
産業医科大学の総合型選抜を調べると「ラマツィーニ選抜」という名前が出てきます。医学部だけなのか、産業保健学部にもあるのか、プレゼンテーション試験がどんな内容なのかもよく分かりません。











産業医科大学の総合型選抜は、医学部医学科だけが実施する「ラマツィーニ選抜」という制度だ。この記事では2027年度(令和9年度)公式学生募集要項を基準に、出願資格、募集人員、プレゼンテーション試験の内容、大学入学共通テストの合格基準、出願から入学手続までの日程を順番に確認する。産業保健学部との違いと、一般選抜との並行計画の立て方も最後に示すよ。
産業医科大学の総合型選抜対策で最初にすべきことは、志望理由書を書き始めることではありません。まず、自分が出願できる学部・学科がラマツィーニ選抜を実施しているかどうかを確認します。産業医科大学は医学部医学科と、看護学科・産業衛生科学科からなる産業保健学部の2学部体制ですが、2027年度に総合型選抜を実施するのは医学部医学科のみです。産業保健学部の志望者は、学校推薦型選抜と一般選抜が入試の選択肢になります。
この記事は、産業医科大学の公式入試情報サイトで公開されている令和9年度(2027年度)学生募集要項を一次情報として、受験生が判断しやすい順序へ再構成しています。産業医科大学の入試方式全体や産業保健ならびに医学部それぞれの一般選抜を含む学習戦略は産業医科大学に合格するには?2027年度医学部・産業保健学部の入試方式を専門塾が解説、医学部の学部別対策は産業医科大学医学部に受かるには?最短合格方法解説も参考にし、総合型選抜だけに学習を偏らせず、一般選抜との並行計画を作ってください。
産業医科大学の要項には「自然災害等の発生の状況によっては、試験実施日程、選抜方法等をやむを得ず変更する場合がある」と明記されています。この記事の表だけで出願準備を終えず、産業医科大学 入試情報で随時、最新の告知を確認してください。
目次
産業医科大学の総合型選抜は医学部医学科の「ラマツィーニ選抜」のみ【結論】
結論から言うと、産業医科大学が実施する総合型選抜は、医学部医学科の「ラマツィーニ選抜」ただ一つです。産業医科大学の令和9年度入学者選抜実施要項・出願書類ダウンロードページを確認すると、医学部には総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜の3種類の要項が掲載されている一方、産業保健学部(看護学科・産業衛生科学科)には学校推薦型選抜と一般選抜の要項のみが掲載されており、総合型選抜の要項は存在しません(産業医科大学 令和9年度入学者選抜実施要項・出願書類ダウンロードで確認)。「産業医科大学は総合型選抜がある」という情報だけで産業保健学部を志望すると、出願方式そのものを間違えることになります。
| 学部・学科 | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜 | 一般選抜 |
|---|---|---|---|
| 医学部 医学科 | あり(ラマツィーニ選抜・医学科10名以内) | あり | あり(A〜C) |
| 産業保健学部 看護学科 | なし | あり | あり |
| 産業保健学部 産業衛生科学科 | なし | あり | あり |
ラマツィーニ選抜という名称は、産業医科大学医学部の総合型選抜の通称として公式要項の表紙に明記されています。医学部医学科の募集人員は総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜A〜Cを合わせて105名で、そのうちラマツィーニ選抜は10名以内です。学部全体の定員ではなく、ラマツィーニ選抜という一つの募集単位の定員として10名以内という数字を捉える必要があります。制度の出願方法は産業医科大学 医学部 総合型選抜(ラマツィーニ選抜)の出願案内ページで公開されています。











産業医科大学に総合型選抜があるという情報だけを見ていましたが、実際は医学部医学科限定の制度なんですね。産業保健学部を目指す場合は最初から選択肢に入らないと分かりました。











