【必見】学習院大学専門塾/予備校が解説する学習院大学 経済学部 英語の入試傾向と対策


菅澤孝平

学習院大学専門塾/予備校GAKU-PASSの代表菅澤です。

このページでは、学習院大学経済学部の英語入試問題の傾向や特徴を解説しております。

学習院大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。

学習院大学経済学部に合格したい方は「英語」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。

学習院大学経済学部とは

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学習院大学経済学部についての情報は別途コチラに記載しております。

学習院大学経済学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。

学習院大学経済学部「英語」の前提情報

試験時間90分
大問数7題
解答形式マークシート・記述併用型
頻出単元長文読解(論説文)
空所補充
正誤問題
英文和訳


菅澤孝平

まず、学習院大学経済学部に経済学科、経営学科の二つの学科がありますが、入試の問題は二つの学科で共通のものになります。従って、どちらの学科も同じように対策していきましょう。

また、学習院大学経済学部の入試方式として、コア試験とプラス試験の二つの方式が存在します。しかし、この二つの方式は「試験問題が共通」であるため、受験する試験方式によって異なった対策が不要な点がメリットです。


学習院大学経済学部の英語の配点、試験時間はどちらの学科も共通です。

・配点:150点(英語:150点、国語:120点、地歴・公民・数学:120点)

・試験時間:90分(英語:90分、国語:60分、地歴・公民・数学:60分)

                     (※コア試験のみ地理が選択可)

経済学部の英語は他の教科よりも配点が30点高くなっています。学習院大学経済学部に絶対合格したい人は、英語で差をつけることが合格へのカギとなるでしょう。


そのため今回は、問題解説の部分と攻略法で細かい勉強法、学習の道筋のたて方について説明していきます。


学習院大学経済学部「英語」の傾向

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それでは、初めに学習院大学経済学部「英語」の特徴・傾向を見ておきましょう。

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学習院大学経済学部の問題には、大きく分けて4つの問題が存在します。

■長文読解

■空所補充問題

■正誤問題

■英文和訳

以上の問題が存在します。


■長文読解問題

例:


長文読解問題」は、文章を読み、その内容や文中の表現などについての設問に答えるものです。


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学習院大学経済部英語は、大問IとIIが長文読解問題となる傾向にあります。


学習院大学経済学部の英語長文の難易度は、文章レベルとしては他のMARCHの英文レベルと同等です。身近な社会問題など一般的なテーマのものが多いため、内容自体を理解することはそれほど難しくないと思います。しかし、英文解釈力(英文が何を言っているかを一文ごとに把握する力)が無いと、このレベルの文章読解をすることがが難しくなってしまいます。

日頃から、段落構成や文章構造を素早く把握しながら読む習慣をつけましょう。

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大問I、IIの長文問題は、それぞれ700〜800単語前後の文章です。内容は、現代の文化や社会、健康など一般的なテーマのものが多いですが、経済学部の特徴として経済分野での出題も見られます。


問題形式は、

①下線部について、同様の内容を述べている英文選ぶ(マーク式)

②文中の(  )にふさわしい単語を選ぶ(マーク式)

③下線部の理由説明としてふさわしいものを選ぶ(マーク式)

④下線部の言い換え表現を文中から探す(記述式)

⑤書き出しに続く形で答える部分的な英文和訳(記述式)

⑥全体の内容説明として正しいものを選ぶ(マーク式)

などとなっています。

文章自体の難易度はそれほど高くないものの、部分的に細かい内容を問われるので、正確な読解力が求められます。

大問I、IIについては、それぞれ15分程度で解くことを目標にしましょう。

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・Eのような長文問題中の空所補充問題については、文法というよりは、文章の内容が理解できているかが問われています。前後の文章の内容を正確に理解することで正答を導き出しましょう。


・Fのような言い換え表現を探す問題では、段落および語数が指定されているので、落ち着いて探せば特に問題なく見つけられるでしょう。近い意味の単語、あるいは逆の意味の単語を探しましょう。


・Gのような部分和訳問題では、軸となる構文(not only〜but alsoのような)を正確に捉えて訳すようにしましょう。大問Ⅰ、Ⅱそれぞれで出題されますが、それほど難易度の高いものではありません。他の問題よりも若干配点が高いので、確実に得点できるようにしましょう。

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長文問題の中でも最も多いのが、Hのような「下線部〜の意味に最も近いもの」を英文の選択肢から選ばせる問題です。

選択肢の各文章では、主語の入れ替え、文章構造の逆転、動詞⇄名詞の言い換え、類義語での言い換え、などが行われています。一見同じような単語が並んでいるので紛らわしいように見えますが、文章構造をきちんと把握することで、それぞれどのような意味になるのかを正確に捉えましょう。

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以上のように、長文問題では下線部について正確な内容理解が求められます。

単語・熟語の知識はもちろんですが、段落構造、文章構造を常に把握しながら読む習慣を心がけましょう。


■文法問題

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続いて文法問題です。

文法問題は大きく分けて、空所補充問題と、正誤問題があります。


■空所補充問題

文法問題(空所補充問題)」は文中の空欄に当てはまる正しい語句を選択する問題のことです。


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大問Ⅲ、Ⅳ、Ⅵ、Ⅶは、文中の(  )内に補うのに最も適切な単語を選択する空所補充問題です。

Ⅲは300単語程度の文章、Ⅳは単文、Ⅵは会話文、Ⅶは和文英訳の形式になっています。


こちらは大問それぞれについて10分程度を目標に解きましょう。

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空所補充問題は、正確な文法的知識、および単語・熟語の知識量の問われるところです。


