
北海道大学薬学部を志望しているのですが、募集要項を見ても前期日程に「薬学部」が見当たりません。定員は80人と書いてあるのに、募集人員は24人。これはどういう仕組みなのでしょうか?














先に結論を言います。北海道大学の薬学部は、学部別入試を後期日程でしか実施していません。2027年度の学部別入試の募集人員は24人です。薬学部の学科等の定員80人(薬科学科50人・薬学科30人)の残り56人は、前期日程の「総合入試理系」で入学した学生が1年後に移行して埋まります。つまり北大薬学部を狙うルートは2本あり、必要な科目も配点もまったく違います。この記事では、その2ルートの構造、2026年度の公式倍率、後期の配点、4年制と6年制の違いの順に整理します。
北海道大学薬学部の情報がわかりにくいのは、受験生が普通に想定する「学部を選んで出願し、合格したらその学部に入る」という形になっていないからです。北大は平成23年度から総合入試を導入しており、理系の多くの学部は前期日程で学部単位の募集を行っていません。薬学部もその一つで、前期日程に薬学部という出願先そのものが存在しません。この構造を理解しないまま偏差値や倍率の数字だけを集めると、自分がどの試験に向けて何を準備すべきかが最後まで決まりません。本稿は北海道大学公式の入学者選抜要項と入学試験実施状況表だけを根拠に、「どのルートで、何点満点の、どんな試験を受けることになるのか」を先に確定させます。
目次
- 北海道大学薬学部の入試ルート・倍率・偏差値への結論
- 薬学部の定員80人の内訳|学部別入試24人・総合入試からの移行56人
- 学部別入試は後期日程のみ|前期に「薬学部」という出願先はない
- 2026年度の公式データ|志願263人・受験96人・合格32人の読み方
- 後期日程の試験科目と配点|共通テスト465点+理科300点の765点満点
- 総合入試理系ルートの配点|同じ765点満点でも中身がまったく違う
- 薬科学科(4年制)と薬学科(6年制)の違いと、学科が決まる時期
- 北海道大学薬学部の偏差値は?公式値がない前提での距離の測り方
- 後期日程と総合入試理系、どちらのルートで狙うかの決め方
- 北海道大学薬学部は「普通の対策」では受からない
- 鬼管理専門塾の特徴
- まとめ|北大薬学部は「後期24人」と「移行56人」の二重構造で捉える
- よくある質問
北海道大学薬学部の入試ルート・倍率・偏差値への結論
| 知りたいこと | 公式情報から言える結論 | 最初にとる行動 |
|---|---|---|
| 入試は前期?後期? | 学部別入試は後期日程のみ。前期日程に薬学部という出願先はない | 後期で直接狙うか、総合入試理系から移行するかを先に決める |
| 募集人員と定員 | 学部別入試は24人。学科等の定員80人の残り56人は総合入試からの移行枠 | 2ルートの募集人員を1枚の表にして、狙う枠を確定する |
| 倍率はどれくらい | 2026年度は志願263人・受験96人・合格32人。実質倍率は3.0倍 | 志願倍率・受験倍率・実質倍率の3つを混同せずに記録する |
| 偏差値はいくつ | 北海道大学が公表する公式偏差値は存在しない | 模試の数値は出典と時期を添え、公式配点と過去問で距離を測る |
| 4年制と6年制の違い | 薬科学科(4年制・定員50人)と薬学科(6年制・定員30人)。学科決定は第1年次終了時 | 入学時点では学科が決まらない前提で、進路の希望を言語化しておく |
受験生が北海道大学薬学部について検索する内容は、大きく分けると「どの試験を受けるのか」「どれくらいの競争なのか」「学科はどう決まるのか」の3つに集約されます。この3つは別々の疑問に見えて、実際には一本の判断につながっています。入試ルートが決まらなければ準備する科目が決まらず、科目が決まらなければ倍率を見ても自分の行動は変わりません。そして北大の場合、学科は入学時ではなく入学後に決まるため、「薬剤師になりたいから6年制で出願する」という発想自体が成立しません。まずルート、次に配点、最後に学科という順番で確認するのが最短です。














前期日程で薬学部を受けられないとなると、実質的に選択肢が1つしかないということですか?














