ごとにイラストが提供され、イラストは通常、会話をしている男女を示しています。
このパートの特徴は、イラストに描かれた二人の会話を聞き、特に最後の発言に対する適切な応答を選択する形式です。
具体的な会話の流れは、最初に一人目が発言し、次に二人目が返答します。このやりとりが二回繰り返された後、二人目の最終発言に対して、どの応答が最も適切かを判断する必要があります。
この種の問題では、会話の流れを正確に理解し、文脈に合った応答を選ぶことが求められます。
例えば、一人目が「明日のパーティーに行く?」と尋ねた後、二人目が「どこで開かれるの?」と返す場合、次に一人目が場所を答えた後、二人目が「そこなら行けるかも」と答える場面で、その応答に対して適切な返事を選ぶ問題が出されます。
このリスニング大問1では、各会話が一度しか流れないため、聞き逃さないように注意深く聞くことが重要です。
リスニングスキルだけでなく、速聴力も同時に試されるこの形式は、受験者が日常的な会話状況において即座に適切な応答ができる能力を測るために設計されています。
英検3級リスニングの大問1で成功を収めるためには、会話の内容をしっかりと追いながら、文脈に即した返答を選ぶ訓練が必要です。このアプローチによって、リスニングセクション全体の理解が深まり、全体として良い成績を得ることが可能になります。
【大問2】会話の内容一致選択
英検3級リスニングの大問2は、会話内容一致選択として設定されています。この問題では、男女二人の対話が基になっており、大問1と同じく、対話が進行する形式です。
このセクションでは、一人目と二人目がそれぞれ二回ずつ発言し、その後で対話全体に関する質問が一つ出されます。
大問1と異なる点は、大問2での質問が対話の応答を選ぶのではなく、聞かれた対話の内容に基づいた質問に答える形式であることです。
たとえば、一人目が旅行計画について話し、二人目がそれに対して意見を述べた後、最終的な質問では「彼らはどこに旅行する予定ですか?」といった形で出題されることがあります。
こうした問題では、対話全体の内容を正確に把握し、具体的な詳細を覚えておく必要があります。
この問題形式では、リスナーが対話の全体的な流れだけでなく、特定の詳細を捉える能力が求められるため、集中して情報を聞き取ることが不可欠です。
また、音声が一度しか流れないため、一度のリスニングで全ての重要情報をキャッチすることが重要です。
英検3級リスニングの大問2で成功を収めるには、会話内容を綿密に理解し、与えられた質問に対する正確な回答を選ぶ訓練が必要です。このアプローチによって、リスニングスキル全般が向上し、試験全体の成績を改善する助けとなります。
【大問3】文の内容一致選択
英検3級のリスニングテストにおける大問3は、単一のスピーカーによるナレーションを聞いて内容を理解する問題です。
この問題形式では、ナレーション後に内容に関連する質問がされ、受験者は提供された選択肢の中から正しい答えを選ぶ必要があります。
このセクションの特徴は、会話ではなく、一方的な情報の提示がなされる点です。つまり、受験者はスピーカーの語る内容を注意深く聞き、その情報をもとに質問に答える能力が試されます。
例えば、スピーカーがある地域の気候について説明した後、その気候の特徴について尋ねる質問がなされることがあります。
この問題形式では、ナレーションから抽出された情報を正確に理解し、それに基づいて選択肢を評価することが求められます。音声が一度しか流れないため、受験者は一聴きで全ての重要情報を捉える必要があります。
英検3級リスニングの大問3で成功するためには、情報を的確に把握し、その内容に基づいて適切な答えを選ぶ訓練が不可欠です。このスキルを磨くことで、リスニング能力全般が向上し、試験全体の成績を改善する助けとなるでしょう。
英検3級のリスニング試験にはいくつかの特徴がありますが、主要な点は三つです。まず、このレベルでのリスニング問題に使われる単語は、リーディングセクションに比べて比較的簡単です。
また、音声の一部分のみを正確に聞き取ることができれば、問題に正答することが可能なケースが多く見られます。さらに、大問2と大問3においては、音声が2回流れるため、最初の聞き取りで何かを逃しても、2回目で情報をキャッチアップし、問題に正しく答えるチャンスがあります。
このように、リスニングセクションでは、特に大問2や大問3で提供される二度のチャンスを活用することで、受験者は聞き取りの不足を補い、より多くの問題に正確に答えることが可能です。
英検3級リスニングは、受験者がリスニング技能を効率的に展開し、評価される絶好の機会を提供しています。この構造を理解し、適切な対策を講じることで、リスニングセクションでの成績向上が期待できます。
【二次試験】スピーキング(面接)
成功した英検3級一次試験の受験者は、次に面接形式で行われる二次試験へ進む機会を得ます。この段階では、受験者の即興のスピーキング能力が試されることになります。
試験の流れは、まず短いパッセージを音読し、その後にその内容に基づいた質問に答えます。さらに、いくつかのイラストが示され、それに関連する描写や日常的な質問への答えが求められます。
この二次試験では、受験者は約30語の文章を音読した後、その文章についての質問に答えることが求められます。さらに、視覚的な材料を使って具体的なシナリオを説明するタスクや、日常生活に関連する質問に対する回答が続きます。
たとえば、提供されたイラストを見て、そこに描かれている人々の行動や物の状態を正確に説明する必要があることもあります。
