【國學院大學の穴場学部は…？】國學院大學のプロが穴場学部を徹底解説【25年度入試】

レベルと偏差値

菅澤

國學院大学は成成明学獨國武の中でも難関とされる大学で、法政大学と同等の偏差値を持つ学部もあります。日東駒専よりも上位に位置し、MARCHよりも下位に位置する國學院大学に合格するためには、しっかりとした入試対策が必要です。基礎を固め、過去問や問題集を活用して効率的に学習を進めましょう。

参照　河合塾　http://www.keinet.ne.jp/

オニ坊

成成明学獨國武の大学群は、日東駒専とGMARCHの中間に位置する大学群であり、平均偏差値は55～60です。この位置付けを参考にして、自分の志望校選びに役立ててください。

キャンパス情報

渋谷キャンパス
國學院大学の渋谷キャンパスは、渋谷駅から徒歩10分ほどの距離にあり、多くの学部と大学院が入っています。このキャンパスは、國學院大学ならではの特徴があります。

特徴と魅力
國學院大学は、日本でも数少ない神道文化学部を設置しているため、キャンパス内には神社や大きな和室があります。これらの施設は、学生たちが日本の伝統文化や神道について学ぶための貴重な環境を提供しています。

学びの環境
渋谷キャンパスは、多くの学部や大学院の学生が集まり、学びや交流を深める場所です。伝統と現代が融合したキャンパス環境は、國學院大学の学生にとって大きな魅力となっています。

住所：〒150-8440　東京都渋谷区東4-10-28
学部：文学部、神道文化学部、法学部、経済学部、大学院、法科大学院、専攻科別科

たまプラーザキャンパス
國學院大学のたまプラーザキャンパスは、神奈川県にあり、2019年にオープンしました。このキャンパスには、人間開発学部が設置されており、教育学をメインに学ぶことができます。

特徴と魅力
たまプラーザキャンパスは、ウッディな温かみのあるデザインが特徴です。一般的なキャンパスの建物が白い無機質なものやメタルチックな鉄骨系、またはレンガ造りのものが多い中、木目を基調としたデザインは非常に珍しく、独特の温かみと落ち着きを感じさせます。

学びの環境
このキャンパスは、人間開発学部の学生が教育学を深く学ぶための場所として設計されています。温かみのあるウッディなデザインは、学習環境としても快適で、学生たちにリラックスした雰囲気を提供します。

住所：〒225-0003　神奈川県横浜市青葉区新石川3-22-1
学部：人間開発学部

歴史と特色

菅澤

國學院大学は1882年（明治15年）に創立された「皇典講究所」を母体としています。明治維新後、日本は西洋文化と伝統的な日本文化が交錯する中で、独自の文化を守り、国家の発展を目指すという使命のもと、この機関が設立されました。「国家の発展は西洋の模倣ではなく、自国の歴史や民族性に基づくべき」という理念から、神職養成の中央機関として誕生したのです。

オニ坊

國學院大学は、一般的な「グローバル人材」の育成だけでなく、日本文化の理解と継承に力を入れています。日本人としての誇りや主体性を持って取り組む人材の育成に重点を置いています。

菅澤

現在、文学部、神道文化学部、法学部、経済学部、人間開発学部の5学部12学科があり、2022年4月からは観光まちづくり学部 観光まちづくり学科も設置されました。また、大学院には文学研究科、法学研究科、経済学研究科があり、専門的な学問の追求が可能です。

オニ坊

國學院大学は「3つの慮（おも）い」というミッションを掲げています。

• 創造と伝統: 「温故知新」を実践し、過去から学び、未来を見据えます。
• 国際性と地域性: 地域格差や文化的摩擦などの社会問題に向き合い、解決を目指します。
• 共生と個性: 個人と社会、コミュニティの中での人とのつながりを理解します。

菅澤

このミッションのもと、國學院大学は人文・社会科学系分野で活躍できる人材の育成に努めています。また、問題に対して責任を持ち、主体的に行動できる人材の育成を目指しています。

