
日本史や世界史を選ぶ人が多い中で、地理で私立大学の一般受験に挑みたいのですが、そもそも地理を選択できる大学はどれくらいあるのでしょうか?














首都圏だけでも、早稲田・慶應から日東駒専、その他の中堅大学まで合わせて22大学で地理を選択科目として使えます。ただし早稲田・慶應は使える学部が1つずつに絞られ、MARCHも大学によって対象学部が違います。この記事では、22大学を難易度帯ごとに分け、それぞれの対象学部・配点・パスナビ偏差値(35.0〜72.5)を並べ、共通テスト利用での広がりと、日本史・世界史・政治経済と比べたときの向き不向きまで整理します。
「地理は選べる大学が少ない」という情報だけが先に広まり、実際にどの大学のどの学部で使えるのか、その学部の難易度はどれくらいかまで把握できている受験生は多くありません。本稿は大学公式の入試要項に基づく対象学部の情報と、大学受験パスナビ掲載の河合塾偏差値データを組み合わせ、地理を武器にする受験生が最初に確認すべき情報を1本にまとめます。
目次
地理が使える大学一覧【結論】首都圏22大学を難易度帯で分類
| 大学群 | 該当大学数 | 地理が使える主な学部 | パスナビ偏差値帯の目安 |
|---|---|---|---|
| 早慶 | 2校 | 早稲田=教育学部のみ/慶應=商学部のみ | 65.0〜70.0 |
| MARCH | 4校 | 明治・立教・法政・学習院の一部学部 | 55.0〜65.0 |
| 成成明学獨国武 | 4校 | 成城・明治学院・獨協・國學院の一部〜大半の学部 | 50.0〜60.0 |
| 日東駒専 | 4校 | 日本・東洋・駒澤・専修のほぼ全学部(例外あり) | 42.5〜57.5 |
| その他8大学 | 8校 | 大東文化・東海・国士舘・東京農業・立正・神奈川・共立女子・文教 | 35.0〜55.0 |
合計すると首都圏22大学が地理を一般選抜の受験科目として認めています。ただし「22校ある」という数字だけでは対策の優先順位は決まりません。大学群によって対象学部の広さがまったく違うからです。早慶は対象学部が1つに絞られる一方、日東駒専やその他8大学の多くは学部単位でほぼ全学が対象になります。まず自分の志望校がどの群に属するかを確認し、そのうえで学部別の偏差値帯へ進んでください。
- 早慶: 対象学部は1つずつ
- MARCH: 大学ごとに対象学部が違う
- 成成明学獨国武: 一部〜大半の学部
- 日東駒専: ほぼ全学部(例外あり)
- その他8大学: 大半が全学部対象














早慶は対象学部が1つだけなのに偏差値が高い一方、日東駒専は対象学部が広いのですね。














その通りです。難易度が上がるほど地理を使える学部は狭まり、難易度が中堅になるほどほぼ全学部で使えるようになります。志望校のレベルによって「学部を地理に合わせて選ぶ」のか「学部を先に決めて地理が使えるか確認する」のか、戦略が変わります。
自分の志望レベルに近い大学群の章から読み、対象学部と配点を確認する → パスナビ偏差値で位置を把握する → 共通テスト利用でさらに選択肢が広がる大学を確認する → 日本史・世界史・政治経済と比べて地理を選ぶべきか判断する、という順で読むと迷いません。
早稲田・慶應で地理が使える学部【対象は1学部ずつ】
早慶で地理を受験科目として使えるのは、早稲田大学教育学部(A方式)と慶應義塾大学商学部(A方式・B方式)の2つだけです。早稲田教育学部A方式は外国語・国語・地理歴史(世界史B・日本史B・地理Bから1科目選択)の3教科、慶應商学部は外国語・地理歴史・数学(A方式)または外国語・地理歴史・小論文(B方式)という組み合わせです。他の学部(早稲田の政治経済・法・社会科学、慶應の経済・法・文など)は地理を選択できません。
| 大学・学部・方式 | 受験科目と配点 | パスナビ偏差値帯 |
|---|---|---|
| 早稲田大学 教育学部(A方式) | 外国語90分/50点・国語90分/50点・地理歴史60分/50点 | 62.5〜67.5 |
| 慶應義塾大学 商学部(A方式) | 外国語90分/200点・地理歴史60分/100点・数学70分/100点 | 65.0〜67.5 |
| 慶應義塾大学 商学部(B方式) | 外国語90分/200点・地理歴史60分/100点・小論文70分/100点 | 65.0〜67.5 |
出典: 大学受験パスナビ(旺文社)掲載の河合塾データ(第2回全統共通テスト模試ベース、更新日2026-09-09) 早稲田大学、慶應義塾大学
📚 用語解説
パスナビ偏差値:大学受験パスナビ(旺文社)が掲載する、河合塾提供の偏差値・共通テスト得点率データ。全統共通テスト模試の結果をもとに算出され、学部・方式ごとに帯(範囲)で示される。本稿の偏差値は原則このデータの値のみを使用する。