この試験の設計は、一次試験に合格した人が抱える可能性のある言語能力に対応するようになっており、問題の難易度は適切に設定されています。
具体的な語彙や表現は、一次試験をクリアした受験者にとって十分に理解可能なレベルです。
このスピーキング試験は、受験者が活発かつ明瞭に話すことを奨励しています。明確な発音と自信を持って話すことができれば、完璧に流暢でなくても、合格には十分です。
【英検3級】目標スコア
【CSEスコア】1次試験1,103点、2次試験353点
英検3級では、CSEスコア(Common Scale for English)という特定の点数システムを用いて試験の得点が計算され、合格が決定されます。このシステムでは、一次試験と二次試験それぞれに対して特定の合格基準が設定されています。
具体的には、一次試験では1650点満点中1103点、二次試験では550点満点中353点が合格点とされています。
CSEスコアの特徴として、各問題に対する配点が試験回によって変動することが挙げられます。これは、試験の難易度や問題の重要性に基づいて調整されるため、同じ正答数でも異なる試験回では合格点に達するか否かが変わる可能性があります。
例えば、ある試験回で不合格だった受験者が、次の試験で同じ数の問題に正解しても、配点の変動により合格することがあり得ます。
多くの英検対策塾では、この複雑なCSEスコアのシステムを簡略化して、各問題を1点として換算する「素点」での採点を行っています。これにより、受験生や指導者はスコアを直感的に理解しやすく、準備がしやすくなっています。
英検の受験者はCSEスコアの仕組みをある程度理解しておくと良いですが、日々の学習や対策では、単純明快な素点システムを用いることで、効率的に学習進捗を測ることができます。このアプローチにより、試験の準備を整え、実際の試験でのパフォーマンスを最大化することが可能です。
【素点】1次試験49点、2次試験20点
英検3級の試験では、一次試験と二次試験それぞれに合格点が設定されています。具体的に、一次試験では76点中49点以上を合格点とし、この得点率は約64%に相当します。
さらに、この得点は各セクションごとに分かれており、リーディング30点中13点(約43%)、ライティング16点中9点(約56%)、リスニング30点中27点(約90%)と設定されています。一方、二次試験の合格点は33点中20点(得点率約61%)です。
これらの点数は、試験全体の合格を確実に保証するものではなく、あくまで目安として設定されています。特にリスニングは比較的高得点が設定されているため、受験者はこのセクションで高得点を狙い、他のセクションで少し失点してもバランスを取ることができます。
例えば、リスニングで予定以上の点数を取った場合、リーディングやライティングでの点数が少し低くても全体の合格点に達することが可能です。
受験生はこれらの点数を目標として、過去問を解くことで自身の強みや弱点を把握し、効率的な学習計画を立てることが重要です。また、合格点を常に視野に入れておくことで、学習の進捗を具体的に把握し、必要に応じて対策を調整することができます。
英検3級の試験対策を行う際には、これらの合格点を基準にして自分の学習を進めることが推奨されます。これにより、試験の準備を効果的に進め、成功の可能性を高めることができるでしょう。
【英検3級】合格率は約50%
英検3級の試験における合格率は概ね半数程度で推移しています。
過去のデータによると、2011年から2015年までの5年間の合格率を見ると、平均で約53.56%と計算されます。これは具体的には、2011年に51.6%、2012年には55.3%、2013年に53.4%、2014年に54.6%、そして2015年に52.9%という結果が出ています。
この統計から明らかなように、英検3級は受験者の約半分が合格するという競争率の高い試験です。実際に試験を受ける際には、合格するためにはしっかりとした準備と対策が求められます。
たとえば、過去問の繰り返し演習や、苦手分野の集中的な強化、模擬試験を通じての実戦練習などが効果的です。
英検3級を目指す受験者は、これらの統計を基に十分な対策を行うことが推奨されます。適切な準備をすることで、試験の難易度を乗り越え、成功する可能性を高めることができるでしょう。
【英検3級】必要な勉強時間は15〜200時間
英検3級の成功は受験者の現在の英語能力に大きく依存しており、そのために必要な学習時間も大きく異なります。中学校卒業レベルの英語知識がある人なら、およそ15時間の学習で合格が可能です。
この短い期間で合格するためには、毎日30分、約一か月間の集中的な学習が推奨されます。この方法で、基本的な英語スキルを効率的に磨き上げることができます。
一方で、中学校卒業レベルの学習を完了していないが英検4級はクリアしている人は、合格には最低200時間の学習が必要です。これは毎日30分勉強した場合、約13ヶ月かかることを意味します。
しかし、この長い期間を短縮するためには、毎日の学習時間を倍にして1時間に増やすことが効果的です。そうすることで、半年程度での合格を目指すことが可能になります。
また、英検4級以下のレベルから始める場合は、直接英検3級に挑戦するのではなく、英検4級や5級から順を追ってステップアップする方が確実です。段階を踏むことで、基礎からしっかりと英語力を築き上げることができます。
英検3級に合格するためには、自身の英語レベルに応じた適切な学習時間を見積もり、効率的な学習計画を立てることが重要です。これにより、必要なスキルを体系的に身につけ、試験に臨む準備を整えることができます。
