明治大学の入試傾向・特徴を徹底解説！【2023年最新版】

英語

観点	情報
大問数	２
回答形式	マーク式、記述式併用
時間	70分
満点	150点
全体を占める割合	38%（全3科目で英語のみ配点が高い）

【特徴と傾向】

大問数は２問で、どちらも長文読解問題。
頻出テーマは、社会・文化・科学。800～1000語程度と、長めの長文読解問題です。

直接文法を問うような形式の問題は出題されず、英文和訳問題や内容説明問題が中心です。
また、内容と一致している英文を選択肢の中から選ぶ問題が多い傾向にあります。
しっかりと内容を把握しながら読み進めないと回答できないので、注意が必要です。

70分で長文２題ですので、かなりハイペースで英文を読み、回答していかなければなりません。
設問にも英文が登場するので、やはりスピードが求められます。

全体的に語彙レベルもやや高めです。
前後の文章や、問題のテーマを汲み取りながら単語の意味を考える力も必要です。

【対策法】

ややレベルの高い単語も出題されるため、早い段階で標準レベルの単語をマスターしましょう。
頻出である社会・文化・科学に関する単語も身につけられるように。
本番はスピード感が重要ですので、英単語を見たらすぐに日本語が出てくるレベルまで繰り返し練習してください。

直接的な文法問題は出題されませんが、文法を熟語のように覚えてしまえば、長文を読むスピードも速くなります。
文法書を繰り返し演習し、構文もマスターできるようにすると良いでしょう。

やはり、一番苦戦するのは時間配分です。長文１題あたり35分で解く必要があります。
スラッシュリーディングをしたり、SVOCなどに分けながら読んだりと、スピーディーに読むためのテクニックを身につけましょう。
そのためにはやはり、基本である語彙力や文法・構文力が必要です。

過去問での対策・演習は可能ですので、時間配分や難易度などを意識して取り組みましょう。

国語

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式、記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	31%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問数は全３題。
大問１、２は現代文で、大問３は古文です。

現代文の内容は評論文で、文章の内容は法律や政治、制度に関する問題が出題されます。
文章量も他の大学と比べるとやや多めです。英語同様、時間配分が鍵となります。
漢字・四字熟語・慣用句などの問題も出題され、レベルも高いことが特徴です。

古文は仮名草子・説話・紀行文など、中世～近世のものが出題されやすい傾向にあります。
「国学書」や「裁判」の物語など、マイナーな問題が出題されることもあります。
文章の内容に関する問題だけではなく、古典の常識問題も出題されますので、対策が必要です。
問題文もおおよそ700～1000字なので、現代文同様、長めの文章となっています。

漢文は大問１つを使って独立で出題されることはありませんが、小問として出題されることがありますので、注意してください。

【対策法】

漢字の読み書きや慣用句、四字熟語は難易度が高めなので、問題集も難易度の高いものを使用して繰り返し演習を行うことが大切です。
古文単語も同様に、単語帳を何周も繰り返して勉強しましょう。

長文問題の設問形式は毎年変更はあるものの、内容をしっかり理解できれば対応できるので、法律関係のテーマを扱っている法学部の過去問は有効活用すると良いですね。
長文問題の復習を行う際は、「なぜ間違えたのか」「どういう考え方をすればいいのか」「どの部分の解釈が違ったのか」など、解説を読みながら丁寧に復習してください。

世界史

観点	情報
大問数	4
回答形式	マーク式
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	31%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問４題構成で、以前まではマーク式２題、記述式２題の構成だったが、最近はすべてマーク式という回答方式が続いている。

西洋史と東洋史の比率は大体半分ずつが多く、
東洋史の場合は中国の一国史や中国周辺の地域が絡んだ地域史が頻出です。
西洋史は欧米諸国の１つの国を取り上げた一国史の問題が出やすい傾向です。
テーマごとに分かれたテーマ史の出題もありますが、古代から近代までを通して問うような通史問題も出題されます。

出題される時代は幅広いですが、特に20世紀の問題は頻出なので、優先して対策しておくと良いでしょう。
出題形式や出題傾向、時間の感覚を掴むためにも過去問を用いて演習を行ってください。

【対策法】

近現代史の問題が頻出なことから、近現代史の範囲は優先的に対策するのが良いです。
難易度は教科書レベルで対応できる範囲ですので、苦手な部分を中心に徹底して復習してください。
法学部ということから、国際政治や国際経済に関する問題も出やすいので、国際問題に関する部分は特に注意して学習しましょう。
教科書だけではなく、資料集や新聞、ニュースなどで関連する話題に注目してインプットしておくことも対策になります。

一国史はもちろん、通史として出題されることがあるので、一連の流れを理解し、地域や時代別にわかりやすくまとめておくことを推奨します。

日本史

観点	情報
大問数	4
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	31%（全3科目）

【特徴と傾向】

基本的に回答形式はマーク式と記述式の両方ですが、2021年と2022年はマーク式のみで、2023年はマーク式と記述式の両方でした。
記述式でも回答できるように準備しておいて損はないので、どちらでも大丈夫なように対策しておきましょう。

出題範囲は古代から近現代まで幅広く、原始や古代など、他の大学や学部であまり出題されない時代からも出題されることがあります。
基本的には教科書レベルの範囲からの出題になりますので、注釈も含め、徹底的に仕上げておくのが良いです。

記述式の場合は、長文で回答する論述問題は出題されませんが、10文字前後の短文で答える記述問題の出題はあります。

日本史も過去問演習は有効な対策方法なので、積極的に活用して苦手な分野や曖昧な範囲を洗い出しましょう。

【対策法】

基本的には教科書レベルで対応可能なレベルですので、教科書や資料集でのインプット、問題集や過去問でのアウトプットを繰り返して定着させていきましょう。
また、出題範囲も幅広いので、どの時代が出てきても問題がないよう、全時代満遍なく対策してください。

記述問題では人物名や用語を漢字で記入する必要があります。
音だけで覚えるのではなく、しっかりと漢字で書けるように練習もしておく必要がありますので注意してください。

政治経済

観点	情報
大問数	３・４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	31%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問数は３題もしくは４題です。
政治分野・経済分野の両方から出題されますが、政治分野のほうが比重が高い傾向にあります。
記述式の問題では論述問題も出題されており、政治の制度や日本国憲法に関する問題が多い傾向です。

政治分野は政治思想や人権問題、社会制度に関する問題、経済分野は社会保障制度、労働問題など近年の日本経済に関する問題や課題が取り上げられやすいです。
特に政治や人権に関する問題では、深い理解が求められますので、重点的に対策を。
国際政治に関する時事問題も頻出です。

出題形式や出題傾向、範囲は例年大差がないので、過去問を有効的に活用することができます。

【対策法】

人権問題や労働問題、社会保障制度など、現代の日本の問題点・課題点とリンクして問題が出題されやすいので、教科書や問題集での対策に併せ、ニュースや新聞などから情報を取り入れることも重要です。