そのとおり。大学名だけで「総合型選抜がある/ない」を判断せず、志望する学部・学科の要項一覧まで必ず確認しよう。産業医科大学のように、学部によって実施している選抜方式そのものが違う大学は珍しくない。最初の一歩は志望理由書ではなく、この確認作業だ。
📚 用語解説
ラマツィーニ選抜:産業医科大学医学部が実施する総合型選抜の通称です。公式の学生募集要項の表紙に「(医学部 総合型選抜)《ラマツィーニ選抜》」と記載されています。プレゼンテーション試験と大学入学共通テストの成績で合否を判定する、医学部医学科限定の入試方式です。
この記事は医学部医学科のラマツィーニ選抜(総合型選抜)を中心に解説します。産業保健学部志望者や、医学部の学校推薦型選抜・一般選抜を検討している人は、上記の学部別対策記事もあわせて確認してください。
ラマツィーニ選抜の目的とアドミッション・ポリシー
公式要項は、ラマツィーニ選抜の目的を「産業医学の道に進みたいという明確で強い目的意識を有し、豊かな人間性と高い倫理観を備え、他者との協調性やコミュニケーション能力に優れた人材を選抜すること」と説明しています。学力試験の得点だけで合否が決まる一般選抜とは異なり、産業医学という進路への意識の強さと人物面の評価が中心になる点が特徴です。
- 医学部が求める学生像: 両方を高い水準で満たす
- 学力偏重型の対策: 目的意識のみでは不十分
- 準備不足: プレゼン・共通テスト双方が未達
アドミッション・ポリシーが示す「求める学生像」は5項目あります。①産業医として活躍したいという明確な目的意識、②臨床医学のみならず予防医学や健康増進にも深い関心、③医師として生涯にわたり物事の本質を考え探究する意欲、④幅広く医学の知識を修得し発展・応用できる能力、⑤豊かな人間性と高い倫理観、他者との協調性やコミュニケーション能力です。これらは志望理由書や面接で個別に述べる項目というより、プレゼンテーション試験の発表・質疑応答全体を通じて評価される観点だと理解してください。
| 求める学生像 | 内容 | 対策への意味 |
|---|---|---|
| ①目的意識 | 産業医として活躍したい明確な目的意識 | 「なぜ臨床医ではなく産業医か」を言語化する |
| ②幅広い関心 | 臨床医学だけでなく予防医学・健康増進への関心 | 労働と健康の関係を具体例で説明できる |
| ③探究意欲 | 物事の本質を考え探究する生涯にわたる意欲 | 発表資料の作成課題で思考過程を示す |
| ④基礎学力 | 医学の知識を修得・発展・応用する能力 | 大学入学共通テストで基準点を確保する |
| ⑤人間性 | 倫理観・協調性・コミュニケーション能力 | 質疑応答での受け答えの姿勢で示す |
産業医科大学医学部は「産業医学の振興と優れた産業医の養成を目的として設置された我が国唯一の医学部」です。標準的な医学教育に加えて独自の産業医学教育を行い、働く人々の病気の予防と健康の増進に貢献できる医師の育成を掲げています。ラマツィーニ選抜の対策は、一般的な医学部志望動機の「人の命を救いたい」で終わらせず、労働環境と健康という産業医学固有の視点をどれだけ具体的に語れるかが鍵になります。











志望理由書でよくある「人の役に立ちたい」だけでは、産業医科大学が求める産業医学への目的意識を示したことにならないんですね。臨床医学と予防医学の両方への関心を、自分の言葉で説明する必要があります。











そのとおり。5つの求める学生像を一つずつ自己採点し、根拠となる経験や関心のきっかけを書き出そう。特に②の予防医学・健康増進への関心は、労働災害、過労、産業保健師の役割など具体的な社会課題と結びつけて語れるかどうかで差がつく。
📚 用語解説
アドミッション・ポリシー:大学・学部が入学者に求める資質や能力を示した「入学者受入れの方針」です。産業医科大学医学部のアドミッション・ポリシーは大学公式サイトで公開されており、総合型選抜に限らずすべての選抜方式で共通の基準として使われます。
一般的な医学部志望理由(人の命を救いたい、地域医療に貢献したいなど)だけで終えず、労働環境と健康の関係、予防医学、産業医という職業への理解を必ず盛り込みます。産業医科大学の設置目的そのものが評価軸になっている点を忘れないでください。
出願資格の4要件と募集人員10名以内
公式要項が定める出願資格は次の4つをすべて満たすことです。(1)高等学校または中等教育学校を令和9年3月卒業見込みの者および令和8年3月に卒業した者、(2)将来、産業医学の道へ進む強い意志と使命感を有している者、(3)令和9年度大学入学共通テストにおいて本学が指定する教科・科目を受験する者、(4)合格した場合は入学を確約できる者です。現役生と1浪生が対象で、2浪以上や既卒者はこの資格に含まれません。
募集人員「医学部医学科10名以内」は、総合型選抜、学校推薦型選抜および一般選抜A〜Cを併せた募集人員105名の中の一部です。10名という数字だけを見て「狭き門」と即断するのではなく、後述する2段階選抜(志願者が募集人員の4倍を超えた場合に実施)の可能性や、プレゼンテーション試験と大学入学共通テストの2段階で合否が決まる制度設計を理解したうえで、自分がこの方式に適しているかを判断してください。
出願資格(4)の「入学を確約できる者」は重い条件です。要項には「本学の総合型選抜に合格した者は、必ず入学手続をしなければなりません」と明記されており、他大学医学部と並行して受験しつつ「合格したら考える」という姿勢での出願は想定されていません。一般選抜との併願そのものは可能ですが、ラマツィーニ選抜に合格して入学手続を行った場合、その後受験する他の選抜(産業医科大学内・他大学問わず)は事実上選択肢から外れることになります。