【英検3級】一次試験の攻略の4つのステップ
英検3級一次試験の合格を目指すための学習プロセスは、効果的に構成された3つの段階に分けることができます。
単語学習とリスニングの強化
単語学習とリスニングの強化
英検3級の試験準備において、まず取り組むべきは単語学習とリスニングの強化です。この二つは英検の基本的な能力を形成するために非常に重要です。
英検3級で必要とされる約2,100語の単語は、中学卒業レベルを超えており、確実な理解と記憶が必要です。また、リスニングスキルも同様に重要で、他の言語スキルに比べて習得までの時間が長くなりがちです。
単語力の強化は、英検合格の基盤となります。中学英語の範囲を超える単語を含むため、早期からの継続的な学習が求められます。例えば、毎日特定の数の単語を繰り返し学習することで、徐々に語彙力を拡張していきます。
リスニングに関しては、日常的なトレーニングが必要です。このセクションでは、英検特有の発音や表現に慣れることが重要であり、シャドーイングなどを通じてリスニング能力を養うことが推奨されます。リスニングは、実際の試験形式を模した練習を重ねることで、聞き取り能力を向上させることができます。
英検3級を目指す際には、単語とリスニングの学習に早期から着手し、試験まで継続的に努力を重ねることが合格への鍵です。このように段階的に基礎能力を固めていくことで、他のセクションの学習も効果的に進めることが可能となります。
ライティングとリーディングの技術を磨く
ライティングとリーディングの技術を磨く
英検3級の試験対策として、基本的な単語とリスニングスキルに続き、ライティングとリーディングの技術を磨くことが非常に重要です。特に、多くの受験者があまり経験がないと感じるライティングについては、特定のテクニックをマスターすることで得点を大幅に伸ばすことが可能です。
ライティングでは、簡潔で明瞭な表現が求められます。効果的なライティングを実現するためのコツは、まず主題文を明確にし、それに基づいた具体的な例を挙げて文章を展開することです。
例えば、あるトピックについて意見を求められた場合、自分の意見を短い文で明確に述べた後、その理由や体験に基づく具体例を用いて説明を加えます。
リーディングに関しても、文章の主旨を素早く把握する能力が求められます。このスキルを養うためには、文章の構造を理解し、キーワードや主要なフレーズに注目する練習をすることが効果的です。
実際の試験問題で練習することにより、様々な種類の文章に対する理解力を高めることができます。
英検3級の成功を目指す場合、ライティングとリーディングの効果的な学習方法を身につけることが不可欠です。これらのスキルを磨くことにより、試験全体の得点を向上させ、英語の総合的な使用能力を高めることが可能となります。
過去問題を活用する練習
過去問題を活用する練習
英検3級試験の最終段階として、過去問題を活用する練習は非常に重要です。このステップでは、ライティングとリーディングで学んだスキルを実際の試験形式で試してみることが推奨されます。
過去の試験問題を少なくとも3セット解くことで、試験の流れや問題の種類に慣れることができます。
過去問を解く際には、実際の試験と同様に時間を設定し、時間管理を行なうことが大切です。
たとえば、リーディングセクションでは指定された時間内に全ての問題を解く練習をし、どれだけスムーズに情報を読み取り、問題に答えることができるかを確認します。これにより、試験当日に時間切れで解答できない問題が出るリスクを減らすことが可能です。
また、単に過去問を解くだけでなく、間違えた問題については詳細に復習を行うことが必要です。間違えた理由を理解し、正しい答えとその理由を把握することで、同じ種類の問題に再び直面した際に正解できるようになります。
例えば、特定の文法問題や単語の意味を間違えた場合、その点を集中的に学習することで次第に成績が改善されます。
過去問を通じて実際の試験に対する準備を整えることは、試験成功のために極めて効果的です。実際に試験形式で練習を積むことで、自分の強みと弱点が明確になり、それに基づいて最後の調整を行うことができます。これにより、英検3級の合格への道がより確実なものになります。
英検準2級のリスニングに挑戦
英検準2級のリスニングに挑戦
英検3級の受験者にとって、基本的な試験対策を完了した後、英検準2級のリスニングに挑戦することが有益です。これは、準2級レベルのリスニングが含む語彙が3級のリーディング試験と多く重複するからです。
英検準2級のリスニングに慣れることは、3級のリーディングおよびリスニングの能力向上に直接貢献します。
英検準2級のリスニングに取り組むことで、より高度な英語の聞き取りに慣れ、それが3級のリーディング対策に役立ちます。例えば、準2級のリスニングで使われる複雑な表現や高度な単語は、3級のリーディングセクションでの理解力を高めるのに効果的です。
また、準2級のリスニングをこなすことができれば、3級のリスニング部分が相対的に簡単に感じられるようになるため、試験全体の自信に繋がります。
ただし、このアプローチは、基本的な試験準備が整っている場合に限られます。まずは単語学習、リーディングとライティングの技術向上、過去問の演習など、初めの三ステップに集中することが最優先です。
これらの基本的な準備が整い、さらに余力がある場合にのみ、準2級のリスニングに挑戦することが推奨されます。