特に政治分野に関しては、深い理解や本質的な理解が求められますので、基礎を完璧にし用語集や資料集で知識を深めていくことが大切です。
また、暗記をして理解するだけでなく、様々な背景にも目を向けて深く理解することを意識してください。

英語

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	80分
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問数は４題で、マーク式・記述式併用。

大問１は、文法や語彙を問うような空欄補充問題です。
文脈から判断して答えるというよりは、語彙力や文法力が求められる問題構成になっています。
大問２は、会話文や短い文章が出題されます。英文の途中に空欄があり、当てはまる英文を選択肢の中から選ぶような形式です。
大問３と大問４は長文読解問題。文法や正誤問題、下線部について答える問題など出題形式は様々です。

長文問題のテーマは社会系、文化系で、論説文や随筆が多いです。
英文の量は800～900、年度によっては1000語を超えることも。
あまり見かけないテーマの内容であり、毎年問題形式があまり変わらないことから、過去問はぜひ有効に活用してください。

【対策法】

大問１の文法や語彙問題だけでなく、長文問題の際にも文法や語彙にまつわる問題が出題されますので、徹底的に復習することが大切です。
単語を見ると、すぐにどういう意味か出てくるくらいのレベルを目指して毎日繰り返し復習してください。

長文は分量が多いため速読することも大切ですが、内容一致問題や言い換え問題も出題されるので、理解しながら読み進めることも重要なことです。
まずは時間がかかっても良いので、1文1文緻密に理解できるように練習し、読めるようになってきたら速読の練習をするようにしましょう。

数学

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１は、マーク式の小問集合問題。小問が３題ほど出題されます。
大問２は、マーク式の大問が1題出題されます。
大問３は、記述式の問題が出題されます。

大問１と大問２は、教科書レベルの問題が出題されます。確立や関数、微積分が比較的出やすい傾向にありますが、幅広い範囲から満遍なく出題されます。
大問３は標準的な問題から教科書の応用問題レベルまで出題されます。数ⅠA・ⅡBから幅広く出題されますが、すべて記述式の証明問題が頻出傾向にあります。

問題形式は毎年ほぼ変わりはないので、過去問で演習するのも良いでしょう。

【対策法】

マーク式の問題は部分点を確保することができないので、正しい答えを導かなければ点数は取れません。
普段、演習する際は途中計算を蔑ろにせず、どの部分で間違えたのかが分かるように意識しましょう。ケアレスミスが命取です。

記述問題は途中計算や証明の展開の仕方なども点数の対象となるので、丁寧に記述する練習が必要です。まずは教科書の章末問題レベルまでを完璧にして、解法をマスターしてください。
教科書の問題や問題集、過去問を使って様々な問題を解きながら、「この場合はこうやって解く」とすぐに出てくるレベルまで持っていきましょう。

国語

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１と大問２は、現代文。約6000字～7000字と文章量が多い。
大問３は古文。口語訳の記述問題が頻出。

現代文は論説文や評論文で、内容は国際社会、日本社会、人間論などの硬い文章が多いです。
文化論や科学論、経済論、哲学論に関するテーマも見られます。
漢字や慣用句、四字熟語、文法問題も出題されます。

古文は古代～中世の物語や日記、説話が頻出です。
文法や内容理解、文学史や古典の常識問題も出題されます。

例年同じ出題形式ですので、過去問は十分に活用することができます。

【対策法】

現代文は文字数が多めですので、正確さとスピードの両方が求められます。
難易度は標準的なレベルということから、基礎力をどれだけつけられるかが重要となってきます。
最初は地道かもしれませんが、間違ってしまった問題はどの部分で考え方が違ったのかを徹底的に分析していくことが大切です。
正しい考え方のプロセスを身につけていきましょう。

古文は特に重要な古文単語や文法を徹底的に習得してください。
内容を理解するための練習にもなりますし、文法を問われた際の対策にもなります。
助動詞や助詞の用法や意味もしっかりと確認し、定着させましょう。

世界史

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１、２は記述式。大問３、４はマーク式。大問５は論述問題であることが多い。

大問１、２の記述問題より、大問３、４のマーク式問題のほうが難易度が高めですが、
全体的には教科書レベルで対応可能です。
また、通史や地域別、時代別など出題方法は様々です。
地域別の問題では、欧米史の出題が多く、その他の問題は中国史や西洋史中心の構成です。
時代別の問題では、近世以降の出題が多く、特に第二次世界大戦以降からの問題が頻出です。
分野別の問題では、社会、経済史の出題がやや多い傾向にあります。

大問５の論述問題は３行以内で説明させることが多く、内容は歴史事象を説明させるものです。
特に西洋史からの出題が多いです。

例年出題傾向や問題構成は同じですので、過去問も有効に使えます。

【対策法】

全体的に教科書レベルの問題ばかりですので、注釈や図・表も含め知識を定着させることが前提となります。
併せて資料集も確認すると、より知識が深まります。

一問一答で知識を確認していくことも大切ですが、通史問題でも通用するように、
世界史を大きく捉えて同じ時代に他の地域では何が起こっているのかなどをまとめることもおすすめします。

論述問題は頭の中で考えて終わり…ではなく、実際に書いてみることが大切です。
指定された文字数の中で必要なことを的確にまとめる練習を繰り返してください。
使いたいキーワードを決めてから書いてみると書きやすいかもしれませんね。

日本史

観点	情報
大問数	4
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１～大問４まですべてマーク式と記述式の併用となっている。
時代史・通史・テーマ史などが出題され、基本的には空欄補助問題。
テーマ史は政治や文化、社会経済など幅広い。
時代をいくつかまたいだテーマ史の出題もある。
時代別でみると、近現代史が約半数を占めているので優先的に対策すると良いでしょう。

問題数や問題形式などは、例年大きな変化がないため、過去問演習は大切です。

【対策法】

まずは教科書や問題集、資料集で基礎を徹底的に固め、その後テーマ史や通史対策をすると良いでしょう。
テーマ別問題集を解いたり、テーマごとに自分で整理したりするのが有効的です。
通史対策としては、一問一答で暗記をするというよりかは、大きな歴史の流れを意識しながら定着させましょう。

地理

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１と大問２は記述式、大問３と大問４はマーク式、大問５は論述問題。
幅広い範囲から出題されますので、苦手分野を作らないことが大切です。

特徴的な問題として、図や表、データなどをもとに、当てはまる国を答えるような問題があります。
また、論述問題では時事問題への論述や地誌的な思考力が試されるようなお題が出題されます。
３行以内（約90文字以内）で回答させる場合が多いので、対策が必要です。

例年、同じような出題形式ですので、過去問を積極的に活用し、時間配分や問題数、論述問題などに慣れていきましょう。

【対策法】

大半の問題は基礎的な問題ですので、教科書レベルをマスターすれば対応できます。
地図や表、データの問題にも対応できるよう、教科書と併せて資料集や問題集も確認してください。