早慶を第一志望にする場合、地理を選ぶと受けられる学部が1つに絞られてしまうのですね。














そうです。早稲田教育学部・慶應商学部のどちらかに強い志望がある場合は地理を武器にできますが、そうでない場合は併願の幅を狭めてしまいます。早慶複数学部を併願したいなら、地理と並行して日本史または世界史も準備しておく方が安全です。
早稲田・慶應は地理が使える学部が学内に1つしかありません。地理一本で早慶を目指す場合は、志望学部を早い段階で固定し、その学部の配点に合わせて対策の比重を決めてください。
MARCHで地理が使える学部・配点・偏差値
MARCHは大学ごとに対象学部の広さが異なります。明治大学は全学部統一入試(理系除く)に加えて政治経済学部・文学部・農学部(食料環境政策学科)・商学部でも地理が使え、対象が比較的広いのが特徴です。立教大学は文学部・異文化コミュニケーション学部・社会学部・観光学部・コミュニティ福祉学部・現代心理学部・スポーツウェルネス学部が対象ですが、経済・経営・理・法学部は対象外で、地理を受験できる日程も年1回に限られます。法政大学はT日程(文学部地理学科)とA方式(文系学部)、学習院大学は法・経済・文学部が対象です。
| 大学・学部 | パスナビ偏差値帯 | 地理の扱い |
|---|---|---|
| 明治大学 政治経済学部 | 60.0〜62.5 | 全学部統一・学部別とも地歴の1科目として選択可 |
| 明治大学 文学部 | 60.0〜62.5 | 同上 |
| 明治大学 商学部 | 62.5 | 学部別方式・英語4技能方式とも選択可 |
| 明治大学 農学部(食料環境政策学科) | 60.0〜62.5 | 地歴・公民・数学・理科から1科目選択の一部 |
| 立教大学 文学部 | 57.5〜62.5 | 地理受験は年1回のみ(日本史・世界史は年4回) |
| 立教大学 異文化コミュニケーション学部 | 65.0 | 同上 |
| 立教大学 社会学部 | 60.0〜62.5 | 同上 |
| 立教大学 観光学部/コミュニティ福祉学部/現代心理学部/スポーツウェルネス学部 | 57.5〜62.5 | 同上(経済・経営・理・法学部は対象外) |
| 法政大学 文学部地理学科(T日程) | 55.0〜62.5 | 地理60分/100点・英語90分/150点の専用日程 |
| 法政大学 文系学部(A方式) | 55.0〜65.0 | 地歴・公民・数学から1科目選択の一部として地理可 |
| 学習院大学 法学部 | 57.5〜60.0 | 地歴・公民・数学から1科目選択の一部として地理可 |
| 学習院大学 経済学部 | 57.5 | 同上 |
| 学習院大学 文学部 | 55.0〜57.5 | 同上 |
出典: 大学受験パスナビ(旺文社)掲載の河合塾データ(第2回全統共通テスト模試ベース、更新日2026-09-09) 明治大学、立教大学、法政大学、学習院大学














立教大学は地理を受験できるのが年1回だけなんですね。日本史や世界史とは扱いが違うんですか?