段階的に英語の各技能を積み重ねることで、英検3級の試験においてより高い成果を期待することができます。この方法を通じて、英語力の全体的な向上を目指し、試験への自信を深めることが可能となります。
【英検3級】合格のための5つの勉強法
では、具体的な対策方法について詳しく解説していきます。
英単語
毎日20分の音読練習を行い、英検3級の語彙を習得することが推奨されます。
推奨される教材は「英検3級 でる順パス単 5訂版」です。この単語帳は、試験で頻出の単語が網羅されており、効率的な学習が可能です。
聴覚と発話を使う
言語学習において、聴覚と発話を通じて単語を学ぶ方法が非常に効果的です。視覚だけに頼る学習スタイルでは、言語の習得が限定的になりがちで、実際のコミュニケーション能力の向上にはつながりにくいです。
例えば、単語帳を使う際には、ただ見て覚えるのではなく、付属の音声を活用することが推奨されます。これにより、正しい発音を耳で聞き、口で真似ることができます。このプロセスを通じて、単語がより深く記憶に定着し、自然な発音での使用が可能になります。
具体的には、単語帳で学んだ単語を使って、実際に声に出して発音練習を行うことが有効です。例えば、「apple」を学ぶ際には、単に文字を書くだけでなく、音声を聞きながら何度も発音を繰り返し、その音と単語の形を脳に定着させることが重要です。
単語学習では視覚だけでなく聴覚と発話を積極的に使うことが、言語習得の効果を高める鍵となります。
視覚的なイメージを連想する
英単語を学ぶ際に、文字だけではなく視覚的なイメージを連想することが効果的です。単語それぞれに対応する具体的なイメージやシーンを思い浮かべることで、学習した語彙が記憶に深く刻まれ、自然と言語使用時に思い出しやすくなります。
例として、単語「rainforest」を学ぶ場合、ただ文字を覚えるのではなく、緑豊かな森、多様な生物、雨音などの豊かなイメージを思い描くことが推奨されます。
この方法により、単語が具体的なビジュアルと結びつき、英語を使用する際にその単語がすぐに頭に浮かぶようになります。
視覚的なイメージを活用する学習法は、単語の習得だけでなく、それを使った実践的な英語能力の向上にも直接的に寄与します。したがって、単語を学ぶ際には文字情報だけでなく、それに関連するイメージを積極的に取り入れることが、言語習得の効率化に繋がることを念頭に置くべきです。
継続的な復習で記憶を強化
英単語を効果的に覚えるためには、継続的に同じ単語に触れることが重要です。一度覚えた単語も、そのままにしておくと「1日後には74%を忘れてしまう」という研究結果が示すように、記憶から抜け落ちてしまいます。
これを防ぐために必要なのが復習です。1日で完璧に覚えようとするのではなく、1週間以上にわたって何度も繰り返し単語に触れることが重要です。記憶が薄れる前に復習することで、情報は長期記憶に定着します。
例えば、英単語「ocean」を覚える際、最初にその意味とイメージを理解し、翌日にもう一度復習します。そして数日後に再度その単語に触れ、少しずつ復習の間隔を広げていくことで、記憶が確実に定着します。
英単語の習得には「一度覚えたら終わり」ではなく、何度も復習を重ねて記憶に定着させることが非常に重要です。
リスニング
リスニングの学習を効果的に進めるためには、以下の3つのポイントに注意しましょう。
必ず音声を使って学習する
リスニング力を向上させるためには、必ず音声を使って学習しましょう。音声を聴くことなしには、リスニングスキルの向上は期待できません。音声を使った練習では、途中で止めたり巻き戻したりせず、まずは一定の問題量を通して解きましょう。聞き返すのは一通り聞き終わった後にしましょう。
自分のリスニング力を把握するためにも、毎回「どこが聞き取れて、どこが聞き取れなかったか」をしっかり記録することが重要です。これにより、どの部分が弱点かが明確になり、対策を立てやすくなります。
音読やシャドーイングなど、発声する学習法を実践する
リスニングで高得点を目指すためには、音読やシャドーイングなどの「発声する学習法」が非常に重要です。「リスニングだから、とりあえず聞いておけばいい」という考え方では、十分な効果は期待できません。
シャドーイングとは「聞こえた音声を真似しながら、音声に少し遅れて発音する」学習法です。まず音声を聴き、理解した内容を少し遅れて自分で発声することで、リスニング力だけでなく、発音やスピーキング力も同時に強化できます。
この学習法を繰り返すことで、CD音声に近い発音、同じスピードでの発声、そして和訳せずに英語をそのまま発声することが可能になります。
毎日の継続的な練習
リスニング力を向上させるには、毎日の継続的な練習が欠かせません。1日5~10分という短い時間でも、音読やシャドーイングを続けることで、聞き取れる単語やフレーズが確実に増えていきます。
例えば、短い会話やニュースクリップを聴きながらシャドーイングを実践することで、自然な英語のリズムや発音に慣れることができます。これを毎日継続することで、リスニング力は徐々に向上します。
1時間も2時間もリスニングに時間を割く必要はありません。日常の中で5~10分だけリスニングのための時間を確保し、音読やシャドーイングを実践することが重要です。
例えば、朝食の時間や寝る前の数分をリスニング練習に充てることができます。
リスニング力を上げるためには、短時間でも良いので毎日続けることが大切です。日々の中でリスニングトレーニングを習慣化することで、自然と聞き取れる単語やフレーズが増え、リスニング力全体の向上に繋がります。