逆です。選択肢は2つあります。後期日程の学部別入試で直接24人の枠を取りにいくルートと、前期日程の総合入試理系で入学して1年後に薬学部へ移行するルートです。募集人員だけを比べれば移行枠56人のほうが大きい。ただし移行は入学後の成績で決まるため、入試の準備だけでは完結しません。どちらを主軸にするかで、いま解くべき問題集が変わります。
定員の内訳を押さえる → 後期日程のみである理由を理解する → 2026年度の公式数字を正しく読む → 後期の配点を確認する → 総合入試ルートの配点と比べる → 学科の決まり方を知る → 偏差値の扱いを決める → 自分のルートを選ぶ、という順に読むと、断片的な情報が1つの受験計画にまとまります。
薬学部の定員80人の内訳|学部別入試24人・総合入試からの移行56人
2027年度北海道大学入学者選抜要項に掲載された表によると、薬学部の学科等の定員は薬科学科50人・薬学科30人の合計80人です。このうち学部別入試(後期日程)の募集人員は薬学部として24人。フロンティア入試(総合型選抜)の募集人員は薬学部には設定されていません。残りは総合入試入学者の移行人数として、薬科学科35人・薬学科21人の合計56人が割り当てられています。24人と56人を足すと、ちょうど定員80人になります。
| 学科 | 学科等の定員 | 学部別入試(後期) | 総合入試からの移行人数 |
|---|---|---|---|
| 薬科学科(4年制) | 50人 | 薬学部として24人(学科の内訳指定なし) | 35人 |
| 薬学科(6年制) | 30人 | 同上 | 21人 |
| 薬学部 合計 | 80人 | 24人 | 56人 |
📚 用語解説
総合入試:北海道大学が平成23年度から実施している募集方式。学部ごとではなく文系・理系という大きな括りで入学し、1年間の教養科目・基礎科目を学んだ後、本人の志望と成績に基づいて学部・学科へ移行する。理系は選抜群単位で募集され、移行先は選抜群を問わず理学部・医学部・歯学部・薬学部・工学部・農学部・獣医学部・水産学部から選べる。
📚 用語解説
移行人数:総合入試で入学した学生が、第1年次終了時に各学部・学科へ移り、その学科等の定員のうちどれだけを占めるかを示す人数。選抜要項の注記では、医学部医学科・歯学部・薬学部薬学科・獣医学部を除いて変動する場合があるとされている。したがって薬学科の21人は固定枠、薬科学科の35人は年によって動きうる枠と読む。














移行56人のほうが学部別入試24人より多いのですね。なら総合入試理系で入って移行するほうが入りやすい、ということですか?














募集人員だけを見ればそう見えますが、そこは慎重に読んでください。移行枠は総合入試理系で入学した学生全員が対象で、彼らは1年間の成績で移行先を争います。入試を突破すれば終わりではなく、入学後にもう一度競争があるということです。逆に後期日程の24人は入試1回で決着します。枠の大きさではなく、自分がどちらの競争なら勝ち切れるかで選ぶべきです。
この章で押さえるべき行動は、募集人員の数字を「24人」だけでメモしないことです。定員80人、学部別入試24人、移行56人、そして薬科学科35人と薬学科21人という内訳までセットで記録すれば、後で倍率や配点を見たときに「どの枠に対する数字か」を取り違えなくなります。北大薬学部の情報整理は、この表を1枚作るところから始まります。
学部別入試は後期日程のみ|前期に「薬学部」という出願先はない
2027年度入学者選抜要項の「Ⅱ 一般選抜 1 試験実施方式」には、総合入試は前期日程のみで募集すること、学部別入試の医学部・歯学部は前期日程のみで募集すること、そして学部別入試の理学部・薬学部・工学部・農学部は後期日程のみで募集することが明記されています。つまり北海道大学の前期日程には、薬学部という募集単位が存在しません。前期日程で北大の薬学系を目指すなら、出願先は必然的に総合入試理系になります。
| 日程 | 募集される単位 | 薬学部志望から見た意味 |
|---|---|---|
| 前期日程 | 総合入試(文系・理系)と、医学部・歯学部などの学部別入試 | 薬学部の枠はない。総合入試理系に出願し、1年後の移行を目指す |
| 後期日程 | 理学部・薬学部・工学部・農学部などの学部別入試 | 薬学部として直接出願できる唯一の日程。募集人員24人 |
| フロンティア入試 | 学部・学科・専攻・コース単位 | 薬学部には募集人員の設定がない |
| 帰国生徒選抜など | 学部・学科等の単位 | 薬学部は後期日程の募集人員の内数として扱われる |