合格したら必ず入学しなければならないんですね。「とりあえず受けてみる」という軽い気持ちでは出願できないと分かりました。











そこが総合型選抜の一般選抜との大きな違いだ。出願前に、産業医科大学医学部への入学を第一志望として確約できるか、保護者も含めて意思確認をしておこう。確約できないなら、学校推薦型選抜や一般選抜を中心に据える選択肢も検討すべきだ。
📚 用語解説
2段階選抜:志願者数が募集人員の一定倍率を超えた場合に、提出書類の評価で先に絞り込みを行う仕組みです。ラマツィーニ選抜では志願者が募集人員の4倍を超えた場合に実施されることがあり、実施の有無は産業医科大学ホームページで告知されます。
出願資格(1)は令和9年3月卒業見込みまたは令和8年3月卒業の者に限定されています。既卒2年目以降の受験生は対象外です。自分の学年・卒業年度がこの条件に当てはまるか、出願前に必ず確認してください。
選抜方法①プレゼンテーション試験の内容と評価
ラマツィーニ選抜の第一関門はプレゼンテーション試験です。提出書類(志望理由書および調査書)とプレゼンテーション試験(発表資料の作成、発表、質疑応答等)を総合的に評価し、上位10名以内をプレゼンテーション試験合格者とします。試験は令和8年11月21日(土)に産業医科大学(北九州市八幡西区医生ヶ丘)で実施されます。以下の内容は令和9年度 医学部総合型選抜(ラマツィーニ選抜)学生募集要項の記載に基づきます。
発表資料は「産業保健に関して与えられる課題」について、日本語または英語で作成します。作成に使う文具等は大学が用意し、パソコンは使用できません。試験時間中は通信や検索が可能なスマートフォン等の電子機器の使用が禁止されており、発表は10分で打ち切られます。発表・質疑応答の様子は公正な評価のため録画されますが、入学試験に係る成績判定以外の目的には使用されないと明記されています。
| 試験区分 | 時間 | 使用言語・注意点 |
|---|---|---|
| 発表資料作成 | 90分間 | 日本語または英語。パソコン不可、大学が文具を用意 |
| 発表 | 10分間 | 日本語。10分で打ち切り |
| 質疑応答 | 約20分間 | 日本語 |
その場で示される産業保健に関する課題に対し、限られた時間で論点を整理し、資料を組み立て、口頭で説明する力が問われます。事前に完成させた原稿を暗記して臨む形式ではありません。普段から労働環境と健康に関するニュースや統計に触れ、要点をメモにまとめて短時間で説明する練習を重ねることが直接の対策になります。