はい。立教大学は日本史・世界史なら年4回受験機会がありますが、地理は年1回のみです。立教大学を本命にするなら、地理一本より日本史・世界史との併用を検討したほうが受験機会を確保しやすくなります。
同じ大学でも学部・方式によって地理の可否が変わります。明治大学の全学部統一(理系除く)のように広く使える例もあれば、立教大学の経済・経営・理・法学部のように対象外の学部もあります。志望学部の最新の入試要項で必ず個別に確認してください。
成成明学獨国武で地理が使える学部【成城・明治学院・獨協・國學院】
成成明学獨国武の4校は、大学によって対象学部の広さの差が大きいグループです。明治学院大学と獨協大学はほぼ全学部で地理が使えるのに対し、成城大学は3学部、國學院大學は文学部史学科のB日程のみと対象が狭くなります。明治学院大学は経済学部のうち経営学科・国際経営学科を除く学科・学部が対象、獨協大学は学科別入試(3科目)と2科目全学統一入試(前期)のどちらでも地理を選べます。
| 大学・学部 | パスナビ偏差値帯 | 地理の扱い |
|---|---|---|
| 成城大学 社会イノベーション学部 | 52.5〜57.5 | 地歴・公民・数学から1科目選択の一部 |
| 成城大学 文芸学部 | 50.0〜55.0 | 同上 |
| 成城大学 法学部 | 52.5〜55.0 | 同上 |
| 明治学院大学 経済学部(経営・国際経営学科を除く) | 52.5〜60.0 | 全学部日程・A日程とも選択可 |
| 明治学院大学 文学部/社会学部/心理学部/国際学部/法学部 | 50.0〜62.5 | 同上 |
| 獨協大学 外国語学部 | 42.5〜55.0 | 学科別入試(3科目)・2科目全学統一入試(前期)とも選択可 |
| 獨協大学 経済学部 | 47.5〜55.0 | 同上 |
| 獨協大学 国際教養学部 | 52.5 | 同上 |
| 獨協大学 法学部 | 47.5〜52.5 | 同上 |
| 國學院大學 文学部史学科(B日程) | 52.5〜57.5 | 地理歴史(日本史・世界史・地理から1科目)60分/150点 |
出典: 大学受験パスナビ(旺文社)掲載の河合塾データ(第2回全統共通テスト模試ベース、更新日2026-09-09) 成城大学、明治学院大学、獨協大学、國學院大學














同じグループ名でくくられていても、大学によって地理の使いやすさがかなり違うんですね。














その通りです。明治学院大学と獨協大学は学部を問わず地理を選びやすい一方、成城大学と國學院大學は対象学部が限られます。グループ名だけで判断せず、志望学部単位で対象かどうかを確認してください。
📚 用語解説
全学統一入試:複数の学部・学科を1つの試験日程・共通問題で一括して受験できる入試方式。獨協大学の「2科目全学統一入試(前期)」のように、学部ごとの個別入試より対象範囲が広く設定されることが多い。
日東駒専で地理が使える学部【日本・東洋・駒澤・専修】
日東駒専は4校ともほぼ全学部で地理が使え、22大学の中で最も選択肢が広いグループです。日本大学は学部・方式ごとに配点が異なるため志望学部の要項を個別に確認する必要がありますが、法学部・N全学統一方式(文系)・文理学部・商学部・生物資源科学部(食品ビジネス学科・国際共生学科)などで地理を選択できます。東洋大学は文系入試(前期日程)で全学部共通の問題を採用しているため前期日程なら学部を問わず地理が使えますが、中期・後期日程は対象外です。駒澤大学は医療健康科学部を除く全学部が対象ですが、文学部歴史学科のS方式のみ地理を選択できません。専修大学は全学部・全方式で地理が使えますが、ネットワーク情報学部は共通テストで数学I・Aが必須のため実質的に選びにくくなります。
| 大学・学部 | パスナビ偏差値帯 | 地理の扱い |
|---|---|---|
| 日本大学 法学部 | 45.0〜55.0 | 国語・外国語・地歴公民数学から1科目(地理含む) |
| 日本大学 文理学部 | 42.5〜57.5 | N全学統一方式(文系)A方式1期などで選択可 |
| 日本大学 商学部 | 50.0〜52.5 | 学部別方式・A方式1期で選択可 |
| 日本大学 生物資源科学部(食品ビジネス・国際共生) | 42.5〜62.5 | 国語・地歴公民数学理科から2科目選択の一部 |
| 東洋大学 文系入試(前期日程)全学部 | 40.0〜60.0 | 全学部共通問題。中期・後期は地理不可 |
| 駒澤大学 文学部(歴史学科S方式を除く) | 45.0〜55.0 | 医療健康科学部以外はほぼ全学部で選択可 |
| 駒澤大学 経済学部/経営学部/法学部 | 45.0〜52.5 | 同上 |
| 専修大学 経済学部/文学部/経営学部/法学部 | 45.0〜55.0 | 全学部・全方式で選択可(ネットワーク情報学部は数学必須) |
| 専修大学 商学部/国際コミュニケーション学部 | 50.0〜55.0 | 同上 |
出典: 大学受験パスナビ(旺文社)掲載の河合塾データ(第2回全統共通テスト模試ベース、更新日2026-09-09) 日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学