国公立は前期で勝負を決めるのが基本と聞いていました。前期に枠がないというのは、受験計画としてかなり特殊ですよね。














特殊です。だからこそ計画の立て方が変わります。後期一本に賭けるなら、前期は他大学か北大の総合入試理系に出願することになります。北大の前期と後期は両方に出願できるので、前期に総合入試理系、後期に薬学部という組み方も可能です。逆に言えば、前期をどう使うかを決めないまま後期対策だけ進めるのは危険です。
選抜要項は本学の前期日程と後期日程の両方に出願することを認めています。ただし総合入試理系の前期は数学・理科・外国語の個別試験、薬学部の後期は理科のみの個別試験です。「同じ北大だから対策は共通」とは考えず、それぞれの配点表に合わせて準備してください。
2026年度の公式データ|志願263人・受験96人・合格32人の読み方
北海道大学が公表した令和8年度(2026年度)入学試験実施状況表によると、薬学部の一般選抜は志願者263人、受験者96人、当初合格者31人、追加合格者1人でした。合格者は合計32人です。薬学部は後期日程でしか学部別入試を行わないため、この数字はそのまま後期日程の結果を表します。受験者96人を合格者32人で割った実質倍率は3.0倍。志願263人という数字と、実際に試験会場にいた96人という数字の差の大きさが、後期日程という日程の性格を物語っています。
| 項目 | 2026年度 薬学部 | 意味 |
|---|---|---|
| 募集人員 | 24人 | 選抜要項に定められた学部別入試の枠 |
| 志願者数 | 263人 | 出願した人数。前期の結果が出る前に出願している |
| 受験者数 | 96人 | 実際に後期の個別試験を受けた人数 |
| 合格者数 | 32人 | 当初合格31人+追加合格1人 |
| 入学者数 | 24人 | 最終的に入学した人数 |
| 実質倍率 | 3.0倍 | 受験者96人÷合格者32人 |
📚 用語解説
実質倍率:実際に受験した人数を合格者数で割った競争率。出願したが受験しなかった人を含む志願倍率とは意味が異なる。後期日程は前期日程の合格発表後に実施されるため、前期で進学先が決まった受験生が受験を辞退し、志願者数と受験者数の差が大きくなりやすい。














志願263人に対して受験は96人。3分の1近くしか来ていないのですね。これは薬学部の人気がないということですか?