特に論述問題では時事的な知識や現代社会の課題などをテーマにした問題が出題されやすいので、
日頃から問題意識を持ってニュースや新聞などで情報収集しておくことが大切です。
その際、90字程度で自分の考えをまとめる練習をすると尚良いです。

政治経済

観点	情報
大問数	4
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１～大問４まで、大問の前半は記述式、後半はマーク式の構成。マーク式のほうがやや問題数は多い。
大問４題のうち、政治分野が１題、経済分野が３題である場合が多いので、経済分野を中心に対策すると良いです。

経済分野では特に、国際経済、日本経済、経済理論が頻出です。
全体的に細かい部分までの知識を問われる傾向にあり、時事問題も頻出です。

政治経済も例年形式に変わりはありません。
出題形式や出題傾向、時間配分、難易度を見るためにも、過去問をうまく活用していきましょう。

【対策法】

教科書は図や表、グラフ、注釈など細かい部分までしっかりと目を通し知識を定着させながら理解を深めましょう。
経済分野の割合が特に大きいので、経済分野は特に徹底して取り組む必要があります。

教科書を中心に学習し、知識や理解を深めるために資料集を活用、問題集や過去問でアウトプットをしていきましょう。
自分が苦手な分野や定着が怪しい分野は繰り返し学習してください。

時事問題の対策としては、新聞やニュース、インターネットで話題を調べるなどして、自分から積極的に情報収集していく必要があります。
常にアンテナを張って問題意識を持ちながら、情報収集しましょう。

英語

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１、２は長文読解問題。社会や文化に関するテーマが頻出。
内容一致・空所補充、同意表現など読解問題の典型的な出題形式が幅広く用いられています。
内容把握とそれに基づく語彙・イディオム・基本構文の適切な選択を問う問題が中心です。

大問３は対話文問題。
発言の空所部分に適切な語句を選択肢の中から選ぶという出題が続いています。

60分で長文２題と対話文問題ですので、かなりハイペースで英文を読み、回答していかなければなりません。
出題傾向に大きな変化はありませんので、過去問を使用して演習を重ねるのが良いです。

【対策法】

本番はスピード感が重要ですので、英単語を見たらすぐに日本語が出てくるレベルまで繰り返し練習してください。
長文問題は、英文を読む前に設問に目を通しておくことで、スムーズに回答できるのでおすすめです。

やはり、一番苦戦するのは時間配分です。長文２題は45分ほどで解き終わることを目標に演習してみてください。
スラッシュリーディングをしたり、SVOCなどに分けながら読んだりと、スピーディーに読むためのテクニックを身につけましょう。
そのためにはやはり、基本である語彙力や文法・構文力が必要です。

国語

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１と大問２は現代文。論説文と随筆が１題ずつ出ることが多い。
論説文は社会論・言語論・文化論・科学論・哲学論・メディア論・スポーツ論など幅広い内容。
解釈に困るような文章が多く、読みづらい印象です。
随筆は戦争・文学に関連するテーマが多いのが特徴です。

大問３は古文。
古代～近世の物語､日記・随筆・説話といった題材で､有名な作品が多いです。
また、文法から内容解釈までの総合的読解力や、文学史・歴史的背景を含めた｢古典常識｣も問われます。

大問４は漢字問題。
問題と同じ漢字を使うものを選択肢から選ぶ問題と、漢字の読みに関する問題が出題されます。

出題形式は例年同じですので、ぜひ過去問を有効活用してください。

【対策法】

現代文では難解な語彙や表現が使われるので、政治や経済、哲学のような普段から固めのテーマの文章に触れておきましょう。時間と問題数を考えるとスピード勝負の試験となります。

長文問題の復習を行う際は、「なぜ間違えたのか」「どういう考え方をすればいいのか」「どの部分の解釈が違ったのか」など、解説を読みながら丁寧に復習してください。

古文はまず、基本的な語彙や文法は完璧にしてください。
現代語訳では単語の意味が最重要となりますし、「文法｣は直接問われます。

数学

観点	情報
大問数	２・３
回答形式	マーク式・記述式
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

2021年、2022年度の問題は大問が３題で、すべてマーク式です。
それ以前の問題は大問２つでマーク式・記述式併用の出題形式や、大問４題でマーク式など、様々です。

小問集合問題と独立した大問２題が出される場合が多い傾向にあります。
全体的に基本的な問題が多いので、基礎力を鍛えれば対応できます。
しかし、中には計算力を必要とする問題もありますので、注意が必要です。

頻出単元は、接線の方程式や面積の計算など、微分積分法が出題されていますが、出題範囲の中で幅広く出題されますので、苦手分野は残さないようにしなければなりません。
出題傾向や時間配分、難易度を見るためにも過去問を使って演習してください。

【対策法】

内容自体は教科書レベルですので、まずは教科書や問題集の章末問題レベルまでを完璧にしてください。
問題を見たらすぐに解法が浮かぶくらい問題を定着させましょう。
マークシート法では計算ミスは命取りになる場合があるので、正確な計算力が必要になります。

世界史

観点	情報
大問数	３・4
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問３・４題構成で、古代から現代まで幅広く出題されます。

大問が３題の場合はすべて記述かマーク式の問題ですが、大問４題の場合は、４題目が200字～300字で程度で答える論述問題となっています。

地域別の問題に関しては、西洋史と東洋史の比重は年度によって変動します。西洋史では西欧史、東洋史では中国史が頻出です。
テーマ別では政治史が頻出で、文化史から出題されることもあります。

論述問題は、5つほどのキーワードを使い、文章を作成するという問題です。
出題形式や出題傾向、時間の感覚を掴むためにも過去問を用いて演習を行ってください。

【対策法】

苦手な分野を作らないように満遍なく学習してください。
単なる暗記にとどまらず、つながりを把握したり、用語集や参考書を用いて周辺知識を広げたりするといった工夫も必要です。

問題集を解く際、根拠を明らかにせず、ただ、問題をこなすだけの演習はやめてください。「なぜその選択肢を選んだのか、なぜ他の選択肢は誤っているのか」を全ての選択肢について説明できるようにすることが大切です。

日本史

観点	情報
大問数	４・５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

時代別では近現代が重視されており、原始や古代からの出題はあまり見られません。
テーマ別では社会経済史や外交史からの出題割合が高いです。ほかに、文化史や政治史からの出題も見られます。
また、史料問題が頻出で、特に近現代の史料問題が多い傾向にあります。

毎年大問１には論述問題も組み込まれており、文字数は100～200字まで様々です。

問題傾向や形式にほとんど違いはありませんので、過去問を使って対策をしましょう。

【対策法】

教科書や資料集でのインプット、問題集や過去問でのアウトプットを繰り返して定着させていきましょう。
論述問題にも対応できるように、細かな時代背景や関連する人・出来事・場所なども併せて覚えましょう。

史料問題は基本的なものが多いので、史料集などを使って慣れておくことが大切です。
また、史料問題はできるだけ多くの史料を見ることが大切なので、問題を多く解くようにしましょう。