空所となっている箇所は、


・前置詞

・イディオムの一部

・動詞の活用形

・助動詞

・類似の意味の単語


などとなっています。

この記事の後半でも解説しますが、徹底的に単語帳をやりこむことで、この手の知識問題はかなり点数が取れるようになります。


■正誤問題

文法問題(正誤問題)」は、下線箇所のうち、文法的に誤りのある箇所を選択する問題のことです。


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大問Ⅴで出題されるのは、正誤問題です。

こちらも10分程度で解くことを目標にしましょう。

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誤りのパターンとしては、


・動詞の活用形

・形容詞形/副詞形

・前置詞


などがあります。

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こちらも文法の正確な知識が問われるところです。

過去問演習などで間違えた箇所については、もう一度テキストで単元を確認しておきましょう。


また、品詞の活用形の問題では、文章構造をきちんと把握できていることが大切です。


学習院大学経済学部「英語」の攻略法

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続いて、学習院大学経済学部の英語攻略法を記します。


学習院大学経済学部では、難しい英作文などは出題されないので、一問に大きな配点を割り振られているような問題はありません。従って、点数に差がつきにくく、とにかくミスを減らすことが合格につながる鍵となると思われます。

そのためには、早く、かつ正確に英語を把握するトレーニングが必須と言えます。

早く、かつ正確にという目標のために、以下の3つの学習方法をお勧めします。


❶英語の認識速度は0.1秒 英語を英語として認識できるまで英単語帳をやりこむ

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学習院大学経済学部英語攻略法1つ目、「英語を英語として認識できるまで英単語帳をやりこむ」ということです。

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学習院大学経済学部の英語の試験は、90分で大問7題をこなさなければならないので、それなりのスピードは必須となります。英語を日本語に訳して理解し、思考した後に再度英語に変換する、というステップを踏んでいると大きな時間のロスになってしまいます。英語を英語のままで認識し、そのまま思考できるように慣れる必要があります。


そのための手段の一つとして、単語帳を繰り返しやりこむことは有効です。出来れば、字面のイメージで記憶できれば良いですが、覚えにくいものは別の何かとイメージを結びつけて覚えると良いです。その単語を使った短い表現、語感からイメージするビジュアル、リズムなど、漠然と暗記するよりも自分なりの工夫をして瞬間的に認識出来るようにしていきましょう。

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また、前置詞とセットになったイディオムは、空所補充問題、正誤問題、英文和訳問題などでも必須の知識となっています。単純に知っていれば解ける問題は、確実な得点源としてぜひ押さえておきたいところです。


❷英文法は解説できるように 基礎的な英文法問題が出題されます。

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学習院大学経済学部英語攻略法2つ目、「英文法を解説する」ということです。

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学習院大学経済学部の英語の入試では、空所補充や正誤問題などで直接的な文法問題が多く出題されています。英語の試験を受けるからには当たり前のことではありますが、英文法の知識を十分につけておくことが必須となっています。

逆に言えば、基本的な英文法を把握しているだけで解ける問題もかなりあります。

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日頃演習問題に取り組む際に、文章構造がどうなっているのか、全ての単語について説明できるように考えながら学習しましょう。

一箇所でも役割のわからない部分があれば、答え合わせの際に自分が納得し、さらに他の誰かに「解説」できるようなレベルになるまできちんと学習を深めることを習慣にしましょう。

誰かに解説できるようになる、ということはつまり自分の頭の中できちんと整理ができているということです。文章構造のシステムの整理に慣れれば、内容を把握するスピードが格段に早くなります。


また、文章構造を把握するスピードが上がれば、文章を読むのが早くなり理解が深まるだけでなく、本文中の文章の言い換え問題などでも紛らわしい選択肢に引っかかることがなくなってきます。


❸精読&音読による英語長文問題集の徹底的な理解

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学習院大学経済学部英語攻略法3つ目、「精読&音読による英語長文問題集の徹底的な理解」です。

菅澤孝平

文章の読解力を伸ばす上で有効な手段として、精読と音読がよく挙げられます。

まずは、それぞれがどのようなものなのか解説します。


精読は英文を精密に、丁寧に、文法事項や構文にまで気を配り、読み解いていくことを指します。

演習を終えた後、復習の段階で丁寧にこの精読をし、英文を全て正確に理解することを目指しましょう。

演習の段階では、時間制限があったり、知らない単語や言い回しがあったりするかも知れません。復習の段階でこの読み方をすることで、演習の時には見落としてしまっていた箇所や理解できなかった箇所もわかるので、英文を完璧に理解した状態までもっていくことができます。

つまり、精読をすることによって、


演習した英文から自分の知識の抜けが確認できる

普段から文章の構造やつながりに気を配りながら読む習慣づけができる


ことを目指します。これは、読解力を上げる上で非常に効果的な方法なのです。

菅澤孝平

次に音読について解説します。

音読は読んで字のごとく文章を声に出して読むことを言います。


先ほどの精読を終えた文章を、次に音読することで効果を発揮します。

なぜなら、完全に理解した状態の英文を音読することで、音読のスピードで英文を理解できるようになるからです。

しかし数回読むだけではなかなか完璧にスピードについていけず、十分な効果は得られませんので、何度も繰り返し読むようにしましょう。読む回数の目安としては10回前後が良いと思います。


さらに音読の場合には日本語が介在しないため、英語を英語のまま理解する練習もすることができます。

これは①でも述べた読解のスピードを上げる上で、とても重要なことです。


つまり、精読と音読をすることで、


英文を正しく理解する読解力

読解を素早く行う速読力


を同時に養うことができます。この二つを継続することができれば確実に英語力が上がっていくのです。

菅澤孝平

学習院大学経済学部の英語は、スピードと正確さが求められます。確実に点数を重ねて合格を勝ち取るために、ぜひこれらの勉強法を参考にしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。




この記事を書いた人

Goda Shinnosuke