リスニングの対策
リスニング対策では、問題の傾向を掴むことが重要です。特に、英検3級のリスニングは3つの大問で構成されており、それぞれの問題の特徴を理解する必要があります。
- 【大問1】会話の応答文選択:10問
会話の最後に対する適切な応答を選ぶ問題です。日常会話で使われるフレーズに慣れることがポイントです。 - 【大問2】会話の内容一致選択:10問
男女の対話を聞いて、その内容に合った選択肢を選ぶ問題です。対話の要点を素早く把握する能力が求められます。 - 【大問3】文の内容一致選択:10問
一人の話し手による説明を聞き、その内容に最も一致する選択肢を選ぶ問題です。説明の主旨を理解し、詳細に注意を払う必要があります。
例えば、リスニングのコツを掴むと、音声の中で注意すべき箇所とそうでない箇所がわかるようになります。集中すべき箇所でしっかりと聞くことで、効率的にリスニング力を発揮できます。
英検3級のリスニング対策では、大問ごとの特徴やコツを把握し、重点的に練習することが得点向上のカギです。音声の重要な部分に集中し、効率的に力を使いながら問題を解くことが、リスニング能力を高める秘訣です。
リスニングの目標点
リスニング試験での目標点を設定することは、合格への道を明確にするために不可欠です。英検3級のリスニング試験は3つのセクションに分かれているため、各セクションごとに目標点数を決めると効率的に対策ができます。
- 【大問1】会話の応答文選択
このセクションでは、短い会話の最後の発言に対する適切な応答を選ぶため、目標点数は9/10点です。日常的な会話表現に慣れることが重要です。 - 【大問2】会話の内容一致選択
男女の対話を聞いて、その内容に合った選択肢を選ぶセクションで、目標点数は9/10点です。対話の内容全体を理解し、要点を掴む能力が求められます。 - 【大問3】文の内容一致選択
一人の話し手による説明を聞き、その内容に最も一致する選択肢を選ぶセクションです。目標点数は9/10点で、説明の主旨を理解し、詳細に注意を払う必要があります。
例えば、リスニングの目標点を各セクションで9/10点と設定することで、合計27/30点という高得点を目指すことが可能です。もちろん、各技能の正答数は得意分野に合わせて調整しても構いません。リスニングでの高得点を狙うためには、セクションごとの目標点を意識しながら対策を進めることが重要です。
英検3級のリスニング試験では、各セクションでの目標点を設定し、それに向かって効率的に学習を進めることが、全体のスコア向上に繋がります。
ライティング
英検3級のライティングでやるべきことはシンプルです。「Questionに対して、あなたの考えとその理由を2つ書く」だけです。
ライティングが苦手と感じる人は多いかもしれませんが、これから紹介するコツを掴めば、簡単に高得点を狙えるようになります。
正しい構成で文章を書く
正しい構成で文章を書く
英検3級のライティングセクションでは、正しい構成で文章を書くことが重要です。問題文の指示通りに、自分の意見とその理由を2つ明確に書くことが求められます。
例えば、問題で「Do you think it is important to learn English?」と問われた場合、以下のような順序で書くと良いでしょう。
- 自分の意見
「Yes, I think it is important to learn English.」 - 理由1
「First, English is a global language and many people speak it around the world.」 - 理由2
「Second, learning English helps us communicate with people from different countries.」
最後に「That’s why I think learning English is important.」とまとめると、構成がしっかりした論理的な文章になります。
英検3級のライティング問題では、正しい構成で文章を書くことが高得点への鍵です。自分の意見とその理由を2つ明確に述べることを忘れずに、論理的な構成で書きましょう。
この方法を徹底すれば、評価基準の「②構成:正しい構成で書けているか」で高得点が取れます。
英単語が出てこない場合、知っている単語で書く
英単語が出てこない場合、知っている単語で書く
ライティングで高得点を狙うには、難しい単語よりも言い換えの技術が重要です。すぐに英単語が出てこない場合でも、知っている単語で言い換えられる表現を考えることで、文章全体の流れを崩さずに書くことができます。
例えば、「difficult(難しい)」という単語が出てこない場合でも、「not easy(容易ではない)」や「hard(難しい)」という簡単な言葉で表現することができます。
また、「expensive(高価な)」が出てこなければ、「not cheap(安くない)」というように言い換えましょう。
他にも、「angry(怒っている)」が浮かばないときは、「not happy(幸せではない)」と表現することも可能です。これにより、難しい単語にこだわらず、自分の知っている単語を使って文章を書くことができます。
英検3級のライティングでは、難しい単語にこだわる必要はありません。知っている単語で言い換えられる表現を柔軟に使うことで、高得点を狙うことが可能です。最初に浮かんだ日本語にとらわれず、さまざまな言い換えを考えてみましょう。