政治経済

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

政治分野・経済分野の両方から出題され、比率は同じくらいです。
正誤問題の割合が多く、一問一答や空欄補充といった形式が多いです。
経済分野では市場機構、国際経済の動向、国内経済の関係性についての出題が多い傾向にあります。
現代社会分野では、社会保障や労働問題、農業政策、人権問題などの問題が出題されています。

また、時事問題も必ず出題されます。最近の話だけでなく、10年、20年前の出来事と関連させて出題されることもあります。

出題形式や出題傾向、範囲は例年大差がないので、過去問を有効的に活用することができます。

【対策法】

人権問題や労働問題、社会保障制度など、現代の日本の問題点・課題点とリンクして問題が出題されやすいので、教科書や問題集での対策に併せ、ニュースや新聞などから情報を取り入れることも重要です。

時事問題では、普段から日本の政治経済にアンテナを張れているかを重視する傾向にあります。普段から新聞やニュースをチェックして、話題になっている出来事は詳細に理解しておきましょう。
直近におきた事柄だけでなく、ここ数年にわたった広い範囲での出題もあるので、なるべく長期的な視点から考えるようにすると良いです。

その他の問題は、出題されている内容もほとんど教科書レベルの用語なので、まずは教科書をしっかり押さえましょう。その後は、過去問や問題集で多くの問題をこなし、自分の知識の抜けがないか繰り返し確認・復習しましょう。

地理

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

全体的にグラフや図表が多く出題され、地域の特性や諸問題に対する課題の説明を記述させる問題が出題されやすいです。
一部、難易度の高い問題が出題されますが、基本的に標準レベルの問題が多い傾向にあります。

【対策法】

特に記述問題は、その地域の特性や、諸問題に対する課題を素早く捉えることが求められます。そのために、地理の基礎的な知識はもちろん、新聞やニュースなどを用いて、今の日本や世界の状況を把握することが大切です。

また、グラフや地図が頻出ですので、地図帳を使い、地域や国の位置関係などを明確にしておくことも重要です。

国語

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１は、現代文の長文読解。
大問２は古文。大問３は漢文。

現代文は評論文が多く、内容は文学、文化、哲学、芸術などと幅広いジャンルから出題されます。
漢字や慣用句、四字熟語、文法問題も出題されます。

古文は文法、現代語訳や内容解釈・換言説明・本文合致・和歌修辞法など幅広く、
漢文も句法や語句の読み・現代語訳、書き下し・返り点など様々です。

例年同じ出題形式ですので、過去問は十分に活用することができます。

【対策法】

試験時間60分で大問３題を解く必要があるので、正確さとスピードの両方が求められます。
国語は基本的に基礎力をどれだけつけられるかが重要となってきます。
最初は地道かもしれませんが、間違ってしまった問題はどの部分で考え方が違ったのかを徹底的に分析していくことが大切です。
正しい考え方のプロセスを身につけていきましょう。

古文は特に重要な古文単語や文法を徹底的に習得してください。
内容を理解するための練習にもなりますし、文法を問われた際の対策にもなります。
助動詞や助詞の用法や意味もしっかりと確認し、定着させましょう。

漢文は特に､返り点の打ち方や書き下しなどの白文対策は丁寧に繰り返しましょう。

英語

観点	情報
大問数	４・５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１は、文法や語彙を問うような空欄補充問題。文脈から判断して答えるというよりは、語彙力や文法力が求められる問題構成。
大問２は、語形変化や派生語で空欄を埋める空欄補助問題。
大問３と大問４は長文読解問題。似た意味の単語を答える問題や正誤問題、内容一致問題など様々。
大問５は短い会話文の問題で、かっこに当てはまる文を選択する形式。

長文問題は社会系、文化系、歴史、物語、エッセイなど幅広いです。
英文の量は1000語を超えることも。
大問１、２は記述式で大問３以降の長文読解問題はマーク式となります。

特に大問２の語形変化問題はあまり見かけない内容であり、毎年問題形式があまり変わらないことから、過去問はぜひ有効に活用してください。

【対策法】

まずは、単語を見ると、すぐにどういう意味か出てくるくらいのレベルを目指して毎日繰り返し復習してください。
大問２では、派生語を問うものも多いので、単語の暗記の際も、普段から派生語を意識しておきましょう。

長文は分量が多いため速読することも大切ですが、内容一致問題や言い換え問題も出題されるので、理解しながら読み進めることも重要なことです。
まずは時間がかかっても良いので、1文1文緻密に理解できるように練習し、読めるようになってきたら速読の練習をするようにしましょう。

日本史

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

原始・古代～近現代まで各時代にあまり偏りなく均等に出題される。
大問は時系列順で出題されるのが特徴です。

テーマ史は政治の部分が頻出で、外交や文化に関する出題も見られます。
また史料問題は毎年出るくらい頻出問題です。
年代配列問題や論述問題もいくつか出題されます。

問題数や問題形式などは、例年大きな変化がないため、過去問演習は大切です。

【対策法】

まずは教科書や問題集、資料集で基礎を徹底的に固めましょう。
史料問題が頻出ですので、できるだけ多くの資料を見る機会を作ってください。

教科書などで基礎が固まってきたら、歴史的な出来事と政治との関わりに特に注意して学習すると良いです。
記述問題があるので、必ず漢字で答えられるように準備してくださいね。

世界史

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問４題の中で、通史やテーマ別、地域別など出題方法は様々です。

テーマ史が特に頻出で、文化史から出題されることが多いです。
通史の問題では、政治史や外交史からの出題が多い傾向にあります。
地域別の問題では、東アジアが頻出です。

全体的に時代を広範囲に扱っているので、特定の出来事に関する大問は出にくく、世紀をまたぐレベルの大問が出やすいです。

例年出題傾向や問題構成は同じですので、過去問も有効に使えます。

【対策法】

全体的に教科書レベルの問題ばかりですので、注釈や図・表も含め知識を定着させることが前提となります。
併せて資料集も確認すると、より知識が深まります。

一問一答で知識を確認していくことも大切ですが、通史問題でも通用するように、
世界史を大きく捉えて同じ時代に他の地域では何が起こっているのかなどをまとめることもおすすめします。

テーマ史は頻出なのでしっかりと対策してください。
基本的には大きな枠組みで勉強するのが良いです。「経済史」「政治史」など、それぞれのテーマの大きな転換点となった出来事をまとめ、そのあとで関連するものをまとめていくと整理しやすくなります。

地理

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

幅広い範囲から出題されますので、苦手分野を作らないことが大切です。

特に統計表や地図、地形図を扱った問題が頻出問題です。
大問の中に短文で答える論述問題や理由を説明させる問題があります。
全体的には教科書レベルの問題が多いですが、選択肢の中に紛らわしい問題があるので、知識だけでなく、思考力で対応しなければいけない場面も見られます。

例年、同じような出題形式ですので、過去問を積極的に活用し、時間配分や問題数、論述問題などに慣れていきましょう。

【対策法】

地図や表、データの問題にも対応できるよう、教科書と併せて資料集や問題集も確認してください。
表や地形図を扱った問題が頻出ですので、図や表から素早く情報を得ることが大切です。