人気の問題ではありません。後期日程は前期の合格発表後に実施されるので、前期で第一志望に受かった人は後期を受けに来ません。北大の後期全体を見ても、志願3,857人に対して受験1,597人です。薬学部だけの現象ではなく、後期日程という仕組みの結果です。だから志願263人に怯える必要はありませんが、「残った96人は本気で来ている96人」だという読み方は必要です。
同じ2026年度の実施状況表で他の募集単位と並べると、薬学部の位置がより正確に見えます。北海道大学全体では志願9,299人・受験6,879人・合格2,558人で実質倍率2.7倍。薬学部の3.0倍はこれをわずかに上回りますが、獣医学部の4.8倍や教育学部の4.1倍ほどではなく、前期・後期を合算した学部の中で突出して高いわけではありません。ただし薬学部の数字は後期日程だけの結果である点を忘れないでください。前期を含む他学部とは、母集団の性格そのものが異なります。
| 募集単位 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 総合入試文系 | 391人 | 377人 | 104人 | 3.6倍 |
| 総合入試理系 | 2,801人 | 2,723人 | 1,064人 | 2.6倍 |
| 文学部 | 626人 | 422人 | 171人 | 2.5倍 |
| 教育学部 | 215人 | 126人 | 31人 | 4.1倍 |
| 法学部 | 835人 | 607人 | 191人 | 3.2倍 |
| 経済学部 | 549人 | 398人 | 172人 | 2.3倍 |
| 理学部 | 481人 | 208人 | 62人 | 3.4倍 |
| 医学部 | 614人 | 582人 | 254人 | 2.3倍 |
| 歯学部 | 124人 | 112人 | 40人 | 2.8倍 |
| 薬学部 | 263人 | 96人 | 32人 | 3.0倍 |
| 工学部 | 991人 | 395人 | 162人 | 2.4倍 |
| 農学部 | 471人 | 185人 | 62人 | 3.0倍 |
| 獣医学部 | 229人 | 178人 | 37人 | 4.8倍 |
| 水産学部 | 709人 | 470人 | 176人 | 2.7倍 |
| 全体 | 9,299人 | 6,879人 | 2,558人 | 2.7倍 |
この章のアクションは、倍率という言葉を単独でメモしないことです。募集人員24人、志願263人、受験96人、合格32人の4つを並べて記録し、どの2つを割った数字なのかを必ず添える。そうすれば他サイトで見かけた倍率が自分のメモと食い違ったときに、定義の違いなのか年度の違いなのかをすぐ判別できます。
後期日程の試験科目と配点|共通テスト465点+理科300点の765点満点
2027年度入学者選抜要項の別紙2によると、薬学部(後期日程)は大学入学共通テストを6教科8科目で利用し、その配点は国語100点、地理歴史・公民50点、数学100点、理科100点、外国語100点、情報15点の合計465点です。個別学力検査等は理科のみで300点。合計765点満点となります。個別試験で課される理科は、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目を選択します。試験は令和9年3月12日の9時30分から12時までの150分です。
| 区分 | 教科 | 配点 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト | 国語 | 100点 | 6教科8科目を利用 |
| 共通テスト | 地理歴史・公民 | 50点 | 地理総合・地理探究、歴史総合・日本史探究などから1 |
| 共通テスト | 数学 | 100点 | 数学Ⅰ・数学A/数学Ⅱ・数学B・数学C |
| 共通テスト | 理科 | 100点 | 物理・化学・生物・地学から2 |
| 共通テスト | 外国語 | 100点 | 英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1 |
| 共通テスト | 情報 | 15点 | 情報Ⅰ |
| 個別学力検査 | 理科 | 300点 | 物理・化学・生物から2科目(150分) |
| 合計 | — | 765点 | 共通テスト465点+個別300点 |
📚 用語解説
第1段階選抜:志願者数が募集人員に対して一定の倍率を超えた場合に、共通テストの成績で個別学力検査等の受験者を絞る手続き。薬学部(後期日程)は6.0倍と定められている。募集人員24人の6.0倍は144人であり、2026年度の志願263人はこれを上回っている。共通テストの得点は合否配点465点として使われるだけでなく、個別試験を受ける権利にも直結する。














個別試験が理科だけなら、英語や数学の勉強は減らしてよいということでしょうか?














それは危険な読み違いです。共通テスト465点の中に数学100点も外国語100点も入っており、しかも共通テストは第1段階選抜の材料でもあります。共通テストで沈めば、得意な理科を書く機会そのものが与えられません。正しい理解は「英語と数学は共通テストの形式で仕上げ、理科だけは記述で戦えるところまで上げる」です。
共通テスト465点は6教科に薄く広く配点されており、1教科で大きく差はつきません。一方で個別試験の理科300点は全体の約4割を1日で決めます。共通テストは失点を防ぐ試験、個別の理科は加点を取りにいく試験、と役割を分けて計画してください。
総合入試理系ルートの配点|同じ765点満点でも中身がまったく違う
前期日程の総合入試理系は、数学重点・物理重点・化学重点・生物重点・総合科学の5つの選抜群に分かれて募集されます。薬学部を志望する受験生が選びやすい化学重点選抜群を例に取ると、2027年度の配点は共通テストが国語80点・地理歴史・公民40点・数学60点・理科60点・外国語60点・情報15点の合計315点、個別学力検査等が数学150点・理科150点・外国語150点の合計450点で、総合すると765点満点です。薬学部後期と合計点は同じですが、共通テストと個別試験の比重が逆転しています。
| 比較項目 | 薬学部(後期日程) | 総合入試理系・化学重点選抜群(前期日程) |
|---|---|---|
| 共通テストの配点 | 465点(全体の約6割) | 315点(全体の約4割) |
| 個別学力検査の科目 | 理科のみ | 数学・理科・外国語の3教科 |
| 個別学力検査の配点 | 300点 | 450点 |
| 個別の理科 | 物理・化学・生物から2科目 | 化学基礎・化学が必須+物理/生物/地学から1 |
| 第1段階選抜 | 6.0倍 | 4.0倍 |
| 試験日(2027年度) | 令和9年3月12日 | 令和9年2月25日 |
| 合格後の進路 | 薬学部に確定。学科は第1年次終了時に決定 | 第1年次終了時に学部を決定 |
📚 用語解説
選抜群:総合入試理系の募集単位。数学重点・物理重点・化学重点・生物重点・総合科学の5つがあり、個別学力検査の理科でどの科目を必須にするかが異なる。化学重点選抜群は化学基礎・化学が必須で、残り1科目を物理・生物・地学から選ぶ。ただし選抜群は移行先を縛るものではなく、選抜要項は「理系は選抜群を問わず」各学部へ移行できると定めている。














化学重点選抜群だと薬学部に移行しやすい、といった有利さはあるのでしょうか?