オニ坊

國學院大学は、日本文化の理解と継承を重視しながら、グローバルな視点も持つ人材を育成しています。そのための多彩な学部と学科、そして充実した大学院の教育体制があります。「創造と伝統」「国際性と地域性」「共生と個性」というミッションのもと、學生たちは主体的に学び、社会に貢献できる人材へと成長していくでしょう。

文学部

学科・定員：計685 日本文250 , 中国文60 , 外国語文化120 , 史学190 , 哲学65

日本文学科
日本文学科は、古代から現代までの日本の文学、言語、文化の研究を通じて、日本人の精神や文化を総合的に理解し、日本文化の研究や教育の発展に貢献することを目指しています。カリキュラムは日本文学、日本語学、伝承文学の3専攻制です。

中国文学科
中国文学科は、日本文化に多大な影響を与えてきた中国文学への理解を深めることを主眼に置いています。研究対象は中国古典から近代・現代の中国文化まで広がり、文学作品や研究論文を関連づけて学ぶことで「古典読解力」「中国語運用能力」「漢字情報処理能力」を養うことを目標としています。文学研究、中国語教養、中国民俗文化、人文総合の4プログラムがあります。

外国語文化学科
外国語文化学科は、情報化・グローバル社会で求められる、日本と外国の文化の相違点・共通点を理解し、異文化間の橋渡しとなるグローバルな人材を育成することを目指しています。外国文化と日本文化の比較対照を主眼としており、外国語コミュニケーションコースと外国文化コースの2コースが設置されています。

史学科
史学科は、従来の通説に懐疑的な視点を持ち、自らの力で歴史を読み解く力を養うことを目的としています。日本史学、外国史学、考古学、地域文化と景観の4コースが設置されており、一般企業・公務員を目指すプログラムと、大学院進学・教職・学芸員などの専門職を目指すプログラムの2つのカリキュラム群があります。これにより、将来の進路を意識した学びができます。

哲学科
哲学科は、さまざまな思想に触れることで、多角的な物事に対する見方を獲得することを重視しています。宗教哲学、科学哲学、現代哲学などを学ぶ哲学・倫理学コースと、感性や美に関する思想を考察する美学・芸術学コースの2つに分かれています。

法学部

学科・定員：法律500

法律専攻
法律専攻では、一般的な視点から法学の知識を深めることができ、民間企業や公務員を始めとした多様な進路に対応できるコースです。「法律学の基礎と応用」と「政治と法の基礎」の2つのコースが設置されています。

法律専門職専攻
法律専門職専攻は、法曹をはじめとした法律のプロフェッショナルを養成することを目的としています。少人数教育ならではの高密度かつ体系的・系統的なカリキュラムが用意されています。

政治専攻
政治専攻は、政治に関する知識や教養を背景に、政治社会および市民社会が抱える諸問題の解決に積極的・創造的に貢献できる人材の育成を目指しています。少人数教育を重視し、実務の現場に深く関わることで経験を積み、知識を拡充することができます。「分析と応用」と「理論と歴史」の2コースに分かれています。

人間開発学部

学科・定員：計330 初等教育100 , 健康体育130 , 子ども支援100

初等教育学科
初等教育学科は、言語・古典、自然科学、児童英語、特別支援教育、幼児教育の5分野にわたる科目を展開しています。現代の教育界が抱える諸問題に対応できる高度な指導力を育むことを目的としています。学生は小学校教諭や幼稚園教諭の免許を取得することが可能です。

健康体育学科
健康体育学科は、中学・高校の保健体育科教員やスポーツ指導者を養成します。スポーツ競技者から身体運動技能が未開発の人まで、さまざまな人々の健康と競技生活を支える教育者を育成することを目指しています。

子ども支援学科
子ども支援学科は、幼稚園教諭や保育士の育成を目指しています。幼児教育・保育の知識だけでなく、子どもの成長に関する医学・心理学的知識や、保護者に対するカウンセリング技術も修得可能です。子育てを総合的に支援し、地域の子育てをリードする人材を育成することを目的としています。