日東駒専は4校ともほとんどの学部で使えるなら、地理を選ぶ受験生にとって一番狙いやすいグループということですね。














選択肢の広さだけで見ればそうです。ただし東洋大学は前期日程限定、駒澤大学は歴史学科S方式だけ対象外、専修大学はネットワーク情報学部だけ数学が実質必須など、細かい例外があります。「日東駒専だから全部使える」と思い込まず、志望学部・方式ごとに要項を確認してください。
その他の首都圏8大学で地理が使える範囲
早慶・MARCH・成成明学獨国武・日東駒専以外にも、首都圏には地理が使える大学が8校あります。立正大学・神奈川大学・文教大学はすべての学部(神奈川大学は文系学部)で地理を選択でき、大東文化大学は文学部書道科とスポーツ・健康科学部健康科・看護科を除くほぼ全学部が対象です。東海大学は文系学部統一選抜、国士舘大学は前期選抜の政経・法・文・21世紀アジア・経営学部、東京農業大学は農学部デザイン農学科など特定の学科・キャンパス、共立女子大学は家政学部(管理栄養士専攻を除く)・文芸・国際・ビジネス学部が対象と、大学ごとに条件が分かれます。
| 大学 | パスナビ偏差値帯 | 地理が使える範囲 |
|---|---|---|
| 立正大学 | 35.0〜50.0 | すべての学部 |
| 神奈川大学 | 35.0〜52.5 | すべての文系学部 |
| 文教大学 | 35.0〜57.5 | すべての学部 |
| 大東文化大学 | 35.0〜47.5 | 文学部書道科、スポーツ・健康科学部健康科・看護科を除く全学部 |
| 東海大学 | 35.0〜65.0 | 文系学部統一選抜(医学部等の理系学部は対象外) |
| 国士舘大学 | 35.0〜52.5 | 前期選抜の政経・法・文・21世紀アジア・経営学部 |
| 東京農業大学 | 35.0〜55.0 | 農学部(厚木)デザイン農学科、応用生物科学部、地域環境科学部、国際食料情報学部、生物産業学部(北海道)食香粧化学科・自然資源経営学科 |
| 共立女子大学 | 35.0〜47.5 | 家政学部(食物栄養学科管理栄養士専攻を除く)、文芸・国際・ビジネス学部 |
出典: 大学受験パスナビ(旺文社)掲載の河合塾データ(第2回全統共通テスト模試ベース、更新日2026-09-09) 立正大学、神奈川大学、文教大学、大東文化大学、東海大学、国士舘大学、東京農業大学、共立女子大学