選抜要項の注記では、理系は選抜群を問わず薬学部を含む各学部へ移行できると書かれています。選抜群が移行先を決めるわけではありません。違いは入試で課される理科の必須科目です。化学を軸に戦えるなら化学重点、物理のほうが安定するなら物理重点、というように、移行の有利不利ではなく自分の得点源で選ぶのが正しい判断です。
2026年度の実績で見ると、総合入試理系は志願2,801人・受験2,723人・合格1,064人で実質倍率2.6倍でした。うち化学重点選抜群は志願635人・受験617人・合格248人で、同じ計算方法なら実質倍率は2.5倍です。後期の薬学部が3.0倍であることと単純比較はできません。前期の総合入試は入学後にもう一段の移行競争が控えており、後期の薬学部は入試で決着します。倍率の数字だけでルートを選ばず、競争が何回あるかまで含めて考えてください。
薬科学科(4年制)と薬学科(6年制)の違いと、学科が決まる時期
北海道大学薬学部は、平成18年度から薬科学科(4年制・定員50人)と薬学科(6年制・定員30人)の2学科体制です。薬学部公式サイトによれば、4年制の薬科学科はライフサイエンスおよび創薬科学分野で国際的に活躍できる研究者・技術者の養成を目的とし、卒業後は大学院へ進学して研究者としての能力を高めることが望まれています。6年制の薬学科は、医療の現場で問題発見・解決能力を発揮し指導的な立場で活躍できる薬剤師、あるいは医療薬学研究者の養成を目的としており、病院や薬局における6か月間の実務実習が必修です。
| 項目 | 薬科学科(4年制) | 薬学科(6年制) |
|---|---|---|
| 定員 | 50人 | 30人 |
| 養成する人材 | 創薬科学・ライフサイエンスの研究者・技術者 | 先導的薬剤師・医療薬学研究者 |
| 特徴的なカリキュラム | 演習・論文講読と1年半の卒業研究 | 病院・薬局での6か月間の実務実習が必修 |
| 想定される進路 | 大学院へ進学して研究能力を高める | 医療現場、または大学院博士課程「臨床薬学専攻」 |
| 総合入試からの移行人数 | 35人(変動しうる) | 21人(変動しない枠) |
📚 用語解説
薬科学科と薬学科:薬科学科は4年制で、創薬科学・ライフサイエンス分野の研究者・技術者を養成する学科。薬学科は6年制で、薬剤師国家試験の受験資格につながる課程を持ち、医療現場で活躍する薬剤師や医療薬学研究者を養成する学科。北海道大学ではどちらも薬学部として募集し、入学者選抜要項によれば所属学科の決定は第1年次終了時に行われる。














薬剤師になりたいのですが、出願の時点で6年制を選べないというのは不安です。どうすればいいのでしょうか?














不安なのは当然ですが、事実として北大は薬学部単位で募集し、学科は第1年次終了時に決まります。だからこそ「入ってから決める」ではなく「入る前に自分の言葉で志望理由を固めておく」ことが意味を持ちます。薬学科の移行人数21人は選抜要項で変動しない枠とされています。入学後の1年で選ばれる側に回るために、今の理科の学力を上げることが結局は近道です。
本稿は2027年度入学者選抜要項の記載(薬学部の所属学科等の決定は第1年次終了時)に基づいています。薬学部公式サイトの概要ページには平成18年度制度の説明として異なる時期の記述が残っているため、出願前には必ず受験する年度の入学者選抜要項で最新の記載を確認してください。
北海道大学薬学部の偏差値は?公式値がない前提での距離の測り方
北海道大学の入学者選抜要項にも入学試験実施状況表にも、「薬学部の偏差値」という数値は掲載されていません。合格最低点も公表されていません。偏差値は模試を実施する事業者が受験者集団と試験結果から算出する相対指標であり、母集団や判定方法が変われば値も変わります。大学が定める合格基準そのものではないため、本稿では出典を確認できない偏差値を転記せず、「公式の偏差値は存在しない」と明確に答えます。
| 判断材料 | 公式に存在するか | 使い方 |
|---|---|---|
| 偏差値 | 北海道大学は公表していない | 模試の出典と受験時期を必ず添え、単独の結論にしない |
| 合格最低点 | 公表されていない | 数字を探すより、配点表に沿って自分の得点を積み上げる |
| 配点(765点満点) | 選抜要項に明記 | 共通465点・個別理科300点で目標点を分解する |
| 第1段階選抜倍率 | 選抜要項に明記(後期6.0倍) | 共通テストの下限ラインとして意識する |
| 実質倍率 | 実施状況表から算出できる | 2026年度は3.0倍。年度と定義を揃えて比較する |