語数が足りない場合は、「いつ」「どこで」「だれと」を説明することで語数を稼ぐ
語数が足りない場合は、「いつ」「どこで」「だれと」を説明することで語数を稼ぐ
英検3級のライティング問題では、指定された語数を満たすために「いつ」「どこで」「だれと」といった情報を付け足すことが効果的です。
文章を膨らませるための最も簡単な方法は、文の骨格である「主語+動詞」に続く部分を付け足すことです。追加情報を入れることで、語数を稼ぎつつ、文章を豊かにすることができます。
例えば、「I like to go shopping.(買い物に行くのが好きです)」だけでは5語ですが、次のように詳細を加えることで語数を増やせます。
- だれと:「I like to go shopping with my mother.(母と買い物に行くのが好きです)」→8語
- いつ:「I like to go shopping with my mother on the weekend.(週末に母と買い物に行くのが好きです)」→11語
- どこで:「I like to go shopping with my mother on the weekend at the mall.(週末に母とショッピングモールで買い物に行くのが好きです)」→15語
このように、「いつ」「どこで」「だれと」を付け加えるだけで、一気に語数を増やせます。
英検3級のライティングで語数が足りないと感じたときは、「いつ」「どこで」「だれと」といった情報を加えることで語数を稼ぐことができます。文章を豊かにしつつ、必要な語数を達成するための戦略として活用しましょう。
ライティングの目標点
ライティング試験の各スキルには異なる評価基準があるため、バランスよく目標点を設定することで、全体的な得点を最大化することができます。特に、「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つのスキルでの目標点を設定することが重要です。
- 内容:3/4点
質問に対する自分の意見を述べ、それに対する2つの理由をしっかりと書きます。 - 構成:2/4点
意見、理由1、理由2という論理的な順序で文章を整理します。 - 語彙:2/4点
基本的な単語を使いつつ、簡単な言い換え表現を活用して語数を稼ぎます。 - 文法:2/4点
主語と動詞の一致、適切な時制、冠詞の使用など、基本的な文法ルールを守ります。
英検3級のライティングで目標点を達成するには、各スキルの目標点を明確にすることが鍵です。内容、構成、語彙、文法の4つのスキルに対する具体的な目標点を設定し、それに向けた練習を積み重ねることで、全体で高得点を狙うことができます。
リーディング
リーディング力は、英語の単語力によって大きく左右されます。英検3級のリーディング問題でも、語彙力が重要な要素となっています。
英検3級のリーディングセクションでは、単語力が問われる場面が多くあります。特に、大問1の「短文の語句空所補充」では、適切な単語を選択するために、十分な語彙力が必要です。
- 【大問1】短文の語句空所補充
短い文章の空所に適切な単語を埋める問題です。語彙力が重要であり、約2,100語の3級レベルの単語を覚えておくことが必要です。 - 【大問2】会話文の文空所補充
会話文の中の空所に入る表現を選ぶ問題です。日常的な表現に慣れていることがポイントで、基本的なフレーズや会話表現を覚えておくと良いです。 - 【大問3】長文の内容一致選択
A:掲示・案内(2問)、B:Eメール(3問)、C:説明文(5問)で構成されます。内容に一致する選択肢を選ぶため、各文の主旨を正確に理解することが求められます。
英検3級のリーディングセクションでは、単語力が得点に大きく影響します。特に、大問1の短文問題や大問2の会話文問題では、十分な語彙力が必要です。大問3の長文問題でも、文章全体の理解のために基礎的な単語力が不可欠です。したがって、英検3級のリーディング対策には、約2,100語の単語をしっかり覚えることが重要です。
小学生はリスニング、ライティングでしっかり点数が取れてから取り組む
小学生はリスニング、ライティングでしっかり点数が取れてから取り組む
リーディングで点数を取るには、リスニング・ライティングでまず基礎を固めることが重要です。特に、小学生の場合、リスニングとライティングから始めることで、英語への自信がつき、点数が伸びやすくなります。
小学生にとって、リスニングとライティングの方が比較的取り組みやすい分野であるため、これらの分野から始める方が点数が伸びやすいです。
リスニングでは音声を聞く力を養い、ライティングでは自分の考えを表現するスキルを身につけることができます。
例えば、小学生が英検3級の試験に挑む際、まずリスニングで高得点を狙うことで英語に自信を持つことができます。リスニングの対策としては、音声を聞いて真似するシャドーイングや、英検のリスニング問題集を使った学習が効果的です。
次に、ライティングではシンプルな英語で自分の意見や理由を表現できるようにします。例えば、「I like summer because I can swim.」のように短くても自分の考えを明確に伝える練習を行います。
一方、中学生はリスニングが苦手な場合も多く、リスニングの点数が上がりきらないと感じたら、リスニング学習を続けつつもリーディング対策を早めに始めるのが得策です。
長文問題に取り組むことで、単語力や読解力が向上し、リーディングで確実に得点を取ることができます。