志望理由書を丸暗記して発表する形式かと思っていましたが、当日与えられる産業保健の課題に対して90分で資料を作るんですね。準備のしかたが全く違いました。











そのとおり。対策すべきは「話す原稿」ではなく「短時間で論点を整理し、資料に落とし、口頭で説明するプロセス」そのものだ。産業保健分野のニュース記事や統計を週に一つ選び、90分以内に要点・根拠・自分の考えをA4資料1枚にまとめ、10分で発表する練習を繰り返そう。
📚 用語解説
産業保健:働く人の健康を守り、労働に起因する病気やけがを予防するための医学・実務分野です。労働衛生管理、産業医の職務、メンタルヘルス対策、作業環境の改善などを含みます。ラマツィーニ選抜の発表課題はこの分野から出題されます。
選抜方法②大学入学共通テストと2段階選抜のボーダー
プレゼンテーション試験合格者は、令和9年度大学入学共通テストで本学が指定する3教科(数学、理科、外国語)を受験し、合計得点(配点600点)の80%以上、つまり480点以上を獲得した者が合格者となります。指定科目は数学が「数学I、数学A」および「数学II、数学B、数学C」、理科は物理・化学・生物から2科目、外国語は英語(リーディング・リスニング両方を解答)です。指定する教科・科目を1科目でも受験しなかった場合は合否判定の対象になりません。
ここで重要なのは、プレゼンテーション試験に合格しても、共通テストで480点未満なら不合格になるという仕組みです。ラマツィーニ選抜は「プレゼンテーション試験だけの入試」ではなく、共通テストの学力基準をクリアすることが必須条件です。プレゼン対策に偏り、数学・理科・英語の基礎学力を後回しにすると、プレゼンテーション試験合格者発表(令和8年11月27日)から共通テスト(令和9年1月16日・17日)までの約1か月半で得点を480点まで押し上げるのは容易ではありません。
また、志願者が募集人員の4倍(40名)を超えた場合には、プレゼンテーション試験を適切に実施するため、提出書類を総合的に評価する2段階選抜(第1段階選抜)が行われることがあります。実施の有無は令和8年11月12日(木)から11月21日(土)の間に産業医科大学ホームページで告知されます。第1段階選抜で不合格になった場合、入学検定料60,000円のうち46,000円が返還される規定もあります。
| 段階 | 評価内容 | 結果発表 |
|---|---|---|
| (任意)第1段階選抜 | 志願者が募集人員の4倍超の場合、提出書類で選考 | 11月12日(木)〜11月21日(土)に実施有無を告知 |
| プレゼンテーション試験 | 発表資料・発表・質疑応答を総合評価 | 11月27日(金)16:00頃 |
| 大学入学共通テスト | 指定3教科合計点が480点(80%)以上 | 2月12日(金)16:00頃(最終合格発表) |











プレゼンテーション試験に合格しても、共通テストで480点に届かなければ不合格になるんですね。プレゼン対策だけに時間を使うのは危険だと分かりました。











その通り。ラマツィーニ選抜の対策は、プレゼンテーション練習と、数学・理科・英語の共通テスト対策を同時並行で進める必要がある。11月のプレゼン試験までは発表練習の比重を高めつつも、共通テスト科目の演習量をゼロにしないことが合格の分かれ目になる。
📚 用語解説
大学入学共通テスト成績請求チケット:大学入試センターが受験者に交付する、成績を志望大学へ提出するための書類です。ラマツィーニ選抜ではプレゼンテーション試験合格者のみが「私立大学用」のチケットを令和9年1月15日(金)17:00必着で産業医科大学に送付する必要があります。
プレゼンテーション試験の準備に集中するあまり、共通テスト科目の学習時間をゼロにすると、合格発表(11/27)から本番(1/16・17)までの短期間で挽回するのは困難です。プレゼン対策と共通テスト対策の週間時間配分をあらかじめ決めておきましょう。
出願期間・出願書類・入学検定料と併願割引
出願期間は令和8年10月1日(木)から10月16日(金)まで(出願締切日は消印有効)です。出願はインターネットによる登録の後、志願票、経歴書、調査書、志望理由書、封筒貼付用宛名シートなどの出願書類一式を簡易書留・速達で産業医科大学入試課へ郵送して初めて完了します。インターネット出願サイトでの入力や入学検定料の支払いだけでは出願は完了しない点に注意してください。
入学検定料は60,000円で、一度払い込むと返還されません(第1段階選抜で不合格になった場合を除く)。全ての選抜(総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜A・B・C)は併願が可能で、併願による入学検定料の割引制度もあります。ただし、複数の選抜に出願した者が一つの選抜に合格して入学手続を行った場合、その後に受験する他の選抜は合否判定の対象外になるという規定があるため、併願の順序と入学手続のタイミングは事前に整理しておく必要があります。
| 出願書類 | 内容・注意点 |
|---|---|
| ①志願票・②経歴書 | インターネット出願サイトからダウンロードして印刷。経歴書は黒ボールペンで本人署名 |
| ③調査書 | 文部科学省所定の様式で出身学校長が作成し厳封したものに限る |
| ④志望理由書 | 本学ホームページの入試情報から印刷。総合型選抜専用の様式で他選抜とは異なる |
| ⑤封筒貼付用宛名シート | インターネット出願サイトから取得し市販の角形2号封筒に貼付 |
| ⑥共通テスト成績請求票 | プレゼンテーション試験合格者のみ、共通テスト後に郵送 |
志望理由書は「志願者本人が記入する」「黒のボールペンを使用する」「学生募集要項および大学案内をよく読んで本学設置の目的を十分理解し、現時点における志望動機を記入する」「学習以外に学内外で行った活動をプロセスも含め具体的に列記する」ことが求められています。総合型選抜専用の様式は他の選抜方式と異なるため、様式を取り違えないよう注意してください。