それでも模試では偏差値が出ます。振り回されないためには、どう使えばよいですか?














同じ模試の中で前回との変化と科目間の差を見るために使ってください。そのうえで北大の配点表に戻ります。共通テスト465点のうち今の実力で何点取れるか、個別の理科300点を2科目でどう配分するか。この2つを数字で書けるようになれば、偏差値がいくつでも次にやることが決まります。判定の記号は行動を指示してくれません。
判定の記号より先に、共通テスト形式の得点と理科の記述答案を開く。そして「知識不足」「読み違い」「時間不足」「説明不足」のどれで失点したかを分類する。その分類を、後期なら理科2科目、前期なら数学・理科・外国語という自分のルートの科目へ結び付けてください。
後期日程と総合入試理系、どちらのルートで狙うかの決め方
ここまでの公式情報を並べると、2つのルートの性格の違いがはっきりします。後期日程の学部別入試は、募集人員24人・共通テスト465点・個別は理科300点のみで、合格すれば薬学部に確定します。総合入試理系は募集人員が大きく、個別で数学・理科・外国語の3教科を書く必要がある代わりに、入学後1年間の成績で薬学部を含む理系学部へ移行します。どちらが有利かではなく、どちらの競争なら自分が最後まで走り切れるかで選びます。
| 判断軸 | 後期日程(学部別入試) | 総合入試理系(前期日程) |
|---|---|---|
| 決着する場所 | 入試1回で薬学部が確定する | 入試の後、第1年次終了時にもう一度移行の競争がある |
| 個別で書く科目 | 理科2科目のみ | 数学・理科・外国語の3教科 |
| 共通テストの比重 | 465点/765点で高い | 315点/765点で相対的に低い |
| 向いている人 | 理科2科目を記述で武器にできる人 | 3教科を平均以上に揃えられる人 |
| 注意点 | 前期の出願先を別に設計する必要がある | 入学後の成績管理まで見据える必要がある |














前期は他大学を受けて、後期だけ北大薬学部という組み方でも大丈夫でしょうか?














成立します。ただし後期は合格者32人に対して募集人員24人という規模で、第1段階選抜も6.0倍です。後期だけを頼りにすると、共通テストで一度つまずいた時点で受験機会そのものを失います。前期に北大の総合入試理系を置けば、共通テストと理科の勉強がそのまま両方に効きます。組み方まで含めて設計してください。
北海道大学薬学部は「普通の対策」では受からない
結論から言います。北海道大学薬学部を目指すなら、授業を受けて分かった気になるだけの「普通の対策」では厳しいです。2026年度の後期日程は受験96人に対して合格32人、実質倍率3.0倍でした。しかも試験の構造が特殊です。共通テスト465点で第1段階選抜6.0倍を突破し、そのうえで個別試験の理科300点を150分で書き切る。前期に薬学部の枠がないため、前期の出願先まで含めて計画を組まなければ、そもそも土俵に立てません。必要なのは情報を集めることではなく、集めた情報を毎日の行動へ変え続ける仕組みです。
① 授業で情報を得ても行動が変わらない ② 全員同じ指導は偏差値50に収束する ③ 週1回では授業がない日の勉強が本人任せになり変化が遅い(出典:鬼管理専門塾「鬼管理」とは)
独学・参考書のみでは、2ルートの配点差を計画に落とし切れない
独学でも選抜要項は入手できます。しかし後期の765点(共通465+理科300)と総合入試理系の765点(共通315+数理外450)では、今日解くべき問題がまるで違います。どちらを主軸にするかを決め、遅れを自分だけで修正し続けるのは簡単ではありません。情報があっても行動へ変わらない限界と、授業のない日の勉強が本人任せになる限界が同時に表れます。
映像授業・アプリだけでは、理科の記述答案が採点されない
映像授業は理解の助けになりますが、視聴した後に自分が書いた理科2科目の答案を毎回誰かが読む仕組みではありません。北大薬学部の後期は個別試験が理科だけで300点。選択肢を選べたかではなく、150分でどこまで説明を書き切れたかで差がつきます。万人向けの講義を受けるだけでは、この差は埋まりません。
集団授業の大手予備校でも、日程設計まで個別には作られない
集団授業は同じ時間に同じ内容を扱うため、前期を総合入試理系にする受験生と他大学にする受験生へ同じ密度で対応することは困難です。実質倍率3.0倍の後期を狙う以上、前期の出願先と後期の理科対策をひとつの計画にまとめる必要がありますが、それは平均的な進度とは別に設計するしかありません。
一般的な個別指導塾でも、授業外の実行までは追い切れない
個別指導でも授業が週単位なら、共通テスト6教科8科目を毎日どう回したか、理科の記述を何題書いたかまで追い切れないことがあります。授業中に理解しても、次の授業までの実行量と定着が確認されなければ、失点は同じ場所に残り続けます。
- 鬼管理専門塾: 日単位で管理