用語の意味が説明できるレベルまで知識が定着したら、問題集を使って知識を深め、過去問演習を通して出題形式や傾向に慣れるようにしてください。

英語

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式、記述式の両方
時間	70分
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１、２は長文読解問題。経済に関するテーマが頻出。
指定された語句を使って英文を完成させるような記述問題が出題される。

大問３は文法・語彙問題。
空欄補助問題で、文法力よりも語彙力を試す問題が多い。

大問４は会話文問題。
空欄に適する英文を当てはめていくスタイル。口語表現を知っていないと読めない問題も出題される。

70分で長文２題と文法、会話文問題ですので、かなりハイペースで英文を読み、回答していかなければなりません。
出題傾向に大きな変化はありませんので、過去問を使用して演習を重ねるのが良いです。

【対策法】

本番はスピード感が重要ですので、英単語を見たらすぐに日本語が出てくるレベルまで繰り返し練習してください。
長文問題は、英文を読む前に設問に目を通しておくことで、スムーズに回答できるのでおすすめです。

やはり、一番苦戦するのは時間配分です。長文２題は50分で解き終わることを目標に演習してみてください。
スラッシュリーディングをしたり、SVOCなどに分けながら読んだりと、スピーディーに読むためのテクニックを身につけましょう。
そのためにはやはり、基本である語彙力や文法・構文力が必要です。

国語

観点	情報
大問数	２
回答形式	マーク式、記述式の両方
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１は現代文。
難解な語彙や表現が使われることがあります。文章量も他の大学と比べるとやや多めです。
内容は、時事問題や社会問題を扱ったものが出る傾向にあります。
漢字は読み書きだけでなく、部首を問うような問題もありますので、注意が必要です。

大問２は古文。
教科書に載っている有名な随筆・説話・歌論などが出やすいです。特に和歌を含む文章が頻出。
2つの文章を並べ、それぞれに関連した問題を出題するという形式が特徴的です。

出題形式は例年同じですので、ぜひ過去問を有効活用してください。

【対策法】

現代文では難解な語彙や表現が使われるので、政治や経済、哲学のような普段から固めのテーマの文章に触れておきましょう。時事問題や社会問題がテーマとなった文章が頻出ですので、キーワード集や新聞で語彙力も増やしておくと尚良いです。

長文問題の復習を行う際は、「なぜ間違えたのか」「どういう考え方をすればいいのか」「どの部分の解釈が違ったのか」など、解説を読みながら丁寧に復習してください。

古文はまず、基本的な語彙や文法は完璧にしてください。
２つの文章を比較して答える問題がありますので、助詞や助動詞の意味は重要です。
２つの文章を比較しながら読む意識を持ち、解く訓練が大切です。

数学

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問が３題ですべてマーク式です。
全体的に基本的な問題が多いので、基礎力を鍛えれば対応できます。

頻出分野は、数と確率、数列、ベクトル、微分・積分です。分野を超えた融合問題も頻出ですので、注意してください。
出題傾向や時間配分、融合問題を見るためにも過去問を使って演習してください。

【対策法】

内容自体は教科書レベルですので、まずは教科書や問題集の章末問題レベルまでを完璧にしてください。
問題を見たらすぐに解法が浮かぶくらい問題を定着させましょう。
融合問題は各分野の基礎が固まっていないと対応できないので、各分野を対策した後で問題ありません。
融合問題は過去問演習を繰り返すのがおすすめです。

世界史

観点	情報
大問数	4
回答形式	マーク式・記述式
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問４題構成で、以前まではマーク式、記述式併用構成でしたが、すべてマーク式という回答方式の年度もあります。

「適切でないものを選べ」といった誤りを指摘する問題が多いため、しっかりと問題文を読むようにしてください。
テーマごとに分かれたテーマ史の出題もありますが、古代から近代までを通して問うような通史問題も出題されます。

西洋史・東洋史の比率は年度によって違いますが、東西混合史が出題されることもあります。
世界史を幅広く捉え、対策しておくことが大切ですね。
分野別にみると、政治史や社会経済史や文化史から幅広く出題されます。
出題形式や出題傾向、時間の感覚を掴むためにも過去問を用いて演習を行ってください。

【対策法】

一国史はもちろん、通史として出題されることがあるので、一連の流れを理解し、地域や時代別にわかりやすくまとめておくことを推奨します。

問題集を解く際、根拠を明らかにせず、ただ、問題をこなすだけの演習はやめてください。「なぜその選択肢を選んだのか、なぜ他の選択肢は誤っているのか」を全ての選択肢について説明できるようにすることが大切です。

日本史

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

基本的に回答形式はマーク式と記述式の両方ですが、2022年と2023年はマーク式のみでした。
記述式でも回答できるように準備しておいて損はないので、対策しておきましょう。

近代史以降からの出題が中心となっており、例年最後の大問が現代史に当てられています。分野別では社会・経済史の問題が多くなっています。
また、史料問題は毎年出題されており、正誤問題は全体の３分の１ほど出題されます。

マーク式・記述式など、回答形式にやや違いは見られますが、問題傾向や形式に違いはありませんので、過去問を使って対策をしましょう。

【対策法】

教科書や資料集でのインプット、問題集や過去問でのアウトプットを繰り返して定着させていきましょう。
近現代からの出題が多い傾向にありますので、近現代を中心に全時代、満遍なく対策してください。

史料問題は基本的なものが多いので、史料集などを使って慣れておくことが大切です。
また、史料問題はできるだけ多くの史料を見ることが大切なので、問題を多く解くようにしましょう。

政治経済

観点	情報
大問数	３・４
回答形式	マーク式・記述式
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

他の社会系教科と同様、2021年まではマーク式・記述式併用の問題でしたが、2022年からはマーク式のみとなっています。
こちらも記述式でも回答できるように準備しておいて損はないので、対策しておきましょう。

政治分野・経済分野の両方から出題されますが、経済分野のほうが比重が高い傾向にあります。
全体的に教科書レベルの問題が多いですが、最新の社会問題から詳細な知識を問う問題が出題されていますので、注意が必要です。
また、法律に関する年号についての問題が見られるのも特徴です。

出題形式や出題傾向、範囲は例年大差がないので、過去問を有効的に活用することができます。

【対策法】

人権問題や労働問題、社会保障制度など、現代の日本の問題点・課題点とリンクして問題が出題されやすいので、教科書や問題集での対策に併せ、ニュースや新聞などから情報を取り入れることも重要です。

教科書に書かれていることは、グラフや表、図版・脚注まで理解し、基礎固めをしましょう。基本問題・標準問題は確実に押さえておくことが大切です。
暗記をして理解するだけでなく、様々な背景にも目を向けて深く理解することを意識してください。

英語

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１と大問２は、長文読解。600～700語程度。
テーマは社会や情報に関する話題が頻出です。特にインターネットやメディアに関する話題が出やすいです。