その他8大学は「対象学部が狭い大学」と「全学部が対象の大学」が混ざっているんですね。














はい。立正・神奈川・文教は学部をほぼ問いませんが、東京農業大学や国士舘大学は学科・キャンパス単位まで条件が決まっています。この8校を検討するときほど、大学名だけで判断せず学部・学科名まで確認する必要があります。
第一志望が早慶・MARCHでも、併願校として日東駒専やその他8大学を組み合わせれば、地理一本で受験できる大学の数を大きく増やせます。併願校選びでは偏差値だけでなく、学部・学科名まで一致しているかを必ず確認してください。
共通テスト利用でさらに広がる地理の選択肢
ここまでの22大学は一般選抜(大学独自試験)で地理が使える大学です。共通テスト利用選抜まで含めると、対象はさらに広がります。たとえば中央大学は一般選抜(大学独自試験のみの方式)で地理が使える学部はありませんが、共通テスト利用選抜(単独方式)では理工学部を除く全学部で地理を利用できます。さらに法学部・総合政策学部・国際経営学部・国際情報学部では、共通テストと大学独自試験を組み合わせた併用方式でも地理を選択できます。
| 入試方式 | 地理の使いやすさ | 具体例 |
|---|---|---|
| 一般選抜(大学独自試験のみ) | 大学・学部ごとに対象が限定される | 早稲田教育・慶應商など今回紹介した22大学 |
| 共通テスト利用選抜(単独方式) | 対象学部が広がりやすい | 中央大学:理工学部を除く全学部で利用可 |
| 併用方式(共通テスト+独自試験) | 大学・学部により追加で利用可 | 中央大学:法・総合政策・国際経営・国際情報学部 |
出典: 大学受験パスナビ(旺文社)掲載の河合塾データ(第2回全統共通テスト模試ベース、更新日2026-09-09) 明治大学
共通テスト利用選抜は多くの私立大学が実施しているため、一般選抜で地理が使えない大学・学部でも、共通テスト利用なら地理で出願できるケースがあります。地理を得意科目にしたい受験生は、一般選抜の対象校一覧だけでなく、志望校の共通テスト利用選抜の科目一覧も必ず確認してください。














一般選抜では地理が使えない大学でも、共通テスト利用なら使えることがあるんですね。














その通りです。中央大学のように一般選抜では対象学部がなくても、共通テスト利用選抜では理工学部以外の全学部が対象になる大学もあります。地理が得意なら、共通テスト利用まで含めて志望校の選択肢を広げる価値があります。
📚 用語解説
共通テスト利用選抜(単独方式):大学独自の個別試験を課さず、大学入学共通テストの得点だけで合否を判定する選抜方式。大学・学部によって利用する教科・科目や配点が異なるため、地理が指定科目に含まれるかは個別に確認する必要がある。
地理と日本史・世界史・政治経済、どれを選ぶべきか
地理は日本史・世界史・政治経済と比べて選択できる大学・学部の数が少ない科目です。特に早稲田・慶應のような難関大学ほど、地理が使える学部は1つに絞られます。難関大学を本命にしつつ併願先を広く確保したい受験生には、日本史または世界史の方が選択肢は多くなります。一方で、地理は覚える情報量が少なく、資料・統計を読み解く力が問われる科目であるため、暗記より思考力に自信がある受験生や、もともと地理が得意で得点源にできる受験生にとっては、対策時間を圧縮しながら得点を稼げる科目にもなります。
| 判断軸 | 地理 | 日本史・世界史 | 政治経済 |
|---|---|---|---|
| 選べる大学・学部の数 | 少ない(今回の22大学が中心) | 私立大学文系のほぼすべてで選択可 | 日本史・世界史よりは少ないが地理よりは多い |
| 必要な暗記量 | 比較的少ない | 多い | 中程度 |
| 問われる力 | 資料・統計の読解、地域間の比較思考 | 出来事の因果関係の理解と暗記 | 制度・時事の理解 |
| 向いている受験生 | 地理が得意、対策時間を圧縮したい | 併願校を広げたい、暗記が得意 | ニュース・時事に関心がある |
- 日本史・世界史: 私立文系のほぼ全学部で選択可
- 政治経済: 日本史・世界史より少ない
- 地理: 首都圏では今回の22大学が中心














選べる大学の数だけを見ると、地理は不利に見えます。それでも地理を選ぶ価値はありますか?