教材や授業の種類より、理科の答案を見てもらいながら毎日の実行が続く仕組みを選ぶべき、ということですね。














その通りです。北大薬学部の配点も日程も公式資料で分かります。差がつくのは、その情報を今日の問題数と記述の修正に変え、翌日も続けられるかどうかです。鬼管理専門塾は、そこを一日単位で設計し、毎週の確認へつなげます。
だからこそ、北海道大学薬学部を本気で狙うなら、配点や日程を調べるところで止めず、それを毎日の行動へ変える管理まで含めて対策する必要があります。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、北海道大学薬学部の公式配点と現在の答案を起点に、やるべきことを日々の行動へ落とし込みます。ここでは、学習指示、個別計画、確認、講師体制、コース、相談窓口という固定の6つの特徴を、薬学部対策へどう接続するかを整理します。














管理されるといっても、北海道大学薬学部向けには具体的に何が変わるのでしょうか?














後期を狙うなら共通テスト465点と理科300点、前期の総合入試理系を狙うなら数学・理科・外国語450点というように、ルートごとに配点を分けて優先順位を決めます。そして「今日は何をどこまで直すか」を数値化し、確認テストと答案で定着を確かめます。大学名だけの一般論ではなく、選ぶ日程と失点に合わせて行動が変わります。
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
北大薬学部の後期は共通テスト465点と個別理科300点、前期の総合入試理系は共通315点と個別450点です。どちらを主軸にするかを決め、一日ごとの実行量へ落とすので、何をするか迷う時間が減ります。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
同じ薬学部志望でも、共通テストの数学が課題の人と理科の記述が課題の人では行動が変わります。公式配点と現在の答案を結び、生徒ごとに優先順位を変えた計画を作ります。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
共通テスト6教科8科目を後回しにせず、個別の理科2科目と並行して進めます。日々の進捗と毎週の確認で、計画の遅れや同じ誤答の繰り返しを早い段階で修正します。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
個別試験が理科だけで300点という配点では、答案の説明の質が合否を分けます。改善点を具体的な行動へ変えるには、指導者側にも難関国立大学の記述への理解が必要です。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学受験の学部特化コースの中で、北大薬学部の後期日程と総合入試理系を一つの計画にまとめられます。総合型選抜や英語資格とは混同せず、一般選抜の要項に沿って進めます。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
無料説明会では、後期日程と総合入試理系のどちらを軸にするか、理科2科目をどう選ぶかから相談できます。入会前に管理方法と学習計画の考え方を確認できます。
大学受験コースには1カ月返金保証があります。まずは無料説明会で、北海道大学薬学部を後期日程で狙うのか総合入試理系から狙うのか、共通テストと理科をどの順で整えるかを相談してください。指導の仕組みは「鬼管理」とは、実際の成果は合格実績で確認できます。北海道大学の他学部を検討している場合は、北海道大学法学部の偏差値・倍率・難易度の記事も参考になります。
北海道大学薬学部のルート選びと学習計画を無料説明会で相談できます
まとめ|北大薬学部は「後期24人」と「移行56人」の二重構造で捉える
| 確認項目 | この記事の結論 |
|---|---|
| 学部別入試の日程 | 後期日程のみ。前期日程に薬学部という出願先はない |
| 2027年度の募集人員 | 学部別入試24人。定員80人の残り56人は総合入試からの移行 |
| 2026年度の実績 | 志願263人・受験96人・合格32人・実質倍率3.0倍 |
| 後期の配点 | 共通テスト465点+個別の理科300点=765点満点 |
| 学科 | 薬科学科50人(4年制)と薬学科30人(6年制)。決定は第1年次終了時 |
| 偏差値 | 北海道大学は公表していない。配点表と答案で距離を測る |
| 最初の行動 | 狙うルートを決め、765点の内訳から目標点を分解する |














