始めに:数学の特徴から対策まで合格への道筋を解説します
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本日はどのような記事になりますか?
本日は
「【共通テスト】数学の特徴から対策まで合格への道筋を解説します」というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
難関大学志望のみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
共通テスト数学の問題数や出題形式は?
共通テストで提供される数学試験は、数学ⅠAと数学ⅡBの二つのセクションに区切られています。それぞれのセクションでは5つの大問が設定されており、特に第3問から第5問に関しては受験生の選択によって解答する問題が異なります。具体的には、この3つの問題群から2問を選択して解くことになり、結果として全部で4つの大問に取り組む形となります。試験時間はセクションによって異なり、数学ⅠAが70分、数学ⅡBが60分と定められています。
このような構成は、受験生に対して柔軟性を与え、自分の得意な分野を選ぶことが可能になっています。例えば、確率と統計が得意な生徒は、その分野を選択しやすくなっていますし、幾何学に自信がある生徒はその部分にフォーカスすることができます。また、試験時間の配分は、それぞれのセクションの問題量と難易度を考慮して設定されており、受験生は時間管理を計画的に行うことができます。
この試験制度の目的は、数学の幅広い分野から受験生の能力を適切に測ることにあります。これにより、数学的思考力や解析力が高い生徒を選び出すことが可能になり、数学の深い理解を必要とする多くの学問分野において有能な学生を育成することに繋がるでしょう。
共通テスト数学の平均点
実施年 | 数ⅠA平均点 | 数ⅡB平均点 | 数学ⅠA・2B合計平均点 |
2016 | 55.27 | 47.92 | 103.19 |
2017 | 61.12 | 52.07 | 113.19 |
2018 | 61.91 | 51.07 | 112.98 |
2019 | 59.68 | 53.21 | 112.89 |
2020 | 51.88 | 49.03 | 100.91 |
2021 | 57.68 | 59.93 | 117.61 |
2022 | 37.96 | 43.06 | 81.02 |
2021年に入って、日本の大学入試の主要な評価手段がセンター試験から大学入学共通テストへと移行したことは大きな転換点でした。この変化は多くの受験生にとって新たな挑戦であり、準備にあたり不安を覚える者も少なくありませんでした。初年度の共通テストは、予想に反して平均点が高めに出る結果となり、これは出題された問題が想定外に易しかったことが理由と考えられます。教育当局は、問題の構造や試験の傾向を変えることで、点数が受験生の実力を反映しているかどうかを判断するためのデータを取りたいという意図があったのかもしれません。
しかし、翌年の2022年には、試験の難易度が大幅に引き上げられました。この結果、平均点は著しく下降し、多くの受験生がその厳しさに翻弄されたと報じられました。ニュースメディアはこの状況を連日報じ、受験生だけでなく一般社会にもその影響は波及しました。
この変遷は、試験の難易度調整がいかに受験生の成績に大きな影響を与えるかを示すものです。それはまた、大学側が受験生の実力を見極めるためにどのような基準を設けるか、どういった問題を出題するかという点が、受験生の将来にとって重大な意味を持つということを強調しています。
共通テスト数学の特徴や難易度をご紹介
問題文が長くて複雑
数学の試験では一連の手順を踏むことで解答にたどり着きます。このプロセスには、まず問題文から必要な情報を抽出する段階があります。次に、適切な公式を選び出し、解答に至る論理的な流れを構築します。そして実際に解答過程に入る、というステップが存在します。しかし、共通テストにおいては、この基本的なプロセスに支障を来たすような問題が登場しました。問題文の複雑さが増し、その結果として問題の意図を見誤る受験生が多発しました。文章量が多いことや誤解を招きやすい表現が使われたことで、情報を効率的に収集し、問題を解くためのパターンを見出すことが困難になったのです。