大問３は会話文形式の問題。英文の選択肢があり、自然な会話文になるように当てはまる箇所に文章を差し込むような形式です。

毎年問題形式があまり変わらないことから、過去問はぜひ有効に活用してください。

【対策法】

まずは、単語を見ると、すぐにどういう意味か出てくるくらいのレベルを目指して毎日繰り返し復習してください。

試験時間60分で大問３題ですので、かなり時間が厳しいです。
長文は分量が多いため速読することも大切ですが、内容一致問題や言い換え問題も出題されるので、理解しながら読み進めることも重要なことです。
まずは時間がかかっても良いので、1文1文緻密に理解できるように練習し、読めるようになってきたら速読の練習をするようにしましょう。

数学

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１と大問２はマーク式の問題。
大問３～５は記述式の問題。そのうち２題を選択する。

微分積分・確率・図形が頻出問題で、選択問題では証明問題が出題されやすい。
回答必須の問題は特に基本的な問題のレベル。
記述問題では、途中計算や解法説明なども見られるので、対策が必要です。
ぜひ、過去問も活用してください。

【対策法】

全体的に基本的な問題で、応用レベルの問題も基礎が必要なことから、まずは教科書を中心に公式や定理を理解し、解法を定着させましょう。
頻出である微分積分・確率・図形は特に優先して対策すると良いです。
最終的には選択問題にも対応できるように、証明問題にもたくさん取り組みましょう。

国語

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１と大問２は、現代文の長文読解。大問３は古文。

現代文は文字数にばらつきはありますが、大体6000～8000字と他の大学や学部と比べても分量が多い傾向にあります。
論説文や評論文１題と小説・随筆など文学的文章１題が出されることが多く、文学論・哲学論・言語論・社会論・コミュニケーション論・メディア論など、情報コミュニケーション学部に関連する題材が頻出です。

古文は、古代～近世の物語・日記・歌論・評論・随筆など、幅広い題材が出題されています。
文法から内容解釈までの総合的読解力、歴史的背景を含めた古典常識も問われます。

例年同じ出題形式ですので、過去問は十分に活用することができます。

【対策法】

試験時間60分で大問３題を解く必要があるので、正確さとスピードの両方が求められます。
国語は基本的に基礎力をどれだけつけられるかが重要となってきます。
最初は地道かもしれませんが、間違ってしまった問題はどの部分で考え方が違ったのかを徹底的に分析していくことが大切です。
正しい考え方のプロセスを身につけていきましょう。

古文は特に重要な古文単語や文法を徹底的に習得してください。
内容を理解するための練習にもなりますし、文法を問われた際の対策にもなります。
助動詞や助詞の用法や意味もしっかりと確認し、定着させましょう。

日本史

観点	情報
大問数	３・４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

2020年までは大問３題構成でしたが、2021年からは大問４題構成が続いています。

出題範囲としては、近現代の出題が頻出です。
また、毎年史料問題が出題されています。新聞記事などが史料として扱われることが多いです。
正誤問題の割合が4割程度と高い割合で出題されるので、注意が必要です。

テーマ史は政治や外交、時代別では明治～昭和が頻出です。
問題形式などは、例年大きな変化がないため、過去問演習は大切です。

【対策法】

まずは教科書や問題集、資料集で基礎を徹底的に固めましょう。
史料問題が頻出ですので、できるだけ多くの資料を見る機会を作ってください。
特に新聞記事が出題されやすいので、定期的に新聞を確認すると良いでしょう。

頻出の近現代は、高校では深く扱わない学校が多いため、しっかり学習しておく必要があります。
ただ単に暗記をするのではなく、因果関係や同時期のほかの出来事を意識しながら体系的に歴史を覚えましょう。 

世界史

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問５題の中で、通史やテーマ別、地域別など出題方法は様々です。

テーマ史の問題では、政治史や外交史からの出題が多い傾向にあります。
地域別の問題では、アジア史、特に中国史が頻出です。
正誤問題が多く、教科書の範囲を超えるような問題も出題されています。

例年出題傾向や問題構成は同じですので、過去問も有効に使えます。

【対策法】

一問一答で知識を確認していくことも大切ですが、通史問題でも通用するように、
世界史を大きく捉えて同じ時代に他の地域では何が起こっているのかなどをまとめることもおすすめします。

テーマ史は頻出なのでしっかりと対策してください。
基本的には大きな枠組みで勉強するのが良いです。「経済史」「政治史」など、それぞれのテーマの大きな転換点となった出来事をまとめ、そのあとで関連するものをまとめていくと整理しやすくなります。

政治経済

観点	情報
大問数	３・４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

幅広い範囲から出題されますので、苦手分野を作らないことが大切です。
テーマ別では日本の政治制度や日本経済についての問題が多く出題されています。
政治分野と経済分野はバランスよく出題されており、特に年号についての問題が目立ちます。

例年、同じような出題形式ですので、過去問を積極的に活用し、時間配分や問題数、論述問題などに慣れていきましょう。

【対策法】

全体的には教科書レベルの問題が多いですが、中には詳しい知識を要する問題があるので、図やグラフ、脚注まで見ておくと良いです。

用語の意味が説明できるレベルまで知識が定着したら、問題集を使って知識を深め、過去問演習を通して出題形式や傾向に慣れるようにしてください。

国語

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１と大問２は、現代文の長文読解。大問３は古文。

現代文の内容は文学、文化、哲学、芸術などと幅広いジャンルから出題されます。
漢字や慣用句、四字熟語、文法問題も出題されます。

古文は歴史的背景を含めた古典常識問題からも出題されやすいです。
文章は中世～近世の物語や説話が頻出です。

例年同じ出題形式ですので、過去問は十分に活用することができます。

【対策法】

試験時間60分で大問３題を解く必要があるので、正確さとスピードの両方が求められます。
国語は基本的に基礎力をどれだけつけられるかが重要となってきます。
最初は地道かもしれませんが、間違ってしまった問題はどの部分で考え方が違ったのかを徹底的に分析していくことが大切です。
正しい考え方のプロセスを身につけていきましょう。

古文は特に重要な古文単語や文法を徹底的に習得してください。
内容を理解するための練習にもなりますし、文法を問われた際の対策にもなります。
助動詞や助詞の用法や意味もしっかりと確認し、定着させましょう。

英語

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	80分
満点	200点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１と大問２は長文読解問題。社会・文化・情報系をテーマとする文章が頻出。
大問３は文法・語法を問う知識問題。
大問４と大問５は会話文の問題。大問４は短い会話のやりとりを問う小問形式で、大問５は長めの会話文の空欄補助問題。

毎年問題形式があまり変わらないことから、過去問はぜひ有効に活用してください。

【対策法】

まずは、単語を見ると、すぐにどういう意味か出てくるくらいのレベルを目指して毎日繰り返し復習してください。

長文は分量が多いため速読することも大切ですが、内容一致問題や言い換え問題も出題されるので、理解しながら読み進めることも重要なことです。
まずは時間がかかっても良いので、1文1文緻密に理解できるように練習し、読めるようになってきたら速読の練習をするようにしましょう。