併願の幅を最優先するなら日本史・世界史が有利です。ただし、すでに地理が得意で得点源にできている場合や、志望学部が今回紹介した22大学の対象学部に一致している場合は、対策時間を圧縮しながら得点を稼げる地理の方が合理的です。「みんなが選ぶから」ではなく、自分の志望校リストと得意分野を照らし合わせて決めてください。
📚 用語解説
地歴・公民1科目選択方式:私立大学文系の一般選抜で広く採用されている方式。日本史・世界史・地理・政治経済などのうち1科目を受験生が選んで受験する。大学・学部ごとに選択できる科目の組み合わせが異なり、地理が選択肢に含まれない大学も多い。
地理を選ぶ受験生が今日から始めるべき対策
地理で受験する場合、まず自分の志望校が今回紹介した22大学+共通テスト利用の対象校に含まれているかを確認することが出発点です。そのうえで、系統地理(気候・地形・産業などの仕組みの理解)と地誌(地域ごとの特色の理解)を並行して進め、統計資料の読み取り問題に早い段階で慣れておく必要があります。地理は出題される統計年度や資料の形式が大学によって異なるため、志望校の過去問演習を早めに始めることが得点の安定につながります。
| 学習段階 | やること | 確認方法 |
|---|---|---|
| 導入期 | 系統地理の仕組みを一周する | 気候区分・地形・産業立地の因果を説明できるか |
| 定着期 | 地誌で地域ごとの特色を整理する | 地域名から特色・産業・課題を言えるか |
| 演習期 | 統計資料・地図の読み取り問題を解く | 初見の統計でも傾向を読み取れるか |
| 直前期 | 志望校の過去問で出題形式に慣れる | 大学ごとの資料の出し方・設問形式に対応できるか |














地理は覚えることが少ないと聞きますが、実際に対策する順番はどうすればいいですか?














まず系統地理で仕組みを理解し、そのあとに地誌で地域ごとの特色を積み上げます。仕組みを飛ばして地誌の暗記だけを進めると、初見の統計問題に対応できなくなります。志望校の過去問で資料の出し方に早く慣れておくことも、地理特有の対策として重要です。
📚 用語解説
系統地理・地誌:系統地理は気候・地形・産業などの「仕組み」をテーマ別に理解する分野、地誌は国・地域ごとの特色を個別に理解する分野。系統地理で仕組みを理解してから地誌の暗記に進むと、初見の統計資料にも対応しやすくなる。
22大学は学部・方式ごとに配点や必修科目が異なります。独学だと志望校ごとの要項確認が後回しになり、対策の的が絞れないまま時間が過ぎがちです。早い段階で志望校を確定し、その配点に合わせた学習計画に落とし込むことが対策の質を左右します。
地理選択での合格は「普通の対策」では受からない
結論から言います。地理で私立大学を目指すなら、授業を受けて分かった気になるだけの「普通の対策」では厳しいです。今回紹介した22大学は学部・方式ごとに対象と配点が異なり、早稲田教育学部・慶應商学部のように対象学部が1つに絞られる大学もあれば、日東駒専のようにほぼ全学部が対象の大学もあります。必要なのは大学ごとの情報を集めることではなく、選んだ志望校の配点に合わせて系統地理・地誌・統計読解を毎日の答案改善へ落とし、実行を続ける仕組みです。
① 授業で情報を得ても行動が変わらない ② 全員同じ指導は偏差値50に収束する ③ 週1回では授業がない日の勉強が本人任せになり変化が遅い(出典:鬼管理専門塾「鬼管理」とは)
独学・参考書のみでは、22大学の要項確認が後回しになりやすい
独学でも参考書は入手できます。しかし、志望校が今回紹介したどの大学群に属し、どの配点で地理を使うのかを一つずつ確認し、系統地理・地誌・統計読解のどこに時間を配分するかを自分だけで決め、遅れを修正し続けるのは簡単ではありません。情報があっても行動へ変わらない限界と、授業のない日の勉強が本人任せになる限界が同時に表れます。
映像授業・アプリだけでは、統計資料の読み取り力が伸びにくい
映像授業は系統地理の理解の助けになりますが、視聴後に統計資料の読み取り問題をどこまで正確に解けているかまで毎回確認する仕組みではありません。万人向けの講義を受けるだけでは、志望校ごとの資料の出し方に対応する個別の行動計画が弱くなります。
集団授業の大手予備校では、平均的な対策になりやすい
集団授業は同じ時間に同じ内容を扱うため、早稲田教育学部志望で配点50点の地理に絞って仕上げたい受験生と、日東駒専併願で地理を得点源にしたい受験生へ同じ密度で対応することは困難です。志望校ごとに配点も出題形式も異なる地理では、平均的な進度とは別の個別計画が必要です。
一般的な個別指導塾でも、授業外の実行まで追い切れない
個別指導でも授業が週単位なら、系統地理の理解から地誌の暗記、統計読解の演習まで毎日どう回したかまで追い切れないことがあります。授業中に理解しても、次の授業までの実行量と定着が確認されなければ、失点は同じ場所に残ります。