小学生の場合、リスニングとライティングでしっかり点数を取ってからリーディングに取り組むことで、英語への自信をつけ、全体の点数を伸ばすことができます。一方、中学生はリスニングと並行して早めにリーディング対策を始めることで、全体的なスキルアップと高得点を狙うことができます。
英検3級の英単語をマスターしてから
英検3級の英単語をマスターしてから
英検3級のリーディングセクションで高得点を狙うためには、十分な単語力が必要です。単語学習をある程度進めてからリーディング対策に臨むことが効果的です。
【大問1】の語句補充問題や、【大問2・3】の問題文を読むためには、英検3級レベルの語彙力が求められます。単語力がなければ、正しい選択肢を選ぶことが難しくなるだけでなく、問題文を読むこと自体が困難です。
例えば、【大問1】の語句補充問題では、選択肢の中から適切な単語を選ぶための基本的な語彙力が必要です。「delicious(おいしい)」や「beautiful(美しい)」といった日常的な単語を含め、3級でよく出題される語彙を習得しておくことが大切です。
また、【大問2】の会話文補充問題では、日常的なフレーズに慣れている必要があります。例えば、「I’m looking forward to ~(~を楽しみにしている)」といったフレーズを覚えておくことで、適切な選択肢を選びやすくなります。
【大問3】の長文問題でも、単語力がなければ問題文を理解するのは難しいです。「advertisement(広告)」や「celebrate(祝う)」など、3級の単語帳に載っている語彙をしっかり覚えてから挑戦することが重要です。
英検3級のリーディングセクションで高得点を狙うためには、まず3級レベルの単語を一通り覚えてから取り組むことが重要です。リスニング・ライティングと同様に、単語学習を半分以上進めた状態でリーディング対策に臨むことで、問題を読み解く力がつき、リーディングでの得点を上げることができます。
試験形式に慣れ、解答のコツを掴む
試験形式に慣れ、解答のコツを掴む
英検3級のリーディングで高得点を狙うためには、試験形式に慣れ、解答のコツを掴む必要があります。試験慣れやマークシートの練習を通じて、効率的に点数を取る方法を身につけましょう。
試験形式やマークシートの記入に慣れていないと、時間配分や記入ミスが原因で正しい解答ができないことがあります。
また、リーディングでは設問に関連する部分だけを読むというコツを掴むことで、効率的に解答できます。
例えば、リーディング問題で「What is the purpose of the writer’s visit?(著者の訪問の目的は何ですか?)」という質問が出た場合、文章全体を読む必要はありません。
質問に関連する部分だけをしっかり読み取ることで、答えを導き出すことができます。
さらに、マークシートの記入に慣れていないと、正しい解答をしても記入ミスによって得点にならないことがあります。模擬試験形式で実際のマークシートに記入する練習を繰り返すことで、試験本番でもミスを減らすことができます。
英検3級のリーディングで高得点を狙うには、試験前に多めに問題を解き、試験形式やマークシートの記入に慣れておくことが重要です。文章全体を読むのではなく、設問に関連する部分を見極めて解答するコツを身につけましょう。実際に問題演習をこなすことで、試験で効率的に得点を取る感覚が養われます。
リーディングの目標点
リーディング問題は3つの大問に分かれているため、それぞれの特徴に合わせて目標点を設定することで、全体の得点を効果的に上げることができます。
- 【大問1】短文の語句空所補充(15問):6/15点
短い文章の空所に適切な単語を埋めるためには、基本的な語彙力が必要です。約2,100語の英検3級レベルの単語を習得することがポイントです。 - 【大問2】会話文の文空所補充(5問):3/5点
会話文の空所に適切な表現を選ぶためには、日常的なフレーズに慣れていることが重要です。 - 【大問3】長文の内容一致選択(A、B、Cの3題で合計10問):4/10点
A:掲示・案内(2問)、B:Eメール(3問)、C:説明文(5問)で構成されています。各設問の内容に一致する選択肢を選ぶために、文章全体の理解力を鍛えることが必要です。
英検3級のリーディングセクションで目標点を達成するには、各大問での得点目標を明確にすることが鍵です。短文や会話文、長文の特徴に合わせて目標点を設定し、それに向けた練習を繰り返すことで、全体の得点を効率的に上げることができます。
スピーキング
英検3級の二次試験で高得点を狙うためには、面接の流れに慣れ、スムーズに答えられるように準備することが重要です。
二次試験は、面接という形式のため緊張しがちですが、流れに慣れることで自信を持って試験に臨めます。特に音読や質疑応答で重要なのは、明るくはっきりと答えることです。
- 入室
面接官に挨拶して部屋に入ります。 - あいさつとカードの受け取り
面接官と簡単なあいさつを交わし、問題カードを受け取ります。 - 問題カードの黙読・音読
カードに記載された30語程度の文章をまず20秒間黙読し、その後に音読します。 - 問題カードに関する質問3つ
カードに関する質問に3つ答えます。
例:「What is the boy doing?」 - 受験者自身に関する質問2つ
受験者の経験や意見に関する質問が2つ出されます。
例:「Do you like playing sports?」 - カード返却と退室
問題カードを面接官に返し、退室します。