日本史

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

時代別の問題や通史など、出題範囲や出題方法は幅広い傾向にありますが、外来文化との関係を問う問題は比重が大きいです。
特に史料問題が頻出で、高い読解能力が求められます。

問題数や問題形式などは、例年大きな変化がないため、過去問演習は大切です。

【対策法】

まずは教科書や問題集、資料集で基礎を徹底的に固めましょう。
史料問題が頻出ですので、できるだけ多くの資料を見る機会を作ってください。

世界史

観点	情報
大問数	６
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問６題の中で、通史やテーマ別、地域別など出題方法は様々です。

テーマ史が特に頻出で、政治史・外交史から出題されることが多いです。
３行程度で答えさせるような論述問題も毎年出題されています。
教科書レベルの標準問題がほとんどですが、史料集まで読み込んでいないと答えられないような、難しい問題が数問含まれています。

例年出題傾向や問題構成は同じですので、過去問も有効に使えます。

【対策法】

全体的に教科書レベルの問題ばかりですので、注釈や図・表も含め知識を定着させることが前提となります。
併せて資料集も確認すると、より知識が深まります。

一問一答で知識を確認していくことも大切ですが、通史問題でも通用するように、
世界史を大きく捉えて同じ時代に他の地域では何が起こっているのかなどをまとめることもおすすめします。

テーマ史は頻出なのでしっかりと対策してください。
基本的には大きな枠組みで勉強するのが良いです。「経済史」「政治史」など、それぞれのテーマの大きな転換点となった出来事をまとめ、そのあとで関連するものをまとめていくと整理しやすくなります。

数学

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式
時間	90分
満点	120点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１は、例年「小問集合」。自分で計算し、計算で出た答えをマークするスタイル。
大問２・３は、１つの課題について誘導がつき、文章中の空欄を埋めていく形式。
前半、基礎的な内容から始まり、問題の誘導にうまく乗ることで後半も簡単になっていく仕組みです。

「場合の数・確率」「微分・積分」はほぼ確定で出題され、図形の思考問題やベクトルも高頻度で見かけます。
毎年、大問ごとに難易度が分かれます。大問１つは手こずるだろう…という予測で時間配分を。

基本的には、毎年の形式が大きく変わったことが無いので、過去問のスタイルを染み込ませておけば問題なし。
完全マークの試験になるので、計算過程でミスをしてしまうと即失点です。計算ミスは無きように。

【対策法】

傾向が定まっているがために、対策は単純明快です。

まずは大問１、「小問集合＝典型問題の集まり」ですので、まずは教科書レベルの公式や定義を完璧に。
公式の導出や証明問題に極度に拘る必要はありません。教科書が１問ずつ解説できれば問題ありません。

大問２・３についても同じです。誘導があることからストーリーが重要視されるかと思いきや、そうではありません。
１つ１つの状況が理解できていれば、文章のつながった小問集合です。
対策としては、「条件→最適解法」の流れを定着させておきましょう。
「この条件が来たということは、この解法を使う！」と、自分のなかでクイズをするテンポで思い出せるように。

物理

観点	情報
大問数	4
回答形式	マーク式
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

テストテストテストテスト

【対策法】

テストテストテストテスト

化学

観点	情報
大問数	4
回答形式	マーク式
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

テストテストテストテスト

【対策法】

テストテストテストテスト

英語

観点	情報
大問数	4
回答形式	マーク式
時間	60分
満点	100点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

テストテストテストテスト
テストテストテストテスト
テストテストテストテスト
テストテストテストテスト
テストテストテストテスト

【対策法】

テストテストテストテスト
テストテストテストテスト
テストテストテストテスト
テストテストテストテスト
テストテストテストテスト

国語

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	120分（他の選択科目１科目と合わせた合計時間）
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１は、漢字の書き取り問題。
大問２は、漢字の読み問題。
大問３は、現代文の長文読解。
大問４は、古文問題。

現代文は評論文が頻出で、農業や環境がテーマである場合が多いですが、哲学や社会といったテーマについての論説文が出題される場合もあります。
漢字の問題も現代文も標準的なレベルです。

古文は古代～近世の有名な作品からの出題が多いです。内容理解を問う問題だけでなく、文法や文学史、古典常識など総合的な力が試されます。

例年同じ出題形式ですので、過去問は十分に活用することができます。

【対策法】

国語は基本的に基礎力をどれだけつけられるかが重要となってきます。
最初は地道かもしれませんが、間違ってしまった問題はどの部分で考え方が違ったのかを徹底的に分析していくことが大切です。
正しい考え方のプロセスを身につけていきましょう。

古文は特に重要な古文単語や文法を徹底的に習得してください。
内容を理解するための練習にもなりますし、文法を問われた際の対策にもなります。
助動詞や助詞の用法や意味もしっかりと確認し、定着させましょう。

英語

観点	情報
大問数	３
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	60分
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

大問１が長文読解問題。大問２が会話文問題または長文読解問題。大問３が文法・語法や語彙の知識問題という構成になっています。

長文読解問題は発音・アクセント問題も出題されることが多いです。内容は、生物や環境をテーマとした自然科学の分野や、教育や哲学などをテーマとした社会・文化の分野です。
大問３の文法・語彙問題では多義語に関する問題が頻出です。

過去問はぜひ有効に活用してください。

【対策法】

時間が60分と短いですので、まずは、単語を見ると、すぐにどういう意味か出てくるくらいのレベルを目指して毎日繰り返し復習してください。
大問３の文法・語彙問題では、発音・アクセント問題も出題されますので、単語を覚えるだけでなく、発音やアクセントも意識してください。

長文は速読することも大切ですが、理解しながら読み進めることも重要なことです。
まずは時間がかかっても良いので、1文1文緻密に理解できるように練習し、読めるようになってきたら速読の練習をするようにしましょう。

数学

観点	情報
大問数	７・８
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	120分（国語と合わせた合計時間）
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

一部記述式も見られますが、ほとんどマーク式の問題形式となっています。
幅広い分野から出題されますが、微分積分やベクトルなど、数学ⅡBからの出題が多い傾向にあります。問題の難易度は基本～標準レベルで、難問奇問はほとんど出題されません。計算量もそれほど多くないでしょう。

【対策法】

ほかの選択科目１科目と合わせて120分ですので、基礎的な問題はスラスラ解けるようにしておきたいです。
問題を見たらすぐに解法が思いつくくらいに問題集をやり込むと良いでしょう。
また、マークシートでは計算ミスが命取りになるので、正確な計算力を養う必要があります。

日本史

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	120分（国語と合わせた合計時間）
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

用語や人名、正誤問題など単問に対して解答する問題が多く出題されます。
論述問題はなく、記述式よりマーク式の問題の方がやや難易度が高い傾向にあります。

古代～近現代まで幅広く出題されるので、苦手分野を作らないようにしましょう。
テーマ史でも特定の分野に偏った出題は見られません。史料問題も頻出で、教科書に載っているような史料を細かく問う問題も見られます。
選択問題では、正誤問題のほか、年代の配列を問う配列問題も出題されています。