インターネットで登録して検定料を払っただけでは出願完了にならないんですね。書類を郵送して初めて出願が完了すると分かりました。











そのとおり。出願期間は10月1日から16日までの約2週間しかない。調査書は学校に発行を依頼してから受け取るまで日数がかかるため、夏のうちに担任・進路指導の先生へ依頼のスケジュールを相談しておこう。志望理由書も本人が事実に基づいて書く必要があるので、直前に慌てないよう早めに下書きを始めるとよい。
📚 用語解説
消印有効:締切日までの郵便局の消印があれば受理されるという条件です。産業医科大学の出願書類郵送は「簡易書留・速達で、出願期間中の消印有効」と定められています。到着日ではなく発送日(消印日)が基準になる点を確認してください。
出願から入学手続までの全体スケジュール
ラマツィーニ選抜は、出願から入学手続まで約5か月にわたる長期の選考です。令和8年10月の出願から、11月のプレゼンテーション試験、翌年1月の大学入学共通テスト、2月の最終合格発表と入学手続まで、複数の締切が段階的に訪れます。どの段階で何を提出し、いつまでに何を終えるべきかを一覧で把握しておくことが、直前の慌てを防ぎます。
合格発表はいずれもインターネット出願サイトの「合否結果照会」で行われ、産業医科大学のホームページでは合格発表を行いません。合格者への合格通知書の郵送も行われず、電話等による合否照会にも一切応じないと明記されています。出願時に登録したメールアドレスとインターネット出願サイトのアカウント情報を、本人と保護者が確実に管理しておく必要があります。
入学手続期間は令和9年2月25日(木)から26日(金)で、受付時間は9:00〜11:30・13:00〜14:30、本人が来学して手続を行います。要項には「本学の総合型選抜に合格した者は、必ず入学手続をしなければなりません」「合格者で令和9年3月に当該高等学校または中等教育学校を卒業できなかった者は入学を取り消します」とも明記されており、卒業要件を満たすことも合格確定の前提条件です。











合格発表はホームページではなく出願サイトの中だけなんですね。電話で問い合わせても教えてもらえないと知って、メールアドレスとログイン情報の管理をしっかりしないといけないと感じました。











そのとおり。特に受験票ダウンロードメールと合格発表の通知は見落とすと重大な機会損失になる。受信フォルダの確認頻度を上げ、迷惑メールフォルダも定期的にチェックする体制を、出願直後から整えておこう。
📚 用語解説
インターネット出願サイト:産業医科大学の入試出願・合否確認を行う専用のWebシステムです。志願票・経歴書のダウンロード、入学検定料の支払い、受験票の印刷、合否結果照会、成績開示のすべてがこのサイトを通じて行われ、大学ホームページ本体とは別のログインが必要です。
一般選抜との並行計画と修学資金貸与制度
ラマツィーニ選抜は全ての選抜(総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜A・B・C)との併願が可能です。しかし、出願準備の負荷という観点では、総合型選抜は志望理由書・調査書・プレゼンテーション試験の準備が10月〜11月に集中し、共通テストは1月、一般選抜A〜Cはさらにその後に控えます。総合型選抜の準備に全時間を使い切ると、一般選抜対策の開始が遅れるリスクがあります。
産業医科大学医学部の学生には、修学資金貸与制度(公益財団法人産業医学振興財団所管)があり、学生納入金の実質負担額が6年間で約1,130万円に軽減されます(全体の約3分の1程度)。ただし、修学資金は卒業後に貸与を受けた期間の1.5倍の期間、産業医等として勤務することで返還が免除される仕組みで、入学時にキャリア形成プログラムへ参加するための入学時契約を結ぶ必要があります。この制度は総合型選抜に限らず医学部の学生全員が対象ですが、「産業医学の道に進む強い意志」を出願資格とするラマツィーニ選抜の志願者は、この仕組みを理解したうえで出願することが特に重要です。
| 確認事項 | ラマツィーニ選抜の位置づけ |
|---|---|
| 併願可否 | 医学部内の他方式(推薦・一般A〜C)と併願可能。ただし合格・入学手続後は他方式の受験資格を失う |
| 準備の山 | 10〜11月にプレゼン試験、1月に共通テストが集中 |
| 入学確約 | 合格したら必ず入学手続が必要(出願資格(4)) |
| 修学資金 | 入学時にキャリア形成プログラムの入学時契約が必要(医学部生共通) |