具体的な例を挙げると、ある受験生は、現代文のように長い文章を読解することに時間を取られ、解答プロセスの中で重要な手順を見落としました。また、別の問題では、問題文のトリッキーな表現に惑わされ、適切な公式を選ぶことができず、結果として誤った解答へと導かれました。これらの事例から明らかなように、共通テストの新しい形式は、受験生が従来の方法で問題にアプローチするのを困難にしています。多くの受験生が、これまでの試験対策の延長線上では対処できない新しいタイプの問題に直面し、本来の力を発揮できなかったのです。
試験時間内で解けない
共通テストの数学における問題文の複雑さは、受験生にとって時間が足りないという事態を生んでいます。数ⅠAと数ⅡBの両方で合わせて130分間という限られた時間の中で、8つの問題を解く必要があるのです。特に、長い文章や独特の表現によって問題のパターンを見抜くのが難しくなっており、これが時間を圧迫する一因となっています。他の難関大学の文系数学と比較しても、この時間の制約と問題の難しさは「非常に難しい」と言えるでしょう。
たとえば、ある受験生は問題文を解読するのに想定外の時間を費やし、結果的に全ての問題に取り組む時間が不足しました。この受験生は通常、問題パターンを迅速に識別して解答する能力があるのに、この新しい形式の問題に適応するのに苦労しました。また、別の受験生は、時間内に解答を完成させることはできたものの、急いで解答したためにミスを犯し、その結果、得点を落とすこととなりました。これらの例からも明らかなように、共通テストの数学は、従来の試験よりも時間配分と問題へのアプローチの点でより高いレベルの戦略を要求しているのです。
共通テスト数学の難易度が予測できない⁉
共通テストの数学において、最も挑戦的な点は出題の予測不可能性にあります。具体的には、2021年のテストではセンター試験に比べて易化の傾向が見られましたが、翌年の2022年には逆に大幅に難化しました。このように、年ごとに変わる出題の難易度と種類は受験生にとって大きな不安要素であり、テストの予想外の変化に柔軟に対応できるかが得点を左右するといえます。
例えば、多くの受験生が過去問に基づいて勉強計画を立てていましたが、テストのパターンが一新され、それまでの準備が役に立たないという事態が発生しました。ある受験生は、前年の易しい問題に慣れていたため、突如増した難易度の高い問題に時間を取られ、計画通りに進めなかったと語ります。このような経験は、出題傾向に慣れ、柔軟に対応する能力が受験成功の鍵となることを示しています。
したがって、共通テストの数学で高得点を目指すには、過去の傾向に囚われず、あらゆるタイプの問題に対応できるよう準備することが不可欠です。予測が難しいという特性を理解し、それに応じた対策をとることが成功への道と断言できるでしょう。
共通テスト数学の対策と勉強法
瞬時にどの単元か分かるようにする
数学の学習では、問題集を使っての演習が不可欠ですが、ただ漫然と問題を解くのではなく、「問題文を読んで解法のパターンを見抜く」能力が求められます。例えば、代表的な学習教材である青チャートには、多岐にわたる問題が収録されており、それぞれの問題文の隣に「どのようなタイプの問題か」を自ら書き込むことが、理解を深める上での良い訓練になります。
このような練習を行わないと、共通テストの模擬試験や過去問に取り組んだときに成果が出ません。問題の種類を見分けられないと、それぞれの問題が孤立したものとして認識され、ただ解答を暗記しているだけになってしまいます。その結果、実際には同じ考え方が適用できる別の問題に出会っても、それに気づかずに点数を伸ばすことができないという状況に陥りがちです。
したがって、数学の問題に取り組む際には、「この問題の本質はどこにあるのか」という視点を持つことが重要です。これによって、様々な問題に共通する根本的な原則や解法を把握し、類似問題に対する洞察力を養うことができます。このスキルが、共通テスト数学において高得点を獲得するためのカギとなるでしょう。
共通テストの模試を活用する
共通テストにおける高得点獲得のためには、実践的な対策が不可欠です。その理由は、新しい形式のテストであるため過去問の量が限られており、問題のパターンや出題傾向を完全に掴むのが困難だからです。例えば、2021年の共通テスト導入以前は、予測問題模試が実施されていましたが、実際のテストでは予想外の出題スタイルに変わっていたことがあります。また、年ごとに難易度にも変動があり、対策が立てにくい状況が続いています。