神道文化学部

学科・定員：神道文化180 < フレックスＡ［夜間主］60 , フレックスＢ［昼間主］120 >

神道文化学科
神道文化学科は、日本の伝統文化や国内外の諸宗教、関連する文化を研究対象とし、日本の伝統文化の根幹である神道の本質を客観的に探求することを主眼としています。

神道文化コース
神道文化コースでは、神職の養成を目指し、神職としての必須教養を学びます。また、現代の神道に関わる諸課題に対応できる教養も修得します。
宗教文化コース
宗教文化コースでは、日本の宗教や文化、世界の宗教文化を学び、比較研究を行います。日本の文化・宗教を異文化圏の人々に発信できる人材の育成を目標としています。なお、両コースで神職の資格を取得することが可能です。

経済学部

学科・定員：計510 経済255 , 経営255

経済学科
経済学科は、経済学に関する基礎知識と教養を身につけ、高度な専門性を習得することで、実社会で幅広く活躍できる人材の育成を目指しています。2020年4月より、「経済理論とデータ分析」「経済史」「地域経済」「日本経済」「グローバル経済」の5コースが開始され、多様な分野に対応したカリキュラムが提供されています。

経営学科
経営学科は、経営学と会計学の専門基礎力を養うために、創造力と分析力を鍛えます。これにより、企業をはじめとするさまざまな組織で課題の発見と解決にリーダーシップを発揮できる人材を育成します。「ビジネスリーダー」「ビジネスクリエイター」「ビジネスアナリスト」の3コースが設置され、それぞれのコースで専門的なスキルを磨くことができます。

観光まちづくり学部

学科・定員：観光まちづくり300

観光まちづくり学科
観光まちづくり学科は、旅行会社や宿泊施設、観光施設などの産業側の視点だけでなく、「地域」を主体とした観光の在り方を研究します。地域ごとの課題を理解し、地域の魅力を再発見し、地域経済の活性化につなげる手法を学びます。文系と理系の垣根を越えた多様な視点から観光と向き合い、各分野の人々と協働して問題を解決する力を育てます。

倍率【学部別】

菅澤

今回は募集定員の多い「A日程3教科」と「A日程得意科目」の入試日程に絞って紹介します！

オニ坊

新設の観光まちづくり学部については、まだ具体的な偏差値や倍率のデータはありませんが、國學院大学の学部平均値を参考にすると、偏差値55～57程度の学力が必要と考えられます。

人間開発学部と観光まちづくり学部に注目

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國學院大學で、注目すべき学部の一つが人間開発学部です。この学部は横浜市のたまプラーザキャンパスで授業が行われるため、キャンパスの立地面で若干人気が低い傾向があります。しかし、その分偏差値も他学部と比べて50台の中盤と、日東駒専レベルを受験しようと考えている人には併願しやすいレベルとなっています。

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2022年には観光まちづくり学部が新設されます。観光業はコロナの影響で一時的に注目度が下がっていますが、サービス業としての根強い人気があり、観光まちづくり学部は希少価値の高い学部です。新設学部ということで注目が集まる可能性もありますが、倍率がどうなるかはまだ未知数です。

菅澤

立教大学や東洋大学の観光学部を志望している人は、國學院大学の観光まちづくり学部を併願することをお勧めします。新設学部であるため、競争率が予測しづらいものの、観光業の人気や希少性を考慮すると魅力的な選択肢となります。

オニ坊

國學院大學で穴場となる学部は人間開発学部と新設の観光まちづくり学部です。人間開発学部は、立地面から人気がやや低いものの、偏差値が日東駒専レベルで併願しやすいです。観光まちづくり学部は、新設でありながらも観光業の根強い人気を背景に、注目を集める可能性が高いです。立教大学や東洋大学の観光学部と併願することで、入試の選択肢を広げることができるでしょう。

偏差値から見る注目学部

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國學院大學文学部は偏差値が高く、看板学部としての評価がありますが、全ての学科で敷居が高いわけではありません。