総合型選抜に合格して入学すると、修学資金の貸与を受ける代わりに、将来一定期間は産業医等として勤務する契約を結ぶことになるんですね。合格後のキャリアまで理解したうえで出願する必要があると分かりました。











そのとおり。ラマツィーニ選抜は「産業医学への強い意志」を出願資格に掲げている以上、修学資金とキャリア形成プログラムの仕組みも含めて理解し、納得したうえで出願することが本来の姿だ。制度の詳細は入学後に説明を受けられるが、概要だけは出願前に押さえておこう。
📚 用語解説
キャリア形成プログラム:産業医科大学医学部の学生が、アドミッション・ポリシーに基づいて学業に励み、在学中のキャリア教育を通じて将来の進路を主体的に検討・形成できるよう支援する制度です。入学時と卒業前にそれぞれ契約を結び、修学資金の返還免除までのキャリアプランを作成します。
ラマツィーニ選抜対策のスケジュールと準備の順番
ラマツィーニ選抜の対策は、①出願資格の確認、②産業医学への理解を深める、③プレゼンテーション対策、④共通テスト対策、⑤出願書類の準備、という順番で進めるのが効率的です。共通テスト対策をプレゼン試験後に慌てて始めるのではなく、出願前から並行して積み上げておくことが、480点(80%)という合格基準を超えるための鍵になります。
総合型選抜と一般選抜の並行設計は総合型選抜・学校推薦型選抜完全ガイドで確認できます。志望理由書の組み立て方は大学入試の志望理由書の書き方を使い、「人の命を救いたい」で終わらせず、本人の問題意識と産業医学という進路を結びつけてください。リンク先の型は完成文の代筆ではなく、本人が考える順序として利用してください。











プレゼン試験の練習と共通テストの得点固定を、出願前からずっと並行して進める必要があるんですね。10月の出願から2月の入学手続まで、途切れずに準備を続けるイメージが持てました。