具体的には、過去のセンター試験と異なり、共通テストの新しい形式に慣れるには、そのタイプに特化した問題を多く解くことが推奨されます。国公立大学や難関私立大学を目指す受験生にとっては、共通テストの成績が大学入試の結果に大きく影響を及ぼすため、共通テストに特化した模擬試験を積極的に受験することが最も効果的な対策と言えます。したがって、入試においては、このような実戦形式の問題演習を通じて、試験の形式に慣れ親しむことが成功の鍵を握るのです。
共通テスト数学の過去問演習で気を付けること
時間がかかってでも満点を取れるかを見る
共通テストの数学対策においては、まずは時間無制限で問題を解き、満点を目指すことが基本となります。これは、理解度と知識の定着を確認するためのステップであり、満点が取れない場合は、基礎知識の不足を示唆しています。たとえば、過去問を解いてみて満点が取れなかった際には、これまで学習してきた基礎参考書を見直し、どの部分の理解が不足していたかを特定し、そのページの問題を重点的に解き直すことが求められます。
この分析と復習のプロセスにより、過去問を通じて基礎知識の不足部分を補い、本番での時間内完答につなげる力を養うことができます。結局のところ、基礎知識がしっかりと定着していることが、共通テスト数学で高得点を取るための不可欠な要素なのです。
スムーズに解けない問題に印をつける
共通テストの数学において時間内に全問正解することは、受験生にとって最も重要な目標です。そのため、「解答時間をいかに有効に使うか」という点がカギを握ります。具体的には、問題を解いている際に手が止まる箇所を特定し、その原因を解明することが求められます。例えば、練習問題で手が止まった時には、どの公式が使えるか、どのような思考で解を導くかをメモすることで、次回同じような問題に直面したときの対処法を身につけることができます。
また、間違えた問題に関しては、それを新しい問題として捉えるのではなく、既に習得している知識の中で解決できることを認識し、どの知識をどのように応用すれば解けるのかを理解することが必要です。これによって、単に答えを暗記するのではなく、問題解決のプロセスを理解し、類似問題に対応できる能力が身につきます。その結果、共通テスト特有の問題パターンに慣れ、時間内に問題を解き切る能力を養うことができるのです。よって、時間を効率よく使い、問題解決能力を高めることが共通テスト数学で高得点を取るための核心となります。
共通テスト数学において必要な4つの能力
高得点を目指す共通テスト数学の対策では、問題の本質を見抜く力が不可欠です。
①どの単元の問題かに気付く
②問題でまず何をするのかを理解する
③解く途中で必要なプロセスが言える
④そもそも何に答えなければいけないかを理解できる
問題が何を求めているのかを速やかに理解し、そこからどの数学的手法を用いるべきか、そしてその問題を解くための適切な手順を明確にすることが求められます。また、最終的に何を求められているのかという目的意識を持つことも大切です。
例えば、問題文から図形の問題であることを見抜き、それが面積を求める問題であるならば、どの公式を使って解くべきかを即座に判断します。解法のプロセスでは、図形の性質や公式を利用し、与えられた条件から面積を導くための段階を明確にします。そして、最終的な答えが面積であることを認識し、計算ミスなどに注意しながら解答を導くことが重要です。
このような能力は、一朝一夕に身につくものではなく、日頃からの訓練と理解を積み重ねることによってのみ獲得可能です。問題の型を見極め、手順を踏み、最終的な目的に到達するための訓練を重ねることが、共通テスト数学で成功するための鍵となります。したがって、問題を解く際にはこれらの能力が必要であり、これらを鍛えるための効果的な勉強法を取り入れることが、得点アップへの近道です。
最後に:志望大学に合格をするには?
ここまで数学の共通テストの特徴や勉強法について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。自分自身の希望する学部に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
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