問題数や問題形式などは、例年大きな変化がないため、過去問演習は大切です。

【対策法】

まずは教科書や問題集、資料集で基礎を徹底的に固めましょう。図表や注釈も見落とさないように！
史料問題が頻出ですので、できるだけ多くの資料を見る機会を作ってください。
記述問題があるので、必ず漢字で答えられるように準備してくださいね。

世界史

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	120分（国語と合わせた合計時間）
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

西洋史と東洋史からバランスよく出題されるのが特徴です。
西洋史は、ヨーロッパ全土を対象とした出題が多く、東洋史は中国史が頻出問題です。

マーク式の問題は正誤問題が多くみられます。記述式の問題は、用語や人物名を答える問題が多いです。

例年出題傾向や問題構成は同じですので、過去問も有効に使えます。

【対策法】

全体的に教科書レベルの問題ばかりですので、注釈や図・表も含め知識を定着させることが前提となります。
併せて資料集も確認すると、より知識が深まります。

テーマ史は頻出なのでしっかりと対策してください。
基本的には大きな枠組みで勉強するのが良いです。「経済史」「政治史」など、それぞれのテーマの大きな転換点となった出来事をまとめ、そのあとで関連するものをまとめていくと整理しやすくなります。

地理

観点	情報
大問数	３・４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	120分（国語と合わせた合計時間）
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

図や表、グラフを用いた問題が頻出です。全体的に難易度は標準レベルですが、一部細かいところまで問うような問題が見られます。
出題範囲は幅広いので、苦手分野を作らないように満遍なく対策してください。

例年、同じような出題形式ですので、過去問を積極的に活用し、時間配分や問題数、論述問題などに慣れていきましょう。

【対策法】

地図や表、データの問題にも対応できるよう、教科書と併せて資料集や問題集も確認してください。
表や地形図を扱った問題が頻出ですので、図や表から素早く情報を得ることが大切です。

用語の意味が説明できるレベルまで知識が定着したら、問題集を使って知識を深め、過去問演習を通して出題形式や傾向に慣れるようにしてください。

政治経済

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	120分（国語と合わせた合計時間）
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

政治分野、経済分野、現代社会分野、総合問題と満遍なく出題されます。

回答形式は、マーク式と記述式の両方ですが、大半はマーク式になっています。とくに正誤問題の割合が高いです。全体的に標準的で教科書レベルの問題ですが、グラフや統計などの資料問題は難易度が高くなりやすい傾向にあります。

また、農業や環境問題、食関連問題、食糧自給率をテーマとした問題が頻出です。

問題数や問題形式などは、例年大きな変化がないため、過去問演習は大切です。

【対策法】

政治分野・経済分野に関する小問の多くが教科書レベルの問題です。まずは、しっかりと教科書を読み込み、理解を深めましょう。その後、過去問や問題集、参考書で多くの問題をこなし、苦手な分野や知識の抜けを確認していってください。

農業や環境をテーマとする問題の対策としては、環境や食糧に関する時事的な事柄に関心をもつことです。日頃から、新聞やニュースを確認しておきましょう。

化学

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	120分（国語と合わせた合計時間）
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

記述式の問題では、反応式や構造式を書く問題が出題されます。一部難しい問題もありますが、全体的には教科書レベルで対応できるでしょう。
問題量や文章量はやや多めなので、時間配分を意識する必要があります。

範囲は理論化学、無機化学、有機化学から幅広く出題されます。理論化学の比重が高い傾向にあり、計算問題も頻出です。

過去問はぜひ有効に活用してください。

【対策法】

理論化学の比重が高いので、理論化学の理解から始めましょう。「なぜそうなるのか」「どういう仕組みなのか」を1つ1つ理解しながら正確に知識を身につけるようにしてください。問題集での勉強は、教科書や参考書で基礎がしっかりと固まった後で取り組むようにしましょう。

生物

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式
時間	120分（国語と合わせた合計時間）
満点	150点
全体を占める割合	33%（全3科目）

【特徴と傾向】

問題数が多く、計算問題や実験考察問題も出題されます。そのため、時間配分が鍵となってくるでしょう。
範囲としては、遺伝情報や代謝、植物の反応、生態が比較的多く出題される傾向にあります。

例年同じ出題形式ですので、過去問は十分に活用することができます。

【対策法】

難易度は標準レベルですので、教科書を中心に基礎を徹底しましょう。実験問題や計算問題も出題されますので、しっかりと理解しておいてください。
計算問題については、遺伝情報に関する計算問題を中心に、素早く正確に計算できるようにしましょう。

英語

観点	情報
大問数	４
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	70分
満点	120点
全体を占める割合	50%（全２科目）

【特徴と傾向】

大問４題のうち、長文読解問題2題、文法・語法や語彙などの知識問題が1題、会話文問題が1題という構成です。

会話文問題は、会話表現というよりかは、内容把握をメインに問われる形式になります。
長文の問題については、内容一致・空所補充、同意表現などの典型的な出題形式が幅広く用いられています。内容把握とそれに基づく語彙・イディオム・基本構文の適切な選択を問う問題が中心です。

70分で大問４題ですので、かなりハイペースで英文を読み、回答していかなければなりません。
出題傾向に大きな変化はありませんので、過去問を使用して演習を重ねるのが良いです。

【対策法】

本番はスピード感が重要ですので、英単語を見たらすぐに日本語が出てくるレベルまで繰り返し練習してください。
長文問題は、英文を読む前に設問に目を通しておくことで、スムーズに回答できるのでおすすめです。

やはり、一番苦戦するのは時間配分です。
スラッシュリーディングをしたり、SVOCなどに分けながら読んだりと、スピーディーに読むためのテクニックを身につけましょう。
そのためにはやはり、基本である語彙力や文法・構文力が必要です。

数学

観点	情報
大問数	５
回答形式	マーク式・記述式併用
時間	120分
満点	200点
全体を占める割合	50%（全２科目）

【特徴と傾向】

全体的に全分野から幅広く出題されますが、特に数学Ⅲの微分積分が頻出で、確率や数列からの出題も多いです。
難易度は基本レベルのものから、思考力を要する問題や、計算量が多く時間がかかる問題まで様々です。
難易度差があるということなので、簡単な問題を素早き解き、難しめの問題にどれだけ使えるかが重要になります。

記述式の問題は途中計算や説明などをしっかり書く必要がありますので、練習が必要です。
出題傾向や時間配分、記述問題を見るためにも過去問を使って演習してください。

【対策法】

問題を見たらすぐに解法が浮かぶくらい問題を定着させましょう。
計算が複雑な問題や証明問題に時間を割きたいので、時間配分を意識した演習が必要です。
間違えた問題や解き方がすぐに出てこなかった問題にはチェックを入れておき、繰り返し解くようにしましょう。