そのとおり。ラマツィーニ選抜は一発勝負のプレゼンだけで終わらず、共通テストという学力の関門が控えている。週ごとに「産業保健の資料1本」「プレゼン練習1回」「共通テスト演習の得点」を数値で記録し、弱い科目・弱い工程へ翌週の時間を配分する仕組みを、出願前から作っておこう。
📚 用語解説
第一志望:その大学・学部・方式に合格した場合、優先して入学する意思を示す位置づけです。ラマツィーニ選抜は出願資格に「合格した場合は入学を確約できる者」と明記しており、記念受験や滑り止め目的での出願は想定されていません。
産業医科大学のラマツィーニ選抜は「普通の対策」では受からない
結論から先に言います。志望理由書を一度添削してもらう、面接動画を見て型を覚える、週1回だけプレゼン練習をするといった「普通の対策」だけでは、産業医科大学のラマツィーニ選抜に受かるのは厳しいです。産業医学への理解を深めながら、当日与えられる課題に90分で応じるプレゼンテーション対策と、480点(80%)という具体的な基準を超える共通テスト対策を、同時に積み上げる必要があるからです。
この記事で確認したとおり、ラマツィーニ選抜は募集人員10名以内という狭い枠に加え、志願者が4倍を超えれば2段階選抜、プレゼンテーション試験は当日課題への即応力、最終合否は共通テスト3教科合計480点以上という学力基準で決まります。必要なのは単発の添削ではなく、産業医学への理解・プレゼン練習・共通テスト演習を毎日の行動へ落とし込む仕組みです。
ここで、鬼管理専門塾が示す「従来塾の3つの限界」——①授業で情報を得ても行動は変わらない、②全員同じ指導は偏差値50に収束する、③週1指導では変化が遅い——に照らして、代表的な選択肢を一つずつ検討します。出典は「鬼管理」とはです。
独学・参考書だけでは出願資格の照合と当日課題への対応が抜けやすい
独学では公式要項や医学部受験の参考書を読めますが、①の限界が残ります。出願資格4条件を照合し、共通テストの指定科目を確認し、当日与えられる産業保健の課題に90分で応じる練習を独力で継続するのは難しく、「調べたつもり」のまま10月の出願が近づく危険があります。
映像授業・アプリでは産業医学固有の思考プロセスが身につかない
映像授業やアプリは共通テスト科目の基礎学力を得るには便利ですが、①と②の限界に当たります。ラマツィーニ選抜のプレゼンテーション試験は、産業保健分野の課題を当日その場で読み解き、資料化し、説明する力が必要で、視聴完了を対策完了とみなすと本人の不足に応じた演習量が決まりません。
集団授業の大手予備校では医学部特有の面接・小論文対策に偏りやすい
集団授業は一般的な医学部面接・小論文の型を扱えますが、②の限界が残ります。全員同じ進度では、共通テストの得点が480点に届いていない生徒、産業医学への理解が浅い生徒へ、それぞれ別の優先順位を付けられません。産業医科大学固有の評価軸を、本人の一日の行動へ落とす作業が不足します。
一般的な個別指導塾では週1回以外の修正が遅い
一般的な個別指導は本人に合わせられても、授業が週1回なら③の限界に当たります。プレゼン練習の弱点や共通テストの正答率の伸び悩みが分かっても、次の面談まで修正が止まります。10月出願から2月の入学手続まで複数の作業が並行する総合型選抜では、一週間の放置が大きな遅れになります。
- 独学・参考書のみ: 出願資格の照合と当日課題への即応力が育ちにくい
- 集団授業の大手予備校: 共通テスト進捗と産業医学理解の個人差に対応しにくい
- 鬼管理専門塾: 出願資格・プレゼン・共通テストを1日単位で行動まで管理する
独学・参考書、映像授業・アプリ、集団授業の大手予備校、一般的な個別指導塾を順に検討すると、いずれも①情報から行動への変換、②本人ごとの計画、③毎日の修正頻度のどれかが残ります。だから、産業医学への理解、プレゼンテーション試験対策、共通テスト対策を1日単位で管理する鬼管理専門塾しかない、という結論になります。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、従来塾の3つの限界を6つの仕組みで解消します。産業医科大学のラマツィーニ選抜では、出願資格の照合、産業医学理解、プレゼンテーション対策、共通テスト対策、出願書類の準備を一つの計画へ統合し、未確認条件や遅れを毎日・毎週の確認で見つけます。
- 鬼管理専門塾: 毎日×個別計画
- 独学: 本人だけで管理
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
ラマツィーニ選抜の志望者には、「産業保健の資料を1本読む」「発表資料を90分で1本作る」「共通テスト演習で数学・理科・英語の得点を測る」のように、目的意識の言語化と当日課題対応、共通テスト得点を一日の数値へ落とします。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
出願資格の4条件、プレゼンテーション試験、共通テスト480点(80%)という具体的な基準に対し、本人の現在地と弱点に合わせて優先順位を変えます。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
毎日の進捗と毎週の確認テストで、共通テストの模試得点、発表練習の時間、質疑応答の受け答えを測ります。出願書類の準備の遅れも放置せず修正します。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
厳しい選考を通過した専属講師が、産業医学への理解の深さと共通テストの学力を区別し、それぞれの進捗を確認します。公開された講師満足度アンケートも指導体制を検討する材料にできます。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学受験(学部特化含む)〜総合型選抜/推薦〜英語資格〜高校受験の専門コースを組み合わせ、産業医科大学の医学部特有の条件へ対応します。共通テスト対策と一般選抜との並行計画も一つの計画にします。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