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國學院大學文学部の偏差値の下限は、他の学部と比較して低く設定されていることが多いです。2022年には、中国文学科の倍率が低く出ていました。このように、学科によって偏差値が異なるため、一概に「難しい」と決めつけるのは早計です。

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文学部の各学科では漢文も出題されるため、対策に時間がかかることもありますが、それを理由に「難しいからやめておこう」と決めつけるのは、自分の可能性を狭めてしまうことになります。学科ごとに配点も変わるため、自分に合った学科を選び、適切な対策を行うことが重要です。

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國學院大學文学部は高い偏差値で評価されていますが、学科によって難易度が異なります。特に、中国文学科などは比較的倍率が低く、狙い目となることもあります。偏差値や倍率に惑わされず、自分の可能性を広げるために、適切な学科選びと対策を行いましょう。

得意科目で勝負できる國學院大學の入試形式

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國學院大學では、1教科または2教科のみで受験できる入試形式もあり、得意科目で勝負できるのが魅力です。この入試形式は、科目間で得点率や偏差値にギャップがある場合や、時間がなくて科目ごとに完成度にばらつきが出てしまった受験生にとって大きなチャンスとなります。

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A日程の得意科目入試では、最も得点の高い科目の点数を2倍にしてもらえるため、特定の科目が得意な受験生に有利です。3科目の中で特に得意な科目がある場合、この入試方式を利用することで、合格の可能性が高まります。

菅澤

國學院大學の入試では、学部を探すよりも、入試方式をよく吟味して、自分に有利なものを選ぶことが重要です。得意科目を使う場合、他の受験生と比較しても優位に立てるレベルで得意である必要があります。具体的には、60～70％の正答率では不十分で、80％以上の正答率を目指すことが求められます。

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國學院大學の入試では、得意科目で勝負できる形式があるため、自分に有利な入試方式を選ぶことが合格への鍵となります。得意科目を活かすためには、他の受験生と比べても優位に立てる高い正答率を目指しましょう。

文学部哲学科の魅力

菅澤

日本で哲学を学べる大学は多くありません。有名なところでは、日本大学、早稲田大学、皇學館大学（三重県）などがあります。

オニ坊

國學院大学の特徴は、日本文化や神道を学べる環境でありながら、哲学科では西洋哲学を中心に学ぶことです。西洋哲学に加えて、インドや中国の思想も研究し、多様な視点を学べるのが魅力です。

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哲学とは、“確実なものはない”という前提のもと、あらゆる物事に対する考えを言語化し、自分の立ち位置を見つめ直す学問です。プラトンやアリストテレスから現代に至る多くの哲学者たちの議論を学ぶ中で、多角的な考え方を身につけることができます。

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哲学科では、「哲学・倫理学コース」と「美術・芸術学コース」の2つのコースがあります。1年次では少人数制の「基礎演習」を通じて哲学の基礎的知識と考え方を身につけ、2年次からはコースに分かれて専門性を磨きます。

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• 哲学・倫理学コース: 東洋を中心に、インド・中国・日本の哲学思想を学びます。
• 美術・芸術学コース: 美術・映像・音楽などの多様なジャンルを横断して、美術・芸術を学びます。

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國學院大学哲学科の卒業生、諏訪哲史さんは第137回芥川賞を受賞しました。彼は、4年間で培った友人との同人誌創刊が創作の原点だと語り、少人数制の学科・講義で深いコミュニケーションを取れる環境が大きな助けとなったとしています。

菅澤

哲学科の学生は、理論的思考や批判的思考、異文化理解や対話能力に長けており、企業や組織から高い評価を受けています。就職活動が不安な学生のために、OB・OGから体験談やアドバイスを聞ける「進路アドバイス会」も実施しています。

オニ坊

國學院大学文学部哲学科は、西洋哲学を中心に多様な思想を学べるユニークな学科です。哲学的な思考法を身につけ、卒業生の成功例からもわかるように、社会で高く評価される人材を育成しています。