大学ごとに配点や対象学部が違う地理では、教材選びより実行と答案確認が続く仕組みの方が重要なのですね。














その通りです。今回紹介した22大学の対象学部・配点は公式情報で分かります。差がつくのは、その情報を今日の演習量、統計資料の読み取り、答案の見直しへ変え、翌日も続けられるかどうかです。鬼管理専門塾は、そこを一日単位で設計し、毎週の確認へつなげます。
だからこそ、地理で志望校合格を本気で狙うなら、大学ごとの情報を毎日の行動へ変える管理まで含めて対策する必要があります。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、志望校の入試要項と現在の答案を起点に、やるべきことを日々の行動へ落とし込みます。ここでは、学習指示、個別計画、確認、講師体制、コース、相談窓口まで、固定の六つの特徴を地理選択の対策へどう接続するかを整理します。














管理されるといっても、地理選択の受験生には何が変わるのでしょうか?














志望校が22大学のどこに属し、どの配点で地理を使うのかを整理したうえで、今の答案から優先順位を決めます。そして「今日は系統地理・地誌・統計読解のどこをどこまで進めるか」を数値化し、確認テストと答案で定着を確かめます。大学名だけの一般論ではなく、志望校の配点と失点に合わせて行動が変わります。
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
地理が使える22大学の中から志望校を絞り込み、系統地理・地誌・統計読解の学習を一日ごとの実行量へ落とします。何をするか迷う時間を減らし、答案改善に使う時間を確保します。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
同じ地理選択でも、早慶志望で配点50点の対策に絞りたい人と、日東駒専併願で得点源にしたい人では行動が違います。志望校の配点と現在の答案を結び、生徒ごとに優先順位を変えた計画を作ります。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
統計資料の読み取りや地誌の暗記を後回しにせず、志望校の過去問演習と並行して進めます。日々の進捗と毎週の確認で、計画の遅れや同じ誤答の繰り返しを早めに修正します。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
地理は大学ごとに資料の出し方や設問形式が異なるため、指導者側にも難関大学受験への理解が必要です。専属科目に強い講師が、改善点を具体的な行動へ変えます。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学受験の学部特化コースの中で、志望校の一般選抜と共通テスト利用の両方を見据えた地理対策を一つの計画へまとめられます。総合型選抜や英語資格とは混同せず、一般選抜の要項に沿って進めます。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
無料説明会では、志望校が今回紹介したどの大学群に属するか、地理の配点にどう向き合うかから相談できます。入会前に管理方法と学習計画の考え方を確認できます。
大学受験コースには1カ月返金保証があります。まずは無料説明会で、地理が使える志望校の絞り込みと配点に合わせた学習計画を相談してください。指導の仕組みは「鬼管理」とは、実際の成果は合格実績で確認できます。
地理が使える志望校の絞り込みと学習計画を無料説明会で相談できます
まとめ|地理が使える22大学は難易度帯で対策を分ける
| 確認項目 | この記事の結論 |
|---|---|
| 地理が使える大学数 | 首都圏22大学(早慶2・MARCH4・成成明学獨国武4・日東駒専4・その他8) |
| 最も対象が狭いのは | 早稲田(教育学部のみ)・慶應(商学部のみ) |
| 最も対象が広いのは | 日東駒専とその他8大学の一部(学部をほぼ問わず選択可) |
| 共通テスト利用 | 中央大学など一般選抜で地理が使えない大学でも選択肢が広がる場合がある |
| 他科目との比較 | 選べる大学数は日本史・世界史より少ないが、暗記量は少なく思考力型 |
| 最初の行動 | 志望校が22大学+共通テスト利用の対象校に含まれるか要項で確認する |