英検3級の二次試験で高得点を狙うには、面接の流れに慣れ、音読と質疑応答の練習を繰り返すことが重要です。入室から退室までの一連の流れを事前に把握し、シミュレーションすることで、試験当日には自信を持って臨めるようになります。
事前に面接の流れを掴んでおく
事前に面接の流れを掴んでおく
英検3級の二次試験で高得点を狙うためには、事前に面接のシミュレーションを繰り返し、流れを掴んでおくことが大切です。
面接試験は慣れない形式のため、緊張しやすいですが、事前に流れを把握しシミュレーションを重ねることで、自信を持って挑めます。流れに慣れておくことで、焦ることなく試験官の質問に答えられるようになります。
シミュレーションを行う際は、以下のように進めると良いでしょう。
- 挨拶から入室
面接官に明るく挨拶してから入室します。
「Hello. My name is ○○. Nice to meet you.」 - 問題カードの黙読と音読
カードに記載された文章を黙読した後、声に出して音読します。
「Now, please read the passage aloud.」 - カードに関する質問への回答
カードに書かれた内容に関する質問が3つ出されます。
「What is the girl doing?」 - 自身に関する質問への回答
受験者の経験や意見に関する質問が2つ出されます。
「Do you like playing sports?」 - カード返却と退室
カードを返して、笑顔で挨拶しながら退室します。
「Thank you very much. Goodbye.」
英検3級の二次試験で高得点を狙うには、面接のシミュレーションを繰り返し、流れを掴んでおくことが重要です。バーチャル面接を活用しながら自宅や学校、塾で保護者や先生にお願いして模擬面接を行いましょう。
保護者の方も面接官の英語を紙に書き写し、読み上げるだけで十分サポートできます。シミュレーションを繰り返すことで、試験当日に自信を持って臨めるようになります。
入室から退出までに使われるフレーズを覚える
入室から退出までに使われるフレーズを覚える
英検3級の二次試験で自信を持って面接に臨むためには、入室から退出までに使われるフレーズを覚えておくことが重要です。
面接官が使うフレーズは限られているため、事前に準備することで、何を言われても落ち着いて対応できます。これにより、試験本番で緊張しすぎることなく、スムーズに質問に答えられます。
よく使われるフレーズと、その対策方法を紹介します。
- 入室時
面接官:「Hello. Please come in.」
あなた:「Hello. My name is ○○. Nice to meet you.」 - 問題カードの黙読・音読
面接官:「Now, please read the passage aloud.」
あなた:「OK.(黙読20秒後に音読)」 - 問題カードに関する質問
面接官:「What is the boy doing?」
あなた:「He is playing soccer.」 - 受験者自身に関する質問
面接官:「Do you like playing sports?」
あなた:「Yes, I do. I like playing basketball.」 - 退室時
面接官:「Thank you very much. Goodbye.」
あなた:「Thank you very much. Goodbye.」
二次試験で自信を持って質問に答えるためには、入室から退出までに使われるフレーズを覚えておくことが重要です。事前に面接官が使うフレーズを予測し、適切な答え方を練習しておくことで、試験本番にフリーズすることを防げます。英検3級の二次試験は予測可能な部分が多いので、しっかりと準備して自信を持って臨みましょう。
スピーキングの目標点
英検3級の二次試験で高得点を狙うには、各項目ごとに目標点を設定することが重要です。
二次試験はスピーキング能力を測る試験ですが、カードの音読、質問に対する回答、態度など複数の要素で評価されます。各項目で具体的な目標点を設定することで、どの部分に注力すべきかが明確になります。
- カード音読:3/5点
問題カードに記載された30語程度の文章を音読します。発音に注意しながら明瞭に読みましょう。 - 質問(カードあり)No.1:3/5点
カードに関連する内容の質問に答えます。質問をよく聞いて、簡潔に答えましょう。 - 質問(カードあり)No.2:4/5点
質問に関連する内容の回答をします。質問の内容をよく理解し、自分の考えを明確に答えます。 - 質問(カードあり)No.3:3/5点
カードに関連する質問に答えます。カードに記載されている内容に基づいて回答します。 - 質問(カードあり)No.4:3/5点
受験者の意見や経験に関する質問に答えます。自分の経験や意見を簡潔に伝えます。 - 質問(カードあり)No.5:2/5点
受験者の意見や経験に関する質問に答えます。質問内容に合った適切な答え方を練習しておきましょう。 - 態度:2/3点
面接官への挨拶、カードの受け渡し、質問に対する受け答えの態度が評価されます。笑顔で挨拶し、質問には明るく元気に答えましょう。
英検3級の二次試験で高得点を狙うには、各項目の目標点を明確にし、それに向けて対策を進めることが重要です。カードの音読、質問への回答、態度などを総合的に評価されるため、全ての項目で目標点を達成するよう準備しましょう。
最後に:英検に合格するには?
ここまで英検3級の攻略法について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映