偏差値を探し続けるより、後期と総合入試のどちらを軸にするかを決めるほうが先だとわかりました。














それがこの記事の結論です。北大薬学部は2026年度に受験96人・合格32人という選抜でしたが、数字を眺めるだけでは答案は変わりません。後期なら理科300点、前期なら数理外450点。自分が書く試験を確定させ、共通テストの失点を1つずつ潰す。公式情報を行動へ変えれば、曖昧な不安は具体的な計画になります。
北海道大学薬学部を目指すときは、第三者サイトの偏差値や古い倍率を1つだけ見て結論を出さないでください。募集日程と配点は受験年度の入学者選抜要項、入試結果は同じ年度の入学試験実施状況表で確認し、自分の答案と照合します。そのうえで毎日の学習量と確認方法まで決めることが、合格可能性を高める最も再現性のある進め方です。
よくある質問
| 質問のテーマ | 確認する章 |
|---|---|
| 前期か後期か | 学部別入試は後期日程のみ |
| 募集人員と定員 | 定員80人の内訳 |
| 倍率 | 2026年度の公式データ |
| 科目と配点 | 後期日程の試験科目と配点 |
| 4年制と6年制 | 薬科学科と薬学科の違い |
Q. 北海道大学薬学部は前期日程で受験できますか?
A. 学部別入試としては受験できません。2027年度入学者選抜要項によると、学部別入試の理学部・薬学部・工学部・農学部は後期日程のみで募集します。前期日程で北大の薬学系を目指す場合は、総合入試理系に出願し、第1年次終了時の移行で薬学部を目指すことになります。
Q. 薬学部の募集人員は何人ですか?
A. 2027年度の学部別入試(後期日程)の募集人員は24人です。薬学部の学科等の定員は薬科学科50人と薬学科30人の合計80人で、残る56人(薬科学科35人・薬学科21人)は総合入試入学者の移行人数として配分されています。
Q. 北海道大学薬学部の倍率はどれくらいですか?
A. 2026年度の一般選抜では志願263人、受験96人、合格32人(当初31人+追加1人)でした。受験者を合格者で割った実質倍率は3.0倍です。公式表の倍率欄にある11.0倍や4.0倍は、募集人員24人に対する志願倍率・受験倍率であり、定義が異なる点に注意してください。
Q. 後期日程の個別学力検査はどんな試験ですか?
A. 理科のみで300点です。物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目を選択します。2027年度は令和9年3月12日の9時30分から12時まで、150分で実施されます。共通テストは6教科8科目で465点、合計765点満点です。
Q. 薬科学科と薬学科はいつ決まりますか?
A. 2027年度入学者選抜要項によれば、学部別入試入学者も総合入試入学者も、薬学部の所属学科等の決定は第1年次終了時に行われます。出願の時点では4年制の薬科学科か6年制の薬学科かを選びません。受験年度の要項で最新の記載を必ず確認してください。
Q. 北海道大学薬学部の偏差値はいくつですか?
A. 北海道大学が公表する公式偏差値はありません。合格最低点も公表されていません。偏差値は模試事業者が受験者集団から算出する相対指標なので、出典と受験時期を確認し、共通テスト465点・個別理科300点という公式配点や過去問の答案とセットで使ってください。
Q. 化学重点選抜群を選ぶと薬学部に移行しやすいですか?
A. 選抜要項の注記では、理系は選抜群を問わず理学部・医学部・歯学部・薬学部・工学部・農学部・獣医学部・水産学部の各学科等へ移行できるとされています。選抜群の違いは個別学力検査で必須となる理科の科目であり、移行先の有利不利ではありません。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映
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