「地理が使える大学は少ない」で終わらせず、22大学の中で自分の志望校に合う場所を探せばいいんですね。














それがこの記事の結論です。早慶は対象学部が1つずつですが、日東駒専やその他8大学まで視野を広げれば、地理一本でも十分に併願校を確保できます。共通テスト利用まで確認すれば選択肢はさらに広がります。公式要項を照合し、系統地理・地誌・統計読解を毎日の学習計画へ落とし込むことが、地理選択での合格可能性を高める最も再現性のある進め方です。
地理が使える大学を検討するときは、古い情報や第三者サイトの断片的なリストだけで結論を出さないでください。対象学部・配点は必ず志望年度の大学公式入試要項で、偏差値は本稿が使用したパスナビ掲載の河合塾データのような出典が明確な情報で確認し、自分の得意分野と照合したうえで科目を最終決定してください。
よくある質問
| 質問のテーマ | 確認する章 |
|---|---|
| 地理が使える大学の一覧 | 結論|首都圏22大学を難易度帯で分類 |
| 早慶・MARCHでの扱い | 早慶/MARCHの章 |
| 日東駒専・その他大学 | 日東駒専/その他8大学の章 |
| 共通テスト利用 | 共通テスト利用でさらに広がる章 |
| 科目選択の判断 | 日本史・世界史・政治経済と比べる章 |
Q. 一般受験で地理が使える大学は首都圏にいくつありますか?
A. 早慶2校、MARCH4校、成成明学獨国武4校、日東駒専4校、その他8校の合計22大学です。大学・学部ごとに対象方式が異なるため、志望校の最新の入試要項で必ず確認してください。
Q. 早稲田大学・慶應義塾大学で地理が使える学部はどこですか?
A. 早稲田大学は教育学部(A方式)、慶應義塾大学は商学部(A方式・B方式)のみです。他の学部では地理を選択できません。
Q. MARCHで地理が使える学部はどこですか?
A. 明治大学は全学部統一入試(理系除く)に加え政治経済・文・農(食料環境政策学科)・商学部、立教大学は文・異文化コミュニケーション・社会・観光・コミュニティ福祉・現代心理・スポーツウェルネス学部(経済・経営・理・法は対象外)、法政大学はT日程(文学部地理学科)とA方式(文系学部)、学習院大学は法・経済・文学部で選択できます。
Q. 日東駒専は地理でどこまで受験できますか?
A. 日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4校ともほぼ全学部で地理を選択できます。ただし東洋大学は前期日程限定、駒澤大学は文学部歴史学科のS方式のみ対象外、専修大学はネットワーク情報学部で共通テストの数学I・Aが実質必須という例外があります。
Q. 共通テスト利用選抜でも地理は使えますか?
A. 大学によっては一般選抜より対象が広がります。たとえば中央大学は一般選抜で地理が使える学部がありませんが、共通テスト利用選抜(単独方式)では理工学部を除く全学部で地理を利用できます。
Q. 地理と日本史・世界史・政治経済はどちらを選ぶべきですか?
A. 併願校を広げたいなら選べる大学が多い日本史・世界史が有利です。ただし地理は暗記量が比較的少なく資料・統計の読解力が問われる科目なので、地理が得意で対策時間を圧縮したい受験生や、志望校が今回紹介した22大学の対象学部に一致する受験生には地理も合理的な選択です。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