要項や演習中の疑問はLINEで質問でき、Zoomの無料説明会には保護者も同席できます。現在の出願資格の充足状況、プレゼン練習の進み具合、共通テストの得点を共有し、出願までに必要な準備量を確認できます。
鬼管理専門塾の大学受験コースには1カ月返金保証制度があります。対象・適用条件の詳細は無料説明会で確認してください(出典:https://onikanri.singeki.com/onikanri-top/1month-refund/ )。指導方針と日々の管理方法は「鬼管理」とは?特徴・指導方針、これまでの結果は鬼管理専門塾の合格実績で確認できます。まず無料説明会で、志望方式の2027年度要項と現在の出願資格・共通テスト得点をもとに、最初の一週間で行う課題を相談できます。
産業医科大学のラマツィーニ選抜対策を無料説明会で相談できます
まとめ|公式要項からラマツィーニ選抜対策を始める
| 確認項目 | 2027年度要項の要点 |
|---|---|
| 実施学部 | 医学部医学科のみ(産業保健学部は非実施) |
| 募集人員 | 10名以内(医学部全体105名の内数) |
| 出願期間 | 令和8年10月1日(木)〜10月16日(金)、消印有効 |
| プレゼン試験 | 令和8年11月21日(土)。資料作成90分・発表10分・質疑応答約20分 |
| 共通テスト基準 | 数学・理科・外国語の合計600点中480点(80%)以上 |
| 最終合格発表 | 令和9年2月12日(金) |
| 入学手続 | 令和9年2月25日(木)〜26日(金)。必ず入学手続が必要 |
産業医科大学のラマツィーニ選抜は、大学名だけでなく学部名まで正確に確認しないと出願方式を間違えます。最短の準備は、口コミサイトの要約から志望理由書を作ることではなく、公式の令和9年度学生募集要項を読み込み、出願資格・募集人員・プレゼンテーション試験・共通テスト基準・全体日程を自分の状況と照合することです。
評価されるのは、産業医学への目的意識、当日の課題に応じるプレゼンテーション力、そして共通テストで示す基礎学力の3つです。どれか一つが強くても、要項が求める残りの条件を代替することはできません。出願資格の確認から入学手続まで、作業を日単位で数値化し、毎週の進捗から計画を修正しながら、一般選抜との並行学習も維持してください。
ラマツィーニ選抜対策を日単位の計画に変えられます
よくある質問
Q. 産業医科大学の産業保健学部にも総合型選抜はありますか?
A. いいえ。令和9年度(2027年度)時点で、産業医科大学が総合型選抜を実施しているのは医学部医学科(ラマツィーニ選抜)のみです。産業保健学部(看護学科・産業衛生科学科)は学校推薦型選抜と一般選抜のみで、総合型選抜の学生募集要項は公式の実施要項・出願書類ダウンロードページに掲載されていません。
Q. ラマツィーニ選抜の募集人員は何名ですか?
A. 医学部医学科10名以内です。これは総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜A〜Cを併せた医学部医学科全体の募集人員105名の中の一部にあたります。
Q. プレゼンテーション試験ではパソコンを使えますか?
A. 使用できません。発表資料の作成に使う文具等は大学が用意し、パソコンは使用できません。試験時間中は通信・検索が可能なスマートフォン等の電子機器の使用も禁止されています。
Q. 大学入学共通テストはどの科目が必要ですか?
A. 本学が指定する数学(「数学I、数学A」および「数学II、数学B、数学C」)、理科(物理・化学・生物から2科目)、外国語(英語。リーディングとリスニングの両方)の3教科です。合計得点(配点600点)の80%以上、つまり480点以上が合格に必要な得点です。指定科目を1科目でも受験しないと合否判定の対象になりません。
Q. プレゼンテーション試験に合格すれば、それだけで最終合格になりますか?
A. いいえ。プレゼンテーション試験合格者の中から、大学入学共通テストで指定3教科の合計得点が480点(80%)以上の者が最終合格者となります。プレゼンテーション試験と共通テストの両方の基準を満たす必要があります。
Q. 出願書類はインターネットの入力だけで完了しますか?
A. 完了しません。インターネット出願サイトでの登録と入学検定料の支払いに加え、志願票・経歴書・調査書・志望理由書などの出願書類一式を、出願期間内に簡易書留・速達で産業医科大学入試課へ郵送して初めて出願手続が完了します。
Q. ラマツィーニ選抜は他の選抜方式と併願できますか?
A. 総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜A・B・Cの全てで併願が可能で、併願による入学検定料の割引制度もあります。ただし、複数の選抜に出願した者が一つの選抜に合格し入学手続を行った場合、その後受験する他の選抜は合否判定の対象外になります。
Q. 既卒2年目以上でも出願できますか?
A. 出願資格(1)は、高等学校または中等教育学校を令和9年3月卒業見込みの者および令和8年3月に卒業した者に限定されています。既卒2年目以降の受験生はこの資格に含まれません。
Q. 対策はいつから始めるべきですか?
A. 出願は10月上旬に始まり、プレゼンテーション試験は11月、共通テストは翌年1月と続きます。産業医学への理解や共通テスト科目の基礎学力は短期間では整わないため、高2のうちから意識し、受験学年の春には出願資格を確認し、夏にプレゼンテーション対策と共通テスト対策を並行して進めるのが理想です。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





